みんなのシネマレビュー |
|
141. CUBE 《ネタバレ》 ロメロのゾンビトリロジー等「極限状態でこそ見える人間の本質」というのは別に珍しくは無いし、短編「エレベイテッド」と共通する部分である。が、そこの一歩上をついたのが本作の評価したい所。作中でもセリフがあるように舞台となっているキューブ=システム=社会or世界というメタファーなわけだ。世の中を体力にまかせて強引に乗り切るような人もいれば(警官ね)きちんと物事を理解して困難を克服する人も居る(数学少女)。なにより、社会というシステムに最も反している存在だからこそ一番最初に殺されるのが脱獄犯という犯罪者なのがその象徴だろう。その辺りの隠喩が非常に面白い。最後に生き延びた痴呆の彼は、純粋だから生き残れた、等という事ではなく、そもそも彼にとっては元々不条理な世界に生きているので閉じ込められようが外に出ようが同じ事なのだろう。いやあるいはシステム=世の中の一番外側に居る、という事なのだとも読める。やはりキューブとは、世の中の縮図なのだろう。架空の物語に現実のメタファーを籠めて真理を描くというのはSF等の手段として定番なのだし。アイディア先行であるのは確かだが、それをきちんとテーマとして盛り込んである手腕は凄いと思う。その辺を読めるかどうかによって評価に差が出るかな?絵的には退屈ですし(笑)10点(2003-08-24 01:34:02) 142. サスペリア(1977) う~ん・・・微妙かな(汗)雰囲気やガジェットとか古典としての面白さは見える。ゴブリン音楽も個性や妙なインパクトがある。クドイくらいの画面の色使いも芸術的かも?とは思う。でもさ~単純に観て面白いかなこれ?古典として一度触れて置く、程度でいいかな3点(2003-08-24 00:55:22) 143. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 リビングデッドトリロジーではやっぱりこれが一番好き。つーか面白すぎ。後追いのB級ゾンビ物やらスプラッタ物とは比較するのも失礼。外見だけでなく中身があってこそ「映画」であるのだと確信できますね。極限状態でこそ見えてくる人間の本性!ゾンビなどより人間の方がよっぽどバケモノなのだと言う事ですね。こういう作品こそ本物の名作と言うのです10点(2003-08-24 00:45:04)(良:1票) 144. ハルク 予想よりずっと良い出来で満足でした。バカバカしいくらいのハルクの暴れっぷり!CGもこのレベルなら十分に見れるレベルかなと。ドラマとしてはあきらかに親側の方が描写不足で深みは感じられないのが惜しまれる。消費して終わりな作品ではあるでしょうけど、出来はそんなに悪くないと思う7点(2003-08-24 00:31:51) 145. ハリー・ポッターと賢者の石 友達に見せられたんですが・・・なんともコメントのしようがないな。子供向けにしてはちょっと長すぎるんじゃないんでしょうかね?こんなんでもちょっぴり漂うイギリスの嫌味なシニカルさと、ハーマイオニーの可愛さのみはまあ面白い部分かなー?3点(2003-05-28 22:08:24) 146. ノー・マンズ・ランド(2001) うん、これは良い映画ですね。軽すぎず重すぎず、明るくて暗い。エンタメであって、そうでない。ここまでバランスよくてそれでいてちゃんと印象に残るし、戦争映画(反戦映画)でもこういうの作れるものなんだなって知りました。あまり実際の戦争背景は知らないんですけど、戦争って何だろうね?人間ってなんだろうね?世界の成り立ちとか仕組みって何なのだろうね?なんて事を考える8点(2003-05-28 22:02:40) 147. ジェヴォーダンの獣 耽美でスタイリッシュな衣装に惹かれ、伝承をベースにしたミステリーサスペンスなのかと思ってみてみたら・・・おバカアクションムービーだったのね。そりゃないぜモナミ。って情報仕入れないでみた俺も悪いのか(汗)。香港臭漂う感じと、ガリアンソードには、わらわしてもらいましたけど。ジェヴォーダンつうより冗談なんじゃないかと(寒っ!)3点(2003-05-28 21:51:27) 148. ロード・オブ・ザ・リング 文句のつけどころが無いな(まあ完璧とまではいかないけど)。この壮大なスケール感は他の映画では味わえないし、小説なんかだと「イマジネーションを膨らませる」っていうベクトルにあるものを、映画ならその「イマジネーションを具現化」する、して見せる、っていうベクトルだと思うわけで、そいう観点でいけば十分すぎるほど合格点だと思う。他の方のレビュー見てて思ったんだけど、RPGとかに馴染んでない方にとっては、世界観とか設定だけで結構な壁になっちゃってるものなんすね~。こういうファンタジーがメジャーになりきれないのはそういう事なのかなと思ってしまいました。物語としてはフロドがたいした戦闘能力も無いってのが逆に良いんじゃないでしょうか?でも彼には指輪の力に負けない心の強さがある。運命に立ち向かう強さがある。でもそこまで人の心は強くはできていない、そんな時に支えになるのが「仲間」なのだと、落とし所としてはそういう話だったんじゃないでしょうかね? 9点(2003-05-25 03:05:28) 149. デアデビル 「まあまあ」とか「そこそこ」くらいの感想以外は無いですかねぇ。原作は翻訳コミック「LOVE AND WAR」一本だけ読みました(つか日本じゃそれしか無いのだけど)。バットマンと対を成すクライムファイターなので、キャラ的には好きなんですけどね。脚本がマズイのかな?もう少し深みのあるドラマが見たかったです6点(2003-05-25 02:37:01) 150. X-MEN2 原作ファンとしては大満足の内容でした。基本的に全体的には派手なエンタメにしつつ、一部分でちょいと深みのあるドラマ(ドレイク家での出来事が良かったですね)も見せるぞっていう。X-MEN(あるいはアメコミ映画)っていう作品のバランスとしてはこの辺がベストじゃないでしょうか?ファン以外は見ても楽しめない前作よりも今回は確実に進化したかなと10点(2003-05-25 02:29:11)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS