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141.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 前半は退屈ですが、後半は俄然面白い。 発破の際の小石や沼の枝は、明らかにやらせっぽいがそんなのも気にならないほどの力を持っている映画。切り返しのところなんかもうドキドキ。それにしてもあまりにもあっけなく先頭のトラックは吹っ飛んだもので。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:12:06)《改行有》

142.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 バイオレンス&サスペンス目的で見始めたが、自分の予想をよい意味で裏切ってくれた。 そこで描かれてる闇世界のさまざまな人間模様に引き込まれた。 誰もが皆不完全な感じ(完璧な善や完璧な悪がない)で、そのもつれた中で皆がもがいているようだった。 バイオレンスの特徴としては、銃ではなくてナイフというところがバイオレンス性をはるかに高めているように思う。 前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では何とも思わなかったが、今回は冒頭のシーンからそのバイオレンスにやられた。 有名なサウナシーンは、裸であるがゆえにその傷も生々しい。 この内容を100分でまとめ上げたのはお見事。 画も美しいし雰囲気に引き込まれる。充実した100分だった。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:11:30)(良:1票) 《改行有》

143.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 あまり期待せずに見たがなかなかよくできている映画だった。すさまじいひねりがあるわけでもないが、特に後半はハリウッド並に非常にテンポよく進み、見ていても引き込まれる。 ■裏の窃盗業の関係から一転して追われる身になる主人公。発信器を体に埋め込むというのは見たことがある(例えば「悪魔を見た」など)が、それを振り切るための主人公のなりふり構わない描写はハリウッドではあまり見ないタイプ。肥溜の中に隠れるなどのシュールなシーンも挟まっていて面白い。 ■こういうマイナーな良品を知れるのはこのサイトのいいところだなあと思う[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:11:01)《改行有》

144.  ファニーゲーム 《ネタバレ》 皆さん書いているとおり、ものすごく不快な映画。イライラする映画といってもいいでしょう。でも、構えすぎたせいか、そこまでとは思いませんでしたが。 後味最悪の評判からわかるように、絶対に助かるはずがない。わかっているのに、助かって欲しいような描写。「助かって」との願いもかなわず。 直接的な暴力描写はゼロなのだが、嫌な感じだけは引きずるタイプ。ただグロく見せることだけの作品を作るような監督は見習って欲しい。 決して救いはない、うまく逃げたと思っても助からない、無目的な理由なき犯罪はごまんとある、などすごくリアルで現実的な面と、カメラへのウインクや話しかけ、巻き戻しなど、映画という枠をいじっている面と、矛盾する2つの面が混在している。決してこの2つの面がマッチしていると言うわけではないのだが、まあセーフの範囲かな。 ただ、そうしたものが出てくる前の中盤までが普通の映画でかなり中だるみ。前半からやりたいならやって欲しかった。 何度も見るような映画ではない。でも、一度だけ見てみる価値はある。毒という意味で存在意義はあると思う。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:10:34)(良:1票) 《改行有》

145.  運命じゃない人 《ネタバレ》 人が死ぬような事件が起きるわけでもなく、ごく日常的な中にこういった事件を盛り込むのは思わずにやっとさせてくれる。同じ時間を何回も繰り返し映すというありふれた手法ながら、非日常ではなく日常の中というのは独特だろう。 エンドロールのウソは、ここをみて初めて気づきました。このサイトに感謝です。[DVD(邦画)] 8点(2013-09-10 00:10:11)《改行有》

146.  復讐者に憐れみを 《ネタバレ》 小説を先に読んでいましたが、イメージしていたよりはバイオレンスが強烈でなかった印象があります。アキレス腱とか頚動脈とかは驚きましたが、あとは普通といったところ。 後半の落ちていく展開は「シンプルプラン」を思い浮かべました。女の人が元凶みたいなのも似てるし。 「オールドボーイ」がエンターテイメントなのに対し、こちらはリアリズムといった感じか。公開打ち切りが早い一方、批評家から高い支持というのもうなずける。[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:09:55)《改行有》

147.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 壮大な物語。3時間で6つの話が並行していて、最初は混乱するが、最後に向かってまとまっていくのは圧巻。 ■さまざまな物語があるが、通底するメッセージは分かりやすい。自由と抑圧、そして自由のために戦うこと、正しきことを行うこと。端々もまたつながってきて面白い。 ■映画通だと細かいシーンがいろいろとオマージュになっていたりして楽しめる。「ソイレント・グリーン」は老人ホームで突然出てきたが、いうまでもなくネオソウルの伏線。老人ホーム脱出直前の「ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケイン」発言は恐らく「スルース」の「実は死んでないよ」の暗示。ネオソウルの戦闘シーンは「リベリオン」のガンカタを彷彿させられたし、ペ・ドゥナはもろに「空気人形」。70年代の移民の仕事場で犬が殺されるのは「吠える犬は噛まない」を意識してか。音楽家が「お前は撃てない」っていってたら撃たれて、でも死んでないというのは「ブラッド・シンプル」のオマージュかな、等々 ■俳優も1人6役やっていて、エンドクレジットで明らかになるけど、さすがにこれは分からん。解読サイトもあるので気になる人は調べてみるのが吉[DVD(字幕)] 9点(2013-09-10 00:09:10)《改行有》

148.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 見ていてつまらないわけでは全くないのだが、淡々とし過ぎていて何をしたいのかよく分からない映画だった。 ■エンターテインメントとして見た場合には、明らかに盛り上がりや緊迫感に欠ける。削るところをたくさん削り、緊迫するシーンに注力した方がいい。事実を並べただけではサスペンスは弱い。 ■マヤの人間ドラマとして見るには、彼女の心理描写があまりに少なすぎてよく分からない。それを描かないにしても最低限の描写がないと、彼女の執念が見えてこないと思うが、それが全然描かれない。これはさすがに問題。 ■社会派ドキュメンタリーとして見た場合。恐らくこれが最も正しい見方なのだろうが、そうだとすると最も問題となった「捕虜虐待の正当性の問題」及び「パキスタンの主権侵害の問題」がほとんど描かれていない。そここそが米軍のビンラディン追尾活動で最も苦労したところであろうし、その問題に取り組むことこそが「社会派」たる部分であろうが、それが全くない。パッケージに「アメリカが隠してきた事実」とあったが、アメリカが表に出したがらない理由はまさにこの問題があるためであろうが、謳い文句で使っておきながら結局ほとんど取り上げないのでは、何をやりたかったのか分からない。 ■結局、どこから見ても中途半端な作品になってしまった印象。素材はいろいろと料理出来ただけに残念[DVD(字幕)] 6点(2013-09-09 23:51:27)《改行有》

149.  殺人の告白 《ネタバレ》 「時効が過ぎた連続殺人事件に、真犯人が現れて本を売り出す」という設定だけで面白そうと判断して見に行ったが、これは掘り出し物。エンターテインメントに徹したアクション・サスペンスで、個人的には韓国映画では私的ベストの「オールド・ボーイ」に匹敵する面白さであった。 ■あらすじと予告編ではサスペンスベースかと思えるが、ハリウッド顔負けの二回のカーアクションが入っていてアクションの比率は意外と大きい。ほとんど不可能ギリギリのラインの車上アクションは圧巻。カメラワークもいい臨場感を出している。ただし追跡劇における手ぶれカメラは合わない人には合わないかも。 ■ラストにあっと驚くどんでん返しが仕組まれており、展開が全く読めなかった。公開のテレビ討論会、遺族の襲撃など、息をつく暇も与えないノンストップなストーリー構成で楽しめる。細かいことを考えるといろいろ不自然さはあるが、それを気にかけさせないだけの勢いがこの映画にはある。 ■これ以上の予備知識はなしで見た方が楽しめると思う。[映画館(字幕)] 10点(2013-09-03 20:23:13)(良:1票) 《改行有》

150.  高地戦 《ネタバレ》 朝鮮戦争の激戦地を描いた映画。北朝鮮と韓国で争奪を繰り返していた山が舞台で、戦争の不毛さや非人間性が強く伝わってくる。 ■宣伝の「停戦協定後の地獄の12時間」は実はラスト30分ぐらいだけで、停戦協定までの壮絶な戦闘がメインを占めている。しかし、互いに奪い合いをするだけの不毛な状況、理解されない上からの非道な命令、この状況下では、むしろ敵の方がよき理解者になってしまう。埋めた箱によるやり取りはそういうことであろう。 ■死体で埋まった山、その中を片手を吹き飛ばされてもなお敵を殺し続けていく大尉はまさに「地獄に生きている」ことを象徴している。これは味方を大量に殺して生き残った咎でもあろう。味方を置き去りにして船を出し、かろうじてしがみつく味方を銃で撃ち殺していく回想シーンが実は一番壮絶に見えた。 ■反戦映画の中でも「娯楽性」と「惨劇さ・非道さ」をうまくバランスしている良作だと思う[DVD(字幕)] 9点(2013-09-03 20:11:56)《改行有》

151.  マーサ、あるいはマーシー・メイ 《ネタバレ》 うーん、主題や雰囲気は悪くないんだけれども、全体に説明不足かつ構成があまりよくない印象。残念 ■カルトで2年間過ごした妹の、その洗脳とそこからの離脱の困難さが主題。妄想に囚われるさま、歪んだ共同生活で殺人にまで及んでしまうさまなどはなかなか良いと思った。全体的に静かなのだが、テーマとしては過剰演出しない方がいいだろう。 ■しかし、第一にあまりに描かなさすぎる。主人公は過去何があったのか(なぜカルトに踏み入れたのか)、カルトはどのような組織なのか(少なくとも最初の主人公にはどう見えていたのか)、なぜ逃げた主人公を連れ戻さないのか(殺人の目撃者なのに)等。一線を踏み越えた後の葛藤等は別に描かなくてもよいが、主人公の生い立ちやカルトの性質はきちんと説明しないと意味が分からない。 ■カットバックという構成もあまりよくないように思う。幻覚と現実を混ぜるのはよくある手法だしそれはいいのだが、過去と現実を混ぜるのは単に観客が混乱するだけでさしたる意味があるように思えない。過去と現在はどちらが先でもいいがまとめてあげた方がよかったと思う。 ■ちなみに、姉夫婦の行動もよく分からない。裸で泳ぎ出した段階でどう見ても「おかしい」のであり、話したがらないからと言って妹を放ってはおかないだろう。2年間のブランクをもう少し探ろうとするだろう(どう考えてもそれが原因なんだし)というイライラが隠せなかった。[DVD(字幕)] 5点(2013-09-02 00:05:23)《改行有》

152.  スウィッチ 《ネタバレ》 これは掘り出しものでした。展開としては、自分の知らぬ殺人の罪を着せられる、という巻き込まれがた不条理サスペンスだが、自分の身元さえ証明できない、しかも外国、という部分がさらに主人公の不条理に拍車をかけている。 ■家をバカンスの間交換するサイト、という展開は結構強引だし、いきなりの警察突入(誰が通報したの?しかもあんな武装して)とか手法が回りくどい(最初から主人公殺せばいいじゃん)とかいろいろ気になるところはあるが、それを忘れさせてくれるぐらいの急展開を見せてくれる。また、追跡劇のときのカメラの使い方は個人的にはわりと上手いと思った。 ■主人公が狙われたのが「たまたま」ではなく、犯人は犯人で物悲しい動機がある、というラストの展開は、もう少しきちんと示してほしいところもあるが、予期していなかった展開だった。しかし主人公の無実が示されても、その後はあまり救われたとは言い難い気はする。いきなり霧の中のパリでエンドロール突入はそういうことであろう。[DVD(字幕)] 9点(2013-08-29 00:03:07)《改行有》

153.  永遠のこどもたち 《ネタバレ》 ホラー作品とカテゴライズされているし、随所にそういう演出はあるが、ホラーというよりも母子の関係、過去との関係の方にウェイトはあるように思う。 ■伏線の回収は、細かいシーンまでよく考えられていて非常にうまいと思う。ラストの展開はけっしてバッドエンドではないと受け止めた。過去に生きることを決め、シモンと一緒にいられるのだから、決して不幸ではないだろう ■しかし、だからこそ逆に設定の不自然さが目立ってしまうように思った。トマスがいじめられて殺された話、その子供たちへの復讐、子供たちの遺体を回収に来る流れ、そして交通事故、シモンとラウラが5人の子供たちに狙われる展開、この辺がなぜそうなっているのかよく分からない設定だらけ。もう少し過去パートを詰めてくれた方がきちんと話に乗りこめたと思う。細かい部分が上質なだけにいささか残念[DVD(字幕)] 8点(2013-08-26 23:07:23)《改行有》

154.  追想(1975) 《ネタバレ》 ナチスドイツ下のフランス、妻子を村に疎開させた医師が、遅れて村に着くと子供は撃ち殺され、妻は目の前で火炎放射機で焼かれるという目に遭い、復讐に燃えてドイツ兵を一人ずつ殺していくという話。 ■復讐に転じた主人公が、兵士相手に強いのは、城の秘密を知り尽くしているから、という設定は面白いアイデア。ただしそうすると、顔を洗っているときに兵士に銃を突きつけられた後、普通に闘って勝てているのはなんかおかしい気がする。また、途中から敵兵士の人数がやたら減った気がするのは気のせいだろうか。 ■確かに壮絶なんだけれども、タイトル通りロマンスの回想のウェイトが多く、いささかテンポが悪くなっているように思った。現在と関係のある回想(教会とか、散弾銃とか、鏡とか)はまだしも、関係のよく見えない回想シーンを挟み込むのは展開を悪くしてるだけに思う。 ■城の秘密を利用するというわりには動きまわっているだけであまりうまく利用している気がしない(特に中盤)。もっと仕掛けめいたものを使う方が面白かったように思う。回想を挟むなら、もっと現在の戦いと結び付けた方がよかった。素材はよかっただけに残念[DVD(字幕)] 7点(2013-08-26 00:51:05)《改行有》

155.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 たかがしんちゃんとなめていて今まで見ていませんでしたが、かなりの出来でした。 過去に振り返っていく「ノスタルジー」というものの意義について、しばらく考えさせられました。ノスタルジーは、永遠に変化しない過去しか見ない、不確実な未来を恐れて安定な過去に停滞して安穏としていたいだけではないのか。難しい問題だ。 ■久しぶりに再見。高校生当時の自分には分からなかったひろしの回想シーンの重さは、今やっと半分ぐらい分かる。エレベーターを押さえるひろしの「俺の人生はつまらなくなんかない!」というところから、ボロボロになりながらしんのすけが階段を駆け上がるシーンまで、あそこは改めて名シーンだと思ったが、同時に一定程度の人生経験を積まないと見てもよく分からないだろうとも思った。完全に大人向けであり、むしろ小中学生→大学生→新人社会人→中年と成長していくにつれて見え方がどんどん変わっていくタイプの良作なんだと思う。[地上波(邦画)] 10点(2013-08-19 00:52:19)《改行有》

156.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 宮崎監督の「飛ぶことへの愛」が惜しみなく発揮されている。もともとラピュタが飛び、ナウシカではメーヴェに乗り、トトロも飛び、カリオストロでさえルパンは飛行機で侵入し、豚さえも飛び、千と千尋もメインはハクが飛ぶところ。それだけ飛ぶのが大好きな監督が徹底して「夢」を追いかけて飛ぶシーンを作り上げた作品、といっていいだろう。 ■冒頭からエンディングまで繰り返し描かれる「夢」のシーン。そしてロマンスも、菜穂子は自らの命を削ってサナトリウムから降りてきて、二郎は結局日中のほとんどを飛行機に費やし夜のわずかの時間しか会えず、それでも最期の美しくない姿は見せまいと再びサナトリウムに戻る、通常ではありえないまでの献身性。出会いから死別まで、まさに「夢」のパッチワーク。展開がトトロ的で山場がないのも、全編のそうした雰囲気を楽しむタイプの作品なのだろう。 ■裏テーマは「生きねばならない」「悲惨の運命を受け入れること」等であろう。カストルプも登場し、トーマス・マンの『魔の山』の設定はいろいろとバックにある。しかしこの作品中では葛藤(飛行機への愛と戦争利用の間の葛藤、妻と飛行機の間の葛藤など)はほとんど描かれず、主人公は飄々としている。こうした難問に対して「純朴さでもって超越せよ」ということであろうか。 ■二郎に感情移入するか、菜穂子に感情移入するかで、見え方もだいぶ変わるように思う。二郎は飛行機への愛(オタクともいえよう)は素晴らしいが、全体にピュアというか単純な描かれ方であり、対する菜穂子は自己犠牲と献身性、死に向かう姿勢を提示している。映画館で女性客の一定数がラストで泣いていたのはどこに感情移入したかもあるだろう。[映画館(邦画)] 8点(2013-08-09 01:42:35)《改行有》

157.  恐怖ノ黒電話 《ネタバレ》 ホラーという観点で見た場合、本作はかなり怖い。ホラー版「オーロラの彼方へ」といった感じか。 ■過去の側の犯罪者が圧倒的に有利(未来はただ時の流れに従うしかない)というのが通常のイメージと逆のところで、それが生殺与奪権を完全に相手に握られているという不条理性を作りだしている。親しい人を何人も殺され、自分も大火傷を負わされ、そして負の連鎖からは逃れられない。 ■しかし、冷静に考えてみるといろいろおかしい。「時間の流れを変えている主人公だけは外側にいる」かのような説明が途中でなされていながら、主人公もが時の流れの変更の影響を受けるようになる。そして、そんな大火傷を負ったり人を一人殺したりするような大変化を受けながら、主人公の境遇が前後でほとんど変化していない(前の夫すら同じ)というのは到底ありえないと思う(他の人の境遇変化を見よ)。とはいえ、そういったことは見ている間はほとんど気にならず、ただただ怖かったのであまり減点はしない [DVD(字幕)] 9点(2013-05-21 01:06:30)(良:1票) 《改行有》

158.  シージャック(2012) 《ネタバレ》 海賊によるシージャックを扱った映画だが、一昔前に流行った「ハイジャックもの」とは全く違う。徹底してリアリティを追求した映画で、ドンパチは全く存在しない。 ■社長自らが交渉に臨むが、交渉は一向に進まない。金銭面で一向に妥協しないようにしているのはなめられないための戦略なのだろうが、4カ月にも及ぶ長期戦になると、さすがにやり過ぎの感は否めない。実際の交渉だったら早めに妥協をしていくと思うが。 ■しかし、犯人、人質、交渉人と、それぞれ一枚岩ではなく描かれているのは非常によい。それぞれの齟齬がウィークポイントにもなり、そこが混乱や危機の元凶にもなっている。 ■そしてあのラストの展開、なんとなく予想できたがしかし・・・[DVD(字幕)] 9点(2013-05-06 23:55:35)《改行有》

159.  アシュラ(2012) 《ネタバレ》 内容としてはかなりタブー的なものに挑んでいる作品。人間が、まさに「人間」になるがゆえに苦しみ、そしてその罪と犠牲の中で葛藤する。アシュラはその只中を経験し、人間になりかけているところですれ違いを繰り返す。 ■若狭はアシュラの人肉を拒み「食べるぐらいなら死んだ方がいい」と言う。しかし、彼の恋人もまた若狭のために盗みという罪を犯そうとする。もし盗みがうまくいったとしたらどうなったのであろうか。恋人の持ってきた食べ物を若狭が食べるのだとしたら、それは結局「罪と汚れを他の者に被せることによって、自らの汚れなき状態を安心している」だけになってしまうのではないか。アシュラはその取りつくろいが極めて下手であり、恋人は恐らく上手くやれる。しかしそれは本質的には違いはない。「私は罪なく生きる」ではなく「いかに汚れなき生き方だと思っていても、私も罪の中にいる」と自覚し葛藤することが必要なのであろう。それが最後の法師の一言に表されている[DVD(邦画)] 9点(2013-04-18 01:00:15)(良:1票) 《改行有》

160.  交渉人(1998) 《ネタバレ》 他の方も多数書いているが、交渉人の交渉ベースにしたらもっと面白かっただろうに、ドンパチが随所に入っていて、しかも途中で場所を移してになってしまって間延び感が出てるのはもったいない。素材はいいんだし。 ■黒幕、うーん、だから、という感じだし、今まで散々殺人犯扱いされてきていて、あんな簡単に真犯人逮捕になってくれるかね、とも思う。要はパソコンのデータ奪い取るだけの話だし。 ■とはいえ、みている間は安心して楽しめたのでまあこの点数。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-13 00:19:05)《改行有》

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