みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
121. カルメン故郷に帰る 高峰秀子主演の喜劇、日本初のカラー作品らしい。 高峰秀子のはっちゃけキャラが面白いんだけど、 当時の田舎としては、やっぱり彼女の姿は衝撃的だったんだろうな。 見所は美しい景色ときれいな映像。思わずタイムスリップして、 その場に行ってみたいようなシーンの連続で、さすがは初カラー、気合いが入っている。 ストーリーの方はまあ・・・。当時の素朴な田舎の雰囲気を楽しむにはいい映画です。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-14 18:42:01)《改行有》 122. 見知らぬ乗客 ヒッチコックのサスペンス作品。 ストーリーはいいんだけど、個人的には今ひとつ印象の薄い映画。 主人公がいかにも強そうなタフガイという容姿で、ラストの展開も含めて、 まったくハラハラドキドキを感じなかったせいかも。 主人公はもっと弱そうな男か、女の人の方が良かったかな。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-12 06:39:32)《改行有》 123. タイタニックの最期 タイタニック号の悲劇を背景に、ある一つの家族に焦点を当てた作品。 この家族の夫婦を軸に、様々な人間が物語に絡んでくるのだが、 100分内の短い上映時間ということもあり、家族以外の描写は薄い。 父親と息子のエピソードはグッときたが、壮大な人間ドラマを期待するのはやはり酷だったかも。 それはキャメロンのタイタニックで観たかったんだけどね。 映像は古い映画なので今一つ。大学生役のロバート・ワグナーが若くてハンサムなのには驚いた。 もちろん沈没するタイタニック号のシーンもしっかり用意されているのだが、 ほとんどはドラマで構成されているといった印象の作品。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-09 07:14:32)《改行有》 124. 巴里のアメリカ人 タイトル通り、パリに住む画家志望のアメリカ青年を主人公にしたミュージカル。 何で画家志望がいきなり踊り出すのかよくわからんのだが、 ジーン・ケリーは相変わらず流れるようなステップを踏み、タップもふんだんに見せてくれる。 確かにうまいことはうまいんだけど、バレエの動きを基にしているのか、 みな同じようなダンスに見えて飽きてくるのが難点。おそらく単調な楽曲ばかりで、 中心になるような名曲がないのも影響しているのではないかと思う。 ストーリーはアクのない青春ロマンス映画といった感じで、あまり面白味は感じない。 映像はきれい。演出も古い映画だがそれほど悪くはなく、 総体的には可もなく不可もなくと言ったミュージカル映画だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-09 03:40:02)《改行有》 125. リオ・グランデの砦 西部劇というよりは、やや人間ドラマに近い内容の映画かな。 特別ドラマチックな展開があるというわけではなく、全体的には淡々とした流れの作品で、 設定にちょっと無理があるせいか、今ひとつお話には入っていけなかった。 主人公の家族に対する思いは、何とか伝わってくるんだけどね。 やはりジョン・ウェインという役者さんの魅力を楽しむ、といった印象の強い映画だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-09 02:34:10)《改行有》 126. シンバッド七回目の航海 ハリー・ハウゼンの特撮もの。 ダイナメーションを使用した冒険ストーリーは、基本的に変わらない。 ただ今回はちょっと合成の技術が今イチで、映像にうまく溶け込んでいないように感じた。 極端な言い方をすれば、アニメを実写に当てこんでいるような印象。 それさえ気にしなければ、他のシリーズ同様、楽しめる作品だとは思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-08 10:09:57)《改行有》 127. 王様と私(1956) ミュージカル映画としては、お話があまり面白くないんだよね。 映像はきれいだけど、カメラは引きばかりで近寄ってもバストアップまでなので、 まるで舞台劇を観ているようで飽きてくる。ブリンナーの王様役はハマっていたが、 アクが強いので好き嫌いが分かれるところ。デボラ・カーの役柄は今イチだったかな。 やっぱり名曲「Shall We ダンス?」の流れるシーンが、一番印象に残る作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 02:44:08)《改行有》 128. 東海道四谷怪談 日本の怪談では、たぶん一番知られているお話。 時間が短いので、ストーリーはかなり駆け足ぎみだけど、 単純なお話なのでだらだら見せられるよりは、これぐらいでちょうどいいのかも。 映画は当然脚色されており、その後、実在したお岩さんの真相を聞いて、 ホントにかわいそうな人だったんだなと実感したっけ。 映画自体はそれほど怖くはないが、今観ると、やはりお岩さんに感情移入してしまう。[DVD(邦画)] 4点(2011-07-30 04:11:13)《改行有》 129. 老人と海(1958) まるで絵物語を読んでいるような映画。 全体的にはほのぼのとしていて鑑賞後の後味は決して悪くないのだが、 やはりインパクトが弱かったのか、印象は薄い。 どうも全編を通じてナレーションでお話を展開させるという構成が、多分に影響したようだ。 ドキュメント映画とは違うので、ナレーションばかりに気を取られ、物語に集中しづらかった。 合成映像も見栄えが非常に悪い。内容自体は良質なんだけどね。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-28 06:06:35)《改行有》 130. 蝿男の逆襲 前作は衝撃的でなかなか面白かったんだけど、続編は息子さんが主人公で展開。 序盤からかなり苦しい引っ張り方で、やってることも「1」とほぼ変わらず。 取り立てて見所はないです。終盤からラストにかけては強引というか、無茶ぶりが顕著で、 総体的には今一つの続編だった。[DVD(字幕)] 3点(2011-10-20 12:48:18)《改行有》 131. 二人でお茶を コメディータッチのミュージカル映画。劇団を舞台にしているので、 ミュージカル映画独特の違和感はあまりないです。ドリス・デイは、やっぱり歌や踊りがうまい。 本作のキャラ自体には魅力を感じないんだけど、この人は明るくて愛嬌があっていい。 ストーリーはあまり面白いとは思わなかったのだが、カラーで絵もきれいだし、 肩の力を抜いて鑑賞できる作品だとは思う。[DVD(字幕)] 3点(2011-09-25 06:30:14)《改行有》 132. 地球の静止する日 古い昔のSF映画。当然のことだけど、特撮シーンらしきものはほとんどなし。 ストーリーも粗っぽいし、いやはや判り易すぎるほどのメッセージで、 いかにも子供向けといった作りの映画だけど、何か懐かしい雰囲気で味わいがある。 これはこれで面白いよね。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2011-08-28 10:53:31)《改行有》 133. 白痴(1951) ドストエフスキー原作の映画化作品。 カットに次ぐカットということで、「これじゃ映画にならんわ!」 という黒澤監督の怒りの声が聞こえてきそうだが、鑑賞しているこちらにしてみれば 裏事情など関係ないし、仕上がった作品が全て。 冒頭、状況設定を長々とテロップで説明するシーンはあまりにもひどい。 当然ながら内容にもハショリが多いため、感情移入ができずに物語に入っていけない。 特にひどかったのが、この作品のキーポイントでもある原節子演ずる妙子。 彼女の描写の掘り下げが浅いので、一体何をやってるのか、何を考えてるのかピンとこない。 しかもここでもまたナレーションでの説明が入ってきて、ただポカーンとするばかり。 それでも黒澤マジックなのか、舞台劇を観ているような役者達の迫力ある演技のせいなのか、 荘厳な雰囲気だけは伝わってくるんだけどね。まあ、完全な失敗作ですな。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-13 06:36:49)《改行有》 134. バス停留所 映像がすごくきれい。修復はしているんだろうけど、 とても昭和31年に作られたものとは思えない。一応ラブコメというジャンルに入るのかな? でもラブストーリー色もコメディー色もあまりないし、グッとくるような見所もない。 マリリンはあくまで二番手、男優さん中心のお話なのだが、この主人公、猪突猛進・自己中・強引、 しかも異常にテンションが高いキャラで、最初から最後まで騒ぎっぱなし。落ち着いて観れず、 イライラしてくる。もう一つ気になったのは、引きの映像がやたら多いこと。 カメラが寄ってもせいぜいバストアップまで。ようやくラストでマリリンのアップ顔が見れたが、 化粧の上からでもかなり肌が荒れているように見えた。この頃の彼女は私生活でもいろいろあり、 演技派女優に転身したいと迷走していた時期で、結果的に本作では中途半端という感は否めない。 マリリンの魅力を堪能したいのなら、やはり有名どころのタイトルを鑑賞した方がいいと思う。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-13 04:56:08)《改行有》 135. 海底二万哩 ディズニー制作によるSF冒険小説の映画化。 ネモ船長の言葉がそのまま作品のテーマになっており、決して質は悪くないのだが、 ストーリーのほうは今ひとつで、盛り上がりという部分でも今一つ。 冒険シーンは大幅にカットし、潜水艦の中の描写が多いため、必然的に重苦しさを感じてしまう。 ノーチラス号の重厚なセットとカラー映像の美しさは見所だが、 それ以外はあまり面白さを感じられない作品だった。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-09 05:34:41)《改行有》 136. 百万長者と結婚する方法(1953) タイトル通りのストーリーコメディー。 この時代の映画としては洒落た雰囲気の作りだけど、 展開はある程度読めてしまうし、中身のない内容のほうはもうしょうがないね。 最大の見所は主役三人の美貌とファッションということになるんだろうけど、 舞台劇を観ているように引きの映像ばかりでアップがほとんどなく、 女優さんたちの魅力が今ひとつ伝わってこない。 マリリンのキャラは変わっていて面白いけど、この作品でも準主役の扱いなので、 あまり出番がないのが残念でした。・・・マリリンだけをもっと見たかったんだけどね。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-08 09:44:55)《改行有》 137. 青空娘 見所は何と言ってもヒロインの若尾文子。 冒頭のとても女子高生とは思えない髪型と口調にはびっくりしたけど、やっぱりきれい。 内容はさっぱり系の青春ドラマで、ラストもうまくまとめており、 コテコテのアイドル映画よりはましだけど、基本的に作りはそれらと変わらない。 若尾文子の魅力だけは存分に味わえる作品だと思う。[ビデオ(邦画)] 3点(2011-08-01 11:50:42)《改行有》 138. 美女と液体人間 東京に突如現れた謎の物体を追う怪奇ドラマ。 「怪奇大作戦」や「Xファイル」などのエピソードの一つといった感じで、 タイトルからある程度お話の中身は見えてしまう。そのせいか、中盤あたりは少々中だるみ。 映像演出面に関してはカラーで観やすく、何の問題もなかったのだが、 謎の物体の発生は人間の愚行が起因となっており、そこにもう少しテーマ性を持たせていたら、 もっとストーリーにも厚みが出たのではないかと思う。 内容的には、一時間ぐらいがちょうどいい長さの作品かな?[DVD(字幕)] 3点(2011-07-28 07:51:03)《改行有》 139. 恋の手ほどき(1958) 20世紀初頭のパリが舞台、貴婦人教育を受けた少女の社交界デビューと恋模様を描いた作品。 ミュージカルと言ってもダンスシーンは皆無に等しく、出演者達がしゃべるように歌う形式で、 楽曲がみな同じに聞こえてしまった。設定自体が日本人に受けにくいという事もあるのだろうが、 上流階級特有の見栄や妬み、いやらしさばかりが目立ってしまう。 本来ならおてんばなヒロインが、それらを上回る魅力を出して成立する内容であるはずなのに、 残念ながらヒロインのキャラが立っておらず、お話自体もヒネリがなくてつまらない。 映像はきれいなので、当時のファッションや世相を垣間みれるという部分だけが見所。 これがアカデミー賞で10個のオスカーを受賞した作品なのか、どうにも首を捻るばかり。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-28 05:10:07)《改行有》 140. 若妻物語 クラシック映画にも駄作は数多くあるのだろうが、それらはソフト化されていないので、お目にかかれる機会はまずない。 この作品も、オードリーが出演していなければ、生涯観られなかっただろう作品。 冒頭からドリフのようなコント、子供の黄色い声に泣き声、登場人物たちのとりとめのないつまらない会話が延々と続く、ちょっとスクリューボールコメディの雰囲気。 お話がようやく動きはじめ、面白さを感じたのが、開始50分後ではちょっとつらい。 ちなみにオードリーは完全な端役で、出演シーンは全部合わせても10分に満たないです。[DVD(字幕)] 2点(2015-04-01 09:15:10)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS