みんなのシネマレビュー |
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1441. フェリーニのローマ まあ、困った監督さんだよね。ローマに対する熱い思いはわかるんだけど、 こんな独善的なオマージュ作品を作られても、どう受け取ったらいいのやら。 ストーリーはほぼゼロ。写真集を見ているように、時にはドキュメント映像を見ているように、 ローマとそこに生きる人たちの素の姿を、画面から溢れ出るように次から次へと見せているだけ。 場面ごとに目を見張るシーンやパワーも感じるのだが、演出映像以外の点数はつけられなかった。 巨匠という冠がつくと、こんな映画まで作れちゃうんだと、ちょっとびっくり。[ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-05 08:46:48)《改行有》 1442. 黄昏(1981) まさに「黄昏」という言葉がぴったりの、夫婦愛を描いた作品。 見所は別荘地の美しい風景と夫婦二人の演技。夫役のヘンリー・フォンダもいいが、 妻役のキャサリン・へッブバーンがとにかくうまい。以前から演技派だとは思っていたが、 プロフィールを覗いてみたら、この作品で4度目のオスカーを受賞した記録保持者らしい。 何気ないシーン、さりげないセリフで、これほどジーンとさせる役者は中々いない。 劇中の夫婦関係は日本の昔の夫婦にも相通ずるものがあり、 ある程度歳のいった人なら感情移入はし易いのではないかと思う。 キャサリンの円熟に達した演技を観るだけでも価値のある、大人の鑑賞に十分堪え得る作品。[地上波(吹替)] 6点(2011-08-05 08:16:07)《改行有》 1443. 恋はデジャ・ブ 邦題通りの映画。主人公のキャラやテーマは、 同じビル・マーレイ主演の「3人のゴースト」とほぼ同じ。アイデア自体は面白いんだけど、 主人公の奇妙な体験は何の前触れもなく起こるので、そのきっかけがあったほうが判り易いし、 お話ももう少し広がったのではないかと思う。中盤のシーンはかなりしんどかったな。 鑑賞者を飽きさせないように、コマを繋いで無理にテンポを出していたようだけど。 終盤からラストにかけてのあっさり目の展開も含め、シナリオ、演出共にもうひと工夫あれば、 というのが率直な感想。そこそこ楽しめるコメディーだとは思うが・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 08:00:08)《改行有》 1444. クリムゾン・タイド どちらかと言えば、心理サスペンスという印象が強いドラマだが、 自分がこの主役二人の部下だったら、と仮想して鑑賞すると結構入っていける。 敵艦との戦闘シーンもいいけど、閉塞感たっぷりの艦内でのキャラ描写もよく描けていた。 デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンは、もう安定感たっぷりで安心して観ていられる。 そんな事やってる場合じゃないでしょ? とは言えない雰囲気だけど、 実際にこのようなケースで戦争が起こったこともあったのかな、と考えたら結構怖かった。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-05 07:47:56)《改行有》 1445. キス・オブ・ザ・ドラゴン ジェット・リー主演のアクション映画。 ストーリーはありきたりで、あまり面白くないんだけど、シリアス系の展開で、 演出もちょっと凝っていた。こういったアクション映画はお話の内容より、 やっぱり主役の魅力が全て。リーのファンなら十分楽しめる作品かと。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-05 07:40:40)《改行有》 1446. アメリカン・ヒストリーX 現代アメリカ社会の闇を描いた問題作。 予想以上にしっかりしたドラマで、テーマははっきりと伝わるし、ラストもうまくまとめている。 終盤の弟の心理描写が単純過ぎるかなと思ったぐらいで、よく2時間内で仕上げたといった印象。 その分遊びがなく、かなり重苦しい内容なので、疲れている時の鑑賞は避けたほうがいいかも。 兄貴役の俳優さんは、いい役者だったな。繰り返し観るような映画ではないのかもしれないけど、 演出面も含め、かなり出来のいい作品だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-05 07:17:16)《改行有》 1447. 嫌われ松子の一生 一人の女の波瀾万丈な人生を描いた作品。 自ら不幸を背負ってしまう何だか訳のわからないヒロインだけど、 こういう女性って実際に存在するし、コメディー・タッチのストーリーなので、 あまり気にはならない。CGを多用しているのが特徴で、内容とは正反対に映像は華やか。 一応バランスは取れているんだろうけど、エピソードと演出に出来不出来があって、 やっぱり新感覚の映画といった印象が強かった。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-05 07:09:07)《改行有》 1448. いちご白書 70年代初頭の時代背景や雰囲気がよく出ている青春映画。 劇中に挿入されてくる曲もいい。映像は良くないけど、たぶん演出はいいんだと思う。 主役の二人はどんな顔してたかなぁ。男のほうは眼鏡をかけていたと思うけど、 キャスティングに関してはあまり記憶にない。それにしても、こんな時代があったんだねぇ。 今の若い人たちが観たら、別世界のお話だと思うんじゃないだろうか。[地上波(字幕)] 5点(2011-08-05 06:54:47)《改行有》 1449. 青春デンデケデケデケ 60年代の高校生活を描いた青春ドラマ。 基本的に仲間内の友情話が中心の展開なのだが、高校生らしいエピソードが盛りだくさんで、 もの凄く楽しそう。ただあまりにも普通すぎて、正直盛り上がりに欠けるきらいはある。 最終的にノスタルジー色でカバーという狙いなのだろうが、 取り立てて切なさを感じさせるシーンがある訳でもなく、自分にはピンとこなかった。 映像のほうは何の問題もないけど、主人公が突然カメラに向かって、 言葉やポーズで合いの手を入れるような演出は、生理的に受けつけない。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 06:43:24)《改行有》 1450. 予期せぬ出来事 「グランドホテル」形式の映画作品。 設定は非常に面白いんだけど、残念ながら人間ドラマとしての掘り込みは浅い。 実業家の妻がストーリーの約7割を占めているのだが、 「奥さん何やってんの?」というぐらい中身のないものだし、 彼女だけじゃ作品としては成立しないので、単に他のエピソードを足しただけといった印象。 登場人物たちのいろいろな人間模様が絡んでくる展開を期待したのだが、 そういったこともほとんどなく、肩すかしを喰らった感は否めない。 キャスティングだけは豪華で良かったが、劇中で役者としての魅力が表現されていたのが リチャード・バートンとマギー・スミスだけというのはちょっと寂しかった。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-05 06:23:06)《改行有》 1451. 黄色いリボン やっぱりジョン・ウェインは西部劇がよく似合う。 風格があるというか重厚というか、どっしりしていて、本作での大尉役にはぴったり。 ストーリーはかなり平坦で、あっち行ったりこっち行ったり、何をやってるのか、 よくわからなかった。あくまでジョンの魅力を描くための作品という印象だが、 映像に関しては、西部劇の中では「シェーン」に匹敵するくらいきれいで、音楽もいい。 雄大な荒野に、思わず魅せられてしまいそうな作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-05 06:17:45)《改行有》 1452. クリープショー 5話のエピソードから成るホラー映画。ホラーといってもガチガチのホラーではなく、 多少コミカルタッチで描かれているので、肩の力を抜いて鑑賞できる気楽さがある。 プロローグからしてお遊び感覚一杯の構成で、3番目と5番目の話が印象に残っているのだが、 全体的には夏の夜に友人から聞かされる怪談話といった印象。 2話目にスティーブン・キングが主演をしていて笑ってしまったんだけど、 それほどエグいシーンもないし、そこそこ楽しめる万人向けのB級作品だと思う。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-05 05:41:33)《改行有》 1453. 007/ムーンレイカー いくら"ムーンレイカー"とはいえ、あまりにもぶっ飛び過ぎ。 元々マンガ的なシリーズだが、さすがにここまで来ると、もう笑うしかなかった。 それでもボンドの活躍が変わることはなく、新型兵器やボンドガール、 そして前作で評判だった悪役ジョーズも登場するので、万人向けの娯楽作には仕上がっている。 スパイアクションというよりは、ほとんどSFアクションコメディー。[映画館(字幕)] 3点(2011-08-05 05:38:08)《改行有》 1454. 妖怪大戦争(2005) 「東映まんが祭り」のメイン作品みたいな映画。 妖怪を絡めた主人公の冒険ファンタジーとくれば、夏休みあたりにはぴったり。 いろいろな面白い妖怪がたくさん出てくるので、お子さんたちは非常に喜ぶのではないかと思う。 それ以外は何もない。結構豪華なキャスティングだったんだな。[地上波(邦画)] 2点(2011-08-05 05:28:34)《改行有》 1455. クレージーモンキー/笑拳 「酔拳」や「蛇拳」は実際に中国拳法として存在するが、 「笑拳」というのは聞いたことがない。前作よりも面白い物をという意気込みはわかるけど、 おふざけすぎだし、やりすぎ。ここまで来ると、さすがにもういいかなという感じ。 ジャッキーの魅力だけは変わらないので、普通のカンフー映画としては楽しめると思う。[地上波(吹替)] 3点(2011-08-05 05:15:39)《改行有》 1456. 古都(1963) 川端康成の原作をしっかりと描きつつ、様々な京文化と風景を描写していく構成は、 非常に丁寧に作られているといった印象を受けさせる。 ストーリーも面白く、双子の役で一人二役を演じる岩下志麻の好演も見所。 芸術性にも富んでいて、非常に見応えはあるんだけど、ちょっと奥ゆかしすぎるのでは? と感じてしまうところは、いかにも文芸作品たる所以。 まさに「いい仕事をしている」、という表現がぴったりのクラシック作品だった。[DVD(邦画)] 7点(2011-08-05 05:08:26)《改行有》 1457. プロジェクト・イーグル この頃になると、ジャッキーの映画には妙な安定感がある。 彼の動きは相変わらず凄いし、安心して鑑賞できる反面、新鮮な驚きというものはなくなった。 コメディー部分は主に女の子3人が請け負っていて、華があることはあるんだけど、 最初から最後までキャーキャー騒ぎまくり。ストーリーに集中できなくてイライラした。 一人ぐらいアクションができる子を用意していたら、もう少し引き締まっていたと思う。 内容としては可もなく不可もなく、肩の力を抜いて普通に楽しめる程度の映画。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-05 03:49:35)《改行有》 1458. 大いなる西部 ガンファイトがあまりない珍しい西部劇で、しかも東部の男が主役。 彼の性格は温厚で冷静沈着なのだが、婚約者を始め、西部男達のやたら好戦的なキャラとの 対比がおもしろい。ストーリーが単純なので、物語にもすぐに入っていけるはず。 非暴力主義、何事も話し合いで解決という主人公の紳士的なキャラはいかにも大人で、 やけに格好よく見えてしまうのだが、もちろん男らしいシーンもしっかり用意されており、 チャールトン・ヘストンも西部男の代表としていい味を出している。 異色の西部劇ではあるがロケーションが素晴らしく、グレゴリー・ペックがハマリ役の作品だった。[地上波(吹替)] 6点(2011-08-05 03:21:09)《改行有》 1459. 着信アリ ストーリーは決してつまらないわけじゃないんだけど、 なんか「リング」に似てないか? ヒネリやオチまでそっくり。 ここまでやっちゃうと、さすがに印象が悪くなるのは仕方ないと思う。 それさえ気にかけなければ、まあまあのホラー映画。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-05 02:54:30)《改行有》 1460. 王様と私(1956) ミュージカル映画としては、お話があまり面白くないんだよね。 映像はきれいだけど、カメラは引きばかりで近寄ってもバストアップまでなので、 まるで舞台劇を観ているようで飽きてくる。ブリンナーの王様役はハマっていたが、 アクが強いので好き嫌いが分かれるところ。デボラ・カーの役柄は今イチだったかな。 やっぱり名曲「Shall We ダンス?」の流れるシーンが、一番印象に残る作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 02:45:28)《改行有》
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