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1461. 本陣殺人事件 1976年の「犬神家の一族」から始まった横溝ブームだが、これはその前年に公開された作品。 原作自体が評価の高い作品で、密室トリックの複雑怪奇さが面白いのだが、 あまり詳しく触れておらず、推理物としては正直ちょっと物足りない。 金田一は長髪、袴姿ではなく、風来坊の青年というスタイル。それに合わせているのか、 ドロドロ色はやや控えめで、ドラマのほうに焦点を当てた作りになっている。 ビッグタイトルと比較すると娯楽性は乏しいが、演出や映像に多少のこだわりを見せているので、 横溝ファンならまあ楽しめる範囲内の作品かと。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-05 02:25:06)《改行有》 1462. ソフィーの選択 序盤は人間関係があまりにも異様すぎて中々物語に入っていけず、ちょっと苦労した。 中盤からはヒロインであるソフィーの独白、主人公が聞き手という形で展開されていくが、 ソフィーは劇中で二度の選択を迫られる。これはじっくりと見入ってしまった。 全体的にはメリル・ストリープの演技が光っていた作品で、さすがはアカデミー主演女優さん。 何度も観たいと思わせるような作品ではないが、心にずっしりと残るドラマである。[地上波(字幕)] 6点(2011-08-04 15:57:39)《改行有》 1463. 鳥(1963) 言わずと知れたヒッチコックの代表作。 こちらの恐怖心を煽る演出はさすがと唸るところだけど、ストーリーのほうはいただけない。 前半はヒロイン中心のお話が淡々と進むだけで、伏線も張られていなければヒネリもオチもない。 相手男性の母親絡みの描き方も、かなり中途半端。まあ、ストーリーは二の次なのかな。 単純に恐怖感や緊迫感を味わいたいという人にはお薦め。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-04 15:28:27)《改行有》 1464. ラブ IN ニューヨーク 思ったりストーリー性が強く、正直コメディー映画という感じではなかった。 主人公やヒロインのキャラはまだいいのだが、物語を引っ張る助手にまったく魅力がなく、 全然笑えなかったのが致命傷。結局、ロマンチックコメディーとしても友情ものとしても 中途半端で消化不良という印象しか持てなかった。[地上波(字幕)] 2点(2011-08-04 14:42:00)《改行有》 1465. 恋するための3つのルール ヒュー・グラント主演のロマンティック・コメディー。 思ったよりコメディー色は強くなく、数々のエピソードが笑いに直結していないせいか、 どうしても中だるみを覚えてしまう。一応お話はうまくまとめているし、 ラストの捻りもあるのだが、こちらも古いパターンでありきたり、先が読めてしまった。 この手のコメディー作品としては今一つ。[地上波(吹替)] 3点(2011-08-04 14:21:45)《改行有》 1466. ゴッドファーザー ストーリー、演出、映像、音楽と、バランスよく完成度の高い作品。 ファミリーの人間関係をじっくりと見せてくれるお話の流れは秀逸で、 キャスティングに関しても、マーロン・ブランドの存在感はもちろんのこと、 アル・パチーノがこんなに素晴らしい役者だとは思っていなかった。 昔の映画なので映像はやや暗めだが、非常に凝ったインパクトのあるシーンが多い。 感覚的に芸術性が高いとも思わせる映画である。 コッポラはこの作品の監督を引き受けたとき、コーヒー1杯分の金も払えなかったらしいが、 ホンマかいな?[DVD(字幕)] 8点(2011-08-04 10:55:06)《改行有》 1467. ぼくの美しい人だから もともと恋愛映画は女性を対象にしているので、 キャラの設定も演出も小きれいにまとめている作品が多い。 この映画も大人の女性がターゲットだったのだろうが、 実際に歳の差カップルが抱えるであろう問題や、 スーザン・サランドンの役作り及び人間臭い描写が非常にリアルなので、 結果的には男性が鑑賞しても納得できる作品に仕上がっていた。 ストーリーの本筋は普通のロマンス物で、取り立てて目を見張る部分はないのだが、 "豪華客船"の薄っぺらい恋愛劇を観ているよりは数倍面白い。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-04 10:18:10)《改行有》 1468. ジングル・オール・ザ・ウェイ 最初鑑賞した時は面白いと思った記憶があるのだが、 久方ぶりに観たらあれれ・・・という感じだった。 シュワちゃんのキャラ自体は何の問題もないし、結構笑わせてはくれるんだけど、 ずっと同じことを繰り返しているだけなんで、二回目となると、さすがにキツかったのかも。 終盤はあまりにもやり過ぎだよね。これが一番の減点理由。 一応ハートウォーミングな内容なので、決して悪い印象は持たないけど・・・。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-04 10:10:21)《改行有》 1469. 鉄道員(ぽっぽや)(1999) やっぱり"不器用な男"、健さんのキャラを前面に押し出した作り。 誇り高き男はいいんだけど、何かいちいちオーバーなような・・・。 チョロチョロと入ってくるファンタジー色も、何となく浮いて見える。 健さんとファンタジー? う~ん、どうなんだろう。ラストも安直で、これでいいんだろうか。 健さん主演の映画は安定感があるんだけど、ちょっと彼に頼り過ぎているように感じる。 映画そのものの作りは、悪くないと思うんだけど・・・。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-04 10:03:09)《改行有》 1470. 男はつらいよ 葛飾立志篇 本作ではやたらブカブカ煙草を吸っている、小林桂樹のシーンが一番印象に残っている。 寅さんはいつ観ても面白いのだが、内容はもうどの作品も似たようなもの。 キャラを楽しむシリーズということで、肩の力を抜いて鑑賞するには、お手頃な映画である。[地上波(邦画)] 4点(2011-08-04 09:48:37)《改行有》 1471. フライトナイト バンパイヤもののホラーだけど、ドロドロしたシーンはあまりなく、 青春コメディーの要素も含んでいて非常に観やすかった。ホスト役のおじいさんは面白いよね。 この人と主人公の悪友がコメディーの部分を請け負っていて、劇中にいいスパイスを与えている。 中々おもしろい万人向けのホラー映画。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-04 09:30:18)《改行有》 1472. フラットライナーズ(1990) 危ない医学生たちのお話。アイデア自体はいいよね。 鑑賞した時は、実際に臨死体験をした人の話をそのまま映像化しているように感じた。 この後どういう展開に持っていくのか期待したのに、結局今一つ盛り上がらないまま映画は終了。 人間ドラマのように、何か言いたい事や伝えたい事を含んでいたような気もするんだけど、 全体の雰囲気がスリラー調なので、どっちつかずという印象を持ってしまったのかもしれない。 とにかく不思議な作りの映画だった。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-04 09:20:35)《改行有》 1473. 月光の夏 まずタイトルが素晴らしいよね。序盤の流れもいい。 でもそのあとのドラマ性が非常に薄く、まったくこちらの心に響いてこなかった。 なぜ彼らはピアノを弾きたかったのか? そこが一番のキーポイントのお話なんだけど、 その時の背景や心情、人物描写がしっかりと描かれておらず感情移入ができない。 物語の流れも何か変だなと思っていたら、原作が実話を基に創作されたドキュメント小説で、 それをそのまま映画化していたらしい。当時の生存者の取材から成り立っているお話なので、 主人公たちの描写が不足しているのは当たり前のこと。それならドラマ仕立てなどにせず、 完全なドキュメント映画にしてしまったほうがまだ良かった。 役者に関しては、記者役の女性は軽薄だし、主役二人の演技もまるで魅力を感じない。 仲代達也はさすがの演技だったが、上記の理由では戦争の悲劇を訴えようにも限界がある。 何とも中途半端な作品だった。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-04 03:10:50)《改行有》 1474. 青い珊瑚礁(1980) まるでおとぎ話のような映画。一応要所要所でポイントは押さえているんだけど、 細かい部分での設定がチープで突っ込み所が満載。それでもこの状況を羨ましいと思ったりして、 当時は好きだった女の子と同じシチュエーションを妄想したりしたものだ。 まあ、実際には原始人のような生活しかできないんだろうけどね。 主演の二人の俳優には、個人的にまったく魅力を感じなかった。[地上波(吹替)] 2点(2011-08-03 16:47:51)《改行有》 1475. おしゃれ泥棒 タイトル通り、とてもおしゃれな映画。 オードリー37歳の時の作品でかなり痩せているが、遠目から観ると女豹のようで、 泥棒さんのシーンではぴたりハマっている。彼女が着こなす様々なファッションも見所。 まるでドリフのコントを見ているようなシーンがあり、ロマンチックコメディーと言うより、 ライトコメディーといったほうが合ってるかも。 ストーリー自体は取り立てて大きなヒネリやオチはなく、オードリーのための映画、 センスのいいアイドル映画といった感じ。ピーターは相変わらず個性的な顔をしていて、 いかにも好みが分かれそうだが、トンマな探偵役をスマートに演じていて好感が持てた。 とにかく観ていて肩が凝らないのがいい。何も考えないで気分転換したい時などにお薦めの作品。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-03 16:18:05)《改行有》 1476. 天使にラブ・ソングを2 相変わらず設定の面白いコメディーだけど、 シナリオの出来は、「1」と比べると、さすがに落ちたかなという印象。 お話とキャラを楽しむ前回から、青春ドラマ風の感動作に仕上げていて、何とも優等生的な作り。 「ハイスクールミュージカル」のちょっと悪ガキバージョンみたいな感じかな? 音楽がいいので、楽しめる映画であることは間違いないけどね。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-03 10:17:12)《改行有》 1477. スクリーム(1996) 気楽に楽しめる、ホラー映画の定番といった作品。 高校生の男女グループ、変な怪人が出てきて、女の子がキャーッ! あんまり怖くないし、ちょっとエッチなシーンや笑えるシーンがあるのもいい。 一応伏線やヒネリはしっかり用意されているようで、そこがまたクスッと笑えてしまう。 ポップコーンやポテチを片手に鑑賞するには、ちょうどお手頃な映画である。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-03 09:58:49)《改行有》 1478. 電車男 《ネタバレ》 内容が内容だけにベタになってしまうのは仕方がないのだが、 もう少しどうにかならないものか? ヒロインを捜して秋葉原を駆け回り、派手に転倒。 目の前に突然ヒロインが現れ、そのまま往来のど真ん中で・・・って。 素人でも書けそうなセンスのない脚本には唖然呆然としてしまう。 この映画の一番のポイントは、インターネットの住人達からアドバイスを受けながらも、 彼らもまた主人公から大きな勇気をもらうという部分なのだろうが、 時間の関係上、ネットの住人はたった4組しかおらず、 観てるこっちは勇気をもらうどころか寂しくなったよ。 小説、映画、ドラマと、相乗効果を狙った完全な商業ベースの作品で、 最後のシーンなどはその典型的な例。ドラマの方も観てね、という宣伝なのだろうが、 まったく意味のない演出。こういう場面を見せられると、評価はまた一つ下がってしまう。 許容範囲の広い若者向けの映画だね。[地上波(邦画)] 2点(2011-08-03 09:39:34)《改行有》 1479. 夜がまた来る オーソドックスなサスペンスアクション。 原作がシュールなバイオレンス劇画なので、映像化するのはちょっと難しいのかもしれない。 根津甚八はさすがにサマになっているけど、ヒロイン役の女の子はまるでダメ。 汚れ役を懸命に熱演している努力は伝わってくるんだけど、いかんせん演技力がないし、 お嬢様風の顔立ちじゃ、キャラ自体にも無理がある。 取り立ててドラマチックな展開もなく、オチも途中でわかってしまったので非常に退屈だった。 よほどヒロインのファンでもなければ、お薦めはできない。[DVD(邦画)] 2点(2011-08-03 09:25:41)《改行有》 1480. ふたり(1991) 新尾道三部作の一作目。尾道の風景は相変わらず美しく、 主人公が成長していく過程を描いているという点では、旧三作とほぼ同じ。 いかにも大林節が炸裂といったところだが、この作品は今一つの印象しか受けなかった。 旧三作では必ず物語の核となる設定が用意され、それらが主人公の成長とともに、 オチにも繋がっていたのだが、本作では核となる設定は後半から物の見事に失速。 オチの役目も果たしていない。この作品のヒロインが成長する最大のきっかけとなったシーンは、 まったく関係のないエピソードで、そのおどろおどろしさには不快な気持になったよ。 前半の雰囲気と、劇中とエンディングに流れる音楽は良かったけどね。[ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-03 09:16:43)《改行有》
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