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プロフィール
コメント数 2267
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1381.  ムッシュ・カステラの恋 《ネタバレ》  淡々としていても、面白い作品って結構あります。静かなんだけど、スローペースなんだけど、なんかひきこまれちゃう作品、っていうのがあります。それは登場人物が魅力的だったり、ストーリーが面白かったり、理由はさまざまです。ですが今作は残念ながら、私にとっては『ただ淡々としているだけの作品』でした。  出てくる人たちも、悪い人はいませんが、かといって魅力を感じるほどの人もいないんですよ。『良い人たち』っていうよりかは、『思ったよりも良い人たち』ってイメージなんです。つまり、第一印象がマイナスで、相対的に後半よく見えてきちゃうみたいな、そんな感じなんです。ドラマ全体がそんな感じなんです。  それに、カステラさん、純愛ふうですが、妻子もちやんけ。不倫やんけ。最後のほう奥さん泣いているのに、自分は女優となんか良い感じに見つめあって終わりって、奥さんが可愛そうですよ。僕は騙されませんよ。あなたは良い人なんかではありません。誠実な人はそもそも不倫なんかせんわい。[DVD(字幕)] 4点(2015-04-22 02:32:35)《改行有》

1382.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  娯楽作品とは言い難い内容ですが、見る人を選ばないとっつきやすさがあります。シンプルな内容だからこそ、ディテールにこだわって非常に質の高い作品に仕上がっている気がします。  はっきり言って、お金をネコババしようが、警察に届けようが、もっと上手いやり方はいくらでもあります。つまり、この作品の何がすごいって、穴のあるストーリーにも関わらず、ハンクをはじめとする登場人物たちの選択が、『本当にそれしかない』と思わせる演出の上手さだと思うんです。  で、そのストーリーなんですが、人間の隠れた負の部分をひっぱり出しちゃっているんで、見ていて決して気分の良いもんじゃないです。  特に、いわゆる『世間からのはぐれ者』であるジェイコブとルー、それに対するハンク夫妻の対比が凄い。人としての道を確実に踏み外していくのは、良き夫、良き妻であるはずのハンク夫妻のほうである事実が怖いですね。世間一般の水準にあてはめた『善人』『真面目』なんてものが、いかに表面的なものかってのを見せつけられます。ジェイコブとルーなんか、お金が手に入ってもそんなに変わらないので、逆に人としてまともに見えます。  ジェイコブの『飛行機なんか見つけなければ良かった』という台詞が切ないです。ラストまで見たときに、冒頭のハンクのナレーションが意味を持ち始めます。欲にかられて失ったものの大きさを実感させられます。  好きなタイプの映画ではないので、この点数が精一杯です。ですが、私個人の好き嫌いを抜きにすれば、単純に映画としての評価は満点だと思います。ハンクたちは失うものばかりでしたが、この作品を観る人は教訓を得られます。  ただ、小説や映画に感情移入しやすい人は注意が必要かもです。鑑賞前は『これはフィクションです。』『これはフィクションです。』『これはフィクションです。』と3回くらいおまじないをかけておいたほうが良いかもしれません。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-20 14:16:06)(良:2票) 《改行有》

1383.  マスク・オブ・ゾロ 《ネタバレ》  爽快感のあるエンタメ作品。剣戟アクションだけでなく、道具や馬を駆使したアクションも見ものです。ジャッキー映画に通じる笑いや面白さがあります。  ただ残念ながら、ストーリーに対して時間をかけすぎてしまった感は否めません。剣戟のアクション映画って、バランスが結構難しいのかもしれません。短すぎるとしょぼさを感じてしまうでしょーし、かと言って長すぎると、アクションシーンで逆に間延びしてしまうことだってあると思います。  今作に関しては、『予定調和なヒーローもの活劇』の部類ですので、主人公が死なないことはわかりきっています。だとしたら、こういう作品こそもう少しコンパクトにまとめて、スピード感を大切にしたほうがいいんじゃないかなーと思った次第です。  剣戟のアクションは好きなんですが、今作は何気に、『ゾロVSエレナ』の一騎打ちが一番見所だった気がします。いろんな意味で・・・  それから、馬が一歩前に出て地面に落下するシーンが凄い好きです。とにかく馬からよく落ちるヒーローです。後半、追っ手から逃げるときにまた馬から落ちたときには、さすがに『もーいーよ。』って思います。同じネタを押し過ぎです。だいたい『ゾロ』なんだから、馬ぐらいちゃんと乗ってほしいものです。でもその後のカーチェイスならぬ馬チェイスは非常に良かったです。漫画チックでお約束チックですが非常に面白いシークエンスです。この場面を予告で見せちゃっているのがもったいないですよね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-19 18:16:03)(良:1票) 《改行有》

1384.  ヒットマン(1998) 《ネタバレ》  テンポの良いストーリー展開、軽快なアクション、匙加減の絶妙なミステリー、非常にバランスの良いエンタメ作品です。リー・リンチェイはもちろんのこと、脇役の面々も大活躍。殺し屋達のバトルなので、リー・リンチェイの独り舞台になっていないところが、かえって面白いです。  『誰が炎の天使なのか?』っていうちょっとした謎を楽しめちゃうのですが、正直そんなに大したミステリーでもないのに、意外とミスリードされてしまうかもしれません。噂の凄腕ヒットマン『炎の天使』がまさかの人物なんです。『おまえかよ。』って感じです。  ラストは個人的に一番好きなタイプのハッピーエンド。  観る人を選ばない、誰でも気軽に楽しめる作品です。オススメです。[DVD(吹替)] 7点(2015-04-17 14:29:19)《改行有》

1385.  悪いことしましョ!(2000) 《ネタバレ》  ストーリーに魅かれて見たのですが、期待していたものとは随分趣きが違いましたョ。『好きな人を手にいれるため、悪魔が願いごとをかなえてくれる。』てっきり、現実世界の中で、いろいろな奇跡を起こしてくれるものだと勝手に思い込んでしまった自分が悪いのですョ。まさか世界もキャラもすべて変わってしまうとわ、びっくりですョ。予想していたのとは全くちがう演出、これはやられましたョ。最も苦手なパターンですョ。途中で見るのやめようかと思ったョ。  次の願いを叶えさせるために、わざとうまくいかないように仕向けるっていうのは面白いアイデアですョ。ただそのやり口が卑劣でチープでしョ。『実は麻薬王だったョ。』『実はアソコがとても小さいんですョ。』『実はゲイですョ。』『実はリンカーンでもうすぐ暗殺されますョ。』そんなこと言い出したら何でもアリになってしまうョ。どう考えてもフェアじゃないョ。ずるすぎるョ。そんなのちっとも面白くないョ。第一、性格や知性まで変えてしまったら、もはや別人だョ。ラストは良かったけれど、好みに合わない映画だったョ。  あと、もう一つだけ言わせてョ。ビッグ・マックとコーラの注文は、契約書にサインをする前のやつだから、それをカウントするのはおかしいでしョ。[DVD(字幕)] 4点(2015-04-16 01:44:53)《改行有》

1386.  絶体×絶命 《ネタバレ》  大変面白い。スピード感のあるサスペンスアクション。ほぼ一日内の出来事で構成されているのが、臨場感を生んでいて良いです。  ストーリー、脚本の面白さもさることながら、脇役も含めて登場人物の設定が非常に良い。『マッケイブ・・・狂気ときまぐれな優しさを併せ持つカリスマ的犯罪者。』 『フランク・・・本当の親バカ。いや、バカ親。』『息子・・・病気でもう長くはないけど、元気に走り回る。』 『ホーキンス医師、警部、ネイクなど・・・第三者的視点だけど、なんだかんだ言ってフランクを応援する善意の第三者。』  特に脇役のみなさんが、名も無き人たちまで含めて、きっちりストーリーに絡んできてくれるのが嬉しいです。それぞれが、映画の中で必要な役割を担い、きっちり仕事をしているのが、作品の質を全体的に底上げしていると思います。  マッケイブは理想的なダークヒーローですね。不必要な殺しはしないのですが、必要であれば躊躇しない。警察関係者だけはきっちり殺そうとする。そのはっきりしたアンチ・ヒーロー像は、はっきり言ってかっちょいいっすね。ラストのオチもこれ以上ないくらい最高です。  不満点を挙げるとすれば、2点。まず一つ目は、カメラ割りのためか、アクションのスピードが速すぎるためかわかりませんが、一瞬何が起こったのかわかりにくいシーンがいくつかあります。  二つ目は、フランクの行為。病院内での息子優先の行為はまだ許せる範囲でした。ですがラストのカーチェイスはさすがにアウト。死人が出てもおかしくないです。息子のために他人の命を軽視する。ドラマ仕立てのアクション映画ではよくあることですが、興醒めしちゃいます。[DVD(字幕)] 8点(2015-04-15 14:13:35)(良:1票) 《改行有》

1387.  ラビナス 《ネタバレ》  『人喰い』の話。人を食べるとその人の『力』も手に入れてパワーアップできる話。ついでに傷も治るって話です。  最もタブーとされる『人喰い』のテーマを、ここまで娯楽性の高い作品にしてしまったのはある意味すごいことかもしれません。のんきな音楽と凄惨な内容のアンバランスさが大変良いです。  前半はホラー&ミステリーの要素が強く、ホラー映画特有の、不安で不穏な空気を堪能することができます。具体的に言うと、『ハート大佐やボイド大尉一行が、コルホーンの案内で洞窟に救出に向かうまで』です。洞窟に入っていくときは最高に怖いです。  コルホーンが正体を現してからはテイストが一変します。どちらかと言うとサスペンスアクションの要素が強くなりますね。一本の映画で二度おいしいという捉え方ができなくもないですが、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の時同様、前半の完成度が高すぎたため、そのままのホラーテイストで最後までいってほしかった、っていうのが正直な感想です。  コルホーンが新しい上司として赴任してきてからは、コルホーンとボイドの心理的な駆け引きがメインとなります。どちらかと言うとドラマチックになっていきます。まあこれはこれで面白いわけですが。  ハート大佐がゾンビのように蘇ってきたのはなかなかお茶目なサプライズ。でもなぜか心を入れ替えて、『私を殺してくれ』って言いだす急展開。  スローソン将軍率いる三人のうち、一人がノックス少佐風のシチューを食べちゃうラストはありきたりですけど良いですね。悲劇は終わらない・・・[DVD(字幕)] 7点(2015-04-14 13:37:28)《改行有》

1388.  恋は負けない 《ネタバレ》  主人公とヒロイン以外は、最低人間が次々と出てくるので、最初の1時間強はフラストレーションがたまりまくります。第一、主人公のポールは終始嫌われ者扱いなんですが、そこまで嫌われる要素が見当たりません。確かに周囲と比べると多少浮いている感じはあるかもですが、『主人公は仲間はずれの設定』を無理に押し付けられている気がします。  それに、ポールのお人好しぶりも度が過ぎていて、ただの情けない奴に見えなくもありません。ルームメイトやノアやアダムといった友人達の行為は、明らかに悪意もあれば非もあるのに、それに対し終始消極的で受身な態度には少々うんざりさせられます。  終盤になってようやく反撃してくれるエピソードもあるので、そこでやっと溜飲を下げることができます。オルコット教授やドーラに対しても、自分のまっすぐな気持ちをラストでぶつけてくれるのは良かったです。  それでも、やっぱりちょっと罰が弱い。エンドロールで級友たちやオルコット教授の末路を文章で教えてくれるわけですが、どうせなら劇中で見せてほしかったです。  最後に、ミーナ・スヴァーリ演じるヒロインのドーラが大変かわいく撮れています。大変に魅力的です。彼女だけでも見る価値があります。  何故か批判的な内容が多くなってしまいましたが、起承転結がはっきりしている作品や、主人公やヒロインを応援できる作品は好きなので、個人的には好きな作品です。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-14 02:06:10)《改行有》

1389.  オー・ブラザー! 《ネタバレ》  地に足がついていないふわふわしたストーリー。寄り道が多すぎる作品は苦手。本筋から離れすぎないでほしい。変にファンタジーな雰囲気やテイストを挿入しすぎるのも好きじゃないです。いろんなエピソードが伏線なしで唐突にやってくるのも苦手です。まるで、『思いつきで出てきたエピソードを、適当に切り貼りしてみました。その結果、こんな作品になりました。』って感じに見えるのです。実際はそうでないと思いますが、『鑑賞者側がそう見える』ってのが問題なんです。  したがって、個人的にはこの作品、とても面白いとは思えません。映画としての醍醐味も感じられません。コメディとしては笑うところがない。サクセスストーリーとしてはカタルシスが足りない。ドラマとしてはストーリー構成が散漫すぎて話にならない。ロードムービーとしては、同じような風景ばかりのうえ、警察の人間がすぐ追いついてきちゃうので、全然遠くまで逃げてきたって感じがしない。  更に言うなら、時間の流れが不明瞭なのも、集中力を削がれる原因の一つです。  全体的にしまりが無さすぎでゆるすぎます。  ストーリー、脚本重視の方、ドラマに整合性を求める方にはとてもオススメできない作品です。ほんとに、何を楽しむ作品として作られたのか教えてほしいです。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2015-04-13 02:55:03)《改行有》

1390.  スキャンダル(1998)<TVM> 《ネタバレ》  テレビドラマっぽい雰囲気ですが、思わぬ掘り出し物でした。  ストーリーが二転三転しますが、それにしてはわかりやすくて面白いです。軽快なテンポでさくさく話が進みます。  ドラマ+サスペンス+コメディ+ある意味サクセスストーリー、というジャンルになりそうです。  勧善懲悪をこの上なく愛する自分としては、小悪党が良い目を見るようなストーリーは、あんまり好きではないです。今作も、よくよく考えれば・・・ですがエンターテイメント作品と割り切ってしまえば純粋に面白い作品と言えそうです。  特に老練な敏腕弁護士を演じるジェームズ・ガーナーと、その秘書役のメアリー=ルイーズ・パーカーはかなり良い味出していますね。今作に関しては、彼女はジーナ・ガーションより、全然魅力的なキャラを演じています。  実を言うと、ラストに主人公にかかってきた電話が誰からのものか、よくわかっていません。この作品見ていてわかる人がいたら教えて欲しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2015-04-11 06:31:06)《改行有》

1391.  サイコ(1998) 《ネタバレ》  オリジナル版は見たことがないので、何の予備知識もないまま鑑賞。  正直、前半はだらだらと始まって、淡々と進むストーリーに退屈さを感じます。ミスリードを誘うちょっと不気味な警官の存在は、サスペンス・ホラーならではの古典的な雰囲気を演出してくれて良かったのです。それからです。モーテルに立ち寄ってから事件が起きるまでです。ここで中だるみします。強いて言うなら、マリオンとベイツのやりとりが、無駄に長くて眠気を誘われます。  もう一つ付け足すと、マリオンが40万ドルの持ち逃げで、何をしようとしていたのかが気になっていたので、『サイコ野郎に人が殺される』という本題に、自分の気持ちが乗り遅れてしまったのが問題です。  ただ、マリオンが殺されてから、探偵とノーマン・ベイツとのやりとりが面白くて、中盤ちょっと引き込まれます。『おお、どーなるんだ?』と、ストーリー展開に興味がわきます。ですがそれも長続きせず。探偵が殺されちゃってからは、ラストまでなんとなくオチも読めてしまい、後は消化試合を見ている気分です。  最後まで見てみると、ラストの精神科医のネタ晴らしトークが一番面白かった気がするのは気のせいでしょーか?[DVD(字幕)] 5点(2015-04-11 03:29:44)《改行有》

1392.  マーキュリー・ライジング 《ネタバレ》  アイデア、切り口は面白いのですが、中盤以降は関係者が次々と消されるというよくあるパターンで、少々盛り上がりに欠けます。  『ある分野においては天才的な知能を持つ自閉症の子供とブルース・ウィリスの関係性』  『9歳の子供が国家機密の暗号を解いてしまう。⇒子供を他国に利用されれば自国の諜報員達が危ない!』  どう料理しても、面白くなりそうなんですが。メインディッシュになればなるほど、尻すぼみ感が半端ないです。まるで、極上の材料が揃いすぎてしまったために、シェフが油断して料理を失敗して、せっかくの高級食材を台無しにしてしまった感じです。  また、よくあることですが、サスペンスを演出するためのストーリー展開になってしまっているので、必然性に欠ける行動がたびたび見られます。  まあそれでも、娯楽作品、エンターテイメント重視ということであればそれも笑ってスルーできるのですが、娯楽作品にしては少年の境遇がシビアで不憫なんですよね。少年の両親が良い人すぎたため、どう頑張っても少年にとってのハッピーエンドは絶対に来ない事実が、見ていて辛かったです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-09 12:29:39)《改行有》

1393.  タイタス 《ネタバレ》  映像・美術先行のような作品ですね。普通の中世の政治がらみの物語を見たかったので、クセが強くてとっつきづらかったです。  舞台は中世くらいなのに、車にバイク、冷蔵庫、マイク、ウォークマン、タバコ、現代を象徴するものが次々登場。シェイクスピアの『タイタス』のストーリーを追う一方で、独特なアートな世界に巻き込まれます。現実感がなく、くだらない御伽噺につきあわされているような気分になります。  それに、舞台劇のような科白の言い回しが少々うっとおしく感じられます。割と何度も似たようなことばかり言っているんですよね。上映時間が長すぎるのもそのせいのような気がします。  ただ長尺にも関わらず、最後まで目が離せなかったのは事実です。だとしたら、好みに関わらず見る人をひきつけるだけの力をもった映像作品ってことですね。ですから好きな人にはたまらない映画だと思います。  あまりに理不尽なエピソードが続くので、タイタス一家の復讐劇に最後はある種のカタルシスを得られます。ですが冷静になって振り返ってみると、タイタスの身から出た錆だと言えなくも無いストーリー。息子の一人は自分で刺し殺しちゃってるし、ラヴィニアをサターナイアスに献上しようとしていたし、よく娘や息子の幸せを願っているなんて言えたもんです。こーゆー作品って、そういうとこつっこんだらだめなんですかね?なんかもうよくわかんないです。これだから文学作品は肌に合わない・・・[DVD(字幕)] 5点(2015-04-05 23:14:07)《改行有》

1394.  デトロイト・ロック・シティ 《ネタバレ》  良い、悪い、面白い、面白くない、の前に全然共感できない、自分とは合わない作品でした。  無軌道、無計画。それは百歩譲って良いとして、若い人なりの反骨精神や主義・主張みたいなものを見せてほしかったです。いたって中途半端なストーリー。母親に大事なチケット燃やされて黙って見ているなんて、『Kissの大ファン』という熱い思いが感じられません。  後半にいたっては、すべてのイベント、エピソードが偶然とラッキーの産物であり、本人達は何の努力もしていません。それを楽しむ映画だと言ってしまえばそれだけですが、かと言って本当に『それだけ』では何とも物足りません。  それに他の3人はともかくとして、少年からチケットを奪おうとした人がいましたが、それは完全にアウトでしょ。そんで結局最後は詐欺まがいの行為でチケット奪ってしまいます。そんな主人公たちに、応援も共感もできないし、爽快感なんて論外です。[DVD(字幕)] 2点(2015-04-04 03:39:52)《改行有》

1395.  ミュージック・オブ・ハート 《ネタバレ》  学校・教育を舞台とした実話ベースのサクセスストーリー。てっきり、あるヒーロー像を映画化したよくあるパターンかと思いきや、ちょっと趣きが違いますね。主役の女性教師はどちらかと言えばよくいるタイプのスパルタ教師。感情の起伏が激しいし、『先生の資質』は普通のほうだと思います。ストーリーの大半は、生徒や親、家族や同僚に助けられているという側面が大きいです。ですが、これはこれで悪くないですね。  バイオリンを忘れたり、練習をしてこなかったりした生徒に厳しくあたりますが、その理由がわかった後では素直に謝る姿勢に、人としての暖かさを感じます。この辺りの強弱のつけ方、魅せかたが凄く良い。なんと言っても、この作品は人と人との支えあいをリアルに感じられるので、見ていて心癒されるものがあります。  ただ、プライベートなエピソードのほうが感情的かつ感傷的なシーンが多いため、相対的に学校でのメインのストーリーのほうが殊更淡々とすすんでいるように感じます。更には実話ベースになっているだけあって、いろいろなエピソードを次々とほうりこんでくるので、一つのエピソードの掘り下げはほとんどありません。伝記的なストーリーですから、中盤から終盤にかけては事実を並べただけになっています。ジャスティンの死もそう。隣の女の子からバイオリンを渡されるのもそうです。小さなトラブルやハードルくらいだったら時間の経過とともに自然に解決もしくは自然消滅しちゃっているので、もの足りなさを感じてしまうところはあります。ただ、そのぶん最後まで大団円で突き進むので安心してみていられるのも良さと言えば良さか。感動はしきれないですが、ハッピーな気分になれるし元気はもらえますね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-02 06:17:19)(良:1票) 《改行有》

1396.  TAXi4 《ネタバレ》  この作品っていつもつかみが抜群に上手いです。  今回のつかみは『サッカー』。サッカーボールが、シーンが変わってもつながっていくその様子は、何かのCMのロングバージョンみたいです。更にはそのプロローグで、街中でのばっきばきのカーレースも見れちゃうんですよね。これは否が応にも期待が高まります。  ですが悲しいかな、このシリーズはその後続かないんです。本編に入るといつも通り。シリーズが進むに連れて『TAXi』がメインでなくなっていくのが残念です。  また、ストーリーがやたらとコメディ寄りなのも、2作目、3作目同様です。そんで、そのノリに、少々飽きがきています。何より、署長をメインとしたコメディパートに力を入れすぎてしまい、肝心のストーリーを壊しかねない勢いです。今回のように署長のコント中心の構成になれば、純粋な『TAXi』ファンでは逆に楽しめない恐れがあります。  コメディに力を注ぐのは全然構いません。ただし、あくまでオードブルではなく、『添え物的な立ち位置』にいてほしいのです。  それから、ダニエルの活躍が足りない気がするのと、リリーファンとしては、彼女が出ないのがひどく残念です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-28 06:07:38)(良:1票) 《改行有》

1397.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》  最初の90分くらいが理不尽すぎて、ひきつけられながらも、フラストレーションが溜まります。後半までに尺を使いすぎたためか、ラストはかなりあっさり終わっちゃうのですね。実際の裁判なんてそんなものかもしれませんが、これは実話をもとにしていても『映画作品』。16年ですよ、16年。その重みをラストでもう一度感じるエピソードが欲しいものです。  なぜリサ・サム・テリー、そしてレズラ達は、今までの支援者達と違う結果を出すことができたのか。もしかすると、16年という歳月が、アメリカという社会が成長するために必要だったのかもしれませんね。そこに偶然居合わせたのが、その4人であった可能性はあると思います。  まあなんにせよ、ここまで理不尽な目に合わされ続けてきた人にとっては、希望を抱かさせることさえ残酷なことだと知りました。今回のケースは冤罪を晴らすことができたからまだ良かったが、もし連邦政府に提出した新証拠が認められなかったらと思うとゾッとします。  彼が希望を捨てるシーン。それは、妻に離婚を告げるシーンであり、レズラ達に面会・手紙の拒否を告げるシーン。それぞれに目頭が熱くなりました。  この事件を利用して出世した方々。デラ・ペスカ刑事だったり、当時の検事だったり、判事だったり。そもそも最初の裁判で陪審員が全員白人ってのも作為的なものを感じます。無実やアリバイを証明できる人たちは、劇中で明言こそされていませんが殺されている可能性すらあります。そういった病巣に対する社会的な責任の言及、罰が無い限り、本当の意味でのカタルシスを本作から得ることは難しいかもしれないです。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 01:35:16)(良:1票) 《改行有》

1398.  ノッティングヒルの恋人 《ネタバレ》  誰もが一度は憧れる有名人との恋。土台が面白いのですから、どう料理しようが面白くなるに決まっています。いえ、むしろ素材が良いからこそ、あれこれ手を加えずに素材の味を楽しむほうが良いのでしょう。だからあえてベタでストレートな脚本にしたのだとしたら素晴らしい。  アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が大女優であり、その設定を活かしたプチドッキリ満載の演出が、ストーリーに起伏を生み出しています。特に妹の誕生日に参加するシーンは一番好きですね。ここでの脇を固める人たちのリアクションは理想的すぎます。心は舞い上がっているのに、平静を装おうとする感じが微笑ましくて楽しすぎます。アナに出会う人たちが、すぐにはアナと気づかないベタな演出は最高です。  はじめは何故タッカー(ヒュー・グラント)にアナが魅かれたのか意味がわかりませんでしたが、彼の普通すぎる人物設定が既に普通ではない魅力となっていたのでしょうか。大女優が目の前に現れて、少々驚きながらも自然体で振舞えることはすでに一つの個性なのかもしれないです。そこにアナが魅かれたのだとしたら、後半のアナの科白とも合ってくるし、至極納得です。ヒュー・グラントは『普通すぎる魅力』というものを上手く表現していたと思います。  本作はべたなラブコメの『べた』の良さを存分に引き出しています。本作は夢を見させてくれる映画。逆に、映画だからこそ可能になる世界。見た後、ハッピーになれる作品。ラブコメはこれくらいわかりやすくて、ハッピーなものが良いですね。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-22 19:38:41)(良:3票) 《改行有》

1399.  アンドリューNDR114 《ネタバレ》  まさかの『A.I.』パターンで後半がついていけません。時間の幅が200年。時の流れが速すぎて、全く感情移入できないです。前半が良かっただけに残念です。  前半は良かったです。前半のヒューマンドラマのまま後半までいってくれたら良いのに。『ロボット+ドラマ』の物語って、テーマ先行で観客を置き去りにしちゃうものが多い気がします。時間が進むにしても、リトル・ミスが大人になったところで十分じゃないかと思います。そしてリトル・ミスと恋愛をして、同じように苦悩して、努力して、人間になることを目指せば良いんじゃないでしょうか。孫娘のポーシャまで出さなくとも、大切なテーマは十分伝わると思います。むしろ、時間の幅広すぎることが、せっかくのテーマ・主張が伝わらない原因になっている可能性すらあります。正直リトル・ミスと恋愛してくれたら、感情移入もしやすかったし、テーマが胸に響いた気がします。  アンドリューが人間臭くなりすぎて、少々傲慢さが気になってしまうのもマイナス。見た目が人間っぽくなっても、中身はロボットらしさを残してほしいです。変なタイミングで『人間社会の常識はわからない』みたいな変なロボットらしさを出したりしますが、そーゆーことではないんです。なんとゆーか、映画に出てくるロボットは、人間の持つ美徳のみをつめこまれた人工知能という設定が多いのです。だからこそ、ロボットが人間に憧れるように、人間もまた内面が美しいロボットに憧れる、そういう存在であってほしいのです。それなのに、そのロボットならではの内面の美しさをすり減らし、わざわざ人間臭くしすぎるのはどうかと。  前半の感動や切ないストーリーがすべて消え去ってしまう後半。もはやアンドリューが前半と後半で同じ存在とは思えません。一番変わってしまったのは、外見ではなく中身だと思います。[DVD(字幕)] 4点(2015-03-19 13:07:14)《改行有》

1400.  ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》  ストーリーはいたって平凡。ですが平凡だからこそ、恐怖と緊迫感、そして危機感をリアルに感じ取れるのかもしれません。  ブラッド・レンフロのトッド・ボウデンと、イアン・マッケランのドゥ・サンダーが非常に良く、二人の心理戦だけでも見ごたえがあります。時には手を組み、時には火花を散らす、二人の独特な間合いとそこから生まれる緊張感が面白い。  今までスティーブン・キングの原作は一度も読んだことがなく、だから逆にキング原作の映画を面白いと感じるのかもしれません。今作に関しても、小説を読んでいるかのような雰囲気、リズムが大変良いです。音楽もマッチしています。  ドゥ・サンダーの狂気をトッド・ボウデンが継承したことを窺わせるラスト。ですがやはりインパクトは足りないですね。それに、始めから『悪』を内包しているかのような少年でしたので、それが表面に顕在化されただけとも思えます。どうとでもとれるラストが、すごく良いようで、何か惜しい作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-14 12:43:57)(良:1票) 《改行有》

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