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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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161.  ひみつの花園 《ネタバレ》  浮世離れしたストーリーと主人公に、少々ついていきづらい作品でした。つまらないとまでは言いませんが、はっきり言って『合わない』作品です。  ただその内容は非常に興味深いものがあります。主人公の咲子にとって、お金が金銭欲の対象から、人生の目的にまで昇華されているのが大変面白いです。一般的に認識されているお金に対する価値観というものを変えられそうな説得力がこの物語にはあります。  お金の入ったスーツケースを回収するために、地質学の勉強から始めるという発想。そしてそのためにもう一度大学を受験するという決断。これはある意味最も理想的な人生のモデルケースかもしれません。ただ惰性でとりあえず大学に行っておくという大多数に比べれば、はるかに健全で正常だと言えそうです。  また、咲子がこれだけお金に執着しているにも関わらず、『守銭奴』ではないことも重要です。咲子は目的を達成するためには、お金を惜しみなく使います。何百万もする地質学の機材を買い込むし、大学の費用も出すし、スクールにも通うわけです。その一方でおごってもらうコーヒー代は、現金に換えようとするのです。つまり、必要性のある出費は彼女にとっては無駄ではなく、必要性のない出費はたとえコーヒー1杯の金額でさえ彼女にとっては無駄遣いなわけです。  お金に対する価値観や認識をもういちど俯瞰し客観視するという面においては、この作品は非常に存在価値の高い作品だと思えます。  ただ映画としての面白さは個人的にはいまいちです。[DVD(邦画)] 5点(2014-05-27 15:03:55)(良:2票) 《改行有》

162.  ジャッキー・ブラウン 《ネタバレ》  長いです。長いことが苦にならない名作はたとえ2時間を超えても時間を気にすることはありませんが、残念ながら本作は、4回は時間を確認したかな・・・。さすがに中盤から後半にさしかかる辺り、つまりジャッキー・ブラウンが警察に取引をもちかけるあたりからは面白くなってきます。その辺りからは最後まで突っ走れますね。  『何も話すな』『わかった』バーン。で、メラニーが撃ち殺されるシーンや、ルイス(ロバート・デ・ニーロ)が撃ち殺されるシーンはなかなかの衝撃です。特にロバート・デ・ニーロがこんな扱い受けているのを見たことがなかったのでちょっとびっくりです。  まあそれもこれも散々時間をかけて、それぞれの人物をじっくり丁寧に見せてくれたことがこの衝撃を生み出しているのでしょう。ただ、映画ってのは限りある時間の中でドラマを見せてくれるから素晴らしいのであって、個人的には時間に頼った演出ってのはあんま好きじゃないです。  それから演出や脚本にちょっとした工夫があるのは面白いのですが、肝心のストーリーが結局のところ一本調子でひねりもサプライズもないんです。その分普通に最後まで、まあ多少はハラハラしながらストーリーを目で追って終わり、っていう安定感が感じられるのですが、こんな平凡なストーリーならやっぱこんなに時間は要らんでしょ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-05-26 02:15:36)《改行有》

163.  スイッチバック 《ネタバレ》  少しだけ意外性をもたせたサスペンス。まさかこの人がってゆう人を犯人に配置したのは面白い。プロローグで子供が誘拐されるエピソードが、犯人予想をミスリードさせるのに一役買っているのも良いと思います。  ただ中盤で早くも犯人がわかっちゃうのって、どう考えてももったいないです。犯人が誰かわかっちゃうと、本作の場合どうしても興味が削がれちゃうんですよね。  あとは『動機』とか『着地点』なんかが気になるわけですが、着地点はともかく動機はあってないようなもんなんです。  それに知人や友人をこのタイミングで殺しまくるっていうのは腑に落ちないです。ただの快楽殺人犯ってことなんでしょーけど。演じる役者がダニー・グローヴァーじゃどう頑張ってもそう見えないです。  犯人がわからないときはいろんな人が怪しく思えて面白かったんですけど。  とにもかくにも、とっても惜しい感じのするもう一歩な作品でしたね。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-25 17:53:26)《改行有》

164.  大富豪、大貧民 《ネタバレ》  大富豪でありながら借金もある愛の冷めた夫婦が、部下の横領により脱税の罪を着せられて、アーミッシュの村で身分を偽りながら身を隠す物語。  コメディものとしては非常にオーソドックスなもので、そこに真新しさはまったくと言っていいほどありません。笑いの要素も薄く、爆笑できるようなコメディではありません。ひねりもなければサプライズもありません。  ・・・なのに、何故かなんとなく見れてしまうこの映画。そう、この映画にあるのはハートウォーミングな人間ドラマと、見ていればきっと良い結末が見れるんだろーなーという安心感です。  ささやかなサクセスと、控えめな人生修復ドラマ。  地味なストーリーの中に、『お金よりももっと良いものがあるんじゃない?』なんてことをさりげなく教えてくれる物語。まるで疲れた心に甘さ控えめのホットコーヒーでちょっとだけリラックスさせてくれるような、そんな作品でした。  そう言えば見終わったときに時間を確認したら、2時間近く経っていました。上映時間が事前の提示と違うのは、後から追加したシーンがあったりするからなのでしょうか?[DVD(字幕)] 6点(2014-05-23 07:22:57)《改行有》

165.  デビル(1997) 《ネタバレ》  父親がいきなり撃ち殺されるオープニング。激しい撃ち合いから始まる序盤。まるで内戦中のような、街に漂う緊張感。タイトル『デビル』の名にふさわしい、血で血を争う凄惨な物語となっていくのでしょうか。いやいや、ブラピ演じるフランシスが亡命・潜伏してからは映画の雰囲気が一転。フランシス(亡命先ではローリー)をとりまく人間ドラマが始まります。  まったりとした展開。スローライフのようにゆっくり過ぎていく時間。ローリーやトム・オミーラ(ハリソン・フォード)がどういう人物なのか、丁寧に私たちに印象づけてくれます。さすがにまったりしすぎて退屈で冗長に感じる部分はあります。ただローリーとトムの二人は、共に善人であり、事情が違えばきっとお互いに友人や親子のような関係になりえただろうことが痛いほど伝わってきます。  この前半の抑え気味で地味で、でもなんだか大切にしたくなるような人間ドラマがあったからこそ、後半の展開、そしてラストに切なくやりきれない気持ちが生まれるのでしょう。  タイトルと人物設定及びストーリーに若干のずれは感じますが、映画としては個人的に好きなタイプです。相容れぬ立場でありながら、お互いの存在を尊重しあい、思いやりあえるような人間関係は心にぐっとくるものがあります。そういった意味では、なかなかに良い映画だったんじゃないでしょーか。僕は好きですよ、こーゆーの。  ローリーはかわいそうだったけど、人生の最後にトムやその家族と出会えて嬉しかったんじゃないかな。最後は幸せそうにも見えました。ってのは言いすぎですかね?[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-22 12:43:42)《改行有》

166.  シャイン 《ネタバレ》  劇場予告の『誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。」というフレーズが最高に好きです。  あるピアニストの波乱万丈の人生を、リアルに、それでいてドラマチックに描いた作品ですね。実話ベースでありながら、おそらくは適度な脚色を加えることで、1本の映画としてのエンターテイメント性がきちんと存在しています。ですが決して軽い内容ではなく、深く味わい深い作品になっているところが素晴らしいんですよね。  音楽にはうとい私ですが、何故か音楽ものは心揺さぶられるものが多いです。今作も、少年デイヴィッドの演奏から始まり、ラスト直前のリサイタルまで、ピアノの演奏が主人公の人生を彩っているようで、そこには理屈ではない感動を覚えます。  今作のキーパーソンである父親は、家族に対する依存心、とりわけ息子に対する依存心が強いだけでなく、それに輪をかけて自己顕示欲の強い方のようです。その父親の存在あって、デイヴィッドのピアノの才能が幼少期に開花し、同時に父親の存在が彼の将来の可能性を摘もうかという皮肉な現実がやりきれないです。  父親と完全な和解をするには至りませんでしたが、切っても切れない家族の絆を、本作から確かに感じ取れます。そして精神に異常をきたしながらも、前向きに、ひたむきに人生を生きようとしているデイヴィッドには、『人生って本当に素晴らしいよね。』と言われているようでした。  本作は短い時間にすべてを詰め込んだためか、説明不足がある部分は否めません。まるで小説の行間を鑑賞者の想像力で補うような努力が必要かもしれません。ですがそれをふまえても、辛い現実と同じくらい訪れる幸せな瞬間を見せてくれる本作はオススメです。鑑賞後は、何とも言えない後味の良さが心に残ります。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-20 15:42:28)《改行有》

167.  ダブル・ガントレット 《ネタバレ》  邦題でバリバリのアクションものかと勘違いしてしまいました。もちろんアクションはあるのですが、どちらかというとややドラマ色の強い作品です。  組織で腕利きのコンビ、クレアとニックがボスの部下にはめられ窮地に立たされるという物語。ストーリー的にはわかりにくいものではありません。ですが、登場人物の行動規範がいまいちはっきりしないため、ストーリーがごちゃごちゃしているように感じてしまいます。  特に主要人物であるクレアとニックの行動の目的がちょっとわかりづらいのが一番の問題。いったい何をしたいのかがよくわからんのです。だから二人がちょっと活躍しても、なんとなくカッコよさそうな雰囲気出しても、なんかいまいちどれもぱっとしない、物足りないんです。  テンポが不必要にだらだらと感じられるのもマイナス。ドラマよりな割に、登場人物やそれぞれが抱えている背景なんかに深みがまるでないのもいまいち。まさにもの凄く中途半端な作品でした。  面白くないとは言えませんが、これじゃあ面白いとも言えませんぜ。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-20 02:56:55)《改行有》

168.  素晴らしき日 《ネタバレ》  軽快なリズム。スピード感のある展開。  なかなか楽しい作品です。  ラブストーリーだけでなく、お互いの仕事のドラマがきちんとストーリーとして見ごたえのあるものになっているのが大変良かったです。二人が仕事に対して真剣な分、肩入れする気持ちが生まれますし、コメディパートの面白さも際立ちます。  時間に追われる身でありながら、どうしても言わなければ気がすまない口げんかは特に面白い。普通だったら、口論は、もっと険悪になったり、間があったりするものです。ところが二人の場合、何せ時間が限られているもんだから、お互い必要最低限なことだけを言って終わりっていうのが小気味良いです。  で、本作で唯一気に入らなかったのは子供、特にサミー(男の子)のほうですね。コメディだから目くじらたてるもんじゃないってのは重々承知しています。ですがたった一日でこんだけトラブル起こすってのはさすがにあんまり。どんなにやんちゃな子供だって、やばいことしちゃったら、それからしばらくは大人しくしているもんです。ですがサミーにはそれがまったくない。完全にトラブルを起こすアイテムとして配置されているのがあからさま。だから見ていてついイライラしてしまいます。  でも子供たちの面倒を二人で協力しながら見ていくっていうストーリーはとても面白いですね。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-19 02:02:49)《改行有》

169.  ファニーゲーム 《ネタバレ》  アメリカのホラーやサスペンスが、怖いとは思っても精神的負担が少なくて済むのは、そこに確固たるフィクションの壁が存在しているからだと思います。BGMや効果音を入れることで、場の空気を盛り上げると同時に、フィクションの世界と現実とを明確に区別してくれている気がするのです。それは作成者側のサービス精神であると同時に、良心の表れとも見てとれます。『これはあくまで映画だからね!』って。  そんで、その良心をとっぱらってしまうと、こーゆー作品ができてしまうのではないかと思います。  また、もっとも凄惨な場面は悲鳴と声だけにとどめ、結果のみを映像に映すという手法はこの作品において絶大な効果を発揮していると思います。不条理さと絶望感がより際立ってくるんです。今作において、子供が撃ち殺され呆然とする夫婦、ラストで湖に沈められる奥さん、この2つのシーンが個人的には特に凄まじい、衝撃的なシーンでした。  ただこの映画は、せっかく作り上げられたノンフィクションのような世界観を、『カメラ目線』『問いかけ』『巻き戻し』という反則技を駆使して、台無しにしちゃっています。完成された世界観を自ら壊しにかかる暴挙ともとれる行動。いったいどういうことなのか、・・・謎です。  確かに、この映画でしか感じることのできない何かを感じることができる作品ですね。  ただし、上記の目的がわからないことと、序盤、あまりにも無抵抗な奥さんに不自然さを感じてしまうことで、本筋とは関係ない部分でイライラさせられた点は大きくマイナスです。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-18 23:59:24)(良:1票) 《改行有》

170.  身代金 《ネタバレ》  予想を超える展開。緊張感のある演出。スピード感のあるシナリオ。どれをとっても個人的には1級品だと思える傑作クライムムービーです。  人物描写も素晴らしく、メル・ギブソン演じる父親の迫力ある演技にひきこまれます。 そんで、何気にレネ・ルッソの演技が良かったです。息子の身を案じながら、旦那に不信感を抱いたり、やはり信頼したり、その揺れ動く感情が痛いほど伝わってきます。  そしてやはりゲイリー・シニーズ。プールに服を着たまま飛び込ませ盗聴器を破壊し、ケースを入れ替えさせることで追跡装置を無力化させる、完璧な計画性。その冷静かつ高い知能にしびれます。  てっきりこのままジミー(ゲイリー)がイニシアチブを握ったまま、物語が進んでいくのかと思いきや、まさかの主導権争いに転じていくストーリーは興奮の一言。  二度目の身代金引渡しに向かう最中、父親が車の中でテレビを見ながら何かを思いつき、そこで狙ったかのようにかかってくる犯人からの電話。そして「気が変わった。」の父親の一言。背筋がぞくぞくするような、何かが起きると予感させるシーン。このシーン好きなんですよねー。  ここから先は父親は攻勢に転じるわけですが、時折聞こえる息子の声に心が折れそうになる様子がたまらないです。電話でのやりとりはこの映画の最大の見所でしょう。  久々に時間を忘れるほど興奮した一時を過ごしました。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-17 16:22:53)(良:1票) 《改行有》

171.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》  余命を宣告され、残りわずかな時間に何をするのか?  扱っているテーマは大変興味深い。切り口としてはとても良いのだと思います。  ただどうしても、倫理観、モラルの面で『待った』がかかってしまって素直に二人に共感しきれなかったのが残念です。  コメディですから、いくら撃ち合ってもだれも死なないというのに文句はありません。ですが、それは脚本や演出でそうなっているからであって、実際は二人の行動によって死人が出てもおかしくない事態はいくらでもあったわけです。  自分たちの余命が残りわずかであれば、他者の命を危険に晒しても良いのか?重病の人であっても健康な人であっても命の価値は等価値だと思っている私としては、自分たち以外の人達の命を軽んじている行動には賛同できないのです。  こーゆー見方をする映画ではないのかもしれませんが、『生』や『死』、そして『人生のテーマ』を扱っている以上は、ちょっと看過できないものがありました。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-16 14:21:57)(良:1票) 《改行有》

172.  フィフス・エレメント  こーゆー娯楽SFは大好きです!夢があります。わくわくします。奥行きのある未来都市、そこを飛び回る車、世界観が最高にエキサイティングでたまらないです。  すべてがフィクションの映像でありながら、その中で生活感を感じさせる演出が素晴らしい。コーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)のアパートなんかはその最たるもの。  ストーリーそのものは特筆すべきものはありませんが、普通に楽しめるレベルでしょう。大切なのは、そのストーリーと映像、人物がきれいにマッチすることで生み出される、この想像上の世界を経験できることだと思います。今もあるものと、未来にしかないものを絶妙なバランスで融合させている面白さがこの作品にはあると思います。  終盤に向けてなんとなく世界を小さく感じてしまったのは残念ですが、それでも映画の可能性を感じさせてくれる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-15 14:24:55)《改行有》

173.  RONIN 《ネタバレ》  狭い路地を走り抜けるカーアクションは興奮の大迫力で、今まで見たことのあるカーチェイスの中で一番ハラハラしました!音楽をかなり抑えて臨場感を際立たせたことが、よりいっそうの緊張感を生み出している気がします。  で、肝心のストーリーにつきましては、わかりづらくはありません。ですが、シーマスが運転手を殺してディアドラと共にサムとヴィンセントを裏切る流れだけが意味わかりません。もともとシーマスとディアドラが雇っている人達であり、利害は一致しているわけで、あのメンバーがケースを取り戻したら報酬を払って終わりで良いじゃないですか。それともシーマスはサムの正体に気づいていたのでしょうか。だとしたらそこは観ている私たちにも『シーマスはサムの正体に気づいているよー』って教えてくれないとだめです。  スパイ&サスペンス映画だからって、なんでもかんでも裏切れば良いってもんじゃないと思いますよ。裏切りは今作の場合グレゴールだけで良かった気がします。  ラストの攻守交替が入れ替わりまくるのはもの凄く面白かったです。そこが気に入らなかった方もいらっしゃるようですが、個人的には大好きでした。スケーターを見殺しにしてあれだけしぶとかったグレゴールをあっさり射殺して、だと思ったらリタイヤしたとばかり思っていたあいつの再登場に、これはやられたと思いました。なかなか興奮するラストでしたね。  最後に二つだけ。弾を取り出すシーンが痛すぎ。あれだけ町を破壊し、車を破壊し、一般人を巻き添えにしまくっているのに、足がつかなすぎ。です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-14 13:18:08)《改行有》

174.  エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち 《ネタバレ》  ファザコン娘が仕事ばかりの父親に振り向いてもらうために誘拐をでっちあげ、車泥棒がそれに巻き込まれちゃうっていう切り口はかなり面白いです。やや『べた』っぽい設定ではあるんですけど、ヴィンセント(ベニチオ・デルトロ)がBMW盗むまでの手際が鮮やかで、これからの展開に期待が膨らんじゃいます。  ただそれ以降が少々盛り上がりに欠けちゃったんですよね。コメディとしては笑えないし、サスペンスとしてはだらだらしているし、ドラマとしては深みがないんです。登場人物たちに共感もできないんです。むしろエミリーの自分勝手な行動にイライラしちゃって仕方がなかったです。たばこで出火なんてその最たるものです。  そこから先はほとんど惰性で見てしまったんですが、後半なんかいろんなことをうやむやにしながら、なし崩し的にハッピーエンドにもってちゃった適当さは嫌いじゃないです。ただグレッグやガスがいったいどーなったのか、やたら話に出てくる『ドーカスさん』にはちゃんとお金返して謝ったのか、許してもらえたのか、それぐらいは、はっきりさせてもらってすっきりしたかったですね。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-14 12:04:26)《改行有》

175.  フェアリーテイル(1997) 《ネタバレ》  荒唐無稽なファンタジー映画って苦手なんです。秩序だった現実世界の中に、空想でしか起こりえないようなことが起こるのが、ファンタジー映画の醍醐味だと思っています。ですので、この作品は私が期待するところのファンタジーを完全に再現してくれています。  言葉を話さずひっそり暮らす妖精。妖精の存在を内緒にしようとする女の子。妖精の存在を確かめようとする大人たち。どれもこれも大好きなシチュエーションです。  実話がベースになっているだけに、ラストは手堅くまとめられてしまい、少々物足りなさは感じます。それでも両親の前をすーと通りすぎる妖精なんか、過剰すぎないさりげない演出が光っていると感じます。  なかなかの良作だと思います。  ただもう少々ドラマチックな展開があるほうが好きではありますね。[DVD(字幕)] 6点(2014-05-13 13:03:07)《改行有》

176.  ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ 《ネタバレ》  非常に面白くなりそうなストーリーだっただけに、思ったより盛り上がりきれなかった肩透かし感のほうを強く感じてしまいました。ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンの共演だから自然と見る前からハードルが上がっていた可能性もありますね。  どちらにしろ、人に勧めづらい作品なのは間違いないです。けっしてつまらない駄作というわけではないんですけどね。  ラストに、アルバニアでの戦闘が再開したということをニュースで報道するんですが、確かにその映像だけを見てしまうと鵜呑みにしてしまいそうです。この映画を見た後でさえ、そう感じます。  ラストのこのワンシーンがなければただのフィクション、ただのブラック・コメディで終わったんでしょうが、このワンシーンを見てしまうと最早笑えなくなっちゃいます。[DVD(字幕)] 5点(2014-05-13 03:49:40)《改行有》

177.  デイライト 《ネタバレ》  トンネル内の爆発、そして爆発に至るまでのシークエンス、それが個人的には本作のハイライトでした。金持ちの社長、売れない戯曲作家、うまくいっていない家族、息子を亡くした老夫婦、囚人、警備員、タクシー運転手、全く違う人生を歩んでいる人たちが、偶然同じ場所、同じ時、同じアクシデントにあってしまうという運命を感じさせるようなストーリーがとても好きです。  そして『インデペンデンスデイ』でも感じたことですが、映画でしか見られない映像世界を見られたとき、何とも言えない興奮を感じてしまうんです。トンネル内が爆発するシーンに酔いしれるなんて不謹慎もいいところですが、この現実離れしたシーンが見られることに喜びを感じてしまうんです。  だから『パニックもの』は好きなジャンルなんですが、多くのパニックものがそうであるように災害が起こるときのインパクトが強すぎて、中盤以降にちょっと物足りなさを感じてしまうことがあります。それでも全編通して、人の弱い部分、強い部分、醜い面、善良な面をバランスよく映し出してくれる作品はラストまで目が離せません。  そういった意味では、本作は傑作に近い良作でした。見る価値のある作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-05-12 02:28:34)《改行有》

178.  ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ) 《ネタバレ》  ラブコメのお手本のような作品で、楽しいですね!  私にとってラブコメは、『テンポが良い。』『キャラに応援したくなる魅力がある。』『まじめなストーリーの中に、笑いがちりばめてある。』の3つを押さえてくれることが大事です。本作は軽快なテンポで、憎めない主人公ケイト(ジェニファー・アニストン)が応援したくなっちゃうキャラなのが良い感じです。そして、母親とのやりとり、ニック(ジェイ・モーア)とのやりとり、女性上司とのやりとりの中には、つい頬が緩んでしまうような微笑ましい光景がちょいちょい出てきます。  とゆーわけで、ラブコメとしては合格点だと思います。  ただ、下ネタがちょっと受け付けない内容だったのがマイナス。それから、サム(ケヴィン・ベーコン)がニックの恋敵としては、後半物足りなかったのがちょっと残念。『ただ人のものを欲しがるだけのサム』が、本当にケイトを好きになるストーリーであれば、ケイトがニックを選ぶラストがもうちょっと輝いて見えたかもしれません。  それから、『シンデレラの時計』や、序盤の『ひとめぼれしているニック』など、上手い演出があるのですが、さりげなさすぎてわかりにくくなっちゃっているのが難点。この辺りに注意して見ると、本作はより面白さが増すと思います。軽そうに見えて、じつはもの凄く丁寧で計算された脚本と演出だと思います。  女性向きだとは思いますが、男性でも十分楽しめる良作です。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-10 10:46:48)《改行有》

179.  フェノミナン 《ネタバレ》  感動しました!なんかもの凄く泣かせるようなストーリーではないのですが、ジョージ・マレーの人柄と、レイス、ネイト、ドク、ネイトの子供たち、工場のおじちゃん、FBIの黒人のひと、そういった一握りの彼の理解者の存在に心が揺さぶられました。人の優しさを映像通して感じられるっていうのは素晴らしい体験だと、あらためて思いましたね!  この映画はまず予備知識無しで観ることが大切でしょう。私もすっかり騙されてしまいました。現実にそういうことが起こりえるかどうかは別として、物語としてはほぼ完璧な流れだと思います。安易に地球外生命体や第三者的な力に因らないところが最大のポイントでしょう。だからこそ、ジョージの『すべての人間には可能性があるんだ』という言葉が生きてくるんだと思います。  また、この作品には、人が死んでしまうという悲しさよりも、『人は生きているうちに何を成し、何を遺すかが大切』というメッセージがこめられているような気がします。  光を見てからの、ジョージの圧倒的な才能の覚醒と、そこから引き起こされる数々のパフォーマンスで私たちの目を釘付けにさせておいて、そこから、ラストへ向けて少しずつ収束していく物語の中で、大事なメッセージを私たちの心の中に残してくれる、切なくも温かい余韻の残る感動作でした。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-09 12:37:28)《改行有》

180.  2 days トゥー・デイズ  ばらばらの地点からスタートした複数の物語が、思いもかけないところでつながっていき、最終的に一つの物語を作り上げていくのが快感です。この手のタイプの映画にあまり免疫がなかったことも幸いして、大変新鮮な驚きと興奮を覚えました。一見無関係に思えたパズルのピースが、ゴールへ向けて次々と綺麗にはまり込んでいく様子は、気持ちが良いものですね。小さな感動すら感じます。  最後に一つの流れにいきつくまでの、それぞれの小さな物語の流れも、非常に完成度の高いものでした。役者さん達の演技も素晴らしく、いったいそれぞれにどんな結末が用意されているのか気になるところです。そしてそれぞれにふさわしいフィナーレは、小粒ながら私の価値観を十分に満足させてくれるものでした。  ただスキーのオリンピック選手のベッキー(テリーハッチャー)と、売春大嫌いのクビになっちゃった警官アルビン(ジェフ・ダニエルス)だけは、「え?それで終わり?」というまさかの結末でなんかすっきりしませんでしたね。ベッキーはまだ許せるとしてもアルビンはほんと蚊帳の外って感じで、じゃあなんで劇中クローズアップされたのか、いまだもってよくわからない謎の存在のまま終わっちゃいました。彼の存在意義って・・・?[DVD(字幕)] 8点(2014-05-08 16:05:33)《改行有》

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