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121.  後妻業の女 《ネタバレ》  殆ど詐欺と言っていい感じなのだが、結婚詐欺と違うのは、ホントに結婚して合法的に遺産を受け取るところである。合法なら詐欺じゃないのだが、愛情をもって結婚しているかという点において、限りなく詐欺に近い印象を受ける。ただし、これは自分が結婚というものをしたことがなく、この歳においても結婚というものにある種の幻想を抱いているからかもしれぬ。  TVドラマの話になってしまってナンだが、打算的な合理主義で結婚ができるか、という話で始まった「デート 恋とはどんなものかしら」という杏ちゃん主演のコメディがあったのを思い出す。このドラマは最終的に二人が完全に恋愛状態に落ちて終わる。お見合い結婚だって結局は恋愛結婚だ、みたいな結論になっていた。この時私は合理主義に期待した。  それなのに合理的なこの映画の結婚観に対しては、何故そう違う気持ちを持つのかというと、本作は事件が深刻すぎるのだ。彼らの生き方には、何件かの殺人の疑惑があり、拳銃まで登場している。最終的には人を埋めようとまでした。これで最終的に「それでも楽しくやってます」的に終わるのは、釈然としない。[映画館(邦画)] 6点(2017-08-22 05:01:58)《改行有》

122.  美女と野獣(1946) 《ネタバレ》  ベルの周りの人間がビックリするほどクズで引く。シンデレラに出てきそうな意地悪な姉たちや、親の財産を借金のかたにする兄。野獣を殺してしまおうと発案する求婚者(これは仕方ないかもしれないが)。まあ、それはいいとして。  壁から出た手が燭台を持っていて人が歩くにつれそれが動くとか(しかもアレ、燭台を渡してくれたり出来るんですね!)、動き回る人を目で追う胸像とか、まるで舞台作品でお目にかかるような魔法の演出のイマジネーションが凄い。一方、兄の友人が野獣に変わる所や野獣が王子に変わるところ、ベルが瞬間移動するところなど映画ならではな表現もある。  物語的には、ベルが野獣に心惹かれるようになる経緯がちょっと納得しずらい。そこのところの感情移入が薄いので、野獣が王子に戻った後のベルの態度が「どこの馬の骨とも知れぬ王子」にただそれと判ってなびいているだけ風に映る。よく考えると、これはかなり大きな弱点かもしれない。  だけど魔法が溶けた王子が空を飛ぶのは変だよなあ。[DVD(字幕)] 6点(2017-08-21 18:29:22)《改行有》

123.  民族の祭典 《ネタバレ》 映画にというより、競技に興奮させられた。記録映画だから当然なのかもしれないけど、やっぱり被写体力が強い。特にスローモーションで活写されるアスリートたちの肉体美には、惚れ惚れする。それと、大昔なのに日本人も活躍してたんだなというのが、以外でもあり誇らしくもあった。 ところで、実況などでやたら「ニグロ」的な言葉が使われているが、昔のことだからしょうがないのかな。その辺も含めて民族の祭典なのかも。 あと、戦争映画やそれに絡んだ映像などでハーケンクロイツ旗を見ても「ナチスなんだな」と思うだけだが、オリンピックの映像でドイツ国旗としてそれを見ると、ちょっと驚きというかドキッとする。なんでだろう?[DVD(字幕)] 7点(2017-08-21 09:48:36)《改行有》

124.  64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 「犯人の声」を通じて真犯人にたどり着き、またそれに失敗して傷付いた者が事件を引き起こし、ついにそれによって二次犯人が判明する、というのはうまいというか、面白い展開だったと思う。あまりそこんトコロ、意味あるように描いてないのが残念なのだが。自分的にはこの映画のタイトルは「声」。  誘拐事件を扱った映画というと思い出すのが、ショーケンの「誘拐報道」だ。あの鬼気迫るショーケンの演技をちょっとだけ思い出させたのが、緒形直人。彼が模倣犯に振り回された挙句に真犯人であることを突き付けられるメモを見た瞬間の表情がスゴイ。今の今まで娘のために懇願していたのが、突然「悪い顔」に変貌したシーンはちょっと唸った。思えばアレのレビューで、被害者犯人の双方の憔悴を描いてみれば良かったのにと書いたが、今作では双方の立場を持ったこの犯人が一瞬それを垣間見せてくれた。  ところで、ロクヨンという時代を説明したこのタイトルだが、内容的にはそれほど意味を感じさせないのが、残念だ。ほんのひととき存在し、人々から忘れられた時代、それとそれとこの事件は掛かっているのかな?でもそれによって傷ついた人、傷付けた人は忘れなかったんだよね。そりゃあ、そうだよな。[映画館(邦画)] 7点(2017-06-27 01:46:42)《改行有》

125.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 これです。これ。『フライト』の時に見たかったの。こういった、正しい判断が正しく評価される物語。この話にもちょっとしたサスペンス的要素として、左のエンジンの推力があったのなんのとの疑義が出ているが、実際の現場の状況尾を無視したり、「~はずだ」でシミュレーションが行われて、人が断罪されるのは恐ろしい。 でも、最後に正しい者が救われる話は良かった。でも、普通ボイスレコーダーとか時間的な経緯とか、基本的に検証されるもんじゃないのかな?[DVD(字幕)] 7点(2017-06-08 05:38:58)《改行有》

126.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》  荒野の七人と同じタイトルらしいが、今回の字幕を見て初めてそのタイトルが「崇高・壮大」な7人という意味だと知った。「侍」をそう解釈したのか…と、ちょっとおもしろく感じたが、主人公の行動の目的に私怨があっても崇高なのかな?とは思う。だが他のメンバーたちにも自身の都合により参加した聖戦。どんな理由にせよ正義は正義ということか。  それでも明確に悪い奴らをガンガン撃ち倒すウエスタンは、爽快で楽しめる。  今回この映画で知ったこと。いつもいつも映画の中では悪役で登場するガトリングガン、悪魔の銃って呼ばれてたんだ…。[映画館(字幕)] 8点(2017-02-09 11:14:13)《改行有》

127.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》  期待が高すぎた。最初に噂を聞いてから何年も経っている。自分の中でかなり都合よく再解釈されてしまったかも知れないこの魂の物語を、写実的表現の映画で納得・感動できるというのが、無理だったのかもしれない。  それでも大好きな小説の映画化だ。人間の行いと不釣り合いなほどの大自然の美しさとの対比などは、映像作品ならではの魅力である。  私にとってのこの小説の魅力というかキモは最後の「踏むがいい」という「主」の声である。イエスでさえこの場にいたら踏むだろうという極限の選択を迫られた者にしか聞こえない、主の声である。それからの「そのために私は十字架を背負ったのだから」までは、初めてこれを読んだ高校生で無宗教であった私を打ち震えさせた。だが、これは魂の描写だ。映画でここを感動させるのは難しいだろうと思っていた。果たして実際にその場面を見てみると、実に普通の、モノローグと変わりない表現で肩透かしであった。奇を衒った表現を期待したわけではないが、あまりに普通。そこが感動の頂点になるような、盛り上がりがあって良かったと思うのだ。原作では絶えずロドリゴは主に呼びかけていた。これは主観的な表現でそれに対応した表現としての声。それまでの客観表現に突然声が聞こえれば??となるだろう。  棺桶の中で最後に持っていたものについて。あれは、日本に入ってきて変質してしまったキリスト教の象徴のような思える存在なのに、それを持っているのは違和感がある。ロドリゴは教会のでも切支丹のでもない、彼のみに答えた「主」を感じて、絵を踏んだのだ。彼が生涯持っていたとすると、それを表現したものでなければおかしいのではないだろうか。  さて本編とは関係ないのだが、パンフレットにキチジロー役の俳優のインタビュー的なものが載っていて「キチジローは弱い人間ではないと思う」などと書かれている。いやいや、キチジローは弱い人間なんだってば。なんでもポジティブに或いはユニークな考え方をすりゃ良いってもんじゃない。遠藤周作は転び者・弱い人間を肯定的に描いて、それを許す母性の神というものを描いたのだ。キチジローが強くなっちゃったら作品世界が全く違うものになっちゃうよ。こういったチグハグ感がこの映画をイマイチ感動できないモノにしているのかもしれないなあ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-02-09 10:53:00)(良:1票) 《改行有》

128.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》  それまで怪獣バトルの映画シリーズとしてしか、ゴジラを知らなかった私は、今から約30年前、高校を卒業した頃にやっと、これを見て驚いた。怪獣映画ではあるが、一般のパニック・サスペンス映画として、たいへん優れていると。  発端の事故から、次第に事の真相が明らかになってきて、その正体を現す厄災。船なんか3回も沈められて、まだ姿を現さない。この焦らし方、ゾクゾクさせるやり方は、サスペンスの定石だ。どう結び付くのかわからないサイドストーリーが、解決に結び付くさま。そして、何と言ってもゴジラの銀座での大暴れ。俯瞰のショットを巧く使っているとはよく言われることだが、もう一つ、計算ずくなのかどうか不明だが、黒つぶれで、全てをくっきり見せるわけではない画面、それによる恐怖。実に見事なパニック映画だ。  そして、ゴジラが評価されている最も大きな理由、ゴジラの精神的柱とも言える、核兵器への批判、反戦・平和への主張。長崎から逃げてきた女や、戦争によってお父さんを失った家族などを巧みに描写して、戦争・原爆の記憶を引き出し、その恐怖とダブらせて、巨大生物を見せる手管。全く見事だという他ない。 【訂正】俯瞰ではなく仰観でした。[DVD(邦画)] 9点(2016-10-13 15:21:47)(良:2票) 《改行有》

129.  秘密 THE TOP SECRET 《ネタバレ》 第九室長の人は何やらものすごく深刻ぶってるけど、結局親友の脳を覗いて描かれた事は、主人公や恋人の知っていたことと然程変わらず、なんであんなにダメージを負っているのかわからない。  警察関係者なら犯罪者に逆恨みされる事なんて、(物語の中で)よくあることだろうし、異常性格者なら当て付けのようにして自殺されることもあるだろう。そんなこと秘密にしておくなよというようなことで深刻ぶりすぎだ。しかも自分の命を犠牲にしてまでそれを守ろうとした松坂桃李くんは、つまりこの犯罪者の一連の行為が友人の責任だと思っていたという事で、もう全然ダメ。  そんな事よりも、究極のプライバシーであるはずの、他人の記憶を読み取ることが出来るというテクノロジーに対して、当然巻き起こるはず数々の懸念や問題について物語が語らず、便利な道具として使用されるだけで本筋はサイコパスの捜査である。それならそれで、そっち側の深淵な闇を解き明かしてくれるのかと思ったら、そっちは意味もわからず「サイコパスだから」という事でどんどん事象だけ進む。犯人の幼なじみは何故殺されたのかサッパリわからないのだが、サイコパスってそういうものだとこの物語の登場人物は納得しているのだろうか。  先の異常犯罪者と女の犯人が、同一の記憶に存在しているというだけで「繋がった!」と喜んじゃう単純な犯罪捜査者には、心を解き明かす可能性のある記憶のテクノロジーはもったいなさ過ぎである。[映画館(邦画)] 3点(2016-10-09 06:34:30)《改行有》

130.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》  2014年版のゴジラのレビューに、「平成ガメラの後に本来東宝が作るべきだったゴジラ」と書いたのだが、まさに本作がそれである。およそ20年の遅れである。だけど、まだまだそこかしこに嘘くささが残ってはいる。例えば石原さとみ。いろんな人に指摘されていて可哀想とは思うが、頑張ってはいても国を代表している感じゼロなのは悔しい。それでも飛べるはずもない格好した新兵器とか、訳の分かんない光線兵器などは登場せず、通常兵器と驚くべき流用の爆弾と、工事現場でお馴染みのポンプ車を使った「毒殺」作戦は面白い。  また、序盤で小さな川を登ってくるおかしな怪獣は、ゴジラの背びれだけ似せた別の巨大化生物(東宝怪獣映画でよくあるやつ)なのかと思ったら、そこからの進化がゴジラだというのも斬新で良い。  さて、ゴジラといえば「核(兵器)の象徴」という性格付けが付いて回る。今回も核廃棄物を食べた、と言う事になっていておそらくそれ故の異常生物だと。しかしながら、それが核の恐怖に繋がっている感じがないのが残念。周辺の状況はそれっぽい。例えば「直ちに影響はない」と言いながら次第に事態が深刻に推移した現実を茶化すように、専門家が進言する言葉が次々に覆されたりする描写は笑う。いや笑っちゃいけないが。  まあ、そう考えると「固めてしまう」という方策は、たしかに核のトラブルっぽい。所謂内部からの「石棺」であろう。  「逆襲」で人間がゴジラをやっつけたのを評価した自分だが、今回は通常兵器(厳密には化学兵器だけど)で、自衛隊が核の脅威を封じ込めるというのは、なかなか良い展開だと思ったが、よくよく考えるとゴジラはやられてはいけない存在のような気もする。そうしないとゴジラという物語が核批判にならないのではないのか。結果ありきで物事語るのは良くないとは思うが「頑張れば知恵と勇気で核は制御できる」なんてメッセージになりかねないのではないか。それでは原典を否定してしまう。  監督の発言(何かで読んだ)によると、うろ覚えだが「日本もまんざらダメではないゾ、頑張れ日本」というメッセージらしい。それはそれでアリとは思うが、世間(少なくともアメリカ版ゴジラを批判する一部の人達)の期待の反対を主張してしまう。  自分としては、続編『シン・ゴジラの逆襲』であの石棺(血液凝固)が崩れて、再び大暴れするゴジラを期待したい。そうすると、監督のメッセージを否定してしまうかな?[映画館(邦画)] 9点(2016-08-03 18:48:03)(良:3票) 《改行有》

131.  64/ロクヨン 前編 《ネタバレ》 原作未読。誘拐事件の捜査の話かと思っていたが、前編はそれにまつわる警察内部と記者クラブの話が主。警察の隠蔽体質も、地方と中央の覇権争いも、記者クラブの権利バカ体質も、それぞれ困った話なのだが、見てる者の一番の関心事はやはり誘拐事件である。もちろん、これが横山秀夫だ、と言われればその通りで、たぶんこれが後編で感動の結末への布石というか伏線というか道筋なのだろう。これらのゴタゴタが前編の終盤に起こった模倣犯事件とどのように絡んでくるのか楽しみである。何と言ってもまだ物語り半分、後編に期待である。 …ところで「子供がいなくなる。それがどういう事か、刑事はそんなこともわからないのか!」と叫ぶ佐藤浩市が予告や宣伝で多く流されているが、これ前編では出てこないんだね。[試写会(邦画)] 6点(2016-05-28 15:56:17)《改行有》

132.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》  これ、『ベンハー』を見終わった時に感じた違和感。ものすごい体験をした後に、復讐の機会を得るがその復讐を神に委ねる話。(ベンハーは復讐を成就してしまった後だが)。どうしても見るものとしては、主人公に感情移入していて、最後に敵を殺してしまえと思ってしまうのだ。一応、というか本作の(たぶん)キモとして、亡き奥さんのネイティブアメリカンとしての生死感をグイグイ押してくる描写はある。主人公の夢にたびたび現れる奥さんがそれだが、何しろ見ている者(特に私)には、伝わってこないのだ。自分の感受性が鈍いのかもしれない。  実際、あれだけ過酷な体験をした後に、神などと言うモノに心委ねられるモノなのだろうか、と考えてしまう。逆に脱出後の逃避行がそれほどの体験だったのかもしれない、いやそう考えるのが普通か・・・。出会う白人がほとんど敵(あるいは悪人)だったり、追われていたのとは別部族のネイティブに命救われたり、その恩人を白人に殺されたりしたら、善悪の基準点が揺らいでくるとは思う。というか、ああいった極限的な環境での善悪感が、今の人権の確立された平和な時代のそれと、同じように捉えられていたとは思えないのだが。[映画館(字幕)] 5点(2016-05-27 12:00:12)《改行有》

133.  殿、利息でござる! 《ネタバレ》  予告編が思わすほどコメディではなく、途中からどんどん感動物語になってきて、最終的に地域のイイ話に。ちょっとこれはナシだよなあ、という感じ。それなりに感動するし面白いのだが。  予告編でも物語初旬でも言われていた「利息を取る」が途中で「献上」なんて言葉に変わっていてオイオイと思ってしまう。原作のタイトルを見れば解ったのだろうが、無私の人の話だから貸し付けるのと献上との違いなんてそれほど気にしていないのかもしれない。でも、くどいようだが予告で見たように「利息を取る側に回るのか取られる側に回るのか」の攻防とかを期待していた。そのように導かれていたと思う。  そもそも殿様の他藩への対抗心で金が要るなんて理由で、利息を払うことができるのか?金を運用するわけでもなく、払うとすれば結局それは年貢から捻出されるわけで、総合的に楽になるのかどうか?とか、興味はあったのだが、そんなことは微塵も語られない。あるいは、公共の福祉の概念とか、江戸時代の経済システムとか、そういった内容を期待していた。  それでも、劇中で(というか実話らしいから現実にということだが)描かれている通り、利息が支払わてたらしいが、それもある時勝手に支払が廃止されたというのは驚き。原本は返済されたのだろうか?というか、タダの分割返済だったのでは?[映画館(邦画)] 5点(2016-05-20 17:22:19)《改行有》

134.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 スター・ウォーズの新しい物語を期待したのは、これで二度目だ。前の時(EP1)にも思ったのだが、スター・ウォーズのヒーローは必ず砂漠から現れるんだな。また、銀河の星々の戦争と言いながら、実はいつもある一族や親子の物語になってしまうんだな。特に前半3部作は、やればやるほど、ある種の女々しさで「銀河戦争」がショボくなっていく感じがして、自分的にはあまり好きではなかった。  そんな自分だから、この映画のベイダーを継ぐものの正体を知った時には「またか」と同時に「今度はそっちも絡めますか」という感じだ。  暗黒卿側の最終兵器が、またぞろ大きな星の渾身の巨砲というのも、工夫が無さすぎでは?というか、これってEP4のパロディなんですか?ってほど、同じだ。共和国側はまたまた大事な情報をロボットに隠して脱出させるし、行き着いた砂漠で主人公と星を出たら、またまた敵に捕まり、何とか脱出したら、またまた巨大な星を模した兵器にやられそうで、またまたそいつの弱点を叩いてギリギリ勝利する。 これにEP5の皇帝と主人公一族の親子の話を模して、さくっと混ぜると今作の出来上がり?EP4+EP5=EP7?計算合わないなあ。  だけども、この同じようなことの繰り返しこそ、元々スター・ウォーズの元ネタ「連続冒険活劇」の形式なのだろう。だから、われわれはそこに不満を言うべきではないのかもしてない。と言うか、それが楽しいのだ。ずっと、ずっとこれを見ていたいのかもしれない。  また、今回ちょっと気になったのは、今回の暗黒卿とその師弟の関係に、ちょっと宗教っぽさが入っている所。戦うべき相手が「悪の国」から「悪の信者」に変わり、現在の国際情勢を反映しているのだろうか。だが、その告解のシーンは爺さん同様の結末を思わせる。もしその伏線だったあんまりな稚拙さだ。そうで無いことを祈る。  だがしかし、それでも今までの思い入れ故、ハン・ソロの「帰ってきたぞ」のカットには涙こぼれそうになったし、お馴染みのスクロールと音楽にもジンと来た。何と言っても、これが我々世代映画の最大級の出来事お祭りごと、これ以降ないほどの出来事、スターウォーズなのだ。おそらく僕らはこれを観て死んでいく、そういう映画なのだ。  ところで「フォースにバランスをもたらす」とは、一体何だったのか?結局ダークサイドに落ちる者を無くせないのなら、暗黒卿とジェダイ騎士がそれぞれ拮抗しているのが、本当の「バランス」みたいな気がしてきた。或いは「清濁併せ呑む」などという言葉があるように、それらを含んだより大きな枠組の新たな「フォース道」に進化するとか。[映画館(字幕)] 7点(2016-01-08 01:26:52)(良:1票) 《改行有》

135.  GAMBA ガンバと仲間たち 《ネタバレ》  原作は未読で、昔のTVアニメは全視聴。だけどほとんど忘れている状態で観た。  昔のTVアニメ版の、超デフォルメなのに劇画調という大胆なデザインと比べると、今作のガンバたちは何か平凡で、さらに中途半端な衣服のおかげで「はだか感」がちょっとキツイのが難点。それとそれぞれのネズミたちの擬人化の具合がマチマチで、特にガクシャの顔がなんか、角もないのにヤギっぽく見える時があるのは、ヒゲのせいだろうか。そうかと思うと、「これは人だ」としか思えない顔もあったりする。  TVアニメしか知らずに言うのものなんだが、物語は基本的に”昔のまんま”。だが、ガンバの主人公感がちょっと薄い。ヨイショのほうがリーダーっぽいところもあるが、そこは「仲間たち」の物語なのだからだろう。  個人的には「元祖ガンバ」の声と共にノロイを追い詰めるところで、泣きそうになった。[映画館(邦画)] 7点(2015-10-31 05:53:01)(笑:1票) 《改行有》

136.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》  もうちょっと暗号解読についての、初歩的な理屈とか彼の計算機(コンピュータ)の革新性の説明とかがしっかりと説明されていると、彼の天才さや当初の仲間の方向性の過ちさなどが分かりやすかったかもしれない。 何より、彼の才能を発揮した世界と彼自身・人間性の関係を、見せて欲しかった。[映画館(字幕)] 6点(2015-04-22 06:46:14)

137.  名探偵コナン 業火の向日葵 《ネタバレ》  基本的に怪盗キッドが活躍する話は好きである。というか怪盗キッドそのものが好きだ。TVアニメが終わってしまったのは残念至極。  さて、ここ数年の劇場版コナンの、リアリティもなく呆気にとられるだけの超人的なアクションが無く、その無敵っぷりがない分、最後の脱出できるかどうかという部分に説得力を与えているのが良い。その代わり、超人的なアクションは怪盗キッドが見せるが、彼の場合にはそれが不思議でもないキャラで、尚且つ本作程度のことは出来そうな範疇なので、これまたOK。  今回の事件は、真犯人の動機がとてもじゃないが納得出来ない、という点を除けば、変にややこしくなくて悪くない感じ。途中で過去の殺人犯が現れるが、その話はいらなかったと思う。その分、芦屋のお嬢様のその後に心砕いた男の話を、現在のお嬢様と絡めて見たかった気はする。彼は向こうでは重要な登場人物なんだし。  それにしても絵一枚に360億円というのもスゴイが、それを見せるために作った施設は何百億かかるんだ?3000人ポッチの入場者のために。なんて考えてはいけないのは、わかっているのだが…。  それと、冒頭のいつもの説明で、コナンの正体について知っている人にキッドが含まれているようだが、そんな顛末があったっけ?あ、もう一人の怪盗さんも知ってるんだよね。[映画館(邦画)] 6点(2015-04-21 11:26:34)《改行有》

138.  映画 暗殺教室 《ネタバレ》  原作未読、TVアニメ未視聴。  先生が変な生き物なのと、教育の内容が教師自身の殺害である点を除けば、結構普通の学園ドラマであったりする。とは言えその2点は無視できない独特の設定だ。  自分を殺せというのは、無理に考えると「私を超えろ」的な誇張表現なのかとか、敵わない相手にどう対処するべきなのか、というような話なのかとも思える。だがそれだけではなく、何やらその誕生もしくはその経緯にも思わせぶりなドラマがあるようで、そのへんも気になるところ。そこんトコロ、最後まで明かされないと思ったら「to be continue」だと。最近流行りの二部作映画に引っかかったようだ。でも、先生(殺先生だと、ふざけた名だ。だが面白い)に対する好感度が高く(我ながら、「ええ!?」と思う)、続きもぜひ見たいと思わせる。とりあえず、原作を借りにTSUTAYAに行ってみるつもりにはなっている。  ところで二宮くんは、意外と声優でもイケるのでは?と思わせるに充分な先生ぶりだった。 [映画館(邦画)] 8点(2015-04-01 22:59:23)《改行有》

139.  スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 《ネタバレ》  The Fisrt・The Nextばりの結構カッコイイ感じの3号の話で、しかも我らが侑斗の復帰作だ。見ずにはいられない。  だが内容的には、どうしても「またか感」が否めない。前に見たのは1号2号がショッカー側についたパラレルワールドの世界。今回も1・2号が死んでショッカーの思う壺になった世界で、とても良く似ている。こいつら(白倉だけかな?)の好きなライダー対決に都合がいいのだろう。  前回はタイムマシンを駆使する電王が重要な位置を担っていた世界で、上手いこと物語を作っていたが、今回は同じ時の列車を駆るゼロノスの活躍の割には、その辺の工夫というか展開が物足りない。  もちろん過去に行って転換点を改変しちゃえば簡単だが、それじゃあツマラナイのは分かっている。何らかの枷をはめた上で最後にせめて例の人(今気づいたが、死んだ人と消えた人両方共だ)の顛末だけでも、未来に覚えている人がいればその人は消滅しない、という電王世界のお約束で救ってあげればよかったのに、と思う。  却って、今のライダー世界に戻ってくるのを諦めて、完全な徹頭徹尾パラレルワールドとして3号を描いてみても良かったのではないか、とも思う。その中で歴代のライダー達がいてもそれはそれでイケたのではないか。  そして今回一番ガッカリだったのは、いつも強大な姿で現れるショッカー首領を倒すのが、仮面ライダーたちではなく(ドライブが参加しているとはいえ)戦隊連中のロボットだったことだ。そりゃあ無いぜ。最後までこれは仮面ライダーの世界として、見たかった話だ。  ところでバイクと車の異種レースがありなら、列車も良いじゃねえかよ。ゼロライナーならスタート地点とゴール地点そ時間的に飛び越えることが出来ると思うんだが、まあそれを言っちゃあお終いか。[映画館(邦画)] 5点(2015-03-31 23:53:54)《改行有》

140.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 ちょっと期待していたのだが、十人刀があまり活躍しない…というより大したこと無くてガッカリ。それに、蒼紫の最後の転向(剣心を倒しに来たのになんで志々雄と戦ってるん?)の経緯など、もっと描写するべき。いや、想像はつくけど、雑でしょ。  また、(実は某TV時代劇を見た時にも感じていたのだが)周りの助っ人たちが敵をバッサバッサと切り倒しているのに、主人公だけが刀背打ちってどうなの?と思っていた。その辺と絡んで、「不殺の誓い」の話をもっと掘り下げて進めて欲しかった気がする。  それにしても、あの火を噴く剣の説明は必要だっただろう。何なの?アレ。[DVD(邦画)] 7点(2015-02-20 14:49:53)《改行有》

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