みんなのシネマレビュー |
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121. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 《ネタバレ》 3部作の第2篇ですが、やや中だるみしてる感があります。確かにCG等の映像技術には素晴らしいものがありますが、前作に比べて「作った」感じが強く見えました。今作は第3部のための伏線なのか、クライマックスに至るまでがやや冗長です。とくにエントに関するエピソードはひっぱりすぎでしょう。またいくつものエピソードが絡み合ってるため、場面が頻繁に切り替わってしまい、一つ一つについてどうしても軽量感を払拭できませんでした。最後の攻城戦のシーンはさすがに圧倒されますが、もうちょっとスピード感があり、かつ派手な音を使っても良かったかも。それにしても、ガンダルフはいいとこもっていきまくり。5点(2004-03-15 01:12:04) 122. スプラッシュ 現代におけるメルヒェンの再現。良く言えばほのぼのとした、悪く言えば起伏のない、予定調和的な筋運び。5点(2004-03-13 04:20:21) 123. 耳をすませば(1995) 青臭くて、思い出すのも気恥ずかしくて、口にするともっと恥ずかしい青春。現実のくだらなさも醜さも知らずにいられたころの、純粋に夢を見ていられたころの、人生の甘い蜜月と、そのころの甘酸っぱいにおいとが、見るたびに喚起される。再放送しているとついつい見てしまいます。ところでタイトルの『耳をすませば』ってどういう意味だろう?6点(2004-03-12 23:45:03) 124. ゾルタン★星人 ものすごい脱力感と浮遊感。2人組みの主人公がかなりおばかで、ゆる~い空気の漂った映画です。脳味噌蕩けさせたいときに見ると、とろかしてくれます。ゾルタン!6点(2004-03-12 21:48:30) 125. ロード・オブ・ザ・リング 三部作ということでストーリー的にはまだ導入と複線といった感じですが、とにかくすごいですね特撮が。光と暗がりを使った演出が巧みで、ファイナルファンタジーみたいなゲームの世界が現実に再現されていて、素直に度肝を抜かれました。6点(2004-03-12 00:34:42) 126. クレイマー、クレイマー けして派手さはないけれど、心にはしっとりと残る作品。最初仕事の鬼だったクレイマーが離婚と息子との2人きりの生活を通じて人間的な父親へと成長していく。クレイマーのように己の態度に無自覚で、そのゆえにどこかで誰かを傷つけるような人間、彼の妻のように醜い人間(土壇場で回避されますが)にはなってはいけないと感じます。子は親の背中を見て育つ。まだ子はありませんが「子供に見られても恥ずかしくない大人」になりたいものです。テーマソングは耳に残りますね。8点(2004-03-10 03:25:28) 127. 天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 さらわれたお姫様を助けに行くという王道中の王道のストーリーですが、飛行石、盗賊、巨木に食われつつある天空の城、滅びた文明とその末裔…等々子供心をくすぐるギミックが満載でお姫様が魅力的とくれば言うことはないでしょう。エンターテイメントとしてはジブリ作品の中で№1かと思います。ノスタルジックな音楽もいい。いつもながら作画も丁寧。見せ場もたっぷり。ああ、飛行石がほしい。8点(2004-03-10 03:11:09) 128. ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 ガツンとやられた、というのが正直な感想でしょうか。アメリカ=銃社会、という既成概念を持っていた私には、カナダも同様の銃社会であるという事実は衝撃的なものでした。それでも銃による犯罪は件数はアメリカに比べてずっとずっと少ない。劇中ではアメリカとカナダとの違いは社会的弱者に対する政府等の公的組織の対応の仕方であり、貧富の差に原因があるのではないかというしさにとどめられています。決してRNAが諸悪の根源というわけではないらしい。(かといって、良いものとも思えませんが……)翻って、我らが日本も銃犯罪の少ない国としてサンプルとして挙げられていました。では、日本では社会的弱者に対するケアがカナダほど行き届いているかといえば、そんなことはない。また、アメリカ同様政治と企業との癒着なんてみんなが気づいている。パワーエリートはこの国にも確実に存在する。では、答えはどこにあるのか?それはおそらく公害のようにわれわれを取り囲んでいるのに目には見えず、いまだ顕在化していないものなのでしょう。すなわち、本作でそういったものを浮き彫りにしていったM・ムーア自身も言っているよう不透明な関連性にとどまっており、結局はコロンバインのボーリングなのだろう。など、いろいろ考えさせられます。私自身は情けないことに嫌米(恐らく、これもメディアによって作り出されたイメージでしかないでしょう)ですが、こういった作品を作れるかの国の懐の深さは素晴らしい。そして非常に面白かった。9点(2004-03-10 02:49:26) 129. 薔薇の名前 全体の完成度高し。中世修道院を舞台に、失われたアリストテレスの『詩学』を持ってくるあたり、さすがはエーコですなぁ。あの秘密めいた書庫で一日中本を漁っていたいと思ったのは私だけではないはず。7点(2004-03-09 22:51:24) 130. アリス<TVM>(2000) ルイス・キャロルかと思ったら違った。最後まで見ましたが、ナオミ・ワッツのファンの方以外にはあまりお勧めできないんじゃないかと。盲目の女の人はインパクトありました。4点(2004-03-09 22:46:25) 131. ブリキの太鼓 意識的にモラトリアムしてしまった子供が眺める大人の世界、といったところでしょうか。子供のフラットな視線を通じてみると世界はこんなにもグロテスクで、生々しくて、なのにリアルで悲しいくらい滑稽に映る。それでも人は大人になることを余儀なくされている……。叫ぶたびに目をむくオスカルがちょっと不気味でした。5点(2004-03-09 22:12:40) 132. ブルース・リー/死亡遊戯 ブルース・リーはワン&オンリーだったということを再確認させられる1本。代役の人も悪くはないけれど、塔の部分で爆発するブルース・リー。そのスピード感、動きのキレ、弾けるようなダイナミズムにはやはり遠く及ばないでしょう。5点(2004-03-09 21:54:35) 133. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー 《ネタバレ》 ストーリーは、マフィア(?)に狙われた店の用心棒、という何の変哲もないもの。が、それはどこまでいっても添え物に過ぎない。言葉は要らない。ただ肉体という言葉のみがある。最後のコロッセオ内での決闘シーンでのブルース・リーの研ぎすまされた刃のような肉体と截拳道の神技。男なら誰もが一度は憧れるであろう最強の男がそこにいる。はっきり言って、しびれます。8点(2004-03-09 21:45:19)(良:1票) 134. スティング 軽妙にして洒脱。パーフェクト!!10点(2004-03-09 21:30:16) 135. ラットレース なんとなく見はじめたら結構面白くて得した気分になった1本。ナチスがらみが一番面白かったかな。ゆるく笑いながら見たい時などにいいかもしれません。7点(2004-03-09 21:20:27) 136. ゼイリブ 《ネタバレ》 ロディ・パイパーが出てるということで深夜に放送してたのを見ました。路地裏で殴り合うシーンが延々と続く。あまりに長く続くので、見ているほうもだんだん面白くなってくる。サングラスをかけると、見えないメッセージや宇宙人の正体が見える、というのは面白かった。5点(2004-03-09 21:14:25) 137. 戦場にかける橋 《ネタバレ》 一本の橋、落とされるべくある橋を巡る男たちの物語。日本人としては、あれだけ英軍贔屓に物語が進むのはどうかと思いますが、最後のシーンを通じて、「戦争の非生産性」や「むなしさ」という側面はひしひしと伝わってきます。人はそれでも逃れることは出来ない、という事実もまた空し。8点(2004-03-09 21:10:47) 138. 弟切草 原作にあたるゲームは発売当時衝撃的だった。映画は、別の意味で衝撃的だった。よくもまあ。1点(2004-03-09 20:57:20) 139. TRICK トリック 劇場版 テレビ放送をリアルタイムで見ており、期待して映画館に行ったんですが……。ちょっと、いや、かなりインパク不足かな。内容もあまり覚えていません。ただ、切り株の暗号だけはニヤリとさせられました。5点(2004-03-09 20:15:11) 140. リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 不幸と悪意のパッチワーク。非常に見ていていやな気分になる。必ずしも映画に教訓を求めるわけではないし、ハッピーエンドがだけいいとは思わないが、これを(仮に事実として)見たところで「そっか、今こんなことになってるんだ。だから何?」としか言えない。それとも最後には人を殺してでも解決せよとでも言いたいのだろうか?3点(2004-03-09 20:12:17)
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