みんなのシネマレビュー |
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1581. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 中途半端のまま終わってしまった前作のうさを晴らそうと、 意地だけで観にいった1stシリーズ完結編。これで終了してくれて、ホッとした記憶がある。 映像技術に多大な進歩と影響を与えたという点では、革命的な作品だったんだろうけど、 この映画が大ヒットしたおかげで、映画関係者に「続き物でもイケる」と勘違いさせた点では、 「2」と「3」は悪しき逸品。そういうものはテレビドラマでやってください。 内容は相変わらず子供向け。「スター・ウォーズ」はこれにてもういいや。[映画館(字幕)] 3点(2011-07-30 19:43:59)《改行有》 1582. スター・ウォーズ/帝国の逆襲 とにかく怒りすら覚えるほど、印象の悪い映画だった。 それまで映画というものは、たとえシリーズ物でも1話完結という暗黙の掟があったのだが、 この映画は完全な「続く」で終わるのである。当時はビデオが普及していなかったので、 予習復習も出来ず、当然のことながら次の公開までずっと待たなければならない。 (嘘だろ?)と、放心状態のまま映画館を後にしたのを覚えている。 特撮技術は前作よりレベルアップし、確かに映像は凄かったが、内容は厚みのない子供向けだし、 シナリオは上記の理由で評価のしようがない。続きを匂わせるラストならまだしも、 せめて1エピソードぐらいちゃんと終わらせてよ。[映画館(字幕)] 2点(2011-07-30 19:19:00)《改行有》 1583. 銀座の恋の物語 ストーリーは「めぐり逢い」とほとんど同じロマンスもの。 ただあちらのようなセンスのいい演出は見られず、邦画らしいちょっと暗めの作り。 お話の間がもたなかったのか、本筋のストーリー以外に青春映画の要素を付加しており、 ちょっと散漫に。友情出演の江利チエミの役柄などは完璧に浮いていた。 みんな若くて、ヒロインの浅丘ルリ子がとてもかわいい。レトロ感覚で鑑賞するのがベストかと。[地上波(邦画)] 3点(2011-07-30 18:15:27)《改行有》 1584. カッコーの巣の上で 舞台設定からして主人公の姿には感情移入がし易いし、 人間の尊厳を賭けた戦いということで、彼の行動にも共感を感じてしまう。 キャスティングも大きな見所の一つで、バイプレイヤーとして様々な作品で好演してきた 見知った俳優さん達がゾロゾロ。映画好きの人ならたまらん配役だと思う。 ラストはメッセージは伝わったものの、ちょっとわかりづらく、 個人的にはああいう見せ方はあまり好きではない。主人公のキャラ設定も含め、 肝心な所での説明不足の感はややあるが、いろいろと考えさせられる骨太の社会派ドラマではある。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-30 17:59:55)《改行有》 1585. 一日の行楽 20分の短編で、ストーリーはほとんどなし。 道中巻き込まれるいろいろなトラブルを、チャップリンらしいコントで笑わせてくれる。 やっぱりドリフコントのルーツになってるんだなぁ、と改めて実感。 短い時間の作品なので気楽に観れる点がいい。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 17:21:34)《改行有》 1586. チャップリンの黄金狂時代 アラスカ金鉱を舞台に、金や食などの人間の欲を喜劇で見せる作品。 一つのテーマを中心にギャグで笑わせ、最後は人情劇風に締める構成を この作品で確立させたようで、チャップリン自身も一番お気に入りの作品らしい。 個人的にはちょっと笑えるシーンが少なくて、あまり好きな作品ではないのだが、 チャップリンはやっぱり見ているだけでも愉快だし、演出面も良かったのではないかと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 17:16:22)《改行有》 1587. キング・コング(1933) 時代を感じさせてくれる作品。たぶんこれが特撮映画の元祖なのだろうが、 当時はやっぱり凄い衝撃を与えたのではないかと思う。 コングや恐竜のシーンなどは子供の頃に観た古い人形劇のようで面白かったが、 この映像なら、このストーリーで十分。昭和8年の製作かあ、う~ん、凄い。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 17:11:00)《改行有》 1588. ナイト&デイ いわゆる巻き込まれ型のコメディーアクション。 サスペンスとしての緊張感がまったくないテンポのいい娯楽映画で、一番の見所というか、 びっくりしたのは、主役二人が追いつめられる場面を迎えるたびに、何度も繰り返される手法。 「ひでーな、これ」と思わず大爆笑。こんなすごい演出は初めて観た。 シナリオもキャスティングも取り立ててどうってことないけど、 コメディーだから許される、何とも楽しい映画でした。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-30 08:36:33)《改行有》 1589. ちょんまげぷりん アイデアのとても面白い作品。 こういう映画は時代考証のギャップが見所で、前半は笑えるシーンもあったんだけど、 序盤の流れや後半の主人公の行動は、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。 主人公の侍があまりにも器用で順応性が高く、やはり唐突さを感じてしまう。 演出はTVドラマに近い作りで、全5話ぐらいの話を映画版に縮めたといった印象。 とても判り易いテーマに、軽いオチもあって、若い人ほど楽しめる作品ではないかと思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 07:43:15)(良:1票) 《改行有》 1590. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 平成ガメラ・シリーズの第3弾。 一生懸命お話を作っている様子は窺えるのに、なぜかクスッと笑ってしまう。 真面目に作れば作るほど、単なるあてつけ、くだらないとしか思えないのは、 やっぱり根本的にシナリオに無理があるということなのだろう。 あくまで子供向けの映画ならそれでいいんだろうけど、「1」と比較しちゃうとね・・・・・・。 怪獣の戦うシーンは相変わらず迫力があるが、相手怪獣のデザインはよくない。[DVD(邦画)] 3点(2011-07-30 07:32:10)《改行有》 1591. 天使と悪魔 「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第2弾。 トム・ハンクス扮する教授の謎解きは前作と変わらない。 複雑さはやや影を潜めて判り易くなったが、その反面途中で犯人がわかってしまった。 金をかけているだけあって、確かに映像や演出は見応えがあるんだろうけど、 もう少ししっかりしたシナリオを用意してほしい。まあそこそこ楽しめる娯楽映画ではある。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 07:16:46)《改行有》 1592. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 今回のマドンナは浅丘ルリ子。 シリーズも回を重ねていくと、やはりどうしてもダラダラ感が。 アイデアやエピソードをいろいろと考えるのは、大変なことだとは思うけど、 やっぱり寅さんの行動には無茶な部分が見え隠れ。 ラストのシメ方も強引というか、唐突すぎるという印象を受けてしまう。 それでも寅さんを見ていると笑えてくるんだから、彼のキャラを楽しむ映画なんでしょう。 ストーリーはあんまり関係ないですな。[DVD(邦画)] 3点(2011-07-30 07:08:03)《改行有》 1593. マイネーム・イズ・ハーン インド映画といえば、歌って踊りまくるヘンテコな作品ばかり というイメージしかなかったんだけど、アメリカを舞台にしているとはいえ、 ハリウッドが製作したと言われても信じてしまうほど、とても洗練された作りの映画だった。 アスペルガー症候群(自閉症)ながらも、純粋な心を持つ主人公の姿を描く本作は、 人生を一転させるような実在の大事件を絡ませ、「ハーン」という名前を小道具代わりに、 見応えのあるドラマに仕上がっている。人間の「善」を完全テーマにした内容なので、 ストーリーの流れに多少ご都合主義の部分や、演出過多の部分もあるにはあるんだけど、 かなりうまくまとまっている作品ではないかと思う。 ハーン役の役者さんは、演技がうまくてとてもよかった。近年では珍しくお薦めの映画。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-30 06:15:29)《改行有》 1594. インファナル・アフェア ジャンルとしては、アクション映画の部類に入るのだろうが、 心理サスペンスの要素が強くて、とても面白かった。 冒頭の部分、わずか十分程で状況設定の説明をすべてぶちこみ、 成長した役者さんと入れ替わったりもするので、ちょっと泡喰ったけど、 それ以降はラストまで緊張感が持続していていい出来映えだった。主演二人の役者さんもいい。 ちなみに鑑賞後にもう一度冒頭の部分を見たら、すんなりと理解できたが、 やっぱりここはもうちょっと丁寧に描いてほしかったかな。 ドンパチが少なく、キャラ描写をじっくりと見せるシナリオや演出にも好感。 見応えありのお薦め作品。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-30 05:45:37)《改行有》 1595. 素顔のままで デビー・ムーアがストリッパー役を体当たりで演じる、コミカル色の入ったサスペンス。 とにかくムーアの身体がすごい。太股なんか筋肉隆々で、びっくらこいた。 ストリッパー役を無難にこなしており、その素晴らしいボディーもたっぷり披露してくれるが、 見所ははっきりそこだけ。ストーリーはまったくつまらない。 設定も展開もかなり粗っぽく、コミカルなシーンが結構あるため、緊張感もまるでない。 せっかく元FBIの秘書というキャラ設定があるのに、うまく生かしきれておらず、 あの程度のラストではなんとも消化不良ぎみ。ムーアの女優魂に+1点。[DVD(字幕)] 2点(2011-07-30 05:35:50)《改行有》 1596. ミルク(アメリカ映画) 実在したある政治家のお話。完全な伝記映画ですな。 創作ドラマではないので、当然のことながらストーリー的な妙味はなし。 やっぱり見所はショーン・ペンの演技。完全に役になりきっているところは、さすがのひと言。 偏見という逆風の中で、がんばったんだなぁという雰囲気は伝わりました。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 05:21:39)《改行有》 1597. アフタースクール シナリオのよく練られたミステリーサスペンス。 ちょっとコメディータッチの流れが、取っつき易くていい。 終盤まで楽しく鑑賞していたんだけど、謎解きの場面が説明的すぎてちょっと引いた。 日本刀で真正面からスパッと切られるより、背後から鈍器でガンガン殴られながら、 「どうだぁ。わかったかぁ!」と怒鳴られているような感じ。 鑑賞者にひと泡吹かせてやろうという監督さんの狙いはわかるんだけど、 ちょっとそこに執着し過ぎちゃった印象を受けた。でもまあ普通に面白かったです。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 05:13:56)《改行有》 1598. HACHI/約束の犬 日本人なら誰もが知っているお話なので、もう安心しきって鑑賞できる。 日本を舞台にした逸話を、ほぼ違和感なくアメリカに移した序盤の展開は良かった。 ただ向こうは日本と違って、家も駅前も密集しているという感じではないので、 ハチ公が周りの人間たちから愛されているという描写が不足しており、 ラストはちょっと無理があるかなという印象は受けた。 まあ何も考えずに、素直に感動するべき作品だとは思うんだけど、 主役の犬はさぞかし大変だったろうな、とそればかり考えていた。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 05:02:12)《改行有》 1599. 山桜 一応ラブストーリーということになるんだろうけど、 舞台が江戸時代ということで、ひと山いくらの、安っぽい恋愛劇でないところが良かった。 映像が美しい、演出もいい。山桜の小道具もなかなかうまく使われ、 予想外の奥深い、そして奥ゆかしい作品に仕上がっていた。 東山は顔立ちも立ち振る舞いも、いかにも昔のお侍さんといった感じがいい。 ヒロインの女の子は・・・・・・かなり現代的な顔つきをしていて、これはキャスティングで減点。 邦画としては、総体的に及第点以上の出来映えの作品だと思う。[地上波(邦画)] 5点(2011-07-30 04:57:20)《改行有》 1600. 遊び 増村保造監督、関根恵子主演の青春映画。 オーソドックスな展開ながらも、フラッシュバックで二人の状況設定を しっかり描写している点はまだ良かったんだが、 セリフを含めた恋愛シーンがさすがにこっ恥ずかしくて、 なんかものすごい酸っぱいレモンを丸かじりしたときのような気分で鑑賞していた。 ラストは、もうひと捻り欲しかったな。 関根恵子はこの作品でも、瑞々しいヌードを披露してくれているんだけど、 フーテン娘役で、松坂慶子がワンシーンだけの出演をしているらしい。全然わからなかった。[DVD(邦画)] 2点(2011-07-30 04:22:16)《改行有》
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