みんなのシネマレビュー |
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1321. 火垂るの墓(1988) 反戦のテーマを、こういったかたちで表現するのは好きじゃない。 確かに戦争が元で起こったエピソードなんだろうけど、 そもそもこの兄妹の行動は、戦争とは直接関係のない話のように思える。 「どう? かわいそうでしょ? 戦争って、こんなにひどいもんなんだよ」と、 押しつけられているようで、涙が出ることもなければ、何も感じなかった。 ただ子供なら、この映画から多くのことを学べるんじゃないかと思う。 それだけでも、この作品の存在価値は計り知れないものがあるはず。 まさにアニメならではと認識させてくれるし、相変わらず絵の完成度も高い。 個人的には物足りない作品だったが、子供のために後世に残してほしい作品ではある。[地上波(邦画)] 4点(2011-07-22 03:58:37)《改行有》 1322. ハリー・ポッターと賢者の石 ハリー・ポッターのシリーズ一作目らしい。 完全ファンタジーもので、出演者たちがみんな小さくてかわいいわ。 魔法魔術学校かぁ。これは小さな子供たちは喜ぶだろうね。 ストーリー上はいらないシーンも結構あって、その分時間も長いけど、 CGをふんだんに使うことで、作品の世界観をたっぷりと表現してくれている。 お子さんとご一緒にどうぞ。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-22 02:39:51)《改行有》 1323. トキワ荘の青春 有名な漫画家さんたちが住んでいた、御存知トキワ荘のお話。 当時の時代背景を描きつつ、漫画家寺田ヒロオの視点で物語は進むが、 かなり淡々とした流れで、映像もやや暗く、地味といえば地味なストーリー。 でもちゃんと映画にはなっているし、 一番伝えたかったであろう部分もタイトル通りに表現できてるし、 特別大きな粗があるわけでもないので低い点数はつけにくい。 トキワ荘の話をかじってる人は、より鑑賞しやすくなるのでは? でもやっぱりこれは、テレビドラマの作りで見たほうが圧倒的に面白いかな。[DVD(邦画)] 4点(2011-07-19 13:42:48)《改行有》 1324. フラッシュダンス ミュージカル映画じゃなくて、れっきとした青春ドラマ。 ひと言でいえば、「サタデー・ナイト・フィーバー」の女性版。 でもストーリーは結局二番煎じだし、こちらは雰囲気が妙に暗くてあまり面白くない。 内容が薄いぶん、時おりPVのような映像で音楽に合わせたダンスシーンを見せてくれる。 これらの音楽は、日本でも随分とヒットしたっけ。懐かしい。見所はそれぐらいかな。 [映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2011-07-19 07:53:52)《改行有》 1325. ベスト・キッド(2010) 基本的なストーリーはオリジナルと同じ。舞台を中国に移したのはいい。 ただ主演の男の子は妙にこまっしゃくれてて、あまり好印象は抱かなかった。 特訓シーンも面白くないし、余計なエピソードが多いせいか、時間が長く感じる。 演出は派手派手で、特に終盤からラストにかけてはやりすぎ。 ジャッキーはそつなくこなしてて、良かったけどね。やっぱりリメイクは難しいな。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-19 02:11:28)《改行有》 1326. Love Letter(1995) 序盤は何をやっているのかまったく理解できず、「あ、そういうことか」とようやく理解できたのは、30分が経過してから。 映画の一人二役って、本当に安っぽい。せめて髪型やメイクを変えるとか、その程度の工夫ぐらいはしてほしい。 手紙のアイデアは面白く、先の展開に期待を持たせたものの、中盤からはなぜか主役が交代。 いや、どちらも同じ女優さんが演じているから、どっちでもいいでしょってことなんだろうけど、最初のヒロインのほうは伏線を回収できていないし、何だかいい加減だなぁという印象。 結局ラストのオチも、居酒屋あたりで「いい話だね」で終わりそうな軽いものになってしまった。 映像と音楽はいい。雪景色が作品全体に心地いい透明感を与えているが、内容も透明さいっぱいの作品でした。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-18 07:03:08)《改行有》 1327. リーサル・ウェポン 80年代によく見られた刑事コンビ物アクション。 全体の作りはかなりオーソドックスで、ストーリーも熱血風。 二人の主演俳優自体は問題ないし、キャラにも安定感があるけど、 サブキャラの若手刑事の役どころはとってつけたようで、ちょっと軽薄な設定だった。 演出も正直良くはないけど、あまり深く考えずに楽しめる熱い娯楽アクション。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-18 03:45:36)《改行有》 1328. リトル・マーメイド(1989) 人魚姫のお話を、子供が楽しめるようにアレンジしたディズニーアニメ。 相変わらず色使いがきれい。キャラの絵は、昔の作品と比較するとずいぶん変わったなぁ。 ストーリーの方は可もなく不可もなく。とにかく明るく楽しく、バラエティーに富んだ作りで、 やや小さな子供向けエンタメ作品に仕上がっていた。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-18 02:40:47)《改行有》 1329. 八日目の蝉 昔の古っい少女漫画を見ているような映画だった。 ヒロインに襲いかかる数々の苦難や不幸、苛め役の継母や友達がいたりして、 一番ラストになって、ヒロインは何とか救われる。 そういった少女漫画の状況設定を、レディースコミック風に仕上げたという感じ。 とにかく主要人物たちの人間描写が圧倒的に不足しており、父親の出番はほぼなし、 実母はあからさまな役割、ヒロイン役の永作は人間としての葛藤をまったく見せず、 己のエゴを貫き通しているだけ。娘役の女の子の十五年間の苦悩も二時間半という 限られた時間の中では、さすがに中途半端という印象は否めない。 一番の脇役であるはずの、小池栄子のほうが目立っちゃってるってどうなの? 演出、キャスティングに関しては、いい部分と悪い部分が混在しており、 チグハグさを感じたというのが率直な意見。 ラストの説明台詞や劇団ひとりの配役などは、映画というよりはテレビ的だよね。 言いたいことはわかるんだけど、完全に女性をターゲットにした作りで、 ひと言で言えば、女性が子宮で感じる映画だなという感想しか残らなかった。[映画館(邦画)] 4点(2011-07-17 05:50:47)《改行有》 1330. ピノキオ(1940) エンターテイメント性よりもストーリー性が濃く、 ディズニーの作品としてはちょっと異色な作り。 原作自体が夢のある冒険小説という訳ではないので、面白さや楽しさは今一つ。 特に後半からの展開は首を捻ってしまった。絵も妖精以外は今ひとつで、 何とかテーマを押し込み、やっとファンタジー色にまとめあげたという感じ。 「星に願いを」だけは良かった。子供の躾にはいいかもね。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-17 02:18:57)《改行有》 1331. マトリックス まさに映像革命。お話の設定はかなりぶっ飛んでおり、 面白そうなんだが、なぜか面白いとは感じられない。 バーチャルの世界もいいけど、ここまであちら側の世界に行ってしまうと、 お話についていけず、ただ絵とアクションシーンを見ているばかりだった。 ワイヤーアクションだけは本当にダサい。最近はさすがに見なくなったけど。 若い男性向け作品。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-16 08:22:32)《改行有》 1332. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 シリーズの完結編。 作品単体としては決してつまらなくはないんだろうけど、 シリーズものはどうしても「1」が物差しになっちゃってるんで、 自然と見方も厳しくなってしまうのが辛いところ。 ラスト以外は映像も地味で、全体的にはこじんまりとした印象。 「1」での設定の妙味という面白さが、「2」以降ではキレを失ったのが残念。 それでも十分楽しませてくれたシリーズでした。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-16 01:40:03)《改行有》 1333. ドラえもん のび太と鉄人兵団 藤子・F・不二雄は、相変わらずお話の作り方がうまい。 本作も単なるSFではなく、感動ものに仕上げているところがミソ。 お話の流れはもう決まっちゃってて、新鮮さは何もないんだけど、 判り易い構成と演出なので、小さなお子さん達は喜ぶんじゃないかと。 個人的には、もう少し身近な設定での冒険ものの方が好き。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-14 14:12:33)《改行有》 1334. キック・アス ヒロインの女の子が妙にかわいい、アメコミのパロディー映画。 高校生の少年が主役ながらも、見せ場はほとんど少女が持っていき、 それでも少年のキャラがあることでバランスが取れているという、 何とも変わった内容の作品。 少女中心のお話だけじゃ、バカバカしくてとても最後まで観てられなかった。 日本のアニメキャラにどこか通じるものがあり、若い人向けの娯楽映画。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-14 03:54:10)(良:1票) 《改行有》 1335. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 子供向けのアニメでありながら、何となく大人の郷愁を誘うお話で、 今回はへんてこな悪の組織に、しんちゃんが敢然と立ち向かい大活躍。 「~戦国大合戦」と違って、こちらはしんちゃんが終始ちゃんとお話に絡んでいて、 作品全体のバランスがいい。 レトロな雰囲気一杯のシーンは、大人でも楽しめるのでは? 絵は相変わらずひどいけどね。 [DVD(邦画)] 4点(2011-07-13 05:09:09)《改行有》 1336. ラブ・アクチュアリー クリスマスをキーワードにした心温まる作品。 オムニバスではなく、様々な愛のエピソードを交互に見せていく手法なので、 前半は感情移入がしづらく、かなり退屈だった。 一応コンセプト通りには作っているみたいだけど、 (これは必要ないんじゃ?)といったエピソードやシーンも結構多く、 その印象が強すぎて、素直に楽しめなかったというのが正直な感想。 ラストはオーソドックスながらも手堅くまとめてくれて、 確かにほっこりはしたんだけど・・・・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-12 18:24:13)《改行有》 1337. 崖の上のポニョ 今回もジブリらしい独特の世界観はしっかりと表現されていた。 絵はきれい、キャラもかわいい。 尻切れトンボなのは相変わらずだけど、 日本のアニメの中ではやはりレベルが違うなという印象。 ただし声優だけは大減点。 特に男の子の母親役の声をあてた人はあまりにもひどい。 全然感情が込もっておらず、ド素人を起用してるのかと思った。 なんでわざわざこんなところで映画の完成度を下げるのか、 さっぱり理解できない。[DVD(邦画)] 4点(2011-07-12 10:29:09)《改行有》 1338. ルパン三世(1978) 公開当時は、ずいぶんと酷評されてたっけ。 「大人向けの初期ルパン」という触れ込みだったけど、 自分の予想と大きく違っていてガッカリ度が高かった記憶がある。 正直絵もストーリーも今イチ。 あまりにもお話が大きくなり過ぎて、 ルパンが持つ本来の魅力を完全に殺してしまっている。 近年になってから再評価を受けているようだが、 それだけ新作が駄作ばかりだということなんだろうな。 確かにテレビのスペシャル版より出来はいいとは思うけど・・・。[映画館(邦画)] 4点(2011-07-11 01:50:36)《改行有》 1339. 釣りバカ日誌6 みちこさん役が石田えりでびっくり。 ハマちゃんとスーさんのキャラは相変わらず。 内容がちょっと破天荒になってきたけど、 まあ普通に笑えて面白い。[DVD(邦画)] 4点(2011-07-09 00:10:14)《改行有》 1340. 風の谷のナウシカ ヒロインを主役にした、いわゆるヒーロー映画。 独特の世界観、創造力、絵の完成度、テーマ性と、 どれを取っても、他の日本のアニメ作品とは次元が違う。 映画として評価できる作りではあるが、 個人的にはどうにも好かない。 ロリコン趣味丸出しの安直なヒロイン像はまだしも、 彼女を引き立たせるための過剰演出の連続は まさしく昔の古いテレビアニメの手法。 特に終盤からラストにかけては顕著で、 生理的に受けつけないし、ベタベタでシラけるばかりだった。 [DVD(邦画)] 4点(2011-07-07 03:20:57)《改行有》
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