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プロフィール
コメント数 2267
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1421.  オフィスキラー 《ネタバレ》  なかなかシニカルなホラーで興味深く拝見させていただきました。  切断した指をつきさした時計の針や、おもちゃのように扱う手首などゴア描写も結構なものです。死体で作り上げていく地下のマイルームは狂気の最先端をいっていますね。  本作ではまっさきに犠牲になりそうなキムが、あまりに会社に適応できていないがために逆に助かるというストーリーがなんとも皮肉が効いていて面白いです。  被害者たちは共通して、ドリーンに選ばれるだけの資質を備えていることが重要です。それでいて、ドリーンに対してパワハラやったり、陰で悪いことやったりしていることも大事なポイントになります。つまり、ドリーンにとって殺すに値する人物である一方で、殺した跡にマイオフィスを彩るのに相応しい人物でもあるということが大事なんです。  つまりキムは殺すにも値しない人物。一回邪魔になって殺されそうにはなりましたが、結局殺されず不採用。お母さんは勝手に死んじゃいましたが、オフィスにはいらないので不採用。パパの存在がうやむやにされてしまった感はありますが、回想シーンだけで考えるならば、きっと性的虐待でも受けていたんでしょう。それがドリーンという究極のアンバランス人間を生み出しちゃったっぽいですね。  きっと低予算な作品だと思うんですが、安上がりのB級ホラーとして格付けしてしまうには、捨てがたい何かがあります。ただし、その面白さはまごうことなきB級レベル。人に勧められるほど面白くはないってのが悲しい。 音楽も個人的には好みじゃないです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-01-01 08:17:17)《改行有》

1422.  ゴージャス 《ネタバレ》  ドラマ・恋愛・カンフー・コメディが適度なバランスで、安心して見ていられるエンタメ作品。ただし、そのジャンルのウェイトを均等にしたため、一つ一つのインパクトは弱いかもしれません。そのためか、いつものジャッキー作品と比べると、いささかパワー不足のような気がしないでもないです。その分映画としては、良い意味での落ち着きを感じますね。  特に今作は、目新しい演出を控えた分、懐古主義を感じる演出に惹かれます。一対一のアクション、バットアクション、特訓シーン。バトルのときにあっちこっちに行かず、その場でしっかり、でも多彩なアクションを魅せてくれます。特訓シーンも懐かしい。よく見ていると、強くなっていくのがよくわかるんです。カンフー映画の原点に帰ってきた感じが良いですね。  出てくる人たちが良い人ばかりなのも特徴的です。特に幼少期からのジャッキーのライバルは大変良いです。ボクサーをけしかけておいて、実際ジャッキーが負けると寂しそうな表情をするシーンは本作のベストシーン、だと個人的に評価しています。  唯一ちょっと嫌だったのは、身分を偽っておきながらプウ(スーチー)がジャッキーに逆ギレするシーン。更には、謝りに行ったジャッキーに対する対応も身勝手すぎてちょっと冷めます。もちろん、そんな目くじら立てるような作品じゃないことは重々承知なんですが、なんかいらいらしちゃったんです。むしろ、嘘に気づいていたにも関わらず、寛容な心でその嘘に笑顔でつきあい続けたジャッキーに感謝せえよと言いたいっす。 [DVD(吹替)] 7点(2014-12-29 01:58:42)(良:1票) 《改行有》

1423.  恋のからさわぎ(1999) 《ネタバレ》  無難に小さくまとまったティーンエイジ・ラブストーリー。変化球もひねりもほとんどないので、学園ラブコメを見たい人に、ちゃんと学園ラブコメを提供してくれる、安心の一本です。ただ小さなエピソードは結構あるんですけど、大きなヤマ場は一切ないので、刺激は少ないし印象が薄いかもしれないですね。ほとんどノリとテンポと音楽で乗り切っちゃっているような作品です。  もうひとつ難を言うならば、ジュリア・スタイルズ演じるカトリーナ・キャット・ストラトフォードが可愛く見えないのが辛いところでしょうか。ただ、こういう顔って、親近感がわくし、感情移入もしやすいし、何より応援したくなります。それに、キャラ設定はわかりやすいほどのサバサバキャラで、たまにツンデレも入るので、愛すべきキャラクターに仕上がっています。美人でないところが逆に良いのかもしれません。  ただ個人的には『キャット&パトリック』ではなく、『キャメロン&ビアンカ』、でもなく、『マイケル&マンデラ』のほんの数分のエピソードが一番のお気に入りだったりします。シェイクスピアをきっかけに急接近する二人。ロッカーにプロム用のドレスを入れておくなんて粋。マンデラが直前のシーンで『プロムに着ていくドレスを持っていない』とさりげなく言っていた一言が前フリとして効いています。  この二人のエピソードをさりげなく入れてくれたことで、三者三様のハッピーエンドを身近に感じられて、見終わった後の充足感はなかなかのものです。  でも自分の年齢上、こうゆう作品ってもはや懐かしい目線でしか見られないのが悲しい(笑)[DVD(吹替)] 7点(2014-12-28 20:06:39)《改行有》

1424.  風雲 ストームライダーズ 《ネタバレ》  ジャンプのバトル系が好きな自分にとって、手軽に楽しめるエンタメ作品。  CGの質なんてそこそこで良いし、ストーリーなんて最初から気にしていません。  と思っていたら、ストーリーもちゃんとあって、CGもなかなか楽しませてくれるレベルに達していて、素直に面白いと言えるレベルに仕上がってるじゃないですか。  登場人物がとにかくいっぱい出てきますが、キャラ設定が非常にわかりやすいのが良いですね。例えば『風(フォン)』⇒足技の達人、『霜(ション)』⇒冷気の技の達人、のように、とてもわかりやすいわけです。それに技でキャラ分けしてくれるのは嬉しいですね。  もう一人の主人公『雲(ワン)』は、明(ミン)の父を殺したり(しかも不意打ち)、孔慈を結婚式から奪ったり、あろうことか妊婦に攻撃かまして千年氷を力づくで奪ったりとやりたい放題。自分の事しか考えていないアンチヒーローです。そして思わせぶりな登場をして思わせぶりなままで終わる大使様。最高ですね。  『動く漫画の世界』を見たいときにアニメを見るのだとすれば、この作品はアニメと同じ価値があるかもしれません。こーゆー映画、私にとっては心のご飯。最初のバトルは『風の父VSホンパ』だったかな?『いくぞ』って言ったあと、二人が当たり前のように空飛んだのがすごい面白かった。そっから先はみんな当たり前のように空飛びますからね。愉快な作品です。 [DVD(吹替)] 7点(2014-12-28 13:07:37)《改行有》

1425.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》  ストーリーがしっかり作りこまれているとは思いますが、やはりアイデア・映像先行のアート的な作品だと感じます。どちらかと言えば、視覚的な面白さを追求した作品ではないかと。  ですので、ディテールにおいては甘さがあります。こういう作品こそ、ディテールにこだわり、矛盾点を無くし、作品に説得力が生まれればより高度な傑作に成りえたかもしれません。  今作に関しては、ルールを事前に知ってから見たほうが楽しいかもしれないですね。『価値観が変化する』⇒『色がつく』という着想は実に面白いです。最初は色がつくきっかけがよくわからなかったんです。ルールがよくわからないまま物語が進行していくので、もやもやします。最初から知っていれば、映画を見たときの感想がまた違うものになるかもしれません。  ちょっとだけクレーム。①リモコンを渡した電気屋さんは主人公に対してクレームなんぞつけずに、終始、第三者的視点でいて欲しいです。②どちらかと言えばファミリー向け作品の雰囲気がするのですが、それにしては下ネタ多くないですか?③お母さんに不倫してほしくない。しかもお父さんとお母さんの関係はラストで修復されたのかよくわからないままです。あの三角関係が適当にスルーされるのは不自然です。④価値観の変化により、妹のほうがプレザントヴィルに残り、兄のほうが現実世界に戻るというのは、流れ的には間違っていないと思います。ですがプレザントヴィルの世界がどこまで広がっているのか、はっきりとしないまま妹がその世界でバスに乗って大学に行こうとするのは、世界観が崩れます。プレザントヴィルはやはり架空世界のままのほうが、収まりが良いんじゃないでしょうか?[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-12-22 04:09:00)(良:1票) 《改行有》

1426.  CUBE 《ネタバレ》  今作は、CUBEの存在理由、メンバーの選考方法、黒幕などの説明を一切省き、90分という枠の中に脱出サスペンスのみを盛り込んだところが素晴らしいです。  おそらく舞台セットは一つ、二つしか作っていないのかもしれませんが、『見せ方』によって空間に壮大な奥行きと広がりを感じるのが凄いです。途中で何度か『外』の描写を入れたことによって、『CUBE』の圧倒的な空間の暴力を体感できてしまうのも凄いです。  また、主人公らしき人物を配置しなかったことにより、より臨場感を感じられるのは本作の長所でしょう。強いて言うなら、『見ている自分』が主人公でしょうか。より主観的になることができるのです。主観的になれる作品は、恐怖感と緊張感が一層増します。  本作における重要なキーパーソンは実際のところ3人です。数学少女のレヴン、外壁設計者のワース、計算機のカザン。ところが、即戦力として期待できそうな警官のクエンティン、女医のハロウェイ、天才脱獄者レンの3人を配置することで、観客を見事にミスディレクションさせることに成功しています。中心人物の交代劇、パワーバランスの変動というのは、緊張感を持続させるのに大変効果的に働くものなんですね。感心します。  惜しむらくは、ストーリーが進むにつれて、脅威の対象が『CUBE』⇒『クエンティン』へとシフトしてしまうことでしょうか。どうしても後半は『CUBE』に、舞台設定以上の価値が見られないのです。それに、数学少女を殺しちゃうシーンでは急にB級っぽさが前面に出てきて残念です。それじゃあ普通の殺人鬼サスペンスと変わらないじゃないですか。  あとついでに言うなら、冒頭のスプラッタシーンのクオリティが高すぎて、スプラッタムービーファンに過剰な期待を持たせてしまうかもしれません。映像面に関しては、『怖いもの見たさ』の人間心理を見事に裏切っちゃう作品ではあるので、そっち方面を期待しすぎると尻すぼみに感じてしまうかもしれませんね。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 20:05:08)《改行有》

1427.  ガタカ 《ネタバレ》  そもそもこの作品は、映画作品として面白いのでしょうか。  ドラマとして見ると、リアリティに乏しく深みが足りません。  SFエンタメとして見ると、遊び心が少なく、抑揚が足りません。  何ともつかみどころがない作品です。  本当に良い映画は、たとえ娯楽性が薄くても、話にひきこまれて、『映画・作品としての面白さ』を感じます。この作品にはそこまでの圧力がありません。  決定打に欠ける作品です。映画としての『ウリ』がないです。斬新なアイデアのみで勝負している印象です。  内容について少し述べます。  世界の構図が見えづらいです。また、ヴィンセントの目的はわかります。ですが、その動機、彼を動かす原動力が伝わってきません。何故そこまで『宇宙へ行くこと』に固執するのか。その説得力があれば、より感情移入することもできて、まったく違った印象になったことでしょう。まるで、『映画のために宇宙へ行こうと躍起になっている青年』のようです。ついでに言うと、アイリーンの立ち位置、彼女とのラブストーリーの必要性も不明です。それにジェロームは何のためにサンプルを提供するのか、彼の目的・動機が一番わかりにくいです。  細かいところで言うなら、遠泳でやたらと優劣をつけたがるのも近未来SFの設定に合っていない気がします。  そもそも娯楽SFサスペンスを見るつもりでいたのが間違いですね。サスペンスと思ってみると失敗します。確かにサスペンスの側面もあるのですが、あくまで味付け程度。多くの人が述べられているように、これはヒューマンドラマであり自己啓発ドラマです。  もっとマクロな世界観を期待していたのに、意外とミクロな世界でのやりとりに終始してしまったのも残念です。良い映画なんでしょうが、どうしても面白くなかったので、ここは正直に『つまらなかった。』と言っておきます。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-12-21 13:50:35)(良:1票) 《改行有》

1428.  初恋のきた道 《ネタバレ》  正直退屈で平坦です。ストーリーに起伏がありません。『こういう事がありました。』という出来事を見せられているだけに感じます。  現在⇒白黒、過去⇒カラー、で時代を分けていますが、現在のウェイトが大きい分、過去の描写が少ない気がします。感情が入る暇もなく、現在に連れ戻されてしまいます。きっと、エンターテイメントを期待して見ると、思いの外落胆してしまうタイプの作品でしょう。疲れているときに見ると中盤過ぎに相当眠くなります。  私は『恋愛もの』を見るときに、ラブストーリーならではの期待感や幸福感、充足感というものをどうしても堪能したいのです。その点において、本作はあまりにも真面目すぎて味気なさ過ぎます。他人の恋愛話を聞いているのと同じレベルです。  女優さんはとても有名で大人気の方みたいですね。ただ、やはりストーリー、脚本あっての映像美でありキャストだとも思うんですよね。  ストーリーや演出に関しては、今作を見たのと同じ日に、プレゼントの絵本を選んでいるときに立ち読みした『花さかじいさん』のほうがプロットがはっきりしていて、面白かったし感動しました。[DVD(吹替)] 3点(2014-12-15 13:31:34)(良:2票) 《改行有》

1429.  バスケット・ケース 《ネタバレ》  雰囲気はカルトっぽいですが、中身は万人受けしそうな分かりやすいストーリーホラーになっています。シャム双生児という極めてデリケートな人権問題を、ホラーエンタメにしてしまうという不謹慎極まりない作品ではありますが、そこはフィクションとしてわりきってしまうのが大切なんでしょう。兄ベリアルがどこに潜んでいるのかわからないという恐怖感を煽る演出は王道をいっていて、ホラー映画の醍醐味を十分に堪能できる作品です。  それにしても、最近の映画に見慣れてしまうと、兄ベリアルのカクカクとした動きに作り物っぽさを感じてしまいます。ですが物語りが進むにつれ、リアルに、自然に見え始めるので何とも不思議。特に中盤から目ヂカラが半端なくて、パッケージにもなっているバスケットケースから除く目には感動すら覚えます。  そして過去の回想シーンに入ってからがこの作品は面白い。過去のエピソードだけでも、今作は見る価値があると思います。手術シーンもさることながら、ゴミ袋に入れられた兄を助けに行くシーンが何とも切ない。このエピソードを見た後では、兄弟に対する思い入れもまた一味違ったものになるわけです。ホラーなのに、ストーリー構成が大変素晴らしいです。賞賛に値します。  音楽だけが個人的には今イチです。一昔前のホラー映画って、全部挿入される音楽及び効果音が同じに聞こえます。まさに古い映画ですよって感じのプア~ンっていう効果音。あれがあんまり好きじゃないんです。でもベリアルの叫び声は最高です。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 14:26:23)《改行有》

1430.  ビッグ・ヒット 《ネタバレ》  シュールなブラックコメディ系アクション。どちらかと言えばコメディ寄りです。テンポとリズムが大変良く、歯切れの良さは今作の最大の長所ですが、逆に言えばそれ以外の長所がほとんど見当たりません。もう一つの見所としては、マーク・ウォルバーグ演じるメル・スマイリー。メルのキャラは最高です。また、彼の声が抜群に良いんです。主人公が殺し屋ながらも、素直に応援したくなるタイプっていうのは重要です。  今作は冒頭15分くらいの、メルたち殺し屋チームの仕事ぶりを閲覧できるシークエンスが一番面白いです。それ以降はコメディに徹します。  コメディは大きく2パターンあると思います。ストーリー性が強いものの中に、スパイス程度にコメディがブレンドされるパターン。コメディそのものが主流になるパターン。後者はハチャメチャ、支離滅裂になりやすいのが特徴。今作はどちらかと言えば後者より。あまり私が好きではないタイプです。  メル以外のキャラはどいつもこいつも奇人変人ぞろいで、シスコなんてクズすぎて最早笑えません。ぎりぎりセーフなのは、組織のボスの『パリス』と、誘拐された娘くらいでしょうか。あとはいかにもコメディやってますって感じで、見ていて辟易します。  劇中ちょっと期待してしまった、お父さんの酒癖の悪さがどう爆発するのかっていうのも思いのほか不発に終わり期待はずれ。やはり最初くらいしか見所がないんです。それにラスト、結局メルは組織に身の潔白を証明できたのかどうかわからないまま終わっちゃうので、変な残尿感が残ります。シスコに殺されるガンプやビデオ屋が可哀想すぎるのもちょっとマイナスです。  残念ながら僕の中ではビッグ・ヒットしませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-12-11 13:18:16)(良:1票) 《改行有》

1431.  ヒーロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》  非常にドラマ性の強いバイオレンスアクション映画です。  少しだけストーリーの紹介。【敵対する二大勢力の中で、ボスに次ぐリーダー格のジャックとチャウ。しかし二人は親友同士。序盤のバーでのひとときが何とも微笑ましい。しかしそれぞれのボスのため、二人は戦い、チャウもジャックも瀕死に。ジャックは仲間を全員失い、チャウは両足を失います。】 【ここからが本作の凄いところ。二人が病院にいる間に、二人のボスは和解を済ませてしまいます。そして、ジャックのことを煙たがっていたボスは、あろうことか入院中のジャックを殺そうとする暴挙に出るのです。それを助けたジャックの恋人はジャックの代わりに大火傷を負い、最後は自殺してしまいます。一方、チャウは組織に捨てられた挙句、献身的な世話をしてくれる最愛の彼女をボスに殺されてしまいます。】  当然復讐となり、それまでの憤りを払拭できるほどのカタルシスをラストで感じることができるかどうか、そこは重要なポイントになると思います。ですが、残念ながら復讐実行の前にチャウが死んでしまいます。その最期たるや、照準を合わせたまま死んでいるという壮絶さ。衝撃的なシーンでしたが、この時点でチャウは戦線離脱してしまうわけです。そこでもしかすると評価が分かれてしまうかもしれませんね。  結局この作品は、ボス二人がクズすぎて、ラストではもう少し爽快な気分、もしくは別な形のハッピーエンドを用意してくれても良いんじゃないかというのが個人的な感想になっちゃいます。エンタメ系バイオレンスアクションとしては大変クオリティの高い作品ですが、後味はそんなに良くないかもしれないですね。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-09 04:31:49)《改行有》

1432.  ノック・オフ 《ネタバレ》  トミーが実はCIAで、女社長も実はCIAで、トミーが所属しているCIAが実は黒幕でロシアの人達と手を組んでいて、・・・ああ、わかりにくい。ジャン=クロード・ヴァンダム主演だから油断しました。まさかこんなにごちゃごちゃしているなんて。結局誰が敵で、今レイたちが誰と何故戦っているのかがなんとなくしか理解できません。そもそもこのアクション映画にこんな複雑なストーリーがいるのでしょうか?謎は深まるばかりです。  みんながこれだけアクションを頑張っていて、驚くほどのつまらなさ。  大仏が緑の炎に包まれた瞬間、小さい頃に見た『ゴレンジャー』をなぜか思い出しました。[DVD(字幕)] 3点(2014-12-08 23:43:36)《改行有》

1433.  ダンテズ・ピーク 《ネタバレ》  パニック映画は好きなジャンルの一つですので、点数は甘めになります。  本作はパニック映画としてのバランスが非常に良い作品です。酸性化する温泉に、にごる水。プロローグで火山噴火の恐ろしさを体感し、大切な人を亡くしている主人公だからこそ、噴火の予兆に過剰に反応するプロットに説得力が生まれています。そしてそこで当然生じる関係者各位との軋轢も自然で良いです。もちろんそのために初動が遅れ、危機的状況が訪れるというパニック映画の定石を踏んでいるわけですが、だからこそ面白い作品だと言えそうです。  ただ、主人公のハリー、レイチェルとその家族にスポットをあてすぎたために、パニック映画としての醍醐味に欠ける部分もあります。不特定多数の人々の災害時における状況を映してこそのパニック映画だと思っています。そういった意味では空間の広がりやスケールの大きさに、物足りなさを感じます。  また、山から降りようとしない祖母がその理由を語らなかったり、火山を研究しているプロの地質学者が車で溶岩の上の走りきろうとしたり、少々演出に強引さが感じられます。無理矢理作られた人為的な危機的状況というものは、『ハラハラ』というより『イライラ』しちゃうものです。  とは言え、祖母の家に溶岩が押し寄せてくるシーンなど、映像だけでもかなり怖いシーンがありますので、それだけでも本作に関しては『一見の価値アリ』と言えそうです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-12-08 02:18:31)(良:2票) 《改行有》

1434.  ブルー・ストリーク 《ネタバレ》  ザ・ハリウッド。まさによくあるハリウッド映画です。軽快なノリとトークを楽しめます。エンターテイメントの基本を押さえた手堅い一本です。  プロの泥棒だからこそわかるプロの手口。その設定を活かした脚本と演出、そこから生み出されるちょっとした爽快感や優越感が小気味良い作品です。  本作ではこれでもかというくらい、良い意味でご都合主義が炸裂しまくり。上司や同僚がやたらとマローン刑事を敏腕だと勘違いしていく様子がおかしくてたまりません。  ラストで裏切ったやつを結局マローン(本当はローガン)が撃ち殺しちゃったのがマイナスでしょうか。恋人も一度きりの登場っていうのはもったいないかもしれませんね。せっかくなんで、宝石も彼女もゲットしちゃって、両手に花くらいで終わっても良さどうですけどね。  何にせよ、こーゆー肩の力を抜いて見られる娯楽作品は精神衛生上すっごく大事だと思われます。  蛇足ですが、最近コメディだけは吹き替えで見てみるようにしています。本作も吹き替えで見ました。すっごい良かったです。『吹き替えのほうが面白い』というご意見が、コメディ作品でよく見受けられた気がしましたので。思い切って吹き替えで見てみて良かったです。[DVD(吹替)] 8点(2014-11-30 19:53:40)(良:2票) 《改行有》

1435.  25年目のキス 《ネタバレ》  所謂ラブコメ+サクセスストーリー。エンターテイメント性の高い作品だと思います。  ですが同じサクセスストーリーでも、自分の力でのしあがっていくのと、人の力でのしあがっていくのとでは、全然意味合いが違います。今作は残念ながら後者。一応ラストのハッピーエンドは、主人公のジョジーの記事によるものですが、それもフィクションだからこそ可能になった力技です。  そもそもの舞台が美男美女のそろう現代のハイスクール。オタク側のアルヴィスでさえ、ジョジーより美しい。そう考えると、アルヴィス役のリーリー・ソビエスキーはミスキャストかもしれません。どんなに地味にしようとしても、美しさがもれちゃっています。  他のメンバーにしても美男美女ぞろい。ジョジーはルックスでは勝ち目ゼロ。当然中身の勝負になるわけです。ところが中身もスッカスカ。この手のタイプの主役に必要なセールスポイントがジョジーにはないんです。いや、唯一“才女”という資質はありますが、それがなぜか劇中で活かされません。  結局は弟のロブの力でっていうところが、一番冷めます。でも弟のキャラは最高です。  ついでに言うと、潜入取材の設定も活かしきれていない気がします。  結局高校生の頃から、ジョジー本人が成長しきれていないところが微妙なんです。  『25歳にもなって、高校生相手にムキになって』とすら思ってしまいます。  そんなジョジーに何故先生が魅かれたのか謎です。弟ロブの力添えがあったとしても、ガイが何故ジョジーをそんなに気に入ったのか謎です。アルディスとの関係はなし崩し的に修復しちゃっているし。弟ロブにいたっては、アシスタントコーチという収まり方でよかったのですか?なんとも釈然としないハッピーエンドストーリーでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-11-29 22:11:25)(良:2票) 《改行有》

1436.  ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ! 《ネタバレ》  シナリオがよくできているにも関わらず、登場人物に共感できる人物もいなければ、応援できる人物もいない稀有な作品。  トレイシーはポスター破っちゃった挙句に、代わりに名乗りでたタミーにあろうことか罵声を浴びせて、全然笑えない。デイブと不倫していたっていうエピソードも微妙にキャラと合っていないような気がするんですよね。  そしてもう一人の主人公、マキャリスターはもっと最悪。転落人生っていうか自業自得も良いところで、人のことどうこう言う前に、お前がまず真っ当に生きろって話です。  この二人が中心になって物語が進んでいって、楽しいわけないです。  コメディであっても、倫理観は大切にしてほしいものです。『倫理や道徳を教える教師が、一番そこから遠いところにいる。』って、そんな設定は要らないのです。『コメディ楽しい』と思えるのは、一線を越えないからであって、何でもアリになっちゃえば楽しくないです。実際に、マキャリスターの不倫はドン引きも良いとこです。奥さん泣いていたのに、『愛しているよリンダ』じゃないでしょう。で、ラストは前向きに人生やり直していますよ、って被害者面して、あなたは加害者でしょう。  勘違いしまくり、倫理観ゼロの人物を見せられて、不愉快な気持ちでいっぱいでございます。  むしろ、終始ヒール役と、情けないお人好し役で一貫していたメッツラー兄妹のほうが良かったです。特にタミーは最高でしょう。  それと冒頭5分のところで、『掃除したばかりなのに』と無言で怒りを表現していた掃除夫が、ラスト、最悪の形で復讐を果たすところなんかは、なかなか上手いです。  ですがどちらにせよ、これはとてもつまらない映画です。面白さのかけらくらいしかない作品です。 [DVD(吹替)] 3点(2014-11-26 05:43:48)《改行有》

1437.  目撃(1997) 《ネタバレ》  娯楽サスペンスとしてまさにちょうど良い感じです。少しハラハラ、少しエンタメ、少し爽快、良い匙加減です。ただクリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリスという豪華キャストから大作をイメージしてしまうと肩透かしを喰らうかもしれません。  大統領設定もいささか物足りないです。スキャンダル・犯罪の隠蔽工作を秘密裏に行う必要性はわかりますが、それにしてももう少し大統領ならではの強大な権力の行使みたいなものは見せてほしいものです。『犯人は大統領だ。』『ええ!!』で驚かすだけの材料になってしまっているのが勿体無い気がします。  ルーサーとセス・フランクは、イーストウッドとエド・ハリスの良い面が全部出ていて凄く良いです。エド・ハリスの安心感のある雰囲気は、本作の刑事役にぴったりです。  また、ルーサーがただのスーパーマンではなく、娘がウィークポイントして良い意味で効いていたのが上手いです。『罠だと知りながら、娘から呼ばれたから来た。』『人殺しはしないはずなのに、娘の命を狙う奴は関係ない。』娘への愛情を感じさせる微妙な人物設定がさすがイーストウッドです。それに、個人的に凄く良かったのが、冷蔵庫を満たす粋な演出。冷蔵庫と一緒にこちらの満足感まで満たされます。こーいった演出って、イーストウッドっぽくて大好きです。  ラストの落とし所だけはちょっと不満かも。安易に暗殺による復讐ではなく、事件を明るみにしてほしかったですね。社会的な粛清を大統領メンバーがくらうほうが、カタルシスを感じられそうです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-23 23:33:32)《改行有》

1438.  ワンダーランド駅で 《ネタバレ》  予備知識なしで観ると、いったいどーゆードラマなのかが最初はわかりにくいです。その上、やたらと人のアップが早いスピードで切り替わるので、観ていて疲れます。  中心人物が二人。エリンとアラン。要はこの二人が出会うまでのすれ違い、行き違い、それぞれのエピソードを噛みしめて楽しむ物語。最初わかんなかったです。  二人が出会うまで長かったなー。『やっと出会った!』と思ったら映画が終わりますからね。なるほど、そーゆーことですか。出会うまでのストーリーを楽しむもんだと知っていれば、もう少し違う見方で鑑賞できたかもしれません。今作については、事前にストーリー設定を知っておいたほうが良いかもしれないですね。  いずれにせよ、今作は脇役のキャラ設定、1つ1つのエピソード、そのどれもが中途半端な印象です。自然な日常、自然な社会を撮りたかったのかもしれませんが、自然すぎてつまらないです。どこにでもいそうな人たちのどこにでもありそうな日常を、ありふれた会話で延々と見せられても面白いわけがないと思うのですが、いかがでしょう?  ただ中盤から終盤にかけては、物語が面白くなります。二人の結末が気になります。音楽もなかなか良いです。ハッピーエンドなので、観終わった後の後味は清々しくて、悪くないです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-11-23 10:12:04)《改行有》

1439.  エバー・アフター 《ネタバレ》  魔法の力に頼らないシンデレラというのが大変面白いです。シンデレラ役と王子役に、あえて美男美女ではない二人を起用しているところに好感が持てます。  自分の運命は自分の力で切り開こうとするダニエルは大変に魅力的ですね。もともとドリュー・バリモアは好きな役者さんの一人ですが、今作の彼女は特に良い持ち味を出してくれています。彼女の芯の強さを感じさせる台詞まわし。亡き父親に剣を習っていたというサプライズ設定。ジプシーに『かついで持っていけるものであれば持っていけ。』と言われ、王子をかつぐシーンは今作のベストシーンでしょう。  脇を固めるキャラたちも、無難ではありますが良い味を出し、ストーリーを盛り上げてくれます。中でも、ちょいちょい出てくる王子と父王のボケと突っ込みは面白いですね。  マイナス要素を挙げるとすると、思いのほか過激描写があることでしょうか。例えば鞭打ち。それにラストの落とし所も、思いの外過酷な罰を与えちゃってやや驚きです。そこはシビアなんですね。それに、仮面舞踏会がクライマックスかと思ったのに、そこでの王子の変わり身に少々引いちゃいます。アホな王子は最高なんですけど、アホすぎる王子は最低です。  今作は、良くも悪くも勧善懲悪でわかりやすいハッピーエンドストーリー。万人が楽しめる良作だと思います。こういう作品は貴重ですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-22 12:30:46)(良:1票) 《改行有》

1440.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》  冒頭で散っていく命と、物語中盤から後半で散っていく命に対する見方が見事に変わってしまう作品です。冒頭では敵も含め、その他大勢だった兵士が、物語の終盤ではそれぞれに名前と意味を持ち始めます。そう感じ取れるようになっただけでもこの映画を観た価値があります。  『ライアン一人を救出するために、複数の命が犠牲になる。でもその複数の命にだって、それぞれに名前があり、家族があり、恋人や友人がいて人生がある。なんて理不尽なんだ!』って観る人に思ってもらうことがスピルバーグの本来の狙いだとしたら、この人ってやっぱり凄いと思います。  また、ライアンを探すという名目で各地を転戦し、各部隊の手助けをするところは、『ガンダム』を連想します。確かにメインの目的はライアンを救出することですが、その過程において、敵の拠点を破壊し、味方の部隊を手助けします。間接的に、彼らはその道中で、数多くの味方の命を救っていると言えるでしょう。もしかすると、一見理不尽に見える任務に、少しでも意味を持たせたかったのかもしれません。  ただし、味方の命を一人助けるということは、その代わりに敵の命を奪うということになります。『敵・味方』というくくりではなく、『人類』というくくりで見たときに、戦争そのものが理不尽で非生産的な無意味なものであるということは間違いありません。  アパムがドイツ兵を助けたことにより、そのドイツ兵が自分の仲間を次々と殺してしまいます。アパムは結局自らの手でそのドイツ兵の命を奪います。これが戦争の無意味さを象徴する良い例でしょう。  今作は『動』から『静』への極端な切り返しが、より臨場感を際立たせている気がします。冒頭の30分は、現実感がなくなりそうなほどの衝撃です。そこからビーチ制圧後の『静』へのシーンによって、私達観る側の人間は否応無く当事者側にひっぱられている気がするのです。この点において、この作品は他の戦争映画とは一線を画しているかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-19 13:44:17)(良:3票) 《改行有》

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