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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
161. ドッグヴィル 《ネタバレ》 「超」がつくほどの問題作ではあるが、完璧といっていい位の「人間ドラマ」。死刑反対論者の私にとっては傲慢で、残酷で、認めるわけにはいかないラストシーンではあるが、他に良いラストがあったのか?と考えると、陳腐でヌルい「if」しか思いつかない。あの残酷なラストでしか、この作品は完成しないのだ、と、思い知らされた。そして犬だけが唯一生き残るというピリオドも、神憑り的だ。ラース・フォン・トリアー、恐るべし。(何故か)悔しいが、満点評価。[DVD(字幕)] 10点(2008-02-15 04:30:10) 162. タナカヒロシのすべて 《ネタバレ》 30過ぎの独身者の私としては、観ていて他人事じゃなかった。私はタナカヒロシほどボクトツでもないし、モテもしないし、血尿も出ないが。ちょこっとイイ話でした。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-13 23:20:41) 163. ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち 《ネタバレ》 「ワンピースの劇場版に名作なし」というジンクスも、この作品で払拭されるか?という淡い期待に胸躍らせ鑑賞してしまった。不覚。全編新フィルムという大業をやってのけたワリに、どうしてここまでチープなのやら。東映アニメは子供さえ騙せりゃイイとでも思っているに違いない。感動でなく悔恨で泣けるとは。とんだキッズナップムービーでした。[DVD(邦画)] 2点(2008-02-13 23:10:05) 164. 突入せよ!「あさま山荘」事件 ヌルく牧歌的なシーンと緊迫感を持たせるシーンのバランスが絶妙で、中途半端な感情移入やお涙頂戴にならない所が好感。ドロドロしたどうでもいい派閥抗争やダンドリの悪いグダグダな突入シーンも、面白く観させる手管は見事。 当時は、母が胎教代わりにこの報道を観ていたらしい。そうか。私が中途半端に社会派好きな理由は、この胎教が原因なのかも?[DVD(邦画)] 7点(2008-02-13 22:55:29)《改行有》 165. ∀ガンダム I 地球光 物語の端折りも「Z」や「SEED」ほど酷くはないとは思うんですけど、総集編で不精をせずに、やっぱTV版を観て欲しいなぁ、と。政治色の濃い物語ではあるが、異文化交流のタドタドしさ、難しさ、可笑しさ、大切さがキッチリ描かれている良シリーズなんですが。∀は初代の次に好きなシリーズゆえに、切に願うところです。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 22:52:11) 166. 図鑑に載ってない虫 三木作品ファンで松尾スズキファンでもある私ですが、テンポの悪さと、全体的に小コント集っぽい作りが、イマイチだった。ちょっと寄道しすぎた感じ。個人的には面白かったんですが…[DVD(邦画)] 4点(2008-02-02 22:33:40) 167. べクシル 2077 日本鎖国 「アップルシード」や「ルネッサンス」ではソコソコ楽しめた私なんですが、この作品は脚本と声優陣がキャラクターに魂を入れ損ねてしまった感じでした。 それによって露見されたのが「設定の甘さ」で、ケチガついたのが「美術の見事さ」と「音楽のセンス」といった所かな。キャラクターのビジュアルは申し分無いのに、勿体無いことこの上ない。 テク意識もいいけど、この業界はそろそろソウルも重視するべきだと思う。[DVD(邦画)] 3点(2008-01-28 00:03:04)(良:1票) 《改行有》 168. アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎ファンとしては、できれば映像化してもらいたくないんだけどナー…というのが本音なんですが、いやぁ、杞憂だったみたいです。想像以上にキッチリ丁寧に作られていて、好印象。及第以上の面白さでした。原作のクオリティも損なっていないし、ダメ邦画に見られがちな「珍妙な媚び」「稚拙な抵抗」「タイアップのアンバランスさ」が希薄、というのもイイ。[DVD(邦画)] 8点(2008-01-27 23:53:32) 169. バルトの楽園 生暖かい説教を訥々とされたようなヌルい感じと、主題はハッキリしているもののイマイチ展開の散漫さに無粋さを感じた。が、第九がずいぶん効果的に使われていて、ラストはそれなりに感動できた。といっても、めちゃくちゃ男臭い第九でしたけど。わかりやすい人間愛と第九の勝利といった感じでしょうか。[DVD(邦画)] 7点(2008-01-24 16:39:30) 170. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙〈TVM〉 物語を大幅にカットして作られた総集編ではあったが、ラストはソコソコに主題を突いていて及第だったんじゃないかな?と、思えた。が、しかし、端折りがキツかったお陰で「敵も味方もガンダムだらけ」という現状について行けなかった一見さんもいるんじゃないかな?テレビシリーズに興味を持つきっかけになってもらえれば幸いだが、「ガンダムはファースト以外を認めない」と主張するガンダム原理主義者にはキビシー内容かも。ま、ガンダムファン(穏健派)の私はソコソコ楽しめたクチです。[DVD(邦画)] 6点(2008-01-24 16:30:23) 171. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遙かなる曉〈TVM〉 タカがTV版の総集編如きでトヤカク言うのもナンなんですが、端折り過ぎにも程がある。中盤の物語がイチバンのキモなのに。時間的な諸問題もあって当然なのだが、これはヒデェと思いました。SEEDファンにとってもSEED初心者にとっても、かなり不親切な一本。[映画館(邦画)] 3点(2008-01-24 16:22:02) 172. あずみ2 Death or Love オープニングの空撮はエセ・ハリウッド的で、ミニスカくのいちのコスプレ感と物語の唐突さはⅤシネマ的。そして展開はB級。漫画原作で怪獣映画の監督が作った作品なら、所詮こんなもんでしょう、と、思われても平気なのだろうか。製作陣は。副題でデスとかラブとか言ってるバアイか?[DVD(邦画)] 2点(2008-01-22 00:41:07) 173. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場〈TVM〉 いわゆる通常の総集編というか、ダイジェストというヤツなんでしょ?と思っていたら、何気に新しいシーンも入っていたり、で、まぁソコソコに楽しめた。しかし、それはご新規さんに優しいか?と問われれば、否、どうしても説明不足だったり、端折りすぎだったりで、スカスカ感は否めない。まぁ、ガンダムシリーズ中では意外と悪くないSEEDだったりするので、及第と言えなくも、ない。ビビアン・スーが演じていたアイシャを平野文に変更されていたのも、嬉しい誤算と言うか。おまけに一点。[DVD(邦画)] 5点(2008-01-22 00:28:35) 174. キサラギ むさ苦しいキャストに、どうでもイイじゃねぇか的な「グラビアアイドル」の起こした事件、こなれたミステリファンなら中途あたりで何となく解ける程度のユルめの真相、等々。名作っぽくも無く、ヒット要素すら希薄な作品ではあるが、面白かった。ラストあたりの回想シーンや「ラブリーラブリー!」と熱く吼える男共の阿呆としか思えない男汁溢れるファンコールに、ちょびっと感動すらしている自分に驚いた。森見登見彦の小説に通じる阿呆の系譜とでも、言うか、こういうのが、これから流行るのか。不モテ男ブームの到来か。ありえんが、不安。しかし、名作。笑。[DVD(邦画)] 8点(2008-01-14 05:16:13) 175. ピアノの森 人間ドラマは少しお座成りで平面的なカンジもしたが、演奏シーンは文句なし。鍵盤の上で跳ねる指先の演出と、沿うようにして盛り上がっていく展開が見事。上戸彩の「男の子声」はチョッと細すぎ?とは思ったが、結構上手かった。特に、ハミングのシーンはドキリとした。ドキリとした、といえば、アジノ役・宮迫の芸達者ぶりにも、驚いた。[DVD(邦画)] 7点(2008-01-13 22:27:42)(良:1票) 176. 茄子 スーツケースの渡り鳥<OVA> 相変わらずのテンポのよさと丁寧な美術は流石。しかし、欲を言うならもう少し黒田硫黄っぽいマヌケで無骨なスピード感が、欲しいところ。チャリンコ好きなスタッフの熱意も理解できないわけではないが、続編作るならいっそ原作の「茄子」自体をオムニバスで作るべきでは?と感じました。面白いんですけどね。[DVD(邦画)] 6点(2008-01-10 20:55:08) 177. みなさん、さようなら(2003) 淡々としたテンポと真っ当な人間臭さが秀逸。カナダの医療事情が少しわかりにくかったが、気になることもなく楽しめた。今際の際に下衆な笑いで楽しませてくれる友人は捨てるほどいてるので、あとは疼痛治療のためにヘロインを買ってきてくれるような家族が欲しいと、思った。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-10 16:33:19) 178. 大日本人 《ネタバレ》 あれこれ考察するのも何か大人気ないし、素直に楽しむには変化球すぎる。獣のセンスは秀逸。個人的には「絞めるの獣」と「童の獣」がインパクト大。[DVD(邦画)] 5点(2008-01-10 16:21:33) 179. ルネッサンス 可もなく不可もない平凡な物語のSF作品ではあるが、やはり「かつてない映像体験」という謳い文句は眉唾でなく、「白と黒(1と0)」で終始された美術センスは圧倒的でした。が、後半につれてその圧倒的な映像美にも飽きてしまい、やはりスキルはスキルでしかないのか、と、感じたのも、事実で。 そして、主人公カラスが「高倉健」に似ていると思ってしまったのも、残念といえば残念。 自分でここまで苦言を呈していながら、やはり高得点を付けざるを得ない…と感じてしまった作品も珍しいか?[DVD(字幕)] 8点(2008-01-10 16:11:14)《改行有》 180. LIMIT OF LOVE 海猿 笑わせるには中途半端だし、泣かせるには野暮ったい。アクションとしての魅力も緊張感に欠け、ドラマとしての見せ場も陳腐で浅墓。 気になったのは港に待機していた無意味としか思えない消防車の物々しさと、ラストまで見当たらない救急車、野次馬とマスコミのお祭り感覚な視線の珍妙さ、関係者一同が沈まないとでも思っていたのか、沈んだ後のフェリーの対応の悪さが特に目立つ。「沈んだんだし、火も消えてるんじゃねぇの?」と浅薄な素人にでも思いつきそうな手をラストに持ってくるのも如何なものか。 「そういう細かいこと」を気にせずに楽しめる堂々とした雰囲気がほしい。 蛇足だが、個人的に物申すならば「リペ降」シーンを端折り過ぎ。[DVD(邦画)] 2点(2008-01-02 15:15:21)《改行有》
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