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161.  リトル・プリンセス 《ネタバレ》 バーネットの「小公女」。 グリーンを基調とした衣装や美術は芸術的、撮影もとても美しいのですが、セーラの元気であっけらかんとしたキャラ(舞台もアメリカになっています)などアレンジが過ぎて原作の味を損なっている部分もあると思います。 オーセンティックな「秘密の花園」とちがい個性的ではあって、時折挿入される父親クルー大尉の俳優が演じる「セーラのお話」もユニーク。 ラヴィニアとの歩み寄りはファンの望むところかな?[映画館(字幕)] 6点(2012-11-18 17:45:19)

162.  秘密の花園(1993) 同じバーネットの優等生的な「小公女」「小公子」よりドラマ性の強い物語。(でもあちらも好きです) 不器量な設定のメアリー(ケイト・メイバリー)はともかく、コリンとディコンは本のイメージそのまま。 ディコンと(花園と対照をなす)原野の比重が小さいので脆弱なイメージではありますが、ガーデニングが盛んな英国らしい作品。 小説の最後はコリンと父親だけの世界になっていて不完全だったのは補充されており、メアリーが庭園の鍵を見つけるあたりも本より自然な流れです。 厳格な家政婦メドロックは、マギー・スミスが演じるだけあって終盤はいい場面も用意されており、医者やディコンの母親など削られているキャラクターもいますが、無難にまとめて原作好きな方は十分満足されそう。[映画館(字幕)] 6点(2012-11-18 10:32:11)

163.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 相手役チャールズ・グローディンはファースト・チョイスではなかったそうだけれど、コミカルな役は初めてで少し重たさもあるデニーロを引き立てている感じ。 ツイードのコートを着た見た目より飄々として、辛い人生を歩んできたジャックにまつわりついたものを吹きはらって自由にしてあげるデュークは、去り際もあっという間で一陣の風のよう。 SEE YOU NEXT WEEK(また来週)をもじった、SEE YOU NEXT LIFE(来世で会おう)もしみじみとしていながら軽やか。 話の面白さもさることながら、2人の友情の軽妙さが魅力です。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-17 12:20:03)

164.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 この映画はよくブラピ演じるポールとフライ・フィッシングのことを語られて、そこがこの映画および原作の骨子だとは思うんですが、私は原作者であるポールの兄のノーマンの方に興味がありました。 両親が自分より出来のいい弟のことを気にかけているのを知っていて、それも仕方ないと思っているノーマンは、監督レッドフォードの処女作「普通の人々」の主人公にも似た人物です。 ポールは天才かもしれないけれど単純そうであまり興味がもてなかった、生まれつき恵まれている人にありがちなことですけど。 それとノーマンと恋人の兄ニールとの別れのシーンがハッとするほどよくて、そこが読みたくて本を買ったらその場面は丸々なかったのが意外でした。 レッドフォードはノーマン・マクリーンの小説にほれこんで映画化したのに、作者ほどシニカルな人ではないのでここは物足りなくて追加したんですね。 ニールは本でも映画でもノーマンを困らせるダメ兄として描かれるわけですが、「楽しかったよ」というように動き出した列車の最後部から好意を伝えるニールと、それに応えるノーマンを入れたことで血のかようエピソードになり、子供っぽいニールは可愛いがっていた妹ジェシーの彼氏であるノーマンに素直になれなかったのだ、との印象になったと思います。 原作にないシーンが一番好きな映画というのはあまりありません。[DVD(字幕)] 8点(2012-11-15 07:30:04)(良:2票)

165.  女は女である アンナ・カリーナがBEAU! 歌も聴けるし、50年前の彼女を今につたえる映画はタイムカプセル。 赤いレインコートや青い縁どりのあるブラも可愛くて、今でも通用しそう。 アンファン(子供)がほしくて、夫(ブリアリ)と男友達(ベルモンド)を手玉にとる小悪魔ぶりも彼女なら許されそう。 「わたしはただの女よ」 そうか? パリの街もお洒落で、バーにはジャンヌ・モローがさりげなくいたりする。 ゴダールの言葉遊びもそこここに。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-13 18:50:04)

166.  マーサの幸せレシピ 米国リメイク「幸せのレシピ」にも当然似てますけれど、レストランの厨房でイタリア(系)の男性がかたくなな女性を口説くのは、「恋のためらい/フランキー&ジョニー」にも似て。 ゲルマンの女性との対比がいいのでしょうか。 ヒロインのギスギスした感じはこちらの方が出ているし、異国にいるイタリア人は濃さが中和されて陽気さが引き立ち、イタリア映画よりむしろ魅力が見えやすい気がします。(「ローマの休日」も美容師がいるからいいんですよね、奇しくも同じマリオ) 監督は「ドイツ映画には特色がない」なんてズバッといっちゃうクールな女性。 この映画の「特色」はイタリア色とともにマーサの姪っ子リナ。(美少女でないのがリアル) 寒冷なドイツと温暖なイタリアが地続きなのをうまく使い、リメイクと同じく気持ちのいい作品ですが、こちらの方が地味な分自然な感じがしました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-12 13:51:25)

167.  幸せのレシピ 「マーサの幸せレシピ」というベースがありますからね。 でもこれもけっして雑な作りではないし、健闘してるんじゃないでしょうか。 セラピストやご近所さんのアレンジはアメリカ映画の上手さを感じます。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズは「ターミナル」やこの作品のように厚化粧じゃない方が好き。 彼女のアパート広くてきれいなのに居心地よくないのは、グリーンを全く置いてないから。 潤いのない生活がそれだけで表現できてます。 アーロン・エッカートはルックス的にも暗い役よりこうしたおおらかな役の方が似合うんじゃないかな。 「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンは上手いし、可愛い~♪ 姪っ子の父親のエピソードを削った分は、ラストで取り返してると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-11 19:36:33)

168.  レッド・ツェッペリン/祭典の日(奇跡のライヴ) あと1ヶ月でちょうど5年になるO2アリーナの再結成ライヴは、ツェッペリンのスクリーンにかかるものとしては「永遠の詩(狂熱のライヴ)」(76)以来となる映像作品。 その間LED ZEPPELIN DVD(03)はあったが、4:3の画面はやはり手狭な感じであったので、映画的な視野を得られる1.78:1のアスペクト比はうれしいし、シアターで見ることができた人は(音響設備もよければ)あの日のO2アリーナに行った気分になれたはず。 監督はそのZEP DVDのディック・カラザース。 恩人アーメット・アーティガン追悼を機に、彼らがツェッペリンに「戻る」までは6週間のリハーサルを要し、いかに本人たちといえどゼップを名のるには裏の努力も必要ということであろう。 その成果はあり、セットリストも十分なもので今月発売のソフトを買わなくてもよいほど満足できるものであった。 「永遠の詩」同様、「アキレス・ラスト・スタンド」「シック・アゲイン」が抜けているので完全に満足というわけではないが(なのでネブワースが貴重となる)欲をいえばきりがなく、現役時代の末期には割愛されていた「ホール・ロッタ・ラブ」のテルミンや「幻惑されて」のレーザー・ピラミッドも再現され、いたれりつくせりといってよい。 彼らの最大の魅力である、あらゆる曲想を備えていることが豊潤さにつながり、何より解散後のリユニオンの中では最もゼップらしさがあった。 ペイジとジョンジーがプラントをはさむ格好で、後陣にはボンゾの息子ジェイソンが控え、あのサウンドが生みだされる至福の2時間。 全世界で2日だけの上映という異例のプレミアも功を奏したかもしれない。 ソフトがほしくないわけではないが(5種類もあるのも商売上手すぎてどうかと思う)、あれほどの好条件で視聴することは不可能なのを考えれば、祭典の日はただ1日、祝祭はただ一度でもいいのだ、自分には。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2012-11-10 13:06:49)(良:1票)

169.  Tommy/トミー 《ネタバレ》 ロンドン五輪の閉会式アトラクションでトリを飾ったのは、ザ・フー。 3曲の真ん中がSEE ME,FEEL ME~LISTENING TO YOU、彼らの十八番でもある曲を生で聴くことができた。 コンセプト・アルバムの「トミー」をケン・ラッセルが映画化した作品は、監督のサイケデリックな映像感覚もさることながら楽曲のよさが光り、オリジナル75分に対してサントラは111分、ゴージャスになった万華鏡のような世界が三重苦のトミーをとりまく。 エルトン・ジョン、ティナ・ターナー、エリック・クラプトンらに加え、ジャック・ニコルソンまでも歌声を聴かせ、母親役のアン・マーグレットの歌と熱演にも支えられているよう。 愛情と自責の念の母とはちがい、トミーの快癒が自分の罪の露見につながりかねない義父オリヴァー・リードの表情は複雑である。 トミーのロジャー・ダルトリーをはじめバンドも姿を見せ、キース・ムーンが切符係や叔父となって演技とは思えない変態ぶりを披露。 奇跡的に復活したトミーが両親の人形となり、教祖に祭り上げられていく様は茶番そのもので、金目当てのそういったものは長続きしないのを示すが、ロック自体そのような体質をはらんでいることも否定できず(熱狂的なファンは信者に近い)、最後のLISTENING TO YOUは感動的だが、教祖から脱却したトミーが歌う曲としてふさわしいかどうかはわからない。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-09 07:41:30)

170.  エマニエル夫人 シルヴィア・クリステル、亡くなりましたね。 享年60才。 ファッション・カメラマン、ジュスト・ジャカンがエマニュエル・アルサンの本を映画化した作品、映像はファッショナブルだけれど、同じくファッション・カメラマンが撮ったフォトジェニックな映画としては、デヴィッド・ハミルトンが少女のひと夏を追った「ビリティス」の方が好きです。 映画の中ではエマニエルが惹かれるマニッシュな女性考古学者ビー(マリカ・グリーン)が素敵でした。 クールでエマニエルからの銀の腕輪もつけようとはしないような女性。 (でもエマニエルのシツコイ攻勢にあえなく陥落してしまうのでした、あ~もったいない) アリアーヌがエマニエルを探して奔走するピエールを誘惑するシーンの曲は、キング・クリムゾンの曲に酷似していると取り沙汰されたいわくつきの曲で、聴き比べると確かに独特のリズムが似かよっています。 この映画で一躍スターになったクリステルは、「家族は自分がスターになったことは喜んでくれたけれど、映画は誰も見てくれなかった」と語ったそうで、本人にとっては悲しいことですね。 家族にも認めてもらえるような「普通の女優」になりたかったのかもしれないけど、エロティックなイメージは生涯ついてまわったように思います。 それでも「エマニエル」とともに彼女の名前も忘れ去られることはなさそう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-09 06:50:37)

171.  O嬢の物語 《ネタバレ》 これは昔名画座で一度見ただけだから… O(コリンヌ・クレリー)の恋人ルネ(ウド・キア)が彼女をとある城館で修行させたり、ステファン卿なるアヤしい人物に譲渡したりするのですが、ムチ打ったりなんかしてSMっぽい世界。(ポスターがキレーだからダマされちゃうんだよね…) ポーリーヌ・レアージュの原作小説も読んでみたけど、よくわからなかったな。 「エマニエル夫人」のジュスト・ジャカン作品で、あれのようにエロスに深遠な意味をもたせようとしているところは似ているかも。 クレリーは美しさを買われて、この後「007/ムーンレイカー」のボンドガールに起用されたりもしました。 「エマニエル」同様、エロスの系譜としてこの名を冠した亜流が今でも連綿と作られているようです。[映画館(字幕)] 3点(2012-11-08 07:00:02)

172.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 ジェームズ・フランコもメジャー映画の主演級になってきた?(トリスタン…) でも真の主人公はチンパンジーのシーザー。 「キング・コング」でも演じたアンディ・サーキスの演技をパフォーマンス・キャプチャーで転写した彼は、類人猿でありながら人間でもあるよう。 時に知的な、時に哀しげなまなざしが彼と他の類人猿を区別しており、魅力的。(シーザーもイケメンに見えます) 本来の枠からはみだした者への虐待→反乱の構図はめずらしくはないものの、「猿の惑星」の原点となれば興味はおのずと。 シーザーの知能の発達要因が、ウィルの父親も患っているアルツハイマー病の新薬ALZ-112なのが今の時代を感じさせます。 舞台がサンフランシスコなのは、ゴールデン・ゲート・ブリッジとレッドウッド国立公園を使いたかったようで、金門橋がアクション映画で使われるのは「007/美しき獲物たち」以来かもしれませんが、セットでなくCGに落としこんでいるので、自由自在なアングルでフルに使いこなしていて見応えあり、身を挺してリーダーを守るゴリラが感動的。 成長過程においても世界一の巨木セコイア(アメリカ杉)に登っていたシーザーが最後に再び、というのは彼らがいずれ世界を支配する隠喩なのでしょうか。 新人監督さんだそうですが、気負いなくコンパクトにまとまっている映画。 「インモータルズ」では巫女だったフリーダ・ピントも、インド系のしっとりとした美しさを見せていました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-07 06:51:07)

173.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 旧4部作は以前見ました。やっぱり1作目がよかったし、「ガリバー」の「馬の国」と比べたくなるような知的SF映画。 ティム・バートン版は「どうして彼がこれ作ったんだろう?」と誰もが首をかしげそうだし、映画会社が「ヴィジュアリストならSFもイケるはず」と乗り気だったのでしょうか。 暴力的で落ち着きがなく、全く彼の資質ではない気がして。(音楽のダニー・エルフマンも無理してる感じ) リック・ベイカーによるメイクアップは下顎が動くようになっており旧作のマスクより自然な仕上がりで、本作でバートンと出会いパートナーとなるヘレナ・ボナム=カーターのアリは美猿?のオランウータン、チンパンジーのセードやゴリラのアターも同様で、そういう技術は飛躍的に進歩していますが。 旧作は猿人たちを未来的空間にいる知的階級にしたことで面白味が出たと思いますが、時代がかった衣装や美術の中だとそういったギャップは感じられず、洗練されていない印象になってしまったのでは。 冒頭飛んでいったきりのペリグリーズが、忘れた頃に現れるのは意表をつきますね。 ラストシーンは某所からワシントンに移したアレンジ、あれもアメリカの象徴。 パッと見には気づかず、クローズアップになるにしたがって明らかになるのがミソ。(けれど××がドヤドヤと集ったことで、かえってスケールダウンしたかもしれず)[映画館(字幕)] 5点(2012-11-05 08:40:32)

174.  海の上のピアニスト 《ネタバレ》 アレッサンドロ・バリッコの小説のうち映画になったのは2本。 これと「シルク」は、その幻想小説か散文詩のような雰囲気をよく伝えていると思う。 名も知らぬ少女への淡い恋は映画用に加えられたエピソードで、嵐の夜ホールを氷上のように優雅に滑るピアノ(「マジック・ワルツ」)や名うてのジャズピアニスト、ジェリー・ロール・モートンとの決闘とともに、ハイライトとして1900(原作ではノヴェチェント)の数奇な人生を彩る。 「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレによるイタリア映画だけれども、ティム・ロス主演の英語劇で客船ヴァージニアン号を舞台とし、モリコーネの美しい音楽も情緒過多でないことで無国籍的でもある。 意を決してのニューヨークでの下船が決行されずじまいだったのも、成功を尊ぶアメリカ的な物語ではない象徴、降りない理由も屁理屈っぽいようでいて彼にとっては真実。 彼を気遣うトランペッターの友情も、常人離れしたピアニストを現世につなぎとめるには至らない。 1900の存在そのものが一つの芸術のようだが、芸術とは必ずしも健全なものではなく、甘美なる滅びと隣り合わせでもある気がする。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-05 07:20:24)

175.  スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション 《ネタバレ》 オンエアなのでニオイはなし! ロドリゲスさんは前作でゲーム・オーバーしたものの、未練があって「スパイキッズよ、もういちど」? レベッカ&セシルのニューキッズ、カワイイことはカワイイけれど、先代のオーラにはおよばない気がするだよ。 継母マリッサ(ジェシカ・アルバ)は旧作のカーラ・グギノより魅力的で、妊婦アクションもあったりしますが。 マリッサのいとこであるカルメンとジュニも姿を見せ、もー大人☆ 核となるストーリーはシリーズ中一番シリアスで、いたずらに時を超えてしまったタイムキーパーの悲哀が感じられます。 若干の物足りなさはスパイロボット犬アルゴノートがカバーしてるみたい。 あと、今回はキャストが地味な気がしたけど、予算が少なかったんでしょーか?[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-04 07:15:34)

176.  ブレードランナー アジアンな喧騒に包まれながら、その内包するものはヨーロピアンな感覚の近未来LA。 映画の完成を見ずして逝ったP・K・ディックの原作をベースに、リドリー・スコットの世界が広がる。 リック・デッカード(ハリソン・フォード)が人間と感じられる劇場公開版は、ビデオの完全版とともに最もなじみのあるもので、最初に見たものから逃れえぬ観客もいる。 人間とレプリカントの闘争でなければ、ロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最期の輝きも生きてこず、レイチェル(ショーン・ヤング)との関わりも同類相憐れむようなものとなってしまうのではあるまいか。 説明過剰を好まず、デッカードをもレプリカントに転生させたい思いのあるスコットは、ボイス・オーバー(ナレーション)が気に入らずなくそうとしてきたが、あれがあっては到底そうは思えないというのもあるのだろう。(「別れた妻」がいるレプリなどいるだろうか?) 物憂げなモノローグは多少古風であっても、デッカードの内面や情報を伝えてくれるものだが。 キューブリックから譲られた美しい空撮を使ったエンディングも、閉塞感に支配される作品において唯一開放を感じさせるシーンであり、デッカードの台詞も味わいをもつ。 スコットがそれら嫌いな部分をそぎ落として磨きあげたファイナル・カットは素晴らしい出来だが、その二つを無意識のうちに脳内補完する自分もおり、物足りなさや喪失感を感ずることおびただしい。 監督の好みがかならずしも観客のそれと一致しない一例で、不本意な任地に赴いた父親の子供にとってはそこが故郷になるようなものか。 魅惑的なヴァンゲリスの音楽も、長らくサントラが出なかったせいでカヴァー盤の方に愛着があるという煩雑さ。 ジョン・アルヴィンによるオリジナル・ポスターは素朴だが味があり、このシアトリカル・カット同様今も愛されている。[映画館(字幕)] 10点(2012-11-03 13:45:05)(良:1票)

177.  スパイキッズ3-D:ゲームオーバー 冒頭の、スパイキッズを引退してアンニュイなジュニ(髪型も変わりました)がオカシイ。 ポスターはジュニとカルメンになってますが、カルメンは誘拐されたことになってて後半にしか出番がないのは、アレクサ・ヴェガが大きくなりキッズという感じではなくなってしまったのもあると思われ、ジュニと同世代の仲間たちが活躍する3作目。 またまた新手の趣向で今回はゲームの中に入り、キッズトロンみたいです。 カルメンのかわりの女の子、ディミトラ(コートニー・ジャインズ)がめちゃ可憐で、ジュニがポーッとなるのもわかるよ。 「デスペラード」でバンデラスと共演したサルマ・ハエックも顔をだすなど、なかなか華やか。 3役を演じるシルベスター・スタローンはギャラは1人分なんだよね? エンディングは、キャストをだいじにするロドリゲスさんの人情家ぶりがうかがえます。 こーゆーのってヤボではあるけど、監督以外の裏方もやってるし自分の映画大好きなんだネ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-03 09:26:36)

178.  スパイキッズ2/失われた夢の島 「島もの」は好きだし、ただの島じゃなく「ドクター・モローの島」っぽくて、モロー博士ならぬロメロ博士がスティーブ・ブシェーミってゆーのがマニアックな2作目。 前作ではせまい場所で秘密兵器を駆使していた彼らの人工っぽさが、自然の中にいることで中和されたよう。 奇妙な生き物たちや「シンドバッド」のハリーハウゼン風CG骸骨も楽しいし、ロドリゲスさんの趣味の世界? 1年でカルメンとジュニも大きくなっており、ライバル兄妹も登場。 両親だけじゃなく三世代そろいぶみのファミリー志向(スーパー・グランパになる車椅子のおじーちゃんがリカルド・モンタルバンなんだよね)でもあります。 「3」はカルメンの出番が少ないので、このコンビの作品としては一番イイんじゃないのかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-02 07:00:03)

179.  ブレードランナー/ファイナル・カット 25周年を機にお色直しをされたデジタル・リマスター版は、グラデーションが多くディテールに凝るBRでは絵画修復なみの威力を発揮する。 くすんでいた画面も彩度が上がって生気を取戻し、蔵出し映像や完全版のシーンも加えられながら時間は短縮され、音質もレンジが広がった。 見苦しかった箇所(初登場時のロイ・バティ(タイレルとのシーンのアウトテイクを流用?)の背景、アブドゥル・ハサンを詰問するデッカードの口の動き、ガラスを突き破るゾーラのスタントの頭部、スピナーを吊り下げるワイヤーなど)をいずれも抜かりなく修正してきているのも、納得のいくものを作りたいスコットの執念を感じさせる。 鳩のシーンだけは元の方がよく思え、雲の切れ目からのぞく青空に羽ばたく鳩が昇天するバティと感じられるのだ。 ディレクターズ・カットと同じく、ボイス・オーバーと旧エンディングがないことでピアノの上に飾られた写真の異質さが際立ち、スコットの意図どおり白いユニコーンとともにデッカードの出自の不確かさをほのめかすものとなった。 ドリュー・ストルーザンによるブルーを基調とした新しいポスターも新鮮な趣きをそえる。[DVD(字幕)] 9点(2012-11-02 06:50:03)(良:1票)

180.  スパイキッズ 昨年8年ぶりに新作が作られた「スパイキッズ」。 旧3部作の方が印象はつよいのですが、1作目はまだあまりこなれていない感じ。 ソフトの価格(定価でなく売値)が「2」「3」の方が高いのは、続編の方が面白いからじゃないかな? ガキンちょのくせにハイテクメカにたよってるのもオタクっぽい気がしてね。 おねーちゃんのカルメン(アレクサ・ヴェガ)はテイタム・オニールみたく目が小さいのですが妙に色っぽい子、目がデカくてくるくるヘアの弟ジュニ(ダリル・サバラ)とのイガミあいながらもタッグを組む彼らの姉弟ゲンカは楽しいけど。 ロドリゲス作品だからバンデラスが出ていてラテンな雰囲気、アラン・カミングやトニー・シャローブは続編にも出てくるし、T-1000のロバート・パトリックにロイスのテリー・ハッチャーと好みのゲストキャラなんだけど、なんかチマチマしてて。 あのセクシー俳優が長官とはOSSはナイスな組織♪ ロボット虫ラルフ君がけなげ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-02 06:45:14)

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