みんなのシネマレビュー |
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141. ハウルの動く城 話がわけわからん。ストーリー展開に脈絡というものが存在しない。キャラクターは魅力的だった。あれだけ心配された木村拓哉は映画の中には存在しなかった。というより今回のキャスティングは大成功だったように思う。問題はそこじゃない。キャラたちはよくわかんないままに仲良くなって、泣いて、悩んで、お互いを好きになってる。なんか長い時間をかけて出来ていくものがあっという間に出来上がっていって、それが当たり前のように振舞う姿は疑問符の嵐だった。そこが最大の問題だった。 何度もスクリーンから目を離し、その脇に消火器が置いてあることに気づき、早く終わらないかな~なんて宮崎作品では一度も抱いたことのない感想がわいてきた。これ、「戦争」をテーマに加えてしまったことに原因があるんじゃないか。悲惨な状況を描いておきながら、なぜハウルとソフィーだけが嘆き、憤るのか。なぜあんなにも簡単に終わらせられる戦争だったのか。今の世界を見れば冗談で済まされないことは一目瞭然じゃないか。いままで人の力でどうにも出来ないテーマを選んで、あえて完璧な解法を示さず観客に問題提起してきたんじゃないのか。悲しくて仕方なかった。 そんな中で救われたのは、主役二人が抱き合うなか、ながれはじめた 主題歌。ものすごく感動した。谷川俊太郎はやはり偉大だった。♪涙の奥に ゆらぐ・・・3点(2004-11-21 19:03:10)(良:1票) 《改行有》 142. グッバイガール 修行が足りなかったパート2。ハッピーエンドなんだけど、役者も嫌いじゃないんだけど、何かスタッフロールが流れてきても胸に迫ってくるものがない。早口の会話も、何か9時あたりの時間帯のテレビドラマを見てるようで食傷というか辟易というかアンニュイな気分というかなんというか。そんな中で驚きなのは10歳の娘。あの場面で「選挙権がない」なんて切り返せるあたりお前本当は20代だろ。 そんなこんなでグッバイガール、「リチャード3世」後のアゴの演出家の行方が気になるとこではあります(演劇界から消されたのか?)。5点(2004-11-17 16:45:34)《改行有》 143. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 3年越しの想いが叶ってようやく観れた映画ですが、難しくてよく分からなかったです。星空の映像が出てくるたびに「またかよ・・・苦労してんなぁ・・・」と、こっちまで重い気分になってきます。3点(2004-11-10 22:09:20) 144. 時計じかけのオレンジ みっ、みんな逃げろ!この映映映画はっ、危険だっっ!8点(2004-11-05 18:57:14) 145. 死霊の盆踊り 昔読んだマンガの中にこんな台詞が出てきたのを思い出す。「場数を踏めば踏むだけ、見えてくるものがある。ゲリラに狙われ、ミサイルの雨をかいくぐり、民間人はおろか仲間をも欺き、その額をぶち抜いて自分は生き残り、飢えや渇き、孤独とご近所付き合いを始めたころ、自分と主を隔てるラインに気がつける。俺とマイク(!)はそういう世界に生きてきた・・・(略)。」・・・。・・・。・・・。・・・なるほど。これが「際」かッッ!!0点(2004-11-05 18:51:35)(笑:2票) 146. ローマの休日 《ネタバレ》 何故かハマショーの「丘の上の愛(だったっけ?)」を思い出す・・・。あの別れのシーンの「あんた泣きそうじゃないか・・・。」な王女を見て、ローマでの出来事をこの先一生ひきずるんだろうなぁ・・・などと思って憂鬱な気分になってしまった。あのシーンは凛とした笑顔を見せてほしかった。しかし何より問題なのは、グレゴリー・ペック!あんた相棒や社長に「この企画、俺は降りる!!」っていう時も追っ手を殴り飛ばす時もすごくクールだ。空気がクールだ。帽子かぶってコートに手を突っ込んでブラブラと宮殿(?)を出て行く姿は「バンキシャ!」のあのキャラクターにしか見えない。あんたあの後、即刻日常生活に戻ってったんだろ?アン王女がかわいそうだ!(書いてるうちに自分の未熟さが身にしみてきた。)6点(2004-11-03 17:28:48) 147. ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 「全部本当だったんだ!父さんはウソなんかついてなかったんだ!」・・・というのが素直な感想でしょうか。まだか~、いつになったらいい話になるんだ~、眠たくなってきたぞ~・・・などと愚痴りながらたどり着いた終盤、イスから一歩も動けなくなってしまいました。息子さんの機転と、かかりつけのお医者さんが語った「ホラをいう理由」に乾杯。話を大きくしていたのは息子さんの前で精一杯カッコつけたかったんですよね。そのくせ家を留守にしていた間にしていたことは一切語らない。鑑賞中に、「ユアン・マクレガーの陰に隠れてる、このさえない小太りが父親だったっていうオチやろ」などと斜めに構えた推測を家族に語った俺は最高に小さい人間でありました。シザーハンズと比べて出来はどうか?どっちも素晴らしいので観てください。お願いします。8点(2004-11-03 16:46:58) 148. スター・ウォーズ 「オビワン・蹴伸び」内容はよく覚えてないけど、鑑賞当時スイミングスクールのくらげ組だった僕は、この名前にすごいインパクトを感じたのを覚えています(「ケノビ」の部分を変換したら失敗して「毛伸び」と出てきました。確かに、今の僕はこっちのほうがすごいです)。5点(2004-10-14 14:43:44) 149. ドラえもん のび太と鉄人兵団 《ネタバレ》 すみません、いまいちでした。返却日ギリギリだったってのもあるけど、なによりリルルがすぐ復活して出てきたってところがちょっと・・・。6点(2004-10-04 19:23:33) 150. キラーコンドーム いやあ・・・映画観るのって体力がいる。2点(2004-10-03 18:51:01)(良:1票) 151. ダイ・ハード 今回で2回目の観賞です。今回見て驚かされたのは、黒人警官とマクレーン刑事の信頼関係。まるで数年来の相棒同士みたいに抱き合ってましたね。撃たれたのに。8点(2004-10-01 23:26:06) 152. ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記 予告で観た、動物型ロボットとおじいさんが抱き合うシーンが強く強く心に残ってる。「おじいさん!」って叫びながら、泣きながら。そのシーン、時間にしてたぶん4秒程度。小学5年生だったけど、見たこともないくらいきれいなシーンだった。10点(2004-09-28 19:45:29) 153. 案山子男(OV) 「こんな映画観る人間がいるなんて製作当初は夢にも思わなんだゴルァ」って声が聞こえてくる映・・・フォローしきれない。2点(2004-09-26 16:34:41)(笑:2票) 154. スクール・オブ・ロック 最初は、「何、このブルドックは・・・。」と思いましたが、かっちょよいっス、ジャック・ブラック!!ほんとやってることは最低(?)だけど、根は結構できた大人ってのがオーディションのゴタゴタで分かったし、自分から「主役やらせてくれ!!」と参加申請したんだろうってのが伝わってくるライブシーンのはしゃぎっぷりも見てて気分いい。ロックもジャック・ブラックも厳しい学校の規則や親達のしがらみもいまいち理解が足んなかったけど、充分楽しめました。個人的に気になったのはローレンス(キーボードね)。クラスでたった一人の中国系。一世一代のライブシーンなのに・・・赤マントにドレッド・・・?9点(2004-09-25 17:41:49) 155. シービスケット 《ネタバレ》 日本で「競馬」と聞くと「住所不定無職」と安易に連想してしまいますが、この映画に出てくる競馬ってなんかすごく品格の良さというか、神聖な空気が伝わってきてよかった。劇中でも語られてるとおり、この時代の人たちが競走馬たちの姿に不屈の精神とか自らの成功への希望をみていたからなのでしょうか。だからラストの「そりゃウソだろ」ってぐらいの復活劇も笑顔で見てられます。俺もがんばろっと(クリス・クーパー、歯どうしちゃったの?)。7点(2004-09-22 10:41:26) 156. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード 風の便りに聞くほど銃撃シーンは・・・シビれなかったなぁ~。ジョニー・デップは骸骨になってしまった。3点(2004-09-22 10:25:42) 157. バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 (原作と比べながら評価したいと思います)まずまずです。原作は3しかやったことないんで、詳しいことは知りませんが、イージーモードをクリアするのが精一杯でした。「怖さが足りない」とか、「ハリウッド風味にアレンジされすぎ」とか言われそうですが、ゲーム通りの怖さで作られた日には予防注射も受けられなくなります。最初あんだけ人がいたのに最終的に独りぼっちになってエンディング、ってシナリオも原作の「一人で戦わなきゃなんない恐怖」みたいなのが伝わってきて個人的に好みです。難点があるとすれば、音楽。あんまり怖くないのはこの辺にも原因があったかなぁと(原作は音楽が全く無かったりして逆にすごく怖かった)。それと、製作国の欄見てみると、【 米・英・仏・独】っていろいろ書いてあるけど、なにか活躍はあったのでしょうか。7点(2004-09-06 18:38:12)《改行有》 158. ジャック・フロスト/パパは雪だるま 《ネタバレ》 結局パパは雪だるま状態で奥さんと口をきくことはありませんでした(たまたまかもしれないけど)。息子の前では陽気で頼もしい父親、奥さんの前ではかっちょいい夫・・・(犬の前では三枚目?)。「男」のあるべき姿を見せてもらいました(それにしても、あの雪だるまの鼻がコルクじゃなくてニンジンだったら個人的にもっと印象よかったかな・・・)。7点(2004-09-04 13:04:13) 159. 雨に唄えば ずっと疑問に思ってたことがありました。それはチャールズ・チャップリンのプロフィール。「『俳優、脚本、監督のほか、映画音楽の作曲家としても著名である云々・・・。』・・・無声映画なのにどうやって音楽流すんだろう?」この映画のおかげで晴れました。スクリーンの前で、オペラみたいに演奏してたんですね。役者のイメージが崩れるから舞台挨拶でしゃべれない、というエピソードも当時の状況が知れて勉強になります。「ウルルン滞在記」で興味をもって観てみたんですが、噂通りのすごいダンスでした。ものすごく優雅に笑いながら皆踊ってるけど、あそこまでになるには、とてつもない苦労があったはずです。本当に感服しました。ストーリーのほうですが、ハッピーエンドでいいと思うんですが、なんか「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンのエピソードとダブって見えて、複雑な心境にならなくもないです。9点(2004-08-06 11:16:20) 160. 素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 この映画はもちろん「俺なんかいらない存在なんだ」って考えてる人たちのためのものだと思うけど、それと同時に誰に対しても親切で、人に尽くすことがまるで使命のようになってる人、大勢の人たちに笑顔で取り囲まれるまん中で、一人複雑な表情をしている人たちのための映画だとも思う。主人公(名前忘れた)は他人に尽くすことを喜びとしていたわけじゃない(サム君が去っていく後姿を見つめながら車のドアを蹴っ飛ばしてたしね)。天使のおっさんも自分が翼をもらうために主人公を救おうとしてた(リメイクするときはロビン・ウィリアムスでよろしく)。でも主人公は最後には人生で関わった人たちに救われ、おっさんは自分の住まいの門前で主人公を追い払うことに成功した。こんなに自分のことしか考えてない人たちでも誰かの役に立ってんだから・・・。他人のために奔走するのは「自分のために」を終えてからにしませんか。10点(2004-07-21 19:53:50)
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