みんなのシネマレビュー |
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1841. ボルケーノ 《ネタバレ》 自然災害を題材にしたパニック映画って、大抵はそこからの脱出、避難がメインの構造になるのですけれど、この映画は災害に対して人々が立ち向かってゆく、そしてその結果、勝利するという展開になっていて、そこが斬新で気持ち良かったです。災害に対して人は無力だ、っていうパニック映画が多い中、ここまで前向きなのも珍しく。プロの人々が命を賭して仕事を全うしてゆく姿が印象的な映画。だけど、せっかくビル建てたのに、それを倒されちゃう社長の気持ちはどーなんでしょ? そこはうやむやで終わっちゃってて気になりました。[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:41:27) 1842. ポリス・ストーリー3 《ネタバレ》 ジャッキーが潜入捜査のために悪の側について、悪の側の視点で物語が延々と展開するのが、ちょっと見ていて気持ち良くないかな、って思いました。描かれるのは悪人同士の抗争だったりして、完全な正義としてのジャッキーが見られるの、クライマックスになってやっと、ですからねぇ。このクライマックスは激しくムチャやってるワケですけれど。ミシェール・キング(でしたよね、当時は)のバイクアクションなんて、世界中の他のどの女優も真似できないシロモノですし。そのムチャな精神に+1点って感じ。それにしても、ヘリから落ちた彼女の存在は、結局どーなっちゃったの?って感じでプッツリ終わるラストは、毎度オチの弱いジャッキー映画っていうのを感じちゃいましたねぇ。[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:28:56)(良:1票) 1843. ポリスアカデミー2/全員出動! タックルベリーのエピソードが面白かったんですけれど、パワーダウンしている印象は否めませんでした。2作目にしてポリスアカデミー、という題材に揺らぎが生じてキャラクター頼みな物語になっていますし(この揺らぎは以降のシリーズでも繰り返されることになるのですが)。でもまあ、ちゃんと『ブルーオイスター』が登場するので満足。6点(2004-01-03 13:19:42) 1844. ポリスアカデミー 初期の『ポリスアカデミー』は毒があって良かったですね。キャラクターの面白さも、一作目ならではの新鮮さがあって楽しかったですし。以降のシリーズは、ここから進歩しないで延々同じ個性の笑いで押しているためにマンネリ感は否めないワケで、そういった意味では一作目の偉大さをあらためて感じます。イヤミな優等生組を襲う災難なんか、輝いておりましたねぇ。「ブルーオイスター」、最高っすね!(いや、そのシュミはないですが)[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:13:35) 1845. 炎の少女チャーリー(1984) 《ネタバレ》 ちっちゃい頃のドリュー、可愛かったぁ。お母さんに火を点けちゃって「ごめんなさ~い」って泣くシーンなんか印象的。でも、映画はキングの原作にとっても忠実なのに、安っぽくて雑なB級映画のノリ。張った紐を通してしゅる~ん、と飛ぶ火球見せられたりすると「あはは~」って。やっぱり物語だけを抽出したからと言って、いい映画になる訳ではないんだなぁ、と思いました。もちろん、もともとキングの原作自体がB級映画を原点にしているようなものですけれど、だからと言ってB級映画に仕上げればいいというモノでもないでしょう。もっとしっかりドリューの表情を中心に追って、迫害され、大事な人を奪われた哀しみと怒りを表現できていれば良かったんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 14:03:53) 1846. ボディ・ダブル 《ネタバレ》 デ・パルマの映画にしては、美しさが足らないなぁ、って感じました。そりゃ毎度のカメラワークにヒッチコック大好き~!なノリは健在でしたけれど、「お色気も重要よ」なワリに、その部分があんまり綺麗に撮れてない感じで。メラニー・グリフィスという素材に問題があったのか、『ボディ・ダブル』というタイトル時点でネタバレしてる中身の、その虚構性がジャマだったのか・・・。「あー、デ・パルマってやっぱりこーゆーの好きなのねぇ」というのだけはしっかりと伝わってまいりました。マンネリだけどね。[映画館(字幕)] 5点(2003-12-26 13:47:44) 1847. ボディガード(1992) 伏線かと思ったらちっとも意味なしな警備装置取り付けの部分とか子供と仲良くなる部分とか。家から離れてまたサスペンスな部分は蛇足感強いですし(屋敷の中で展開させても問題ないハズ)、アカデミー賞授賞式が安っぽ過ぎ(スターに見えないよ、みんな)な上に、ホイットニーがアレで主演女優賞取れるワケないじゃん、みたいな。私には、ケビン・コスナーの設定そのものから何から、全てが作り物感丸出しの、おままごとみたいな映画に映りました。そういうものだと割り切る寛容さを観客に求められても・・・。映画って、人と同じで饒舌さは時として底の浅さをさらけ出すもの。無駄を削ぎ落とす事で高められるものもあると思うんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-26 13:03:07) 1848. ホット・ショット2 こういうベタベタな判りやすいパロディっていうの、意外と大切なんじゃないかな、って思います。映画を見慣れてしまった人間にとっては「今更それをやるかぁ?」みたいなパロディでも、映画をそんなに見ないって人にとっては十分に楽しいんじゃないかって。おたく同士の馴れ合いで閉じてしまうのも考えモノですからねぇ(それが楽しい、っていうのは事実ですけれど)。おバカ以外は暴走せずに節度を保っている映画で、かなりヌルいんですけれど、なんにも考えずに、たり~っと見る分にはいい感じ。6点(2003-12-26 12:47:44) 1849. ホタル(2001) 十分おっさんな私なのですが、それでも映画館でいちばん若かったですねぇ。観客のみなさん、リアルタイムに戦時中を生きた方々ばかりで。なんてゆーのかな、戦後派の人間が何を言っても、実際にその時代を生きた人々にとっては無意味な事ってあると思うんですよね。その時代の、政策や思想と関係のないところの価値観もあって、無闇に戦時下の人々をひとまとめに語る事は、人の存在そのものを簡単に否定しちゃいかねない訳で。そこで思考停止しちゃえ、とか断絶しちゃえとかじゃなくて、時代と世代の事も熟慮すべきかなぁ、って。この映画、そういうハッキリとできない、って迷いのようなもの出てしまってるのですが、それも仕方のない事なのかな、って思います。「ひとりひとりに歴史があった」今はまだ、それで十分なのかもしれません。大戦の傷というのは、まだまだ深く残っていて、それは遠い昔の話ではないという事だけは、確かなんですよね。6点(2003-12-26 12:33:50) 1850. ホーンティング 階段が崩れる~!って、全然ホラーと関係ない見せ場だし。現代を舞台にしているのに、現代的要素がケータイ1つだけ、というのがリアリティありません。クラシカルな要素を出すために排除したんでしょうけれど、それじゃ説得力がなくなっちゃうんですよね。時代の対比がなくっちゃ、古きモノの中から生じてくる恐さって生きてこない気がします。もっとも最大の問題は、この映画が「霊?んなモン信じてるワケないじゃん」って思いながら作ってる感じだって事。でなきゃ、あんなCGごてごての即物的なモノ見せたりしないでしょー。[映画館(字幕)] 3点(2003-12-26 11:22:44) 1851. ホーム・アローン3 前2作と違って、ドラマティックな要素を排除して、対決部分に特化させちゃったのは正解かもしれませんね。純粋に悪人軍団が翻弄されてボロボロになってゆく姿を楽しみました。これまでのマヌケな泥棒と違って、シリアスな産業スパイとして登場しつつ、これまでと同様にぐちゃぐちゃになってゆくさまは、そのギャップで従来以上の面白さだったかも。ただ、主役の男の子の、わざとらしいリアクションはちょっとツラいものがあったかなぁ。6点(2003-12-26 11:03:42) 1852. ホーム・アローン2 繰り返しの美学、っていうのを感じましたねぇ。前作とやってる事は同じなんですけれど、その繰り返しを楽しむタイプ。ドリフみたいなモンで。大抵は2作目までしか通用しませんが。ケビンの犠牲になる二人の惨状が痛々し過ぎ、って気はしますが(死んじゃうって)、彼等のリアクションもまた大きな楽しみの1つ、と。ハトのおばさんとおもちゃ屋の社長で、あったかい系ドラマの方はちょっと分散しちゃったかな。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-26 10:53:28) 1853. 暴走特急 《ネタバレ》 劇場で見た時は5点がせいぜい、でもその後セガール映画に目覚めちゃって、評価変っちゃいました。「ウソでー」と思ったラストのどんどん落ちてゆく列車からの大脱出も、「あれはセガールだから」で全て説明が付いてしまうワケで。テロリストの皆さんが、ケイシー・ライバックがいる!って聞いた瞬間に「うわーダメだーおしまいだー」ってノリになっちゃうあたり、非常に楽しい気分にさせて貰えます。ただ、政府の皆さん、中国の軍需化学工場の件は、ほったらかしといて「ばんざーい!」でいいのかなぁ?[映画館(字幕)] 7点(2003-12-26 10:31:00) 1854. ベンジー 続編の「愛」の方は、あまりにクドい「ベンジー頑張る!」ってシーンに辟易としたのですが、これはまだ微笑ましいレベルですね。ただ、やっぱり犬の日常を「どうです、可愛いでしょ~」と見せまくる映画なので、そこに「かわいい~んっ!」って気持ちが湧かないとツラいものがありますね。別にベンジー、悪人と大格闘を繰り広げるワケじゃないですし。5点(2003-12-26 10:18:38) 1855. ペリカン文書 映画が終わった後、映画館のロビーに掲げられた人物相関図に人が群がってました。そんなに複雑な映画だったかなぁ?と思ったのですが、私が見てる最中からどんどん都合のいいように解釈してただけかもしれません。法学部の学生にゃ見えないジュリア・ロバーツではありますが、たまたまネタで書いたモノが大変な事を巻き起こす物語、敵の力が強大であるゆえに見応えがあります。絶望的な状況からの逆転に、ああ面白いモノ見た~!って。でも、今だったら、この文書、ネットに流しちゃえば一発なんじゃないかなぁ。そう考えると時代ってのはワリとさくさくと変化するものですね。サスペンスって時代を映しやすいジャンルなのが、長所でもあり、弱点でもあり。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-26 10:10:06) 1856. ヘラクレス(1997) ヒロインのメグが魅力的なキャラクターで、それはちょっと意外。だってディズニーらしくない、アダルトな感じの存在ですから。ドラマが彼女のお陰でもってるかな?という。主役のヘラクレスは類型的なアメリカンなキャラですからね。ただ、ラストシーンとエンドクレジットの間にプロモーションビデオなんて入れるの、本っっっ当に!やめて下さい、お願いしますよ~。見たくない人間にも無理矢理見せるような構成にしてる訳ですけれど、拷問のよーです。あれで映画ぶち壊し。余韻ぶっ飛ばし。フミヤに恨みはないけれど、確実に悪印象抱いてしまいましたよ、私ゃ。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:38:13) 1857. ベビーシッター・アドベンチャー それまでクリス・コロンバスが脚本を担当した映画はあまり感心しなかったので、「クリス・コロンバスが監督ねぇ・・・」って感じだったのですが、これは「なかなかやるでないの」という映画でした。ほんの数時間の間に巻き起こるドタバタ騒動を、スッと上手くまとめてます。エリザベス・シューが「ベビーシッターブルース」(でしたっけ?)を歌うシーンは、最初ちょっと恥ずかしかったけど。スケールもなく、これと言ったセールスポイントもない、かなりジミな印象だけれど、意外な拾い物って感じの映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:24:46) 1858. ベスト・フレンズ・ウェディング テレビ放映の時、オープニングが丸々カットされていて、あそこ切っちゃったらダメでしょー!って。マリリン・モンローの映画みたいな、とってもイキなタイトルバックなのにね。ジュリア・ロバーツが女ジョン・ベルーシみたいな迷惑キャラになっちゃうこの映画ですが、精神的な弱さモロさを起点にしているので憎めません。ジュリアはキレイキレイした役よりも、こういう、ちょっとハズした役の方が私には魅力的に思えます。ベタベタなラブストーリーは苦手だけど、これはちょっとホロ苦くて、でも結構笑えて好きです。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:14:34) 1859. ベスト・キッド(1984) いやー、素直に興奮して感動しちゃいました。なんつっても、ダニエルさんの成長物語には最近のジャッキー映画が忘れちゃった、訓練積んで強くなる、ってところがしっかり描かれていて。マッチオ、実際の歳を知っちゃうと、ちょっと恐いよ、って感じでしたけれどね。映画館にはアメリカンスクールの団体さんが溢れていて、彼等の賑やかなノリがよくマッチした映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:00:30) 1860. ベイブ/都会へ行く 《ネタバレ》 架空の、作り物めいた都会の風景が絵本みたいで楽しくて、ベイブの活躍部分は少なくなってますが、群像ドラマとなって楽しませてくれます。都会に住み暮らす動物達の荒んだ心を、ベイブが癒してゆくという展開に心が和みますし。クライマックスのドタバタも昔懐かしい子供向け映画の趣。もっともラストは田舎暮らしがいちばんという、非常にクラシカルな結論に到達してしまって、幸せなラストではあるんだけれども、都会に生まれ育った身としては、ちょっと抵抗を感じなくもなかったです。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 22:51:45)
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