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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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121.  日本一の若大将 《ネタバレ》 過去2作では間の抜けた悪役に近かった田中邦衛がちょっと良い役回りになっていて、ラストの失恋シーンには同情してしまった。主人公は相変わらず屈託が無く、細かいことに拘らない、いい男。でも星由里子にだけは執着があったようで、好きと言われて急に元気になるノリが微笑ましい。最近は若い男性を草食系と肉食系で類別することが流行りだけど、この主人公は草食のお面を被った肉食系、という感じかな。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-30 01:34:15)

122.  未成年 続・キューポラのある街 《ネタバレ》 「キューポラのある街」が1962年で今作が1965年の製作。劇中でも同じだけの年月が経っている設定のようでした。メインの役どころの配置はそのままで、演じる人が何人か代わっています。前作は未来への希望を醸して終わった記憶があるけど、今作はとびきりハードな内容でビックリ。吉永小百合演じる主人公ジュンは18歳。カメラ工場の組み立てラインで働きながら、定時制高校に通い、大学進学の為の学費をコツコツ貯金する日々。いきなり同じ工場で働く友人の妊娠騒動から始まり、職場でのイジメ、親父の失業、朝鮮の友人との接触から政治思想を持っていると睨まれたりもする。唯一の希望に見えた幼なじみの浜田光男が興した会社も倒産し、問題ばかりが山積して行く。その底流に、貧困で子沢山な家庭が横たわっている。どうやって決着をつけるんだ、と心配していたら、ジュンは1年を残して定時制を中退し、夜も働いて家族を養う道を選びます。大学へ行き、稼ぎの良い仕事に就いて、親元を離れて自活するという夢は、つらい現実の前に霧散しました。働きながらでも学ぶことは出来る、と自分に言い聞かせ、この場所で、川口で生きて行くと胸を張ります。それは、貧困を含めた多くの問題に正面から挑むことが、自らの宿命と悟ったかのような決意でした。でも、このラストシーンに流れる音楽が不協和音を轟かせていて、ジュンの前向きな意思とは裏腹に、どうしても禍々しい運命を連想させる。自分はこの映画から、希望を感じることは出来なかった。つい最近の映画「百万円と苦虫女」では、主人公は幸せを求めて何度も引っ越します。自己実現手段の変化は時代の隔絶。遠い昔を映していました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-28 00:15:14)

123.  奇巌城の冒険 1963年製作の「大盗賊」と同じ谷口千吉監督が、ほとんど同じキャストで撮った冒険活劇。データ的には「走れメロス」が原作となっているが、人質に取られた僧侶を救うために刻限までに帰ってくるというところに名残りがあるくらい。どちらかというと、西遊記と言った方が近い。考証的なものは、いかにもいい加減という印象。だけど、イランの砂漠で撮影されたシーンが多く、豪華なキャストを含めて製作サイドの気合が伺える作品である。三船はお馴染みの快男児という役回りで、エンディングで去って行くくだりなどは「椿三十郎」そっくりでした。余談だけど、舞台となる王城の門構えを「ウルトラマン」で見た記憶があり、作品登録をする際に調べていたら、確かに使いまわされていました。アントラーという、クワガタをモチーフにしている怪獣が出てくる回ですね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-27 23:16:30)

124.  潮騒(1964) 40年以上前の作品で、その時代性と漁村の地域性が色濃くでている映画だった。今となっては使い古されたエピソードの連続だけど、その当時は新しかったのだろう。今作を観た当時は、吉永小百合の映画は「キューポラ」についで2作目だった。その「キューポラ」と合わせて、真っすぐで健康的なキャラクターで売っているんだなぁと認識した記憶がある。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-27 22:36:06)

125.  真白き富士の嶺(1963) 姉妹と姉の婚約者の三角関係を描いた映画。姉を芦川いづみ、妹を吉永小百合が演じていている。吉永小百合が死の病を患っていていることが、ストーリーの強いフックになっている。原作は未読だけど、太宰治の原作というだけあって、美人姉妹の内面にある負の感情を色々と表出させようとしています。とても文学的ですが、現代の視点でいうと奥ゆかしいドロドロって感じかな。激しい盛り上がりや緊迫感は感じません。製作当時の婚前の男女関係が色々と窺えるところが面白かった。美女対決という視点では、スマートで洗練された芦川いづみに対して、吉永小百合は内に秘めた芯の強さで対抗していました。この二人を見ている分には、自分は退屈しないです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-27 22:21:32)

126.  座頭市物語 《ネタバレ》 自分にとっての娯楽映画とは、黒澤の「七人の侍」やジョン・スタージェスの「大脱走」が代表になるんだけど、この「座頭市物語」にも同種の魅力がたくさん詰まっている。子供の頃は、勝新太郎という名前じゃなく、座頭市が固有名詞だった。後に作られたテレビシリーズではもう少し道徳的なキャラクターだった記憶があるが、この映画の第一作では立派なヤクザもの。決して正義の味方ではないところが魅力的だ。というか、勝新太郎らしい。盲目というハンディを抱え、マイノリティとしての反骨から居合いを習得したと語られるあたりに、負のエネルギーの強さを感じる。文字通り、ダークサイドに取り込まれた男。多くは披露しない居合いの切れ味や期待を裏切らない強さ。出しどころを限定するもったいぶりと、盲目という前提が、パフォーマンスを倍化させて見せる。天地茂が演じる剣客と深いところで心を通わせるあたりの丁寧な作りや、ラストシーンでやくざの親分を叱りつける筋の通し方などがとても上手い。この第一作を観ないと、他の座頭市が見られないような法律でも作って、多くの人に観て欲しい。それほど飛びぬけたレベルを感じさせる一級のエンターテイメント。[CS・衛星(邦画)] 9点(2009-09-22 13:32:18)(良:1票)

127.  キューポラのある街 《ネタバレ》 この映画のタイトルや吉永小百合が出ていることは以前から知っていたけど「キューポラ」って何のことか分かっていなかった。お恥ずかしい話、言葉の響きから勝手に化粧品の一種くらいに思っていたんだけど、鋳物の町工場のある(貧しい)街、って意味ですね。歳がバレますが、自分が生まれた年に創られた映画。そういう意味で当時の市井を眺める機会を頂戴しているような感覚でした。日本が豊かになる前の時代で、ある程度の貧乏が平均的な世の中。場所は違うけど、物心ついた時の実家の周辺は劇中のような雰囲気でした。懐かしかったです。主人公・ジュンの前向きな姿勢は現代の若者には嘘っぽく映るかもしれないけど、当時はこんな人がたくさんいました。恥ずかしがらずに、前向きをやってました。その後の吉永小百合の作品の多くはこのキャラで通していることを考えると、この種の映画が高度成長の気風を担っていたのかも…、などと思いました。希望の国の北朝鮮へ帰る、というシーンを観ていると、タイムマシンを使って未来を知ってしまったような気分になりますね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-12 20:53:09)

128.  恐竜100万年 《ネタバレ》 ↓で【S&S】さんが仰っている通りです。自分は数十年の時を挟んで、子供の目と大人の目の両方で楽しみました。初見は新聞のテレビ欄がやっと読めるようになった頃、「恐竜」という単語だけに反応してテレビにかじり付きました。大満足。そのときは恐竜しか目に入らなかった。先日、チョー久しぶりに観たら、今度はラクエル・ウェルチです。再び大満足。苦労してコマ撮りで動かしている恐竜たちにも感心はしたけど、やっぱり爬虫類より哺乳類。あのプロポーションは驚異的だ。スタイルが良い人は何人もいたけど、その中でも群を抜いていた。ラムちゃんを思わせる毛皮のビキニで、潤いを振り撒き続けてくれました。無きに等しいストーリーに、それでもいいじゃんと思える映画は滅多に無い。「美女と恐竜」。一粒で二度美味しい映画でした。[地上波(吹替)] 7点(2009-09-04 03:34:56)(笑:1票) (良:1票)

129.  銀座の若大将 《ネタバレ》 シリーズ第二作で、メインの配役と役名は同じだけど、主人公の家族以外は設定が変化している。でも性格や人柄は変わっていない。胸を張ってご都合主義を貫くシリーズにしたようだ。前作に引き続き、あのお兄さんがモテまくって仕方ないという内容だけど、その陰で相変わらず救いようの無い三枚目のぼんぼんを続けている田中邦衛がちょっと可哀想。そのうちに逆襲があるかもね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-15 03:00:14)

130.  伊豆の踊子(1963) 《ネタバレ》 この「伊豆の踊子」は、初老の大学教授が街角で大らかに振舞うアベックを見つめるシーンから始まり、彼の回想として物語が綴られる。大正末期の原作なので、映画のオリジナルシーンだ。その教授の記憶は書生時代の悔恨へ飛ぶ。悔恨ではなく、罪と意識しているのかも知れない。幼いあどけなさが残る踊子と、まだ世事に染まっていなかった書生は純粋に若い男女として意識しあった。当時の階級をまだ明確に理解できない踊子と、理屈は分かっても恋心との間で整理が付かない書生、すべてが分かっている周囲の大人たち。このグラデーションのなかで、旅路を重ねる。書生に気を使いながら曖昧な態度でブレーキを掛ける大人たちに較べて、無邪気さが先行する踊子はどうしようもなく子供であるし、押しも引きも出来ない意味では書生も子供に近かった。温泉宿に多くたむろする娼婦風の女性たちが踊子の未来を暗示する。ラストの岸壁シーンは美しく映るが、書生が自分の無力を意識したうえでの曖昧な逃避であろう。懸命に手を振る踊子と書生の意識のギャップが悲しい。大学教授の視線に戻ったとき、彼の胸に去来したものは踊子との過去を惜しむ気持ちなのか、あるいは、その後の踊子の人生を儚む気持ちかなのか。大正時代の階級意識に消えた淡いラブストーリー。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-08-12 12:57:31)

131.  日本の夜と霧 30年近く前に、自分がいた大学の学園祭の上映会で観賞。大学側が許可しなかった、オールナイト上映会を実行委員会が断行するという、ワクワクする環境。そのオールナイト上映の企画自体が、大学側に対する挑戦状みたいなもので、自分もそれに一枚噛んでいた。やってたんですよ、そんなことを。映画の内容は、その場に相応しいものだったと思う。一緒に観た周りの学生たちも、問題意識だけは人一倍強い奴らが揃っていたので感激しまくってたね。まぁ、自分も含めてですが。正直、ああ言えば、こう言い返す、という感じで何が正しいのかよく分からんし、だから夜と霧なんだよな、とみんなで納得していたような…。ワンシーン・ワンカットの映画があるとは聞いていたが観たのは今作が初めて。台詞をとちってもアングルがぎこちなくても、構わずにカメラを回し続ける様には演出以上にメッセージが込められているようで、迫力ありました。自分には思い出深い映画です。[試写会(邦画)] 6点(2009-08-10 01:50:02)

132.  これが青春だ! 40年前の青春学園ものは出来すぎの感があるけど、自分はこの手の作品が好きみたいだ。それは、この作品の前身となるテレビシリーズに幼少の頃に再放送で親しみ、その後、森田健作や村野武範の学園ものを欠かさず観ていた影響だと思う。お決まり、といって良い夏木陽介の人物造形や同僚の美人教師、意地悪な教頭、不良っぽいけど純粋で頑張り屋の男子生徒、お転婆で可愛い女子生徒、それを見守る和尚さんや父兄、などなど。すべてが予定調和的な世界観とストーリーだけど、とても心地良い。余談だけど、リアルでシビアな学校問題を提示していた金八先生を観ていなかったことも、この種の学園ものに親しめる理由のひとつだろう。金曜の夜8時、自分は裏番組の「ワールドプロレスリング」でアントニオ猪木に熱中してたもので…。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-09 01:10:03)

133.  大学の若大将 このシリーズをちゃんと観たのは初めてでした。自分が生まれる前の映画。ものごとに「屈託」や「深刻」を感じない世界観。その象徴が主人公のあのお兄さん。誰しも、あんなふうに生きられたらと思いますよ。映画スタアですね。人気が出たのが分かります。ただの懐古趣味かも知れないけど、今よりはずっと暮らしやすそうな世の中に見えました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-30 21:27:20)

134.  大盗賊(1963) 《ネタバレ》 とっても馬鹿らしい無国籍アドベンチャーだけど、なんだか元気が出る映画である。田崎潤の立ち回りなんて観た記憶が無く、とても新鮮だった。三船があんまり盗賊っぽくない。強くもない。その分、周囲の出演者たちがそれぞれに個性を発揮して妙な熱気を孕ましている。特に天本英世が絶品。彼はある意味、世界に通用する役者さんだったのでは…などとこの映画を見て思いました。王国の摂政みたいな奴から女王を助け出すというプロットは某有名アニメにそっくりです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-06 04:58:56)

135.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 自分が初めて観た007映画はこれでした。あのアストン・マーチンが「マッハGoGoGo」みたいだ、と興奮したものです。製作年度はこの映画の方が先ですが…。最後はハロルド坂田さんを相手に頑張っていたけど、よくよく考えると、ほとんど捕まったままのボンドの逆転の秘訣は女をたらし込むことだった、と云うのが情けない。ゴールドフィンガーが大物ぶらずに殺す気があれば何度死んでたか分からない。改めて観ると、やたらとそのことが気になった。で、5点しか付けられないんだけど、この映画の主題歌とオープニングの金粉女体映像は素晴らしい。シリーズのオープニングの在り方を決定付けたということでは、意義深い作品でしょう。[地上波(吹替)] 5点(2009-06-27 01:10:32)

136.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 シリーズとしては、この作品が未だにナンバーワンである。久しぶりに観て、やっぱり良く出来ていると思った。ハラハラする緊張感と、コメディっぽい洒落っ気の見事なフュージョン。見応えのある007映画には、魅力的な敵役が不可欠で、マンガっぽかったドクターノオに較べ、肉体的にも精神的にもボンドを凌ぐほどに見えるロバート・ショウの功績は大きい。エンディングまで引っ張ってからボンドと雌雄を決しても良かったと思うけどね…。ダニエラ・ビアンキもメークの野暮ったさを差し引いても、説得力のある美人で画面が潤ってました。スパイ小道具の効果的な使い方も見事。今作以降、派手さを演出するためのご都合主義に犯されて行くこのシリーズの、原点的魅力を放つ傑作。タイトル(邦題含む)も一番カッコいいと思います。[地上波(吹替)] 8点(2009-06-27 00:35:29)(良:1票)

137.  007/ドクター・ノオ 記念すべき第一作。現在の007シリーズをはじめとしたスパイアクションものと較べると古いのは当たり前だけど、1962年という制作年代ほどではない。当時は相当先を進んでいたのだと思う。オープニングにボンドが出てこないこと以外は、この作品ですべてのスタイルが出来上がっていることにも感心。それと、あのテーマ音楽がふんだんに使われていて、ボンドがホテルで特に何もしていないときにも使われていて、なんだか嬉しかったぞ。この頃まだ人類は月に到達していない。ボンドの活躍のおかげでこの作品の7年後にアームストロングは月に第一歩を刻んだのである。う~ん、歴史を感じるね。[地上波(吹替)] 5点(2009-06-27 00:00:23)(良:1票)

138.  燃えよ剣(1966) テレビドラマの新撰組をチラ見したときにも思ったことだけど、栗塚旭という人は土方歳三にピッタリですね。自分の土方像は、冷静だけど喧嘩好き、神経質で非情、女にモテる繊細さ、計算高いが思想色は希薄、などなど…。ひと言で言えばひねくれたガキ大将で、その感じが良く出ている。近藤役の役者さんも、その正反対の役どころを上手く演じていて、新撰組の両輪という意味では自分のイメージに極めて近い。原作は、多摩の田舎の暴れん坊が、その理屈で新撰組を強固な集団へ仕立て上げ、函館で討ち死にするまでを描きますが、今作は池田屋まで。田舎郷士の立身篇という切り方としては、泥臭い感じが良く出ていますが、映画としては中途半端感が否めず、イメージも暗く、原作と照らし合わせて観ない限り楽しめないでしょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-06-20 12:27:21)

139.  猿の惑星 《ネタバレ》 面白さという意味では抜群のできでしょう。あの印象的な音楽はジェリー・ゴールドスミスだったんですね。初めて観た小学生の時には、ラストカットに戦慄しました。色んな映画に出てくるモニュメントだけど、この映画での使われ方が最も雄弁。そのラストシーンだけがよく取り上げられるが、展開が読めないSF的醍醐味と、多くの暗喩が込められたストーリーには、随所に見どころがあると思います。 地球から300光年離れたオリオン座のとある星を目指していたテイラーたちの宇宙船がなぜ地球に戻ってきてしまったのか、という疑問には答えていないが、相対性理論が示す光速と時間の論理をタイムマシン的に見せている映画はいまだにこれだけじゃないかな。 猿の世界で中世の宗教的暗黒時代をなぞりつつ、しっかり現代人にも鉄槌を下す。テイラーの「本当にやってしまったのか」という最後の台詞はあの時代の実感ワードだろう。映画の基盤に人類の愚かさが多面的に表現されていて、さすが名作という印象です。 聞きかじりの知識だけど、原作者が第二次大戦中に日本軍の捕虜になった経験があるらしく、それをダイレクトに映画にしたのが「戦場にかける橋」で、今作でも黄色人種に拘束された屈辱をストーリーに込めているらしい。するとあの猿たちはイエローモンキーってことで、ニッポン人としてはビミョーな心境だけど、面白かったからいいや。。[地上波(吹替)] 8点(2009-04-12 22:09:56)(良:1票) 《改行有》

140.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 東宝が生んだ怪獣の中で、ピンで主役を張れるのはゴジラとモスラだけだろう。ラドンもイイ線まで行くけど、存在意義が中途半端なんだな。ゴジラが破壊の象徴ならモスラは平和の象徴。この対極の設定がお互いの存在を際立てせている。モスラ登場となる本作はさすがにかなり力が入っている。初見は随分と昔。小学校に入る前後にテレビで観て例の東京タワーのシーンが強く印象にのこっていたのだけど、今見直しても納得する出来栄えだった。特にモスラを迎え撃つ軍隊の特撮は大変頑張っていた。ワンカットの中に熱線砲やジープなどのミニチュアを何個も出して違うスピードで動かしているのには驚いた。フランキー堺のちょっとおどけた正義漢も良かったです。今回、新たな感想として浮かんだのは悪役のこと。アメリカとロシアを合わせたような架空の国のおっさんを極悪人にして、最期はモスラがその母国を蹂躙し、小美人を救出し、めでたしめでたし。でも、公開当時の観客たちは力道山がカラテチョップで外国人レスラーを蹴散らすのと同様のカタルシスを感じていたのではないだろうか。うがった見方かなぁ?[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-26 21:52:16)(良:1票)

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