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プロフィール
コメント数 2266
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1461.  コン・エアー 《ネタバレ》  ガーランド(ブシェミ)を除き、善悪がはっきり分かれているわかりやすさが、エンターテイメント作品として◎です。それでいてちゃんとハラハラできるし、爽快感もあります。娯楽アクションというのはこういうのが楽しいです。  今作にいたっては、理不尽な出だしではじめることによって、それなりに主人公の境遇に同情をひいたことも良かったのではないかと思います。でないと、これだけ魅力あふれる犯罪者集団を出しちゃえば、ほとんどの人は手放しで犯罪者集団を応援しちゃいそうです。  出番はほとんどありませんでしたが、ピンポイントで出てくる奥さんと娘さんがアクセントとして効いていますね。それもかなりの美人。娘も相当キュート。この二人の存在感が、作品内の天秤をうまいことバランスとっていたと思います。  ダイヤモンド・ドッグの活躍が最初だけとか、サリーがキーマンになりそうでならないとか、シンディーノが第三勢力で盛り上げてくれんのかと思いきや驚くほど存在感が薄いとか、結構もったいないポイントが多い本作。  面白いんですけど、さすがにいろいろつめこみすぎちゃいましたかね~。  でも確実に面白い部類に入るエンターテイメント作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-01 04:44:11)(良:1票) 《改行有》

1462.  娼婦ベロニカ 《ネタバレ》  娼婦、中世のベネチア。当時の文化や習慣になじみがなさすぎて、共感しづらい作品でした。知らない世界、知らない時代を疑似体験できるのは、映画の良いところですが、時にはそれが作品の足枷にもなっちゃうようです。  サクセスストーリーのような盛り上がりを見せる本作。たとえなじみのない世界であっても、主人公が脚光を浴び、頭角を表す過程を見るのは楽しいものです。実際は、最後まで見てみると、サクセスというよりかは、時代に翻弄される一人の女性の栄枯盛衰の物語でした。  てっきりこのパターンで行くと最後はやはり悲劇で幕を閉じるのかと思ったのですが、意外にもハッピーエンド。あの絶体絶命の状況からの逆転には胸が熱くなるものを感じます。  ただそれでもね。マフィオの嫉妬心はさすがに気持ちが悪いし、マルコはラストを除いて、自分勝手な言い分ばかりが目につきます。その辺りは見ていて気持ちのいいものではありません。そういった負の要素が、軽快な音楽とベロニカの明るさによって中和されているのでエンターテイメントとして割り切れますが、観る人によって評価が分かれそうな作品だと思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 04:22:10)(良:1票) 《改行有》

1463.  ポーリー(1998) 《ネタバレ》  今まで見た動物ものの中では、『ベイブ』『奇跡の旅』と比較しても、これが一番良かったです。『奇跡の旅』と同じようなロードムービー形式をとっているのですが、今作のほうが必然性が高く、最早ドラマとして面白いです。つまり、たとえ主人公がインコじゃなくても、きっと面白くなったに違いないくらいの完成度なんです。  マリー、アイヴィ、メキシコ人、ミーシャ、出会う人がみんなそれぞれの個性をもち、それぞれの優しさでポーリーと接するところに感動があります。思いやりや友情、人と人(※今作の場合インコですが)との絆を、押し付けがましくならない程度に、限りなく自然な表現で表してくれているところに本作最大の魅力があると思います。  更にはラストに、ミーシャとマリーの『ちょっとだけラブストーリー』をにおわせる展開まで用意してくれちゃって、凄く幸せな余韻に浸れます。  所謂べた~な動物ものが苦手な人であっても、これは見て損はないかもしれませんね。  本作の感想とは全く関係ないのですが、大学教授って人格的にも立派な方が多いのに、映画の中では割と悪者に描かれることが多い気がします。肩抱きや公的権力に逆らいたくなっちゃう人間の性ってやつでしょうか・・・。[DVD(字幕)] 8点(2014-08-18 02:26:34)《改行有》

1464.  スティル・クレイジー 《ネタバレ》  所謂サクセスストーリーの1種ですので、見ていて楽しいのは間違いないです。  ただ、トラブルや障害を多く用意したことで、スピード感を損ない盛り上がりに欠けてしまったことも事実でしょう。  それに、そもそものバンド解散の理由が『空中分解』みたいなもんですから、再結成のドラマそのものの深みには、限界があるようです。再結成の際のトラブルも割りとささいなことが多く、観る人によってはイライラしちゃうかもしれませんね。  それでもこの作品はエンターテイメントとして完成されていると思います。  レイがおぼれた後、ライブで復活するシーン。それを観て安心する仲間達、目を輝かせて喜ぶ奥さんなど、見所も多いのです。ラストで伝説のギタリストのブライアンが再びギターを手にするシーンは泣けちゃいます。  また、メンバーを奮い立たせる『暗示だ』でパターン化されちゃったシーンも、なかなかエンターテイメントのつぼを押さえているのではないかと。バンドのCDをラジカセで流す羊飼いの少年や、バンドのTシャツを着ている女の子が、ちゃっかりとこの作品に華を添えてくれています。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 14:41:17)《改行有》

1465.  ラストサマー 《ネタバレ》  ポップコーンムービー、B級ホラーサスペンスとしては合格ラインでしょう。  例えば、ヘレン(サラ・ミシェル・ゲラー)の部屋に、犯人が入っていくまでのシークエンスなんかは、すれ違いをうまく使っていてハラハラします。  要は、正体不明の殺人鬼が精神的に若者達を追い詰めていく様子がきちんと定石を踏んでいるのが良いんじゃないでしょうか。もちろんそのことが『新鮮さ』や『意外性』を犠牲にしちゃっているところはありますが、『いつものホラー』『いつものサスペンス』を楽しめる安心感があります。  私は同じ映画を繰り返しは観ませんが、同じタイプの映画は全然楽しめる主義です。そういった意味では、今作は観たいものを観せてくれる良質の作品でした。  マイナスポイントとしては、犯人の動機がよくわからないことや、何故殺されちゃったのかがまるでわからない人がいるために、ストーリーの整合性が破綻しちゃっていることが残念です。そしてラストの犯人も意外というよりかは反則のような気がします。ミステリーっぽい雰囲気を匂わせている分、そこを楽しんじゃった人はラストで怒っちゃうかもしれませんね。  そういった理不尽で意味がわからないところも含めてのB級ホラー。  正直、あっぱっぱーな導入部分から、人身事故までの流れがほとんどピークだった気もしちゃうわけです。それにこういう作品って、「去年の夏」ってタイトルを冠しているからしょうがないんですが、人生が最高に絶頂の時期に殺人鬼が襲ってきたほうが、盛り上がる気はするんですよね。みんなの人生がやや落ち目になってからの事件勃発っていうのが、変な物悲しさを漂わせちゃったりしています。  まあ、その辺割り切ってしまえば、雰囲気がホラーとして結構楽しめるので個人的にはアリです。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-16 01:31:16)(良:2票) 《改行有》

1466.  ウォーターボーイ 《ネタバレ》  サクセスストーリーが好きなので鑑賞したのですが、途中で見るのをやめようかと思ったくらい最初の1時間くらいはひどいものでした。コメディ要素が強すぎる上に、ちょっと笑えないです。『いじめられっこが才能を開花させて反撃』っていうストーリーには心躍るものがありますが、そのいじめられる理由が軽度の知的障害っていうのがどうもひっかかります。アメリカは障害者には日本以上に優しく思いやりがあるイメージでしたので、なんとなく違和感を感じてしまうんです。  それから、キャシー・ベイツ演じる母親の存在がきつい。さすがにここまでいくとちょっと気持ち悪い。たとえコメディとは言え不快です。仮病を使ってまでアメフトをやめさせようとするなんて悪質すぎます。  一番好きだったのはフェアルーザ・バーク演じるヴィッキー。美人ではないんですが、大変に魅力のあるキャラに仕上がっています。ボビー・ブーシェが才能を開花させる前からの彼の理解者であり良き友人。こういう存在が一人でもいることで、物語に華が出ますね。  で、ラストの30分くらいがいいんです。それまでのフラストレーションを一気に清算してくれます。光輝いていますね。  母親の改心のシーンとその後の豹変ぶりは、べたな展開ながらも良い。そしてボビーだけではなく、トラウマを抱えるコーチにもトラウマを克服し見せ場を用意してくれているのが嬉しいです。  怒りを動力源にパワーを発揮するっていうのはどうかな、って思っていたんですけど、『水をゲータレードに変えろ』っていうワードで怒らせるのはちょっと面白い。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 12:17:48)《改行有》

1467.  スポーン 《ネタバレ》  こーゆーアンチヒーローものって好きです。『ダークマン』しかり、『クロウ』しかり。ただ、惜しいのは、本作にはやや爽快感やカタルシスに欠ける部分があるんですよね。  また、子供向けにしては表現やセリフがきわどい部分があるし、大人が見るにしては子供っぽすぎる気がします。子供の心を残したまま大人になっちゃった、僕みたいな人にはきっと楽しめるんじゃないでしょうか。  マント。鎧。ヴァイオレーター。良かったです。個人的には、この3点の造形はかなり良いです。特にマントはいけていますね。もう少しマントと鎧を使った活躍を観たかったくらいです。でもカリオストロはいるかな?原作読んでないので何とも言えませんが。  ストーリーが、はっきり言ってイマイチです。敵も味方も、なんだかスケールが小さく感じます。それはきっと、ストーリーの中心にワンダがいるからなんです。たとえダークヒーロー、アンチヒーローでも、もう少しぴりっとした意義や大儀が欲しいものですね。 最後に、地獄での戦いが結構ひどいです。これはもうCG使い過ぎて、もはや映画っぽさがなくなっています。『いったい何を見せられているんだろう』という気持ちでいっぱいでした。このシーンで興醒めしちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-07-28 04:14:42)《改行有》

1468.  ザ・ハリケーン(1997) 《ネタバレ》  『「パーフェクトストーム」と「ジョーズ」の面白さがここに融合!』というCMは流石に誇大広告だとは思いますが、そんなに悪い出来の作品でもありません。テレビムービーっぽい低予算な雰囲気ではありますが、大海原で水も食料もない過酷な状況がよく表現できていると思います。  スーザン役のメリッサ・ジョーン・ハートと、ジェーソン役のジョナサン・ブランディスはなかなかの美男美女でして、この二人がいるだけで映画の見栄えがよくなります。やはりエンターテイメントの世界ではヴィジュアルも大事ですよね。  それぞれの登場人物には、過去に何かがあった背景みたいなものは感じ取られるのですが、それが何かまでは劇中で語ってくれません。そのためか、理解不能な行動にイライラさせられることがあります。  そのあたり思い切って目をつぶっちゃうえば、そこそこ楽しめる作品なんじゃないでしょうか。ただ完全なるB級映画ですので、スーザンのナレーションみたいなもんは安っぽさが増すだけだから無いほうが良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-24 04:36:36)《改行有》

1469.  大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》  前半が良かった。良すぎたといってもいい。  だから踊りながら大人になった二人を見たときのがっかり感が半端なかったです。  念を押しますが、グウィネスとイーサンが悪いとかミスキャストとか言うわけではなく、10歳のフィンとエステラが完成されすぎていたのです。  どうしても前半と比較してしまうと、後半の二人は有名な役者さんということもあり、子供時代にあった神秘性が影を潜めてしまったのが残念です。  後半はストーリーにも問題があります。作成者側の自己満足で終わるような自己陶酔型のストーリー展開や演出は好きではありません。  子供時代から高校生、漁師、NY、パリ、帰郷と壮大なスケールで描くラブロマンス。この壮大なスケールで描くドラマタイプの作品では、個人的に説得力のある動機付けがないと物語にうまく入り込めません。『ジョーとの絆を断ち切らなければ成功できない。』『エステラがウォルターの求婚を受け入れた。』『アーサー・ラスティグが全財産を投資して援助していた。』物語の核心部分の、各主要人物の行動の必然性が全然伝わってこないんです。  はっきり言って、冒頭からラストまで、ひたすら雰囲気押し一本で説得力に欠けます。  NYの自室でエステラを描く時の音楽と映像の一体感。手をはうてんとう虫。水飲み場のシーン。はっと目をひくシーンも多い作品なだけに、それが本作の作風なのかもしれませんが、ストーリーに魅力がないのが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-21 06:07:42)《改行有》

1470.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》  熊の脅威、恐ろしさを堪能できる良質のネイチャーサスペンス。奥さんを巡るトラブルのほうは、どちらかというととってつけたような印象です。あってもなくても良かったかなと。  博識。冷静。善良。こういうタイプのスーパーマンが主人公のサバイバルって結構新鮮で面白いです。その知識と頭脳から、針金でコンパス作ったり、しれっと雨をしのぐ屋根を作ったり、星座で方角わりだしたり、熊と戦ったり、キャラ設定が存分に活かされています。  チャールズ、ボブ、スティーブの3人が、パニックに陥ったり衝突しながらも、笑顔で冗談を言って笑いあうシーンが凄く良かったので、チャールズしか生き残ることができなかったのはとても残念。ですがこういうジャンルではしょうがない。安易にボブを生かしておくよりかは、よっぽど良いですし。そしてこんな結末になってしまったから、ラストの『彼らが私を救ってくれた』の台詞がいきてくるんでしょう。  熊との戦いが終わった後は、正直惰性でラストまで進む感はあります。それでもラストで、ヘリが煙に気づいてやってくるシーンは素直に感動しちゃいました。  それにしても熊がすごい。  ラストの『熊のバートと調教師に感謝の・・・』を観る限りでは、もしかして全編本物を使っていたのでしょうか。だとしたら本当に凄い。調教されているからとは言え、あそこまで熊と共演した出演者の皆様の勇気も凄い。  そーいや釣り糸垂らしていたときに、熊が静かに見ていたのはマジで怖かったです。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-21 02:13:27)(良:1票) 《改行有》

1471.  ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》  率直な意見を言わせてもらうと、コメディ、ドラマ、どちらに徹することもできていない非常に中途半端で散漫な映画です。  第一、コメディなのに、恋人の小指を切り取って送りつけたり、耳をかじり取ったりするいきすぎた暴力描写が不快。  個人的に嫌いな夢のシーンのセンスは最悪。  ラリー少年や私立探偵など、思わせぶりな登場をしていて、それ以降まったく本編に関わらないっていう人が、いっっっぱいいすぎなのも好きじゃない。アパートの家主もそう。医者もそう。モード・リボウスキだってそうです。  出てくる人たちがみんな、ストーリーそっちのけで思いついたことを好き勝手にやるのが楽しいっていう人には向いているかもしれませんが、そうでない人にはフラストレーションがたまって終わる2時間になるでしょう。  だいたい『どう?こーゆーの面白いでしょ?え?この面白さわかんないの?』って、上から目線で言われている感じがしてむかつきます。面白くないよ。  ・・・・ただ、ボーリングがしたくなります。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-07-20 19:35:02)(良:1票) 《改行有》

1472.  フェイク 《ネタバレ》  2時間26分、正直長い、と感じてしまっちゃったので、高い点数はつけられません。本当に面白い作品は、3時間でも長いとは感じないです。逆に、つまんない映画は80分くらいでも長いと感じてしまいます。体感時間って大事です。その作品が良い作品かどうかの基準になります。  『おとり捜査系』の作品では、ニセモノの世界が少しずつ本物になっていくという危うさがよく描かれます。本作でも、その様子はかろうじて感じ取られます。ですが、同系統の作品と比べると、その辺のスパイスが弱く、若干の物足りなさを感じます。実話なだけに、過剰な演出を排除した結果としたらやむを得ません。  個人的な感想で好きになれないポイントがいくつかあります。  まず奥さん。刑事の奥さんなのに、仕事に対する理解がなさすぎます。極論を言えば、仕事で家を空けてほしくないのであれば、刑事と結婚したらだめだと思います。  決定的なのは、途中から強制的に参加する仲間の捜査官。『ジョーが成果を上げているから』というくだらない理由で、自分もちゃっかり参加し、あからさまに足を引っ張るという愚行が好きになれません。プロの囮捜査官が、何回も名前を呼び間違えるのにイラっとします。  ですが本作ならではの味わいがあるのもまた事実です。  例えば、レフティが、船の上で、ソニー・ブラックに可愛がられるようになるドニーを寂しそうに見つめるシーンなんてのは本当に切なくて良かったです。ソニー・ブラックに今まで準備した何もかもをも、横からかっさわれるという、本当についていない、でも文句言えない、しがない中間管理職の悲哀がよく表れています。いや、もうこのシーンはラストよりよっぽど泣きそうでした。  そんなレフティが、ドニーがFBIだとわかり、その責任のために殺されるにも関わらず、『お前なら許せると伝えてくれ』と言った一言が素晴らしい。正直、本当かなーとも思ったけど、この一言でこの作品はダイヤの輝きを得たように思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-18 15:15:41)《改行有》

1473.  ドーベルマン(1997) 《ネタバレ》  個性的なアウトローキャラが次から次に出てきて楽しいです。脇役がキャラだちしている作品は大好きです。ムス、闘犬ことピットビュル、神父、ナット、マニュ(スナイパー)。願わくば、このメンバーにドーベルマンとソニアが加わって、もう一度くらい盛り上がって欲しかった。最後の局面が、やられる一方で、なし崩し的にラストまでいっちゃって、・・・終わり。少々味気ないですね。クリスティーが汚い花火で盛り上げてはくれますが、映像だけではなくストーリーでの盛り上がりが欲しいところです。  ソニアとクリスティー刑事のエピソードによって、それまで客観視していた観客は、間違いなくソニアやドーベルマンに肩入れすると思うんですよね。実際私がそうでして。そこで、今度は仲間のために立ち上がるのかと思っていたら、この結末です。ソニアの奥さんにいたっては、子供を取り返して撃たれちゃって、ひどいもんです。でももっとひどいのは、その後劇中でそのエピソードに全然触れないことでしょう。奥さん報われないですよ。  映画としては面白いし、飽きないし、良いと思うんですけど、この作品が万人に愛されないのもよくわかる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-14 00:30:27)《改行有》

1474.  ノーチラス 《ネタバレ》  最初の1時間くらいは非常に面白いのですが、クライマックスに向けてどんどんつまらなくなるという残念な作品。B級ならではの演出、特撮のしょぼさは嫌いではないんですけど、海底でミニ潜水艇が岩から脱出しようとするシーンはさすがにひどいもんです。『ノーチラスにもこの潜水艇にもできないことはないわ。』という台詞が空しく海底に響きます。  B級だと割り切った作品にしてくれたら良かったんだと思うんです。  なんか無理やり壮大な話にしようとするからダメなんですよ。  テロ組織と、プロメテウススタッフと、ノーチラスチームだけで良かったんです。なのに、CIAだの米海軍だのまで登場。  でも目的は『プロメテウス計画を続行する。』『中止する』の二つしかないわけです。必ず利害が一致するグループが出てくるはずです。なのに、何故かみんな敵同士みたいな感じで戦いあうんです。アクションって、必然性が感じられないと白けちゃうもんなんですね。それがよくわかりました。  それに、裏切る必要がないのに裏切ったりするのはサプライズでもなんでもないですよ。CIAの人撃っちゃったときは唖然茫然。後半はもうなんだこりゃって感じで、ラストはこれ以上ないってくらいあっさり幕をひいて終わっちゃいました。[DVD(字幕)] 4点(2014-07-12 15:42:26)《改行有》

1475.  奇人たちの晩餐会 《ネタバレ》  う~ん、ひねくれ者なので、逆説的なオチまで考えてしまいました。  ピニョンが奥さんを追い返しちゃったり、電話で余計な事言ったりするのには、確かにイライラします。かと言って、じゃあブロシャンが頭が良いのかって言うと全然そんなことないんですよね。人の事馬鹿にできるレベルじゃないんです。どっちもどっちです。頭の悪い人たちの要領を得ない茶番劇です。  ただ中盤から登場するジュストでやや救われます。救われるって言うか、面白くなります。ジュストは私達観客に近い第三者的目線です。ピニョンとブロシャン二人の状況を笑い飛ばしてくれます。だからちょっとだけ胸のつかえがとれます。  この作品が自分に合わないのは、きっと舞台劇が個人的に好みじゃないからですね。私は映画を観たいのだから、映像とストーリーと空間には、広がりと奥行きが欲しいのです。そうでないならもっと面白いストーリーにしてほしいです。もしくは、『この空間でなければならない』という必然性が欲しいところです。  ピニョンは確かに天然なところがありますが、ブロシャンの行為・言動は愚かです。愚かな人間が人を馬鹿にして蔑むシーンを何度も見て、心から笑えるはずがないですよ。  おフランスの高級な味わいは、庶民の自分には合わないみたいです。  ・・・ってゆーか晩餐会には行かんのかい!  ずっと、『いつ行くんだろう』って観てたら、終わっちゃったよ![DVD(字幕)] 4点(2014-07-10 12:09:27)(良:2票) 《改行有》

1476.  ハロウィン レザレクション 《ネタバレ》  B級ホラー映画として普通に楽しめる作品です。  ただシリーズものとして、ファンの期待を裏切る部分があるかもしれないので注意が必要でしょう。なにしろ、マイケル・マイヤーズと因縁のある唯一の人物が冒頭で退場し、後は縁もゆかりもない人たちと、マイケルとのただの殺戮ショーですからね。つながりを楽しむハロウィンシリーズとしての味わいは薄いかもしれませんね。  個人的には嫌いじゃないです。  これはこれでひとつの殺人鬼ものとして、それなりにハラハラしながら観ることができますからね。僕がホラー映画で感じたい欲求はそれなりに満たしてくれるわけです。  ただ、目が疲れます。インターネット用のライブ映像が、狙っているのでしょうが画像が悪すぎです。その上全編ひたすら暗いので、まじで目が疲れます。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-10 05:57:01)《改行有》

1477.  ナッシング・トゥ・ルーズ 《ネタバレ》  勘違いからスタートするロードムービー。よくある展開に、いまいち退屈を感じてしまう前半。ですが、ニック(ティム・ロビンス)とテレンス(マーティン・ローレンス)のコンビが結構良くて、ついついこれからの展開を期待してしまう期待感がありますね。  テレンス宅に立ち寄って、ドラマ色が強くなったとき、がぜん物語が面白くなってきます。これはテレンスに対する思い入れが強くなるためでしょう。お約束なくらいずるいストーリー。強盗してきたテレンスが、実は真面目で、優しくて、頑張り屋で、家族思いで、でも努力が報われない状況って出来過ぎでしょう。でもこんな出来過ぎな背景が好きっちゃあ好きなんですよね。不採用の束をニックが見つけちゃうシーンなんてたまらないです。  そしてニックにもテレンスにも用意されている理想的すぎるハッピーエンド。本作はエンドロール後の『ガソリンスタンドの兄ちゃんへ』まで、シナリオが完璧で、見終わった後は清々しいことこの上ないです。コメディ色が絶妙なバランスでストーリーに溶け込んでいるのも、本作の雰囲気にとてもよく合っていると思います。  予定調和で『あるある』な作品ですけど、こんな『あるある』なら大歓迎です。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-08 16:52:35)《改行有》

1478.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》  短いレビューが多くなりがちなアニメ作品やエンターテイメント作品において、同ジャンルにもかかわらず、これだけたくさんの方が長いレビューを書いていらっしゃる時点で、もはや驚愕の作品と言わざるを得ません。  ラストのアンディとおもちゃ達の別れのシーンが、今まで見たアニメの中では『風の谷のナウシカ』と同じくらい感動します。ただこちらは、現実世界で実際に起こりうる日常の1ページを切り取って、そこに感動があるというのが素晴らしいです。  感動は、映像の中の作られた世界の中にだけあるものではなく、現実世界の中にもたくさんあるようです。多忙な人生の中でそれに気づけないようになってしまった自分に、そのことを気づかせてくれた大事な作品となりました。  個人的には、おもちゃと同じくらい感動させてくれたのがお母さんです。『2』ではヤードセールでウッディを買おうとした客に、「それは息子の大事なもので、売り物ではないんです。」ときっぱり言うお母さん。今作では、荷造りの終わった息子の部屋を見て涙します。このシーンは、序盤でアンディとアンディの妹がおもちゃで遊んでいるところをお母さんが録画しているシーンがあって、これが完璧な伏線として効いています。  アンディがおもちゃを大切してきたという気持ちが、痛いほど伝わってくる本作。それは子供とその子供の人生を大切にしてきたという母親の気持ちでもあるみたいです。  トイ・ストーリーが1995年、そのときに7歳の人がリアルタイムで見ていたとしたら、トイ・ストーリー3と出会うのが22歳。もしそこまで計算して本作を作ったのだとしたら、この作品は『シリーズ』ではなく、1~3で、1つの壮大な、そうまさに『トイ・ストーリー』なのかもしれません。  観る人たちといっしょに歴史を刻んできたトイ・ストーリー。使い捨てが主流となり、壊れる事を想定した製品をメーカーが作っちゃうのが当たり前になってしまった現代において、この作品はそんな世界を変えてしまうかもしれないですね。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-07-07 01:37:06)(良:4票) 《改行有》

1479.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》  ファンタジーとしてわりきってしまえば、大変に夢のある作品です。個人的にはより昆虫の現実を描写したであろう『アンツ』のほうがストーリーは面白いです。ですが、子供目線に立ったとき、その色使いやキャラデザインは、こちらのほうが楽しんでもらえそうですね。中でもドット姫とブルーベリーズのかわいさは際立っています。ドット姫が懸命に走る姿、小さな羽根で飛び回る姿の愛らしさは、昆虫のレベルを超えています。それにアリ以外の虫がたくさん出てくるのも良いのかもしれませんね。  本作では虫が集まる世界を都会に見立てたシーンがあります。なかでもバスがあったり、たくさんの虫が車に見立てられている世界を作ってしまうディズニーはさすがです。これぞ想像力の限界を超える理想的なファンタジーの世界だと思います。  そしてその一方で、やたらとリアルな現実をぶつけるのもさすがディズニー。特に昆虫にとって脅威になるであろう『雨』の描写はすばらしい。そこにわかりやすく爆音の効果音をつけちゃうセンスに感動します。  リアルとファンタジーの極端なアンバランスを平気でミックスさせておきながら、これだけ説得力のある作品ができちゃうもんなんですね。その上で、ちゃんとエンターテイメントとしての役割も担っている、上質のCGアニメだと思います。だけどやっぱり子供向けですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-07-06 17:14:27)《改行有》

1480.  奴らに深き眠りを 《ネタバレ》  マフィアものってそんなに好きなわけではないんですが、見てみると結構面白いものが多いです。最初の期待値が低いのが良いのかもしれないです。  本作も陰謀渦巻くマフィアの世界を堪能できます。スパイがいて、殺し屋もいる。突然の襲撃もある。こういったマフィア映画お約束のファクターが、作品に緊張感を生み出しています。  したがいまして、本作、1つ1つのシークエンスは間違いなく面白いです。マフィア好きな人には十分満足してもらえるのではないかと思います。ただ、そのプロセスは良いのですが、結末がかなり消化不良気味です。  賄賂を受け取っている検事デューイは血も流さず、手も汚さずおいしいとこどり。フランシーナとの関係も結局うやむやのまま自然消滅みたいな感じ。マダム・クイーンとの確執もほったらかし。それにダッチだって、あんな簡単に始末できるのであれば、もっと早くにやれたんじゃないでしょーか。  ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない。『これがマフィア映画だ。』って言われちゃうと何も言えないんですけどね。なんかいろいろ決着を見ないまま唐突に終わりを迎えたので、個人的な好みの見解でいくと、あんま好きじゃないかな、こーゆー締めくくり。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-04 13:43:03)《改行有》

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2291.28%
3893.93%
41446.35%
527812.27%
649621.89%
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