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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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121.  ウォーターボーイ 《ネタバレ》  サクセスストーリーが好きなので鑑賞したのですが、途中で見るのをやめようかと思ったくらい最初の1時間くらいはひどいものでした。コメディ要素が強すぎる上に、ちょっと笑えないです。『いじめられっこが才能を開花させて反撃』っていうストーリーには心躍るものがありますが、そのいじめられる理由が軽度の知的障害っていうのがどうもひっかかります。アメリカは障害者には日本以上に優しく思いやりがあるイメージでしたので、なんとなく違和感を感じてしまうんです。  それから、キャシー・ベイツ演じる母親の存在がきつい。さすがにここまでいくとちょっと気持ち悪い。たとえコメディとは言え不快です。仮病を使ってまでアメフトをやめさせようとするなんて悪質すぎます。  一番好きだったのはフェアルーザ・バーク演じるヴィッキー。美人ではないんですが、大変に魅力のあるキャラに仕上がっています。ボビー・ブーシェが才能を開花させる前からの彼の理解者であり良き友人。こういう存在が一人でもいることで、物語に華が出ますね。  で、ラストの30分くらいがいいんです。それまでのフラストレーションを一気に清算してくれます。光輝いていますね。  母親の改心のシーンとその後の豹変ぶりは、べたな展開ながらも良い。そしてボビーだけではなく、トラウマを抱えるコーチにもトラウマを克服し見せ場を用意してくれているのが嬉しいです。  怒りを動力源にパワーを発揮するっていうのはどうかな、って思っていたんですけど、『水をゲータレードに変えろ』っていうワードで怒らせるのはちょっと面白い。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 12:17:48)《改行有》

122.  スポーン 《ネタバレ》  こーゆーアンチヒーローものって好きです。『ダークマン』しかり、『クロウ』しかり。ただ、惜しいのは、本作にはやや爽快感やカタルシスに欠ける部分があるんですよね。  また、子供向けにしては表現やセリフがきわどい部分があるし、大人が見るにしては子供っぽすぎる気がします。子供の心を残したまま大人になっちゃった、僕みたいな人にはきっと楽しめるんじゃないでしょうか。  マント。鎧。ヴァイオレーター。良かったです。個人的には、この3点の造形はかなり良いです。特にマントはいけていますね。もう少しマントと鎧を使った活躍を観たかったくらいです。でもカリオストロはいるかな?原作読んでないので何とも言えませんが。  ストーリーが、はっきり言ってイマイチです。敵も味方も、なんだかスケールが小さく感じます。それはきっと、ストーリーの中心にワンダがいるからなんです。たとえダークヒーロー、アンチヒーローでも、もう少しぴりっとした意義や大儀が欲しいものですね。 最後に、地獄での戦いが結構ひどいです。これはもうCG使い過ぎて、もはや映画っぽさがなくなっています。『いったい何を見せられているんだろう』という気持ちでいっぱいでした。このシーンで興醒めしちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-07-28 04:14:42)《改行有》

123.  ザ・ハリケーン(1997) 《ネタバレ》  『「パーフェクトストーム」と「ジョーズ」の面白さがここに融合!』というCMは流石に誇大広告だとは思いますが、そんなに悪い出来の作品でもありません。テレビムービーっぽい低予算な雰囲気ではありますが、大海原で水も食料もない過酷な状況がよく表現できていると思います。  スーザン役のメリッサ・ジョーン・ハートと、ジェーソン役のジョナサン・ブランディスはなかなかの美男美女でして、この二人がいるだけで映画の見栄えがよくなります。やはりエンターテイメントの世界ではヴィジュアルも大事ですよね。  それぞれの登場人物には、過去に何かがあった背景みたいなものは感じ取られるのですが、それが何かまでは劇中で語ってくれません。そのためか、理解不能な行動にイライラさせられることがあります。  そのあたり思い切って目をつぶっちゃうえば、そこそこ楽しめる作品なんじゃないでしょうか。ただ完全なるB級映画ですので、スーザンのナレーションみたいなもんは安っぽさが増すだけだから無いほうが良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-24 04:36:36)《改行有》

124.  大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》  前半が良かった。良すぎたといってもいい。  だから踊りながら大人になった二人を見たときのがっかり感が半端なかったです。  念を押しますが、グウィネスとイーサンが悪いとかミスキャストとか言うわけではなく、10歳のフィンとエステラが完成されすぎていたのです。  どうしても前半と比較してしまうと、後半の二人は有名な役者さんということもあり、子供時代にあった神秘性が影を潜めてしまったのが残念です。  後半はストーリーにも問題があります。作成者側の自己満足で終わるような自己陶酔型のストーリー展開や演出は好きではありません。  子供時代から高校生、漁師、NY、パリ、帰郷と壮大なスケールで描くラブロマンス。この壮大なスケールで描くドラマタイプの作品では、個人的に説得力のある動機付けがないと物語にうまく入り込めません。『ジョーとの絆を断ち切らなければ成功できない。』『エステラがウォルターの求婚を受け入れた。』『アーサー・ラスティグが全財産を投資して援助していた。』物語の核心部分の、各主要人物の行動の必然性が全然伝わってこないんです。  はっきり言って、冒頭からラストまで、ひたすら雰囲気押し一本で説得力に欠けます。  NYの自室でエステラを描く時の音楽と映像の一体感。手をはうてんとう虫。水飲み場のシーン。はっと目をひくシーンも多い作品なだけに、それが本作の作風なのかもしれませんが、ストーリーに魅力がないのが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-21 06:07:42)《改行有》

125.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》  熊の脅威、恐ろしさを堪能できる良質のネイチャーサスペンス。奥さんを巡るトラブルのほうは、どちらかというととってつけたような印象です。あってもなくても良かったかなと。  博識。冷静。善良。こういうタイプのスーパーマンが主人公のサバイバルって結構新鮮で面白いです。その知識と頭脳から、針金でコンパス作ったり、しれっと雨をしのぐ屋根を作ったり、星座で方角わりだしたり、熊と戦ったり、キャラ設定が存分に活かされています。  チャールズ、ボブ、スティーブの3人が、パニックに陥ったり衝突しながらも、笑顔で冗談を言って笑いあうシーンが凄く良かったので、チャールズしか生き残ることができなかったのはとても残念。ですがこういうジャンルではしょうがない。安易にボブを生かしておくよりかは、よっぽど良いですし。そしてこんな結末になってしまったから、ラストの『彼らが私を救ってくれた』の台詞がいきてくるんでしょう。  熊との戦いが終わった後は、正直惰性でラストまで進む感はあります。それでもラストで、ヘリが煙に気づいてやってくるシーンは素直に感動しちゃいました。  それにしても熊がすごい。  ラストの『熊のバートと調教師に感謝の・・・』を観る限りでは、もしかして全編本物を使っていたのでしょうか。だとしたら本当に凄い。調教されているからとは言え、あそこまで熊と共演した出演者の皆様の勇気も凄い。  そーいや釣り糸垂らしていたときに、熊が静かに見ていたのはマジで怖かったです。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-21 02:13:27)(良:1票) 《改行有》

126.  ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》  率直な意見を言わせてもらうと、コメディ、ドラマ、どちらに徹することもできていない非常に中途半端で散漫な映画です。  第一、コメディなのに、恋人の小指を切り取って送りつけたり、耳をかじり取ったりするいきすぎた暴力描写が不快。  個人的に嫌いな夢のシーンのセンスは最悪。  ラリー少年や私立探偵など、思わせぶりな登場をしていて、それ以降まったく本編に関わらないっていう人が、いっっっぱいいすぎなのも好きじゃない。アパートの家主もそう。医者もそう。モード・リボウスキだってそうです。  出てくる人たちがみんな、ストーリーそっちのけで思いついたことを好き勝手にやるのが楽しいっていう人には向いているかもしれませんが、そうでない人にはフラストレーションがたまって終わる2時間になるでしょう。  だいたい『どう?こーゆーの面白いでしょ?え?この面白さわかんないの?』って、上から目線で言われている感じがしてむかつきます。面白くないよ。  ・・・・ただ、ボーリングがしたくなります。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-07-20 19:35:02)(良:1票) 《改行有》

127.  フェイク 《ネタバレ》  2時間26分、正直長い、と感じてしまっちゃったので、高い点数はつけられません。本当に面白い作品は、3時間でも長いとは感じないです。逆に、つまんない映画は80分くらいでも長いと感じてしまいます。体感時間って大事です。その作品が良い作品かどうかの基準になります。  『おとり捜査系』の作品では、ニセモノの世界が少しずつ本物になっていくという危うさがよく描かれます。本作でも、その様子はかろうじて感じ取られます。ですが、同系統の作品と比べると、その辺のスパイスが弱く、若干の物足りなさを感じます。実話なだけに、過剰な演出を排除した結果としたらやむを得ません。  個人的な感想で好きになれないポイントがいくつかあります。  まず奥さん。刑事の奥さんなのに、仕事に対する理解がなさすぎます。極論を言えば、仕事で家を空けてほしくないのであれば、刑事と結婚したらだめだと思います。  決定的なのは、途中から強制的に参加する仲間の捜査官。『ジョーが成果を上げているから』というくだらない理由で、自分もちゃっかり参加し、あからさまに足を引っ張るという愚行が好きになれません。プロの囮捜査官が、何回も名前を呼び間違えるのにイラっとします。  ですが本作ならではの味わいがあるのもまた事実です。  例えば、レフティが、船の上で、ソニー・ブラックに可愛がられるようになるドニーを寂しそうに見つめるシーンなんてのは本当に切なくて良かったです。ソニー・ブラックに今まで準備した何もかもをも、横からかっさわれるという、本当についていない、でも文句言えない、しがない中間管理職の悲哀がよく表れています。いや、もうこのシーンはラストよりよっぽど泣きそうでした。  そんなレフティが、ドニーがFBIだとわかり、その責任のために殺されるにも関わらず、『お前なら許せると伝えてくれ』と言った一言が素晴らしい。正直、本当かなーとも思ったけど、この一言でこの作品はダイヤの輝きを得たように思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-18 15:15:41)《改行有》

128.  ドーベルマン(1997) 《ネタバレ》  個性的なアウトローキャラが次から次に出てきて楽しいです。脇役がキャラだちしている作品は大好きです。ムス、闘犬ことピットビュル、神父、ナット、マニュ(スナイパー)。願わくば、このメンバーにドーベルマンとソニアが加わって、もう一度くらい盛り上がって欲しかった。最後の局面が、やられる一方で、なし崩し的にラストまでいっちゃって、・・・終わり。少々味気ないですね。クリスティーが汚い花火で盛り上げてはくれますが、映像だけではなくストーリーでの盛り上がりが欲しいところです。  ソニアとクリスティー刑事のエピソードによって、それまで客観視していた観客は、間違いなくソニアやドーベルマンに肩入れすると思うんですよね。実際私がそうでして。そこで、今度は仲間のために立ち上がるのかと思っていたら、この結末です。ソニアの奥さんにいたっては、子供を取り返して撃たれちゃって、ひどいもんです。でももっとひどいのは、その後劇中でそのエピソードに全然触れないことでしょう。奥さん報われないですよ。  映画としては面白いし、飽きないし、良いと思うんですけど、この作品が万人に愛されないのもよくわかる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-14 00:30:27)《改行有》

129.  ノーチラス 《ネタバレ》  最初の1時間くらいは非常に面白いのですが、クライマックスに向けてどんどんつまらなくなるという残念な作品。B級ならではの演出、特撮のしょぼさは嫌いではないんですけど、海底でミニ潜水艇が岩から脱出しようとするシーンはさすがにひどいもんです。『ノーチラスにもこの潜水艇にもできないことはないわ。』という台詞が空しく海底に響きます。  B級だと割り切った作品にしてくれたら良かったんだと思うんです。  なんか無理やり壮大な話にしようとするからダメなんですよ。  テロ組織と、プロメテウススタッフと、ノーチラスチームだけで良かったんです。なのに、CIAだの米海軍だのまで登場。  でも目的は『プロメテウス計画を続行する。』『中止する』の二つしかないわけです。必ず利害が一致するグループが出てくるはずです。なのに、何故かみんな敵同士みたいな感じで戦いあうんです。アクションって、必然性が感じられないと白けちゃうもんなんですね。それがよくわかりました。  それに、裏切る必要がないのに裏切ったりするのはサプライズでもなんでもないですよ。CIAの人撃っちゃったときは唖然茫然。後半はもうなんだこりゃって感じで、ラストはこれ以上ないってくらいあっさり幕をひいて終わっちゃいました。[DVD(字幕)] 4点(2014-07-12 15:42:26)《改行有》

130.  奇人たちの晩餐会 《ネタバレ》  う~ん、ひねくれ者なので、逆説的なオチまで考えてしまいました。  ピニョンが奥さんを追い返しちゃったり、電話で余計な事言ったりするのには、確かにイライラします。かと言って、じゃあブロシャンが頭が良いのかって言うと全然そんなことないんですよね。人の事馬鹿にできるレベルじゃないんです。どっちもどっちです。頭の悪い人たちの要領を得ない茶番劇です。  ただ中盤から登場するジュストでやや救われます。救われるって言うか、面白くなります。ジュストは私達観客に近い第三者的目線です。ピニョンとブロシャン二人の状況を笑い飛ばしてくれます。だからちょっとだけ胸のつかえがとれます。  この作品が自分に合わないのは、きっと舞台劇が個人的に好みじゃないからですね。私は映画を観たいのだから、映像とストーリーと空間には、広がりと奥行きが欲しいのです。そうでないならもっと面白いストーリーにしてほしいです。もしくは、『この空間でなければならない』という必然性が欲しいところです。  ピニョンは確かに天然なところがありますが、ブロシャンの行為・言動は愚かです。愚かな人間が人を馬鹿にして蔑むシーンを何度も見て、心から笑えるはずがないですよ。  おフランスの高級な味わいは、庶民の自分には合わないみたいです。  ・・・ってゆーか晩餐会には行かんのかい!  ずっと、『いつ行くんだろう』って観てたら、終わっちゃったよ![DVD(字幕)] 4点(2014-07-10 12:09:27)(良:2票) 《改行有》

131.  ナッシング・トゥ・ルーズ 《ネタバレ》  勘違いからスタートするロードムービー。よくある展開に、いまいち退屈を感じてしまう前半。ですが、ニック(ティム・ロビンス)とテレンス(マーティン・ローレンス)のコンビが結構良くて、ついついこれからの展開を期待してしまう期待感がありますね。  テレンス宅に立ち寄って、ドラマ色が強くなったとき、がぜん物語が面白くなってきます。これはテレンスに対する思い入れが強くなるためでしょう。お約束なくらいずるいストーリー。強盗してきたテレンスが、実は真面目で、優しくて、頑張り屋で、家族思いで、でも努力が報われない状況って出来過ぎでしょう。でもこんな出来過ぎな背景が好きっちゃあ好きなんですよね。不採用の束をニックが見つけちゃうシーンなんてたまらないです。  そしてニックにもテレンスにも用意されている理想的すぎるハッピーエンド。本作はエンドロール後の『ガソリンスタンドの兄ちゃんへ』まで、シナリオが完璧で、見終わった後は清々しいことこの上ないです。コメディ色が絶妙なバランスでストーリーに溶け込んでいるのも、本作の雰囲気にとてもよく合っていると思います。  予定調和で『あるある』な作品ですけど、こんな『あるある』なら大歓迎です。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-08 16:52:35)《改行有》

132.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》  ファンタジーとしてわりきってしまえば、大変に夢のある作品です。個人的にはより昆虫の現実を描写したであろう『アンツ』のほうがストーリーは面白いです。ですが、子供目線に立ったとき、その色使いやキャラデザインは、こちらのほうが楽しんでもらえそうですね。中でもドット姫とブルーベリーズのかわいさは際立っています。ドット姫が懸命に走る姿、小さな羽根で飛び回る姿の愛らしさは、昆虫のレベルを超えています。それにアリ以外の虫がたくさん出てくるのも良いのかもしれませんね。  本作では虫が集まる世界を都会に見立てたシーンがあります。なかでもバスがあったり、たくさんの虫が車に見立てられている世界を作ってしまうディズニーはさすがです。これぞ想像力の限界を超える理想的なファンタジーの世界だと思います。  そしてその一方で、やたらとリアルな現実をぶつけるのもさすがディズニー。特に昆虫にとって脅威になるであろう『雨』の描写はすばらしい。そこにわかりやすく爆音の効果音をつけちゃうセンスに感動します。  リアルとファンタジーの極端なアンバランスを平気でミックスさせておきながら、これだけ説得力のある作品ができちゃうもんなんですね。その上で、ちゃんとエンターテイメントとしての役割も担っている、上質のCGアニメだと思います。だけどやっぱり子供向けですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-07-06 17:14:27)《改行有》

133.  奴らに深き眠りを 《ネタバレ》  マフィアものってそんなに好きなわけではないんですが、見てみると結構面白いものが多いです。最初の期待値が低いのが良いのかもしれないです。  本作も陰謀渦巻くマフィアの世界を堪能できます。スパイがいて、殺し屋もいる。突然の襲撃もある。こういったマフィア映画お約束のファクターが、作品に緊張感を生み出しています。  したがいまして、本作、1つ1つのシークエンスは間違いなく面白いです。マフィア好きな人には十分満足してもらえるのではないかと思います。ただ、そのプロセスは良いのですが、結末がかなり消化不良気味です。  賄賂を受け取っている検事デューイは血も流さず、手も汚さずおいしいとこどり。フランシーナとの関係も結局うやむやのまま自然消滅みたいな感じ。マダム・クイーンとの確執もほったらかし。それにダッチだって、あんな簡単に始末できるのであれば、もっと早くにやれたんじゃないでしょーか。  ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない。『これがマフィア映画だ。』って言われちゃうと何も言えないんですけどね。なんかいろいろ決着を見ないまま唐突に終わりを迎えたので、個人的な好みの見解でいくと、あんま好きじゃないかな、こーゆー締めくくり。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-04 13:43:03)《改行有》

134.  シューティング・フィッシュ 《ネタバレ》  DVDで鑑賞です。画質があまりよくありません。映像にこだわる方はその時点で受け入れられないかもしれないです。  言っちゃなんですが、ストーリーはいたって普通です。ただし、ネタが多い上に、一つ一つが吟味されているかのような丁寧な作りなので、どのエピソードも楽しめるのが本作の最大の長所です。  更に、主演の三人が、なかなかに魅力のあるキャラクターに仕上がっているのが良いですね。ディランとジェズは、平気で不特定多数の人を騙すくせに、お金に困っている人にはやたら親切というお人好し加減が絶妙です。  ただし、二人がやっていることは結局のところ犯罪なんです。手放しで賛同しきれない部分はあります。ですから、パソコンを盗んだ奴への復讐、及び嫌な幼馴染みを騙しちゃうラストはまだ素直に喜べるんですが、それ以外は少々ひっかかるものがありますね。  特に、騙された人たちが復讐に来て、その後車で爆発しちゃうのはさすがにやりすぎ。コメディとは言え、騙された人たちが善人とは思えないとは言え、被害者であることには変わりないですからね。不可抗力とは言え爆弾で吹き飛ばして終わりってのはどうも・・。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-03 17:09:10)《改行有》

135.  美術館の隣の動物園 《ネタバレ》  『あなたにも書ける恋愛小説』みたいなシチュエーションは結構好きです。面識の無かった二人がひとつの脚本を書き上げるっていう設定がなんか良いです。  ただそれ以外のエピソードが弱く、どのエピソードも軽い味付け程度の意味しかないのがもったいない。簡単に言えば、元カノのタヘもそうだし、議員秘書もそうだし、兵役中の有給休暇の残り日数もそうだし、べつになくても大差ないエピソードばかり。またそういった伏線が活かしきれていないためか、いたって平坦で平凡すぎるストーリーに終始しちゃっています。さすがに中盤、退屈しました。  もしくは平凡なストーリーにするのであれば、せめて主演の二人にはもう少し魅力を出してほしかったです。いや、魅力はあったのですが、チョルスの序盤のキャラ設定は酷いでしょう。ああまで自分勝手でデリカシーが無いと、もはや『なんだこいつ』という感想しか出てきません。中盤以降はベッドをさりげなくゆずったり、バスを車で停めてあげたり、それなりに粋な演出もあるんですが、必要以上にチンピラみたいに語気を荒げる台詞回しで帳消しです。  本作で一番良かったのはラストのシークエンス。二人で作る脚本と、二人が三叉路で出会うまでの映像がすれ違い、そして重なり合うシーンは理屈抜きで感動します。良い作品ではあると思うんですが、人に勧めるには今ひとつといったところでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-01 04:31:30)《改行有》

136.  ロスト・イン・スペース 《ネタバレ》  どう点数をつけたら良いか非常に困る作品。なにせ後半からはストーリーがもうぐっちゃぐちゃ。明らかな子供目線の作品なのに、こんなぐっちゃぐちゃにする必要あったんでしょうか。中途半端にタイムトラベル設定つけちゃうからこんなことになるんじゃ。それがなければ、もっと本作に入り込めたと思うと残念です。  でもこの作品って、ぶっちゃけ映像だけでかなり楽しめちゃうんですよね。。それに、中盤までのノリとストーリーはわかりやすくて面白かったのです。ついでに言うと、クルーも良い。特にウィルは最高。こーゆー小さいけれど、腕や頭をもっているキャラクターって無条件で大好きなんですよ。  なのに、惑星に不時着してからがもうつまらない。何しろ、みんな手探りで何かやってるって感じだから、見ているほうは完全に置いてけぼりです。そしてたたみかけるかのような意味のわからないタイムマシンの登場。20年後のウィルとスミス登場。そもそも20年後のウィルはパラレルワールドとして処理されているのに、ラストで直前に宇宙船の中に父親が戻されたときはパラレルワールドになっていない。なんて節操のない。  タイムトラベルものでも、『バックトゥーザフューチャー』や『タイム・アフター・タイム』のように、その設定がわかりやすく活きているものもありますが、本作について言えば、タイムトラベルはからめるべきではありませんでしたね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-07-01 00:11:39)《改行有》

137.  トイ・ストーリー2 《ネタバレ》  前作の良さを引き継ぎながら、本作ならではの面白さが追加された上質のエンターテイメント作品。楽しさ、面白さの中に、やはり胸を打つシーンが用意されているのも前作同様。言わずもがなそれはジェシーの回想シーンです。前作ではバズが自分がおもちゃだと気づいちゃうシーンで切なくなったものですが、よもやあの気持ちを上回るエピソードを用意してくるとは思いませんでした。まじで切ないです。  人間にとっても不老不死ってのは永遠のテーマであるような気がします。それがおもちゃにとっての博物館。ですが今作ではその博物館へ行くことが本当に究極の幸せの形なのかという問題提起を、ストーリーの中に自然に浮上させている点が素晴らしいと思います。そしてその選択に葛藤するウッディは、まさに不老不死を夢見る人間を鏡写しにした姿かもしれません。死とは誰にとっても恐ろしいものなんでしょう。かと言って『いつか来る死にびくびくしながら人生を台無しにしちゃっていいの?』っていう問いかけが劇中バズから投げかけられます。その問いかけに対するひとつの答えをウッディは悩みながらも答えます。でもそれが、このポップで暖かいアニメだからすんなり心に入ってくるのが 嬉しいです。  そういえば前作ではほとんど活躍の場がなかったポテトヘッド、スリンキー、レックス、ハムがメインのストーリーに進出してくれたのはかなり盛り上がりました。特にスリンキーはお気に入りです。レックスは邪魔しすぎ。全員で、せーので自動ドアを開けるシーンが最高に好きです。  ラストのNG集の遊び心には感動すら覚えます。いや、本当に凄いです。このディズニーの『サービス』にかける情熱は右にでるものはいないんじゃないかとすら思います。その根底にあるのは、ただただ見る人に楽しんで欲しいという真心なんでしょうか。心が洗われるようです。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-06-30 17:30:32)(良:1票) 《改行有》

138.  ハロウィンH20 《ネタバレ》  前半から中盤にかけてはホラー、ただし終盤は完全にスリラーアクションとなってしまいましたね。それはそれで面白いんですが、これってハロウィンのテイストではないのでは?ハロウィンシリーズを見てきた観客が、本作に求めているものとは決定的に違う気がするんですけど。ローリーとマイケル・マイヤーズのがちんこタイマンを延々と見せ続けられてもね・・・。それこそ、ニューフェイスの息子ジョン率いる若者たちにもう少しスポットをあててほしかったです。  そもそもこのシリーズの美徳っていうのは、前作とのつながりを大切にしてきたところにあると思うんです。ところが本作は、1作、2作目との因果関係に重点を置き、4作目~6作目は完全に無視。いやいや、ジェイミーだってあんたの娘でしょ、ってつっこみたくなります。ましてや、レンタルされていなかったので6作目だけ見ていませんが、そこでは孫だって登場するわけでしょ?なのに息子ジョンに対する溺愛ぶりとの落差が凄いです。  ただし、シリーズものとしては残念でしたが、恐怖演出あり、アクションありで、映画単体で考えればそれなりに面白いエンタメ作品として仕上がっています。決して見て損するようなレベルの作品ではないと思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-06-30 04:48:09)《改行有》

139.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》  『面白い』や『かわいい』だけでなく、感動があるのがディズニーですね。CGの技術に頼りきっていないストーリーの面白さが素晴らしいと思います。  特に今作は、あくまで子供向け子供目線で作られているのでしょうが、台詞の一つ一つを吟味すると、大人目線でも楽しめる妙があります。例えば、現在の職場、『飽きっぽいアンディ』。もっと良い職場があるのではと、再就職先に選んだシド。ところがこの再就職先はとんでもないブラック企業。結局アンディの良さを再認識することになるっていうのは、現実世界でも日常的にありそうです。まあ本作ではウッディ達は再就職したくてしたわけじゃないんですけど。  また、子供には良い教訓映画になりそうです。『物にも命があると思って大切にしましょう。』『一度失った信頼は簡単には取り戻せない。』子供達に、理屈ではなく感覚で学んで欲しいことを感じてもらえそうですね。  私は個人的に、バズがCMを見るシーンでアイデンティティーについて考えさせられました。ってゆーか、バズは一瞬落ち込みましたが、じゃあ私達人間のアイデンティティーっていったい?そう考えると人間もおもちゃも大差ないのかもしれないです。  それにしてもこのアニメとしての安定した面白さはいったい何なんでしょう。オープニングのプレゼント偵察をラストにもう一回もってくるところなんか、お約束中のお約束ですが、こんな演出がたまらなく楽しいです。  ウッディが前半ちょっと嫌な奴だったり、自分をスペースレンジャーだと信じきっているはずのバズがおもちゃのふりをしたり、まあ正直マイナスな部分もあるっちゃああるんですけど、それでもさすがディズニー、そしてピクサーのアニメは夢があって楽しいですね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-06-30 01:15:07)(良:1票) 《改行有》

140.  アンツ 《ネタバレ》  これは面白いです。映像も非常にクオリティが高い。何よりキャラクターに魅力があります。  確かに始めは無駄にリアルな虫の描写や窪んだ目に、愛らしさのかけらもないと思ったものですが、慣れてくると愛着がわいてきます。ひとりひとりの個性がはっきりしているため、感情移入もしやすいです。30分くらいする頃には、自分もすっかりこの世界の住人に。虫眼鏡のレーザー光線や蝿たたき、人間の足など、人間は恐ろしい存在ですね。  また、本作の特筆すべき点は、虫の視点で全ての物語を構築し、その上で、ラストに私たちの世界とリンクさせるそのセンスでしょう。素晴らしい世界観です。私たちにはただのゴミ箱でも、虫にとっては『インセクト・ピア』。ゴミ箱が伝説の桃源郷になるっていうその発想に感嘆します。  一つ苦言を呈するならば、自由賛歌が度を越している点でしょうか。  大人であれば分別があるので笑って見ていられるでしょうが、分別の無い子供がこれを見た場合、労働を軽視してしまわないか心配になります。  映画としてはほとんど満点の完成度でしょう。大変面白い作品です。[DVD(吹替)] 8点(2014-06-26 06:04:32)《改行有》

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