みんなのシネマレビュー |
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1681. アニマトリックス このダジャレみたいなタイトルはどうかと思うが、中身は非常にクオリティの高いアニメーションのオムニバスでその完成度の高さに驚いた。ショートムービースタイルで「マトリックス」の番外編的物語をテンポ良く見せてくれるので、興味深く引き込まれる。今作を観ると、マトリックスシリーズがアニメーションの上に出来上がったものだということを強く感じる。[DVD(字幕)] 7点(2004-02-05 18:40:19) 1682. ボーン・アイデンティティー クライマックスにもうひとつストーリーの起伏がなく平淡に終わってしまったことは、スパイもののサスペンス映画としては致命的な欠点であることは否めない。しかし、ヨーロッパの街並みを舞台にした映画世界にはスタイリッシュな雰囲気が漂い、観ていて飽きることはない。秀麗な映像センスが見受けられるだけに、ストーリーにもう少し凝って欲しかったと思う。「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテがヒロインに扮しとても魅力的な雰囲気を出している。6点(2004-02-05 18:35:12) 1683. 火山高 ナンセンスに派手なアクションシーン、バカらしいキャラクター設定は期待に添う破天荒さだったが、思ったよりもストーリーが普通だったように思う。この手の映画はノリが中途半端だと一気に盛り下がってしまうので、ストーリー的にも過剰すぎるくらい突っ走ることが大事だと思う。[ビデオ(字幕)] 3点(2004-02-04 19:55:22) 1684. ターミネーター3 ジェームズ・キャメロンが監督をしないと分かった時点で期待はしていなかったが、正直、名作「ターミネーター」「ターミネーター2」の続編としては最悪の作品に終始してしまった。キャメロンの世界観であったロボットによる終末戦争を予感させるメタリックな空気感が皆無だったことは、監督が変わってしまったことで仕方ないにしても、結局終末戦争は回避できないという顛末では前作までの意味がなくなり、その価値を下げてしまうものだ。ストーリーの理屈は分かるが、今シリーズとして決して導いてはいけない結末だったと思う。エドワード・ファーロングが成長した姿がニック・スタールなる無名俳優なのもやはりビジュアル的に納得できない。「T2」と比べると老けたことは確かだが、歳を感じさせないシュワルツェネッガーの存在感に+1点。1点(2004-02-04 19:48:53) 1685. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 2003年の劇場公開から何度観たか分からないけれど、再度この映画を観直して思うことは、やっぱり自分は「踊る大捜査線」が好きだということ。 1997年のテレビシリーズから夢中になり、二つの映画作品にも大満足をした。 そして、個人的には歴史的大駄作と断じてあまりあった「容疑者 室井慎次」や「3」を観て、絶望に近い落胆を経験しても尚、この映画を観るとやっぱり“彼ら”に会いたくなる。 映画として素晴らしい作品だとは言わない。けれど、何度でも観て、何度でも興奮して、何度でも泣く。 自分にとっては、この世界観で繰り広げられるキャラクター達の“チーム感”が、「特別」と言えるくらい好きなんだろうと思う。[映画館(字幕)] 9点(2004-02-04 19:33:41)《改行有》 1686. バンカー・パレス・ホテル あらすじを読んだ限りでは非常に興味深い話だったのだけど、映画としての出来栄えは決して「面白い」とは言えないものだった。薄暗く陰気臭い地下施設を舞台にした設定は良かったが、展開されるストーリーはただただテンポが悪く、真意も伝わりにくい。後味も良くない。散々。1点(2004-02-04 19:17:39) 1687. トリプルX 映画界的に最近この手のアクションスター型アクション映画は不調気味であるが、今作は久しぶりに面白いスター型アクション映画だったと思う。成功の要因はやはりヴィン・ディーゼルのキャラクターに尽きる。モロに悪役面でキャラクター的にもアンチヒーローな彼を主役にすることで今までの映画にないエキサイティングさがあった。続編も期待できる。7点(2004-02-04 19:02:33) 1688. スカーフェイス 個人的にはあまり好きなストーリーではなかったので強く心に残るものはなかったが、若くエネルギーに満ちたアル・パチーノの存在感にはこの後の大俳優への可能性を感じるに充分のものがある。壮絶すぎるラストの死に様は圧巻。[ビデオ(字幕)] 6点(2004-02-04 18:56:58) 1689. フォロウィング サスペンスに富んだストーリーを更にサスペンスフルに見せる編集力に脱帽する。時間軸をいじりすぎて映画として破綻するギリギリのところで絶妙に観客を引き付けるこの監督の実力は本物である。「メメント」のクオリティの高さも今作を観ると納得できる。[DVD(字幕)] 7点(2004-02-04 18:51:43) 1690. ミクロの決死圏 40年も前の映画なので映像に古臭さを感じるのは仕方ないと覚悟していたが、思惑を一転する優れた映像世界に驚いた。当然ではあるがほとんどCGなどに頼らない特撮による体内の描写は、美しさと独創性に溢れている。ストーリー展開にも緊迫感がバランスよく散りばめられた極めて娯楽性の高い秀作。8点(2004-02-04 18:47:40)(良:1票) 1691. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 最新作「ブレードランナー 2049」の公開を直前に控えて、“未見”だった「ブレードランナー」を観ておかなければ!と思い立ち、気合を入れて満を持しての鑑賞。 想像よりもずっと破滅的でカルトな映画世界に対して、独特な高揚感と、大いなる当惑が交互に駆け巡った。 正直言って、心から楽しめたとは言い難い。 リドリー・スコットが映し出すディストピアの映画世界は、アーティスティックで今観ても引き込まれるものだったけれど、同時にストーリーテリングが非常に鈍重でまどろっこしい。 ハリソン・フォードを筆頭とするキャスト陣も、醸し出す雰囲気は抜群だったが、決して演技が巧いとは言えず、どうにも汲み取るべき感情が伝わってこない。 と、観終わった後に気づく。“未見”ではなく、10年以上も前に鑑賞済みだったことに。しかもよりによってこの「ディレクターズカット 最終版」を……。 殊更な徒労感を感じつつ、せっかくなので違うバージョンも観てみようと力なく思った。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2004-02-04 18:37:33)《改行有》 1692. チャーリーズ・エンジェル(2000) 何と言ってもこの映画の見所は3人のハリウッド女優のセクシーさに尽きる。ストーリーがどんなにくだらなくても、極上のセクシーさとハイテンションな演出によって、一級の娯楽映画に仕上がっていることは間違いない。個人的には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のジョンが出ていたことが嬉しかった。6点(2004-02-04 18:32:52) 1693. ライトスタッフ 音速飛行、宇宙開発に実際に挑んだ男たちの生き様を描いた展開は、非常に興味深く濃厚なリアリティはあった。しかし、長い尺のわりにはそれぞれのキャラクターの人物描写に深みがなく、ドラマ性が伸び悩んだ感がある。トップパイロットでありながらひとり宇宙開発に対し背を向けたイエーガーの存在を全体的にもっと強調してほしかったと思う。6点(2004-02-04 18:26:27) 1694. 13F 仰々しい大作的な演出はなく比較的こじんまりとしたSF映画ではあるが、パラレルワールドをもちいた小気味良いストーリー展開によって雰囲気の良い良質の娯楽映画に仕上がっている。派手さはないが秀逸な映像美が作品の質を高める。[DVD(字幕)] 8点(2004-02-04 18:20:19) 1695. ザ・コア ストーリーの展開としては、同じく地球破壊規模の自然災害を描いていることで、「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」と似通ってはいるが、他作と違い、この作品が描く「危機」は地球外からのものでなく地球の核そのものであることが非常に目新しかった。核に到達するために集められたメンバーやその方法がリアリティとしては欠ける部分はあるが、エンターテイメント性に優れたものがあった。核に向かって地中を突き進んでいく描写も迫力があった。災害系娯楽映画の要点を抑えた良作。[映画館(字幕)] 7点(2004-02-04 18:11:26) 1696. アザー・ファイナル 2002韓日ワールドカップ決勝戦の同日、ブータンで行われた世界最弱国決定戦の模様を綴ったドキュメンタリー。世界最高のゲームが行われているその日に、世界で一番サッカーが弱い国を決めるというこの企画は一面ブラックなユーモアに見える。しかし、そこで行われたことは紛れもない好ゲームだった。レベルはもちろん横浜で行われたゲームとは雲泥の差であるが、そこにひしめき合うスポーツマンスピリットは、ロナウドやカーンのそれと何の変わりもなく、感動的である。7点(2004-02-03 19:45:01) 1697. リクルート ストーリー展開のどんでん返しの妙を多少大げさにプロモーションしていたせいもあって、ストーリー的にはやや終盤伸び悩んでしまったように感じる。ただそれでも何が真実か分からない展開は緊張感に溢れ、この手のサスペンス映画としては充分のクオリティだったと思う。キャラクター的にはやや希薄だったが、濃厚なアル・パチーノの存在感が映画にハクを持たせている。[映画館(字幕)] 6点(2004-02-01 22:54:31) 1698. ニューオーリンズ・トライアル 《ネタバレ》 ジョン・グリシャムといえば法廷サスペンスをおいて他に無いが、今作は彼の原作映画の中では随一の傑作に仕上がっている。ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマンという超大物俳優を対する役柄に配しながら多面的な社会派サスペンスがバランス良くテンポ良く展開される。今作の優れたところは、その対立にひとりの陪審員(ジョン・キューザック)の思惑が加わり、彼と彼の相棒(レイチェル・ワイズ)の大いなる企てを主軸に据えて革新的な心理戦が展開されることであろう。陪審員のひとりとして潜り込んだキューザックが陪審員の心理、しいては裁判全体の流れを促していくくだりに息を呑む。大御所両名の存在感と演技力は流石に抜群で、極めて上質なサスペンス映画に昇華している。9点(2004-02-01 21:58:57) 1699. マトリックス リローデッド 映像面でもストーリー面でもやや破綻してしまっているというのが正直な感想。映像的には、めまぐるしく動き回るアクションシーンの創造力は確かに圧倒的であるが、それがクオリティ高くまとまっているかと言えば疑問が残る。いろんなものを詰め込みすぎてどのシーンも少しずつ完成度を欠いたという感は否めない。ストーリー的には、3部作の中間作ということを差っ引いてもあまりにも混乱しすぎである。特に終盤怒涛のごとく繰り返されるコンピュータ用語の連発には、詳しくない者には少々参ってしまう。娯楽大作と割り切ってしまえば、充分に完成された映画と言えるが、これが「マトリックス」である以上、そういうわけにはいかない。6点(2004-01-30 22:28:27) 1700. ラ・ジュテ 静止画にナレーションのみという手法は確かに今までにお目にかかったことのない斬新なものだったけど、それが良いか悪いかは別問題。ショートフィルムにも関わらず妙に退屈な展開に辟易してしまった。「12モンキーズ」を観ていなかったら、正直ストーリー自体も分かりづらい。[DVD(字幕)] 2点(2004-01-30 22:14:50)
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