みんなのシネマレビュー |
|
1681. セルラー 正統派のジェットコースター・ムービー。 キム・ベイシンガーはちょっとお歳を召されたが、相変わらずきれいな女優さんだ。 ヒロインのために奔走する一人の青年、こいつがかなりのお間抜けさん。 要領が悪く、やる事がハチャメチャで笑え、そのおかげでコメディー色が強くなった。 サスペンスとしての緊張感はあまり感じることはなかったが、 ストーリー自体はちゃんとまとまっている。突っ込み所は満載だけどね。 おやじ警察官もいい味出してて、中々渋い。肩の力を抜いて鑑賞するには、丁度手頃な映画。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-27 05:52:08)《改行有》 1682. ポセイドン・アドベンチャー(1972) パニック映画の先駆け的な作品だが、シナリオの良く出来た重厚な人間ドラマでもある。 神父役のジーン・ハックマンのうざいぐらいの熱いセリフ、そしてラストシーンが、 この映画のテーマを如実に表している。刑事役の役者さんも、いい味を出していた。 転覆した船からの脱出というアイデアも秀逸だが、ストーリーの流れ、構成もいい。 豪華客船には多数の人間が乗っていたが、少人数の1グループのみに視点を合わせたことで、 話が散漫にならなかったことも、この作品の完成度を上げていたように思う。 最後までハラハラさせてくれた映画だった。[DVD(字幕)] 10点(2011-07-27 05:13:49)(良:1票) 《改行有》 1683. ブルース・リー/死亡遊戯 ブルース・リー出演の最後の映画で、監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ。 リーさんが生前撮影したフィルムは格闘シーンのみ。時間にすると1時間半ほどらしい。 前半は代役やこれまでリーが出演した作品からのシーンを繋ぎ、 ラストに向けての懸命なストーリー作りが垣間みれる。 だが代役のシーンは顔をはっきり見せないように撮影されているため、雰囲気がもの凄く重い。 フラストレーション溜まりまくりでリーさん登場の場面では、心がすっと軽くなった。 三人の術者との格闘シーンはさすがに秀逸。リーさんの魅力を再認識させてくれるのだが、 そのシーンもわずか10分ちょっとで終了してしまう。 映画監督としてちゃんとした作品を作りたいという気持はわかるが、 彼の勇姿をもっと見たかったというファンとの間に、温度差があった感はどうしても否めない。 今ならCGを使って、もっとまともな作品が撮れただろうに、と思うと残念。[映画館(字幕)] 4点(2011-07-27 04:23:02)《改行有》 1684. 羊たちの沈黙 サイコサスペンスの走り的作品。この映画の大ヒット後、 似たようなシチュエーションのサスペンスものが、随分と公開されたような気がする。 物語の途中で、レクター博士なる凄まじいキャラが突然登場するんだけど、 どうやら原作はシリーズものらしく、元々このレクター博士が主人公らしい。 もちろんこちらはそんな事は全く知らなかったので、凄くびっくりしてしまったのだが、 彼のインパクトが強烈過ぎて、本筋のストーリーの印象はすっかり弱まってしまった。 ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンスは共にハマリ役。 原作ファンは、より楽しめる作品なのではないかと思う。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-27 03:37:41)《改行有》 1685. 二代目はクリスチャン 志穂美悦子主演の映画。一応ストーリーコメディーになるんだろうけど、 とんでもない破天荒な設定から物語はスタート。まあこれはコメディーだからと割り切るも、 笑えないドタバタコメディーの連続には参った。後半からは突然シリアス調に変化し、 これまた呆気に取られるような無茶な展開。もう最後まで物語に入り込めなかった。 コメディーとシリアスの部分。クリスチャンとやくざたちの価値観の違いという妙味。 それらがまったくうまく噛み合っておらず、バランスの悪い映画だなぁというのが率直な感想。 終盤の見せ所は感動もなければ、さりとてスカッともしない。何をどうしたいのかさっぱり。 これなら、志穂美悦子が「女必殺拳」ばりのアクションを見せてくれたほうがまだましだった。[DVD(邦画)] 1点(2011-07-27 03:20:27)《改行有》 1686. シークレット タイトル通りの映画で、夫、妻、娘と、それぞれの秘密の一日を追った内容。 「だから何? どうした?」と思わせるようなオチが笑える。 娘はまあ一番ありそうかなというエピソードだけど、奥さんの行動は????? 旦那さんの秘密の行動は、一番ガッカリ度が高かった。 ちょっとフランスの映画を意識したような、演出が面白い部分もあるのだが、 映像を含めて洗練されているといった雰囲気はほとんど見受けられない。 一番の見所は、70年代の人気女優ジャクリーン・ビセットのヌードかな。 懐かしいというか、時代を感じさせてくれるが、それぐらいしかない。[DVD(字幕)] 2点(2011-07-27 02:47:58)《改行有》 1687. パッセンジャー57 航空テロを題材にした、ダイハード型の娯楽アクション映画。 主人公もストーリーも映像もすべて小粒でちょっと地味だけど、この俳優さんは愛嬌がある。 奥さんとのエピソードがストーリーにまったく関連性がなくて、ちょっと笑ってしまった。 小気味のいいアクションと展開が見所。B級アクションとして、気楽に楽しむタイプの作品。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-27 02:37:05)《改行有》 1688. 恋する惑星 ひと言で言えば、フランス映画のような作りの作品。 当然のことながら演出面において妙味ありということになるんだけど、 香港を舞台にしているということで、独特の世界観は確立しているように思える。 ただ二つのエピソードを、無理やりくっつけたような構成はいただけない。 後半はいいけど、前半の出来は今イチ。はっきり言って後半の前フリにもなっていない。 一応繋がりはあるんだけど、完全に分断されてしまった印象を受けてしまう。 核となるストーリーがないだけに、一本のエピソードで仕上げる自信がなかったのかな?[DVD(字幕)] 4点(2011-07-26 19:55:58)《改行有》 1689. トゥームレイダー2 お宝を巡り、ヒロインと悪党たちが争奪戦を繰り広げるアドベンチャーアクション。 アンジェリーナ・ジョリーのカッコ良さを、ひたすら前面に押し出した作りになっているので、 当然のことながらシナリオの内容は薄っぺらい仕上がりに。 「おい、おい」と突っ込みを入れたくなるほどの、ヒロインの破天荒かつ 無駄なアクションの連続には苦笑したけど、彼女が片眉をピクリと上げるたびに、 「どう? 私ってカッコいい? きれい?」 と言われているようで、だんだんとうんざり感が・・・。 まあこれでこれで、気楽に楽しめる娯楽作品には仕上がっているかと。[地上波(吹替)] 2点(2011-07-26 19:33:29)《改行有》 1690. パニック・ルーム 密室型のサスペンスで緊張感を楽しむタイプの映画なのだが、 終始こちらの予測内で話が展開してしまっている。これといった大きな盛り上がりもない。 設定自体は決して嫌いではないのだが、ヒロインを襲う男たちのキャラが安っぽく、 彼らの目的が早い段階でわかってしまうのも面白さを削いでいる理由かも。 普通のB級サスペンスとして楽しめる範囲内の作品。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-26 19:25:14)《改行有》 1691. フォレスト・ガンプ/一期一会 観る者に勇気を与えてくれる、と同時にアメリカ万歳映画でもある。 いくらIQが低くても人間である以上、苦悩や葛藤など人間臭い部分が存在するはずなのだが、 そういった内面にはほとんど触れず、主人公のスーパーマンぶりを延々と見せつけられるだけ。 ラストも、「何これ?」と言いたくなってしまうようなご都合主義。 制作者には申し訳ないが、これで感動しろといっても無理な話。そこまで単純にはなれない。 もっと骨太のヒューマンドラマを期待していたのだが、 やっぱりアメリカ万歳への比重のほうが圧倒的に大きいという印象しか残らなかった。 トム・ハンクスという役者の魅力を加味して、甘めの4点。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-26 17:50:51)(良:1票) 《改行有》 1692. バニラ・フォグ ひと言でいえば、ロマコメ・ラブファンタジー映画。 ある日「幸運な蟹」を手に入れたヒロインが・・・という設定のお話なんだけど、 この蟹さん、もう笑っちゃうぐらい何の説明もない。 極端な例えをすると、突然空からお金が降ってきて大金持ちになりましたといった流れなので、 感情移入などできるわけもなく、それ以上にストーリー自体がつまらかった。 全般的に演出も今ひとつ。主役の女優さんはかわいいので、彼女のファン限定なら。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-26 17:31:38)《改行有》 1693. 男たちの挽歌 ストーリーが熱い、演出も熱い、すべてにおいて熱すぎる映画。 男たちの迸る汗の匂いが、画面からプンプンと漂ってきそうで、とにかくクサい。 主役の二人は石橋正次と劇団ひとりにそっくりなので、だんだんと親しみが湧いてくる。 唯一出てくる女の子は80年代の軽さを醸し出しているが、男たちはなぜこんなに熱いのか。 まるで70年代の青春ドラマを観ているようで、終盤はエアコンなしでは鑑賞できなかった。 "男"を感じたい人にはお薦めだが、鑑賞中の息苦しさは半端ではない。参った。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-26 17:10:42)《改行有》 1694. フィラデルフィア 差別と偏見がテーマのヒューマンドラマ。 弁護士役のトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが安定した演技を見せ、 終始落ち着いて鑑賞できたものの、ストーリーはもう序盤から誰もが予想できる流れ。 予定調和をこなすようにお話が進み、かなり優等生的な作りの作品だった。 取り立ててシナリオの粗はない代わりに、その分インパクトに欠ける部分はあるのかなと。 二人の役者さんはもちろん、内容もいい映画の部類に入ることは間違いないんだけど・・・。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 09:15:45)《改行有》 1695. モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル イギリスのコメディー集団が送る完全おふざけ映画。 「アーサー王と円卓の騎士」をベースに、軽いオチなんかもあったりして、 ストーリー自体は悪くないと思うんだけど、不条理、シュール、ブラック系のギャグが、 基本的に自分には合わず・・・。シリーズもたくさん出ているし、 カルト的な人気があるということで、ハマる人にはハマるんだろうけど、 最後までどうしても笑えず、ホントにくだらねえなぁとしか思えなかった。 日本語吹き替え版で観たほうが、もう少し楽しめたのかもしれない。[ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-26 08:07:39)《改行有》 1696. パリ空港の人々 設定が「ターミナル」に似ているんだけど、こちらが元ネタかな? シナリオ、演出などは、本作の方が出来がいい。 ジャンルとしては一応コメディーになるんだろうけど、主人公の悲喜劇プラス、 同じような状況に陥った人々とのさらりとした友情が描かれていて、 ほんわかとさせてくれるハートウォーミングな作品に仕上がっていた。お薦め。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-26 07:59:26)《改行有》 1697. レスラー ミッキー・ロークは昔の面影はまったくなくなったけど、 落ちぶれたレスラーの役は、まさに今の彼にぴったりのハマリ役。 身体もしっかり作っていて、外見だけ見れば、 「こんなレスラー、実際にいそうだよな」というほどの役作り。 お話の展開はオーソドックスながらも、私生活では不器用でだらしのない男という設定に、 一人娘とのエピソードを絡め、人間臭いキャラに厚みを出させている。 プロレスの世界でしか生きられない男の生き様は、ミッキー自身の歩んできた人生と どこかダブるところがあるのかも。まさしくミッキー・ロークという俳優さんを観る映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-26 07:46:16)《改行有》 1698. パニック・イン・スタジアム タイトル通り、パニックを存分に見せてくれた作品だった。 正直映像や演出はあまり良くないし、地味めなストーリーではあるけれど、 落ち着いて鑑賞できるし、そこそこ楽しめるのではないかと思う。 主役のチャールトン・ヘストンは、相変わらずどっしりしてるなぁ。[地上波(吹替)] 4点(2011-07-26 07:23:48)《改行有》 1699. 消えた天使 性犯罪専門の監察官が主人公のサイコ調サスペンス映画。 彼はどうやら性犯罪をひどく憎んでいて、公務員とは思えない無茶な行動ばかりするのだが、 その理由がわからないのでただ重苦しく、すんなりと物語に入っていけなかった。 映像演出がやたら凝っていて、これもストーリーに集中しづらい原因になっているのかも。 お話の核になっている事件の真相も、特別大きな捻りもなく、総体的に今ひとつの映画だった。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-26 06:42:23)(良:1票) 《改行有》 1700. タワーリング・インフェルノ 20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作映画。 共同会見時、出演する二大スターの名が挙げられた瞬間、 記者席は「オーッ!」という歓声に包まれたとか。 とにかくスケールの大きな映画で、135階建てのタワーは今見るとチープな模型のようだが、 当時スクリーンで見た時は凄まじい迫力だった。 単なるパニック映画ではなく、人間の見栄と愚かさに対する警鐘をテーマにしているのもいい。 ポール・ニューマンは建築家としてストーリーの中心を担い、 マックィーンはカッコいい消防士の役でしっかりと見せ所を押さえている。 ビッグスター二人をうまく使い分けた演出は見事だったが、 そのため他の出演者たちのドラマ性が薄くなってしまった感は否めない。 フェイ・ダナウェイは、もう単なる刺身のツマ扱いだもんね。 それでもこの映画がドラマ性の高い作品であることに変わりはなく、 近年の映像中心ばかりの内容の薄っぺらな娯楽映画などは足元にも及ばない。[映画館(字幕)] 9点(2011-07-26 06:25:33)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS