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プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
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121.  長崎ぶらぶら節 吉永小百合サンが、相撲甚句とともにシコをふむシーンに、何故だかちょっぴりジーンときました。何をやっても、この人には下品さの微塵もない”華”があるなあと。それがたぶん、本物の大女優であることの証明なんでしょう。同じ小百合主演、深町幸男演出のドラマ『夢千代日記』のコンビ作らしく、主人公の無私で献身的な天使…いや、この場合「天女」か…のようなキャラクターが、中途半端な五社英雄監督作品めいた、どこか舌足らずな印象を与えるこの映画に、確かな魅力を与えています。6点(2003-11-18 10:51:27)

122.  ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン ↓そうですか、(ビデオの?)出荷本数が少なかったですか。そんな映画を、カネ払って劇場まで追っかけた小生って一体…。でもまあ、アッと言う間に死んじゃうとはいえ、『ボウリング・フォー・コロンバイン』で世界中に”醜態”をさらしてしまったあのチャールトン・ヘストン御大も出演しているし、最近のヴァン・ダム作品ではまだマシな出来じゃないかと思うのですが。『インディ・ジョーンズ』というより、これはあきらかにジャッキー・チェンの『プロジェクト・イーグル』を意識した冒険もので、イスラエルの現状に対するそれなりにシビアな眼差しなんかも加味され、B級とは申せ、入場料が惜しいとは思わなかったですもの。…まあ、ふだんジェリー・ブラッカイマーが製作しているような”Aコース”ばかりご賞味の方々にはあえておすすめしませんが。6点(2003-11-17 17:18:15)

123.  キル・ビル Vol.1(日本版) 試写会で見ました。vol1が「ヤクザ映画=日本映画」へのオマージュで、vol2が「カンフー映画&マカロニウエスタン」へのリスペクトに満ちた映画になる…という公開前の風評は、どうやら間違いのないところみたいです。なるほど、タランティーノが「日本映画(というか、東映映画っすね)」を撮ったらこうなるのか、といった興味しんしんで面白く見られるんだけど、過度の期待や思い入れを持って見に行くと、失望させられる人も多いんじゃないでしょうか。ようするに、おバカ映画をタランティーノ風に拡大再生産した本作には、「新しさ」じゃなく、「この手のマニア受け」こそを目ざされたフシがある。それを、何か「高尚なもの」と受け取る方こそがバカを見るってこと。ただ、そんな「おたく(マイナー)」度100%な内容なのに、同時に「メジャー」な作品にしてしまうあたりに、この奇才の真骨頂があるんだけど。とまれ、小生的にはvol2にこそ期待したいって事で、「6」点献上!6点(2003-10-20 10:53:52)

124.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 実はこの手の怪獣映画をほとんどバカにしているとしか思えない大森一樹監督(及び脚本)の「平成ゴジラシリーズ」に愛想を尽かしていた小生のような者にとって、新『ガメラ』シリーズの金子修介監督による本作は、随喜のナミダを流させてくれる…はずだった。確かに作品的な質と、ディテールの確かさは、さすがなんだけど、『ガメラ』同様、ゴジラや怪獣の存在理由をファンタジー的なものに求めるのは、ちょっと違うんじゃないかなあ。彼らはあくまで”突然変異した巨大生物”なのであって、神話世界の住人じゃないってのが、「怪獣映画」の定理(?)だと小生は思っております。へんに理由づけなんぞせず、ゴジラは『13金』のジェイソンみたく、あくまで理不尽だけど絶対的な存在でいいじゃないですか。う~ん、残念!6点(2003-10-18 17:18:30)

125.  GO(2001・行定勲監督作品) 原作を読んではいないんだけど、一見いきあたりばったりなようでいて、実はち密に計算された宮藤官九郎のシナリオはさすがに見事だと思う。窪塚クンをはじめ、役者たちの熱気あふれる演技もいい。特に、萩原聖人のダメ警官は作品の中でも最もシンパシーを感じさせてくれたし。だのに、柴咲コウ扮する日本人少女と「在日」の主人公とのラブストーリー部分が、やたら感傷的な演出によって映画そのものを損なう結果に…。勿体ないなあ。でも、一見の価値ある作品であることは確かです。6点(2003-10-18 14:19:33)

126.  ホタル(2001) 確かに映画としての出来は…だけど、作り手の心意気というか、真摯さは画面からセツセツと伝わってくる。それだけでも、ぼくはこの映画を見てよかったなと思います。特に健さんが韓国の地で「アリラン」を歌う場面と、回想シーンで、在日の特攻兵が恋人への「遺書」を口にするところには胸を打たれた。出来・不出来や面白い・つまらないの他にも、映画を評価する選択肢はあるはずだよな…というのが、ぼくの正直な感想です。6点(2003-09-25 14:24:01)

127.  ウインドトーカーズ ジョン・ウーは何を撮っても「ジョン・ウー映画」になってしまう…。それが悪いんじゃないけど、そのスタイルは意外にも戦争映画には合っていないという齟齬感が最後まで消えませんでした。…断じてツマンナイ作品じゃないとは思うんだけど。そう言えば、彼の”祖”であるサム・ペキンパーは、『戦争のはらわた』で燃え尽きたんだよなあ。ちょっと心配…6点(2003-09-18 11:11:49)

128.  レインディア・ゲーム 脚本がトリッキーというには、あまりにやり過ぎ、、はしゃぎ過ぎ。おまけに、この頃どうも流行ってたタランティーノの悪しき影響もチラホラうかがえて、せっかく大ベテランのフランケンハイマー監督ががんばって面白く撮ってるのに、イマイチ煮え切らない出来に…。ああ、もったいない。シャーリーズ・セロンは、やはりこういうウサンクサイ”悪女”がお似合いです。彼女だけは、文句なし!6点(2003-09-13 13:46:47)

129.  13デイズ 一応ストーリーは”キューバ危機”の舞台裏ということで、かつてまったく同じ題材を同じように扱ったTV映画があったな…と。つまり、まったく新味ゼロなわけで、なんで今さらこんな映画を作るのかと思っていたら…。いやあ~、これ、ケネディ暗殺が軍とCIAの上層部のしわざとブチあげる『JFK』の前日譚(!)だったのね。なるほど、こんな風にしてケネディが彼らに疎まれるようになったのかと、よ~くわかるようになってます。ほんと、ケビン・コスナーって想像以上に「政治的」で「信念の人」で「陰謀史観」なパラノイアであったことを、証明してくれる意味では貴重な作品であります。6点(2003-09-06 18:07:33)

130.  シカゴ(2002) キャサリン様に、100万本のバラの花束を差し上げたい! でも、彼女が出演していなけりゃどうなっていたことやら、この映画(なんて、わざわざ倒置法つかうこともないが)。すべてに計算された演出はインテリジェントで達者ではあるものの、ミュージカルの”いのち”である歌と踊りを細かくカット割りする野暮ったさに閉口。こんなところまで、ボブ・フォッシーの悪いトコ見習うなっての! レニー・ゼルウィガーも、健闘してはいるもののやはりミスキャスト。ギアは、まあまあってところか。面白く見られはするけれど、こんな程度の映画に喝采をおくるアメリカ映画って、やはり衰退してんだなあ。6点(2003-09-04 17:28:33)(良:1票)

131.  15ミニッツ 最近のデ・ニ-ロ出演作品じゃ、最も見ごたえのある1本。であることは認めるものの、あまりのあざとさがちょっと…。ジョン・ハ-ツフェルド監督は、ずっと注目していた人なんで、この映画のヒネリ具合などは「まあ、この監督なら…」とは思うんだけど、メディア批判という文脈を、だからって悪い奴や腐った社会にたいして、正義の制裁を加えて何が悪い! という論理にすりかえるのは、いかがなものか。ものすご~く、後味悪いよコレ。6点(2003-05-31 11:46:44)

132.  レッド・ドラゴン(2002) そもそも原作じゃ、レクターってわき役じゃん。だのに、なんとか主役っぽくしようとしたために、真の主人公グレアム捜査官がビミョーに中途半端で…。でも、シナリオにはセンスある毒気とウィットがあり、これで演出にもうちっと”華”があれば、相当面白い作品になってたのに。勿体ないです。6点(2003-05-20 14:13:02)

133.  夜のピクニック 80kmという長い長い距離を歩き通すなか、極度の疲労が逆に心を開かせ、友人やクラスメートとの“距離”を縮めていく。けれど、物語の中心となるふたりだけは、どうしても自分たちの「ある秘密」ゆえにぎこちなく、その理由を、お互いに親友にもうち明けられない・・・。 そういった高校生たちの心情を点描していく部分は、演じる若手役者たちの好演もあって、小生のようなオヂサンにも素直に受けとめられる(特に多部未華子の、心の痛みを胸に閉じこめた、それでいて、笑うと世界が一瞬にして華やぐかのような表情の素晴らしさ!)。特に、今まで誰にも言わなかったその秘密を、一緒に歩いている友人がこともなげに口にした時の驚いた表情を、さりげない切り返しのショットで際立たせるあたり、本作の監督らしいデリカシーを感じさせてくれる瞬間だ。 けれど、それだけなんだなぁ。この映画が見せるべきだったのは、途方もなく長い「夜のピクニック」のなかで、高校生の少年少女たちの心のうちがどんどん“武装解除”されハダカになって、ようやく本当にふれあえることの幸福感であったんじゃないだろうか。だのに、かんじんの「ピクニック」が、その距離感も、歩く彼らの疲労感も、その果てのふっきれた解放感も、まるで描かれていない。というか、伝わってこない。主人公ふたりの「秘密」をあかす過去の場面も、いたずらに説明的なだけだ。ましてや、南果歩扮するヒロインの母親の言動に至っては、どう好意的にとろうとしても唐突だし、ありえないだろう。演じる若手たちがいかにがんばってはいても、この内容では、ほとんど「学芸会」レベルじゃないか・・・。 実際、エキストラ募集で参加したのだろう映画のなかの高校生たちは、事実まるで学園祭のように楽しそうだ。見る側も、そんな“参加者”になったつもりで、つまり学園祭のノリで楽しめばいいのかもしれない。これはそういった「イベント・ムーヴィー」として、価値があるんだろう。でも、本作の監督である長澤雅彦の、『ココニイルコト』の繊細な心優しい映像に魅せられた者のひとりとしては、その後1作ごとに「才能」を枯渇させていくかのようで、実に、実に、サミシイのであります。[映画館(邦画)] 5点(2006-10-20 12:31:34)《改行有》

134.  バットマン ビギンズ う~ん…。 結局この映画の作り手たちは、「バットマン」というものにまったく興味がないんだろう。原作コミックにしろ、ティム・バートンの映画化作品にしろ(あのシューマッカー監督作品にすら!)、この奇妙なコウモリ男が活躍するヒーロー譚の<本質>は、実のところ精神的・肉体的フリークスたちによるグロテスクかつバーレスクな「祝祭」としての非日常性にあった。彼は、他のヒーローたち(スパイダーマン.etc)のように正常な「日常」を回復するために闘うのではなく、逆に、さらなる「非日常」をもたらす“司祭”とも言うべきアナーキーな存在なのである。結果的に悪を倒したとしても、それは単に「祭の終わり」を告げ、もたらすものであったにすぎない。そう、バットマンとは、あのビートルジュース(!)と実は同類の、非日常世界の住人であり「怪人(フリーク)」なのだ。スパイダーマンだのXメンだのが、ニューヨークをはじめ現実の都市を舞台に活躍するのに対し、バットマンが「ゴッサムシティ」という架空の街を背景にしていることを思い出そう。もしバットマンをこの「現実世界」に登場させたなら、彼はたちまち狂人か精神異常の犯罪者として人々から石を投げられるにちがいない。バットマンが「ヒーロー」として“生きられる”のは、あくまで彼を含めたフリークスたちが思いのままに振る舞える、非日常世界でしかないのだ。…そういった“倒錯”にこそ、「バットマン」の真のユニークさがあったはずだった。 だのに、クリストファー・ノーラン監督たちは、何としてもバットマンをこの「現実」に引っぱりだそうとする。精神的フリークとしてでなく、自分の“弱さ”や心の闇を克服せんとする「求道的(!)」ヒーローとしてだ。ブルース・ウェインがカネにものをいわせてバットスーツやらモビールを開発していく過程を、映画は克明に見せてくれる。いかにも、「これはファンタジーだけど、いかにも“リアル”なファンタジーだろ?」と得意気に。だが、もはやそこに「バットマン」はいない。代わりにぼくたちは、単なる「金持ちのボンボンによる冒険物語」に付き合わされることになる。 とにかく、「バットマン」をシリアスな“色気のないジェームズ・ボンド映画”にした罪は重いぞ。…こんなの、バットマンじゃないやい![映画館(字幕)] 5点(2005-06-22 20:13:57)(良:2票) 《改行有》

135.  アレキサンダー 《ネタバレ》 何なんだ、この“居心地の悪さ”は…。 まるで「新派悲劇(!)」のように大仰な役者たちの演技。「引き(ロングショット)」も「寄り(クローズアップ)」もほとんど考えてないかのような、一本調子のキャメラ。10何年という遠征の長さをまるで感じさせず、さらにはアレキサンダーの父王暗殺シーンの“場当たり的”な挿入や、ラストの、アンソニー・ホプキンス扮するプトレマイオスに語らせた言わずもがなの“仰天発言”などなど、一種ア然とさせられるストーリーテリングの朴訥さ。…その他、まるで「映画がやってはいけないこと」を、あえてと言うか、わざとやっているかのような感じなんですよね。 確かに戦闘シーンなど、予算をかけただけのことはある壮麗さだと認めつつ、みなさんご指摘の通り『ロード・オブ・ザ・リング』や『トロイ』などの後だと、やはり二番煎じの感はまぬがれない。しかもインドの密林におけるそれなど、まったく『プラトーン』のベトナム戦争と同じ撮り方(画面が真っ赤になるソラリゼーション処理は『ドアーズ』か…)で、斬新であるよりも、オリバー・ストーン監督の才能の「枯渇ぶり」を印象付けるんじゃあるまいか…。いったい、これが本当に「ストーン監督の生涯の企画」だったのかと疑いたくなったのは、ぼくだけ? が、もはや「失敗作」ですらないこの映画を茫然と見続けながら、その画面の向こうに、ただ途方に暮れているオリバー・ストーンの姿がありありと浮かんでくる。何が「原因」かは分からない。けれど、とにかく本作におけるストーンは、『JFK』などのようなふてぶてしいまでの自信や強引さ(そして、それゆえの嫌らしさ)を、ほとんど微塵も感じさせない。彼らしいこれみよがしなあざとさを喪失したこの“脆弱”な超大作は、だからこそぼくのような「ストーン嫌い」な観客にとって、逆に不思議な「感銘」を与えるのも確かなのだ。…そう、一抹の悲哀とともに。 と、書いて、これと同じ気持ちを前にも抱いたことがあったことを思い出した。そう、これは、マイケル・チミノ監督の『天国の門』を見た時と同じだ…[映画館(字幕)] 5点(2005-02-16 14:40:26)(良:1票) 《改行有》

136.  トロイ(2004) 伝説的な戦士アキレスを主人公とした映画を撮ることになった時、ペ-タ-ゼン監督には、かつてフリッツ・ラング監督が映画化した『ニーベルンゲン』二部作のことが脳裏に浮かばなかったんだろうか…。あの第一部『ジーグフリード』において、竜の血を浴び不死となった主人公は、確か一枚の葉が背中に付いていた部分だけが不死身ではなかった。ちょうど、アキレスにおける“アキレス腱”のように…。 ラングはその後、ナチス・ドイツ政権下のドイツからアメリカへと亡命する。そしてハリウッドの「御用監督」として、娯楽映画を撮りまくったのだった。同様にペーターゼンも、(亡命じゃないけれど)ドイツからアメリカに招かれ、エンターテインメント大作の監督として重宝がられている。しかし、彼の前作『パーフェクトストーム』には、間違いなく〈運命〉というものへのゲルマン民族的(!)な感受性というか、眼差しがあったとぼくは信じているのだ。それが、あの映画を現代における《叙事詩》的なるものを、奇蹟のように実現してみせたのだと。…人は、どんなに抗おうとも自然(=神)の前に破れ去る。しかし、その抗う姿にこそ人間の「偉大さ」があることを描き、称えるのが《叙事詩》なのだから。 だからペーターゼンが、ホメロスの神話的叙事詩を映画化すると聞いて「やっぱり!」と期待していたのだったけれど… たぶん、「エンターテインメント」としては申し分のない映画ではあるんだろう。ブラッド・ピットは文句なしにカッコいいし、エリック・バナは儲け役だし、ローランド・ブルームだって損な役回りを懸命に演じているし。戦闘シーンも、どこまでがCGなのかぼくなんかには判断がつかないほど精巧で、スケール感において大したものだ。しかし、それだけのことだ。一瞬でもラングの名前を思い浮かべ、『ニーベルンゲン』を重ねようとした自分が、ひたすらバカだった… 見終わってその期待が、「やっぱり…」という嘆息に変わったことを、ここにご報告しておきます。映画が悪いというんじゃなく、ぼくが悪いんだろうけど。…嗚呼ペーターゼン 、本当にアンタは“この程度”のカントクなのか?5点(2004-05-28 13:03:33)(良:2票) 《改行有》

137.  ペイチェック 消された記憶 まったく何の関連も脈絡もないんだけれど、この映画を見ながらなぜか思い出したのが、『キラー・エリート』という映画だった。サム・ペキンパ-監督の信奉者ですら忘れたがっている(?)あの映画は、ハリウッドがペキンパーの才能ではなく、あくまで「ペキンパー・タッチ」のアクションにしか期待していないことを、ハッキリと告げていたものだとぼくは思う。その時、もはやそこにペキンパーは存在しない。ひとりの〈不器用〉な御用監督がいるだけだ。それとまったく同じ意味で、この映画にも、ジョン・ウーを「ジョン・ウー」たらしめていたものが決定的に欠如している。あるのは、ペキンパーよりかはいくぶん〈器用〉な、しかしいたって平凡なアクションと物語のみだ…。アメリカの業界で生き抜くためには、こう言った「仕事」も仕方ないのかもしれない。が、単なる「自己模倣」でしかない銃撃戦やアクションばかりの、あの「男たちの情念(↓キノスケさん言うところの「男気」)」を喪失したジョン・ウー作品ほど、ぼく(たち)を「不幸」な思いにさせるものはない…。ウー、ウーよぉ~…5点(2004-03-19 15:29:00)

138.  ミシェル・ヴァイヨン クルマの免許も持っていない者としては、「俺、何でこんな映画見てんだろ…」と、ぼう然自失の数十分(泪)。でもまあ、ヒロインも、悪役のねーちゃんコンビも、思わずヨダレじゅるじゅるの超べっぴんさんだったし。それに、どなたかもおっしゃっておられたように、ストーリーは「ギャフン」ものなんだけど、単なるグラフィックなだけじゃない映像センスがところどころに感じられたあたり、この新人監督、(ベッソンなんぞと組まなきゃ!)まったくダメってワケでもないかな。…ま、それもこれも、主人公の親父の誘拐とその救出劇のいい加減さを筆頭とする、脚本のアタマの悪さがすべてを台無しにしてくれたけれど。5点(2004-01-17 19:16:47)

139.  マトリックス レボリューションズ マシンシティーに向かうネオとトリニティーが、群がる機械生物を振り切るために雷雲に突入する。そして雲を突き抜けたそこには、青い空と太陽が。「Beautiful!(美しい…!)」と思わずつぶやくトリニティー。…この壮大(にして空虚)なSFトリロジ-(3部作)で、ぼくが唯一ハッとさせられ、「感動」したのがこの一瞬だった。言い換えるなら、このヴァーチャルな「虚構」を拒否して「現実」を志向する人間たちの苦闘を描く物語自体が、徹底的にヴァーチャルなイメージデしかない中にあって、このワンシーンだけが「リアル」を感じさせてくれたという…。とりあえず、このシーンと出会えたことだけで、ぼくは(不遜な言い方ですが)このシリーズを「許そう」と思ったのでした。実際のところは、ぼくもまた『1』のところでSTING大好きさんが書かれていたレビューにまったく賛同するものです。あれ以上に見事な『マトリックス』批判(と同時に映画を擁護する文章)を、ぼくは知らない。僭越ながら、皆さんもご一読をお薦めするしだいです。5点(2003-12-08 19:16:49)

140.  ホワット・ライズ・ビニース う~ん、これは…。『6デイズ/7ナイツ』のコメディ演技に続いて、自分の芸域を広めようとしたのか、ハリソン君? 懸命に「こんな役」を熱演すればするほど、見ている方は「そんなに無理せんでも…(涙)」と、別の意味でハラハラされられたじゃんかよっ。それに、これが「ヒッチコックへのオマージュ」だって言うけど、全編にわたってのハッタリとコケオドシはむしろB級ホラー監督ウィリアム・キャッスルに近いテイストじゃないでしょうか? ま、ともあれ、ハリソン・フォードのキャスティングこそが最大のギミックであるこの映画、A級ヅラしてはいるけど、展開も演出も(わざと?)実にチープ。騙されたって感じが消えませんです。はい。5点(2003-11-21 17:33:57)

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