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1261. 東京スパイ大作戦 「田中上奏文」をめぐる新聞記者と日本当局との闘いが描かれています。舞台は東京で街並みや語られる日本語は許容範囲。首相を始めとする当局面々はアメリカ人が演じており、これもあまり違和感なく、とりわけトージョー大佐が本人ソックリでビックリ。陛下の写真に接する姿も好感持てるもので、真面目に作られているのを感じます。 キャグニーは善玉なのでキレッキレ具合は抑制されているものの、パリッとしてシャキッとして色気があって、いつも通りのオーラ全開。嗜んでいる柔道を活かしたスタント無しの対決模様は「コマンドー」を思い出したなかなかのもの。(形勢不利でパンチを繰り出すのはチョット・・・ですが) 脚本とシルヴィア・シドニーの役どころがイマイチで手に汗握る事無かったのがじれったいところであり、1945年春に公開されているというのにため息が出ました。 邦題は盛り過ぎです。[DVD(字幕)] 6点(2020-05-02 14:55:11)《改行有》 1262. リヴァプール、最後の恋 「復讐は俺に任せろ」での熱演が印象深いグロリア・グレアム。4度の結婚。4番目の夫が2番目の夫の連れ子(彼が13歳の時に関係を持つ)。ハリウッド大女優らしいアグレッシブな女性晩年の恋愛模様が描かれた本作。お目当てアネット・ベニングは確かな役作りではあるものの、物語に惹かれるところがありません。時を行き来するカメラワークも今一つ。そもそも本作の元がピーターの回顧録というのが、もうね、二人の出来事を公にする神経についてゆけません。じゃあ観なければいいのに観ちゃいました。(悔)[DVD(字幕)] 5点(2020-04-27 03:41:09) 1263. 危険なメソッド 冒頭でのキーラ・ナイトレイのキャリアにプラスになるかマイナスになるか考えさせられた役者魂炸裂の演技に圧倒されます。そんな彼女とクローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダーの組み合わせに寝落ちしないだろうか不安を持っての鑑賞。完走出来たものの、そっち方面の知識が無い身にとっては高尚ぶった下ネタ話に白けてしまいました。お目当てヴィゴ・モーテンセンは印象薄く物足りないところです。[DVD(字幕)] 5点(2020-04-27 03:04:14) 1264. 間奏曲はパリで どう見ても60歳には見えないイザベル・ユペールに魅入ります。一時の火遊びがバレた時の修羅場を見るのが嫌だなあ(フランス人の罵り合いは苦手)と思っていたら、使用人さんのアシストもあって洒落た結末になってホッとしました。数年前に首に謎の湿疹が出た身にとって何だか身につまされる作品でありました。死海の映像は映画でもテレビでも初めてで、へぇ、でした。[DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 02:45:43)(良:1票) 1265. ミネソタ無頼 《ネタバレ》 冒頭、無実の罪で18年収監されているミネソタ・クレイの脱獄シーンの適当感に「駄目だハズレだこりゃ」と思ったのですが。意外や意外!!!掘り出し物で忘れじのマカロニ・ウエスタンでありました。視力が失われてゆく中で身の潔白を証明する為の闘いに挑むミネソタ、頭悪そうな小悪党オルティス(フェルナンド・サンチョ はまり過ぎ)、狡猾な大悪党フォックス、三人の男の間を立ち回る蓮っ葉エステラ、父は死んだと聞かされている娘ナンシー、それぞれキャラが立っていて展開が実に見応えあるものでした。エステラを始末するシーンで監督らしからぬ見せない演出が印象的。そして私的にウエスタン屈指の名場面であったクライマックスの暗闇での決闘模様は息を詰めて見入るもので、妻の敵でもあった汚いにも程があるフォックスのやり口を粉砕したナンシーのブレスレットに痺れました。 私が観たのはハッピーエンド版で味わい深いものの面食らったところもありました。 ナンシーに父であることを告げて力尽きる版もあると言うことです。これはありきたりなので観たいとは思えません。 [DVD(字幕)] 8点(2020-04-27 02:29:59)《改行有》 1266. トレマーズ 恒例化しつつある(泣)レンタル理由が思い出せない本作。人口14人の町民+3人 VS 怪物は、単に気色悪いだけで恐怖感皆無の怪物を半笑いで眺めておりました。ストーリーへのツッコミは野暮でしょう。織田裕二に見えて仕方なかった若い!ケヴィン・ベーコンがこういうのに出演しているのが驚きであり+1点です。[DVD(字幕)] 4点(2020-04-24 01:39:58) 1267. 若草物語(1949) 「古き良き時代」言葉が浮かぶホームドラマ。何処を切り取っても絵はがきになる美術スタッフの仕事ぶりに拍手。見せ場となるべきシーンが台詞だけで済まされている演出が唐突であり、いまいち乗り切れなかった作品。[DVD(字幕)] 6点(2020-04-22 07:18:53) 1268. OK牧場の決斗 《ネタバレ》 初見。悪方が東映任侠作品ほどに悪辣でないので決闘も盛り上がりません。カーク・ダグラスとバート・ランカスターのドライな友情物語として印象深い異色の西部劇でした。本サイトにあったリー・ヴァン・クリーフ、デニス・ホッパーに即再見。「この役で出てたとは気づかなんだなぁ」とりわけ哀しい最期を遂げた憂いを帯びた美青年デニス・ホッパーに100へぇで+3点であります。[DVD(字幕)] 7点(2020-04-20 00:53:28) 1269. ナイトクローラー 《ネタバレ》 「コソ泥は雇わない」と言い放たれたルーがナイトクローラーとして成功してゆく過程が描かれています。目端が利く行動力であっても最初の機材購入資金が自転車コソ泥によるもので卑しい性根は三つ子の魂百までなのでしょう。この男のサイコパスぶりの極めつけであるリックを処分するやり口がえげつない。同類であるプロデューサーと共に業界のみならずどの世界でもこういう人物が存在するのだろうと思わされるもので、片時も目が離せない傑作です。願わくばこういう輩に天が罰を下さん事を![DVD(字幕)] 9点(2020-04-17 16:22:12) 1270. フューリー(1978) カーク・ダグラスがジョン・カサヴェテスに復讐を果たし息子を奪還するサスペンスものとしてワクワクしたのですが、とんだお門違いでした。お目当ての一人チャールズ・ダーニング登場後間もなく寝落ちに。どうにか完走出来たものの無茶苦茶な脚本に開き直ったかのような監督の悪乗り映像に白けます。極めつけの宙を舞うカサヴェテス生首に+3点。[DVD(字幕)] 3点(2020-04-17 15:32:20) 1271. ミッシング・レポート 教授は失踪女学生を手にかけたのか否か。両ピアースのせめぎ合いに期待が膨らんだのですが。渋みがポッテリお腹にかき消されるピアース・ブロスナンと妄想癖ある言語哲学教授の不気味さを感じないガイ・ピアースに徐々に尻すぼみに。そして、刑事の台詞だけで片付けられた事件の顛末にため息。怪しさだけを漂わせる教授の過去にイライラ。彼の家庭がこの先どうなるのか、考える気にならない余韻のない作品。[DVD(字幕)] 4点(2020-04-17 15:00:49) 1272. ハッピー・デス・デイ 瑞々しさ溢れるジェシカ・ロースが奇想天外なストーリーに映える快作。[DVD(字幕)] 7点(2020-03-21 21:38:48) 1273. ファイナル・スコア 《ネタバレ》 フィリピン・ギリシャとのハーフであるエキゾチックな風貌と肉体美のバティスタは贔屓の選手の一人でバティスタボムには度々興奮させて貰いました(^_^) 俳優としてロック様ほどスタイリッシュでなく無双ではないものの、愚直な男振りはなかなかのもの。 MIPであったヒャッハー感溢れるアレクサンドラ・ディヌに手こずるところは見応え充分。 コメディリリーフとしての存在感が光ったアミット・シャー、「アーセナルにしとけばよかった」「アラーは偉大なり!」に大笑い。 バイクでの大ジャンプは迫力満点。解体予定のウエストハムのスタジアムでスタッフが寝泊まりしての撮影だったそう。 「ダイ・ハード」への敬意を感じる力作だっただけに、お目当てピアース・ブロスナンがモッサリしているだけでウイスキーをあおるシーンも無く見せ場も無かったのに地団駄踏む思い。[DVD(字幕)] 7点(2020-03-21 21:09:21)《改行有》 1274. 果てしなき蒼空 1832年アメリカ。ミズーリ川3000㎞上流に居住するインディアンとの毛皮交易に向かう男達の道中記。行く手を阻む障害も含めて全てが牧歌的。インディアンが人間扱いされている描写にも好印象。穏やかなカーク・ダグラスも一興だけど、やはり物足りない。総じて物足りなさを感じる作品。[DVD(字幕)] 6点(2020-03-17 16:45:58) 1275. 処刑山 -デッド・スノウ- 野暮を承知で言うと、ナチスをチョコッとくっつけただけのストーリーがお粗末過ぎます。 夜の描写はそれなりに緊張しました。 真っ昼間の乱闘は何やかんやと派手に飛び散っていましたが、工夫のない描写が続くのに喜怒哀楽の感情が麻痺状態でありました。 余談ながら、レンタルした理由が思い出せない事に加齢を感じます(泣)[DVD(字幕)] 1点(2020-03-15 10:44:11)《改行有》 1276. 夕陽の用心棒 ジュリアーノ・ジェンマはアラン・ドロンと共に小学生時代の憧れのスター。当時に観ていれば感激したのでしょう。肩の力が抜けすぎたキャラで対する悪方は野蛮なだけで間抜けの極み。おが屑に火を点けたかのような重みのかけらもない会話が繰り広げられる薄っぺらい起承転結は明日になれば忘れてしまうでしょう。残念な凡作です。[DVD(字幕)] 4点(2020-03-15 10:19:51) 1277. バイキング フライシャー監督作ということで鑑賞。戦闘模様、酒池肉林模様はなかなかの迫力。人間模様は見応えに欠けるもので残念。カーク・ダグラスのギラギラしたオーラがどのシーンにおいても場面をさらっておりました。流石です。首領がアーネスト・ボーグナインと気づかなかったのが不覚なところであります。[DVD(字幕)] 7点(2020-03-12 16:52:09) 1278. スパイ・レジェンド 邦題が不適切。元CIAピーター・デヴェローの復讐譚に色んな要素を積み上げて身動きとれなくなってしまったツッコミどころが多い物語。お目当てピアース・ブロスナンはお約束かのようなウイスキーをあおる姿をはじめスタイリッシュ。オルガ・キュリレンコは嬉しい共演であったものの、何となく正体が分かってしまったのは仕方ないところか。女暗殺者の雑な退場のさせかたにずっこける。不発の打ち上げ花火のような歯痒い作品。[DVD(字幕)] 6点(2020-03-12 16:25:47) 1279. サイバー・リベンジャー 今作のピアース・ブロスナン。ツッコミどころ満載のお粗末に過ぎる脚本がスタイリッシュな雰囲気をかき消しています。製作総指揮も兼ねているので全編を覆う空回り感が痛い作品です。[DVD(字幕)] 4点(2020-03-08 20:40:37) 1280. スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 初見。カーク・ダグラス出演以外の知識無し。スパルタカスは別格として、グラッカス、クラサス、バタイアサス、ティグラネス、それぞれが強烈な存在感。鑑賞後誰が演じたかを知り心底仰天、続けてもう一度観直しました。MIPはチャールズ・ロートン。古狸でありながらの潔い敗者ぶりが実に味わい深い。同じく敗者であったスパルタカスの妻子との再会シーンは反則です。無言のカーク・ダグラスにボロ泣きです。キューブリック、トランボらしからぬものの、壮大なスケールの歴史超大作を堪能させて貰えました。[DVD(字幕)] 9点(2020-03-02 02:17:14)(良:1票)
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