みんなのシネマレビュー |
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1281. 天使と悪魔 「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第2弾。 トム・ハンクス扮する教授の謎解きは前作と変わらない。 複雑さはやや影を潜めて判り易くなったが、その反面途中で犯人がわかってしまった。 金をかけているだけあって、確かに映像や演出は見応えがあるんだろうけど、 もう少ししっかりしたシナリオを用意してほしい。まあそこそこ楽しめる娯楽映画ではある。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 07:16:46)《改行有》 1282. HACHI/約束の犬 日本人なら誰もが知っているお話なので、もう安心しきって鑑賞できる。 日本を舞台にした逸話を、ほぼ違和感なくアメリカに移した序盤の展開は良かった。 ただ向こうは日本と違って、家も駅前も密集しているという感じではないので、 ハチ公が周りの人間たちから愛されているという描写が不足しており、 ラストはちょっと無理があるかなという印象は受けた。 まあ何も考えずに、素直に感動するべき作品だとは思うんだけど、 主役の犬はさぞかし大変だったろうな、とそればかり考えていた。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 05:02:12)《改行有》 1283. 星の王子さま(1974) 小さな星から地球にやってきた王子様のお話。 ジャンルとしてはミュージカルに入るんだろうけど、基本的にはファンタジー・ストーリー映画。 子供の純粋な気持ちと想像力を、そのまま映像化したような内容で、 そこに地球人との友情を織り込んでおり、大人でも鑑賞に耐えうる作品に仕上がっていた。 地球人(大人)の視点でお話が進む構成が良かったんだと思う。 制作費が足りなかったのか、演出のほうはかなりヘボいけど、主役の男の子はかわいいかった。 久しぶりに愛くるしい子供を見たという感じ。やっぱり男性よりは女性ウケする作品だね。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 04:15:31)《改行有》 1284. 東海道四谷怪談 日本の怪談では、たぶん一番知られているお話。 時間が短いので、ストーリーはかなり駆け足ぎみだけど、 単純なお話なのでだらだら見せられるよりは、これぐらいでちょうどいいのかも。 映画は当然脚色されており、その後、実在したお岩さんの真相を聞いて、 ホントにかわいそうな人だったんだなと実感したっけ。 映画自体はそれほど怖くはないが、今観ると、やはりお岩さんに感情移入してしまう。[DVD(邦画)] 4点(2011-07-30 04:11:13)《改行有》 1285. グリーンマイル 作りが、「ショーシャンクの空」に似ているヒューマンドラマ。 トム・ハンクスはこの手の感動系ドラマでよく見かけるけど、 制作者側が彼の持つキャラに頼り過ぎているのか、シナリオの完成度が低いのものが多い。 この作品も、善悪、正義、死刑制度、宗教観、死生観など、いろいろなテーマが入り乱れ、 結局何を伝えたいのか、ラストになってもよくわからなかった。 劇中の鍵となる人物の非現実的な設定が、現実的なテーマと合わない印象を受けたのかも。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 02:41:31)《改行有》 1286. 地獄の7人 設定が判り易くて、すぐに物語に入っていけるB級アクション映画。 作品のベースは「七人の侍」なのだろうが、こちらも人集めの場面から始まるので、 かなり駆け足ぎみ。時間的にいかにも苦しいといった感はあるが、ラストはご都合主義でもなく、 全体的にうまくまとめたなという印象を受けた。個々のキャラがもっとしっかり描かれていたら かなり見応えのあるドラマになったのだろうが、やはり時間的に厳しいか。演出はあまり良くない。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 02:30:40)《改行有》 1287. ストーカー(2002) ロビン主演ということで、ちょっと変わった雰囲気のサイコ調サスペンス。 ロビンの優しそうなキャラと、心理描写もたっぷり描かれているので気持はよく伝わるのだが、 このジャンルではごくオーソドックスな展開を踏襲しているため、結局主人公に共感できず、 どうにも消化不良の印象ばかりが残ってしまう。制作者側が何を伝えたかったのか、 その意図も伝わったが、これでは説得力がない。 もっと彼のキャラを生かせるようなストーリーを考えるべきだったと思う。 そうでなければ、逆にロビンがキレまくるとか。中途半端はやっぱりいけない。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 02:09:47)《改行有》 1288. バットマン(1989) 「バットマン」と言えば、私が子供の頃は「スーパーマン」より知名度があった。 なぜならテレビ放映と少年誌でマンガ連載をしていたから。 TV版はいかにもヒーロー物という印象だったが、映画版はバットマン誕生の秘密など、 キャラ自体に焦点を当てており、アメコミ物には珍しく一見重厚な作りにはなっている。 但しその掘り下げは今一つ浅く、全体的に中途半端でジョーカー役ニコルソンの怪演ばかりが 目立ってしまった。ダークな雰囲気は悪くないと思うけど・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-29 20:51:05)《改行有》 1289. 百万円と苦虫女 内容は昔ながらの青春映画を現代風にアレンジ、不器用なヒロインのキャラ描写を中心に、 主演女優さんの持つイメージ通り、決して重くなく、白黒はっきりさせないゆるりとした展開。 それだけでは物足りないので恋愛話も押し込んだという感じだが、こちらも結末はぼんやり。 旅を通して自分という人間に向き合い、一応ヒロインの成長がテーマということを考えれば、 この恋愛話じゃあまり意味のあるエピソードだったとは思えない。 設定もお話もちょっと荒っぽく、映像も決してきれいではないのだが、 ヒロインの女の子は透明感があって演技も悪くない。 でもあまりにも痩せ過ぎていて、何だか今にも倒れそうだった。 実際の一人旅ってかなりのパワーを使うし、もっとしっかりゴハン食べなきゃダメ。 まああくまで映画ということで、キャラの性格だけを見ればハマリ役ではあるし、 若い女性には共感できる部分があるのではないかと思う。[映画館(字幕)] 4点(2011-07-29 17:22:12)《改行有》 1290. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 基本的な流れは、ショーン・コネリーの時代とほぼ同じ。 変わった事と言えば、映像技術の進歩で派手なアクションが増えたことと、 ストーリーがちょっと複雑になったこと。 テンポが早くて場面がやたら切り替わるので、お話がちょっとわかりづらい。 キャスティングに関しては、ソフィーが懐かしいなと思えるぐらいで特別何も感じなかった。 マンガ的なストーリーがこのシリーズのいいところでもあり、 日本の「寅さん」のように独特の世界感を造り上げている。 このまま永久に続くんだろうなと再認識した作品。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-29 17:13:04)《改行有》 1291. イベント・ホライゾン とてもB級映画とは思えない重厚さ、「エイリアン」並みのセットにはびっくりした。 序盤の設定が中々良くて、それが中盤までサスペンスとしての緊張感を持続させてくれる。 後半はどういう展開になるのか思わず期待したのだが、ちょっと苦手な方向性に。 このパターンだと、何でも有りになっちゃうんだよね。 結局その後はスリラー色がどんどん強くなり、ラスト近くはただもう気色が悪いだけだった。 アイデア自体は決して悪くはないんだが、もう少しどうにかならなかったかなぁ。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-29 16:40:54)(良:1票) 《改行有》 1292. トワイライトゾーン/超次元の体験 古いアメリカドラマの映画版。 日本もこれを真似て、円谷プロが「アンバランス」というドラマを作ったそうだ。 ストーリーテラー役はダン・エイクロイド、4つのストーリーから成りたっているオムニバス。 導入部とラストの演出はいいのだが、肝心の中身が今イチ。オチのある4話は結構楽しめたが、 1話~3話に関しては1話がそこそこ。2話と3話は退屈でまったく面白味がない。 それぞれのエピソードの完成度が上がれば、当然評価も上がるわけで、 鑑賞者によっての好みも別れるのではないかと思う。やっぱりテレビ向きの内容だね。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-29 07:03:38)《改行有》 1293. レイクサイド マーダーケース 推理サスペンスと言うよりは、 登場人物たちのドラマに重きを置いた心理サスペンスに近い映画。 舞台はほとんどが湖畔にある合宿所で、密室型に近い状況設定のせいか、 ストーリーに入って行き易く、お話の構成も悪くはない。 実際にありそうかもと思わせるようなシチュエーションがこの作品のポイントなんだけど、 登場人物たちの掘り下げが甘く、後半は今ひとつリアリティーが薄かった。 演出も映画向きではなく、明らかに舞台向き。決してつまらないという訳ではないのだが、 サスペンス物としては、まあ佳作程度の出来だと思う。[地上波(邦画)] 4点(2011-07-29 06:40:41)《改行有》 1294. ヘヴン 主役二人の設定がとても変わっているラブロマンス。 ところがこの凝った設定が災いしたのか、中盤からの粗い展開がやたら目立つ。 そのため、ラストシーンから冒頭に、しいてはタイトルの意味にも繋がるといった妙味も、 何とかこじつけてまとめたという印象しか持てなかった。 役者さんはがんばっているし、キャラ描写も演出も映像も決して悪くないだけに勿体ない。[地上波(字幕)] 4点(2011-07-28 06:22:50)《改行有》 1295. 老人と海(1958) まるで絵物語を読んでいるような映画。 全体的にはほのぼのとしていて鑑賞後の後味は決して悪くないのだが、 やはりインパクトが弱かったのか、印象は薄い。 どうも全編を通じてナレーションでお話を展開させるという構成が、多分に影響したようだ。 ドキュメント映画とは違うので、ナレーションばかりに気を取られ、物語に集中しづらかった。 合成映像も見栄えが非常に悪い。内容自体は良質なんだけどね。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-28 06:06:35)《改行有》 1296. ヒューマン・トラフィック<TVM>(2005) 少女を中心とした、女性たちの人身売買を描いた作品。 作りはTV映画というよりTVドラマに近く、「24」シリーズなどに通ずる構成。 四人のヒロインとその行方を追う警察、親の苦悩等を織りまぜ、物語に厚みを持たせている。 演出面の方は今ひとつだが、今も世界のどこかでこんな事が起こっているのかと考えると、 他人事ではない緊張感を持って鑑賞できた。 シナリオに関してもよく出来ている、社会派ドラマだと思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-28 05:54:27)《改行有》 1297. es[エス](2001) 1971年に行なわれた、ある心理実験をモデルに制作された映画。 実際のフィルム映像をテレビで観た記憶があるが、確か実験は途中で中止になったと思う。 それでも集団心理の怖さは生の迫力で伝わっていたため、映画のインパクトは弱まってしまった。 また本作自体ではかなりの脚色がされており、ストーリー展開に限って言えば、 "あのまま実験が続いていたら、きっとこうなっていたかも"という、 誰もが想像でき得る範囲の域を脱していない。そのため後味の悪さばかりが残ってしまう。 せっかくドラマ仕立ての映画にしているのだから、ドキュメントタッチでは表現できない、 何かもう一つ心に訴えるものが欲しかったような気がする。[地上波(字幕)] 4点(2011-07-28 04:04:38)《改行有》 1298. プロジェクトA ジャッキーの他にユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーと、 お馴染みのメンバー出演のコミカルアクションだが、今回はアクロバットなスタントが目につく。 主役達の設定もちょっと凝っていて、新境地を開拓しなければそのうちに飽きられる、 といったアクションスターの宿命のようなものを感じた。 ただ肝心のファイトシーンのほうは今イチで、ストーリー自体もあまり面白くない。 過激なスタントシーンは見栄えもあるし、命がけで確かに凄いんだろうけど、 ジャッキーの作品が急につまらなくなりだしたのは、ちょうどこの頃から。 格闘アクションというよりはサーカスを観ているみたいで、 くしくもジャッキーから離れるきっかけの作品となってしまった。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-27 18:13:23)《改行有》 1299. パルプ・フィクション この監督、相変わらず好きなことやってんなぁといった作品。 殺し屋のエピソードを中心に3つの物語を交錯させるように絡ませ、 バイオレンス、コメディー色で味付けした作り。 正直ストーリーはつまらないけど、演出と構成は面白いよね。 タランティーノのファンなら、最高傑作の出来映えでしょう・・・たぶん。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-27 07:50:46)《改行有》 1300. セルラー 正統派のジェットコースター・ムービー。 キム・ベイシンガーはちょっとお歳を召されたが、相変わらずきれいな女優さんだ。 ヒロインのために奔走する一人の青年、こいつがかなりのお間抜けさん。 要領が悪く、やる事がハチャメチャで笑え、そのおかげでコメディー色が強くなった。 サスペンスとしての緊張感はあまり感じることはなかったが、 ストーリー自体はちゃんとまとまっている。突っ込み所は満載だけどね。 おやじ警察官もいい味出してて、中々渋い。肩の力を抜いて鑑賞するには、丁度手頃な映画。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-27 05:52:08)《改行有》
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