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121.  ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 シン・ゴジラを観たのでこちらも久しぶりに観てみた 1984年公開時には劇場へ足を運んだ ゴジラは長らくの沈黙のあと、再びブームが興っていたのだ 昭和29年の初代ゴジラはテレビ放映も無く、この時点の子供は見る術がなかったが ムック本の映像写真でその迫力に圧倒されていた 1984年ゴジラは正直、白黒のゴジラほどの迫力は無かった スーパーXの登場のほうが、ゴジラ登場よりワクワクしてしまったのだが、 盛り上げないわけにもいかないのであの待ってましたといわんばかりの劇伴に問題はない むしろゴジラ出現のほうをうまく盛り上げられていないのが問題か 石坂浩二を第一発見者に起用とかは、おそらく贅肉なのだろう だが自分はスーパーXが大好きになってしまったので ゴジラとしては初代を超えられていませんが(どんなもの作っても無理) シン・ゴジラよりはこちらが好みです 間違いなく自分は異端でしょうが 政治家の面々、キャストがとても良い!ここは100%シン・ゴジラに勝ってますよ! ローゼンバーグとチェフスキーが黒塗りの車で駆けつけるカットとか、めちゃくちゃダサいですけど ソレも含めて好きです。一服する総理の絵とか、やっぱり昭和ですね~ あと、スーパーXさんよ、ゴジラ寝かせたらさっさと帰投なさいな カドミウム弾補充して、故障箇所チェックするなり、やること山ほどあるでしょうが ゴジラ起きるまでいたずらに待ってて、通常兵器のみで玉砕とか、日本守る気あります??[映画館(邦画)] 6点(2017-04-21 04:43:24)(良:2票) 《改行有》

122.  ランボー/怒りの脱出 《ネタバレ》 名作「First blood(ランボー)」の続編ですが、それは形だけ キャラクター名のタイトルが示すように、前作の哀れなベトナム帰還兵を コミックヒーローにアレンジ、スピンオフさせたシリーズがここから始まります 前作の設定をよく知るトラウトマン大佐も付いて来たので (コンピュータが選んだのはランボーのみで大佐は今回の任務に要らないと思いますが) 辛うじて続編の体は守られています(?) 大筋はロバート・アルドリッチ作品へのオマージュという感じです アルドリッチの「アパッチ」がアルドリッチの「攻撃」に出演したらこういう映画になったよ というような・・でも、それが功を奏していると思います、面白いですから 途中に現地の女スパイといいムードになったときは「アパッチ」のシナリオ改変問題のような 嫌な記憶が蘇りそうになりましたが(ランボーが戦いを止めて畑を耕し始めるみたいな)、 そんなことにはさせねーよ!と言わんばかりの瞬殺でかつての遺恨を絶ってくださいました、違う監督ですが。 ランボーを見殺しにすることで交渉に値するような捕虜は未だ見つからない状態を維持しようとする マードック司令官の目論見がイマイチ(全く飲みこめない訳ではないが)なにがしたいのかわかりづらくて <周りの部下たちもみんな捕虜がいたことを知ってしまったわけだし、もはや隠し通せるものじゃない 事ここに及んだら救けたほうがコイツにも得なんじゃないの?>という疑念が拭い切れませんでした もっとわかりやすく、カラクリに補強が欲しかったかな・・・ でもまあ、おおむね満足です。続編の宿命である前作との比較さえしなければ ヒットを飛ばすだけのことはありました もし本当の意味での続編を目指していたのなら、きっとランボーは国内でどう裁かれ、 その結果どうなったかをリアルに描き、とても地味で大多数の 米国民に有難がられない映画になってしまったかもしれないですね これでよかったのでしょう[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-02-26 06:51:38)(良:3票) 《改行有》

123.  コマンドー 抱腹絶倒、笑いすぎてお腹が痛くなりました これほど激しく笑った映画鑑賞は過去にありません。公開当時から今まで この作品の概要には心惹かれるものもなく観る機会に恵まれませんでしたが 2017年の現在まで寝かせておいて正解だった気がします 日本公開の86年~ネットが普及する2000年代までに鑑賞していたら ランボー(特殊部隊のスペシャリストが無双する映画としての引き合い)に遠く及ばない 取り付く島もない評価を(自分に限っては)していただろうと思うからです その評価は今でも別に不当なものでもないとは思いますが。。。。。 観始めてしばらくすると、ああなるほどネットでよく聞く台詞が出てきます そういうファクターは逆に引いてしまうのが常ですがこの映画は本当に狂ってるから ネットが大いに盛り上がるのも、さもありなん、と納得させられました ターミネーターみたいな芝居しかできない感じのシュワちゃんを 支えているのは周りを固めるキャストの誇るべき魅力 敵が撃たれて死ぬ演技の活き活きとしたこと! シュワちゃんが平板な機銃掃射してるだけでみんな弾に当たりに来ちゃうの。。 だけど考えたら負けなどころか、むしろ楽しい。。。 こんなファミリー向けテイストの娘救出ストーリーで人殺しまくるって! (しかも娘はお子様&親子和気藹々チュッチュチュッチュほのぼのオープニングまで見せ付けておいて) いやあ~狂っていますねえ[ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-02-04 23:27:35)《改行有》

124.  クリード チャンプを継ぐ男 ボクシングシーンには映像技術の進歩を見ました。かっこいいです シナリオですが、ロッキーのシリーズとしてこのクリードは 過去の続編と合わせても、一番 「一作目のロッキーを見た感覚になれた!」 作品でした。ファンの喜ぶ過去作との関連事案は 過剰投与せず抑制を効かせながらも楽しめますし、 ファンならずとも涙を誘うシーンがいくつかありました ファン向け映画ならばまず文句の出にくい、悪くない映画でした 筋立てに、新鮮味は全くありません どこかで見たことのあるような人間模様が集まってドラマを形成していますが 監督の手腕か、メロい展開にも滑稽には至らず、真剣に観る事ができます ロッキーの後続シリーズはテンション高い馬鹿映画の(一部)側面もあったと思いますが クリードは落ち着いた良識あるアレンジなので、残念ながらその点では物足りなさを感じました 全部ひっくるめると、マジメすぎてあまり、好みの新作ではありませんでした[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-01-29 04:20:45)《改行有》

125.  ロボコップ(1987) こんなにアイデア満載な映画だったのか・・・・・ 悪趣味、と一言で片付けてしまうわけにはいかない 天才的なシーンの数々に只々感心させられました 少なからず気持ちの悪さを感じながらも 何度も腹抱えて笑ってしまいましたが 悪趣味だけで終わらず、痛快な娯楽作品に仕上がっております 「気分悪」が減点対象にならないものだとすると(・・・というか加点すべき?) この映画を娯楽ポイントだけで上回るのは相当難しかろうと思います[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-06 05:20:49)《改行有》

126.  宇宙戦艦ヤマト 強引、無理ありすぎ、ご都合主義。 そんなマイナスを数多背負い込んでも構わないから 引換えにあり得ないほどのスペクタクルを盛り込もうとした、という印象の作品 もちろん当時の価値基準ですら、「細かいところは目を瞑る」鑑賞姿勢を お客に求めるためには、理解を得られるある程度の水準が必要であったはず (描かれている事象は嘘ではあるが知恵を絞って”らしく”作った、など) その意味においてヤマトのテレビシリーズは、大人が大勢で知恵を出し合って 苦心の上に作り上げた、それまで日本で類を見ないスペクタクルの大傑作だと思う ところがこの映画となると、結論としては、---これは映画とは評価しづらいです 本作がテレビのダイジェスト編集であることが、当然ながら映画としての最大の欠点 見るからにシーンがはしょられてて初見の方はモヤモヤするだけ これから単体でこのダイジェスト品を見る価値は、ハッキリいってありません 当時劇場かテレビで見て熱くなった人が その昔を懐かしむためなら、多少の価値はあるかと思います 自分は、ビデオもない当時から再編集は嫌いだったので冷めていましたが・・[ブルーレイ(邦画)] 4点(2017-01-04 01:42:04)(良:1票) 《改行有》

127.  スタンド・バイ・ミー 外国人小説家の12歳の頃の思い出話ともなると我々日本人にとっては懐かしさや親しみがあるはずも無く 普通に考えたらなかなか乗れる映画ではありません。起こる事件も街の不良にカツアゲくらうレベルの (外野が俯瞰で見る分には)全く刺激が足りないものばかり。 だからこそ、なんでもない多くの凡人には妙にリアリティを感じられなくも無いというソコが作り手の狙い。。。 おおざっぱにいうと、とてもつまらなくて当然な映画なんですが、そんなことないんですよね~。 俳優の演技は、外国人の演技力というものはよくわからないのですがとてもいいと思いますし、 いかにも懐かしんでちょーだい的なオールディーズも臭いけど、題曲はずるいくらいいい曲ですしね。 マイナスポイントも多いけれど、なぜかおおむねいい映画でした。つまらないはずなんですけれど・・・ 明らかな減点ポイントは、(好みもあるかと思いますが)視点がぐらつくこと。 ピザっ食いの映像と<悪漢>エース(キーファー・サザーランド)側の視点はマジ要らないでしょう・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-03 19:44:17)(良:1票) 《改行有》

128.  刑事コロンボ/美食の報酬<TVM> 《ネタバレ》 趣向を凝らした凶器ですがもちろん犯人は日本人じゃありません。フグ毒を凶器にしたドラマは日本にもあって、それですら変化球と思えるのですが、アメリカ人にそれをやられると変化が大きすぎて受け止めづらいですね。もし自分が日本人でなかったら、そんな違和感は感じず楽しめたのでしょう。”フグ毒=コロンボの知らない凶器”という面を強調しようとしていましたが、毒は毒ですから対応も自ずから限定されてしまい、あまり効力を発揮できなかったのが惜しいです。犯人対コロンボという従来の対決図式内の部分では極めて良いところもあり(最後のコロンボの指摘は流石)、おそらくシナリオでフグ毒を採用したのは「毒殺が必要だったから」というだけの副次的なものだったのではないか、と勘ぐってしまいたくなります。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-21 16:16:15)

129.  刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM> 《ネタバレ》 シリーズの中でも傑作といえる作品です。まず、被害者について。手切れ金代わりのスポーツカーですが、キーをカクテルに潜ませるあたり、非常に独りよがりな印象です。自分流にかっこつけながらスパっと切り捨てようというわけです。少なりとケイが愛情を抱いていたのだとしたら、この人、殺されても仕方ないと思います。ケイの出世欲も並ではありませんが、彼の愛情が注がれ続けていたら、きっとあのような罪は起こさなかったでしょう。アリバイについては「意識の下の映像」「忘れられたスター」と、シリーズファンには馴染みのある場所で工作されていますので、続けて観ている方には新鮮味がないかもしれません。ですがカウントダウンのお陰もあって先の二作に比べて犯行シーンはさらに面白かったです。銃の回収シーンが最高ですね。女優さんの真剣さとコミカルさと合わさったようなあの演技が忘れられません。コロンボがいつ飛び出すかわからないので、銃を捨てるまでこっちが心臓バックバクでした。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-07-20 04:10:59)

130.  刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM> 普段殺人事件を描く小説家が現実に犯す殺人ですが、 犯行に及ぶまでの過程が一番、観ていて面白い作品です。 ああ、そうやって殺す予定なんだ、というのはすぐわかるんですが、 いつやるかいつやるか、観ていてハラハラしました。 当然コロンボが事件を解決するのですが、そこは普通の出来です。 犯人が殺人の計画を進めているとき、とても活き活きしているように見えます。 自分のアイデアを表現するのは(たとえそれが殺人であっても)、 クリエイターにとって最高に輝ける瞬間なのでしょうか。 それがいざ殺す段になると、ふっと本来持つ良識が蘇って一瞬怖気づき、 振り払うように声を荒げさせたのではないでしょうか。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-18 00:53:39)《改行有》

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