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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1321.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 1作目が公開されたのが1977年4月ですから、ちょうど30年前。当時、渋谷の映画館で1作目を見た私は「今までのベスト1!」って程に感動したものでした(まだ映画ファンになって3年目でしたけど)。でも、以降のシリーズはちゃんと見たのが「3」だけで、「1」だけで充分な映画でしょ?って思ってました。今回完結という事で見に行きましたが、なんというか残酷な映画でした。1作目の記憶がどんどん甦ると共に、30年という年月を嫌というほど思い知らされました。描かれる1作目との対比は時間の残酷さをまざまざと見せつけ、リアルタイムに触れてきた自分の30年が重なって切なさたっぷり。だからこそ、映画の後半でお馴染みのテーマ曲が爆発するかのように大音響で流れ始めるシーンからの高揚感、まだロッキーはちゃんとロッキーだ!って爆発に感動しまくり。自分の30年にきっちりケリを付けてみせるスタローンに感服しました。ただ、試合のシーンで2ラウンド目まではほぼテレビ中継画面のまんまで進行させるのですが、これは甚だ疑問。映画館まで足を運んだ観客をお茶の間に戻してどうするの、と。今の時代のリアリティを出そうとしたのでしょうけれど、ここはやっぱりお客さんをリングサイドまで連れてこなくちゃ。ともあれ、楽しいエンドクレジット部分まで含めて、「ロッキー」という映画が世界に、そして自分に刻んだものを再確認できたひとときでした。[映画館(字幕)] 8点(2007-04-14 16:42:32)(良:2票)

1322.  パプリカ(2006) 《ネタバレ》 うーん、原作は未読なのですが、ハチャメチャな意味なしセリフから察するに、これ、元はもっと馬鹿馬鹿しい不条理物語、毎度の筒井節の世界だったんじゃないでしょうか。なんか妙に真面目に作られていて、どうも物語と今監督との馴染みが悪い気がして仕方ありませんでした。説明的不条理という、創作においてあんまり面白くない状態になってしまっているんですよね。『千年女優』のような、全てが1つの芯の上に存在する不条理と、この物語の不条理とは全くの別物なのですが、同じ様な感覚で作られてしまっているような。逆に説明的に作るのならば、敦子が時田に抱いていた感情に何らかの説得力ある描写が欲しかったです。あれだって本来はどう考えても不条理なお笑いネタなんじゃありません? あと、林原めぐみの声がパプリカには合っていても、敦子には合っていない感じ。しかし一方でアニメーションとしてはかなり面白い出来だったと思います。映像を見ているだけで存分に楽しめてしまう状態。物語は懸命に意味を求めていたけれど、結局は映像の快楽にこそ本質があった、そんな映画でした。[映画館(邦画)] 7点(2007-04-08 16:49:02)(良:1票)

1323.  ナイト ミュージアム 《ネタバレ》 「ぎょえー!ディック・ヴァン・ダイクとミッキー・ルーニーが現役バリバリで出てる!」ってそこはびっくりわくわく(ハラハラ)して見てましたけど、でも、映画としては刺激薄かったなぁ。細かい部分では笑わせ楽しませてくれましたが(猿とのどつき合いとかタイヤの嵐とか)、物語世界は予告編から予想されるそのまんまの映画でした。半端にバカ映画、半端にお子様向け、半端なスケール、なんだか全てがそこそこで作られていて、どこかもう少し尖がった部分があればねぇ、といった感じがしました。アメリカ映画にありがちな空回り系のお笑いが多くて、もっとスピーディに先に進んでくれないかなぁ、とも。3人の老人の扱いも、あまりいい感じではありませんでしたし(悪役だったにしても、もう少し愛着を持てるような描き方ができたと思うのですが)。ベン・スティラーの映画として見てしまうと、これまた半端にマトモそうな人だったりして、妙に居心地の悪い気分にさせられたりもして。ノンクレジットでゲスト出演してる人も、役に合ってるのかいなぁ?って感じがしないでもありません(なんか軽過ぎない?)。ただ、劇場でのウケはかなり良かったので、多くの人が楽しめる映画なのだと思います。私みたいな頭の固くなった映画おたく向きな映画じゃない、ってところですね。[映画館(字幕)] 5点(2007-03-31 19:45:03)

1324.  ホリデイ マンネリ、ベタなハリウッド映画に食傷気味なこの頃、予告を見て久々にこれは見たいと思ったハリウッド映画でした。結果はベタベタ。古典的な物語がなんの意外性もなく進んでゆく映画です。でも、こちらが期待した通りにぴたぴたっと気持ち良く収まってゆく感じで、2時間15分の時間を感じさせず、幸せな気分に浸れました。キャメロンもケイトもさすがに歳が顔に表われてる感じではありますけど、歳を重ねただけの演技が役柄に見事に反映されて、いい役者になったなぁ、って。2つの恋愛エピソードは偶然や運が織り成す夢物語ですが、冒頭からラストシーンまで、映画の夢にほわほわと酔えました。将来、恋愛映画の定番になりそうな、古典的だけれども普遍的な佳作に仕上がっていたと思います。あとは、犬と二人の娘をもう少し出してくれてたらなぁ。大スターのちょっとした出演シーンも含めて、映画ファンが思わず笑ってしまうような小ネタも満載されていて、普段はレビューでそういう事は書かないのですが、映画好きな方に是非お薦め。レンタルに降りる前に、映画館でチェックしておいた方がいいと思いますよ。大作じゃなくても、映画館で見ておいた方がいい映画もある、っていうのが実感できます。って、映画会社や配給会社の回し者じゃないデスヨ。[映画館(字幕)] 9点(2007-03-24 21:29:09)(良:1票)

1325.  さくらん 「新しいは古い、古いは新しい」そんな事を思いながら見てました。予想していたより遥かに古臭いです。鈴木清順と五社秀雄をブレンドして思いっきり薄めたような印象。目新しさと言えば役者と音楽くらいのもので、演出や編集は、もっともっとぶっ飛んでしまっていいんじゃない?と思いました。本来、もっと鮮烈な色になったであろう要素が、沈んだトーンの中に埋没しているように見えてしまうのは、何がいけなかったのでしょう? 赤の色調の中にまた赤を乗せて、全体が赤になってしまうと際立たせなければならない要素が弱くなってしまう、でも写真家な監督ならそれは充分に理解している筈ですし・・・うーん。ライティングにメリハリがなかったかなぁ。美術や衣裳、結髪のスタッフがきっちり仕事をしているのが目に見えて、それは古い伝統の世界をちゃんと生かしてるなぁって、そういう点では感心したのですが。フレームを四角く切り取って、その中心に華を持ってくるような描き方にはハッとさせられる一瞬があって、全編このセンスで押し通してくれたなら、物語自体はベタでもいいくらいに思ったのですが、どうも全体の薄味感はいかんともし難いのでした。土屋アンナを起用したのなら、もっともっとぶち壊せたでしょうに。[映画館(邦画)] 5点(2007-03-17 21:08:09)

1326.  ブレイブストーリー 《ネタバレ》 元ネタは「タリスマン」「はてしない物語」「ゲド戦記」「ラピュタ」それに「ファイナルファンタジーVII」ってところ? この作品独自のファンタジーの視点が全然感じられないのがキツいですね。これは原作者の責任かなぁ。それに展開が常に延々と、最初から最後まで唐突。伏線なしな物語が突拍子もない行動によってどんどん転がって見ているこちらは置いていかれまくり。登場人物はみんな納得ずくで動いているようですが。緩急のないエピソード羅列状態は、人に伝える話術がとっても下手って感じで、これは脚本家の責任かなぁ。大忙しなのに退屈、饒舌なのに表面的で伝わってこない、そんなかなり困ったちゃんな映画。作画はもう少し頑張って貰いたかったところ。一定のクオリティは保たれているのですが、これまた緩急のないカットが繋がっているので(肝心なところでモタつきます)テンポ悪ぅ。これは監督と作画監督の責任かなぁ。40年前の東映動画キャラみたいなデザインの主人公にあんまり魅力がなかったりしましたが、脇のキャラは良かったです。役者さん達によるアテレコは、声量がないのに無理に声出してる感が強くて聴いてて息苦しくなってきちゃいますけど・・・。これはフジテレビの(略[DVD(邦画)] 4点(2007-03-14 21:55:28)

1327.  クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃 《ネタバレ》 これ、元ネタは『エヴァ』の使徒ですかねぇ。で、怪獣ものでヒーローものでヒロインもの、と。「ちっとも3分じゃないじゃん」とか、「ひまわりを一人で行かせる神経が判らない」とか、「毎回リセットされるのに、何故世間がたった3分のヒーロー、ヒロインをちやほやできる?」とか、「そもそも野原一家も世間も異常事態を素直に受け入れ過ぎてて、切迫感が全然ない」とか、ひっかかる部分は多々ありました。延々と同じ事を繰り返すだけでドラマがなく、映画としての流れが生まれないままに、「これがクライマックス?」って状態に突入してしまいますし。でも、『クレヨンしんちゃん』らしい娯楽作品を提供する、って点では結構真っ当だった気がします。お下品ネタを随所にはさみ、アクション仮面やカンタムロボ、ぶりぶりざえもんにちゃんと花を持たせ、矢継ぎ早にエピソードを重ねる事で子供が飽きない作りになってますし、大きいお友達向けのネタもきっちり仕込んでありますし。みさえの豊富な変身パターンなんか、アレ、思わずキちゃう人、結構いるんでないかなぁ? 私はやられました。はい。[DVD(邦画)] 6点(2007-03-09 00:47:38)

1328.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 あの時代をモロに生きた身としては、笑えないんですよねぇ。バブルの恩恵にはさして与れなかったけれど崩壊にはキッチリ苦しめられた訳でございまして、当時バブルの波の中で生きてたホイチョイの、バブルの夢よもう一度的な面があるんでないの?という意地悪な視点を持ってしまったり。無神経なWEB広告作って思いっきりユーザーから怒られちゃったりする時代の読めなさ加減も手伝って、ホイチョイが最早過去のものであるというのを図らずも表現してしまった映画と言えない事もないかも。さて、タイムトラベルものとしては、もっといっぱい伏線張って、いっぱい回収して欲しかったかな。脚本がかなり雑で、つっかえまくりな進行にはイライラさせられますし(100円玉や雑誌よりも携帯の方がよっぽど説得力ありそうなモンですがねぇ?)、クライマックス2回のアクションシーンのヘボさ加減は、もう少しなんとかならなかったの?って感じ。馬鹿げたラストシーンは(CGがガタガタ言ってますよ・・・)随分と無責任だなぁ、って感じ。ヒロスエは可愛かったけどね。[映画館(邦画)] 5点(2007-03-03 22:15:55)

1329.  ドリームガールズ(2006) 私は昔から「シュープリームスよりはスリーディグリーズ」ではありましたけど、眩い歌の世界は最初から鳥肌モノでしたね。もう冒頭の世界だけで描いてくれればそれで充分、物語とかいらない、とか思っちゃいました。まあ、そうはいかないでしょうから、成功とそこから生まれる影のドラマが描かれてゆく訳ですが、その部分はどうも今ひとつピンと来なかったかなぁ。散文調で一本芯を通す部分がなくて、それは舞台のミュージカルのスタイルにはありがちなのですが、映画としては脚本に芯を与えて流れを作って欲しかったな、と。観客に注目ポイントの選択肢のある舞台と違って映画って決まった映像だけをキッチリ見せるものですから、案内役不在だと意識が映画から離れる瞬間が生まれてしまって。でも、ソウルって何よ?ファミリーとかブラザーとか言うけど、言葉に縛られてるばかりじゃないの?っていう、内省的な意識は、ちょっとグッと来ました。劇場の音響が少々過剰気味な上に、ちょっと盛り上げ過ぎじゃない?って曲が多くて、最後にはぐったりって感がなきにしもあらずでしたが・・・。[映画館(字幕)] 7点(2007-03-03 21:52:13)

1330.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 20世紀フォックスファンファーレ&シネマスコープファンファーレに続いて描かれるのは、ちょっと古き良き時代の都会派ラブストーリー風なニューヨークの風景と音楽。ところがすぐに一転して今度はVFXバリバリのアメコミスーパーヒーロー風に。カッコいいメインタイトルがバーン!と出てきたかと思ったら、映画本編は更に下ネタと、そして恐ろしい女の嫉妬が程よくブレンドされた、とても面白いバランスで組まれた作品となっていまいした。スーパーヒーローものとしてもラブコメディとしても、メチャクチャ変化球でありつつも、本質はきっちり捉えているんですよね。毎度使い古され過ぎて食傷気味なスーパーヒーローの苦悩ネタも、ここまでズバリ明確にセックスを基準として語られると痛快ですらあります。元々はナードなヒロインが、スーパーパワーを身に付けてしまった事でなんとも判り易く到達した二面性、それがもたらす悲喜劇はひとつひとつが突飛ながらも共感の範囲内にきっちり収まっていたりします。カッコ良くも恐ろしいユマ・サーマンの、ぎりぎりな憎めなさ加減の絶妙なこと。初期のライトマン作品はハンパなスタイルがあまり好きではなかったのですが、最近のライトマンはしっかり一流のおバカ映画を撮ってくれるので、なんか好感が持てます。いちいちそれっぽい本格派な音楽が、ヘンなおバカ映画をマトモに感じさせてしまうあたりは、ハリウッド映画の風格かな。この展開だったら、当然そうなってくれるよね?ってこちらが期待した通りにピタッ!と決まったラストシーンに、あー、大変面白いモノを見せて貰いました、と満足。惜しいのはヒロインが何故正義の道を選んだのか、大悪人がどう悪なのかの2点が描かれていない事。そこまでフォローしてくれていれば満点だったんですけどね。[映画館(字幕)] 8点(2007-02-17 21:08:01)(良:2票)

1331.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006) こんな『チャーリーズ・エンジェル』と『マッスルヒート』と『ストリートファイター』と木曜洋画劇場の『セクシーブロンド軍団』モノが怒涛の如くヘナヘナ~と腰砕けしながら押し寄せるような映画に望む事なんて「いかにバカか、いかにゆる~い娯楽を提供して貰えるか」って事だけなワケでございまして、そういった意味では本当に素晴らしい映画です。もう映画館の座席に座って心の中で「ぎゃ~!最高!」って感じでウケまくっておりました。ゲーム『DOA』シリーズの映画化として見てしまうと、いくらなんでもそりゃないでしょう、トホホ・・・ってなる事請け合いですが(ご丁寧に『DOAX』ネタまで入ってますけど)。一応ゲームを知ってる人向けに書いておくと、ヒトミとこころは出てきません。レイファンやジャン・リーあたりはめっちゃ脇役です。似てるのはザックとバースで、他のキャラは、どこをどう目を凝らしても元キャラには見えません。あやねやエレナ様、ハヤテに至っては悪夢のようです。その上、物語はハンパに元ネタに忠実だったりするのがタチ悪いです。でも、どう見ても霞のレイヤーにしか見えないデヴォン姉さんも、これはこれでステキですし(一応白、ピンク、青のコスがちゃんと出てきます)、アクションもCGも映像も意外なくらいに頑張ってます。適度にゆる~くて適度に楽しいアクションシーンが連続するのもまったり心地良し。一応日本人なハズの人達が「かすぅみぃ」「はやーて」って発音してるのはどうかと思いましたけど。アメリカじゃビデオスルーになってしまったくらいの映画ですから、良識派の方にはボロクソに貶して頂いた方がいっそ清々しいって感じですが、キワモノB級映画好きにはフルコースのご馳走映画。ただ、木曜洋画劇場で放映する際には(他の枠では考えられません・・・)『セクシーコスプレ美女軍団 燃えよ!怒りのダイナマイトボディアタック!!』みたいなタイトルにした方がよろしいかと。[映画館(字幕)] 9点(2007-02-10 18:01:19)

1332.  幸福な食卓 《ネタバレ》 演出とカメラ、音楽が平凡でありきたりなのが残念ではありますが(また学校の体育館映画か運転免許センターの講習ビデオ風・・・)、役者と脚本はそれを充分に補っていたと思います。家族の崩壊を一歩引いたところから客観的に眺めていた主人公が、自分が悲劇の中心となった時、そこから家族の意味を感じてゆく、ひとりでは越えられない痛みについての映画でした。映画紹介なんかのイメージから家族の崩壊を描いてゆくのかな?と思ったらそれは冒頭2分ほどで全て説明されていて、映画は主にそこからの再生を描く感じで、なので映画が悲劇に寄らず重たくならずに見られました。だからこそ後半で巻き起こる悲劇が物語的にあまりに大きすぎて、映画は家族からも離れてゆき、なんだか違う映画になっちゃうんでないの?という感じになるのですが、その事がきっかけで自分と家族、他人との関係を見つめてゆく流れになるので、結果的にはアリなのでしょう。前記の平凡なカメラ、何故にシネスコ?みたいな違和感も、最後の歩きのシーンに映画の神様が降りてきたような一瞬があったので、終わり良ければ、というところですか。個人的には転校生で恋人になるカレがあまりに私の友人に似てるので笑えてきてしまって仕方ありませんでしたが、それゆえに後半の展開に普通以上に感情移入しちゃったかも。[映画館(邦画)] 8点(2007-02-03 17:49:39)

1333.  春の日のクマは好きですか? 《ネタバレ》 撮影が綺麗です。うっとりほれぼれするようなカメラと色彩設計。本当に韓国映画はテクニカルな面が丁寧。でも脚本は雑なのが多くてね、これもまたね。ミステリアスな設定を置いておく点は韓国映画でおなじみのパターンなのですが、ちょっと待っておくれ、そのオチはアリなのか?と。どこかで伏線張ってあったっけ?とDVDを早送りで二度再生し直してみましたが、見つけられやしません。そして事の真相は果てしなくキモい。アレは自分にはとてもでないけれどロマンティックには感じられません。もう一人のキーになる男の方もこれまた韓国映画毎度の事ながらウジウジと情けなく、せっかく前半のペ・ドゥナが綺麗に映えてる楽しいコメディが、後半でメタメタ。第一、真相の方にヘンにウェイトかけてしまっていて、肝心のドゥナ側のドラマが半端な印象になってしまっている感じがして物語ブレまくり。せっかくの素材と技術が勿体ない映画という印象でした。それにしても韓国映画見てるとどうしても「職業意識が薄い」「携帯マナーがやたら悪い」「男がウジウジしてる」って印象ばかり受けてしまうのですが、実際どうなんでしょ?[DVD(字幕)] 5点(2007-02-03 01:07:24)(良:1票)

1334.  どろろ 《ネタバレ》 品揃えだけはたっぷりの、大して美味しくない和・洋・中・デザートごっちゃなバイキング料理みたいな映画でした。一応時代劇なハズですが、ベリーダンス出てきたり(髪形がモロに現代風)、香港映画風だったり、西部劇風だったり、CGバトル炸裂だったり、とにかくいろいろやりたくて、でもやったはいいけどまとまってない、って。まあ『タオの月』とか『さくや妖怪伝』とか『SHINOBI』とかいったインチキ時代劇と同じようなカラーの世界ではあります。半端にギャグ入れてみたり、唐突にそこだけ変形ワイプ入れたり、その場で思いついたような、映画の流れを無視するようなゴチャゴチャさ加減にはちょいと辟易。失速して後半ダレますしね。CGなんかモノによっては未だにモーションブラー入れてなくてパタパタ動いてたりしますし、途中のダイジェスト展開な妖怪退治シーンは下手すると『ウルトラファイト』並の映像を見せられたりもしますし。第一、あのダイジェストシーンでドラマが切れてしまうので、テンション下がっちゃうんですよね。それでもなんとなく楽しめてしまったのはどろろの存在かなぁ。柴咲コウ自身は役に合ってるとは思えない気がしてならなかったんですが、それでもどろろのドラマ部分に関しては楽しめたって感じ。加工し過ぎな画調やら、バラバラ好き勝手に見える脚本や演出やらを、コウちゃんが合わないなりに頑張って補ってました、みたいな、ちょっと同情点入れたいような映画でした。[映画館(邦画)] 5点(2007-01-27 17:49:07)

1335.  エラゴン/遺志を継ぐ者 《ネタバレ》 『スター・ウォーズEP4』を頭の中から排除して見る、ってのが凄く困難なんですけど・・・。ご丁寧にそっくりなショットまで存在してますしねぇ(夕日眺めるショットね)。自然と『EP4』とどこが一緒でどこが違う、って見方になってしまって。簡潔に言ってしまえばメリハリのない生ぬるい『EP4』。主人公に魅力が全くないのが致命的。常に悪だくみをしてるような表情で、小物感漂っているのがイヤン。物語が最初から読めてるような状態で、目を見張るような箇所は映像にしても演技にしても演出にしても一箇所もないので見ていて眠い眠い。いいシートの映画館だったら危なかったですよ。日本で5本の指に入る大きさだけどシートの座り心地最悪、って老舗大劇場で見たから寝てもいられませんでしたけど。日本最大チェーンのお正月大作として登場したのだから、ドラゴンをメインにした一大バトルを期待してしまうところなんですが、そこは下手をすると『ダンジョン&ドラゴン』未満。なんかショボいぞ。あちこちから借りてきて、そのどれもが本家を超える事は決してないという、B級感漂う大作ではありました。そうそう、ところでこれって原作からして『パンツァードラグーン』シリーズより後なんですね。赤ちゃんドラゴンから飛び立つ!ってあたりは『ツヴァイ』によく似てますね・・・。[映画館(字幕)] 3点(2007-01-20 21:57:48)

1336.  鉄コン筋クリート 《ネタバレ》 松本大洋の世界をステキに再現していますが、一方でどうしても思い出さずにいられないのがアニメ映画『マインド・ゲーム』とセガのXBOXのゲーム『ジェット・セット・ラジオ・フューチャー』。『マインド・ゲーム』の方はまあ製作スタジオ一緒ですから当然かもしれませんが、『ジェット・セット~』の方は元々ゲームの元ネタがこの原作だと思えるようなモノで、でもこの映画の美術は原作よりも『ジェット・セット~』に果てしなく近く(近代的な世界と庶民的な世界とが混在し、東洋的なオブジェクトがキーになっていて、街に古臭いアナウンスまで流れてるところも一緒)、だから今や映像は映画のみで切り取って語れる時代ではないのかなぁ。さて、映画は素晴らしい仕上がり具合でした。なんと言ってもシロのキャラがデザイン、脚本、垣間見せるイマジネーション、そして蒼井優の声で見事に立っておりまして、その彼を守ろうとしながら実はシロに内包されているクロの存在に説得力を与えていました。つーか蒼井優は本当に凄いやね。彼女みたいな才能の持ち主(可愛くて演技できて踊れて声の演技が凄くて)が30人もいたら声優業界滅ぼしかねないやね。クライマックスの、クロが自身の闇と対峙するシーンは、ちょっと尺が長過ぎかとも思いましたが、よく似たテーマをぶら下げた『ゲド戦記』の100万倍面白く感動できる映画になっておりました。シネスコのフレームの中から溢れ出る世界は、ただ技術を見せるためにあるのでなく、あくまで作品を語る要素になっている点も高ポイント。テクノロジーを駆使しつつもキャラにしっかりと血が通ったアニメでした。[映画館(邦画)] 9点(2007-01-07 21:39:35)

1337.  オープン・シーズン 《ネタバレ》 まずはIMAX3D版のレビューから。オープニングのコロンビア映画の自由の女神からして3Dで「これはやってくれますよ」と期待させるのですが、本編は効果的な立体はほんの数カット。あとはせっかく3Dでレンダリングされてるんだから、まあ3D映画にしてもいいんじゃない?って程度の立体感。映像が前後に移動すると立体感抜群になるので、そういう映像をふんだんに入れてくれれば良かったんですけど。『ポーラー・エクスプレス』や『スーパーマン リターンズ』のような上下が黒のシネスコサイズ3Dではなく、ほぼIMAXフルサイズゆえ(ほんの少し黒入ってるかな?)、視界がスクリーンで占められ、まあ、めっちゃ目が疲れます。さて、映画の方は『マダガスカル』『森のリトルギャング』とネタカブリの「環境激変にパニックに陥る動物のCGアニメ」なので、後々記憶がごっちゃになりそう。ただ、この映画は人間に保護されていた熊が自然を学んでゆくという展開で、他の似た映画よりも素直にテーマを受け入れる事ができました。心の拠り所にしていた人形との訣別なんて、結構泣かせるシーンだったりして。ハンティング反対を明確に打ち出している点も潔いです。リスやビーバーといった、本来可愛く描かれそうな動物が、ちぃとも可愛くない、むしろ憎たらしいのが子供向けとしては難点ですが、ひたすらヘンなウサギ達(ただ、そこに「ある」みたいな存在)には注目。個人的には、動物保護官のお姉さんの心情を、もっと描いて欲しかったかな。ラストなんか呆気なさ過ぎな感じが。あれ、もうヘリコプター飛び去ってる、みたいな。[映画館(吹替)] 6点(2007-01-02 00:15:58)

1338.  NANA2 《ネタバレ》 前作は主役二人と原作の物語のお陰で楽しめた、という感じだったのですが、今回は映画としてのクオリティそのものは大差ないものの、かなり劣る印象になってしまいました。もともと前作からして雑な映画ではあったのですが、原作に救われている感がありました。ところが今回は雑さは相変わらずな上、物語もハッキリしません。まだ原作が完結していないだけに、きちっとしたケリを付けられないのでしょうが、2時間以上に渡ってゴタゴタを見せられ続けた上で、なんにも解決してないじゃん!みたいなモヤモヤした状態で終わってしまうのはどうなんでしょう? しかも宣伝で完結編とか言ってるし。これで完結でスッキリできる訳ありません。それに、やっぱり主役交代が痛かったですね。市川由衣には悪いんですけど、宮崎あおいが降りてしまった時点で続編そのものの製作を止めてしまった方が良かったのではないかと。どうも安っぽい続編映画って感が漂ってしまっていて、全体的にグダグダな印象。新宿のライブシーンなんか、そこだけ浮いている感じでキチッとキャラクターの気持ちがシンクロしてゆく感じがしません。イギリスロケ部分だけが綺麗な映像も、なんだかなぁ(前作もそうでしたが、もう少し丁寧に本編撮ろうよ・・・)。それでも二人のナナの物語そのものは嫌いではないので、最低限のところでは楽しめてしまうという。ハチがなんとか輪の中に入っていたくて逆にどんどんと世界を壊してしまう、その弱さが痛いなぁ、と。だからこそ、そのままで終わるのは困るんですけど。作っちゃったのなら作っちゃったで、今回で完結とか言わずに最後まで責任取ろうヨ。[映画館(邦画)] 5点(2006-12-29 21:41:31)

1339.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 母親の自覚ゼロな若い主婦が、ぼったくりバーに囚われてしまった夫を取り戻すべく、赤ちゃんを背中に夜の歓楽街を駆け巡る混乱劇。タイムリミットは義父と義母がやってくる早朝まで。基本的にバカ映画。ゴタゴタした展開と沢山の登場人物で盛り沢山ですが、バカさ加減を楽しめないとツラいですか。色々なエピソードを散りばめつつ、それぞれにきっちりケリを付けきってないのが残念ですね。一応エンドクレジットでその後が描かれるんですけど、登場人物のエピソード全てにオチが付いてる訳じゃないですし。あと「花嫁はギャングスター」を見てないと判らないようなネタもありますが(あのシリーズで白鮫を演じていたチャン・セジンが意味ありげに出て来ますが・・・)。赤ちゃんを背負っている、っていう状態がキーになって物語が動いてるんですが、肝心のクライマックスで赤ちゃんを背中から降ろしてしまっているのは失敗かなぁ。あの展開ではさすがに背負ってたら無理がありますけど、あれだけ引っ張ったのならば、そこも赤ちゃんをキーにした展開にすれば良かったんじゃないかと思います。でも、ペ・ドゥナがボロボロクタクタになりながらもずっと魅力的で、母親としての目覚めとか妻としての自覚とかいうメッセージを描こうとしつつ描けてないような欠点も、彼女の魅力の前ではどうでもいい事のように思えてしまいます。描かれているのはたった一日の出来事ながら、色々なパターンの彼女が見られます。ペ・ドゥナ主演のバカ映画、ってキーワードでピクッ!と食指が動く人ならば、楽しめるんでないかな。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-24 01:07:41)(良:1票)

1340.  4人の食卓 《ネタバレ》 こういう映画って、真相を色々と考えながら見るじゃないですか。ところがこの映画、点と点とがちっとも線で繋がってゆかずにいつまで経っても点が拡大するばかり。どこまで謎を引っ張るんだぁ?ともったいつけたのろのろ展開にイライラしてたら、結局点は点でしかありませんでした、という映画でびっくりがっかり。いや、こんなんで映画になるんだったら、もうなんでもアリよ? 伏線のように思える部分が別になんでもありませんって状況ばかり(娘二人を殺した母親は、主人公の過去は、ヒロインのダンナと警備員の会話はナンなのよ?)。子供がモチーフになっているようにも思えますが、そこにある種の嫌悪の視点が感じられて不快だったりしますし(そして、子供はどう考えても物語において重要な意味は持ってなかったり)。道端で遊んでいる子供がトラックに潰される映像なんか、技術的には凄かったりしますが、人としての感覚は最悪ね。結局これは子供である事の過去なんてウザいからとっとと忘れて早く大人になりなさい、って酷く残酷な映画なのかも。子供を物体としてしか捉えてないような感じでしたからね。それにしても、韓国映画はどうしておしなべて男がぐだぐだとハッキリしませんかね? ジメジメしてて鬱陶しいったらありゃしない。ああいうのこそが韓国人男性の一般的なメンタリティだって事?[DVD(字幕)] 3点(2006-12-23 01:28:02)(良:1票)

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