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121.  五線譜のラブレター/De-Lovely 過去に作られた音楽家の映画とちがって近年のは「外枠」を設けている場合が多く、コール・ポーター(ケヴィン・クライン)の人生を見守るのは年老いた彼自身と大天使?ガブリエル(ジョナサン・プライス)。 アーティストと天使の組み合わせは、「オール・ザット・ジャズ」にも似ていますね。 作曲家の華々しいゲイ遍歴をも包み隠さず描き、アシュレイ・ジャッドが美しいだけでなく奔放な夫に対してきわめて寛容な妻リンダ、彼女あってこそポーターも成功をおさめられたのではと感じます。 最初にポーターを意識したのは「夜も昼も」(トレイシー・ソーンのカヴァー)、つづいて「エニシング・ゴーズ」(「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」オープニング)だと思いますが、これらも代表曲として作品を彩ります。 丁寧に作られながら少し地味な映画を盛り立てるのが、現代の歌手たち。 エルビス・コステロ、アラニス・モリセット、シェリル・クロウ、ナタリー・コールらがクラシカルな衣装に身を包んで歌い上げ、特にアラニスは彼女らしさが出ておりよかった。 終盤も尻すぼみにせずにパッと華やかになりますが、フィナーレはひそやかに幕を閉じて。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-05 07:00:02)

122.  エコール エコール・ド・ロリ?の少女たち。 どー見てもロリ映画に見えるのですが、撮ったのが男性でなく女性なのが意外。 少女が題材なのにそれほど目立つ子はいなくて(髪につけたリボンが浮いてる)、一番キレイなのが先生のマリオン・コティヤールってのはどーなんだ… 胡蝶ダンスなど映像美はあるのかもしれないけど、何となく居心地のよくないミステリー。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-04 07:00:05)

123.  モールス 《ネタバレ》 原作未読、オリジナルも一度しか見てないので定かじゃないけれど、異端の危うさや思春期の傲慢さをイノセンスとすりかえて称えるようなムードは同じで、「キャリー」のようなイジメ映画でもありますが社会的というよりダシにしてるのでは? 映像はオリジナルの方が美しく、ストックホルムの方がヴァンパイアいそうな空気です。 顔にアザのある保護者の少年時代ツーショット写真で、長期にわたる依存関係を明白にした(→オーウェンの未来も予言)のがアメリカン・バージョンらしい懇切丁寧か。 オーウェンの両親を出さないから、彼が捨てるもの(=俗世)を表現しにくいので重みがない印象、「獲物」を捕獲するシーンをオリジナル以上に見世物にしてんのはイヤ~な感じ。 招き入れてくれないと入れなくて出血っていうのは、他力本願でプライド高しって匂いがするんですけど。 「ポーの一族」のエドガーとアランの関係に類似するとこはあっても、これや「ぼくのエリ」が好きまでいかないのはそれなりの理由があるんだと思います。 お口の大きいクロエちゃんは(「キック・アス」の時も思ったけど)猟奇な役が似合ってるネ。(ネコたん出てこない…)[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-03 07:00:03)

124.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 「ロミ&ジュリ」の舞台ヴェローナから、ジュリエットへの半世紀前の手紙(邦題が「への」ではなく「からの」になったのは、その方が字面がよいからでしょう)がもたらしたイタリア・シエナへの旅。 アマンダ・サイフリッドは「マンマ・ミーア!」と同じソフィという名で、明るい南国の光の中にいるのが似合います。 2人の男性のうち婚約者の方が名の知れた俳優で、最初感じわるい英国人チャーリー(おっきな瞳のソフィと一緒にいると目が小さく見える~)は伏兵にしたいようですが、ソフィの心移りも自然に感じるほど後半の彼の軟化は好ましい。 「ロミ&ジュリ」のような一目ボレとちがい、当初イガみあっていたのが友人となり、そして…という彼らの時間をかけた関係は信頼ぬきでは成り立たない友情で裏打ちされ、婚約者との情熱だけの関係より確かなものに。 もう一人のヒロイン、クレアの恋の方が「ロミ&ジュリ」的ですが、彼らの関係は時間に侵食されなかったよう。 ヴァネッサ・レッドグレーヴは、娘の一人ナターシャ・リチャードソン(リーアム・ニーソン夫人)を亡くした直後とは思えないほど明るく穏やかな表情が魅力的ですが、持ち前の気丈さに加え仕事にうちこんだ方が悲しみを忘れられると思ったのでしょうか。 イタリアの輝く黄金色の陽光を存分に浴び、若い俳優からエネルギーをもらい、イタリア人パートナー(白馬の王子様はあの人!)とも共演できて、無理を押して今作に出たことでレッドグレーヴ自身も大きな力を与えられたのかもしれません。 見た人を幸せな気持ちにし、観客だけでなく演じる人たちも同じように至福だったのでは、と思える作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-02 07:00:04)(良:2票)

125.  P.S. アイラヴユー 手紙にみちびかれる旅。 ヒラリー・スワンクもジェラルド・バトラーも、ラブストーリーは新鮮ではありますね。 スワンクは衣装もかわいく、たまにはこういうロマンチックな役も♪ってコトかな。 バトラーはこの中でもジェリーと呼ばれ、回想シーンでいっぱい出てくる彼もオシャレな感じですが、「幸せの1ページ」の生物学者の方がよいな。 原作のアイルランド→スペインがアメリカ→アイルランドになってるそうだけど、その方がなかなかお目にかかれないアイルランドのケルティックな風景が見られて。 だいじな人をなくして失意の人は旅に出て、自然の懐に抱かれたり新しい出会いで視野を広げ、自分を見つめなおしたらってことかな。 手紙のミステリーはちょっとしたアイデアだけど、それほどスリリングでもないスパイス。 キャシー・ベイツが「シェリ」とは対照的なお母さんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-01 07:00:48)

126.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 夏一番の暑さ、扇風機は壊れ、雨で湿度は増し、「早くかたづけようぜ」の気運が高まるシチュエーション。 生まれも世代も職業も社会的地位も異なる12人の会合は、 社会の縮図。 3回目の投票時に陪審員一人一人の顔を映すんだけれど、顔を見ただけで有罪か無罪かわかり、キャストの人選もよいのかと。 強面の3番(リー・J・コッブ)と4番(E・G・マーシャル、「スーパーマンⅡ」の大統領です♪)を並べた難攻不落の砦みたいなのもある陪審員室での、人命がかかった知力を尽くした論戦は見応えタップリ。 プロデューサーも兼ねるヘンリー・フォンダの8番は情の厚さに加え名探偵のようにスルドく、彼の熱意が伝染して白熱した場を生む手腕は監督シドニー・ルメットのものだけど、陪審員経験のある脚本家のシナリオがよくできているんだね。 聞くに耐えないような発言をする人には、無罪派のみならず同じ有罪派まで背を向けるフェアな精神もよく、推定無罪に持ちこんだ後3番に上着を着せる8番の図は、敵将同士の友情を思わせる。 彼は「自分が勝った」などとは思わず、ただ「終わった」とだけ思っているんだろう。 皆が去ったテーブルには、3番が拾い残した息子の写真の破片が寂しげに残り。 雨上がりの散開がすがすがしく、半世紀たってもリメイクが作られるほど面白い、シンプル・イズ・ベストの見本のような名作。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-10 07:00:03)

127.  評決 《ネタバレ》 フランク(ポール・ニューマン)が行きつけのバーに行くと、シャーロット・ランプリングのような美女が当たり前のようにいて、さすが映画!と思ったら……映画でしたよ。 ミッキーがバッグの中から「ブツ」を見つけるのも自然な流れで、その後フランクに告げる場面がロングショットなのもいいネ。 正義の色の青い目のニューマンはくたびれていても品のいい二枚目だから、最初の方で卑しいことしてるのが似合わない気もして、顔がいいと損なこともある。 でもイーストウッドの「ザ・シークレット・サービス」にも通じるような、汚名を着せられた男の意地と信念への情熱がほとばしる、ルメットの法廷劇。 評決ではジャスティスで強引に持っていった感のある若干の甘さが、最後の渋さでカバーされてるんじゃないかな。 ローラは彼が出ないだろうとはわかっている。 フランクも彼女がそう思っているのは承知していて、「出ないからな」って伝えているような、大人の「会話」。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-09 07:00:08)(良:2票)

128.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 「オレンジと太陽」を暗部に持つ英国の、フィクションながら巧妙でシステマティックに構築された世界。 亜人間の発想は昔からあったが、現実感のある設定が目新しい。 字幕では意識的にある言葉を使わずにいるが、音声では聞こえるから隠しようもなく、へールシャム時代からあったある疑いが確信に変わるにすぎない。 主演はキャリー・マリガン、ルース役のキーラの「プライドと偏見」では妹の一人にすぎなかった彼女だけれども、こういうこともあるのだ。 子役も雰囲気が似ており青年期への移行も円滑。 タイトル"NEVER LET ME GO"はキャシーがカセットに入れた曲、「わたしを離さないで」というより「わたしを行(逝)かせないで」か。 意味もなく暗い映画は好みではないけれど、カズオ・イシグロらしく諦念に満ちた静謐な世界は嫌いではなく、繊細な映像も美しい。 「ぼくのエリ」よりも同情的になれるのも、彼らが奪う側ではなく奪われる側だから。 逃げようともしないのが異質でそこまで洗脳されているのが哀れであっても、「映画は希望に向かって走らなければならない」との考えもアメリカ映画に洗脳されているかもしれない。 この場合は、折角生を受けながら自分の体が自分のものでなく、自分の人生を生きることもできない人の心に入り込み、その気持ちを知ることができるだけでも十分じゃないかと思う。 嵐が目前に迫ったキャシーの投げかける疑問が、彼女にできるただ一つの抵抗なのだ。 かつてのユダヤ人差別にも思いおよび、校長シャーロット・ランプリングの冷徹な眼差しが効果的。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-08 07:00:03)(良:1票)

129.  私の中のあなた 《ネタバレ》 現実にこういう家族が存在して、そういう治療法への警鐘でもあるのかな。 誰かの命を救うための「人」を生み出して、その命を使うべきではないって。 キャメロン・ディアスは役柄をよく理解していますよね、自分が娘を失うのが耐えられないから苦しめても生かそうとする母親で、「スペアの子」への愛情は少なめっていう。 アビゲイル・ブレスリンのシリアスな演技も見られたけれど、ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)の短い人生でも楽しい思い出もできたから、もういいのっていう感じが心に残りました。 ケイトの尊厳死の方にシフトして、(ポスターになっている)サラとアナの関係の方はぼやけてしまったのが残念。 思い出アルバムももっと手作り風だったらよかったけど、デザイナーさんが作ったとわかる小奇麗さ。 ラストを原作と変えたそうなのは潔いと思います。 下手に希望を持たせるとかえって残酷な場合もあるし、命にしがみつくだけが愛情ではないと思うので。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-07 07:00:03)(良:1票)

130.  ジェーン・エア(2011) 新しい「ジェーン・エア」。 最初にブロンテ姉妹の小説のダイジェスト版を読んだ時は、「嵐が丘」よりこちらの方が親しみやすかった。 エキセントリックなあちらより、子供でも理解しやすい内容だからでしょうか。 共に不運を背負わされた彼らの物語の要素をうまく配分してゼフィレッリ版より好印象。 「闇の列車、光の旅」の日系監督フクナガの第二作としても上々では。 ミア・ワシコウスカは「アリス・イン・ワンダーランド」とは別人のようなヒロインを若いながら堅実に演じ、素顔風のメイク、地味な衣装に包まれながら意志の強さは散見されるジェーン。 美男美女ではないと言う設定なので、マイケル・ファスベンダーはロチェスターには魅力的すぎるかもしれませんが、傲慢さの陰の孤独、あるものにつながれている苦悩は伝わります。 フラッシュバックのローウッドより後半を重視しており、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルが神に仕える自分に添うことを求める牧師セント・ジョンになり、ジェーンを呼ぶロチェスターの声が空間をこえて彼女にとどくのが、ジョンが求婚した刹那なのが映画向きな脚色。 家政婦フェアファックス夫人役のジュディ・デンチが風格あり、ジェーンの恋敵ブランシュの母親役で「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」のソフィー・ワードも出演しており、20年前の「嵐が丘」ではイザベラ役だったので、ブロンテ姉妹の両方の映画に出た女優さんということになると思います。[映画館(字幕)] 7点(2012-07-06 06:59:58)(良:1票)

131.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 2作目で兄マイクロフトとモリアーティ教授を出すのは順当なところ。 スティーブン・フライのマイクロフトは、過去にオスカー・ワイルド(ジュード・ロウが恋人役)をやっただけある変態ブリでよいけど、モリアーティ(ジャレッド・ハリス)は小物っぽくて全然怖くないんですけど! レイチェル・マクアダムスにアイリーン・アドラーを名のらせながらキャラ的に?だったので、開始早々退場なのはイイけれど死んだと見せかけて次で出す?(「アタシはそう簡単には死なないわヨ、血染めのハンカチ大事にしてくれてアリガト」なんてね、ホームズ唯一の女を消去するかな) 逆に出番がふえたメアリー・モースタン嬢はついにワトソンと結婚、寂しげに見つめるホームズがラブリー♪(「リバティーン」の娼婦ケリー・ライリーが貞淑な新妻のギャップ) ストーリーは密度が濃いけれど、観客に十分伝わっているのかどうかは疑問、VFXもさらに進歩したものの、視覚+音響効果でガンガンいくのは品がなく思えるんですが。 スイスの滝はライヘンバッハのつもりらしく、復活も早々と。(ダウニー君のカメレオンごっこはこのためだったのねん★) 1作目はリッチーズ・ホームズに物珍しさもあったけど、やはり彼の作風は自分向きではないなーと。 スゴイ美女を出さないのは、美しいジュードとアイアンマンの微妙な関係をアピールするためですよネ。 メアリーを追い出したコンパートメントでのBLっぽいカラミは何? (今日からBBCの「SHERLOCK/シャーロック」の再放送があります、こちらも参考にどうぞ)[映画館(字幕)] 6点(2012-07-05 07:00:00)

132.  ぼくの大切なともだち パトリス・ルコントっていうと女性をメインにした官能的な映画のイメージが強いですが、「タンデム」やこれは男のアミの話。 ダニエル・オートゥイユと「ミック・マック」のダニー・ブーンでパリの友情を描きます。 オートゥイユは誇張された友人のいない美術商フランソワをオーバーアクト気味に演じ、微笑ませる。(「私を「感じよく」してくれ」って…) ブーン(いつも髪短いのは欧米人にしては顔大きめだから?)は人当たりのいい、でも苦い過去のあるタクシー運転手ブリュノ。 対照的に見えながら「親友」というものにコンプレックスを持っている点は同じ。 「スラムドッグ$ミリオネア」のようにクイズ番組を使ってハラハラさせ、美術品も一役買う展開は好みが分かれそうですが、一度結ばれた糸は完全には切れず、一から出直しのラストシーンがさわやか。 これも好きですが、オートゥイユの友情シネマとしては、彼が偏屈な画家に扮したベッケルの「画家と庭師とカンパーニュ」がより好みかも。 素朴でひねりなどはない田舎の物語の中に個性の強いオートゥイユを置くことで、いい味が出ていました。 こちらは都会的で空気の色まで違いますが、どちらも美術に関係ある映画なのが面白い。 ルコントにも心の友はいるのでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-04 06:59:56)

133.  ぼくの好きな先生 「パリ20区」や「今日から始まる」の擬似ドキュメンタリーと違い、本物のドキュメンタリー。 保育園のような小さな学校の小さな教室に集う、学年さまざまな児童たちとロペス先生は大きな家族にも見える。 けっして声を荒げることなく辛抱強く一人ひとりに接する先生は、(「他の仕事はできない」というように)この仕事が天職なのだろう。 教室をとびだした野外授業も楽しいひととき。 でも自分の退職が近いことを先生が伝えた時の児童たちは不安を隠せない。 子供にとっての1年は長く、何年も教えてくれた先生がいなくなるなんて信じられないのだ。 先生とて同じこと、残された時間に残していく在校生、中学に上がる卒業生、新しく入学してくる新入生に何くれとなく心をくばる。 ドキュメンタリーは真実であるがゆえの強みと、素材だけで勝負しなけらばならずそれ以上の補強ができない弱みをあわせ持つが、大きな都会になればなるほど存在しがたいとは知りつつも、こんな先生はどこにでもいてほしいと思わせる。 タイトル(原題)は「BE AND HAVE」の意。[DVD(字幕)] 6点(2012-07-03 06:59:58)

134.  赤ずきん 人気のアマンダ・サイフリッドが赤ずきんちゃんに。 これも赤ずきんヴァレリーに対して男性2人なのだけど、こちらは女優でなく監督が「トワイライト」1作目の人なので。(片方は野生的、もう一方は王子様タイプというのはもはや定型) ミステリー、ファンタジー&三角関係でプロットは凝ってる(犯人も意外な人物)と思いますが、女性監督ってあまり得意じゃないのはよく言えばソフト、わるく言うと抑揚がなくてフワフワしてるから。 ヴァレリーの母がヴァージニア・マドセン、祖母がジュリー・クリスティと美女三代、ゲイリー・オールドマンやルーカス・ハースもおりキャスト的には満足、映像もきれいですが、何となく平板な感じ。 人狼もヴァンパイア同様よく見かけるので目新しさは少なく、可愛いアマンダの大きな瞳もこういうホラーっぽい映画だとちょっとコワくも見えて。 赤ずきんが白い雪を頂く山上で赤いマントを長く引きずるイメージは、幻想的な美しさです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-02 06:59:57)

135.  スノーホワイト(2012) 童話のヒロインがブーム、秋にはもう一つの白雪姫も公開されます。 クリステンは「トワイライト・サーガ」がそれほどイイとは思えないので、いろいろ出てほしいな。 白雪姫らしくパフスリーブの衣装を着たスノーホワイトは、童話より能動的なプリンセス、女1人に男2人なのは「トワイライト」と同じで、猟師エリックと女王の弟フィンはオリキャラ。 妖艶な美しさの女王ラヴェンナの背景が掘り下げてあって中性的なスノーホワイトと対峙、情念の化身を演じきるシャーリーズは凄味あるけど、「ブラザーズ・グリム」の鏡の女王みたいな麗しき自己愛クイーンでもありそう。 森の番人(小人さん)の中にはニック・フロストの顔も見え、ガスとスノーの場面は後のためとはいえキュンとなってしまうよ。 幸せのあまり抱きついてしまうガス、「アララ」と笑いながら突き放せないでいるスノー。 小人さんへの優しさは、彼らと同じに孤独だったからか。 ヴィジュアル映画はCM出身の監督が撮ることが多いけれど、VFXを使った動的なシーン(ヤラれると粉々に砕けるのは「トロン:レガシー」っぽい)とともに静的な画作りも美しかったです。 「黒い森」と「聖域」(サンクチュアリ)の対比も、バートンの「スリーピー・ホロウ」とスコットの「レジェンド/光と闇の伝説」を組み合わせたような森の二面性。 おきまりの戦闘は退屈だけど、「アリス」よりはいいと思うけどな。 ラストが中途半端なのは三部作だからでしょうね。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-01 07:59:58)

136.  ロッキー・ホラー・ショー 元は舞台、ローリー寺西版も見ました♪ 冒頭“SCIENCE FICTION/DOUBLE FEATURE”(SF映画2本立て)の歌詞からしてマニアック。 ティム・カリーはまだ20代だからキレイ(?)ざんしょ。 彼のフランク・フルター博士の濃ゆさに対抗できんのは、クイーンのフレディ・マーキュリーくらいだと思うぞ。 「ロッキー・ホラー」の仕掛け人リチャード・オブライエン様のポーカーフェイスなリフ・ラフも素敵! まだオネエちゃんみたいなスーザン・サランドンは、最初っからこんなのに出ちゃあ並の女優にはなれまいね。 “TOUCH-A TOUCH-A”の捨て身の乱れっプリはお見事。(あの下着はスケない特別製の衣装か?) 「コックと泥棒、その妻と愛人」的な要素だけがイヤだけど、あれもエディ役のミート・ローフの芸名にひっかけたシャレじゃーないのかな。 変態といっても30年前のだからそれほどでもなく、可愛いもの。 案内役の学者がテレビ「シャーロック・ホームズの冒険」のマイクロフト、チャールズ・グレイなのもウレシイ。 自由奔放に生を謳歌するトランシルバニア星人の生き様を見ていると、レシピどおりの人生なんてあじけなく思えてくるのだ☆[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-10 07:00:03)

137.  ファントム・オブ・パラダイス ウィンスロー、スワン、フェニックスってキャラの名前だけでもセンスある、ブライアン・デ・パルマの傑作ミュージカル。 サディスティックなまでに転落の人生を与えられたウィンスローの悲劇は、「オペラ座の怪人」のみならず「ダークマン」好きにも支持されそう。 見た目クイーンのロジャーっぽいポール・ウィリアムズは、カーペンターズに提供した「愛は夢の中に」のような美しい曲も書くのに、この映画の曲はザ・スミスなみに暗く絶望感に満ち、ドリアン・グレイ的な側面も持つ悪辣なプロデューサー役。(彼の会社デス・レコードの名は、同年設立されたツェッペリンのレーベルと同じスワン・ソングからの変更とか。 どちらも死のイメージがあり、スワンの名もあれからきていると思われ) 「サスペリア」のジェシカ・ハーパーは名声を夢みる女性歌手のうつろいやすい心を表現し、ソフトな歌声。 ビーフのシャワーシーンは、「殺しのドレス」同様「サイコ」への傾倒がうかがえる。 70年代的サイケデリズムに彩られた華やかさとは裏腹に、最後はあまりに哀しい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-09 07:00:03)

138.  ソウル・キッチン 守りたい場所がある。 彼の場合は手塩にかけたレストラン。 古倉庫を改造して作られたレストランのたたずまいは、それだけで絵になって。 ベルリンはよくドイツ映画の舞台になるけれど、ここは北に位置する第二の都市ハンブルク。 主人公ジノスはギリシア系ドイツ人のオーナーシェフ。 彼と仮出所の兄、ウェイトレス、遠恋の彼女、凄腕シェフ、役人、不動産業者などが入り乱れるドタバタ劇。(必要以上にイターイ映画なので、腰痛持ちの人は見ない方がいいかも) トルコ系ドイツ人監督アキンの若者映画は、乱暴でヤリ過ぎなとこもあるけど不思議な味つけがされ、ジノスの自分の店への真摯な愛着に満たされているのもいいと思う。 ただの雰囲気キャラかと思ってた船長さんにもちゃんと活躍の場があり、ポッチリのお金にも使い道があったりと小技もきいてる。 ただ、さんざん引っかきまわした後で最後はこじんまりまとまった気もして、も少し何かあるかと期待してしまった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-08 07:00:02)(良:1票)

139.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 守りたい場所がある。 彼の場合は父親から受け継いだ靴工場。 実話だそうだし、いい映画ですよね。 イギリス映画にしちゃ何か変、と思ったら(アメリカも関わってるせいか)王道で作りが普通すぎる感じはしてしまったけど。 特によかったのは、ニック・フロスト演じるドン。(職人さんの前かけ似合いすぎ! 相方サイモン・ペッグに負けずにがんばってほしー☆) イイ女♪と気に入ったローラに赤っ恥をかかされたと思いこみ、何かとイビったあげくの腕相撲には勝利したものの釈然とせず、パブで腹をわっての会話。 自分の偏見を省みる表情がとってもよくて、真の友情はこうして生まれるのかも。 ローラが○○○であるのが生かされるクライマックスはなんとなくわかるけれど、やっぱり高揚感あり。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-07 07:00:01)

140.  バレエ・カンパニー 「エトワール」(00)のようなバレエ・ドキュメンタリーというより、映画仕立てのバレエ。 クラシックではなくモダンバレエだけれど、女性はトゥシューズをはきレッスン風景はあまり変わらない。本式にバレエをたしなんだ経験があるネーヴ・キャンベルは踊りも遜色なく、共同脚本も手がけた彼女が美人すぎないことでリアリティもあり。 彼女とまだ若いジェームズ・フランコ、芸術監督のマルコム・マクドウェル(貫禄がついてカッコイイ)以外は「ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ」の団員らしく、ふんだんに盛り込まれるステージに見応えがあり、特に嵐の中での野外の舞台はクラシックには見られぬもの。 スケッチ風に描かれるカンパニーの中で、イエローを差し色としダンサーやスタッフに喝を入れるミスターAはいいアクセント、若いコックのジョシュは自分よりバレエを優先しがちなライにストレスを抱えながらも恋人を支える。 おきまりの主役交代劇さえ劇的な演出はされず、当たり前のように見ていられるのは驚き。 ロバート・アルトマンの「ゴスフォード・パーク」を見る人は多くても、こうした作品は「映画としては」とスルーされがちで、同じ系統の「ザ・プレイヤー」「プレタポルテ」ほど知られてもいないけれど、魅力ある作品。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-06 07:00:03)

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