みんなのシネマレビュー |
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1841. ルパン三世 1$マネーウォーズ<TVM> そうそう厚みのないテレビスペシャル版であるけども、もはやルパンといえばこういうテンションということかもしれない。小気味いい展開や台詞回しは楽しめるので、それで良しなのかもしれない。[地上波(邦画)] 4点(2004-01-11 23:52:49) 1842. エリン・ブロコビッチ スティーブン・ソダバーグならではの下手にクセのない映画世界が物語の質にマッチしており、ジュリア・ロバーツ演じるエリン・ブロコビッチの魅力を助長していたと思う。アカデミー賞を取るほどの演技とは思えないけど、ジュリア・ロバーツの存在感は良く、瑞々しくエネルギッシュな主人公を熱演していた。テンポの良さ、音楽のノリの良さも手伝ってとても爽快感溢れる映画に仕上がっていたと思う。[DVD(字幕)] 8点(2004-01-09 14:13:54) 1843. エントラップメント 予想よりもまとまりのある娯楽映画に仕上がっていたことは評価できるが、やはり完成度が高いとは言いがたいものがある。ショーン・コネリーの渋さや、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの艶やかさは華があるが、二人のバランスがいまひとつ悪かったように感じた。[地上波(吹替)] 3点(2004-01-09 14:09:06) 1844. シッピング・ニュース 丁寧に描かれた人間ドラマだったと思うけど、これまでの同監督作品に見られた濃厚な人間哲学は影をひそめ、その辺の深遠さを期待したものにとってはやや物足りない印象は拭えなかった。実力派揃いのキャスト陣も良い演技を見せていたと思うけど、やはり一抹のインパクトの弱さは感じる。[映画館(字幕)] 6点(2004-01-09 14:06:31) 1845. ビューティフル・マインド 何よりも予想を覆されたサスペンスフルな中盤の展開に引き込まれてしまった。精神の破綻をあのように大胆に表現した映画は他にないのではないか。その斬新なテイストも手伝って、終盤の主人公の心の再生はとても感動的で胸に迫るものがあったと思う。演出、演技ともに素晴らしい非常に完成度の高い映画だった。[映画館(字幕)] 10点(2004-01-09 14:02:51) 1846. モンスターズ・インク 毎夜の寝床。寝息を立て始めた二歳の愛娘の頭にふと手をかざし、発している熱に少し驚く。 幼子が寝入る時にこんなにも熱を持つということも、実際に子を持って初めて知った。 そんな我が子も、もうほんの少し時が経てば、自分の部屋で一人で寝始めるかもしれない。 そして、もしかしたら親が知らない時間に出会った“モンスター”に怯えたり、嬉々とするかもしれない。 そういうとても近い未来のシーンを想像し、重ねると、この映画の感動とそれに伴う価値は殊更に深まる。 僕にとっては、初めて映画館で観た“ピクサー映画”が、この「モンスターズ・インク」だった。 「トイ・ストーリー」に今ひとつハマれなかった僕は、今作を劇場で観るまではピクサーのアニメーションにどこか懐疑的な部分があり、「どうせ大したこと無い子ども向け映画だろう」と完全に舐めきって鑑賞し、ものの見事に打ちのめされたことを良く覚えている。 精巧なアニメーションの動きに魅了されたのではなく、繰り広げられる映画世界に息づくキャラクター達の「演技」に感動した。 もし幼少期にこの映画を初めて観たならば、サリーやマイクは絶対に実在しているということを信じて疑わなかったことだろう。 これは僕にとって極めて重要な映画体験であり、世界中の人々にとっても同様だったろうと思う。 今回、我が子が二歳になったばかりのタイミングで、12年ぶりに鑑賞。 モンスターが「こども」という“モンスター”に遭遇することで巻き起こるエンターテイメントの巧さの“真実味”も充分過ぎる程に理解できる。 感動は決して色褪せることもなく、自分自身の環境の変化に伴い更に深まったことは間違いない。 きっとこの先何度観ても、サリーたちの活躍と、ブーとの出会いと別れに涙が止まらないと思う。[映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 13:58:09)《改行有》 1847. マルホランド・ドライブ 正直なところ、結局この映画は何だったのかまったく理解できなかった。ただただその映画世界に引き込まれたままいまだ抜け出せないでいるという現状。個人的には観客が理解できない映画は、どんな巨匠の作品であろうとその観客にとっては駄作であるという考え方なのだけれど、今作ばかりはそう安易に駄作とは言えない崇高な味わいがあった。どうしてもその真意を知りたいところではるが、この難解さ、もう一度観るのも怖い。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-09 13:54:07) 1848. カタクリ家の幸福 これほどまでに常軌を逸した映画を作れる映画監督は、三池崇史をおいて他にいない。とにかくその秀逸なまでの破綻ぶりが見事としか言いようがない。狂ったようなストーリー展開、狂ったような環境、狂ったようなカタクリ家の面々にただ爆笑あるのみ。8点(2004-01-09 13:48:32) 1849. ロード・オブ・ザ・リング 冒頭やや説明的な部分はあり、最初から最後まで盛り上がるとまではいかないが、それも壮大な三部作の第一作であるということを考えれば至極仕方ないことでだと思う。一切の妥協のない物語の世界観の創造は見事の一言に尽き、今シリーズが娯楽映画大作史上に燦然と残るということは相当に明らかだ。[映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 13:45:30) 1850. 地獄の黙示録 特別完全版 通常版では分かりにくかった戦争の真の狂気というものが今作では怒涛のごとく表現され、その圧倒的なスケールはまさに衝撃的だった。その凄まじいほどの熱情と、リアルな生々しさは、この映画をひとつの生命体と呼ぶにふさわしい存在感だったと思う。異色的ではあるが、映画史上もっとも存在意義のある戦争映画と言えるのではないか。9点(2004-01-09 13:41:49) 1851. 怪物の花嫁 ティム・バートンの「エド・ウッド」を観てからどうしても観たかった映画。史上最低監督エド・ウッドの名に恥じず相当な駄作とももちろん言えるが、個人的にはその味わい深さが面白かった。何よりも映画全体に映し出されるエド・ウッドという映画監督の映画に対する熱情が、彼をただのどうしようもない映画監督に留まらせなかった要因であろう。最低ではあるが、映画に対する愛は誰よりも大きかったのではなかろうか。6点(2004-01-08 19:22:27)(良:1票) 1852. ライフ・イズ・ビューティフル あまりに苦しい状態でありながらも、愛する息子のためにひたすらに陽気にふるまい嘘をつき続ける父親の姿がたまらなく悲しい。演技、演出ともにロベルト・ベニーニの力量は素晴らしかったと思うが、個人的にはどうしても好きになれない映画だった。あまりに悲しいラストの顛末はまともに見ることができなかった。まあ、つまりは素晴らしい反戦映画だとは思う。6点(2004-01-08 19:16:41) 1853. プリシラ(1994) 自分のあるがままに生き、あるがままに悩むゲイ3人の道中をミュージックに乗って爽快に綴っていくロードムービー。とにかく、主役3人の演技が素晴らしい。特に物語の主役であるヒューゴ・ウィーヴィングの存在感が見事だった。7点(2004-01-08 19:09:30) 1854. ジェヴォーダンの獣 邦題と宣伝ポスターに惹かれて観に行ったが、内容は散々だったと言える。最近のフランス娯楽映画によくありがちなところだが、映像的には目を引くがストーリーにまったく盛り上がりがない。こういう映画を観ると、ハリウッドの娯楽性の秀逸さを感じずにはいられない。3点(2004-01-08 19:03:31) 1855. オーシャンズ11 豪華キャストを闇雲に揃えただけの娯楽大作と評されがちの今作であるが、単純に面白い娯楽映画に仕上がっていたと思う。どうも世間的に「豪華キャストを揃えただけ」という文句をよく聞くが、キャスティングというものも映画制作においては重要な役であり、ここまでのキャストを揃え映画を撮る労力は容易ではない。もちろん、だからって面白くなくていいわけではないが、今作においてはスターを揃えただけの映画ではないということを言いたい。7点(2004-01-08 18:59:51)(良:2票) 1856. オープン・ユア・アイズ リメイク作である「バニラ・スカイ」を観た後に観たので、ストーリー的な衝撃は薄かったが、オリジナルならではのねっとりとした味わい深さは「バニラ・スカイ」にはなかったものだと思う。それが好きか嫌いかはそれぞれの趣向によるだろうが、両作ともに出演しているペネロペ・クルスのキュートさは変わることなく魅力的だった。個人的には「バニラ~」の方が好きかな。[DVD(字幕)] 7点(2004-01-08 18:53:25) 1857. ライブ・フレッシュ ペドロ・アルモドバル特有の人間関係の熱っぽい濃厚さは感じるが、「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥー・ハー」などほどの物語の完成度の高さはなかったように思う。冒頭、市街バスの中で息子を産み落とすペネロペ・クルスが印象的だった。5点(2004-01-08 18:49:31) 1858. フロム・ヘル 怪しく、薄暗いロンドンの街並みの情景と空気感が秀逸そのもので、異世界のようなその世界観に引き込まれる。秀逸な空気感に助長された恐怖シーンも見所のひとつであるが、それよりも、今作の場合ジョニー・デップ演じる主人公の曲の強い敏腕警部の哀愁が切なすぎる。特にラストのくだりには上質な感慨深さがあった。[映画館(字幕)] 8点(2004-01-08 18:45:38) 1859. クリックシネマ 好き 田中麗奈が演じるそれぞれの女性の恋模様をオムニバス的に映し出される。作品的にはきわめて小作であるが、田中麗奈の瑞々しい美しさが画面に映える。こういう映画で堂々と主演を張れるあたりに、彼女の映画女優としてのパワーを感じる。[ビデオ(邦画)] 5点(2003-12-28 02:36:31) 1860. BEAT 少し昔の沖縄の熱っぽい青春群像を描いた映画で、混乱の中をたくましく生きる内田有紀の存在が印象的だった。しかし映画としての完成度は低く、感動するほどのドラマ性はなかったように思う。3点(2003-12-28 02:33:28)
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