みんなのシネマレビュー |
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1301. マルサの女 小さい頃に観て、初めてワクワクできる大人の映画を観た気持ちになれた。あんまり細かい意味がわかってなかったにもかかわらず。たぶん、マニアックな描写やたたみかけるテンポ、それにマッチした不気味感をあおる音楽、そして、あたりまえのように存在してるけど知らなかった世界が、自分の中の好奇心欲を刺激したからもしれん。特に最初の衝撃やったんは、隠す方も探す方も、ここまでやるんかってところ。大人の世界やのに子供っぽい事してる部分なんかも、おどろいたな~。それ以降、何回か観てるけど、いっこうにあきへんし、色々社会がわかって映画の意味がわかってきてから観たら、さらにおもしろく観れた。俺、十三に住んでるし、彼女は伊丹に住んでるからヒイキしてるわけちゃうけど、伊丹十三の映画は邦画の中でも特におもろいわ。んで、そん中でも、これとマルサ2が一番好き。[DVD(字幕)] 10点(2006-01-24 15:07:54) 1302. 人喰い人魚伝説<TVM> 最初は確かになかなか味のある雰囲気やった。人魚も人語をしゃべらない所とか、不気味感がでて、今までの人魚と違った解釈で、ゴシック的なモンスター映画のテイストが出ててゾクゾクしてくる。でも後半、一番盛り上がる所が一番おもろなくなってしまってんねん。伏線もほうりっぱなしやし、人魚も怪物化したら、昔の特撮モノの怪人なみの怪造詣になってもーてるし。こーゆうの、ツメが甘いってゆーんかな。[ビデオ(字幕)] 3点(2006-01-23 16:53:50) 1303. 海猿 ウミザル 《ネタバレ》 ベタベタなドラマが大好きなベタリアンな皆様、お待たせいたしました。これぞ、なんのヒネリもない、まっすぐベタな青春訓練生映画でございます。何かをしながらでも、十分鑑賞に耐えうる安心ストーリー。熱くなれる所も、せつない気持ちになれる所も、ベタベタな演出でしっかりサポート。テーマは当然ベタに「仲間は大切、そして、がんばって何かをなしとげよー」です。この先どーなるの?などの心配は一切不要。あなたのベタ魂どおりに物語は進み、ベタに熱くなりベタに泣けることでしょう。あ、ベタが嫌いなベーターカロチン不足な方にも、次の展開がどーなるか?とか次の台詞は?などのクイズを仲間うちで出し合いながら鑑賞すれば十分楽しめます。たまにはベタな映画で二時間ばかしの時間を無駄にしてみてはいかがですか?ちなみに私、最後の「ちょっと待てよ」の台詞とシーンの映像をベタにあてる事ができました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-22 04:32:16)《改行有》 1304. 破線のマリス はたから観たらあきらかに嫌な性格のヒロイン、全部が解決しない結末、うすっぺらな社会表現、こーゆう要素はかならず映画を観る人にはウケが悪いです。でも、私、この映画を観るとき油断してました。しょーもないテレビのサスペンスドラマを観るお茶の間テンションで、頭のネジをかなり緩めてました(イイワケ)。だから、かなりのめりこみんで観てしまい、しまいには、このドラマ、よー出来てる。ゾ~ッとしたし、おもろいな~とゆう満足感を味わい御満悦。当然オチも気持ちよくびっくりさせていただきました。個人的には、ほんまにおもしろいと感じたので。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-22 04:23:05)(良:1票) 《改行有》 1305. Helpless 単調な映画に元々免疫がないんで、すんません、睡魔が、二度ほど。救われない人たち、唐突な暴力など衝撃的な表現が描かれてても、自分みたいな幼稚な人間でもわかるエンターテイナーな部分がいっこもないと、退屈でつらいです。なんの興味もない授業を眠気をこらえて聞いている学生時代を思い出しました。バイオレンスと聞いて好奇心で観ましたが、私が観る映画じゃなかったっす。でも評価は容赦なくつけます。すんません。[ビデオ(字幕)] 0点(2006-01-22 04:20:16) 1306. バトル・ロワイアル 栗山千明さんを、この映画で初めて知った。妙に印象に残る演技。でも、その昔「GONIN」とゆう映画に子役で出てんねんて。昔から知ってたんか~。しかも「GONIN」にもたけし出てるし。危ない役だし。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-17 15:43:50) 1307. その男、凶暴につき たけしの映画の中では一番好き。最初に観たってのもあるけど。初めて観たときの暴力的な衝撃度は今だに頭を離れへん。暴力的な臨場感、そして妹の存在は主人公の物悲しさを表現していて、観ててかなり物悲しくなる。白竜の存在の恐怖感も味わえる。バイオレンス映画で味わいたい気分をちゃんと味あわせてくれる。すごいエグイ事してるわけでもないんやけど、やっぱかなりバイオレンスやな~って思ってまう。雰囲気やと思う。題名から雰囲気に飲み込まれてしまってる感もある。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-17 10:17:22)(良:1票) 1308. HANA-BI たけしの絵の展覧会映画な部分がちょっとしんどい。絵はよーできてるけど、絵を見たい気分ちゃうかったし。自分の映画やから、一生もんやし後世にも残るし、だからいれておきたい映像はみんないれとくって感じがせんでもない。俺、芸術肌ちゃうからわからんけど。俺が監督やったらそー思うな~って気持ちがなんとなく、この映画観ててわいてきたから。でも、一人より二人のほうが時には淋しく見えるってのが良く出てる。特に二人の距離が近いほど、淋しく物悲しい。たけしの映画はいつも物悲しい。死を身近に感じる物悲しさがいつも漂ってる。この感覚、酔えるときと、無理な時がある。無理な時に、たけしの映画を観るとやっぱしんどい。元気になりたい時に絶望的な歌を聞ききたくないのと一緒。それだけ影響力があるってことやね。あと、笑える部分は油断してたので声を出してわらってしまった[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-17 10:05:08)(良:1票) 1309. ソナチネ(1993) 映画「ブラザー」の後に観たら、さすがにちょっとあきました。役者もだいたい同じだし。展開は違うけど、雰囲気、全体のノリは一緒なんで。この雰囲気、嫌いではないんですけど、こーゆうたけしの映画は連続して観るもんじゃないです。多分。ちなみに、ちょっと笑える所はやっぱ好きです。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-16 01:06:28) 1310. 亡国のイージス 日本での軍がらみのアクション映画って雰囲気を楽しむ感じでした。そーゆう臨場感が好きなら悪くないです。悪くないんですが、なぜ中井貴一演じる某国の隊長は、敵にトドメをささないのか?この点を見逃すことはやっぱり無理っす。だってただでさえ、優しいお兄さん的な雰囲気の中井貴一が、おかげで、まったく脅威に思えないんですもん。これをビートたけしがやってたなら、例えば、副長は確実に頭をぶち抜きますし、ラストの真田広之のもみ合いも即、頭か胸打って殺すでしょう(足を打つほうが難しい)。多分、真田広之が好きなんでしょうね~。ただ吉田栄作だけは致命傷を負わせてましたな~。嫌いなんでしょうか?まー、普段なら見逃す突っ込みですが、中井貴一を観てるとどーしても突っ込みたくなったんで。多分、好きだからイジリたくなったんだと思います。[DVD(字幕)] 5点(2006-01-16 00:53:01) 1311. BROTHER 《ネタバレ》 寺島進と加藤雅也が異常にかっこいーでした。ヤクザがアメリカに行って暴れるって内容も割と目新しくておもしろかったです。ただ、かっこいーと怖い以外なんの感情もわかないところがちょっと物足りない気もしました。そして長井秀和調に突っ込むと、映画の中のタケシに銃は持たせるな。持たせると奴はかならず死んじゃうぞ!映画の中のタケシが静かな間をとったら気をつけろ。その後のはたいがい、流血沙汰が繰り広げられる事になる。間違いない。以上です。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-15 23:48:44) 1312. クロスファイア(2000) 原作ファンですが、やっぱ小説には勝てません。それはわかってました。「模倣犯」の失望後に観ましたから。でも、別物として観たら、わりといけてました。期待度が低かったのもあるけど。火曜サスペンスをもちっとよくして、特撮をかなりよくした程度にはよかったです。ただ、矢田亜希子は好きですが、この役にはちょっと違和感を感じてしまいました。笑顔過ぎです。普通の顔も笑い顔なんで、笑顔に見えます。もっと影のある女優さんなら、もっとのめり込めたんは事実です。そこがちょっと残念。まー、かわいーのは事実なんで、観てる分には問題ないんやけども。退屈はしなかったんで。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-13 23:09:26)(良:1票) 1313. 極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)<OV> ヤクザを題材にして、ごっつえー感じの「トカゲのおっさん」のようなシュールなコメディードラマ仕立てをVシネ風に撮り、エログロナンセンスの風呂敷でつつみ、ホラーとゆうシールをはって作ったようーな映画。なんや、それ?って思うやろ?でも実際、映画を観終わって、ビデオを取り出しパッケージに収めた時の俺のツブヤキも、・・・なに、これ・・やってん。だから、出来れば、みんなにそんな気持ちになって欲しい。ゴ~ズ、ゴ~ズ、ゴ~ズゥ~♪って眠りにつく時に、知らず知らずに歌って欲しい。とゆうか、なりやがれ。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-13 22:55:25)(笑:1票) 1314. CURE キュア サイコスリラーがはやってた当事、これを初めて観たんやけど、セブンなみに凄いとかなんとかで、期待して観てみたら、つまらんかった。ダラダラしてるし、怖くもないし、催眠術で人を殺すなんて、そんなにビックリじゃないし、第一、ストーリーの意味がわからん所が多々あって、イライラした。それから、何年後かして、映画の記憶もウル覚えになってきた頃、タマタマ深夜、テレビで観たら、なんか、凄い引き込まれて観てしまった。つまり、このように何かを感じる感覚なんて、その時の状況でいくらでも変わる。絶対にかわらんって思ってた感覚も変わった。人の感じる感覚は時にアイマイ。だからアイディンティティも絶対的じゃない。絶対的に信じてた自分すら自分でなくなる事もある。この映画は、そんなアイマイな怖さがある。でも、そー思うのは、俺自身が空っぽだからかも知れない。朝、起きて、壁に×って書いてあったらどーしよう・・って思える映画やった。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-13 10:53:02)(良:1票) 1315. 回路 昔、初めて観たときは、正直おもしろいとは思わなかった。意味がわからん所が沢山あったし、リアルに感じなかったし、淡々としたリズムが肌にあわへんかったし。なんで?って考えてるうちにダラダラして終わった感じ。ただ、女の幽霊の異様な動きと飛び降りの所はさすがに、コワッって思った。それが最初の印象。ところが、年月を経て、観てみたら、これが異常におもしろいと感じるようになってた。映画をおもしろいと思う感覚が昔と違ってた。黒沢清の映画が肌に会う体質なってる。昔、嫌いやった豆腐が急に好きなった時の驚きに似てる。んなわけで、この映画、どこがそんなにおもしろいと感じるようになってたのかとゆうと、まず設定、終末を描く映画で、ゾンビとはまた違った恐怖感を味わえたところ。そして黒沢清の映画の場合、今まで自分が追求してたリアルさとは違ったリアルさがあるところに気づき、その感覚が好きになってところ。主役の二人以外の人間の生命感が最初から薄いところも、孤独感をあおられて緊張感を持続できた。意味がわからん所も色々自分なりに解釈を考えられて、しかもこの映画の場合その作業が嫌じゃない。多分、淡々とした静かだけど狂気的なリズムがその原因かも。最後の展開なんて、鳥肌もんだった。ストーリーおおまかに覚えてるにもかかわらず。この監督さんの映画はかなり癖がある。この映画でつまらんとおもしろいと両方の感覚を味わえたとゆう所からも、万人向けの映画ではない気がする。単なるホラー映画ではないので、ホラーを期待する人にはつまんないと思う。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-12 14:52:10)(良:2票) 1316. ザンガディクス 謎の七つ子、七歳の頃、孤児院で16人を殺し特殊な施設へ入れられる。映画はその後21歳になった七つ子の謎を追う悪魔学の学者と、一見なんの関係もない母と娘の一家族の二つの視点で描かれている。最初はダルいな~って思って観てたら、七つ子が出てきたあたりから、急におもしろくなった。七つ子はほんま不気味、観ててゾゾ~ッてなる。一人コミカルな学者の親父とか、もう一方の主人公である娘がひきつけられる魅力ありとか役者陣も悪くない。最初は悪魔がどーのこーの、夢がどーのこーのでよくあるおもろない感じのオカルト映画だったけど、後半は色々な要素がつながり、退屈しないスリラー(又はホラー)映画に仕上がってる。でもオチは完全にB級映画のノリ。よって最初、3点、中後半10点、オチ3点で平均で5点。でもビデオパッケージからうける印象よりは意外とおもしろかったんで、オカルトサイコスリラーが好きならいけると思う。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-11 15:47:15) 1317. 蜘蛛の瞳 「蛇の道」の続編的な映画。Vシネ?哀川翔出てますがヤクザモンではございません。一見、普通っぽいけど普通じゃない男の狂気を描いた映画。淡々とした緊迫感がつねに危ない雰囲気をかもしだしてて、しかも、登場人物全員、まるで電気スイッチを消す感じで人を殺す様が、さらに狂気を感じさせるねん。哀川翔演じる主人公が、また、危ない感じで、ボーッとして何を考えてるかわからん感じのまま、無造作に銃を撃ち人を殺す。ダンカンもくたびれたいい加減なおっさんが、普通の日常の感覚のまま殺し屋をやってる感が出てる、それは背筋にゾクッとくる狂気の怖さがある。そしてたまに、笑っていいものか悩むようなコミカルな描写があったり、どーなっていくのかわからない展開と観てるこっちも虚無的な感覚になってくテイストなどとあいまって、不思議と退屈はせーへん。観終わった後は、意表をつくオチに一瞬、どんな気持ちになっていーものか悩んでしまうし。深夜に観るとしばらく映画の事を考えながら眠りにつく事ができるかも。多分、こーゆうの好きな人は好きだと思う。観てない人は「蛇の道」からどーぞ。さらに哀川翔演じる新島直巴の狂気を感じれるかも。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-11 00:37:02)《改行有》 1318. 蛇の道(1998) 極道映画っぽいですが、極道映画ではなかってん。ホラーに近い。結局、事の真相はよくわらへんかってんけど、哀川翔を初めて怖いって思った。すごむおっさんの怖さじゃなくて、淡々として何の感情もあらわさへん怖さ。日常的な話題をしながら人を殺す感じの怖さ。素の怖さ。復讐映画やけどなんのカタルシスもえられへんし、色々な解釈もできるから鑑賞後はしばらく、この淡々とした日常的な怖さを考え込んでしまうわ。これは演出、そして演技力にやられた感じやわ。後、コメットさんとかの脇キャラも不気味でおもろい。「GONIN」のキャラに通じるユニークさ。ただ、先に続編にあたる「蜘蛛の瞳」を観てしまった為に、おもろさが半減してもーてん。こっちを先に、しかも深夜、何気に観てもーてたら、きっと、かなりの衝撃&緊迫感を味わえたはず。後、バカやから、わかりにくいのも、ちょっと苦手なんで、もちっとちゃんと真相を映像化して欲しかったです。なんで、満足度的にはこんな点数になりました。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-11 00:14:47) 1319. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー 黄飛鴻の子供の頃のお話。鉄猿、黄飛鴻の親父、黄飛鴻(まだ少年)、鉄猿の女助手、金剛拳の使い手、その部下、が入り乱れての重力無視ファイト。大人顔負けの少年の動きもすごいけど、最後の炎の上での戦いもすごい。観てると、アドレナリンが勝手に体を駆け巡る。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-10 00:14:16)(笑:1票) 《改行有》 1320. ブレイド2 前作と同じヴァンパイアVSブレイドって構図だけにしてないんで退屈せずに楽しめました。飽き性やから1と同じパターンやと多分途中で素にもどってしまいます。色んな勢力が混戦する展開って好きなんす。すんません。完全に俺狙いのテイストに仕上げてもらいました。ヴァンパイア部隊がリーパーズを倒しに行くってクダリも、怪物が怪物退治ってところが俺のワクワク感を呼び起こしてくれて、そーゆうの映画で観てみたかってんって感じでテンションは当然上がります。そして、ボロボロのブレイドが復活して、おっさんがサングラスを投げ渡し、お互いいつもどおりの調子やねって雰囲気が、人生で何か落ち込むことがあっても、友達がいつもどおりの明るいテンションで電話をしてきてくれて、ブルーな気分がそれでガラッと色を変えて妙に楽しくなってくるあの感じに似てて、なんかノリノリでラストバトルを迎えれました。もともとヴァンパイアが好きなんで、ヴァンパイアになりたいとさえ思った事がある危ない俺なんで、ヴァンパイア映画ってだけで普通の人とかなり評価基準は変わってしまいますけど、この映画、前作よりおもしろかったです。[DVD(字幕)] 10点(2006-01-06 22:00:51)(笑:1票)
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