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プロフィール
コメント数 451
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/guren_heaven_2
自己紹介 今年のベストは『コーヒー&シガレッツ』。

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161.  リクルート 《ネタバレ》 アル・パチーノの額のしわを見よっ!名優として映画界を牽引してきた男の偉大さが正しく刻まれている。それに対し、ノリにノった勢いを思い切り発揮するコリン・ファレル。映画の歴史はこうして後世へと伝わっていき、あらたな未来が紡がれていくのだ。うーん、感慨深い。 ストーリーは前半の訓練シーンなどは「現実もこんなんなのか!?」なんて考えながら観ていてとても楽しかったが、キャッチコピーやCMのせいで物語のラストは明らかに読めてしまう。「どんでん返し」というのは平らな道を歩きながら急に落とし穴に落ちるからビックリするのであって、初めから穴があると分かって歩いていてもダメなのである。6点(2004-01-23 15:26:47)

162.  荒野の七人 比較することに意味が無いという批判は重々承知だが、正直言って本家の足元にも及んでいないと思う。日本の農民から見た「侍」とアメリカの農民が見た「ガンマン」の存在というものは決定的に違うのだから、ラストの台詞だって真似しただけで重みなどかけらもない。菊千代様はこんな坊っちゃんじゃないんだよ、とか言いたいことはいろいろあるのだが、それでも「Seven Samurai」にこれだけ忠実に、しかもハリウッドのオールスターキャストでリメイクされているということについては日本人として誇りに思いたい。3点(2004-01-22 17:16:09)

163.  春の日は過ぎゆく 春の日は過ぎゆく。だけど、春が好き。3点(2004-01-20 21:42:39)

164.  独眼竜政宗 「風雲児織田信長」に続いて中村錦之助さんが戦国武将の青春時代を演じるシリーズ。本作は伊達政宗。冒頭、政宗だと気付かない老人とのエピソードなどは政宗の人柄、非凡性を表していてとても面白い。しかし政宗が刺客に囲まれ大立ち回りを演じるというシーンがあるのだが、これは現実味が薄くウソくさい。とはいっても錦之助さんの殺陣は凄いのだけれど。 やはり前作同様、こういう映画が月日に埋もれてしまうのはもったいない。6点(2004-01-20 17:19:45)

165.  チアーズ! 《ネタバレ》 大会が待ち遠しくなるほど面白い。うん、これはイイ。ただ、だがしかし、やはりひとつだけ納得できない。「最強の敵に勝ってこその優勝!」って頑張ってんのに、負けてしまってもニコやかにハッピーエンド。お前らが懸けていたチアリーディング大会ってのはそう簡単に結果を流せるほどのモノなのかっ!もっと悔しがってくれよっ!「優勝の気分」とか言うなよっ! ・・・、けど洗車シーンは最高ッ!7点(2004-01-19 16:30:52)(笑:1票)

166.  NARC ナーク 《ネタバレ》 冷え切った映像、掃き溜めのような街並み、廃れ切った人間達。しかし「真実の銃弾」がこの物語を貫くとき、我々は愛の温もりを知る。9点(2004-01-18 22:46:57)

167.  天使の牙 B.T.A. このような映画によって「邦画離れ」が助長されているのだと思う。そしてこの考えが正しいとしたら、自分はこの映画を許すことができない。何故こんなにも、全てにおいてチープなのだろうか。タトゥーの主題歌は映画にマッチ。けど宣伝としてはマイナスになったと思う。2点(2004-01-18 17:46:20)

168.  K-19 時代、国に関係なく戦争を行うのはいつも一部の地位の高い人間。彼らの命令によって多くの罪も無い人間が自分の命を犠牲にし、「国のため」死んでいく。核を保有することに何の利益があるというのか?誰が本当に望んでいるというのか?我々の地球が、そして人類が現在どれだけ危険な状態にさらされているかが痛いほど身に染みる。底知れぬ恐怖と言いようの無い怒りを憶えた。7点(2004-01-18 17:34:30)

169.  半落ち 寺尾聡さんのピュアな瞳。世の中の騒々しい事柄を全て洗い流したような清さがある。そしてその瞳の先に、物語に絡む大勢の人物が照らし出される。背負っているもの、苦悩。そうして伸びる黒い影こそが、今の日本の実像そのものなのであろう。佐々部清監督は「陽はまた昇る」に続いてこれぞ日本映画!と思える作品を撮ってくれた。 ただ、それと映画の面白さは別。詰め込みすぎな上にテンポが悪いのでダレてくる。原作(既読)を超えるというのは余りにも難しいのだろうか。4点(2004-01-18 14:35:29)

170.  キューティ・ブロンド 《ネタバレ》 人を第一印象で判断してはいけない。頭では分かっているつもりだが、今まで何度もこれで失敗してきた。人の印象なんて些細なことでガラリと変わるもの。「バカな金持ち」と決め付けられていたエルをはじめ、登場人物のほとんどが初登場時とラストでは全く印象が変わるというストーリー。「あぁ、この人は自分とは合わねぇ」と決め付け、広い世界を自分から狭くしてきた自分。世界はこんなにも明るくハッピーだというのに! そんなつまらない考えも吹き飛んでしまうほどこの「キューティ・ブロンド」は楽しく、そしてポジティブなリース・ウィザースプーンの笑顔は輝きまくっている。さぁみんなで「かがんで、バッ!」、ポジティブシンキングで進めっ!8点(2004-01-17 20:05:23)(良:1票)

171.  シービスケット 《ネタバレ》 試写会にて。事前の評判どおり余りにも退屈、登場人物の紹介をえらく引き伸ばしている印象を受ける冒頭。これは2時間以上しんどいなぁなんて思っていたのだが、シービスケットの登場からどんどんストーリーに引き込まれる。初めて体験する「騎手視点」、馬に乗って走るスピード感は本当に気持ちいい。そしてレースシーンでは本当に手に汗を握る。このとき、明らかに自分が映画を観ているということを忘れていた。明らかにレースそのものを見ていた。そして息を止め経過を見守り、ゴールした瞬間には心の中で映画の人物達と一緒にガッツポーズ!体の芯から震え上がる感覚、感慨、この感動。 それにしても、馬というのがあんなにも綺麗で透き通った瞳をしているとは。レッドを見つめる健気で真っ直ぐな眼差しに、そして怪我の回復のため大盛りの夕食を食べるレッドの姿に、溢れんばかりの涙がこぼれ続けました。 ラストに近づくにつれ余りにも「感動的」な音楽、台詞の連続に段々と冷めてしまったのだが、あのレースも実話なんだろうか。だとしたらシービスケットは本当に凄い! 以下蛇足:映画館や試写会では初めて涙した。これは思っていたよりツラい。皆さん静かに見てるから声や嗚咽を抑えなくてはならないし、ハンカチなんて持っていないので涙で顔がグチャグチャになる。しょっぱいっすね。8点(2004-01-15 23:52:56)

172.  ニンジャ(1984) 何で忍者なのに白昼堂々出てくんだよっ!とか、何で蜂の巣になるまで撃たれても全然死なねぇんだよっ!とか突っ込んで笑っていたのも最初の15分。次第に本気で飽きてきて、それは段々怒りに変わってきて、最終的には人生の大事なひと時を無駄に使ってしまったという強い後悔に襲われる作品。言い出したら本当にキリがない。白い煙をちょっと出すのと木登りぐらいしか技を使えないニンジャ。マギー司郎だってもうちょっとマシなことやるぞ。じたばたと逃げ回るニンジャのとにかくカッコ悪いこと。アメリカではこの映画が「ニンジャブーム」を巻き起こしたらしいが、日本人からしてみればえらい迷惑である。訴えれば勝てる。ポルターガイストあり、エアロビクスあり、変な儀式あり、そしてモチロン鳥居も登場。最終的には何故か少林寺のような集団まで飛び出してくるというクレイジーアクションムービー。そして何に一番驚いたかって、この映画さえもしっかりと登録されていたということ。さすがみんなのシネマレビュー。Z級映画好きの方は是非! 1点(2004-01-12 22:32:22)(笑:1票)

173.  トランスポーター 語弊があるかもしれないが、カップラーメンみたいな映画。いつもこんなのばかり食べていては飽きてしまうが、たまに食べると意外にウマイ。ただ、この作品の場合は時間と共に麺がのびてくる。惜しい。6点(2004-01-12 20:14:01)(笑:1票)

174.  許されざる者(1992) ラストガンマン---言ってしまえば夢の無い映画だ。目にも留まらぬ早撃ちで悪役を次々と撃ち倒す、そのようなヒーロー像はこの映画によって殺されたと言っていい。善玉が悪玉を懲らしめる、西部劇の醍醐味であった「勧善懲悪」はもはや時代が許さないのだ。世の中はそんなに単純じゃない。人を殺せば罪悪感に襲われる。どんな奴だろうと死とは死である。西部劇の中でなら人殺しが許される、などということは決してないのだ。 ウィリアム(イーストウッド)は何故復讐に向ったのか。正義ではない。悪でもない。仲間の敵討ちだ。私的な理由だ。保安官だって自らの「正義感」に従ったまでだ。じゃぁ何が正義なのか。我々は何を憎めばいいのか。世の中は混沌としている。暴力と死を繰り返す人間たち、それこそが「許されざる者」である。 このような映画が製作され、しかもアカデミー賞まで受賞してしまってはかつてのような西部劇は二度と現れないだろう。この作品こそは「ラストガンマン」である。 8点(2004-01-12 15:38:41)(良:4票)

175.  愛しのローズマリー 実際人のことを本気で好きになったら、その人が世界で一番の美人に見えるからなぁ。周りが見えなくなるぐらいに。7点(2004-01-11 22:54:16)

176.  さとうきび畑の唄〈TVM〉 単なるテレビのスペシャルドラマとして見ないでおくには余りにも惜しい一本。自分もオンエアーは観なかったのだが、後になって友達に進められ、録画したビデオを借りた。下手な映画なんかよりはずっと出来がよく、戦争のシーンだってとても迫力があり、最後には涙が出た。この作品はさんまさんが主演だったからこそ成り立つ作品であり、他の誰が演じてもここまで良いものには間違いなくなっていなかっただろう。演技力ではなく人柄がハマっていたのである。 我々が決して忘れてはならない事実、戦争。テレビはこうして反戦を訴えるべき。 8点(2004-01-11 19:05:00)

177.   観ていてとてもつらい映画だったが、人ひとりの命の重み、比べることが出来ないその価値がとてもよく伝わり、すなおに感動できた。観終わった後は命について真剣に考えもした。この豊川悦司さんのように、ひとつの役に対してこれほどまでの熱意を掲げて挑む、という役者さんはそうはいない。デ・ニーロぐらいか。ギャラが高いCMやドラマを優先してこなす俳優さんが多い今の日本映画界の中ではとても貴重な方だと思う。8点(2004-01-11 18:57:07)(良:1票)

178.  リオ・ブラボー あのじいさんは最高のキャラですね。こんだけシンプルなストーリー、分かりやすさ、だけど2時間20分退屈させない。昔の西部劇もいいなぁ。 最近のハリウッド製アクション映画というのは、制作費の高さやCGのクオリティというものと面白さを履き違え、観終わった後にすぐ忘れてしまうものが多すぎる。もちろんそれらを否定するつもりは無いが、アクション映画の面白さって言うのはそんな上っ面だけじゃない。ギターを弾きながら皆で歌うシーンの素晴らしさを見ると、そんなことを思わずにはいられないのである。7点(2004-01-11 00:13:06)(良:1票)

179.  ミスティック・リバー 傑作との誉れが高いこの作品。繊細で緻密、残酷かつ優美な物語。「語らずして語られる」3人の25年間。黄昏どきの空のように淡く、もの悲しく、しかし美しい映像。静かだが胸に響く音楽。そして完璧としか形容し得ない俳優の演技。劇中のどの一瞬を切り取ったとしても「傑作オーラ」がぷんぷんと漂う作品。だがそれゆえに、なんだか自分はひどく疲れてしまったのである。簡単に言ってしまえば大人の映画、ということなのでしょう。 追記:背景が白くて字幕が読み取れない、ということがこの映画に限らずあります。その辺ちゃんと考えてくれよん6点(2004-01-10 17:59:45)

180.  駅馬車(1939) 西部劇と日本の時代劇、この二つには同じものを感じる。共に映画産業を大きく支え、主流となり、しかし時と共に衰退していく・・・。あぁ切ない。だがしかし、素晴らしい作品はいつまでたっても色褪せないのだ! 「七人の侍」がそうであるように、この作品も一人一人のキャラクターがとても魅力的、しっかりしていて面白い。普通1人か2人は目立たない奴がいたりするもんだが、この映画においては全員の顔をしっかり覚えることが出来る。これは凄い人間ドラマ。 そして各人それぞれの物語を乗せ、駅馬車は壮観な荒野をひた走る。その道には迫力の大チェイスあり、ラブストーリーあり、そして決闘あり。ネイティブアメリカンが完全な悪役として描かれているのにはやはり抵抗を感じるが、それでも西部劇の面白さがこれでもかと詰まったこの映画を楽しまずにはいられないのである。8点(2004-01-09 18:21:00)(良:1票)

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