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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
161. アルタード・ステーツ/未知への挑戦 《ネタバレ》 科学者の悲しい性で、自分自身で実験せねばと、やっているうちに、体がゴリラ並みに退化していってしまう。でも最後は愛が勝つ。そんな内容だが、この作品のキモは体が変化していく様子。当時は衝撃となったことだろう。これ以降、マイケルの「スリラー」や「ハウリング」などで出てくるおなじみの特殊メイクだ。もう一つの肝は幻想シーン。宇宙の誕生から地獄のイメージまで、様々な映像の嵐が巻き起こる。「2001年宇宙の旅」の映像に挑戦したという感じ。この映画、自分は人生初めての招待試写会で観た。その頃は主人公が冒頭のドラム缶の中で漂ってたりして、気持ち良さそうだなぁと思っていた程度。今、観ると、ウィリアムハートが出ていたりして、当時流行のB級SFとは違った風味の映画だった。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-14 11:35:12) 162. 愛のメモリー 《ネタバレ》 見事などんでん返し。ヒッチコックの「めまい」と同じラストか?と思っていたから、このラストは驚いた。まさに映画的な面白さである。それにしても一人二役(三役?)のこの女優さんには見事にだまされた。奥さんのときは落ち着いた、エレガントな役で、生き写しの美術史家の卵役では、目がクリクリしてて、いかにも世間知らずと言った感じで、娘のエイミーと分かってからは、本当まだ幼いパパ大好き女の子といった感じで、見事に演じ分けきっていて、デパルマの計算どおりの配役だったのではなかろうか?それにしても悪役のジョンリスゴーは「ガープの世界」で売れ出したんだろうと思っていたが、若い頃にこんな映画に出ているとは・・・これまた驚いた。映画の時間もちょうどいい長さで、映画の面白さはかくありなん、といった作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-14 11:26:23) 163. カンバセーション・・・盗聴・・・ 《ネタバレ》 地味な映画との思い出があるが、再見。こんなによく出来た映画だったとは。後の「エネミーオブアメリカ」に出てくるジーンハックマン役の人は、この映画の主人公とダブった。続編じゃないかと思ったくらい。まぁ「エネミーオブ~」の方は完全に娯楽作品だったが。ジーンハックマンってニューシネマでいい仕事たくさんして、それでも今尚がんばっていて(さすがに2000年代になると出番が少なくなるが)いい役者だなぁ。この映画、サンフランシスコで撮ったとのことだが、あまりそんな感じはしない。オフィス街映しても、坂があまり出てこないし。静かな演出なので、最近の映画に比べると、ちょっと眠くなるかも。でも映画全体の統一感があって、完成度が高い。コッポラの異才ぶりがよく分かる。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-07 16:24:43) 164. レニー・ブルース みんな、本当は好きなんだろう?と同意を求めているような「笑い」。確かに「笑う」って行為はどこかで下ネタの対象になるような人や行為に対して、バカにしてるから「笑って」いるのであって、そういう「笑い」を求める人が見に来るのだろうから、レニーも安心してしゃべれた。ところが段々売れてくると観客も多くなり、社会的影響力を持つようになると、秩序を保つ側としてはほっとけない。秩序を守る側には、言って良いこと、悪い事がある。それが自分の欲求を抑圧してでも守っているというプライドを持っている人もいるのだ。みんな一緒なのではないのだ。でも本当の「芸」はそこを突き破る力をもっている。レニーはそこまでの芸を身につけられなかった。(ホンモノのレニーの芸はどうだったか分からない。この映画の中の喋りを聞く範囲でそう思った)報酬が上がるからと最初によその小屋から誘われた時、ここの方が気楽でいい、と言っていたレニーは正しかったのだ。彼はそこそこの小屋で司会をして、幸せな家族をつくっていた方が幸せだったろう。ただ、不幸なことに彼のしゃべりが「時代」のツボにはまってしまった。彼のつっぱりに等身大以上のヒーロー像を見た人もたくさんいたのだろう。実話らしいが何か気の毒な話だ。[ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-02 22:22:57) 165. グリース こんな楽しい映画、実はありそうで無いのです。色々探してみましたが、やはり社会的背景が登場人物の後ろにあったり、誰かが挫折したり・・・こうまで、能天気な青春映画は、ニューシネマの中で生まれつつある作品の中の、「奇跡」のような作品なのです。特筆すべきはロックンロールなど楽しい名曲の数々、爽やかなダンスシーン。この作品でアメリカ映画にはまった人も多いと思います。それほど面白い。この映画を意識して創られたんじゃないかと思われるのが、日本映画の「卒業プルーフ」。有名ではないですけど、楽しさの点ではかなり頑張っている邦画です。一見の価値アリ。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-24 05:59:21)(良:1票) 166. 悪魔の追跡 《ネタバレ》 オカルトやホラーが嫌いなので、イマイチ観る気がしなかったのですが、ニューシネマやロードムービーが好きな自分には、避けて通れぬ道と思い、ついに観ました!ピーターフォンダが出てるので、ラストは助かるだろうと思ってましたが、やはりやはりのバッドエンド。都会の金持ちが田舎に行った時に感じる疎外感。そんなのあるのかどうか知りませんが、ありそうなシチュエーション。日本の田舎の人は親切なので、こんなことはないでしょうけど、アメリカならありそう。「イージーライダー」のような話もあるし。そういうのを経験した人が発案しそうな話だ。もうちょっとキャンピングカーの装備してるものが活躍するのかな?と思ってましたが、無かったのでそれがちょい残念(ワンちゃんは気の毒でしたが)。ゾンビの襲来よりもこっちの映画のような方がリアルに感じられて恐い。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-18 17:53:39) 167. サンダーボルト(1974) 《ネタバレ》 ジェフブリッジスが若い!生意気な青年役に見事な配役。クリントイーストウッドがしぶい!どんな時も落ちついている、便りになるおじさん。ジョンケネディが憎憎しい!ラストでやはり裏切ってくれて。最後?お金を隠していた場所がみつかり、大逆転!これはハッピーエンドというべきか?でもジョンケネディにボコボコニされた時、首を蹴られたからか、ジェフが死んでしまう。やはり、これもニューシネマの一つでバッドエンドというべきなんだろうなぁ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-18 10:30:01)《改行有》 168. 大空港 飛行機パニックもの、または空港パニックものがくっつき、最後まで登場人物の活躍が続く。で、ラストはハッピーエンド。テロリストや重大犯罪があるわけでなく、地味な話だけど、充分ドキドキする。ジャクリーヌビセット、ジーンセバーグ共に美しかった。あのただ乗りおばあちゃんも、いい味出してる。きれいな女優さんや頼りになる男たちがグランドホテル形式のストーリーで一気に話をたたみかける。娯楽作品とはこういう作品なんでしょうね。面白かった。でも空港の応接室が立派すぎたのが、ちょっと可笑しかった。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 18:16:25) 169. プリティ・ベビー 《ネタバレ》 さすが、ルイマル。ハリウッドで創られたのだろうけど、ちゃんとヨーロッパ映画になっている。ホント、この監督、すごいわ。特殊な環境におかれた人物を見事な想像力で描写していく。ここでも主人公の少女が、裸一貫で生き抜いてきた売春婦たちの中で育ったからだろう、何事にもけろりと経験していく、逞しさが見事に描かれている。売春婦たちには爽やかさすら感じられる。車が沼にはまった時、彼女らは裸になって笑いながら沼に入っていく。もう、それは無敵、という感じだ。やがて少女と結婚する写真家の青年が神経質にいじっていたカメラ。それがラスト、母親の再婚相手が駅で簡単に操作するカメラを見て、この少女は何を思ったのだろう。映画もそこで終わる。ルイマルの映画って観終わるといつも、手元に置いておきたくなって、DVDが欲しくなる。困ったもんだ。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 15:03:24)(良:1票) 170. マジック 《ネタバレ》 主人公が人を殺めて、ドロドロした展開にならないまま、映画が終わります。思いを寄せる女性に声もかけられない青年が、やっと手に入れた幸せな時間。それがグチャグチャにならなかったのでホッとしました。もうその手の映画は見飽きました。最後、アンマーグレットが、いたずらっぽく、腹話術をやって、さわやかなまま、終わったので良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-16 19:47:08) 171. ザ・ドライバー やっぱり、いいわ~。ウォルターヒル節炸裂!車のチョイス、倉庫でのチェイスシーン、ラストの処理、執拗に追うクセのある刑事、その他の配役、全部が彼らしい。実に「映画」的(80年代のアメリカ映画らしさ)なのだ。後に傑作の数々を生みだす予感、たっぷりだ。まだまだ監督作品を増やして欲しい。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 12:14:54) 172. バニシングIN60” 「自由」な「男」の映画ですね。話的には主人公がこれだけ町をかき回しておいて、何事もなく帰っていく結末は良くないんでしょうけど、この映画はそういう「話」の要素はそんなに比重を置いてなく、ただ後半のカーチェイスを描く為に「話」を創った、という感じ。追跡のシーンも色んな人のカーライフエピソードが挿入されてて、一瞬あれ?って思う場面がある。でもそれは重要な場面でなく、公道であれだけの運転すれば起きるだろう、色んな危険な場面を挿入している。面白かったのが、ヤクをやっている黒人6人組。ノー天気な彼らがカーチェイスの緊張感を緩めてくれます。この監督ハリッキー、生きてたら永遠の不良青年だったろうに。残念です。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:19:49) 173. バニシングIN TURBO 後の「ブルースブラザーズ」の原点を見た!という感じだ。はちゃめちゃな映画。監督は若き日のロンハワード。(監督第1作目?)とにかくサービス精神旺盛。何と言うこともない映画だが、そのサービスッぷりに+1点。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:07:57) 174. 赤い影 憧れのジュリークリスティがあんなシーンを!もうドキドキしちゃったですよ。素敵な女性だわ~。サザーランドは役得というか、とんでもない野郎だ!映画のほうは雰囲気が独特で、ベニスの、というより外国に行った時のその町に感じる雰囲気がよく出てたと思う。前のレビュワーさんが書かれているように、死の予感が前編通じて流れてる。海外への旅行というのはどこか死のニオイが感じられると自分は思うんですね。特に住んでる町で娘を死なせてしまったら余計・・・。ストーリーも面白く、未来の光景を見てしまうことで、主人公が混乱する。そして衝撃のラスト。イギリス映画らしく、品がある、どこか寂しい映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-03 16:06:49) 175. ジャガーノート 《ネタバレ》 リチャードハリスをよく知らない年代なので、この爆弾解体の隊長は途中で爆死すんじゃないかな、残された若いのか、ボランティアを買って出た船員さんが爆弾を解体すんじゃないのかな?と思って観てたので、リチャードハリスの作業の場面はヒヤヒヤしてました。でも若いのがやられ、この隊長は独り言をいいながら、手が震えるのをおさえ、作業していきます。このドキドキは映画史上に残るものではないでしょうか?きっと独り言をぶつぶつ言うのは、頭の回転が早くなって、体裁構ってられないからでしょう。集中したら、こんな感じの人いますもんね。リチャードハリス、最高!その他の人たちはただ見守るだけ。その中で観客をはげまそうと、パーティの司会などして、おどける太った船員が好きでした。どっかで観た事ある俳優がいっぱい出て、娯楽大作とはこういう作品の事を言うんだろうと思います。自分的には豪華客船モノではベスト1です。[DVD(字幕)] 8点(2010-07-28 18:49:01) 176. 北海ハイジャック 《ネタバレ》 「少年」が救命ボートに隠れてなかったら、どうなってたんだよ!爆弾が船に落ちたらどうなってたんだよ!と、実際の作戦ってこんなもんだろうな、と思わされるような話の2転3転ぶり。でも面白かった。頼りになりそうで頼りにならない主人公。頭のいい敵のボス。こういう中々巧く行かない話の展開を今の映画にも取り入れて欲しい。秘書の女性や「少年」、首相と女性がみんな魅力的なのに、ロジャームーア演じる主人公は女性嫌いというのが、また粋だ。ちょっとお色気か?と思わせるようなシーンもあり、程々のサービスが嬉しい。[DVD(字幕)] 8点(2010-07-28 02:35:14) 177. バニシング・ポイント(1971) この作品はニューシネマの他の似たような「ダーティメリー、クレイジーラリー」などと比べて、主人公が悪人ではないですね。なのにあのラスト。大衆から支持されていたヒーローが自爆っていうのは、当時のアメリカの閉塞感というか、不安というか、そういうのが深かったのでしょうね。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-21 13:28:04) 178. タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 これだけの火事だったら、鉄骨が曲がって、ビルそのものがもたないよ。第一、こんなに煙を吸ったら、消防士がエース級の人材であっても死んでしまうよ。またビル全部の火事を消したあれだけの水があるものだろうか?ビルの中に。とかなんとか思ってしまうが、今の高度なCGに比べ映像は劣るものの、面白い。フェイダナウェイの際どいドレスがいつはだけるかと思ってしまう。美男美女のキスなら鑑賞に耐えられるが、じいさんばあさんのキスは見たくない。とか色々思うが、面白い。子供の頃、親と一緒に観に行った映画。当時は映画一作一作に映画の個性に合わせたポスターが描かれており、この映画で描かれた絵がかっこいい。子供心にそう思っていた。映画館とはウキウキするところだ、というのがこういう絵から感じられた。特別なところなんだと。今は洗練されてはいるが、映画の一場面に主役の写真が組み合わせてあるような、軽い感じのポスターが多い。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-14 02:27:56) 179. さらば冬のかもめ 《ネタバレ》 ラストの方で、追いかけながら銃を出した時、今までのニューシネマならバッドエンドが多いので「やめろー!撃つなー!」と心の中で叫んでいた。でもこの映画は違った。任務は無事、終わるのだが、最後まであの青年が自由になるのでは?と期待して観ていた。が、それもなく、結局この映画は、護送する彼らなりに良かれと思って、青年に色んなことを体験させるという話だ。刑務所から出る頃には女に興味がなくなっているかもしれないので、女郎屋へ、と思う気持ちは優しいものだ。この話の後、ニコルソン演じる水兵は何事も無かったかのように今まで通りに過ごすんだろうなと思うのだが、ベトナム戦争で国内が乾いている時、こんなささやかな優しさも貴重だぜ、というメッセージを感じた。[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-28 20:58:34) 180. マイ・ウェイ 《ネタバレ》 主題歌が有名なので観ました。勝つ事がすべての父親は、それについていけない家族をふりまわしながら、子どもが次から次へと事故にあいます。でもそんな家族に自分の生き様を、かっこ悪くても立ち上がる生き様を最後のマラソンで見せます。それは悲劇でショックを受けた父親として立ち直る為のものでもあったかもしれません。でも恋人の身辺調査をさせるとこなんて、いやらしい一面も持つ親父なんですね。この親父には感情移入できなかったですね。まぁしかし昔の映画なのでちょっとが画像がテレビ映画っぽいのですが、それでもいい映画だと思います。マラソンをあつかった映画はラスト、怪我をひきずったりしてでもゴールインする映画が多いですね。マイケルダグラスの「ランニング」や邦画の「風が強く吹いている」とか。[ビデオ(吹替)] 6点(2010-05-17 10:11:31)
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