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プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
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121.  ひとひらの雪 《ネタバレ》 観賞途中でそうじゃないかと思ったらやっぱり渡辺淳一だ。製作順はこちらが先だけど、その後の作品を観ていると途中で飽きてきます。「失楽園」でも思ったけど、リアルに不倫をやっていないと共感できるところなんてこれっぽっちもない。特にこの男はどう考えても自分勝手。点数は全部、秋吉久美子です。[CS・衛星(邦画)] 2点(2009-10-21 12:31:49)

122.  ランボー 《ネタバレ》 その昔に劇場で観たときは、頻出していたベトナム乱心もののひとつという印象だった。不遇な帰還兵が意地悪されて切れる映画である。ラストでスタローンが心情を吐露するシーンは、熱演ではあるんだけど、作品のテーマを台詞でストレートに言ってしまう手法ってどうなの?と少し疑問符を付けていた。先日、約30年ぶりに観て印象が変わった。かつてはただの傲慢に映ったあの保安官の態度が、あの国の傲慢さそのものではないかと思ったからだ。必要以上(?)に介入し、痛いしっぺ返しを食らう。物量を投入しても事態は好転しない。出来すぎなほどに、現代の状況に符合する。そう考えると、スタローンが銃を向けた先は田舎の保安官や州軍ではなく、アメリカそのものだ。あの国の傲慢で派兵され、帰還しても同じ傲慢にいたぶられる。昔からそのテーマで作られていたのかも知れないんだけど、やっと自分が追いついたということか…。若いスタローンの鍛えられた肉体には改めて感心。CGの無い映画の素晴らしさも実感させてくれた。以下余談。「ロッキー」の一作目などでも感じたことだけど、スタローンは情けない表情の方が似合いますね。普通の表情が既に悲しそうに見える。笑った顔も自然な哀しみを湛えている。今作はその天性の不遇顔が最も活かされている映画かもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2009-10-21 11:38:36)

123.  プレデター 「ターミネーター」でブレークしたシュワだったけど、直後の作品は微妙なものが多かった。フィジカルを売りにしている限りは、不死身の殺人アンドロイド以上の役はなかなか見つからない。そんな頃の作品の中では、今作は良くまとまっている方で、対決する相手とのパワーバランスが良いことがその理由だと思います。自分は、プレデターの造形がイマイチ好きになれないのだけど、スペック的にはシュワが勝てる要素がない強敵で、やられ役としてはしっかり映画を引っ張ってくれました。この時はギーガーのエイリアンを狩るほど出世するとは思っていなかったので、世間的には人気があったということですな。[ビデオ(字幕)] 5点(2009-10-19 03:27:44)

124.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. コピー・ペーストだと楽だw。このしつこいタイプは誰かへのメッセージ。だとしたら相手は奥さんしかいない。そう考えると、こんな解釈も成立する。「仕事以外にやることが無い(all work)こんな山の中で、お前は子供にばかり気をかけて俺を蔑ろにする。夜の方もこの3年ほどご無沙汰だ(no play)。とても退屈なので(dull boy)、ちょっとお前たちと遊んでやるよ」。つまり、退屈と性的欲求不満で混濁した精神にホテルの怨霊どもが取り憑いた。[映画館(字幕)] 7点(2009-10-05 01:16:08)《改行有》

125.  ぼくらの七日間戦争(1988) 《ネタバレ》 バカ教師たちの抑圧はえげつない。説得に来る母親たちもいきなり「そんなことじゃ高校に行けないわよ~」などと言ってくれて、笑えます。学校や親に反抗したくなる気持ちは分かるよ。でも、何をやっても許されるってことじゃない。この子たちには、自由と責任のバランス感覚が無い。バカ教師や警察に力で反抗して憂さを晴らす行為を見過ごすと、高校生になったら人を殺しますよ。最後は花火を打ち上げて勝利に陶酔。なんのお咎めもなし(?)に次は国会議事堂、とか言ってました。アホくさい。公開当時はすでに働いていたので、特に感慨は無かったんだけど、出演者たちと同世代の女性の同僚が生涯のベスト作品だと、この映画を強く推してくれたので久しぶりに鑑賞。彼女のことを否定するつもりは全く無いけど、鑑賞する年齢によって映画が見せてくれるものは大きく変化するということを改めて感じた次第…。[ビデオ(邦画)] 2点(2009-09-22 16:14:51)(良:1票)

126.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 これはもう、いわゆるB級映画の傑作でしょう。破壊衝動の塊みたいな悪の宇宙生物の性格設定が突き抜けている。あのナメクジに何か賞をあげたいです。ロック好きでカセットテープを堂々と万引き(?)するシーンが笑える。カントリーソングが掛かっているラジカセを、おもむろに叩き壊すのも笑えた。スピード狂で最初のフェラーリを乗り潰し、2台目も行くのか?!、と思ったら流石にそこまでは予算が無かったようです。ストーリーはかなりシンプルだけど、最後まで退屈させずに走りきる。そのシンプルさゆえに、細かいツッコミどころが少ないことが功を奏しているんじゃないかな。宇宙生物の描写にも、それほど手間とお金を掛けているように見えない。それでも充分に見応えがあるのが凄いところだ。現代の映画は、この作品の作り方をもっと参考にすべきですね。シンプルな構造という意味ではスピルバーグの『激突!』とか、最近では『シューテム・アップ』とかが似た感じです。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-09-05 03:54:30)

127.  宇能鴻一郎の濡れて打つ 《ネタバレ》 にっかつロマンポルノ版「エースをねらえ!」です。メインキャストの配置もストーリーもオリジナルのエッセンスを遠慮なく導入しています。ロマンポルノ版、と言われても、内容を想像できない方も多いと思いますが、あほらしいネタが盛りだくさんで、めちゃくちゃに笑えます。例えば、鬼コーチが主人公に授けるレッスンも「テニスは腰が大事だ!」とか言って、大真面目にそんなことをやって腰を鍛えたりします。オリジナルのスポ根らしい熱血描写を、ポルノ映画のコードに変換してギャグとして見せる。これは正統なパロディと言えるのでしょう。気になる主人公を山本奈津子が演じています。当時のポルノ系女優の中では、線が細くて可憐なイメージで売っていました。アイドル系ですね。今作も大サービスで、可愛い顔して色んなことをやってくれます。監督は平成ガメラシリーズの金子修介。自分が知る限りは彼の初監督作品だと思います。あのオリジナルをこんなことにしちゃうの、ってくらいに突っ走り、過去に無かったポルノ映画を作ってくれました。徹底したバカらしさに才気を感じます。可愛い主人公がいて、しっかりとそっち方面の興奮があり、パロディとして筋が通っていて、度を越えてバカバカしい笑いがある。にっかつロマンポルノの中でも異色と言えるノリの映画ですが、これにはかなり得した気分にさせてもらいました。おススメです。[映画館(邦画)] 8点(2009-08-31 20:38:20)(良:1票)

128.  ノー・マーシイ/非情の愛 品のない男女の無軌道なバイオレンス&セックス。今となっては、とても古い映画に見える。[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-20 00:40:51)

129.  ラブホテル 《ネタバレ》 最初から余談ですが、自分は80年代前半に3年間、地方都市のにっかつ直営館でアルバイトをしていました。オールナイトの「もぎり」。映画館の入り口でチケットの半券を切る人です。毎週土曜日の夕方に入って、翌朝の5時まで。上映している映画は「にっかつロマンポルノ」でした。通常は、1時間弱の映画が三本立て。お盆や正月に予算を多めに使った「大作」が掛かりました。主にひと昔前に名を馳せた女優や元アイドルが「脱ぐ」ことを集客の要にしていました。この「ラブホテル」は相米慎二を起用した「大作」で、自分がそのバイトを辞めた直後に公開されました。先日、CSで初めて観ましたが、やはりというか、ほとんど見応えが無かった。自分がバイトしていた頃の「大作」はもう少し色んな意味で見どころがありました。ストーリーに関して言うと、寺田農の苦悩が伝わって来ず、ラストが唐突でした。ヒロイン性が希薄な速水典子の濡れ場も、質・量ともにかなりビミョー。手抜き感あり。まぁ、自分は元々この監督が嫌いなんだけど…。記憶を辿ると、83年あたりからレンタルビデオ店が普及を始めて、84年にはオールナイトの客が激減した。AVに食われたということです。85年春にバイトを辞めた頃のオールナイト興行では、一時期の1/3も客が入っていなかった。そんな頃に作られたこの作品には勢いが感じられない。88年にその製作を打ち切ったロマンポルノの断末魔、その第一声という印象。[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-08-18 01:57:16)

130.  海と毒薬 《ネタバレ》 生体解剖に学究的意味があることは解る。それを米兵捕虜を実験台にして行ったことの人道的・倫理的問題が表のテーマで、その場にいた人の何人が純粋に臨床への応用を探求していたかが裏のテーマでしょうか。お馬鹿な軍人さん達には、倫理なんてこれっぽっちも感じなかったけど、解剖実績を出世の糧にしたい奴らは理屈をこねる分だけ軍人達よりも下劣に見えました。戦争という「異常事態」が人の心を狂わせるというよりは、火事場泥棒のようにゴタゴタに乗じて好き勝手なことをやってるなぁ、という印象です。つくづく日本人は「みんなでやれば怖くない」的な気質を備えているのだと思います。あの生体解剖は東京裁判でも裁かれたらしいけど、民家に焼夷弾を落とす米軍の国際法違反は裁かれていない。戦争の混乱のなかで行われた殺人という意味では同じはず。このあたりは永遠に回答の無いもうひとつのテーマでしょう。約20年前にレンタルビデオで観たときには、もっとズシーンと響くものがあったのだけど、先日CSで観たらそうでもなかった。戦争が人の平衡感覚を麻痺させる映画をたくさん観たので、慣れてしまったのか…。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-30 20:54:32)

131.  風の歌を聴け 村上春樹の小説は、ほとんど映画化されていない。あの作風は映画化を躊躇させるのも頷ける。アクションというものが無く、主人公の頭の中だけでほとんどが完結するから。だけど、デビューしたての大森一樹は果敢に挑んだ。そして、かなりのレベルで映像化できていると思う。現代では、小ネタにもならないようなエピソードの積み重ねだけど、何かが心に残る、という意味では原作が持つ空気は表現できていると思います。余談だけど、「ノルウェイの森」の映画化が進んでいるらしい。映像化されたものを見るのが怖い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-25 23:38:08)

132.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー その昔にレンタルビデオで観たときは普通に楽しんだような…。先日、CSで観たらつまらなかった。ジョイ・ウォンは確かに美しい。でも30分ほどで飽きが来た。自分が美人をたった30分で見飽きるなんて考えられないことだ。それほど、お話に入って行けなかったってことだろう。この頃の香港映画のストーリーって偏差値低すぎじゃないか…?[ビデオ(字幕)] 3点(2009-07-24 20:39:16)

133.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 《ネタバレ》 自分は2作目に失望したので劇場へも足を運ばなかったのですが、後にレンタルで観たら第一作のつくりに戻っていて悪く無かったです。きっと2作目の、あまりに何でもアリなお馬鹿な作り方を反省したのでしょう。帽子、鞭、蛇嫌いというインディアナ・ジョーンズのルーツを丁寧に回顧する流れの中に、ハリソン・フォードのあごの傷まで潜り込ませていたのには笑いました。あの傷、ホントに鞭でつけたのでしょうか? インディの親父役として見劣りしない人という意味で、ショーン・コネリーは文句無いキャスティングだと思います。親子のやり取りは面白かった。ただ、ショーン・コネリーの存在感がなせる業ですが、おっとりした温厚な人柄が映画を支配してしまい、緊迫感みたいなものが感じられなくなったのは、この手の映画にはマイナスだったかも。今作の少し前に「ダイ・ハード」が世に出ましたが、マクレーン刑事の諦めの悪さや泥臭い粘りみたいなものはこのシリーズから持って行ったんだな、と思いましたね。基本はぶん殴ってケリをつけるところなんか、ソックリです。[ビデオ(字幕)] 6点(2009-07-16 11:43:56)

134.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 スピルバーグの映画を、デビュー近くから現役で観続けてきて、初めてあからさまに失望させられたのがこれでした。前作が自分のなかで傑作という地位を築いていたこともあり、それとのギャップに激しく落胆しました。飛行機からゴムボートで落下したら、普通に死にますよ。その時点で前作とは違うジャンルの映画です。繊細な部分や謎解きのワンダーを捨てて、大味なお子様向けコメディになっています。前作に感激した自分が期待していたのはこんな映画じゃなかった。初対面で少し面識ができた人に再会したら、いきなり馴れ馴れしくなっていて、くだらないジョークを飛ばしまくられた。そんな印象でした。と、悪態をついても、このサイトでは前作以上に高い点数が入っている。自分の見方がかなり偏っているってことなのかな。映画の作り方は前作とはかなり違うはず。だけど、それがウケているってことは、世の中は1作目より、今作のような映画を望んでいるということか…。それは別の意味で悲しくなる。つい先日、シリーズ4作を続けて観る機会があったけど、やはりこの作品に対する評価は変わらなかったです[映画館(字幕)] 3点(2009-07-15 18:35:11)

135.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 魅力溢れるキャラクターに加えて、活劇としてのアクションの冴えとユーモア、アークを巡る謎解きの絶妙なバランスは、いまだにこのジャンルの最高峰として自分の中に聳え続けている。[映画館(字幕)] 10点(2009-07-15 00:29:00)

136.  ウンタマギルー 舞台は返還前後の沖縄だから1972年ごろ。この映画は1989年の公開で、返還後17年目に作られた作品ということになる。最初はレンタルビデオで観たんだけど、その時は変わった映画という以上に感想を持てなかった。それから約20年、今回CSで久しぶりに観てやっと少し分かった気がした。たぶん、沖縄の日本への返還を良しとしなかった精神が製作した映画なのだろう。邦画なのに全編日本語字幕。会話のなかに1/10くらい理解できる単語が挟まるくらいで、ほとんど聞き取れない。妖怪や神さまが普通に出てくるし、森の植生が生物の体内にいるように不気味だし、主人公は不思議な力を持っているし…。これは意図的に異境感を演出している。つまり、ここは日本じゃない。本編中にも少し出てくるが、沖縄返還直前には反復帰論も盛り上がったようで、この映画はそんな当時の気風を沖縄風土の描写から訴えたかったのだと思う。とぼけた寓話の形を成しているのは、アジ色の強い映画が意味を持つ時勢ではなかったからだろう。沖縄独自の文化に対するオマージュである。昨年、八重山諸島へ旅したけど言葉や習慣に違和感を覚えなかった。外見的には、随分と日本に同化した。現地の方々の内面はどうなのだろう?[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-06 04:03:00)

137.  伝説巨神イデオン 発動篇 《ネタバレ》 中途半端に終わってしまったTVシリーズは、クラークの「幼年期の終わり」みたいな人類進化ものに見えたけど、この「発動篇」を観る限りは輪廻ですね。救世主に導かれ、転生を予感させるエンディングは口当たりいいけど、言ってることは絶望ですよ。そう考えなければ、ふたつの知的種族を根絶やしにする必然がない。この作品から人同士の諍いの原因を突き詰めて行くと、不信、憎しみ、妬みといったネガティブな感情に行き当たる。それは知性が背負った業であり、その螺旋に囚われた奴らは一度滅んで出直せ、ということでしょう。でも回答は用意されていない。輪廻は繰り返すだけで、解脱じゃないからね。この頃の富野喜幸監督は、一貫して人が解り合うことをテーマにしていたようでした。「ガンダム」のニュータイプ概念は相互理解のための人類進化だけど、この「イデオン」は理解し合えず皆殺しの繰り返し。両作から伺える共通項は、富野氏の人の世に対する悲嘆です。「ガンダム」がその希望篇なら、この「イデオン」は絶望篇ではなかろうか。現在に至るまで、こんな宗教的とも云えるテーマを模索したアニメーションは記憶に無い。力作であり、意欲作だと思います。そう云えば、富野氏が「日本沈没」に僧侶役で出てましたが、その方面へ転職されたんでしょうか?[映画館(邦画)] 8点(2009-05-30 14:39:28)

138.  伝説巨神イデオン 接触篇 《ネタバレ》 当時「ガンダム」で時の人になりつつあった富野喜幸氏が「ガンダム」の次に制作したTVシリーズがこの「イデオン」で、視聴率の不調で打ち切られたラスト4話を世に出すために、というか、ファンの要望に応えるために作られたのが映画版。「接触篇」と「発動篇」の二部構成を同時に上映した。この「接触篇」はTVシリーズ約30話分が詰め込めまれ、「発動篇」は主に打ち切られた4話で構成されている。その意味で、初めて観る人への配慮がこの「接触篇」だけど、あたり前のように駆け足で「発動篇」の密度とは相当のギャップがある。正しい見方はテレビシリーズ(確か全39話)を全部観た後に「発動篇」を観ることです。この作品には、それくらいの価値があるように思います。特にテレビシリーズの最後の方の戦闘のエスカレートぶりはかなり見応えがありました。土星の輪を吹っ飛ばすとか、惑星を二つに割るとか、過去のロボットアニメとは破壊のスケールが違います。そこには「ガンダム」とは違った宇宙がありました。最低限の体裁は保ってますが「接触篇」は一本の映画として良し悪しを評価するような内容じゃないです。[映画館(邦画)] 4点(2009-05-30 14:36:28)

139.  水のないプール 内田裕也を初めて観た作品でした。ほとんど喋らないんですが「ジンジャエールはジュースじゃねえ!」って売店のおばさんに怒鳴ってました。どう形容したらいいのか、世の中の全部を憎んでるぜ、って迫力を感じましたね。やってることはメチャクチャで思いっきり犯罪です。「タクシードライバー」は大物を狙って、皮肉にも英雄になりましたが、こちらはケチな性犯罪者でオチがない。こういう救いは無いけど味がある映画は好きなんだけど、洋画好きの人が見たらダメな邦画の代名詞にされかねない内容かなと、当時は思ってました。[映画館(邦画)] 5点(2009-05-25 01:01:42)

140.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 確かに面白かったけど、後には特に何も残らなかったので自分はこの点数くらいです。酒席などで映画の話になっても、この作品が話題にのぼった記憶がない。それが平均点1位なんだ、とちょっと驚いてます。[映画館(字幕)] 7点(2009-05-24 14:59:36)

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