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121. ザ・ラスト・ウェーブ 《ネタバレ》 オカルト映画だと思う。うろ覚えで書く。●舞台はオーストラリア。主人公は長身のおっさん。アボリジニーのペンダントを手に入れた日から、不気味なアボリジニーに付きまとわれ始め、意味がわからず不安は増していく。そして映画ラスト、真っ暗な場所で、主人公とアボリジニーが意味不明の会話をしていると、すごい高波がくる。●30年前、レンタルで観た。パッケージが写真じゃなくイラスト(大友克洋の絵に似ていた気がする)。なぜ借りたか記憶にないが、借りて失敗したと思った。●高波は、人類滅亡を意味していると思った。1977年の映画だが、私が観たのは1986年頃。その当時の日本では「ノストラダムスの大予言」を信じる人がとても多かった。●私はこの映画でアボリジニーを知った。コメディ要素がないし、娯楽性がない印象。日本のレンタルショップで、「少なくとも千人」は借りたはず。一度でもテレビ放送されたことはあるのか。ピーター・ウィアーは有名監督だが。★いま観たら面白いかもしれないが、全然楽しめなかった当時の印象で「0点!」[ビデオ(字幕)] 0点(2015-06-07 01:04:44) 122. アフタースクール 《ネタバレ》 木村と神野と北沢。三人を分析してみた。 木村は、一流企業のサラリーマン。高級クラブで中学の時に好きだった美紀と再会。助けを求められ、すごく頑張ったが、またしても想い叶わず。そして無職に。 神野は教師。卒業した中学校で教師を続ける男。お人好しで、幼馴染みの美紀と結ばれる。ポルシェをローンで買ったばかり。警察官の妹と仲が良い。 北沢は探偵(元警察官?)。大人の玩具屋も経営し、三人の中で一番の大人。社会の裏側に精通し、ハイテク機器も使いこなす。やくざ組長の片岡に頭が上がらない。 北沢が一番の大人? 家庭をもたず逮捕される、それは大きな男の子であって、大人じゃないのかも。 また映画のラストで神野が、警察に連行されていく北沢に説教する。「おまえがつまんないのは、おまえのせいだ」。そりゃ違う。なぜなら、北沢は北沢なりに人生を楽しんできたはずだから。 結婚するタイプとしないタイプ。男には色々あっていい。 さて…NHK日曜の『のど自慢』が嫌いだ。神野は出たいタイプ。北沢は死んでも出ないタイプ。そんなこと色々と考慮していけばいくほど、神野が嫌いになる。 この映画の脚本レベルは高い。だから2度目も楽しいんだけど、ややこしい。 内田監督は頑張る人。頭がいい人。サンフランシスコ州立大学芸術学部「映画科」で学んだ人。映画で成功した人。「木村・神野・北沢」三人の中で一番近いのは「神野」だと思う。 ラストのエレベーターで笑った(靴の伏線)。 DVDコメンタリーがすごく楽しいが、監督は性格が悪い人だと思った。 前作の『運命』の方が好きだ。[DVD(邦画)] 8点(2015-06-06 01:53:41)《改行有》 123. 太陽がいっぱい 《ネタバレ》 裕福ではない「トム」は、裕福な「フィリップとフレディ」を殺した。悪いことだが、全然悪くないと思った。かといって、トムが好きなわけじゃない。むしろ嫌いなタイプ。●フレディは、トムのシャツと靴、(タイプライターで印字途中の)手紙を疑いの目で調べる。「嫌味な奴だ」と思った。フレディはフィリップを友人と思っているが、トムは違う。かなり見下していた。だから殺された時、スッキリした。●トムがフィリップを殺して海に捨てるまで、長い時間、トムは「海と風と船と」格闘した。実は、何をしているか分からず、イライラした。単純に、船が制御できなかったんだね。●フィリップはマルジュをペット扱い。対等な人間と思っていないが、マルジュはフィリップを愛していた。あんな女のどこが良いのか、全くわからない。また彼女が何の仕事をしていたのか、全くわからなかった(情報を見落としたのだろうか)。●ドロンが美しいと、誰もが書いている。その通りと思うし、否定しない・できないけど、特に魅力は感じなかった。顔より「いい体してるな」と思った。●独白など、説明が少ないせいか、ちょっと分かり難い映画。大人の映画。55年前の映画。タイトルが変わっていて、一度聞いたら忘れない映画。★いい映画だと思うが、コメディ要素がない映画は苦手。だから7点。[DVD(字幕)] 7点(2015-06-04 08:01:03) 124. 獄門島(1977) 《ネタバレ》 楽しくて大好きな映画。私にとって、最初から最後までコメディ映画だ。 『犬神』『手毬』『獄門』の三作で、この『獄門島』が一番好きだ。楽しいから。 戦後すぐの夏、金田一が船で島に渡る。 そして島を出て行く四泊五日の話で、楽しい旅行気分が味わえる。 早苗が金田一に言う。 「わたし島を一度も出たことがないの。おかしいでしょ?」 「島の外に連れ出して欲しい」。 泣けるぜ。 勝野の少女時代、四国で天涯孤独になり、母親の遺骨を埋めるため穴を掘るシーン。何も言えない。 ところで、『手毬唄』がベストの人が多いようだが、私にとって旅の気分が味わえないし気がめいる。コメディ要素がほとんどない悲しい話だから、好きじゃないんだ。『犬神家』はいいシーンが多い。笑えるシーンも多いし、音楽も好きだ。文字のナレーションも好きだ(タイミング)。でも大満足じゃない。 その点、この『獄門島』はずっと楽しい。(自殺じゃなく)殺されるのは、おバカな娘三人と悪い海賊だけだし、悲壮感がなくて「すごく楽しい」。夏の海のシーンが多くて楽しいし、床屋の娘(坂口良子)も楽しい。ホント、楽しいシーンが多いし、何度でも観たくなる。特に音楽が好きなんだと思う。特にOPとEDがいい。 ★躊躇なく「10点!」最高のコメディ映画。[DVD(邦画)] 10点(2015-06-02 01:52:00)《改行有》 125. 犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 もし金田一がいないと、どうなった。 再度手形の確認、仮面の男が佐清じゃないと判明。 松子は名乗り出ない。 佐清は戦死のままなら、事件は全て闇の中。 誰が弁護士助手を殺したか。それも闇の中。 だが映画は、佐清が逮捕される。 すると必ず松子が警察に行き、真相が明るみに。 そうなると、金田一の存在(推理)に意味があるのか。 ところで、この映画の脚本は面白いのか。 『犬神家』のコメディ要素が好きだ。 金田一がとぼけたキャラなのが良い。 那須ホテルの女中(坂口良子)が良い。 署長(加藤武)が良い。 鑑識(三谷昇)が良い。 「あの人のこと、忘れられない」★9点![DVD(邦画)] 9点(2015-05-31 09:16:53)《改行有》 126. キック・アス 《ネタバレ》 オタク青年が主役の『キックアス』が観たかった。ロリータが殺戮を繰り返す『ヒットガール』じゃねえか。タイトルが間違ってる。★もしタイトルが『ヒットガール』なら8点。でもそうじゃないので「0点!」。蕎麦が食いたい時、分厚いステーキが出てきても嬉しくない。アメコミ原作なのを忘れてた俺が悪いんだけどね。 と、いうことでちょーど三年たって再見(2018年5月18日)。 ゼロ点から10点にしよう(笑)。理由は面白かったから(なんやねん、笑)。[DVD(字幕)] 10点(2015-05-24 13:31:09)《改行有》 127. フォロー・ミー 《ネタバレ》 不器用で裕福で多忙な英国紳士が、アメリカ育ちの自由な女性に恋。 そして結婚。 でも妻の浮気を疑い始め、おかしな私立探偵の男を雇う。 ところで、普段の私なら積極的に観ないジャンル。 でも周防正行監督のお気に入り映画で、『Shall we ダンス?』の探偵と関連してるそう。 「ぜひ観たい!」と、ツタヤでレンタル。 不器用な夫は、妻を愛しているのです。 泣きました。良い映画です。1972年なんだね。 音楽もいい。他と似ていない映画だけど、その理由はたぶん、探偵のキャラ。そして役者。 映画ラスト、船上で、不器用な夫が、妻から少し離れて……妻を無言で見つめる。身をつつむのは、探偵から預かった「白」。★10点![DVD(字幕)] 10点(2015-05-11 00:37:37)(良:1票) 《改行有》 128. スウィングガールズ 楽しみました。●2004年公開の映画。テレビ放送が初見で、残念だけど前半で挫折した。「矢口監督の映画だァ」と楽しみに観始めたんだろうけど(スッカリ忘れてる)。●今、目の前に正方形のカラフルなパンフがあって、それを読みたいのでDVDで再見。最後まで飽きずに終了。パンフのイントロ、「演奏は全て俳優本人によるもの」というのが驚き。最初は、楽器の素人集団だったそうだから。●「楽しいが最優先!」がコンセプトの映画と思う。「ノリで突っ走れ!」。だから、たくさんの嘘にツッコミを入れるほど野暮じゃない。それなりに楽しかったけど、実は観てる間、夢中にはなれず傍観してました。こういう映画好きだし、文句をつけたくない。でも深みはない気がする。嘘いっぱいの、それなりに楽しい青春映画。きっと、この映画をきっかけに楽器始めた人は大勢いると思うし、低い点にしたくないので、★7点。[DVD(邦画)] 7点(2015-05-07 01:05:47) 129. ベイマックス 《ネタバレ》 映像と題材が好みの映画。●たぶん客の想定は「十歳までの男の子」がメイン。そんな子供向け映画に、大人が難癖つけたらいかん。だけど書かせて頂く。●主人公は超天才少年のヒロ。性格が良いと思うが、まずそこが引っかかる。超一流大学に合格できる中学生は、尊大なはずだから。兄の親友たちも、ヒロにすごく協力的。自分たちが着るバトルスーツを任せるのがすごく変。大ケガや死亡の危険が頭にないのか。仲良しグループで、喧嘩しないのも変だよ。まるで児童向けコンテンツの人間関係(あ、子供向けアニメだから当然なんだ)。 ●危険なアクションの連続で、ラストにヒロは未知の異空間に侵入する。「怖い」という感情がないとしか思えない。勇気じゃなくて無謀。●そして映画ラスト、カードを発見した所で終わるのがベストなのに残念。 ●スタッフロールの後の、フレッド親子のエピソード。スタン・リーが声で私は好きだけど、映画のバランス的におかしい気がした。「オタク万歳!」なのは嬉しいけど。★正直いって、脚本もキャラも平凡で魅力はない。でもベイマックスのキャラが好きだし、映像が百万点。だから大好きな映画。8点!(2018年2月28日、10点から8点に変更)。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-04 10:54:29)《改行有》 130. 運命じゃない人 《ネタバレ》 『スクール』を観て面白かったから、この『運命』に期待した。期待以上の面白さだった。起こった事件は地味だけど、行ったり来たり、視点も変えたら、こんなに面白くなることに驚く。予想しなかった真相が明かされて、楽しかった。元々が地味なものが好きなせいか、この映画が大好き。楽しんで作ったことが明らかだし、観るこっちも楽しいし、内田監督にはいっぱい映画を撮って欲しい。★10点! 【追記 2017年4月7日】 久しぶりに観直した。 やくざ事務所の新人が、自己紹介で年齢を明確に言わない。笑った。 コメンタリーで監督が、そのことも話してる。不思議なセンスだと思う。 主人公だけが、お金のことで蚊帳の外。それが楽しい。[DVD(邦画)] 10点(2015-04-14 05:15:05)《改行有》 131. かぐや姫の物語 《ネタバレ》 ラスト数分、観直した。すると、見落としが複数あった。月の使者が、親子のやりとりの途中、(無情に)衣を着せたこと。かぐや姫が、地球を外から観たこと。全輪郭が見えるのだから、地球から遠く離れている(スペースシャトルのような近距離じゃない景色)。そして、振り返ったかぐや姫の顔に表情があったこと(記憶が全て消えたのだから、老夫婦への思いの有無は観客に委ねられている)。●この映画の公開から2年たった今年2015年、高畑監督は80歳。『ホルス』『ハイジ』『三千里』『アン』など、名作を多数残してくれた。また、宮崎駿監督を育てたのは高畑であり、「世界のアニメ制作者」で宮崎アニメを知らない者はいないのだから、その師匠の高畑はどれだけすごい存在なのか。富野と押井は宮崎をライバル視するが、高畑にはひれ伏す。そんな高畑が70代後半で完成させた長編アニメがどういうものなのか。正直、今の私には分からない。●もし、デジタル技術、有能なスタッフ、50億円といわれる製作費がなければ、今作は実現しなかった。またジブリという拠点がなければ、アニメ監督として20世紀に引退していたと思う。私にとって『三千里』は特別だが、この『かぐや姫』は違う。またジブリの高畑作品で、好きな作品がないのは何故なんだろう。●それにしても、確かに、月の使者の曲には笑ってしまう。『風立ちぬ』は嫌いだが、この『かぐや姫』は嫌いじゃない。奇人・高畑監督には、もう一作、長編を作って欲しい。完成は90代か。★7点。[地上波(邦画)] 7点(2015-03-15 11:44:59) 132. ダメジン 《ネタバレ》 三木聡監督の長編デビュー作(3年もお蔵入り)。将来に不安を感じ始めたホームレス三人が、インドに行けば一生遊んで暮らせると思い込み、旅費百万円貯めるため、なんとなく努力する。たぶん、そんな映画。●ゲシル先輩が楽しい。すごく楽しい。くるねこ大和さんに観せてあげたい映画(ウソ)。★10点。[DVD(邦画)] 10点(2015-02-21 12:55:55) 133. 風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 一人の男の人生を描いたアニメ映画。 主人公は、幼い頃に飛行機にあこがれ設計技師になり、戦闘機を設計した男。 「飛行機が作りたかった」 「戦闘機が作りたかったわけじゃない」 「人殺しの道具なんか大嫌いだ!」 そうだろうか? 人殺しのための戦闘機を作った人が何を言ってるか? 宮崎駿監督も同様だ。人が機械を使って人を殺すシーンを多数作った。 さて現実の世界は、人気者がいるし、嫌われ者がいるし、ほとんどは平凡な者。 宮崎駿が一貫して描いた主役たちは、権力者の血筋か裕福な者だけ(親が学者が多い)。 『ラピュタ』の父親は冒険家で、住居から裕福な血筋なのは明らか。 勘のいい子供は、宮崎アニメを観ても満たされない。 ひねた子供なら「ケッ」とツバを吐くんじゃないか。 この映画の主人公は設計技師。 工員じゃなく工場長でもなく、スーツで通勤するメインスタッフ。 宮崎アニメはヒーローや人気者、成功者の世界で、トッド・ソロンズ監督が描く世界とは真逆。 ところで効果音を声で表現したのは、異常な感じで面白かった。 【追記 2018年2月23日&2022年1月11日】 ジブリができる前、40代の宮崎駿は無名で不遇な頃があった。 テレビアニメの原画(だけ)を描いたりしていた(太陽の使者・鉄人28号)。 宮崎によるルパン第二期の二つの話は、傑作と言われてる(アルバトロスと最終回)。 第二期のルパンは、彼がやりたくてやった仕事ではない筈、やりたくなかった筈である。 そしてこの『風立ちぬ』にはジブリ以前の、魅力的だった「何か」が全くない。 私はそう思った。彼は試写で初めて泣いたらしいが。 長編アニメ引退宣言を反故にして今制作中の長編アニメ『君たちはどう生きるか』は2023年頃に完成予定らしい。 『君たちはどう生きるか』の原作小説はどんな作品なのか。 ウィキペディアに日本の文学者・高田里惠子氏による評価が載っている。 それを読んで寒気がした。 宮崎駿監督というのは、つまり、私の想像通りの人らしい。[地上波(邦画)] 3点(2015-02-21 07:28:52)《改行有》 134. Mr.デスティニー 2010年に観て、とても気に入りました。1990年の映画なんですね。『恋はデジャ・ブ』は隠れた名作と言われつつ、実は百人以上のレビュー(隠れてないじゃん)。だけど、この映画はもっと隠れた名作だと思っています。マイケル・ケインの怪しい雰囲気が、ピッタリだと思いました。★10点![地上波(字幕)] 10点(2015-02-03 01:58:49) 135. 相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 テレビからのスピンオフ。本編の主役、杉下右京(奇人で天才)が絡まない。じゃあ誰が主役か。伊丹刑事である。怖い顔、刑事らしい威圧感、口が悪く、曲がった事が大嫌い。独身、結婚願望あり。実はメンタル面は強くないみたい。●伊丹は『相棒』ファンに人気がある。だからこの映画も作られた。私も伊丹刑事は好きだ(遠目で観てる限り)。今作はせっかくの映画だ。伊丹の私生活を少しだけ見せて欲しかった。例えば自宅のユル~いシーン。スーパーで買い物したり、海に一人でドライブしたり。だが、そんなシーンは全くない。事件を追う姿しか出てこない。別に不満はない。『相棒』シリーズに期待していないし、深く人間を掘り下げないのが『相棒』シリーズと思うから。★テレビで楽しめたので6点![地上波(邦画)] 6点(2015-01-30 10:55:18) 136. 相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 数年前、テレビ放送で観た。それなりに面白かった記憶がある。テレビの『相棒』シリーズは、小品を扱う方が好きなので、この映画はメイン(対するのが巨悪の回)より好みだ。●公開は2009年で、放送は翌年だろう。5年もたてば、もう憶えていない。「思いきった企画」だな。バブル時代でもないのに。それが観る前の印象。観たら悪い映画じゃなかった。でも、佳作でもなかった。米沢が割りと好き。だから7点![地上波(邦画)] 7点(2015-01-27 04:56:01) 137. コララインとボタンの魔女 《ネタバレ》 好きな映画。ビジュアルが大好きだ。●ラストの、ヒロインと魔女との戦い。寝てしまう。面白いかどうか以前に、ワカンナイ。●でもいいんだ。観てるだけで楽しいから。よく動くので感心する。コマ撮りの労力に恐れ入る。のんびり楽しんで作ってるのかもしれないが。●映像プラス(グラフィック社)の8号も良い。なんと50ページもある。DVDのメイキングも嬉しい。●セリック監督の実力が分からない。脚本が面白くないから。でも上杉忠弘の起用は、監督が気に入ったから。私も上杉の絵が好きだ。●『ナイトメア』『ブライド』も観てるが、この『コラライン』が一番好きなのは、たぶんビジュアルが理由。●DVDの声優の映像を観て、黒猫の人が『ゼイリブ』の頑固親父と知って驚いた。猫マネなど楽しい印象の人だ。●日本で話題になった人形アニメは『ナイトメア』だけ。私はこの『コラライン』が本当に大好きだ。メジャーになり、女子供に消費されるのは不愉快なので、知られてないのが逆に嬉しい。●キャラクターは好き。もう一つの世界の設定も好き。でも脚本が悪いのが本当に残念。★9点![DVD(字幕)] 9点(2015-01-17 02:11:07)(良:1票) 138. SHORT PEACE 《ネタバレ》 大友克洋の短編集が好き(『さよなら』『ハイウェイ』『ショート』)。そして全一巻の『童夢』が大好き。スゴイ構成力だし、画力に圧倒される。●さて、この作品である。オープニングの少女の演技が「フリ」にしか見えなかった。スペシャルに上手いアニメーターのはずの「森本」が担当と知って思った。「森本は終わってる」。すごく上手い人なのに、なぜ?●大友の新作だぜ。少し期待した。でも、たぶん…。で、その通り。悲しい。●オムニバスだけに統一感がない。特に白熊のは大友らしさがないと思う(一番迫力があったが)。■大友は1980年代に終わってる。でもいいんだ。次回作も観たい。★7点[DVD(邦画)] 7点(2014-10-10 01:02:36) 139. ほしのこえ 好きな作品。記憶に残る作品。■私は、映画や漫画を楽しむ時、部分が良いだけで満足する(視覚情報だけ、テーマだけ、役者だけ、音楽だけ)。●このアニメはまず「美術」が素晴らしい。観ていくと、若い男女のせつない恋愛がテーマだと気付く。作画の拙さが「若さ」とシンクロ……とも言えるので気にならない、というのは嘘だが「許せる範囲」。いいんだよ、拙さが逆に。●この一本で監督は、「一人で作るアニメ」というジャンルでパイオニアになった。強く尊敬する(好きなわけじゃない)。いま2014年で、この後に四本は監督していて、つまり継続している。ずっと、映像作品を作り続ける人だと思う。●この一本で新海監督は確固たる地位を掴んだ。それだけで評価するし、そう評価したい作品。★10点![DVD(邦画)] 10点(2014-10-08 02:45:05) 140. ストロベリーショートケイクス 《ネタバレ》 好きな映画。●「原作は小説?」と、観始めた。塔子を見て「魚喃?」と思った(1999年発行の、別冊宝島438に3枚も写真が載ってる)。●里子はデリヘル屋の電話番。演じた池脇は、テレビと映画で主演が多い女優さん(10作品以上)。つまり、イケてない女と百万光年離れてる。●秋代は一人が似合う美女。建築系の学歴で、なぜかデリヘル嬢。ダメ男の菊地が大好きで片思い。死の願望がとても強い。●ちひろはOL。好きなタイプ(イケメン)なら誰にでも股を開く。複数のセフレがいて、料理をしたがる。主婦になり子供ができても、たぶん浮気するタイプ。●塔子は(アート系の)孤独で無口なイラストレーター。新人扱いで、編集者に強く言えない。いっぱい食べていっぱい吐くのが日常で、便器が友達。演じたのは原作者。■さて映画前半、一人暮らしの里子が、自宅のトイレでドア開け放尿。でも音がない。つまりこの映画のリアルは、そのレベル。4人の女性が出るが「美女」が前提。リアルじゃないし、ニオイがない。音が小さい箇所が多く、そこはリアルだった。■余談だが、ケーキには女性器の意味がある(スラング)。●予想してたが、ラストで2組が接近。でも、いらない。都会で一瞬すれ違う程度が良かったな。●少女漫画が原作のキレイな映画で、好きな映画。★8点[DVD(邦画)] 8点(2014-09-23 14:52:46)
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