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プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1481.  プレイタイム(1967) 《ネタバレ》 うわぁ、凄いや。ドリフと松ちゃんの笑いをブレンドしたようなのを70ミリ超大作として作っちゃうんだから。画面のあちこちに小ネタが仕込んであって、画面の端っこに映ってるちょいとしたモノまで可笑しかったりして、ああ、これを劇場の大画面で見たらあちこち頭を動かさないとならなくて大変だぁ、だからこそもっと面白いだろうなぁ、って。もちろん、単なるドタバタと不条理なだけの映画ではなくって、そこにあるエスプリ、「モダン」なセンスこそがキモなのですけれど。椅子と机とドアと壁と窓の映画で、過剰に進化(退化)したシステムとモノに翻弄される様をシニカルに描いておりますが、最終的にはそんな事よりパリ。ステキなパリ。そんなカンジ。映画はきっちり半分に分かれていて、前半が目的の相手と延々すれ違う男の話、後半がオープン日に大混乱に陥るレストランの話。前半のパントマイムのような面白さに比べて、後半は少々バタ臭い混乱劇でイマイチ?って感じですが、いつの間にか、なんとなくみんな幸せ、って展開に「ああ~、ステキなパリぃ~」って。だけど実は街そのものが映画のための作り物だなんてビックリ。製作された背景とは別に、映画そのものは贅沢でゆとりがあって、大作とは言っても過剰にゴテゴテ詰め込んだ今のCG映画みたいに無理矢理お腹いっぱいにさせられるモノとは違う次元の、これこそおフランスな味という感じでした。[DVD(字幕)] 9点(2009-04-11 01:18:11)(良:1票)

1482.  HANA-BI ごめんなさい。どうしてもこの監督の意匠が全く肌に合いません。頻繁に挿入される絵にしても、途中挿入される本編とは関係のない和風な映像にしても、非常にわざとらしく感じられてしまって、人にいいと思わせる映画テクニック集を見ているような感じ。物語も、いかにカッコ良く死んでみせるかを描く「俺様映画」状態。計算高さとナルシズムの塊・・・ぶっちゃけて言うと北野武という人の自慰ショーを延々と見せられているような感じで、気持ち悪くなってしまうのでした。ただ、正直に言うと私はビートたけしという存在が大好きで昔はライブに行くほどだったのですが、故・田山力哉氏に対する「TVタックル」での集団リンチ状態、あれで嫌いになりました。ああいう、じゃあお前が作ってみろ的な事は表現者として絶対やっちゃいけません。それだけで私はこの人、映画監督失格だと思っていますので(大島渚、崔洋一、井筒和幸も同罪。あれと「朝生」見て日本映画終わった!と思いましたが、つーか、大島自ら終わった宣言してましたが、ああいう人達より後の世代が頑張ってくれてます)、すっかり権威主義になってしまった点も含めて、今後も作品以前の状態でこの人を評価する事はないのかな?[映画館(邦画)] 3点(2009-04-10 14:43:44)

1483.  卒業(1967) なんてこったい。映画史に残る名画を見ようとしたつもりが、ただの親子丼映画。アメリカブルジョア団塊バカ息子の軽薄な苦悩なんて、どーでもいいです。超有名なラスト4分間にだけ価値があって、残りは団塊の世代がいつまでもダラダラ青春引きずって懐かしんでればそれでいいんじゃねーの、って程度のモノ。これに関しては今の時代に作られた新しい映画を見た方がマシですなぁ。時間の無駄。[DVD(字幕)] 2点(2009-04-09 23:32:19)(良:2票)

1484.  真昼の決闘 《ネタバレ》 やってくるのがどんだけ悪い奴等なのかちっとも判りゃしないですし、町には奴等の仲間がいたりもして、むしろちっとも協力者が現れない保安官の人望の方が微妙じゃん、みたいな。どうも逃げずに対峙する事を選んだ保安官の意地、いや、エゴみたいなのが気になってしまい。なんか意地張って残る、だけどアテにしてた協力者いなくて焦る、やっぱり逃げようとする、でも「逃げれ」と言われて意地になる、勝ってブチ切れて出てく。彼、もしかして元からコミュニティ向きな人間じゃなかったんじゃ? やたら自己完結型な人に見えてしまうワケですが。ほんの1時間20分ほどの出来事、リアルタイムで進行するかと思いきや、リアルタイムより更に早い進行で(でなきゃ駅と町とがぴったりくっついてなくちゃならない)サスペンスがどんどん高まってゆく感じは良かったです。ただ、町を捨ててゆく女の人が存在する意味、大してないような気がするんですけど。彼女出てくると間延びするし。[DVD(字幕)] 6点(2009-04-09 00:34:03)

1485.  紳士は金髪がお好き(1953) 《ネタバレ》 ここに登場する男達が揃ってバカで魅力に欠けるので、逆にそれでいいんかい?とも思うのですが(もちろん、お金のあるなし関係なく総じて)、あくまで二人のイイ女の映画ですからね。マドンナの「マテリアルガール」みたいな(いや、こっちがオリジナルだ)超有名なミュージカルシーンでマリリンが歌います。“女が年をとれば 男は冷たくなるわ 年をとれば 女の魅力はなくなるわ でもダイヤモンドは決して形が変わらない”マリリンは既にかなり前にこの世の人ではなくなってしまいましたが、こうして当時のままの彼女の魅力が焼き付いてずっと変わらずに今も触れることができて、だから映画もまたダイヤモンドみたいな輝きと価値を持ったものなのですね。こういうステキなモノがずっと残ってゆくのって、いいな。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-07 23:11:15)

1486.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 既にこの世に存在していない人間で、回想や写真という形ですら、その姿を見せる事は一切ないのに、まるで主役のようにその存在感が映画を支配しているレベッカ。ヒロインの目を通して、どんどんと見えない、存在しない存在に侵蝕されてゆく感覚を見ている側にシンクロさせてゆくテクニックが見事です。セリフに、セットに、小道具に、ライティングにレベッカが潜んでいる感覚、下手なホラーよりもずっと恐くて上手いです。死者に操られる人々の映画は他にも色々とありましたが(いかん、幾つかタイトル挙げようとしたけどそれじゃ片っ端からネタバレしちゃいますわなぁ)、これは存在感が別格ですね。ダンヴァース夫人暴走し過ぎ、ってカンジで彼女の異常さが少々やり過ぎな感じはしましたけど(ヒロインがあそこで本当に飛び降りると思ってたのかなぁ? なんて捨て身な言動)、緩みのないサスペンスを堪能できた2時間10分でした。マンダレー屋敷のミニチュアワークも何気なくステキ。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-06 23:48:07)(良:1票)

1487.  トワイライト~初恋~ 《ネタバレ》 邦題に恥ずかしいオマケが付いちゃってるじゃないですか。~初恋~。やめてくでー。映画そのものの地雷臭を更に彩ってるわぁ、みたいな。で、映画は・・・青いよ。ずーっと画面青いよ。カメラマンの助手がタングステンタイプのフィルムにフィルター忘れちゃったんじゃないかってくらいに青いよ。それはともかく、なんか地雷かと思ったらそうでもなくって、ワリと楽しんでる自分がいて。いやいや、とってもユルくてヌルい映画なんですよね。一体いつになったら物語が展開するの?ってくらいにユルユルな状態が殆どで。ラスト30分くらいだけ、一応バタバタして。青年はつよぽんにウド・キア混ぜたような顔で、いいオトコ・・・かぁ?みたいな(ウド・キア入ってる時点で吸血鬼顔としては合格なんですけどね)。だけど、最近のハリウッドの脂身タップリコッテリクド過ぎ状態とか、エログロに走って汚物をスクリーンにぶちまけてるような感覚のとか、ああいうのにゲンナリした目に、このユルさは心地良いです。悲恋として伝わってこない(ヒロインが「さあ殺せ~、とっとと殺せ~」って状態じゃあねぇ)とか、展開ヘンとか(野球で唐突にクライマックス突入、追う事を楽しむって言いながら卑怯なテでおびき寄せる敵さん、なんやの?)ありますけど、私としては、こんくらいのヌルさが本来のアメリカ娯楽映画(ハリウッド製だと思ってましたが、製作会社、ネバダ州にありますね)の良さだと思ってるんですけどねぇ。スプラッタなし、ホラー要素も殆どない、バンパイアものにつきものな耽美すら微量な安心ラブラブ映画ざんした。[映画館(字幕)] 6点(2009-04-06 10:47:35)(良:1票)

1488.  ナイアガラ 《ネタバレ》 モンローの映画として見ると、あら?あらら・・・ってカンジではあるんですけど(最初の方はいいんですけどねぇ)、ナイアガラを舞台にしたサスペンス映画として結構楽しませて貰いました。滝の雄大な風景を捉えつつサスペンスの要素としてちゃんと生かしていますし(滝の立てる轟音が緊迫した音楽の代わりですね)、一方で靴や歌も重要なアイテムとして機能していて。鐘楼の鐘を執拗に映すシーンは、その時起きていた悲劇をあのメロディが決して鳴らない事で象徴すると共に、「もしかしてここでメロディが奏でられる事によって事態が好転するのでは?」と見ている側が抱く期待を裏切ってみせる感じもして、上手いなぁ。印象的なセリフも多く、色彩も鮮やか。二転三転する物語も含めて今見ても色褪せていない面白さでした。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-05 00:43:44)

1489.  第三の男 《ネタバレ》 なるほど、映像テクニックは見事。光と影の効果を生かして、モノクロ映画かくあるべき、みたいな感じで。全編を支配するチターの音色も映画に独特な色を与えていますし。まあ、心理的な揺さぶりをかけようとする=画面を斜めにするっていうのを多用し過ぎてる感はありますが(斜めになってる場合の特異性を観察しながら見ていたのですが、どうもハッキリとした区別はされてないんですよねぇ。斜めのショットの場合はそこに描かれている事象は信用ならないですよ、とかいう意味があるのかと思ってたんですが)。問題は第三の男とは何者なのか?っていう謎の部分にちっとも興味を抱けなかった点で、作家がハナっからハリーの人格を盲信しちってるあたりからちっともノレてゆけないとゆー。で、なんかあれこれヒネってあるのかと思うと、そう思わせるばかりってカンジで。名画と言われるこの映画で、第三の男とは?ハリーとは一体何者だったのか?っていうのが、クライマックスのあの逃げまくってるオッサンに自分の中で結びつかねー(笑) 時代ってのを考慮に入れるべきなのか、それとも単に私の読みがめちゃくちゃ浅いのか、まーよく判りませんが、馬鹿な私なりの素直な点を、と。[DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 21:17:41)

1490.  道(1954) 《ネタバレ》 ジェルソミーナの表情がとても豊かで魅力的で、それだけで映画に流れる感情のゆらぎ、人生という道程での喜怒哀楽が伝わってきて、だからこそラストの切なさが沁みてきます。ひととき同じ道を行くザンパノとジェルソミーナ。他の道を歩めなかった、だけどそこにも幸せを見つけていた筈のジェルソミーナの悲しさ、その都度その都度、無自覚に道を外れ、遂には何もかも失ってしまうザンパノの弱さ。海が世界に境界を作り、そして海は命が生まれ、帰る場所。海に始まり海で終わるこの映画は、ザンパノの終点を示唆しているようで、この物語に相応しくも胸を締め付けられるような幕。祭りの道行く人の列、たびたびジェルソミーナの周囲に散りばめられる子供達、サーカスのテント、人々の言葉。全編に渡って示唆に富んだ映画でした。[DVD(字幕)] 9点(2009-04-02 17:08:30)

1491.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 事件の始まりが職権濫用と偶然に次ぐ偶然という状態なのでイマイチ乗れません。テレビシリーズに馴染んでいない目には、主役が彼であるという状態、ちょっとキツいですしねぇ。しかし、この映画の最大の欠点は、サスペンスモノじゃタブーな「本来とっても目立つ人が何故かやたらにジミな役」っていうのをやらかしてしまってる点ですね。登場した時点で「この人が犯人じゃね?」って思っちゃった。そしてその通り。この犯人は他にも幾つかのサスペンスモノのタブーを犯しちゃうんですが、それは見てのお楽しみ。まあ、そういう浅さが気になる映画なんですが、ワリとタイトにまとめてあって、あまりダレ場を作っていないので楽しめました。シーンのお尻にいちいち余分な部分があるのと、何度も登場するチープな空想シーンは微妙なカンジですが。それにしてもデジタル上映は白がトンで黒が重くて目がチカチカしていけねえ・・・[映画館(邦画)] 6点(2009-04-01 18:21:51)

1492.  ウォッチメン 《ネタバレ》 ジャッキー・アール・ヘイリーって、あの『がんばれ!ベアーズ』のケリー? マジで? って、それだけがこの映画を見たことの動機。近年のアメコミ映画に冷たい私ですし見る気もなかったんですけどね。後半になって素顔が出てきて、ああ『特訓中』の頃の、なんかおっさん顔になったケリーのまんまだ、って。さて、映画の方は、普通に評価すりゃ4点ってとこですが、これまでオタクなりに生きてきた私として、半端な評価をするべきではないと思いました。オタクのフェティズムを自虐的に描いてみせた(この映画のタテマエの部分なんざ、『Mr.インクレディブル』と『ミステリー・メン』見てりゃ十分事足ります)悪趣味な映画。「結局お前らこういうのが好きなんだろ?」って? やめてくれ、自分はそっち側のオタクじゃねえよ。ヒーローを「殺す」のならばオタク同士のオナニーショーでやっててくれ。世界を巻き込むな。これまでオタクを看板にぶら下げて生きている以上、同類が自爆テロを起こしたこの映画を全否定する事こそが自分のあり方なのだな、と思います。この映画を世にタレ流したクソオタどもに対して、ある意味敬意を表して栄えある0点を。[映画館(字幕)] 0点(2009-04-01 11:07:47)

1493.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 後の世に、これに類似した映画は数あれど(『アメリカ万才!』とか『キューティーブロンド2』とか)、どれも「アメリカ建国の大義」に寄りかかりすぎてしまって政治における正義とは何か?という大切な本質にちっとも説得力を与えていないんですよね。それってアメリカ国民にしかアピールできてないワケで。その点、この映画はそこを描いてはいても、頼り過ぎてはいないのです。きちんと主人公が正義の闘いをしていて、ゆえに問題の深さ、簡単に理想的な浄化など出来る訳もない現実も浮き彫りになってくるのです。前半のスミスのあまりのお子ちゃまさ加減にはウンザリさせられましたが、そのスミスが理想のための闘いを繰り広げてゆくうち、どんどんスミスの気持ちに乗せられ、後半はがっつりと映画にのめり込んでいました。ゆえに、酷い目に遭ったまま終わってしまった子供達と、甘過ぎな唐突、突然のハッピーエンドに唖然、って感じなのですが、あのエンディングのウソ臭さは、現実にはそんなに上手く行かない、ってハッキリ判らせるためにわざわざああなってるのかもしれませんね。まあ、この頃に比べてアメリカはいい国になったのかと言えば、残念ながら・・・ですが。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-01 00:42:01)

1494.  紳士協定 《ネタバレ》 自由の国アメリカにおけるユダヤ人差別は『サウスパーク』を見れば判りますが、今も存在していますし、この映画から半世紀以上経った今も、ラストで主人公の母が見てみたいと言った世界なんぞ、どこにもありません。これは差別というものの実態の話ではなくて、差別意識の問題に真正面からぶつかった熱い映画。差別する人の問題だけではなく、差別される側の意識の問題、差別はいけないと言う人々の問題をも総括して、差別が作り出される事の構造的な問題を根本から曝け出そうとしています。差別されない安全な立場に置いた身からこそ生まれる偽善を暴き、更なる差別を生むのが差別を卑屈に受け入れる意識であると暴き、悪意であれ善意であれ、自ら線を引く行為そのものが差別というものなのであると主張します。主人公が取った行動もまた安易であり肯定されるものではなく、登場人物それぞれが意識を前に進めてゆくという展開に感動しました。差別問題を包み隠す状態はむしろ現代に顕著ですから、これは今こそ必要な映画なのかもしれません。時代を越えた骨太な映画です。もっとも、この世から差別なんか永遠になくなりゃしないでしょうけれど。お互い悪口言いつつ存在を認めあえるような世の中でありゃ、それで十分なんですけどねぇ。[DVD(字幕)] 8点(2009-03-30 17:32:25)

1495.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 今はもうこの世の人ではない叔母が飼っていたマルチーズの名前がシムカで、その娘の名前がレティーシア。天国の叔母さん、DVDを見ていて何十年かかけて1つの真実に到達しましたよ。さて、『冒険者たち』ですが、冒険者じゃなくなっちゃってからが長い映画。自由と冒険を求めていた3人が、それを求めなくなった時、彼らは生きる意味を失ってしまったのでした、お金に縛られる事で自由が失われてしまったのでした・・・なんて捉えるのは簡単です。ですがそんな教訓じみた考え方よりも、ここは冒険と自由とに生き、散ってゆくカッコ良さこそがキモと捉えたいですね。おフランス映画的オシャレ&カッコ良さを堪能する、もうそれで十分でしょう、って。現実にゃ、こんな生き方できないもん。現実でこれやろうとしたらただのアホだもん。もうね、アラン・ドロンがひたすら男前でカッコ良くてね、ジョアンナがオシャレでね(あのメタルなワンピースは痛そうだけど)、もういいじゃん、十分じゃんって。悲劇なんだけど、意外なまでに清々しい、気分のいい映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 16:52:30)

1496.  愛の嵐 《ネタバレ》 実は復讐でしたとか罠にハメられたのでしたとかいう裏のあるハナシか、それとも違うのか、最後までずーっと考えながら見続けて、結局最後の最後でウラなんてありませんでした、って。こういうのってなかなか自分の心の中で納得して消化できなくて。起点が恐怖による支配であるならば、これも戦争が巻き起こした悲劇の物語なのか、あるいは戦後にまで及んだナチスの狂気の物語なのか、って言えば、どちらもどう見ても違いますしね。鉛色の闇の中で静かに進行する、光の下で生きられなかった二人の話は、そういう生き方に堕ちるコトにキモチ良さを感じる人もいるんだ、と自分に言い聞かせるしかないのですなぁ。この映画の闇の空気や静寂は独特な雰囲気があって好きですが。それにしてもDVDタイトルに「無修正ノーカット完全版」とか入れるの、やめてくれませんかねぇ。コレが入ると途端に下衆なイメージになっちゃう。『シンドラーのリスト』に入れたりしないでしょ?[DVD(字幕)] 6点(2009-03-28 23:18:59)

1497.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 この映画のレビューを書くの、5年以上迷い続け。だってLDを買って見た時の印象がどうしても子供の頃テレビで見て大好きになった、放映されるたびにワクワクしながら見た『まぼろしの市街戦』とは大きく違っていて、だけどLDの方が正式なカタチだし、テレビで見た映画はレビューしない方針だし、って。テレビ放映版だと間違いなく10点なのですが、LDで見た印象は8点、みたいな、それくらい吹き替えが与えたインパクトが大きかった映画でした。「戦争の狂気の下では精神病院に入っている人々の方がよっぽどマトモ」ってシニカルなコメディなのですが、結構重いんですよね、字幕&ノーカット状態で見ると。何故かアーティスティックな面が強調されるようでもあって。テレビ放映版の方がファンタジー的なコメディとしての色合いが強く感じられて、夢のような、その世界の住人になりたいと思うくらいに愛すべき楽しい人々の物語であったりして。街の人々の可笑しさもジェヌビエーブ・ブジョルド(ってのは『大地震』の頃の表記でしたっけかね?)の可憐さも、自分の中では吹き替えの上に成立してました、っていうのを、果たしてどう評価したらいいのやら。やはりここは例外的にテレビ放映吹き替え版を前提とした点数を付けるべきですか。日本の声優文化の素晴らしさもまた映画の愉しみの一つであるのは事実なのですから。[地上波(吹替)] 10点(2009-03-28 20:33:58)

1498.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 デ・パルマの映画にしては、美しさが足らないなぁ、って感じました。そりゃ毎度のカメラワークにヒッチコック大好き~!なノリは健在でしたけれど、「お色気も重要よ」なワリに、その部分があんまり綺麗に撮れてない感じで。メラニー・グリフィスという素材に問題があったのか、『ボディ・ダブル』というタイトル時点でネタバレしてる中身の、その虚構性がジャマだったのか・・・。「あー、デ・パルマってやっぱりこーゆーの好きなのねぇ」というのだけはしっかりと伝わってまいりました。マンネリだけどね。[映画館(字幕)] 5点(2009-03-28 16:25:17)

1499.  麻雀放浪記 麻雀を、単なる絵合わせ状態なプレイしかできない私(ええ~?なんでアガれないの?どーして?全部3つずつ揃ってるのに?)としては、この映画の麻雀シーンの流れはちっとも読めず、当然そこを楽しむ事はできず、だからモノクロで再現された戦後の匂いを味わうばかりという感じでした。クライマックスの重要なトコでもぽか~ん、とするばかりですからねぇ。ノスタルジーが基調になってるの?って感じの物語、映像表現はちょっと後ろ向き過ぎな気がしました。80年代という時代に、この映画の表現が適切だったんでしょうかねぇ?[映画館(邦画)] 5点(2009-03-28 16:22:50)(笑:1票)

1500.  ユニコ 《ネタバレ》 ファンタジーの要素たっぷりな作品世界はとても魅力的なんですけれど、いかんせん2つのエピソードを1本の映画にしただけという感じで、ぶっつり途中で前後2つに分けられるような構成は映画としてツラく、「また、一人ぼっち・・・」とゆー、いちいち悲しいエピソードのシメを繰り返す構造では、どうにもやりきれない気持ちになります。杉野昭夫担当の絵がとても綺麗で、それだけでも十分価値のある映画ではあるのですが、絵が勿体ないなぁ、って。[映画館(邦画)] 5点(2009-03-28 16:20:49)

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