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プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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141.  スカーフェイス 面白いには面白いんだけど、どうしてもB級臭さが抜けないのがいかにもデ・パルマらしい。テーマは重いのにどことなく軽い印象。とくに音楽のセンスが……[DVD(字幕)] 7点(2007-01-26 10:19:21)

142.  普通の人々 《ネタバレ》 母親にはもちろん腹が立ったけど、たぶん父親のほうも同じくらい悪い。諍いを避けて肝心の問題から逃げ続けているうちに、小さなすれ違いの積み重ねがやがて致命的な深度にまで達してしまった。この家族は口論はしていたけれど、結局互いに理解しようとしていない。二人がもっと早く本音でぶつかりあっていたなら、ここまで決定的な破局には至らなかったんじゃないだろうか。冒頭ではありふれた幸せな家族に見えたのが、実はとっくの昔に空虚な関係に成り下がっていたんだろう。 兄の死があったからこの家族はその事実に向き合うはめになったわけだけど、実のところ、こういった見せかけだけの空っぽな家族ってそんなに珍しくもないと思う。人間同士がほんとに理解し合って、手を取り合って生きていくっていうのは、たとえ血が繋がっていても大変なことだから。 ちゃんとした関係を築くためにはきちんとした努力が必要なんだよな、と自分の経験も顧みて反省してしまった。そういう意味ではやっぱり、これは他人事ではない、どこにでもいる普通の人たちの物語なんだと思う。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-23 20:40:33)《改行有》

143.  砂の器 《ネタバレ》 泣ければいいってもんでもないでしょうが、さすがにこれは泣きました。加藤嘉のあの腹の底から搾り出すような慟哭シーンには胸を揺さぶられます。一件の地味な殺人事件から人の抱える業、日本社会の暗部が浮き上がってくるプロットは見事の一言。終盤の音楽とともに犯人の過去、刑事たちの捜査をつなげてみせる演出もほんとうに上手かった。久しぶりにとても見応えのある、重厚な人間ドラマを観た気がします。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 23:24:25)

144.  スターシップ・トゥルーパーズ 正直、おバカ映画でも戦争映画でもどっちでもいいやって感じ。だって普通につまんないし。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-16 12:38:14)

145.  ザ・リング ナイン・インチ・ネイルズのPVみたいな呪いのビデオですね。怖くないのは確かだけれど、日本版のファンではないのと、全然期待せずにたまたま観たのもあってそれなりに楽しめました。全体的に映像がきれいなのも好感。 昔若気の至りで敬虔なクリスチャンの友達ときもだめしに行ったことがあるんですが、その人がまったく怖がらなかったのをよく覚えています。日本人が死者に対して抱く畏怖心なんて、きっとあっちの人にはさっぱり理解できないんでしょうね。だから貞子ですら単なるモンスターになってしまう。そこに納得して観られればきっと面白いと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-15 13:29:41)《改行有》

146.  白い肌の異常な夜 《ネタバレ》 意外とよかった。硬派のイメージがあるイーストウッドの色男役が新鮮。 前半は映像といい音楽といい、映画というよりは古い海外ドラマみたいで安っぽかったのだが、なぜかクライマックスでは冷静な演出に。 突出した長所はないけれど、『ミザリー』の亜種のようなストーリーと、南北戦争時代の女学校という珍しい舞台設定が異様な雰囲気を生んでいる。 結末がちょっと安易過ぎる(いくらなんでもあの策略は見破られて当然でしょう)のが残念だったものの、個人的にはけっこう気に入りました。インパクトだけは強烈です。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-05 22:01:38)《改行有》

147.  スケアクロウ 《ネタバレ》 ユーモアと知恵でもって争いごとを切り抜けていくライオネルと、己の腕力とタフさのみを頼りに生きているマックス。二人の生き方はいわば柔と剛、対照的であるがゆえにうまが合い、友情を深めていく。 ライオネルがマックスに良い影響を与えていたのは目に見えて明らかで、物語が展開するに連れてマックスはどんどん変わっていった。しかしラストに至り、実はライオネルにはマックスのようなタフさが欠けていたことがわかる。所詮案山子は案山子、おどけて戦いを避けるのは得意でも、ほんとうの試練にぶつかったときにはあっけなくへし折れてしまう。 次はマックスがライオネルを助ける番なのだろう。この映画はそこまでは描いていないけれど、あのラストシーンを観ればそうなることは明らかで、だからこそ暗い物語が嫌な後味を残していない。柔と剛、対照的な二つのタイプの強さはどちらも人生に不可欠なもので、ライオネルとマックスが一緒にいる限り、恐れるものは何もないはず――少なくとも、そう信じたいと思った。ラストに込められた幸福への願いが、忘れ難い余韻を残す。 脚本についてはまったく中だるみしていないと言えば嘘になる。けれどもだだっ広い荒地を男が歩いてくる冒頭と、空港の受付カウンターに靴の踵を打ち続けるラストカットは完璧で、それが作品全体を引き締めているように感じた。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-04 14:04:02)(良:2票) 《改行有》

148.  アカルイミライ 《ネタバレ》 この作品で特異なのは、仁村があんな性格になってしまった背景や、有田が人を殺した動機が、最後まで明確にされないところだと思う。普通であれば崩壊した家庭だとか幼児虐待の過去とかをおざなりにでも付け足して、とりあえず説明をつけてしまうもの。しかしあえて一切説明しないことで(そもそも明確に説明できる類のものではないのだが)、作品の深みはいっそう増しているように思う。当然有田の父も仁村のことは一切わからないわけだけど、それでも仁村を抱きしめて「許す」と言う。その一言の大きさ、重さが印象に残った。 現代的でスタイリッシュな映像が心地良い。ちなみにオダギリジョーと浅野忠信の服装は映画の雰囲気を作るのには一役買っていたけれど、キャラクター的にはズレがあったような気がした。無気力で投げやりで、性欲も感じさせないようなさばさばした若者が、あんなにおしゃれでかっこよくいられるはずがないだろう。 タイトルが最後の最後に出るのもよかった。いちおうの着地点を見つけた仁村とは違って、あのぶらぶら歩く高校生たちの“明るい未来”がこれから始まる――というか、彼らはそれを見つけ出さなくてはならないんだなと思った。未来に向かう結末は、陰惨な作品にびっくりするほど爽快な後味を添えている。 むしろこの映画全体が、“アカルイミライ”のためのプロローグだったのかもしれない。[DVD(邦画)] 8点(2007-01-03 22:59:47)《改行有》

149.  狼たちの午後 《ネタバレ》 『狼たちの午後』というタイトルとあらすじを読んで、サスペンスフルなアンチヒーローものかな?と誤解してレンタル。全然違った。アンチヒーローに仕立てられてしまった凡人の行く末を描く、どこまでもリアルで泥臭い、人間ドラマだった。 最初の期待が筋違いだったのもあって、後半からは少し眠気に襲われた。実話に忠実だから仕方ないのだろうけれど、脚本が緩急に乏しい点は否めない。序盤はとんでもないことが始まりそうな雰囲気が満々なのだが、中盤から急に奇妙な家族ドラマの様相を呈し、サスペンスとしては中途半端にしか盛り上がらない。 初めからそのつもりで鑑賞できていれば、もしかしたらちゃんと楽しめたのかもしれない。いっそのことストックホルムシンドロームをネタにもっと膨らませて、ほとんどフィクションにしてくれたらよかったのにと思った(それじゃあ映画の主旨が変わってしまうけど)。なんにせよ、もっと脚本を絞る余地があったはずだ。 俳優さんに関しては文句なし。アル・パチーノはもちろん、神経質で臆病で、なおかつ危険な空気を漂わせるジョン・カザールが素晴らしい。出演作は少ないのに、この人の顔はしっかりと記憶に焼き付けられてしまった。[DVD(字幕)] 6点(2007-01-03 22:28:09)《改行有》

150.  ドッペルゲンガー 《ネタバレ》 自身のエゴイスティックな欲求の象徴のような分身につきまとわれる、超シュールなサスペンス。恐怖と笑いは紙一重であるということがよくわかる。 殺人者が被害者を追いかける話を、被害者の視点から描けばホラーになるが、殺人者の視点から描けばブラックコメディになりかねない。だから悪辣なドッペルゲンガーに追われる前半はホラーなのだが、ドッペルゲンガーを受け入れ、融合してしまった後半はコメディになってしまう。 残虐極まりない話なのだが、誰もが好き勝手に行動するだけに変な爽快感が伴っているのがたちが悪い。「自分自身の嫌いな部分も含めて受け入れないと」的なことは良く言うけれど、そんな言葉の危うさが見えてくる。自身の狂気までも受けれ入れてしまったら、怪物になりかねないですもんね。 それは恐ろしいことであるけれど、同時にとても楽しいことでもあって……。この映画はその快感をあっけらかんと描いてしまった。そういう意味ではものすごく怖い作品かもしれない。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-02 21:49:59)《改行有》

151.  空中庭園 《ネタバレ》 家族ものかと思ったら……サイコサスペンス?! 目新しい設定ではなく、中盤の流れもどこかで見たような感じのネタが多い。ラストのまとめ方が比較的上手かったので腹は立たなかったけれど、あまり良いとは思わない。 とくに悪い意味でマンガ的というか、あまりにも大仰で過剰な表現が目立っていた。 たとえば、あの携帯をくるくる回している男はいったい何者なのか。なまっちろくてぷよぷよのお腹にださいタトゥーして、「バビロンにようこそ」ってあんた……笑っちゃったよ。あと、おばあさんが殺し屋のような動きでソニンをぶちのめす場面。あのシーンだけ全体から浮いていると思う。格闘漫画じゃないんだから。ていうかソニンの顔に煙草の火を落とす前に、孫を殴れ。 血の川が流れるシャイニングみたいな映像や、泣き叫ぶ小泉今日子の姿には正直、失笑してしまった。もっと抑制を効かせたほうがいいんじゃないだろうか。 それに母親と娘との間にある根深い確執が、娘の思い込みが強かった、という説明でああも簡単に氷解してしまうのは、いくらなんでも強引過ぎる。歪んだ母娘関係というものを実際に目にしたことがあるけど、真面目な話、あれはとんでもなくやっかいなものだ。そう単純に片付けられてたまるかよ、と思う。 おおまかな話の筋は良かった。しかしテーマにしても表現方法にしても、もう少し突き詰める余地があると感じる。[DVD(字幕)] 5点(2007-01-01 15:13:21)《改行有》

152.  モロッコ 《ネタバレ》 高評価ばかりのなか恐縮なんですが、あんまり楽しめませんでした。いちばんの原因は、ディートリッヒがゲイリー・クーパーにあそこまで惚れこむ理由がわからなかったという点。 ショウの場面を観ればゲイリー・クーパーのほうが惚れるのはわかるんですよ(というか惚れなきゃおかしい、あんな女)。でもそのあとの二人きりの夜を過ごす場面は、別にロマンティックでもなければ、心が通じ合ったようでもなく……あの程度で男性不信だった女が砂漠まで追いかけていくかなあ? マンジューだって相当立派な男だし。二人が熱烈に愛し合う理由がどうしてもわからず、終始冷静な目で観てしまった。 ディートリッヒの心が揺れ動いたり、ここぞというときに糸が切れたように平静を失ってしまう描写に関しては、とても秀逸だったと思う。この女優さんにしかない美しさを映像に閉じ込めたという点でも、間違いなく大きな価値のある作品だろう。この映画のストーリーを忘れることはあっても、あの男装のディートリッヒはけっして忘れることができないと思う。 それだけに、乗り切れなかったことがとても残念だった。 【余談】テレビで観た美輪明宏の歌い方が、微妙にディートリッヒっぽかった。けれん味の強さは十倍増しでしたが…。[DVD(字幕)] 5点(2007-01-01 14:49:07)《改行有》

153.  ローマの休日 映像や脚本がどうとかいうよりも、オードリー・ヘプバーンの魅力に尽きるように思う。彼女以外の要素も確かにプロの仕事なのだろうけれど、結果的にはヘプバーンをひきたてるための脇役でしかない。 ヘプバーンの少年のような華奢なスタイルと、過剰な女性性を感じさせない清廉な美しさは、彼女以外には持ちえない不思議な魅力だ。これほどに大勢の人を惹きつけ、それでいて強烈な個性を持った人は珍しい。ヘプバーンが微笑むだけで、真っ白な花が咲くのを見るかのような、心が澄み切ったような気持ちになる。 オードリー・ヘプバーンという唯一無二の女性の存在を知れただけでも、この映画を観た価値はあったと思う。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-01 14:37:53)《改行有》

154.  アニー・ホール さすが代表作だけあって、これまで観たウディ・アレン作品の中では一番バランスが取れていると思う。非常にテンポがよく、ジョークはいつも以上に冴えているし、常識に捕われないユニークな表現は目を惹く。これだけ好き放題やっているのに違和感を感じさせないという力加減の上手さは天才的。 また、あくの強い作風が薄れて、全体的に整ったわかりやすい作品となっている。ウディ・アレンが苦手だという人でもこれならいけるんじゃないか――と思ったけど、みなさんのレビューを読むとそうでもないみたいですね…。 ほろ苦い結末がウディ・アレンのシビアな恋愛観を窺わせる。タマゴの比喩は、憎らしいくらいに的を射ていると思った。 しかしあれだけしゃべりまくれば、そりゃふられるわなあ。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-01 14:22:58)《改行有》

155.  ファイナル・デッドコースター ホラー映画を観てもショックを受けることはほとんどないのだが、このシリーズに関しては別。まだ自分にも人間らしい部分が残っていたんだな、と思う。 個人的には日焼けサロンでのエピソードがいちばん辛く、後半以降は恐怖が薄れる一方だった気がする。まあ、あのレベルで全編続いたら途中で鑑賞をやめていたかもしれないけれど。このシリーズは残虐描写では娯楽作として成立するぎりぎりの地点(ていうかほぼアウト)にある。 それにしても、さすがに今回はネタ切れ感が否めなかった。人物造型や台詞回しからは単純な話を面白くしようとする努力が伝わってくるが、力の入れどころが間違っているとしか思えない。死神という題材の面白さは、死の状況設定がほぼ無限のヴァリエーションをもつ点にあると思う。そこがワンパターンになってしまっては意味がない。 よっぽどいいアイディア(いい死に方?)のストックが貯まらない限り、続編はやめておいたほうがいいんじゃないだろうか。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-30 02:51:45)《改行有》

156.  機動警察パトレイバー2 the Movie 作画のこだわり方が変わっている。東京の風景、機械や小物への描き込みは半端じゃないのに、動きの滑らかさを出そうという努力はほとんど感じられず、それどころか会話中の人の口すらも見せないようにして作画の労力を最小限に省いている。 脚本にしても後藤、南雲中心ではあるものの普通の意味での「主役」ではなく、視点が固定されていない。むしろ奇妙な人工美に満ちた東京と、硬直した政治機構が主役であって、ひとりひとりの人間たちはそのなかで翻弄される存在でしかない。 変なアニメーションだ。ひたすら小難しい台詞が続く紙芝居のような表現には辟易したし、脚本だって完璧だとは思わない。だが、それでも面白かった。これだけ派手なアクションシーンを盛り込みながら死人がほとんど出ていないという点にも、安手のハリウッド映画にはない渋味を感じる。硬質で骨太な世界観と、それを裏打ちする思想があるからだろう。あんまり男臭いので気軽におすすめはできないけど、福井晴敏なんかが好きな人はきっと楽しめるだろうと思う。 それにしても竹中直人、なんでもやってるんですね…。[DVD(邦画)] 7点(2006-12-28 22:50:30)《改行有》

157.  かもめ食堂 「フィンランド人ってなんでゆったりしているのかしら」という疑問に対してフィンランド人が、「森がありますから」と答える場面がある。で、実際に森に行ってみて、たいしたできごともなく、せっかく採ってきたきのこも落としてしまったのに、「よかったわぁ」と満足できてしまう。この映画全体が、そんな存在だった。 劇的なドラマもなく、人生の深遠に対する考察もない。だけど単純に居心地が良くて、忘れ難くて、またいつか観返してもいいかな、と思えた。「世界の終りに何をするか」という問いに対して、「好きな人たちとおいしいものを食べる」と答えられる単純さ、素晴らしさ。そうそう、なんだかんだ言ってそういうことが一番大切なんですよね。ありふれた日常の価値を噛みしめる力というものが。 役者さんがまた良い。ちょっと失礼な言い方ですが、これが美女三人組であればこうは行かなかったでしょう。片桐はいりの外見はたくましくて内面は繊細すぎるというキャラクターは、なんだかムーミン谷の住人を思い起こさせる。脇役みんなにも言えることだけど、これといった長所もなくむしろ欠点の方が目に付くのに、妙に可愛らしくて魅力的だったりする。不完全なものに対してあれこれ批評するわけでなく、やんわりと受容してしまう大らかな空気がある。 毎日が多忙で鬱病になりかかっているような人におすすめ。森林浴をするように安らげる作品です。[DVD(邦画)] 8点(2006-12-16 10:46:57)(良:1票) 《改行有》

158.  運命じゃない人 とても地味だけど、面白い。題材も人物も舞台も、派手な要素はひとつもないのにも関わらず、脚本だけ、しかもシンプルなアイディアを膨らませるだけで最後まで魅せ切っている。これはほんとうにすごいことだと思う。時間軸の操作という手法にもまだまだ可能性があったんだなあと思った。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-04 23:37:07)

159.  秘密のかけら 謎解きのくだりを見る限り、ミステリとしては優等生過ぎるほど優等生的なつくりで、かえって驚きがない感じがした。犯人は直感的に見当がついてしまう程度の意外性だし、その他のサプライズにしてもやや弱い。思うに、二人のコメディアンの屈折した絆をもっと掘り下げて、もっと泥臭いくらいの人間ドラマを描いてくれていれば、結末の衝撃も大きかったんじゃないだろうか。受け手の感性にも寄るだろうけど、個人的にはただの「変な人たち」という印象で、アリソン・ローマンも含め、登場人物たちの気持ちに最後まで寄り添えずに終わってしまった。そもそもこんなにエロティックにする必要があったのか、何がしたかったのか、よくわからない。観客に何を伝えたいのかをもっとつきつめるべきではないかと思った。[DVD(字幕)] 6点(2006-12-04 23:12:17)

160.  チェブラーシカ(1969) なぜだか観終えたあと、気持ちが沈んでしまった。 チェブラーシカはかわいいんだけど、全体的にもの寂しい感じがして、辛い。基本的に幸せな物語であるはずなのに、能天気ななかにも暗い影が見え隠れしているというか…(いや、そこが魅力なんだろうけれども)。繊細すぎる登場人物たちは愛しいというよりも痛々しくて、見ていられない感じがした。泣き虫の子どもの相手をしているみたいな、いたたまれない気分だった。 正直、『おじゃる丸』みたいに底抜けに明るいほうが好きかな。[DVD(字幕)] 6点(2006-12-04 22:50:05)《改行有》

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