みんなのシネマレビュー |
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141. 殺人の追憶 なんと全員が名演。全体を包む重苦しい映像の中で、暴力とコミカルなシーンをすし詰めにした傑作。久しぶりに時間を忘れさせる作品に出会えました。冤罪製作所的な横暴警察に嫌悪感を覚えるところも多々ありますが、パク刑事の路線変更やキック足に罰が当たるところなので少し薄れた。解決篇がないとわかっているのに犯人を見つけてやろうという気持ちにさせてくれる。ソンガンホの演技は「よいしょ!」と、この重い作品を担ぎ上げています。韓流のクライマックスはソンガンホにゆだねよう。男同士としてはソンガンホ、私が女性だったらキムサンギョン、中性的だったらパクヘイルに惹かれる、と言っておきましょう。 「ブラジャ~?お~、ブラジャ~!」の彼も好き。音楽は◎。[DVD(字幕)] 9点(2005-02-08 15:44:59) 142. レイクサイド マーダーケース 何か手っ取り早く撮った感じのする映画でした。これだったら「火サス」ですむのでは。「火サス」に失礼とあらばバラエティーの再現フィルムという感じ。舞台劇のような、場にそぐわない突然の激情や、カメラを意識させる撮影が気になりました。湖畔の宿に殺人事件、そして子供も絡む。状況設定は大好きなので原作を読んで臨んだのですが、これだけの俳優陣を使ってこの演出は残念無念。ちょっと感じた収穫は、薬師丸ひろ子が良い感じの脱皮をしているなということ。ミセス役も良いです。[映画館(字幕)] 5点(2005-02-08 13:35:04)(良:1票) 143. ファインディング・ニモ CGのキレイさは毎回進化していくので驚きますが、やはり躍動感が硬いなという感じはします。ストーリー的には特にとんがったところがない感じはしました。子供と見るには良いですね。すーっと心に入っていきすーっと出ていってしまう映画。6点(2005-02-08 13:02:21) 144. 美しい夏キリシマ 全体的に戦争の虚しさや滑稽さを漂わしてはいる。このような作品は良い評価をしたくなるが、作品の登場人物に魅力的な人が少ない。人間は弱いのでいろいろ間違いをしてしまうものですが、登場人物は弱い人間というよりもだらしのない人間が多い印象。弁舌の立たない戦争体験の講義を聴いた感じです。映画の志に+1点という感じで。6点(2005-02-08 12:47:41) 145. ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ! 社会の縮図のような生徒会選挙。登場人物の個性が巧みに表現され、コンパクトながらユーモアもたっぷりの小気味の良い佳作でした。何といっても、良かれ悪しかれ皆が前向きなのが気持ち良い。先生なんて失業し家庭崩壊してもミルクを投げつける元気がある。何事も悪く取らないおぼちゃま思考の彼も気に入りました。[映画館(字幕)] 7点(2005-01-13 03:31:00) 146. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! このシリーズは事件のつじつまよりも人間模様で楽しむものだと決めて、筋の矛盾には目をつぶっていました。しかし、今回はさすがに弱りました。スワットが囲んでいるのにノコノコ犯人がいなくなったり、トンネルの中に堂々とアジトがあったり、数え上げるのも馬鹿らしくなる程の穴ぼこだらけ。エンターテイメントとしては人海戦術などでさすがに楽しむ事は出来ましたけど。「笑っていいとも!」を見るくらいの気軽な気持ちで見るといいでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2005-01-13 03:22:01) 147. オーシャンズ12 私は、滅茶苦茶な筋運びに、鑑賞後ごくまれに途方にくれることがある。この作品はそうだった。コメディにもならずサスペンスにもならず・・。これは仲間内の記念撮影ととれば良いのだろう。この寒い冬の中、きれいで大きい試写会場で暖を取れただけでも有り難いと思わなければ。ロードショウで身銭を切ってこれを見に行く人々の鑑賞後の行状が心配だ。 オールスターキャストの勢いでプラス1点。[試写会(字幕)] 3点(2005-01-12 17:57:08) 148. 死に花 優雅だよね。ここに出てくるご老人方々は。ひと花咲かせるので金庫破りとは、いささか強引ではあるが無邪気さに興奮します。ビルがあんなに傾いているのに誰も気付かないなんて事は横に置いときます。そうそうたる俳優陣を出しているのでもう少し個性を生かして欲しかった。仕置人さん、青島だぁ~さん、ガチョ~ンさん、ザ・ガードマンor赤いシリーズのお父さん、白寿までご活躍を。私が後10年歳とって1点、もう10年とって1点、点数上がる作品なのでは。7点(2005-01-12 11:59:17) 149. 下妻物語 出たぁ。期待の新星ゲイジュツ的監督登場。自我をキワモノにもっていってる二人。 相反しそうだけど繋がっている、個性派のおんなの子に笑いと涙を引っ張り出されました。製作的には、洞察の才能があれば身近でもいじれる題材は沢山見つけられるものだと教えられました。この映画を見た後、ロリータ服を着ている人達への見る目が変わり、牛久の大仏とジャスコは名を上げた。私もいつか行きます。次回作は是非我が地元で、という人も多いのでは。監督早く次回作を。[映画館(字幕)] 8点(2005-01-12 11:45:16) 150. 世界の中心で、愛をさけぶ 観る前に予告や噂を聞いてこんな感じかなと想像する。そしてこれほどまでにそのまんまだった映画も珍しい。ひたすら面影を追って意外な展開なしに平和に終わる。このような話は、病気で感動させたろうという作者のあざとさ(山口百恵主演「赤い疑惑」以更)が見えてつらいのです。末期の患者を病院から連れ出して患者が意識不明。そして「誰か助けてください!」。何をしていらっしゃるの・・。出演者全員を優しく包んでいる行定監督の淡い感じのカメラワークと「瞳をとじて」が良かったのでプラスの点。[映画館(字幕)] 6点(2005-01-12 02:43:41) 151. 69 sixty nine 学生運動、なつメロ、青春。好きな題材なので期待してみたのですが、なにせギャグが弱い。レトロや下ネタで滑るとキツイ。笑いが欲しいからって、ウンコじゃイカンよ。ウンコだけじゃ。行定か石井克人か矢口史靖、または、かの「下妻」の中島哲也監督に撮って欲しかったバイ。フォークソング沢山絡めてこの時代のものをまた誰か撮らないかな。5点(2005-01-12 02:32:26) 152. 僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 前作「猟奇的な彼女」は笑いと愛のバランスが良かったのですが、今回はアクション5:笑い3:愛2くらいの印象で、感動というものが少なかった。とにかくチョンジヒョンのプロモ映画という感じでストーリーより彼女が前に出過ぎてしまっている。後半の殺人鬼より、途中の麻薬取引の撃ち合いのほうが悲惨でバランスを失ったりしているので、いろいろなものを出すより殺人鬼の男をもっと軸に入れたほうが締まったと思う。ラストで少し感動してしまうのも「猟奇的」におんぶという感じがした。それでもチョンジヒョンの可愛らしさとカッコ良さとサービス精神に7点入れてしまう私でした。[映画館(字幕)] 7点(2005-01-12 02:17:42) 153. ポーラー・エクスプレス 絵本の世界だというので、まったりしたシーンが続くのかなと思いきや、意外に、あにはからんや、なんとこれはノンストップアクションメルヘンムービーでした。躍動感の表現は「バックトゥザフューチャー」から今にいたるまでのゼメキス手法を遺憾なく発揮しております。子供、動物、クリスマス。数字が取れそうなものが詰まっております。サンタの居所はもう少し粛々と描いて欲しかったものです。毎年、クリスマスにはこの心優しい絵本映画を。8点(2005-01-12 01:57:53) 154. 血と骨 《ネタバレ》 暴力の恐怖のみで生きていく悲惨。自分の中の鬼だけを信じている。原作での金俊平がやくざ相手に超人的な立ち回りをするシーンや李英姫と子供の悲惨な逃避行や戦争の罹災などがカットされていたのは残念。長屋中心のストーリーに仕上がっていました。予算の問題か時間の問題か。ルックスとしては顔はトミーズ雅で体はバイオレンスジャックと想像していたので少し違ったが、たけしより迫力を出せて物語を引っ張っていける人がいるかというとこれも難しい。新井浩文は相変わらず良し。北村一輝は迫力あり。濱田マリはよくぞ出した。7点(2004-12-06 22:13:09) 155. ドーン・オブ・ザ・デッド はじめは走るゾンビに燃える町。こりゃ怖い、手ごわい、末恐ろしいと期待しました。しかしショッピングモールでは外でゾンビがほとんど立ち往生。店内では人間が愚なる行動を起こしていくだけ。よどんでくる。前作のほうがそこらかしこにウロウロしてた分ゾンビの存在感はあった。グロいシーンでつなげているので飽きないといえば飽きないが。もっと人間と足攻韋駄天ゾンビとの攻めぎあいが見たかった。6点(2004-12-06 21:24:22) 156. Mr.インクレディブル 「シュレック」に続き某会館で画質・音質の悪さに耐えつつ試写させていただきました。前半は少し退屈気味だったのですが、ダッシュ君が活躍するあたりからスピード感あふれるアクションに心躍ってきました。しかし、会場の子供の笑いが少なかったのを見ると、やはりギャグは弱いかなと感じる。それと緊張と緩和を上手く使うアクションも少なかった。家族愛で困難に立ち向かうのだ!という「クレヨンしんちゃん」的な主題は、世の家族の好みに合うのではないでしょうか。7点(2004-12-06 14:55:16)(良:1票) 157. 父、帰る 《ネタバレ》 次男「乱暴なやつだ。12年ぶりでこの態度は何だ。少しは優しくしてくれ。くそ~。」、長男 「父親かどうかは別として、興味があるな。怖いし調子よくついてってみるか。」、父「俺について来い。なんと言っても父親は父親だ。俺は不器用だから愛情表現が下手なんだ。これから家族みんなで幸せに暮らせるくらいのお宝を見せてやる」。・・・てな感じで進んでいく物語かな?。犯罪→服役→出所→お宝捜しと感じた。最後になにかを打ち明けようとしたのに突然の悲劇。父親への罰かな。6点かと思ったがだんだん膨らんでくる作品。7点(2004-10-21 01:36:16) 158. キリング・ミー・ソフトリー 未熟なサスペンスと未熟なSMと完熟のおっぱい。ガウン姿がたくさん出てくる映画はなぜか安っぽい。ベタな演出が続く中で、舞い上がる雪は綺麗だった。たいして出来の良くない作品なのに、憎めないこの気持ちは一体な~に?4点(2004-10-16 10:19:37) 159. ジョゼと虎と魚たち(2003) 鑑賞後、沈思黙考・・。やはり恒夫がジョゼと付き合ったのは、多分に不遇な生活への同情や興味にあったのは否めないと思います。しかしその生活を共にするのは並大抵なことではなかった。女性に困らない恒夫がジョゼと離れてしまうのは自然の成り行きといえばそうだったと思います。そしてジョゼには楽しい思いをさせた後にまた突き落としてしまうことになる。恒夫のように、人は成長過程で自分で気付かなかったタテマエを剥がされ,本当の心と対峙しショックを受けることが少なからずあると思います。自分の発見です。そこで泣き崩れたのであると思います。この話は残酷だが、ジョゼには芯の強さやまた新しい彼が見つかるのではと想像できるくらいの魅力がある。そこが救いとなっている。余談だが、和食(特に質素な)を料理する女性の姿は美しい。8点(2004-10-12 01:17:17) 160. フレディVSジェイソン このお二人は不死身なのでありましょう?そのお二人が命を懸けた戦いをなさっていても特別な心の高揚を感じることは出来ませぬ。不死身のものが命を懸けるとは、ややこしや、はあ、ややこしや。前半はホラー古典様式の謎もトリックもない連続殺人でございます。マニアの方には心に震えるものがあるのでしょうか。5点というところでござる。5点(2004-10-08 01:38:51)
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