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141.  祈りの幕が下りる時 《ネタバレ》 前作の「麒麟の翼」が非常に良かったので大いに期待して観に行ったのですが、まあ、確かに大作ではあります。シリーズ最終作品ということでドローンを使っての風景描写、最後にカメオアピアランスまでおまけにつけて、スタッフの気合いの入りようは感じられました。ストーリーもカレンダーに書かれた橋の名前をきっかけとした加賀家と浅居家との因縁的結びつきと加賀の過去や現在が明らかになるなど、非常に練られた構成で楽しめるはずだったのですが、なんか違うんですよね。このシリーズの持つ独特の雰囲気が描かれていないような。場所が日本橋近辺だけではなく、彦根や仙台にまたがっていたからなのかもしれませんが、やっぱりこのシリーズの肝は恭一郎が足を使って地道な捜査をするところにあると思うのですが。 途中からは加賀は脇役に追いやられ、浅居父娘が主役となってしつこいくらいに二人のシーンが続き、そこまで二人の絡みを入念に描く必要はあったのかと正直ちょっと食傷気味でした。 最後に加賀さんが人形町をぶらついて終わりにしたのもなんか取ってつけたようで、あまり余韻は感じられませんでした。[映画館(邦画)] 6点(2018-02-12 16:27:49)(良:2票) 《改行有》

142.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 地上波で放送されたときに最後の部分しか 観れなかったので改めてビデオを借りて見直しました。結末が分かった 上で最初から観賞したので、結末の意外性や驚きは随分と薄くはなって しまったのが非常に残念ではありましたが、それでも十分楽しむことが できました。 クレアや5人の乗客の体験が果たしてこの世の出来事なのか、それとも死 ぬ直前の一炊の夢ようなものなのか、物語自体にはやや無理があるとは思 いますが、伝えたいことは十分感じ取れたと思います。 人間だれしも突然訪れた死の瞬間には、それを受け入れることが出来ずにも がき苦しむのでしょうし、色々な思いが脳裏を駆け巡ると思います。 クレアも事故発生から死までの間の一瞬の間に、生きていれば訪れたであろ うセラピストとしての充実した仕事やエリックとの恋、そして姉との関係修復 などの様々な生への執着や後悔があのような物語となって頭をめぐったという ことなのでしょうか。 そんな苦悩をこのような形で描いたこの映画はやはり心に残る映画の一つにな ると思います。 追記 思えばこの映画観た時のその人の心境によって評価が大きくことなると思います。 ストレスがたまっていてむしゃくしゃした時に観れば、なんかまったりとして苛立 たしく、なんだこのオチはということになりかねないかもしれませんが、生活にさ したる不満はなく順調ではあるけど将来の死については漠然と不安を感じている人 にとっては心に響くかもしれません。[DVD(吹替)] 8点(2017-06-11 21:03:21)(良:1票) 《改行有》

143.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 この映画のテーマは、愛し合って結婚したが平凡な日常生活の中で愛情を失いかけていた夫婦が再び愛を取り戻すまで、なのだとは思いますが、やたら時間が行ったり来たりしてそっちが気になって混乱させられてしまいました。 杉下右京さんではありませんが、細かいところが気になってしょうがない性格のため、仕事そっちのけで分析してしまいました(もう、会社首になったらどうしてくれるんでしょうか)。 その結果、分かったことは・・・ 映画の進行は:①木曜日(ジムの死を知らされる、長女の顔に傷なし)、②月曜日(ジム存命にリンダびっくり、カラスの死骸処理)、③土曜日(葬儀当日、長女の顔に傷、リンダ狂乱して精神病院に強制入院)、④火曜日(ジム存命、娘が顔に大怪我)、⑤金曜日(リンダ葬儀手配し、クレア自宅訪問)、⑥日曜日(ジムに娘たちの最後のひとときを過ごさせ、リンダは懺悔、カラス死ぬ)、⑦水曜日(ジム出張に行き、事故で死亡)。 さらにややこしいのは、リンダの頭の中は上記の順番で記憶が積みあがって行くのに、周囲の人間もそしてリンダの肉体も正常な曜日の順番に動いているということです。例えば、木曜日の夜に写真を抱えてソファで寝てしまうリンダですが、精神的には次に目覚めるのは月曜日の朝なのですが、肉体的(写真を抱えてソファの上で)目覚めるのはちゃんと金曜日になっているところです。ただこれでもなお、長女が顔に傷を負ったことの前後関係があやふやな気がします(一体、映画の一週間は何曜日から始まっているのだろうか) まったくもう観る側泣かせの作品で、1回観ただけでは理解不能で、それ故にここでの評価が低いのではないかと思います。 ただ、夫婦愛の物語としてとらえると、多少なりともほろりとさせられました。突然亡くなってしまった人間に、もっと優しくしておけば良かった、愛していると言っておけばよかったと後悔するのは良くあることですから。[地上波(吹替)] 6点(2017-06-06 23:34:35)《改行有》

144.  パニッシャー(2004) ストレスがたまった時の鬱憤晴らしなら十分期待を裏切らない内容でしたね。 殺し屋もバラエティに富んでいて楽しませてくれましたが、なんかどれも どこかでみたようなパターンで新奇さはありませんでした。復讐する方も 同様で似たようなシーンは何度も観たような。 そしてこの手の復讐劇で最大の不満は、最初は冷酷非道で堂々としていた悪玉が いざ守りに入ると、とたんに無様な醜態をさらしてパニックになるパターン。 そんなに大物なら最後までふてぶてしく振舞えよ、と感じてしまう今日この頃でした。[地上波(吹替)] 5点(2017-05-30 16:49:46)《改行有》

145.  フランティック 《ネタバレ》 ここでの評価は真っ二つに分かれているようですが、私はやっぱり評価できない方ですね。 トランクが入れ替わっていた段階で、トランクに何かヤバイものが入っていたためのトラブル というのは陳腐すぎるので、もっと何かあるのではと期待するもそのまんまのお話。 警察や大使館がいい加減なのはサスペンスを盛り上げるつもりなのだろうが、全くその効果 を感じない。追いかける二組?の方もなんか間が抜けていて、ドンパチやるくらい凶悪なら 女の部屋でもっと締めあげればいいじゃんとか思ってしまった。 そもそも最初の殺人を見つけた段階で、お医者さんには手に負えないと悟って警察や大使館に 改めて支援を求めるべきだったのに、何ゆえ自分で解決しようとしたのか不明。「警察に 言ったら妻の命はないぞ」とか脅かされているなら別ですけど。 最後に部品を川に投げ込んだ時点で、腹いせに夫妻ともズドンとやられてしまうでしょう。 最後のゴミ収集車って何か意味あるのでしょうか。 映画館でお金払って観なくて良かったと思いました。[地上波(吹替)] 3点(2017-05-24 22:02:06)《改行有》

146.  PARKS パークス 《ネタバレ》 前半では取りとめの無い何気ない会話シーンを演じるのが如何に難しいかを、 嫌というほど感じさせられてしまうようなシーンが延々と続くので、これを2時間も見続けさせられ るのかと正直途中で不安になりました。 主人公3人は頑張ってはいるのですが、やっぱり会話の白々しさ、わざとらしさが耳に障りました。 ハルが現在と過去を行ったり来たりする辺りからそんな雰囲気が変わり始め、にわかにハルは一体何者?というミステリ アスな雰囲気が漂い始め、彼女と晋平さんとの不思議な交わり、そして抽象的なイメージ映像など、ようやく私的には 映画らしくなったと感じました。そのままエンディングまでは一気に引き込まれ後味も悪くなかったです。 それゆえに、前半部分をもう少し何とか整理してほしかったですね。 2時間はやっぱり長すぎました。 それとこの映画制作のきっかけが吉祥寺や井の頭公園への思い入れからだったそうですので致し方ないとは 思いますが、あそこまで無理やり街のプロモーションビデオ化しなくても良かったのではないでしょうか。 60年代の吉祥寺の駅舎とかのモノクロ写真が何枚も映されていましたが、いくら吉祥寺が住みたいまちラン キング第一位だとしても、あれを見て懐かしがる人はごく限られると思います。これではなんか60歳以上、 吉祥寺周辺に住んだことある人限定映画となってしまっているのでは。 井の頭公園とは直接関係なくても、東京オリンピックとか、学生運動とか、フォーク集会とか、50年前の世相を 映す映像をいれた方が、一般の人にも佐知子と晋平のいた頃と今との時代背景の対比が理解しやすくなったのではない でしょうか。 いずれにしても舞台となった井の頭公園、映画の余韻に浸りながら久しぶりにじっくり歩いてみたくなりました。 追記(めちゃくちゃネタバレしてますのでご注意ください) 良く考えたら、トキオは佐知子さんの孫なのに、高校生のハルは晋平さんの娘っていうのはどうも年代が合わない気がします。 昨今では高齢で子供を作るのは珍しくはありませんし、男性の場合はいくつになっても可能だとは言われます。でも、ハル が晋平さんと時を超えて一緒にいるシーンなんかで、父娘であればお父さんとか呼んでもよさそうなのに、全然親子の雰囲気 が感じられませんでした。そこで考えたのですが・・・ 脳梗塞で先月急死してしまった佐知子さんは晋平さんとの思い出の曲をぜひ50年後の世界で完成させてもらいたくて、あの 世から佐知子さんの分身としてハルを送りこんだということでは。 純が最初に完成させた曲が気に入らないとハルがいうのは、佐知子さんの気持でもあったのでは。 ハルという名前も桜の季節の春を連想させますし、最初に純の前に突然現れたのも風の吹く中でした。ハルは春のそよ風に 乗って純の前に現れたのではないのでしょうか。 最後の方で白いブラウスを着たハルが満足げに去って行くのは、佐知子さんの満足とダブっていたのでは。 こう考えると純が「本当は誰なの」というセリフもつじつまが合うような。 病院の待合室でハルの毛布を掛けてあげる健太は、寺田さんだったのでしょうか(寺田さんの下の名前が伏せられている のは敢えてそこいら辺をぼやかすため?)、寺田さんの家でハルに毛布を掛けてあげるのは、このシーンの伏線だった のでしょうか・・・ などと次々に考えさせられて引きもまれて行ってしまう随所に意味深なシーンが埋め込まれているこの映画、意外と奥が 深くて練りに練られたストーリーなのかもしれないと感じます。 たしかに多くの地元にゆかりのミュージシャンが出演していて(どのシーンだか分かりませんでしたがエンディングロール を見ると、あさみちゆきまで出演していたようです)、この映画を音楽映画として期待するとちょっと期待はずれな部分 はあったのかもしれません。 一度見ただけでは完全に理解するのは無理のようです。ビデオが出たら再観賞してみたいと思います。 ぜひ他の方の意見もきかせてほしいです。[映画館(邦画)] 6点(2017-05-01 19:56:07)《改行有》

147.  さらば友よ 《ネタバレ》 学生の頃テレビで見て、チャールズブロンソンの渋さに憧れたものです。とにかく最後のシーンがかっこよすぎ。 ただ本筋とははずれて意味の分からないシーンも多々あり、今でも意味不明。 「パパおでかけ、パパおでかけ」のシーンは果たして必要なのか。そもそもあれは一体何?吹き替えの女性の この言葉がいまでも妙に頭に残ってしまっています。 また、アランドロンが陰謀に気づくきっかけになったという、金庫の番号=ワーテルローの戦いの年号=女の ニックネームというのも、だからなんなのさ、なんでそれで気づくの、と思わざるを得なかった。 誰か分かる人に解説してもらいたいところです。[地上波(吹替)] 6点(2017-01-06 17:00:53)(良:1票) 《改行有》

148.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 世の中の流れに乗せられて映画館で観てしまいました。なるほど、こういう話だったのですね。下の方も書いていらっしゃるように、それぞれのパーツは、特殊な天体現象、男女の入れ替り、時をまたいだ交信、タイムスリップ、自然災害、歴史改ざんなどなど、どれもどこかで観たような聞いたようなものなのですが、それらをうまく組み合わせると結構なお話が創作できるという典型的な作品でしょうか。特にテレビのサスペンスドラマのように何から何まで主人公が語って聞かせるのではなく、細部は意味不明な部分を残しておいて、観る側に考えさせる余地を残すところが、この作品をここまでヒットさせた一つの理由ではないかと思いました。リピートしたくなる人の気持ちが分かります。 テレビニュースなどでは中高年の人も涙を流していたようですが、残念ながら涙は出てきませんでした。過去にこんな出会いや別れがなかったからなのか、それとも既に感性が枯渇してしまったのか。主人公たちと同世代の時に観ていればまた違った感じ方をしたかもしれません。 それにしても若い人たちって、喫茶店をサテンではなくってカフェって呼ぶんですか。自分が高校の頃にそんな呼び方したらキザかダサイかどちらかだと思われたかも。時代は変わりますね。 追記:地上波発放送で録画してじっくりと観ました 改めて観ると、見ている最中は鮮明に登場人物やストーリーを覚えているのに目が覚めた途端にあっという間に忘れてしまう「夢」というものの特性を巧みに使っている点に感心しました。いつか夢の中で手のひらに文字が書かれて、目覚めて見てみると現実の自分の手のひらにその文字が残っていたら・・・なんて期待する歳では残念ながらないですがね。 一つだけ突っ込みを入れると、ミツハちゃんのいる時代はタキ君より3年遅れているわけで、タキ君に入れ替った時に果たして未来の携帯端末やアプリを使いこなせたのか、なんて思ってしまいました。昨今のIT技術の進歩はすさまじいものがありますから、1年でも違うともう浦島太郎状態になってしまうはずですから。[映画館(邦画)] 6点(2016-12-01 15:24:35)《改行有》

149.  細雪(1983) 《ネタバレ》 有名な作品なので一度は観ておこうと思ってみたのですが、女性たちの関西弁によるしょうもないおしゃべりで始まる出だしの部分で早くも興ざめぎみに。しかし何とも言えぬ趣のある雰囲気が醸し出されていてついつい引き込まれてしまい最後まで観てしまいました。これはやはり名作と呼べる作品だと思います。 原作は軍部により発表差し止めとなり戦後に発表されたというように、戦前の上流階級のまだ贅沢が多少なりとも残る時代の物語。 当時は格式や身分が重んじられる旧社会制度の因習の中で、息苦しさや窮屈さもあったのでしょうが、昨今のめまぐるしく移り変わるネット社会の中に身を置いていると、優雅で時間がゆったりと流れる当時の生活に、なんとも郷愁と憧憬をおぼえてしまいました。 戦争をはさんで今日までに、時代は大きく変わってしまいましたね。 四姉妹と養子の男性二人を演じる役者さんたちの演技が秀逸で、作品を引き立てていたと思います。市川監督が細部にまでこだわって作り上げた作品であることは納得できます。 特に岸恵子さんは、今までは気がつかなかったのですが、その美しさや存在感を改めて感じました。 古手川佑子さんは入浴シーンを監督の指示で何度も取り直したそうですが、役者さんというのは大変なのですね。[地上波(邦画)] 7点(2016-11-22 12:38:18)《改行有》

150.  ソロモンの偽証 後篇・裁判 《ネタバレ》 前後篇に分けての劇場公開という、"大作"にしては話題性が低くて、テレビ公開後の書き込みが少ないのは意外でした。個々の中学生の心の葛藤や揺れはうまく描写されていて、悪くはなかったと思います。特に三宅さんと浅井さんの関係はうまく描けていたと思います。しかしやっぱりあのような形での中学生による学校内裁判というのは、実際にはやらせる学校はないでしょうし、あそこまでできる中学生もいないでしょうから、あまりのリアリティのなさが致命的なのかもしれません(佐々木刑事の証言は公務、それともプライベート?)。原作があるとはいえ、折角前後篇の長丁場にしたのですから、せめてドラマ「鈴木先生」の鈴木裁判ぐらいの現実味は出してほしいところでした。 それにしても、浅井さん親子は、子供の配役が決まってからそれにつりあう両親を選んだのか、それとも両親の役者さんが決まってから、二人から生まれそうな子役を選んだのか、気になってしまいました。[地上波(邦画)] 6点(2016-05-28 22:27:49)《改行有》

151.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 今月は毎週木曜日に5作品が連続して放送され、録画して全て観終わりました。 なるほどここでの書き込みの意味が分かりました。5→1→2という流れにした わけですね。あの検視官のおじさんは火葬場に転職したわけですか。 確かに5作目となると食傷気味で最初の頃のはらはらどきどき感はなくなりま したが、とにもかくにもうまく完結させてくれたことに感謝です。 このシリーズに出ている役者さんにとっては、いかに工夫して残酷に殺してもら うかが、役者冥利につきるということになるかもしれません。 そういう意味では、ここでの部長さんの役者さんは「えー、俺だけなんで こんなにあっさりつまらなく死ぬんだよー、もっと見せ場のある死に方にして くれよー」とか文句言ったかもしれませんね。[地上波(吹替)] 6点(2015-10-29 21:11:02)《改行有》

152.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 テレビ録画して見たのですが、ここでの評判は芳しくないし、杏奈は超ひねくれもので性格悪いし、よく転ぶし、寝るし、相方のマーニーは得体がしれずうっとうしいしで、もう前半で録画消去してしまおうかと何度思ったことか。 でも彩香ちゃんの登場とともになんとなく雰囲気が変わってきて、終盤での真相説明で一気にこの作品への見方が変わりました。親に見捨てられたマーニー、その子もまたマーニーに見捨てられたと思い、そのまた子である杏奈もマーニーに見捨てられたと思って恨み続けて暗い性格の子になってしまったのを、この夏の不思議な経験でそれらの負の連鎖が断ち切られて、明るい未来を想像させる清涼感のある終わり方でした。確かに全体的には小粒な作品ではありますが、細部にわたって丁寧に人物描写されいて、途中で削除せずに最後まで見てよかったと思いました。最後におばちゃんのことを「お母さん」と呼ぶくだりは、みえみえでそうなることが分かってしまいましたけど。 一点だけ突っ込みを入れさせていただくなら、湿っ地屋敷がたまたま頼子さんの親戚夫婦の家の近くだったというのは、ちょっと出来すぎに思えます。[地上波(邦画)] 6点(2015-10-10 18:47:32)《改行有》

153.  レッド・サイレン 《ネタバレ》 どれもこれもどこかで見た・聞いたような筋立てであり、全てが中途半端な感じはしますが、 全体的には面白い部類の内容だったと思います。でも印象が薄いのですぐに忘れてしまうよう な気もします。 この手のお話でいつもながら思うのでは、悪役の親玉(お母さん)が最初と終わりで人格が変わって しまうこと。超サディスト趣味の女なら、最後に全員を捕まえたら、小屋に火をつけて焼き殺す などという”人道的な”殺し方ではなく、ここぞとばかりに、あらん限りに残酷な殺しを命じる と思うのですが、最後は普通のお母さんになって、あっさり娘に撃ち殺されてしまうのは なんともしまらない感じでした。[地上波(吹替)] 6点(2015-06-29 16:46:25)《改行有》

154.  ルームメイト(2013) 《ネタバレ》 ※まずここでの批評を読まないで観賞することをお勧めします。 GYAOの期間限定無料配信で見ました。 ビデオや録画のように早回しができないので、誘惑にかられてついついここでの批評を読んでしまいましたので、ちょっとその分 魅力が低下してしまったことは否めません。まっさらな状態で見たら結構おもしろかったかもしれません。 ただ、この筋からすると映像化は難しく、ある意味で見る側にはルール違反的なものを感じますが、まあ二人の 美女の主演ということで受入れたいと思います。下の方でも誰かが書いていましたが、果たして第四の人格を登場させ る意味はあったのかどうかは微妙なところです。また、同じく、最後の鉄格子の場面で工藤君も実は幻想だった (彼女が自分を本当に愛してくれる人を創造していた)というもう一つのオチがつくのかと一瞬思いました。 (こうなったらとことん幻想人格作りまくるとか)[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-05 15:30:24)《改行有》

155.  小さいおうち 《ネタバレ》 2時間を超える上映時間で、特に大きな事件がおきるわけではない 日常が淡々と描写されているだけだったにもかかわらず、退屈さや間延びした感じもなく 一気に見てしまいました。全体的に流れるノスタルジックでほのぼのとした雰囲気は嫌い ではありません。ただこの手の題材(戦争のあったレトロな時代を現在において回想する パターン)がこれまでも多く用いられていて新鮮さがないことや、ここぞという盛り上が りの場面がなかったこと、そして戦争の時代の暗さや悲惨さがあまり描かれていなかった こと、などから、今一つ心に残るものもありませんでした。 ちなみに他の皆さんのコメントでは指摘されてはいないのですが、私が素直に感じたのは、 タキさんは時子様を強くお慕いしていたのではないか(言ってみればレズに似た感情を持 っていたのではないでしょうか)というものです。 そうでなくては、時子は女学生の頃から同性のあこがれの的だった、と松岡睦子がタキさん に語る意味ありげなシーンが不要になってしまうのではないでしょうか(他にも坊やの マッサージをしていて時子がタキの手が暖かいといって握ったことに対する、タキのぎこち ない反応のシーンとか)。タキさんが手紙を届けなかったのは、(小中先生に言われた「夫 婦の仲は女中さん次第だ」という言葉に従って)、ひたすら奥様をお守りしたかったから、 そして、空襲で亡くなってしまった奥様の唯一の直筆の手紙を形見として最後まで持ってい たかったからでははないか、そんな風に思いました。[地上波(邦画)] 6点(2015-03-02 21:50:05)(良:5票) 《改行有》

156.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 普段あまり宮崎作品は見ないのですが、この作品を最後に映画製作から引退した記念的作品ということもあって期待してみましたが、正直ちょっと予想したものとは違っていました。後半ではゼロ戦開発の苦労話が描かれるのかと思いきや、堀辰夫の「風立ちぬ」をモチーフにした、実在の人物でありながら全くのフィクションの恋愛話となっていて、テーマ(職人の苦労話なのか、病を患った人への恋愛話なのか)を何にしたかったのかよくわかりませんでした。宮崎監督は本当にこれで達成感を持って引退したのでしょうか。 堀越二郎のご家族の了解はとってあるとのことですが、自分の祖父や父のありもしなかった恋愛話に対してどう感じたのでしょうか。(あの話を真に受けた人からは、あんたたちは後妻の子供なのか、と誤解されたのではないのでしょうか) ちなみに、奇しくもこの作品がテレビ上映される直前に放送された「永遠のゼロ」の中で、主人公がこんな戦闘機が生まれていなかったら戦争は起こらなかったのではないか、というような設計者への恨みごとを言うシーンがあったと思うのですが、その後だけに、なんか設計者の無邪気さに共感する気にはなりませんでした。[ビデオ(邦画)] 5点(2015-02-22 13:51:55)《改行有》

157.  真夏の方程式 《ネタバレ》 久しぶりに2度、3度繰り返し見たくなる映画でした。最初の雪の歩道橋での殺人のシーンから、海底のシーン、そして電車のシーンからトンネルの中のパンタグラフの火花、と一気に引き込まれてゆきました。随所にみられた映像の展開や細かいところまでこだわった筋立てには、さすがプロの作品だなと思ってしまいました。 確かに、テレビでのような数式書きまくる派手な演出も、あっといわせるようなどんでん返しもなくて、推理サスペンスとしては物足りないむきはあろうかと思いますが、自らの子供の頃の夏休みと重ね合わせて余韻に浸ってしまいました。あの子は、この夏休みの思い出を今後どうやって背負っていくのだろうか。そして成美も。 それにしても、塚原さんはなぜ「不吉な死者」として川畑家に現れたのでしょうか。警察、検察、裁判所が仙波氏が犯人だと最終的に結論した事件について、警察を退職した後になって敢えて「真実」を追究しなくてはならなかったのでしょう。おそらく事件当時、塚原さんは仙波氏が冤罪であるとの疑問を感じていたのでしょう。けれど彼が所属する組織はそれとは違う結論を出してしまった。もしそれに承服できないのであれば、その時にあくまでも自分の意見を主張することもできたはずだし、辞職することもできたはずです。しかし結局彼は組織の決定に従い、仙波氏の服役に同意したわけです。仙波氏が無罪を主張していて冤罪になったのであれば別ですが、彼自身も望んで刑期を全うしたわけです。塚原さんは、結局個人的にけじめをつけたいという利己的な理由だけで、全て終わってしまった事件の真実をほじくりかえそうとしただけではないか、という気がしてなりません。その結果が、新たな二人の犯罪者を生み、小学生まで殺人に加担させてしまったことになります。 最後に、中学生だった成美がいきなり包丁もって相手を追いかけてブスリとやるのに違和感を感じた意見が多いようです。でも、彼女の境遇は経験してみなくては分からないわけだし、むしろ感受性の強い中学生だからこそ、純真だからこそ、両親を愛していればこそ激情に駆られた、というのに私的にはそれほどの違和感は感じませんでした。 [地上波(邦画)] 7点(2014-06-23 09:57:34)(良:1票) 《改行有》

158.  相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 相棒劇場版(スピンオフを含めて)の中では一番面白かったし、タイムリーなテーマをうまく取り上げていたと思います。主要な登場人物がそれぞれに持ち味を出したチームワーク作品という感じで、スーパーマンの杉下さんが前面に出てきて彼を大活躍させるために無理が生じてしまうような作品よりも、むしろストレスなく楽しむことができました。 物語の中で一番引っかったし現実味が感じられなかったのは、国の将来を考えて官僚たちがリスクを冒して大がかりな実験を今行うだろうかという点ですね。今のIT時代には若い行員でなくてもどこからか情報が漏れることを100%防げる保証はないわけですから、バレた時に一体誰が責任をとるのでしょうか?あと、この種のお話で必ず出て来る「もし国民が知れば大パニックになる」「これが公になれば破滅だ」の類のせりふ。「お前は預言者か?」と言いたいところです。 宇津井健さんは、テレビの相棒でも感じましたが、もう80歳を超えて明らかに声量がなく蚊の鳴くような声であの役は無理ですね。厳しいことを言うようですが、役者のプライドを持ってほしいです。ところで、相棒の人気とは裏腹に、ここでの投稿が少ないのはちょっと意外です。さすがにマンネリ化でしょか。[地上波(邦画)] 6点(2013-12-23 11:53:11)《改行有》

159.  映画 鈴木先生 1年半ぶりにドラマの面々に出会えて懐かしかったです。タイトルにもレッスン11とあって、独立した映画としてではなく、あくまでもテレビドラマの続編という前提で作られたようです。従って、登場人物の説明などは一切していないので、ドラマを見ていない人には何がなんだか分からなかったのではないかと思います。話の内容もテレビの雰囲気をそのまま残す形で進められていて、あくまでも映画としての作品を期待していたので、最初はちょっと物足りなさが感じられました。終盤の盛り上がりの中では逆に、ここまで引っ張ってきておいて、月並みな理屈で結論を出して終わらせられてしまうことが気がかりでしたが、ドラマの時と同様に最後に納得のゆくものを提示してくれていました。難しいテーマに正面から向き合ってこの映画を作成してくれたスタッフには感謝します。ただ、封切り後の連休中にもかかわらず観客がまばらな入りで、ドラマと同様に興行的には失敗作となってしまうのではないかがちょっと気がかりです。具体的な内容については、風間君は適役でしたね。小川さんは必殺蹴りをあと2,3発おみまいすれば校舎を飛び越えずに済ませられたのではないでしょうか。ナカちゃんは相変わらず可愛かったです。出水君のキャラはちょっと会っていないように感じました。平良さんはドラマの時と比べて別人かと思うくらい随分と大人びてしまったような。紺野君は映画ではほとんど出番がなかったですね。以上です。[映画館(邦画)] 7点(2013-01-14 14:55:12)

160.  アドレナリン・ブレイク 《ネタバレ》 ここにある他のコメントそのまんまの内容でしたね。 最初の細切れの展開は何がなんだかわからなかったけど、途中から一気に引き込まれました。レベッカがあそこまで娘に思い入れていたことが十分描き切れていない(映画の枠内では難しいでしょうが)、潜入捜査官とはいえそれまで大人しかったレベッカが突然銃の名手&格闘のプロに変身するのはリアリティがない、3人の女性が似たようなタイプでもう少し変化がほしいなどなど、つっこみは多々ありましたけど、期待しなかった分面白くて録画して2度見てしまいました。最後は確かに救いがないけれども後味はそれほど悪くはなかったです。とばっちりで殺されてしまった悪者たちがちょっと可哀そう。どうも最近ストレスがたまっているのか、「そんなこと知るわけないだろ」「ズドーン」「じゃあ他の人に聞くわ」のシーンに痛快さを感じてしまった自分が怖いです。セガール物に食傷している向きには、たまにはキャットファイトもお勧めだと思いました。[地上波(吹替)] 6点(2012-12-08 18:24:44)《改行有》

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