みんなのシネマレビュー |
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161. スーパーの女 伊丹監督の女シリーズの中でも一番コメディっぽい映画かな。でも内容は相当なブラックで、スーパーの裏側というのを巧みに見せているっていう形が面白い。他の女シリーズと比べると、随分とあたたかい脚本になっているため、今までの女シリーズを見てたあたしとしてはちょっと肩透しを喰らった感じに受け取った分、評価としては損してるという結果になりました。[映画館(邦画)] 8点(2006-09-16 22:01:17) 162. ![ai-ou] いやー、タイトル忘れてて、書けなかった映画です。この映画で、オーケンの演技の面白さ(決して上手くはないが、それが物凄く味になってる)が妙に印象に残ってます。【ぐるぐる】さんのおっしゃっている様に、あの岡部まりへのオーケンの告白のシーンというのは近年の邦画の中では秀逸なものでしたね。あの映画だから、RCのあの曲、ってのも納得です。[映画館(邦画)] 8点(2006-07-23 14:15:10) 163. 龍の子太郎 やっぱり、この頃の子供向けの映画(アニメ)ってのは秀作が多いんだよね。 ホント、ただの「むかし話」なんだけど、引き込まれる魅力がある。 宮崎アニメにやられてる皆さん、これ見たら目からウロコですよ。 [映画館(邦画)] 8点(2006-07-23 14:01:13)《改行有》 164. マジェスティック(2001) あたしは、これ好きですよ。 ジム・キャリーがここまで真っ当な役というのも正直面白かったです。 赤狩りとか、国に殉じた兵士に対してのくだりはあざといと思われるかもしれないけど、そうでもしなけりゃ、公開当時のあのタイミングだったからこそ、メッセージ色が色濃く出たんじゃないかと思います。 この監督って全体を黄色みの掛かった色合いで出してるように思うのだけど、この辺は彼の特徴なのかな?それとも、年代に併せたノスタルジックな雰囲気を出したいためか?次作で是非現代劇で見せて欲しいですね。[DVD(吹替)] 8点(2006-06-08 12:38:15)《改行有》 165. アニマル・ハウス あーなんで投稿してなかったんだろう?この映画好きなんですよ。典型的なドタバタなんだけど、ランディス特有の派手で大げさな演出とかベルーシのキレの良い演技はやっぱり何度見ても良いですね。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-11 00:09:59) 166. 逆境ナイン いやーえがった。絶対に原作の過剰なまでのエネルギーに絶対に映画が負けると思っていたから期待半分、不安半分で見たのだけど、”これはこれ、それはそれ”で面白いですよ(笑)。少林サッカーや火山嵩と比較されるのは仕方の無い所ではありますが、あの2作の過剰さとはちょっと方向性が違うような気がするんですけどね。短い時間の中で原作のエッセンスを入れるとなると、どうしても淡白な感じになってしまうのだろうね。でも狙いは間違ってないんじゃないかなぁ。個人的には無理だと言い張る部員たちを一人一人説得するシーンをちゃんと盛り込んで欲しかったなぁ。演出もかなり狙ってましたね。それがみんな外してなくて良いし、夜空を眺めて呟く不屈の台詞は原作通りなんだけど、時期が時期だけに思い切りスマッシュヒットしてました。しかし、劇中に炎尾燃が出てくるのは知ってたんだけど、クレジットに”炎尾燃”ってそのまま出しちゃうものなぁ。ファンしか笑わないぞ(笑)[映画館(字幕)] 8点(2005-07-02 21:14:37) 167. 西遊記(1960) 25年ぐらい前にテレビで見て、面白かったと印象を引っ張り続けて、最近になって久々にDVDで見ました。 最初に見たときの印象はとにかく綺麗、と言う言葉に尽きます。ストーリーに真新しいものは無くて(あたりまえ)、展開はミュージカル、というより戯曲的なんでしょうか、音楽に誘導されてる感じが強いのだけど、決して不快じゃないんですよ。物語もあらかた判っているけど、丁度良い具合に沙悟浄と猪八戒が崩れていて、それが面白いなぁ、って思っていました。「ぼくの孫悟空」が元なんですか、それは知らなかったけど、なるほど、思えば手塚的なギャグの書き方がされてるのかな、と言う感じでしょうか。改めて見直したら、かなり古くさい印象を受けるかな、とも思いましたが、意外な事に古くささを感じてないあたしが居て、なんとも奇妙な感じがあります。 個人的には今でも凄く面白いと思うけど、今のアニメに慣れてしまった人だと、このアニメーションの面白さとか良さは伝わり難いかも知れないですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 19:40:58)《改行有》 168. ファンシイダンス 「シコふんじゃった」を見て、その前の周防作品を見たいと思いつつ、すっかり忘れてて(笑)ようやく見ました。当時、モックンが丸坊主になるっていうんでマスコミが物凄く喰い付いたの思い出しましたよ。公開当時は海のものとも山のものとも思えず見なかったのだけど、本当に面白い。視点が違うというか、着眼点が良いというか、周防監督の映画はどれを見ても不思議と魅了されるものがあります。坊主の修行の話はあたしも知り合いの住職(あたしの恩師)に聞いた事ありましたけど、ピンとこなかったんです。で、この映画を見て納得するものがありました。ははん、アイツが言ってたのはこういう事かと。だから、あたしの場合、ギャグで笑い、ギャグ以外の所でボンさんの行動で笑い、1本の映画で2度笑える映画になってました。 竹中直人、田口浩正というのは本当に面白い伽羅、もとい、キャラです。田口は初の映画という事もあり、演技にぎこちなさがあるけど、お笑いやってるせいか、個性なのか、そのぎこちなさが妙なほど良い味になってましたね。あと、個人的に好きだったのが大槻ケンヂ、当時の筋少でやたらと仏教色の濃い歌詞の歌を歌ってたのに、ここでは宣教師役であたしは思いっきり腹を捩って笑ってしまいました。もう、そこに居るだけで面白いもんね。 本木雅弘の演技は当時のテレビドラマで見たときあまり上手くないと思ってたのだけど、周防監督に会って変わったのかなぁ、凄く良くなってたと思う。残念なのは鈴木保奈美、デビュー作から見てるけど、まだ上手くなってない。その辺が減点の対象になってしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-02 20:49:17)《改行有》 169. 僕はラジオ 実話をネタにしている映画で、お涙頂戴でもなく、あざとい部分も無く、劇場公開では損をしてるんじゃないかと思える程、地味な映画です。驚いたのはコーチの娘役の彼女。新人との事だけど思った以上に演技が上手くて、これ一本で終っちゃうと勿体無いかなー、なんて思ったりしました。主演のキューバ・グッディング・Jrとエド・ハリスの演技は当然ながら見事なんだけど、デブラ・ウィンガーを久々に見て、ちょっと感動(ショルタリング・スカイ以降見てなかったので)こんなに落ち着いた感じだったカナ?というのが印象。しかしアメリカには本当にいろんな感動を呼ぶ話があるね。それを素直に出せる環境があるのもうらやましいです。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 12:32:55) 170. ピエロの赤い鼻 《ネタバレ》 確かに地味な話ですね。 でも地味な話を時間を忘れて最後まで見てしまう感覚というのが不思議でした。 それだけ出来が良いという事なのでしょう。 銃後の統治下に置かれた国民の物語を描いた映画としては 秀逸な部類に入ると思います。 それと、この映画に関して、色々な見方が出来るのも面白いですね。 捕えられた4人の悲しくもおかしいやりとり、 4人に希望を持たせようとするドイツ兵、 ドイツ親衛隊士官に嫌悪感を抱いているドイツ陸軍指揮官 上官に媚を売る下士官とその姿を見て嫌悪するドイツ兵 信頼関係のしっかり出来ているドイツ兵と鉄道員 過去にはドイツ軍に対する嫌悪感で一杯の映画がたくさんありましたが 嫌悪以外の感情を抱かせるのはあまり見たことがありませんでした。 今という時代がなせる技なのかも知れませんね。 親衛隊士官に毅然として銃を構えるのを拒んだドイツ兵の姿は 滑稽でもあり、悲しくもあり、人間的でした。 映画自身はかなり展開を散らしてはいるけど、 反戦のメッセージをそっと置くように見せるやり方は いかにもフランス映画らしいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-04-26 00:31:03)(良:1票) 《改行有》 171. ラスト・プレゼント 韓国映画の中では好きな作品の部類に入るかな。 派手さは無いけど、物語自体は面白いし、現実的では無いけど、純愛の映画としてはよく出来てると思います。すれ違いのドラマというのは少女漫画やラブコメ等、日本人の得意とする所ですけど、韓国映画でこういう形で見せられるのは新鮮な気がしました。 但し、物語の展開のテンポが少し悪いのと、先が読めてしまうシナリオというのはちょっと残念ですね。この映画、元々テレビドラマ用に考えられたんじゃ無いかと思うくらい細かい部分は切られてると思うのだけど、ちょっと切り過ぎてる部分があるようにも思えます。 以前、他の韓国映画で日本映画の影響を受けているという話をした事がありますが、これもそういう映画のひとつなんでしょうね。 8点(2005-03-07 12:38:23)《改行有》 172. ロンゲスト・ヤード(1974) あたしがアメラグ(古いね、どうも)に興味を持った恐らく最初の映画。 とにかくテンポの良さ、判り易さを公開当時も感じていて、全く知らない筈のスポーツで何故これだけ面白く感じるのかが不思議な映画でした。今見るとディテールはあまり凝ってないのが判るのだけど、それでも不思議と惹きつけられる魅力があって、なんとなくそれをあの当時も感じてたのでしょうね。バート・レイノルズの魅力を見せつける為の映画なんですけど、何故かあたしはエディ・アルバートのいやらしさも好きだったりします。刑事コロンボのゲスト出演の時も思ったのですけど、若い時と歳をとってからの演技が同じ筈なのに物凄く変わって見えるというのはちょっと凄いんじゃないかな。8点(2004-06-05 21:47:35)《改行有》 173. 茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 面白いと思います。スポーツ映画好きとしては合格点、自転車レース好きにはちょっと物足りないかもしれないけど、自転車レース自体を見た事のない人は多いと思うから、このぐらいの方が良いのでしょうね。ちゃんと要所は抑えてあるし、レースの駆け引きの面白さ、ゴール前の迫力(やっぱりあれは線を崩すのは正解だと思う)はスポーツ映画の醍醐味だと思う。アニメとしてはどうなのかなぁ?子供向けでは無いのは間違いの無いところですね。但し、実写でも十分に通用するフレームワークというのはやっぱり日本のアニメは海外アニメよりも優れているような気がします。CGの使い方は結構上手かったと思うけど、本当に好きな人が見ると幻滅するんだろうなぁ。日本のアニメって無国籍感が海外でもうける理由のひとつかもしれないけど、この映画はその点では無国籍感たっぷりなのにしっかりスパニッシュの雰囲気とかを醸し出してるように見えるのはあたしの贔屓目でしょうか(笑)惜しむらくは上映時間が47分という短さ。元々の原作がショートストーリーだし、ブエルタという大きいレースのある1日の物語、これ以上膨らませるのは絶対に難しいので仕方ない所でしょうね。それ故に内容があまり判らずに見終わる人が多いと言うのも事実なんでしょう。個人的にはマッドハウスというジブリ以外の日本のアニメスタジオが脚光を浴びてくれるのは嬉しいのですが、やっぱり宮崎のネームバリューの大きさばかりが目立ってしまうのはちょいと悲しいですね。あれはマスコミが悪いよなぁ。8点(2003-08-05 21:18:44) 174. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング これって別にギリシャに限った事ではないなぁ、と楽しみつつ見てました。別にスペインでもイタリアでも成立するのだと思うけど、敢えてギリシャなのがまた滑稽に見えるんだろうね。でも、日本だって名古屋の嫁入りとかあたしの住んでいるとこみたいな田舎に感覚が似ているんじゃないかな。(笑)そう思うと余計に楽しかったですね。まぁ、表現としてちょっとばかり行き過ぎている感がしないでもないけど、これは映画なんだからOKでしょう。主演の女優はこれがまた演技が物凄く上手いなぁと思いました。凄く自然に見えて不自然な雰囲気を出したり、その逆を見せたりとこの辺の上手さは舞台出身者に多い気がすると思って調べてみたら、「セカンド・シティ」に所属してたっていうじゃないですか。なんとなく納得でした。大当たりする映画じゃないですけど、コメディとしてもちゃんと誰が見ても判る作りをしてあって、良質な映画だと思いますね。8点(2003-08-05 19:41:19)(良:1票) 175. 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 まぁ、TV版のダイジェストなんで、あまり面白みが無いかな、なんて思ったら大間違い。ちょっと強引なところもあるけどしっかり書き直し部分で繋げてるんだよね。個人的には井上大輔の歌の入り方が非常に好きでTVの後半の悲惨さというのをさらに引き出してる感じが気に入ってます。8点(2003-07-18 00:24:03) 176. 海底20000マイル<TVM> 結構面白く見させていただきました。確かに【イマジン】さんのおっしゃられるとおり、なんかこじんまりとした印象がありましたけど、それはそれでオッケーかな。8点(2003-07-04 22:19:30) 177. 戦場のピアニスト ユダヤ人ネタとしては本当は比較してはいけないのだけれど、あたしは「シンドラーのリスト」よりはるかに上をいっているのではないかと思う。ユダヤ人の中の可哀想な面を見せるだけでなく、狡猾な面を見せる事で、戦争の狂気というのを見事に見せつける事に成功したのではないかなぁ。戦争映画好きとしては7.5cm歩兵砲(だと思うが)の射撃のシーンなんかはかなりしっかりと作られているようで感心したのだけど、自動拳銃の音が異様に大きかったりして、これって演出として音を大きくしたのかな、なんて思ってます。あと、これは映画への問題でなくて、邦題の問題なんですけど、ちょっと映画に合っていないような気がします。「戦場の~」という付け方で戦時下のユダヤ人ピアニストの生き様を見せつけようとしてるのだろうけど、実際のピアノを弾く場面はあのドイツ将校の前での1度で肩透かしを喰らったような感じが否めないです。8点(2003-05-23 18:44:12) 178. AIKI/アイキ いや、良い邦画をみせて頂きました、って感じですね。障害者の気持ちは健常者にはわからない、そういう間隔でどうしても障害者をメインにした映画ってのは作られやすいのだけど、これって基本的に立場に関係なく、青春映画に出来上がっているんですよね。青春している青年がたまたま障害者だったっていう感じかな。加藤晴彦の演技ってテレビドラマでしか見たこと無かったのでこれ見たとき正直”ドラマと違うじゃん”って感じが強くて(笑)、感心していました。あと、ともさかりえには本当にびっくりでしたね。どうも彼女の演技は上手く表現できないのだけど、中途半端感ってのがあって、それがあたしは好きではなかったのだけど、この映画に関して言えばそういうところはまったく感じられませんでしたね。あと、なんと言っても石橋凌、なんかすっかりおじさん役が堂にいってました。これがオドロキかな。~推薦といった映画にあまり良い映画は少ないけど、これは少ない方の映画のひとつでしょうね。普通に青春映画として見て頂くのが一番良いと思います。8点(2003-05-14 20:03:33) 179. 二百三高地 東映や東宝が競って出していた戦争映画でその中でも良質だと感じたのがこの映画でした。乃木将軍っていう人物が神格化するのがこの舞台になる日露戦争ですけど、あの当時としてはある意味、かなり現実的な人物化してるというのが出来の良さを挙げているんじゃないでしょうか。しかしあの映画のエンディングで「防人の詩」というのはやっぱりインパクトが強いですよね。8点(2003-04-27 21:04:39) 180. フェノミナン 【きゅう】さんは素人の目で映画を評価した方がと言うのだけど、あんまり関係無いんじゃ無いですかね。逆に素人の方が専門的な知識に手を出すような事は鷹揚にしてある話だし・・・あたしはこの映画は結構好きですよ。SFと思ってみていた人もいるようですけど、どちらかと言うとファンタジーですよね。「日常生活でのファンタジー」というのはなかなか難しいと思うのだけど、この映画は実にさらっとやってのけているような気がします。しかしこんなにトラボルタっていい役者でしたっけ?凄くナチュラルな田舎モンを演じてるように見えます。確かにテーマ性は明確でないかな。でもあまりテーマ性にこだわるとこの映画の場合は見えるものが見えなくなるような気がします。あと個人的にはフォレスト・ウィテカーの役回りとして、こんな幸福な役だったのは嬉しかったですね。(笑)8点(2003-04-27 20:39:16)
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