みんなのシネマレビュー |
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1861. ロビン・フッド(2010) どうやっても、マキシマスとエリザベス女王にしか見えないのですが。そもそも、ラッセル・クロウの演技にやる気が感じられません。あと、画質がやたら汚いのが気になります。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-05-16 02:51:37) 1862. おじいさんと草原の小学校 《ネタバレ》 邦題は無意味にほのぼのしているが、作品が示すテーマは実に重い。侵略側と植民地、部族と部族、裕福層と貧困層、そういったさまざまな対立がもたらす毒素が凝縮され、最も弱い個人に落とし込まれていく。そんなことも学習の裏打ちとして盛り込まれている。ただ、校長が主人公を受け入れた動機は今ひとつ不明確で、「この人が熱心だから」「独立運動の犠牲者だから」という属人的要素が前に出ているような気がしてならない。ここはやはり、「どんな年齢の人も受け入れるのが、国家の教育体制そのものの維持発展であり、それがめぐって国民全員にプラスになる」という観点を打ち出してほしいところだった。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-15 04:02:50) 1863. 小さな命が呼ぶとき 《ネタバレ》 難病の存在をスタートとしながら、情緒に流れず、単なる苦労話に終わることもなく、作中の登場人物同様、まっすぐ目的に向かって作品が歩んでいる。ポイントは、薬品を製品として完成するための、ビジネスの側面や組織運営の側面に正面から向かっていること。その中で、主人公、博士、製薬会社の面々が、それぞれの立ち位置と間合いからぶつかり合っている。主人公は必要とあらば博士との決別も辞さないし、製薬会社の役員も、よくあるような金儲けだけ考えて終わりというようにはなっていない。だから、作品全体に力強さがみなぎっている。●作中、博士が60'sロックをがんがんにかけながら実験をするシーンがあるが、ラストでそれまでになかったような穏やかな笑みを浮かべる場面の挿入曲がクラプトンの"Change The World"というのは、ちゃんとシンクロしていて、気が利いてますね。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-13 00:19:13) 1864. マイ・バック・ページ 《ネタバレ》 編集部のさりげない1シーンなんかでも表れている、小道具や衣装やエキストラの動きの、すみずみまでのこだわり。さらに、ロー・キーを多用した照明と長回しを効果的に使うカメラによって、見事に昭和40年代の空気感が蘇生している。ものすごく丁寧な、かつ気合の入った制作態度が窺えます。●考えてみたら、梅山については、初対面の場面で、それまでに学生運動を深く知っていたであろう中平によって、即座に「あれはニセモノだ」と断定されている。しかも、1万円をめぐるくだりで、梅山が「口から先に平然と嘘をつける」人物であることも宣言されている。しかし、その後のもっともらしい展開と、そして松山ケンイチの正確な演技によって、見る側も沢田同様、「怪しいんだけど、本当はいい奴だったりして・・・」と思わされる仕掛けになっている。巧妙な演出、そして構造。●数回しか登場しないのですが、関西弁をずしりと決める前園が、中盤の引き締めに貢献していると思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-10 04:12:33) 1865. 雨月物語 筋立ては皮肉と示唆に満ちていてなかなか面白いのだけど、場面進行があまりにもそのまんまなので、せっかくの筋が生きていない。今となっては、参考作品扱いだと思います。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-09 03:53:18) 1866. 黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 クレジットはジャン・レノからなんだけど、主役はメラニー・ロランだったんですね。ヴィシー政権下でのホロコーストという重要な史実に立ち向かう志の高さを反映して、例えば競技場の再現などは、エキストラから美術からものすごく気合が入っています。ただ、肝心の医師と看護師が、ひたすら誠実に診察を行うというところでキャラクターづけが終わっていて、背景や内心の部分が深められていないので、全体として優秀な再現ドラマを見ているだけという気もします。それでも作品の意義は大きいのでこの点数。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-07 02:33:54) 1867. 地獄門 《ネタバレ》 まあ、確かに衣装始め色彩は美しいのですが、演出の方向性がどうもはっきりしなくて・・・所詮はストーカー話なんですから、もっとアホ路線の方がよかったのではないでしょうか。または逆に、男同士の斬り合いやせめぎ合いの部分をメインに持ってくるかです。会話のやりとりだけが積み重ねられている感があるので、全体に迫力がありません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-05 17:03:51)(良:1票) 1868. 狼の挽歌 《ネタバレ》 導入部の、背景の説明一切なしのカーチェイスはなかなか。バックミラーの多用、狭い道のうねうね感がスリルを高めている。なんだけど、中盤は何となくだれてしまい、敵ボスも格好良く見えないのだが、結局これはラスト10分の鑑賞に行き着くための作品だったのだな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-04 02:36:29) 1869. 血と怒りの河 とにかく主人公がじめじめうだうだしていて、逆に周りの人たちが何でテンションが上がるのかが分かりません。敵側についても、兄弟それぞれの違いをどうのこうのとしたかったであろうことは想像がつきますが、人格設定があまりできていないので、いろいろ場面を設けても生きてないんだよな。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-03 21:27:03) 1870. はやぶさ/HAYABUSA 終始気になったのは、登場人物の感情の動きと声の大きさが常に比例していること。大声を出せば感情表現になっていると思っている。この程度の演技指導ではいけません。あと、照明やカメラに工夫がないので、はやぶさが何をやっていても、どのシーンものっぺり平坦に見えてしまいます。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-02 00:23:15) 1871. レ・ミゼラブル<TVM>(2000) 《ネタバレ》 3時間版で。この重厚長大な物語を、何とか頑張って主要なシーンは抑えています。あーしかし、「あのシーンはないの?」と思った箇所は、8時間版ではきちんと入ってるんだろうなあ。役者面では、コゼットの演技力が今ひとつなのと、マリユスの見た目が暑苦しいのが難点(Tears For Fearsのローランドかと思ったぞ)。逆に、テナルディエ夫妻は存在感十分で、画面に登場するだけで負のオーラ満載でした。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-30 02:49:15) 1872. はじまりのみち 《ネタバレ》 この内容であれば、対象が木下監督であるべき必然性を全然感じないのだが・・・かりにこのエピソードにどうしても絞りたいというのであれば、逆にそれが監督の人生にどう影響したのかを掘り下げないと意味がないでしょう。実際の木下フィルムからの引用部分が浮きまくっています。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-27 02:09:23) 1873. 戦うパンチョ・ビラ 《ネタバレ》 ブリナーとブロンソンの格好良さに比べて、肝心のミッチャムがあまり格好良く見えないのが終始気になる。しかし、あえて巨大人工物の橋梁と騎馬隊の移動を同時に映して距離感や全体構図を際立たせるこだわり、処刑未遂シーンの言葉だけのやりとりでもたらす緊張感など、キャラクターをきちんと生かそうとする作り込みが、作品にインパクトを与えています。それと、この邦題のセンスは最高。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-25 12:51:03) 1874. 喜びも悲しみも幾歳月 あまりにも同じような描写の繰り返しで、相互に関連性もなければ発展性もないので、びっくりしてしまいました。何で160分も必要なのか?[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-23 03:58:16) 1875. アレクサンドリア 序盤の平和で牧歌的な授業の風景が、いつの間にか峻厳な立場の対立になっていく構図的変容。それを軸足としながら、俯瞰を多用した(=テーマと一致した)撮影、エキストラや美術関係のとてつもない気合の入り方、明と暗を駆使する照明のこだわりなど、技術的にも細部まで丁寧さが満ちています。さらには、原始西欧キリスト教の暴力性や侵略性を明確に形づけた挑戦性についても特筆すべきですし(最後の字幕まで!)、そして何といっても、それらすべての重さの上に君臨してぶれることのないレイチェル・ワイズの凜とした知的な美しさが、作品を説得的にまとめ上げています。そう、単に映像的な迫力を盛り込むだけではなく、「主演女優を綺麗に撮る」という基本中の基本も、一方で怠ってはいないのです。そして、この作品は、学問の尊さの表現を一貫して徹底しているという点でも実は貴重なのですが、それが完成したのも、レイチェルの存在があったからこそでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-04-21 02:43:46) 1876. レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 いえ、全編を映像化するなんて到底不可能だと分かってるんですよ。原作は、「ファンティーヌがコゼットを妊娠するに至った経緯」だけで1章使ってるような話なんですから。で、見始めて、ファンティーヌ逝去くらいまでは、まあ何とか真面目に筋を追っているなあと思っていたのです。ところが、コゼット救出劇あたりから、物凄い勢いで進んでいく。というか、ほとんど別物の話になっている。(1)テナルディエの登場が、あの宿屋の1シーンだけだなんて!意味ないやん!(2)マリユスが全般的に弱っちすぎ、というかアホすぎ。コゼットがどこに惚れたのか分からん。(3)バルジャンがコゼットに自分の過去を滔々と語ってしまうなんて、それはやっちゃいかんでしょ。全部の罪を黙って自分1人で背負うという覚悟こそが、彼のアイデンティティなのに・・・。(4)革命の描写がしょぼすぎ。ちっとも民衆の威力が炸裂しているように見えない。それと、革命軍メンバーも、アンジョルラスはじめ幹部連の気高さと誇り高さがあってこその感動なのに、あれはその辺の武装オタクレベルです。(5)バルジャンに解放されたジャベルが、すぐに任務に戻って再びバルジャンを追い続けるなんて、脚本家はあの解放の重さと意味を分かってるのか?(6)下水道のマリユス救出は、それをバルジャンが行ったことを誰も知らずラストまで行くところに意味があるのに・・・。これでは、原罪もなければ救済もありません。(7)というわけで、ジャベルが入水して爽やかな笑みを浮かべるバルジャンに至っては、「何じゃそりゃ?」の世界なのです。[DVD(字幕)] 5点(2015-04-20 02:30:18) 1877. 真実の瞬間(1991) 《ネタバレ》 制作の志の高さだけで、存在の意義は十分にある作品。ただし、ほかのテーマでは出てこないような、この作品だからこそのポイントの部分が、今ひとつ強調されずに、ほかの要素と一緒にすーっと流されている感がある。だんだんと壊れていく夫人とか、名前を出してもいいかと頼みに来る友人とか、仕事を干される描写とか。●とはいいながら、ラスト10分の公聴会のシーン、やはりこれは凄い。全体のごちゃごちゃした雰囲気、重いシャッター音やうるさい木槌音の挿入、段々とヒートアップする怒声、壇上の面々の居丈高で低劣な言動の表現。つまり、これが撮りたかったんだな。●で、それとは別に、こういうときのアネット・ベニング姐さん、あなたは素敵すぎです。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 12:59:55) 1878. 浪人街(1990) これだけのキャストなんだったら、もっといくらでも面白くなりそうなものなんだが・・・。すべてのシーンが、物語性のないその場限りのシーンであり、俳優陣の個性がまったく表現されていない。がっかり。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-17 01:59:44) 1879. 少林寺2 《ネタバレ》 前作とは内容的に関係なしということを知らずに見たので、最初の20分くらいは、一体何が起こっているのかと思ってしまいました。しかし、それにしても最後まで騒がしかった・・・幼稚園か小学校低学年クラスにでも放り込まれた気分でした。クライマックスの12分間のてんこ盛りアクションシーンに3点。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-15 22:19:31) 1880. サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 デンゼルとトラボルタの個人技による会話の応酬だけでそこそこ楽しめるので、その点でオリジナルより上。しかし、しつこいくらいの細かいカット割やコマ送りは、何でそうする必要があったのか分からないし、終始目障り。あと、デンゼルの収賄の告白、あれは私は実際にもデンゼルはシロであり、ただ人質を殺さないためにあえてその場を取り繕ってでっち上げたものと思っていたのですが・・・。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-13 01:39:56)
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