みんなのシネマレビュー |
|
1561. スイミング・プール 《ネタバレ》 まあ、ひと言でいえば、掟破りの反則映画ですな。 フランス映画らしく、きれいな映像とともに、ちょっとアンニュイな雰囲気の漂った作品で、 エロティックなシーンも存分に用意されているのだが、一応殺人事件が絡んだサスペンス物。 もちろん最後のオチに繋がる伏線もいくつか張られていて、「どう考えたっておかしいだろ!」 と盛んに突っ込みを入れてたら、ラストで物の見事にやられてしまいました。悔しい。 あとは何も言いません。「俺はやられんぞ!」という方は、ぜひ挑戦してみて。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-31 10:47:13)《改行有》 1562. うるさい女たち ベッド・ミドラー主演のストーリー・コメディー。 この女優さん、好きなので期待したのだが、物の見事に空振りに終わってしまった。 ギャグらしいギャグはほとんどなく、単なるドタバタをずっと見せられているだけ。 女優というキャラ設定もストーリーに活かされておらず、シナリオの練り不足が目立つ。 コメディー映画って、やっぱ難しいのね。[地上波(字幕)] 2点(2011-07-31 10:38:54)《改行有》 1563. 新・極道の妻たち 昔ながらのやくざ映画よろしく、オーソドックなストーリーなのだが、 そこに女組長の血気盛んな息子に対する母親の愛情が絡んでくる。 単なるやくざ映画じゃないよ、という狙いはわかるのだが、どうにもお話に入っていけない。 やっている事は昔のやくざ、テイストは現代風で、どうにもアンバランスな印象を受けてしまう。 そのため、ドスが効いていて貫禄たっぷりの岩下志麻も妙に浮いて見えた。 とにかく全てにおいて古臭い感は否めない。内容自体がもう時代遅れかなといった作品。[地上波(邦画)] 3点(2011-07-31 10:04:45)《改行有》 1564. 踊る大捜査線 THE MOVIE ドラマのほうはまったく観ていなかったため、 この映画からキャラの魅力というのはあまり伝わってこなかった。 ストーリーはちょっと「セブン」を意識してるのかなという印象は受けたが、 取り立てて目立つような破綻はないので、普通の刑事ドラマとして楽しめるのではないかと。 もちろんシナリオの甘さは多々あるし、サイコサスペンスとコメディーの要素が 同居した作品というのも他に類を見ないのだが、細かい所を突っ込んでも意味はないのかも。 良くも悪くも、若者向けのテレビ映画だなという印象の作品だった。[地上波(邦画)] 4点(2011-07-31 09:56:39)《改行有》 1565. 眠らない街〜新宿鮫〜 大沢在昌の同名小説の映画化。ハードボイルドタッチのアクション映画だが、 真田広之と奥田瑛二のホモシーンばかりが話題になった。 全体の雰囲気や登場人物のキャラをハードボイルド色に近づけようとした努力は窺えるが、 ストーリー展開は普通の刑事ドラマものとあまり変わらない。 田中美奈子だけはミスキャストで、何か妙に浮いていたと記憶している。 可もなく不可もなくといった印象の映画だった。[地上波(邦画)] 3点(2011-07-31 09:14:01)《改行有》 1566. 花いちもんめ アルツハイマー型老年認知症を題材にした社会派ドラマ。主役の千秋実はさすがの演技。 症状が進行していく過程は驚愕するとともに、恐怖すら感じてしまう。 家族を絡めたお話の展開には多少ご都合主義も感じられるのだが、内容が内容なだけに、 そうでもしなければ辛辣過ぎて観ていられなかったかもしれない。 ラストは鑑賞者の心に訴えかけるような形でシメており、見応えのあるドラマに仕上がっている。 演出は正直あまり良くないが、もっと注目されていいはずの作品。[地上波(邦画)] 7点(2011-07-31 08:54:01)《改行有》 1567. スウィートホーム(1989) 一応スプラッター・ホラー映画。特殊メイクを使用した映像が頻繁に出てくるが、 向こうのホラー映画のような、気味が悪いといった印象は受けないソフトな作り。 ストーリーも比較的あっさり目なので、まるでお化け屋敷に入って楽しんでいるような感覚かな。 キャスティングは今イチ、最後のお涙頂戴の変な演出で大減点。このセンスは勘弁してください。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-31 08:30:35)《改行有》 1568. レッドブル シカゴを舞台にした、ソ連の刑事が主役のアクション映画。 ソ連人のイメージ通り、シュワちゃんは物の見事に鉄仮面。 相棒となったアメリカ刑事ははみ出し野郎で、一応バランスは取れているものの、 シュワちゃんは人間味が感じられなくてちょっとつまらない。 ストーリーもアクションも普通の刑事ドラマ並なので、斬新さがないことも影響しているのかも。 シュワちゃん主演の映画としては物足りないな、という印象の作品だった。[ビデオ(字幕)] 3点(2011-07-31 08:24:05)《改行有》 1569. カクテル 一応友情とロマンスを基にした青春ドラマらしいが、お話の内容は退屈そのもの。 お前ら、それでも男か! もう勝手にやってろ、というくらいくだらないストーリー。 唯一の見所は、軽快な音楽をバックにカクテルをシェイクするパフォーマンスだけ。 女の尻ばっか追っかけてないで、男なら他にやることあるでしょ? と思わず言いたくなるような、何とも情けなくさせてくれる作品である。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-31 08:19:32)《改行有》 1570. プリティ・リーグ 実話ということで大変興味深く視聴したが、女子プロ発足の背景が面白かった。 出演者たちが個性的で中々いい。全体的には軽いコメディータッチだが、 ストーリー自体が地味であまり盛り上がりもないので、このあたりで好き嫌いが分かれるかも。 ラストは心地よい感動を受けつつも、キャスティングの細かい配慮にはびっくりしてしまった。 青春ドラマ系が好きな人にはお薦めの佳作。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-31 08:12:39)《改行有》 1571. 激流(1994) メリル・ストリープ主演のアクションサスペンス。 アクションと言っても、そのほとんどが激流の川を下るシーンのみなので、 サスペンス映画として鑑賞した方がいいかもしれない。 ケヴィン・ベーコンは相変わらず何か企んでいるような人相で、 こういう役をやらせたら右に出る者はいない役者さんだ。 作品全体の印象としては、川下りというシチュエーションが地味ということもあるのだが、 アクションやサスペンス部分が中途半端で、ストーリー自体の面白さとしては並。 まあまあ普通に楽しめる程度の出来だと思う。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-31 07:41:11)《改行有》 1572. スピード(1994) テンポのいい、ノンストップアクション映画。 いわゆるジェットコースタームービーで、この手の映画は鑑賞中から突っ込みを入れるのだが、 本作はシナリオが良く出来ているせいか、緊張感が全く途切れず、その隙を与えてくれなかった。 後から考えると、突っ込み所は満載だけど・・・。 派手で息詰まるアクションシーンの中、サンドラ・ブロックの明るいキャラと、 キアヌ・リーヴスとの軽い恋愛描写が息抜きの役割を果たしている。 個人的にはバスの他の乗客たちの人間描写も見たかったのだが、 せっかくの流れが止まってしまいそうなので、これで良かったのかもしれない。 とにかく"理屈抜きに面白い"という形容詞がぴったりの映画だった。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-07-31 07:34:11)《改行有》 1573. 宇宙戦争(2005) 何だ、こりゃ。ドラマ性もなければ、メッセージ性もないやん。 中盤のストーリー展開はウダウダ、トムクルーズの父親役もミスキャスト。 ラストも呆然とするような結末で、ちょっとびっくらこいた。 スピルバーグと言えば、アイデアと独自の映像技術で映画界では第一人者とされてきたが、 どの作品にも、多かれ少なかれドラマ性はしっかりと織り込んでいたのに。 90年代に入ってから、リメイクやアメリカンコミックのヒーロー物、続編などが乱発され始め、 ハリウッド映画はアイデアが枯渇したのではないかと言われてきた。 そのため内容の稚拙さを、映像技術でカバーするという作品が非常に多くなっている。 この映画もリメイクで、悪いパターンにピタリと当てはまってしまった。 まあ、「アルマゲドン」のような陳腐なストーリーを見せられよりはましかな。[地上波(吹替)] 3点(2011-07-31 07:25:51)《改行有》 1574. 千と千尋の神隠し 冒頭の設定は、アタマの固くなった大人には物語に入って行き易い。 様々な経験をすることで、ひ弱な少女が成長する様を描いているようだが、 変わったおもしろいキャラクターがたくさん絡んできて、こちらの目を楽しませてくれる。 ジブリ作品の、その豊かな発想力と世界観には驚かされるばかりだ。音楽も中々いい。 明確なストーリー性を持たず、ラストは相変わらずの尻切れトンボだが、 ファンタジー映画なので深く考える必要はないんだろうな。ぜひお子さんとご一緒に。[地上波(邦画)] 5点(2011-07-31 07:11:16)《改行有》 1575. 花嫁はエイリアン 一応ロマコメだが、キムの美しさとかわいらしさを鑑賞するための映画。 彼女のキャラはいいのに、それ以外の設定がばかばかしく、シナリオは出来がいいとは言えない。 全体的におふざけムードが漂っているうえに、ヒロインの相手役がダン・エイクロイドなので、 どうにもしまりがなかった。結果、ロマンチック色もコメディー色も弱く、 ちょっと中途半端な作品になった感はあるが、全く笑えないというわけではないし、 それらの欠点をキムがカバーしているので、そこそこ楽しめるのではないかと思う。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-31 06:42:35)《改行有》 1576. トレマーズ いかにも外しそうなB級モンスター映画だが、 これが意外にも面白かった。閉塞的な状況設定が感情移入し易いこと、 さらに劇中に出てくるモンスターが実際にいそうなリアル感があること、 このモンスターの特徴が、その後のストーリー展開に心地いい緊迫感を与え、 まるで「ジョーズ」を観ているときのような感覚を覚えた。本作のほうが軽いけどね。 B級モンスター・パニック映画のお手本のような作品。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-31 06:15:05)《改行有》 1577. 神の左手 悪魔の右手 脚本も演出も映像も、すべてにおいてレベルの低いスプラッター・ホラー映画。 まあ、ムキになってあれこれと批評するような代物じゃないが、 肝心のスプラッターシーンは、いくら何でもここまでチープだとは思わなかったぞ。 原作の他のエピソードから、印象的なシーンだけを抜き出して繋ぎ合わせているのも陳腐。 ヒロインのお父さん役の人が、「原作しっかり読んだな」と思わず苦笑できたぐらいかな。 肩の力を抜いて、暇な時の時間潰しにどうぞ。[DVD(邦画)] 2点(2011-07-31 06:00:17)《改行有》 1578. 新・高校生ブルース 女の子に興味津々の三人組の男子高校生の姿を描いたドラマ。 軽いタッチの展開で笑える部分もあるんだけど、ストーリー的な面白さはない。 テーマもわかるのだが、昔の青春物のドラマではお決まり事だしインパクトも薄かった。 関根恵子は、その三人組のリーダーのマドンナ役でやっぱりかわいい。 他の見所は、三人組の一人に水谷豊が出演していること。二人とも若いな。[DVD(邦画)] 2点(2011-07-31 05:39:25)《改行有》 1579. 奇跡の人(1962) 御存知ヘレンケラー女史と、家庭教師サリバンの苦闘を描いたドラマ。 実話を映画化した作品ということで、やはり事実とは違う脚色もあるようだが、 三重苦という想像を絶する状況だけに、さすがに鑑賞前からこちらの気構えも違う。 作品の方は106分と短く、サリバンの人物描写にも時間を割いているので、 苦闘のエピソードは削られているという感は否めない。 それでも主役二人の演技はとても素晴らしく、目を離せないほどの見応えがあった。 作品の完成度も決して低くはないが、出来がどうというより、やはり一度は観ておくべき映画。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-31 05:24:49)《改行有》 1580. ネイバーズ(1981) ベルーシの遺作だとは知らなかった。 ギャグはブラック・コメディーというか、悪ふざけに近いものなので、 鑑賞者の嗜好にもよるとは思うけど、ハマるほど笑える人は少ないのではないかと思う。 サラリーマン演じるベルーシの困惑した顔だけは面白かった記憶があるが、 コメディー映画としてはあまりお薦めできない作品。[映画館(字幕)] 2点(2011-07-31 04:37:36)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS