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プロフィール
コメント数 1301
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1261.  月の砂漠 《ネタバレ》 自分としては最初の方に出た「中村さん」役の女優を見るために映画を見たのだが、そこ以外には出ないのだった。顔はあまり見えないがスレンダーな姿が印象に残る。 映画の内容については見てもよくわからない。家族がテーマだとすれば示唆するところは多いようだが、少し考えても通俗的な解釈しか出て来ず、特に感動するわけでもない。奥が深いのかも知れないが、あまり付き合ってもいられない気がする。 そういうことで、真価のわかる人にぜひ見ていただきたい。見る人が見れば価値のある映画なのだろうと想像している。[DVD(邦画)] 2点(2012-07-27 21:28:00)《改行有》

1262.  パコダテ人 《ネタバレ》 主演女優のおかげもあって部分的には見るべき場面もある。一つだけ書くと、人間が涙する代わりに雨が窓ガラスを伝って落ちたのは非常に印象的だった(偶然ではないと思われる)。 しかし残念ながら映画全体をほめる気には全くならない。他人と違う⇒それは個性⇒すばらしい、とかいう短絡的な発想がそもそも気になるが、それでも「ハッピーが生えてきた」というのがキャッチコピーであれば、あくまで主人公の姉のノリのまま全編を通せばいいだろう。にもかかわらず、後半の波乱要素の中にはかなり不快で笑えないものが含まれており、ご当地映画にそんなものを持ち込んで一体何を表現したいのかと思う。どこか別の場所でやれと言いたい。 一方ストーリー的には2つのカップルの関係が並行的に進むわけだが、うち社会人カップルの方は終盤まで本筋と関係がなく、存在意義が不明なのは残念である。TV中継の前のプロポーズで初めて両者がつながるわけだが、その直後に製薬会社の重役連が真相を明らかにしなければ、この男は単なるバカに終わっていたところである。ついでに連行場面で「調査団長」がわざわざ悲痛な顔をして見せるのは苛立たしい。顔など出さなくていい。 そういうわけで、見ていて次第に腹が立って来る映画である。ただし高校生の2人はあくまで純粋で可愛らしく、またシングルファザーと女性保育士の関係も微笑ましいのは結構なことで、その点まで否定するつもりはない。[DVD(邦画)] 3点(2012-07-27 21:26:56)《改行有》

1263.  sWinGmaN 《ネタバレ》 見た後に何の感慨もなかった。怖くもなく悲痛でもなく切なくもない。全体的によくわからない話なのだが疑問を解消したいという気にもならない。 まずは主人公が今回初めて変になったというより元から変だったようにしか思えないため、普通に恋人や友人がいるのが自然に感じられず、こんな男に少女が同情を寄せるのも気が知れない。またこの主人公のために、少女や恋人という癒しの要素があらかじめ用意されていること自体が安易で甘ったれた感じがする。自分としては北村一輝が画面に出ると閉塞感が破られて救いのように感じられたのだが、そんなことも主人公には気に入らなかったらしく、あくまで観客側の感情移入を拒む映画になっていた。 外部情報によれば主演俳優のために作られた映画とのことだが、個人的にはこの俳優に注目する理由はなく、また世間的な価値としては宮崎あおいの映画キャリアの初期段階が見られることだろうが、その面でも自分としては特に関心がない。ほか主人公の恋人役に関しては、キャラクターとしての魅力が感じられないので特に面白くはなかったが、「だから煙草だってやめてたじゃん!」という台詞にはどきりとした。[DVD(邦画)] 1点(2012-07-27 21:25:33)《改行有》

1264.  世界大戦争 《ネタバレ》 公開は1961年だが、劇中の新聞の日付によれば第三次世界大戦が起こったのは1962年の秋以降(正月前?)のことらしい。この年には実際にキューバ危機が起きており、非常にタイムリーな企画だったとはいえる。 ただ劇中でやたらにミサイル基地のトラブルが続発するとか、前線の戦闘機や戦車がよくわからない理由で交戦を始めた上に、軽々しく核兵器を使用するといったことが短い時間に繰り返されるのは都合が良すぎである。また閣僚が会議しているのを聞いていても、国際情勢が具体的にどのように動いているのかがわからず、偶発性を言い訳にして現実世界を描写する努力を怠っているように感じられた。所詮は特撮映画だからこの程度でいいということなのか。 また主人公が最後まで逃げず、家にいることにこだわる理由がわからない。核攻撃を受けるのが都心部だと思えば、周辺住民と同じく徒歩でも埼玉方面へ逃げるなりして、最後の最後まで生き延びようとあがくのが正しい庶民のあり方だろう。特に父親の立場なら、せめて子どもだけでも助けたいと願うはずではないか。主人公が庶民のヒーローぶって物干し台で泣かせる台詞を言うために、家族全員が残らせられたようなのは理不尽だ。 もちろん、主人公が言っていたことの意味そのものはよくわかる。また劇中描かれる庶民の暮らしには微笑ましい場面も多々あり、この映画の全てを否定し去ることはできない。しかし、要はいつもの和製特撮で世界を破滅させる娯楽映画というのが本質で(そもそも題名がそうなっている)、そこに庶民の哀歓で味付けし、最後に型通りのメッセージを付けただけのようにも解されるため、自分としてはどうしても高く評価する気にならない。 なお、昔の映画に出る政治家は、自分の身を犠牲にしても国民を救うという使命感があって真面目だと思うが、今になってみるとそんなところにもリアリティが感じられないのが悲しい。[DVD(邦画)] 3点(2012-06-23 21:27:46)(良:1票) 《改行有》

1265.  宇宙大戦争 《ネタバレ》 この映画を見ると毎回思うのだが、「スピップ」というのがどうも間抜けに聞こえて仕方がない。名前の由来は劇中でも説明されないので落ち着かず、仕方なく自分で調べるかと思ってネット上を探してもどこにも書いてないが、そのうち何となくわかってきたのは、SPACE SHIPを大胆に略して一語にしたのがSPIPなのではないかということである(今ごろわかったのはおれだけか?)。 このSPIPの打ち上げ直後は、乗員が手で顔の皮を横に伸ばしてまで加速を表現していたが、宇宙空間に出た後は噴射をやめて慣性飛行に移り、以後は側面への噴射でコースの移動や機体の反転を行うといったあたりは現実的で、当時としては志が高い映画だと思う。 しかしその割には、終盤に出るロケット戦闘機が宇宙空間で格闘戦ができるほどの旋回性能を発揮していたのは方式が不明であり、また特に無重力というものを映画のスタッフがどのように理解していたのかがわからない。ほかストーリーとしても、真っ正直に宇宙戦争を描こうとした映画だというのはわかるが、あまりにストレート過ぎて味気なく思えるのが残念である。 ただ宇宙ステーションの破片とともに乗員が宇宙を漂っている光景は、当時の観客にとっては慄然とするものがあったのではないかと想像され、この場面については率直に評価できる。また終盤で、ロケット戦闘機が実戦投入される際の博士の言葉を聞いていると、日本人としては何となく太平洋戦争中のロケット機「桜花」が思い出され、これは戦争なんだと思わされるものがあった。 なお、ヒロイン役の安西響子さんは外人女優よりもスマートで美しいと思うが、本編ドラマの方ではあまりいいところがない。月夜に二人きりの場面でこの人が「いつまでも変わらないものがあるでしょう?」とか言い出すので、もうわかったから答えは言うな、と思っていたのだが、結局言わせてしまうのだった。本当にしょうもないドラマである。[DVD(邦画)] 4点(2012-06-23 21:26:53)《改行有》

1266.  宇宙大怪獣ドゴラ 《ネタバレ》 むかしTV放送で見た時には、怪獣の姿がまともに出ないまま終わったので非常に落胆した。ポスターなどに出ているのはデザイン画の状態であって、撮影用の造形物は単純化されている(特に頂部の突起3本がないのは残念)が、それさえ映画ではろくに見えない。せめて発光するなら見栄えがしただろうが、成体は水中で動かす関係で無理だったか。 ただ、映像特典で特撮の中野昭慶氏が語るには「重力に反した怪獣」にしたかったとのことで、そういえばこれ以前に重力無視で浮いている怪獣というのは存在しない。飛ぶ怪獣は翼・飛膜・翅を使っており、この映画と同年のキングギドラも一応大きな翼がついている。空飛ぶ円盤が未知の科学力で飛ぶのは別として、生物でも怪獣なら重力無視で可という風潮の発端はこの映画だったようで、これは大変勉強になった。 また映像面では北九州市の風景が珍しく、洞海湾の周囲に広がる街の上空にクラゲが漂うような映像は印象的である。ぜひ北九州市の“市の怪獣”として制定してほしい。 ところで本編では、刑事、博士と調査官のやりとりが面白い。特に調査官は予告編でも「変な外人」とキャプションがついており、当時としても相当可笑しいキャラクターだったと思われる。防衛司令も真面目な顔を崩さないがコミカルな演出に貢献していた。これが事実上、この映画の最大の魅力と思う。 なおこの怪獣は「宇宙細胞」が放射能のせいで変化したことになっているらしく、初代ゴジラから10年も経って放射能ネタをどこまで引きずるかと思うが、ラストで博士が「宇宙細胞の平和利用」と言っていたのには笑った(少々意図不明だが笑うところなのだろう)。発電に使うつもりに違いない。核の脅威など感じさせない明るい雰囲気で終わり、刑事と秘書はこれから二人でお幸せに(多分)という感じだった。[DVD(邦画)] 6点(2012-06-23 21:25:58)《改行有》

1267.  サヨナラ COLOR 《ネタバレ》 監督兼主演には何の思い入れもなく、主演女優が目的で見た。昔あこがれたマドンナが、今は普通に世間ずれした顔の大人の女性になっているのだが、心を開けば昔のままの(劇中人物というより主演女優の)笑顔がよみがえるというのがいい。筆談の場面は自分のことのように嬉しかった。 ところで、愛する者に生命を捧げるというのは本来泣ける話のはずだが、この映画の主人公が複数の女性を周囲に配した上、一番いいと思ったのだけに特別にこだわっているのは傍から見ると嫌味である。また自分の生命をヒロインに気前よく与えるならともかく、死んだ後まで出てきて恩着せがましく自己アピールし、一生かけて代償を払わせるつもりなのは自己犠牲どころか自分本位で、こうなるともうヒロインにとって本当によかったのかどうかわからない。別の医者にかかっても助かったのではないのか(執刀したのは中島みゆき先生だし)。これほど主人公のしつこさを徹底しなくても感動的な映画にはできたはずだが、そこを譲らないのが監督の自己満足映画ということか。 ただ、それでこの映画が気に入らないかというとそれほどでもなく、しょうがない奴だと笑って済ませるような感覚である。劇中にも出てきていたが、みんな笑って許しあえる同窓会のような雰囲気があり、本人が瀕死の白鳥のなりきりをやっていたのも、バカな奴が余興をやってみせたような印象だった。手放しでほめる気にはならないが、何か憎めないところがあるというのは認めざるを得ない。 なお編集で落とされた映像も含めて、この映画は海の風景に開放感がある。人が死んだら海の向こうに行くともいうが(自分の地元では山に行くが)、この映画は現世と来世の接点で展開したストーリーだったということか。本来この映画で提示するはずだった死生観のようなものがきちんと前面に出ていれば、主人公の身勝手な印象も少し薄められていたかも知れない。[DVD(邦画)] 6点(2012-06-23 21:24:58)《改行有》

1268.  典子は、今 《ネタバレ》 主人公と同年代のため、そういえばこの人は今どうされているかなと思いながら見た。 見てまず思うのは、特に前半で役者の演技が臭く見えるということで、またBGMによる場面の盛り上げも非常に安直に感じられる。台詞だけでも相当厳しいものがあるのだから、もっと普通に淡々とやればいいだろうと思うが、一方で主人公が自然体で前向きなのは見ていて好感を覚える。この人の存在が映画全体を底上げしているように思えるが(主役だから当然か)、逆にそのせいで本職の役者が割を食わされているのかも知れない。 後半になると、主人公が熊本市から広島県まで旅行するというので一体どうするのかと他人事ながら気を揉んだが、要はまわりの人に頼めばいいということだったらしい。新幹線の窓側の青年は、自分からは動かないながらも(ちょっとそわそわしていた)頼めば快く応じていた。たとえ世間がそれほど優しいものではないとしても、ある程度の余裕は常にどこかにあるわけで、その余裕の部分をどれだけうまく引き出せるかが大事ということだろうと感じられる。自分としても余計なお世話までする気はないが、求めがあれば直ちに応じられる余裕は持っておかなければと思っている。 なお旅行先の場面では鈴木光枝さんが懐かしく、この人の顔を見ているだけで泣けるような気分になるが、終盤の海の場面では主人公もまた輝いて見えていた(ヘリコプターの影は邪魔)。 ところで出演者本人の近著を読むと、この当時の髪型はいわゆる聖子ちゃんカットを真似たものだったのに、映画出演のため変えさせられて嫌だったとのことで、ご心中はお察し申し上げる。当然ながら劇中人物と出演者本人は必ずしも同一視できないわけだが、それでも本人が現在も自信をもって人生を送られている姿は、この映画のメッセージが真実であることをいつまでも証明し続けていると感じられる。[DVD(邦画)] 7点(2012-06-23 21:23:59)《改行有》

1269.  シェイディー・グローヴ 《ネタバレ》 ヒロインの理花は、映像で見る限りは自己中でナルシストで執着心が強くストーカーでイタい女ではあるが、少し離れて眺めるだけならこれでも十分かわいく見える。観客は彼女の常軌を逸した行動を全部見ているので、相手の甲野は幻でも見ているのかという気になるわけだが、しかし理花も甲野の前では結構まともにふるまっていたようで、自分としては少し彼女を擁護したくなる。 また一方の甲野は自ら望んで孤立してしまう性格らしく、都合が悪いとすぐ接触を絶って自己完結してしまうらしい。それでは外部情報も限定的になり、自分のいる場所からしかものが見えなくなってしまう。最初の方で、理花がコーヒー豆を分けてくれるというのに自分で買うと断っていたが、そういう他人行儀な態度は最後まで敬語だったことにも表れており、この男には自分としても結構共感するところがある。 この2人は互いに向き合わないまま時間だけが経過するので最後はどうなるかと思うわけだが、終盤に至るとストーリーが急展開して、最後は落とし所にストンと収まったような印象がある。危うく行き違いそうになった2人が離れる間際にかろうじて結びついて一つになり、そこから新しいラブストーリーが始まった感じで爽快感の残る映画になっていた。 ただし物語の解釈としてはよくわからない点が多いので面倒くさい。相手の姿が自分を映す鏡だとか、いびつな2人の相補的関係という程度まではいいとして、心のダークマターとか他者の承認による自分の存在確認といった要素も出て来るが、こういうのはお話全体としてどう統合されているのかわからない。変に奥が深いようだが、深入りすれば感動が増すわけでもないだろうからこれ以上理屈で考えるのはやめておく。 なお個別の場面としては、甲野が高速道路を走行中に延々と歌っていたのは何かほのぼのして心癒されるものがあった。また車内の告白場面には見入ってしまったが、ここで理花が「こういうやり方ってすごく失礼なのがわからないの?」と怒っていたのに対し、すいませんでしたと謝りたくなる個人的経験があったのを思い出した。[DVD(邦画)] 7点(2012-06-23 21:22:51)《改行有》

1270.  DEAD END RUN 《ネタバレ》 3話オムニバスのうち第1話の女優が目的で見たので、歌って踊れるヒロインの魅力を十分に(失笑しながら)満喫させてもらった。ミュージカルの舞台に突然引っ張り出されて戸惑う男の表情もキュートかもしれないが、死んだヒロインもまた魅力的である。終わってみれば超コンパクトなラブストーリーになっており、これは何度でも見たくなる。 そのほか第2話は少々地味だが、第3話は映像全体が明るくなり、またこの回だけは行き止まりを突き抜けられるのでいわば解脱感がある。出発点が同じで何回か繰り返すとやがて先へ進める時が来るのはゲーム感覚かと思ったが、登場人物は異なっているのでプレイはそれぞれ1回きりらしい。第3話の登場人物だけがたまたま幸運をつかんだということだろうが、個人的には第1話の結末でも十分受け入れられる。 なお第1と第3の男が、サスペンス調で生死を賭けた逃避行をしていながら硬派な印象がなく、女優とのからみの中でその辺の兄ちゃんのような素顔が丸出しになるのは現代のリアリティかと思う。[DVD(邦画)] 7点(2012-06-06 22:53:00)《改行有》

1271.  宇宙水爆戦 《ネタバレ》  原題を直訳すると「この島 地球」としかいいようがないと思うが、少し意訳すると「宇宙の孤島、それが地球」というような感じでいいだろうか。内容的には、高名なメタルーナ・ミュータントが実は頭悪そうだとか、宇宙の場面が出るのが遅いとかいう不満はあるが、基本的には真面目に作ってあるので好印象である。 ところで、この映画を見て驚いたことが二つある。 一つは(些細なことだが)夕食の場面で、女性の研究者が「モーツァルトは美しいですわ」(字幕)と言っていたのがフィンランド語だったことである。なんで1955年公開のアメリカの特撮映画に突然フィンランド人が???と、ここで一瞬目が点になった。そのあとドイツ人の博士がドイツ語でしゃべっていたので、フィンランド人がフィンランド語でしゃべるのも不思議はないだろうが、そもそも劇中ではフィンランド人という説明も何もなかったようなので、ほとんどの観客は何語だったか知らないまま一生を終えるだろう。逆にフィンランドでこの映画が公開された際(米公開と同年)には、地元民も目が点になったのではないか。アメリカ人も妙な遊び心があるものだと思う。 もう一つは、敵の攻撃を受けているメタルーナ星が、遊星爆弾で攻撃されるガミラスのように見えたことである。さらに敵の本拠地はもと彗星だったという話まで出ていた。わが国の誇るSF風アニメの元ネタ(パクリネタ)がこんな所にあったということで、これは本当に驚いたが、それをいえばメタルーナ・ミュータントのデザインも、後に「ウルトラマンタロウ」の宇宙人にパクられている。日本としてもイマジネーションの源泉をこの映画に多く求めているようで、やはりこれは特撮の古典的名作だと思うしかない。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-05 21:21:17)《改行有》

1272.  不機嫌な果実 《ネタバレ》 8年前に投稿が4件あっただけで、以後は全くない。まるで存在していないもののような扱いだが、世間には何かこの映画を忘れてしまいたい理由があるのだろうか。男の立場としてはとにかく主演女優をじっくり見るための映画であり、その点だけなら損はないだろう。そのほか主人公の幼馴染み役が颯爽としていたのも好印象だった。 それでストーリーについては、原作は当然読んだことがないが、映画を見た限りではわりと素直に受け取れる。不倫礼賛の妄想映画に終わるわけでもなく、登場人物を終始冷やかに眺めているような雰囲気も感じられ、また最後は地べたにはたき落とされるような結末になっていて勧善懲悪的ともいえる。 結論としては男への依存を否定する一方、女の幸せはやはり子どもにあるということらしく、結局それがオチかという気がした。別にそれでもいいのだが、とりあえず少子高齢化への対策として、今後ともシングルマザーの就労支援や育児支援をしっかりすべきなのだろうと思った次第である。 自分としては劇中のどの立場でもないので、特に共感できるものはない(しいていえば庭で水やりをしていたオヤジ)。個人的には毛嫌いするほどの事情はないが特に面白くもないので、それ相応の評価としておく。[DVD(邦画)] 2点(2012-06-02 09:53:07)《改行有》

1273.  カフーを待ちわびて 《ネタバレ》 ヒロインは目鼻立ちがはっきりして洋風の顔に見えるが、くどさはなくて素直に美しく、またフレンドリーな表情が可愛らしい。テーマ曲PV(「もうひとつの物語」)に出ていた白い鳥の羽根のように軽やかで清潔な印象があって、主人公の青年が触れるのをためらう気持ちもわかる気がする。 こんな女性が自分から押しかけて来るのは主人公に限らず(自分を含む)しがない男の夢というか妄想だが、主人公が至って謙虚なので見ていて妬み根性も起きない。男所帯に美女ではまさに掃きだめに鶴といったところだが、その正体を知ってしまえば鶴女房の話のように、全てを失ってしまうのではないかという不安もあるだろう。こうなった事情については劇中でも一応の説明があったが、そもそもこのお話自体が鶴女房の民話を取り入れたものと思えば、少々ファンタジックな展開も一応の納得がいく。 また中盤で主人公の言った「まわりのみんなが…」は原作にはない要素だが、これを終盤でヒロインが再現したのは感動的だった。これまで自分以外の幸せを願う余裕など全くなかったヒロインが、他人に対して“カフー アラシミソーリ”の気持ちを向けることができたとき、はじめて本人にも果報がもたらされたのだと考えたい。 なお少し苦情をいえば、映画ではヒロインと母親のイメージを重ねていたように見えるので、また同じことが繰り返されるのではないかという不安感が残ってしまう。もしそうなっても主人公は、みんなが幸せならと言うのかと思うと悲しい。 さらに、エンディング後の後日談的なもの(DVDチャプター名は「その後の島」)が必要だったかどうかは微妙である。劇中の現世的な問題がそれほど簡単に解決されるわけでもないだろうし、また最後の「お帰りなさい」が本編中にある映像と全く同じに見えるので、これは主人公の夢想の世界を描いただけで、実はヒロインは帰って来ていないのではないかという疑念も生じる。原作になかったラストを追加するのはいいとしても、主人公とヒロインの再会までで止めておいた方が、かえってその後の2人の幸せが素直に信じられた気がする。 ただ最後のヒロインの笑顔は、いわばアンコールまたは最後まで見た人へのご褒美だったと考えてもいいだろう。これは何回見せられてもかまいません。[DVD(邦画)] 8点(2012-06-02 09:51:27)(良:1票) 《改行有》

1274.  奇談 キダン 《ネタバレ》 原作は「新世紀エヴァンゲリオン」に元ネタの一つを提供したマンガだが、映画もそのストーリーを基本的に尊重しているのは評価する。期待していた「三じゅわんさま」もちゃんと出てきたので嬉しかった。ただこの場面の神父の発言には、原作にあった微妙な可笑しさが感じられなかったのが残念である。 また原作の短編を長編映画にするためか、もとの話と直接関係のない要素がかなり加えられており(同じ作者の「天神さま」から取ったか)、「7歳」で無理につなごうとしたようだが、どうも本筋との統一感がないので困る。 それでもヒロインが年齢のわりには(昔の女性らしく?)清純そうで可愛いのは高評価で、これは原作よりずっといいかも知れない。稗田センセイも、あくまで堅物というか紳士なので安心して見ていられた。マンガのとおり尊敬できるお方である。 なお、自分としては特に原作者のファンとは思っていないのだが、DVD特典で初めてご尊顔を拝することができたのは感激だった。[DVD(邦画)] 4点(2012-05-14 22:36:17)《改行有》

1275.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 今年に入ってから酷評が多いので気が引けるが、自分としてはやはり年代のせいもあって、大昔のしょうもないアニメを現代風に映像化したこと自体を評価してしまう。また前の方のレビュアーも書かれているように、特に褒めたいのがエンディングで出たクレーターのある風景で、こうなるだろうと昔から思っていたことをちゃんと映像化してくれたことには感謝したい。これは間違いなくこの映画の功績である。 それからキャスティングについて、主役の個性が出過ぎているのは確かに気に障るが、それはまあ少々我慢すれば済むことである。それより、もともとどうでもいい扱いの相原の性別を変えて出した女優にはちょっと注目してしまった(結構目立っている)。艦が揺れたときにこの人(多分)が「うわぁ!」と声を上げる場面は好きだ。 そういうわけで大体好意的なのだが、ただ一つ納得できない点としては、やはりイクサブネでやってはならないことというのがあるわけで、もともと変に雇用均等が徹底されている上にそういうことが許されるなら、そこら中で野合状態になるだろう。失われた家族の復元という趣旨はいいと思うし、エンディング部分もそれなりに感動的だが、こういう軍紀違反を前提にしないとストーリーが成り立たないのはつらいものがある。 なお余談だが、大和の沈没地点の放射線量がマイクロでもミリでもない「14シーベルト(おそらく毎時)」だったのは、今になってみると本当に危ないと思う。 [2015-10-14追記] 改めて見直したが、西暦2012年の時点で書いたことに変更はない。昔の名作?を安易にリメイクしようとする企画側の姿勢がどうかは別として、できたものはそれほど悪いとも思えない。TV第1シリーズと「さらば…」からいいとこ取りしてちゃんと2時間強に収めてあり、また放射能除去装置の話が嘘だったという意外な設定をもとにして、“わずかな可能性を希望に変える”ことをうまくストーリー上で表現できていたと思われる。他の映画との調整の関係から、場合によっては点数を変えるかとも思っていたが(具体的には1点減程度)、そこまでしなくてもいいようである。[DVD(邦画)] 6点(2012-05-14 22:34:26)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

1276.  宇宙ショーへようこそ 《ネタバレ》 宇宙旅行の目的地だったイヌの惑星は、りょうけん座(猟犬座)のM51銀河にあったらしい。けっこう遠いので驚いてしまうが、複数の銀河を含む広大な文明世界の中で、地球が辺境の惑星として知られているというのはかなりの知名度である。 内容的には、宇宙生物や小物の設定などに力が入っているのはわかるが、全体的にはどこかで見たような要素の組み合わせという印象で、大作の割にはセンス・オブ・ワンダー不足という気がした。また宇宙人側の背景事情が細切れでほとんどわけがわからず、力みすぎて破綻したようにも見えていたが、それでもまあ普通に面白い冒険ファンタジーだと思う。 銀河系外に出るような大冒険でも、子どもらにとっては夏の体験の一部に過ぎず(合宿の枠内にちゃんと収まっていた)、その後も普通に夏休みが続いていたらしいのが変というか微笑ましいのだが、5人それぞれに何か心境の変化はあったものと思う。特に最年長の少年は、大人の期待に応えようとするあまり狭い責任論ばかり語って情けなかったのだが、今回はみんなの力を借りて、あえて困難に立ち向かう体験をしたのはよかった。 また映像面では、朝陽の射すわさび田の風景と、彩度を抑えたイヌの都市の景観が印象的だった。 なお後半で敵役の登場人物が、拉致した人々を強制労働させて「弱い者を救うことこそ、宇宙の未来だ」と言ったのに対し、味方の登場人物が「自分の力で生きることが真の未来だ」と反論していたのは、“国民に雇用をあてがう大きな政府など不要”と言っているように聞こえて、これが新自由主義とグローバル化の時代の教育的観点なのかと苦笑してしまった。個人的には政府部門の役割はなお重要だと思うが。[DVD(邦画)] 6点(2012-05-09 23:18:44)(良:1票) 《改行有》

1277.  忠臣蔵外伝 四谷怪談 《ネタバレ》 「東海道四谷怪談」がもともと「仮名手本忠臣蔵」のサイドストーリー的な設定だったというのは前に聞いたことがあり、江戸時代には2つの劇を同時進行の形で上演したこともあったようだが、現代の映画でそれを再現するというのは面白い趣向で、退屈せずに見られた。白塗りの面々が出るのはおバカな印象もあるが、忠臣蔵の方のストーリーが極めて真面目なので安心して見ていられる。また討入りの場面でゆうれいが吉良邸内をウロウロするのはどうかとは思うものの、ラストはちゃんと話が収斂していたのでまあ満足だった。赤穂浪士は今に伝わる名誉の死だが、脱落者もいわば恋女房との道行きなら不足はないだろう。 ところで以前、90年代頃にTVか何かでこれを見たとき、高岡早紀が着物を脱いでいる場面で唖然とした憶えがあり、今回はその感動を再びという不純な動機で見たのだが、改めて見るとその場面はもちろん、お岩さまが可愛く美しいので感心する。それから荻野目慶子の演技に圧倒されるのは多くの人も同じだろうが、個人的には渡辺えり子氏の首が飛ぶという思いがけない展開に大笑いしてしまった。そういうわけで、とにかく面白く見られる映画だったと思う。[DVD(邦画)] 6点(2012-05-09 23:16:03)(良:1票) 《改行有》

1278.  メタル・オブ・ウォー 《ネタバレ》 [2024/7/13改訂] 1999年のコソボ紛争関連の映画である。製作国をアルバニアとする情報もあるが、脚本・監督や出演者からみて実質的にコソボ映画と思われる(公開当時は独立宣言していなかった)。場所設定としては首都プリシュティナ周辺が多かったようで、撮影地も主にコソボだろうがアルバニアの首都ティラナの映像も少し見えた。 内容的には映像が古くさく、昭和のTVドラマのように見える。戦争映画といえるものではなく、戦闘場面はあるが茶番にしか見えない。ドラマとしても雑な展開で、特にコソボ解放軍の指揮官(だった男)の登場は都合がよすぎた(7回)。よかった点としては、主人公の表情を映していたときに、後方で待機していたネコがタイミングよく走り出す場面があったのは感心した。 物語の主な要素は次の①~⑤と思われる。コソボ文化省の支援を受けたと冒頭に出るので政府見解からは外れていないと思われる。 ①セルビア軍が民族浄化のためアルバニア人を虐殺し、若い女性を集団的に強姦した。 ②敵の強姦で生まれた子は戦後も社会に受け入れられず疎外される。 ③強姦で生まれた子や戦災孤児を集めて人身売買する犯罪集団ができている。その正体は、戦争犯罪の証拠隠滅が目的とすればセルビア人ということになるだろうが、ただし首謀者がアルバニア人だと言っていたのはどう解釈すべきか不明。 ④コソボ解放軍は英雄的に戦った。戦後は武装を解いたが、③の犯罪集団を壊滅させるため再武装して出動した。 ⑤なぜかアメリカ人の報道記者が出て来て①の実態を世界へ知らせ、③に関しても当局に通報して主人公を助けた。④のコソボ解放軍には好意的だったが、国連警察のやり方には抗議した。 以上により主に表現されていたのは、①セルビアは邪悪、④コソボ解放軍は正義、⑤アメリカは友人だが国連は信用できない、というような感じに見える。特に政府としてはコソボ解放軍を肯定的に扱わなければ済まなかったはずで、この点については終始一貫していたようだった。ただし終盤の意味不明な会話を聞くと、実はもっと深遠なテーマが背景にあって、意味不明な原題もそれを表現していたのかと想像できなくもない。本来は上記②③あたりも重要でなかったのかと思った。 なお宗教関係についてはキリスト教(正教とカトリック?)だけで、イスラム教がほとんど出ないのはなぜか不明だった。アメリカ向けに作ったからか。 登場人物に関して、主人公の結婚相手は川谷拓三か仁科貴に見える(コソボの役者は人材不足か)。またアメリカ人「ローラ」役の演者は1995年のミス・コソボだったようで、劇中この人が変に美人扱いされていたのはそのためかも知れない。主人公はなかなか感じのいい人で、こういう心正しい人がまっとうに生きられる社会であってほしいという思いが感じ取れる気はした。[DVD(吹替)] 3点(2012-05-09 23:13:03)《改行有》

1279.  フロントライン 戦略特殊部隊 《ネタバレ》 第二次世界大戦中で、フィンランド史上の「継続戦争」(1941.6-1944.9)の開戦直後の話である。原題は「ルカヤルヴィの道」で、劇中の師団が攻略予定だった村(及び湖)の名前が題名になっているが、ストーリーは師団が駐屯していたレポラの付近で展開しており、ルカヤルヴィそのものは出て来ない。ただし史実ではその後(1941.9.17)実際に師団がルカヤルヴィを占領しており、この映画はそこに至る過程の一エピソードを描いたものということになる。ラストで主人公の分隊は半減以下になってしまい、残った人々も疲れ切った顔をしていたが、まだ戦争は始まったばかりである。 ところで冒頭に「皆、冬戦争(注:1939.11-1940.3)でソ連に奪われた領土を取り返すのだという、強い決意に満ちていた」との説明があったが、前回の戦争で奪われたのは主に南方のカレリア地峡とラドガ湖北岸であり、この映画の場所は実はそうではない。師団のいたレポラ地区と隣接のポラヤルヴィ地区だけは以前にフィン=ソ間の係争地だった経過があるものの、それ以外の東カレリア(ルカヤルヴィを含む)は歴史的にロシアの版図に属しており、あくまで独ソ戦開始直後の勢いに便乗して攻め込んだだけの場所である。その後は敗戦により当然のようにソ連に奪還されたわけで、もしかすると従軍した人々にとっても結果的に徒労感の大きかった戦場なのではないかと想像する。 ただソ連領とはいえ、主に住んでいるのはフィンランド人と同系のカレリア人である。分隊の目的地はいかにも狩猟・漁労で生計を立てているような貧しげな村だったが、かつてエリアス・レンロートが民族叙事詩「カレヴァラ」の材料となる民族詩を採集して回ったのもこのような場所だったのではないかと思わせるものがあった。いわばフィンランド人の心の故郷ともいえる場所だったはずなので、この点は他人事ながら一応弁明しておく。 それで映画の内容は、主人公とその恋人が上記のような戦線へ出たばかりに、微妙に悲惨で何ともやるせない境遇に陥ってしまった、という話である。戦争の行方を左右するエリート部隊の活躍を描く、というような戦争映画では全くなく、戦争に翻弄される個人の運命、という感じの人間ドラマなのだが、そういう映画にこういう邦題をつけて売るのは看板の偽りも甚だしい。しかし、そうしなければ邦訳付きのDVDが国内で見られなかったのだろうから、まあ仕方ない。[DVD(吹替)] 8点(2012-05-09 23:10:14)《改行有》

1280.  ブルークリスマス 《ネタバレ》 90年代の有名アニメの元ネタの一つということで見た。 恐るべき科学力か何かを備えたユーエフオーが、人間の血液に変異を生じさせるというところまではまあいいとして、そのことに対する人類社会(台詞では「政治」)の対応にリアリティが感じられないのは困ったことである。発生源を断つことも考えずにただ対象者を隔離して抹殺するのでは、とにかく嫌なものは見たくない、という子供じみた行動のようで、本気で対策を打とうとしているようには思えない。一体ここで「政治」がやろうとしているのはユーエフオー対策なのか、迫害そのものなのか。 また劇中では「謀略」という言葉が妙に好まれていたようだが、登場人物に怖い顔で「政治における謀略ってものはな…」などと大仰なことを言わせるなら、背後にはもっと深い闇があると匂わせるくらいでないと凄味に欠ける。しかし結局は登場人物が語ったことそのままで終わりだったようで、かえって底が浅く感じられた。 ほか、個人的にこの映画が好きになれない最大の理由は、ヒロインに魅力が感じられないことである。変にとぼけた感じに見えるのは金星人(※)の仕業かも知れないが、やはり普通に「イライラしたり、嫉妬深かったり、人を憎んだり」していた頃の方がよほど生き生きしていたのではないか。こんな連中ばかりになるのでは、為政者が事態の拡大を危惧するのも当然に思われる。そもそも相手役の男が無口で何を考えているかわからない上に、ヒロインの精神が退行状態では誰にも共感できなかった。最後の場面は人が死んでいるので気の毒というべきだが、素直に泣けないのが残念だ。 ※注:アダムスキー型の円盤に乗って来るのは主に金星人とされている。 なお余談だが、この映画の脚本段階では特殊部隊が暴走族を射殺する場面があったのを監督が削除したとのことだが、結果的にはその場面があった方が、ヒロインの相手役の本来の非情さが際立った気がする。[DVD(邦画)] 2点(2012-03-12 20:33:20)《改行有》

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