みんなのシネマレビュー |
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1861. ベスト・キッド(1984) いやー、素直に興奮して感動しちゃいました。なんつっても、ダニエルさんの成長物語には最近のジャッキー映画が忘れちゃった、訓練積んで強くなる、ってところがしっかり描かれていて。マッチオ、実際の歳を知っちゃうと、ちょっと恐いよ、って感じでしたけれどね。映画館にはアメリカンスクールの団体さんが溢れていて、彼等の賑やかなノリがよくマッチした映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 23:00:30) 1862. ベイブ/都会へ行く 《ネタバレ》 架空の、作り物めいた都会の風景が絵本みたいで楽しくて、ベイブの活躍部分は少なくなってますが、群像ドラマとなって楽しませてくれます。都会に住み暮らす動物達の荒んだ心を、ベイブが癒してゆくという展開に心が和みますし。クライマックスのドタバタも昔懐かしい子供向け映画の趣。もっともラストは田舎暮らしがいちばんという、非常にクラシカルな結論に到達してしまって、幸せなラストではあるんだけれども、都会に生まれ育った身としては、ちょっと抵抗を感じなくもなかったです。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-25 22:51:45) 1863. ベイブ ネコ派な人間としては、この映画でのネコの扱いは納得できませんが(一応ナレーションで苦しいフォローをしてますが、全ての動物の中でネコだけが悪者扱いね)、ほわわわーんとしたベイブの姿にはやっぱり感動させられます。もっと牧歌的でゆったりとした映画かと思ってたら、ワリとさくさくと先に進んでいってしまったので、もう少しじっくり世界を味わわせて頂きたかったですね。映画を童話のように章分けしてゆくネズミ達の存在が秀逸でした。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-24 21:34:14) 1864. ベイビー・トーク こういうアイディアで始めた以上、きっちり赤ん坊の視点で描くべきなのに、なんとも中途半端なのが気になりました。ナレーションで赤ん坊の一人称という立場を取ってるクセに、赤ん坊が存在していないシーンが存在しちゃうのはねぇ・・・。シングルマザーの父親探しという物語は、なんだか予定調和ばかりな感じがしないでもなかったです。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-24 21:22:15) 1865. 赤ちゃんのおでかけ 何しろ赤ちゃんですから、主役のクセしてなーに考えてるんだかちっとも判らない存在ではありますが、その赤ちゃんに振り回される事になるおバカ達が悲惨で笑えました。設定的に、ちょっと「ベイビー・ハーマン&ロジャー・ラビット」を思い出しますけどね。公開時のタイトルは単に「赤ちゃんのおでかけ」だったワケで、大の男が劇場の窓口で「『赤ちゃんのおでかけ』一般一枚」って言うのは、ちょっと勇気が必要でした。6点(2003-12-24 21:13:16) 1866. ペイバック 《ネタバレ》 7万ドル返せ~!ってのは、やっぱり恥隠しなんでしょうねぇ。裏切られちゃってカッコ悪~、って。だから「復讐じゃなくって、あくまで当然の権利の主張しちゃってるんだからね、ボクちゃんってば」とゆー。まあ、そのせいで散々なメに遭うマフィア連中はたまったモンじゃありませんが。メルギブのオッサン臭が苦手な私ですが、この映画はヘンなドラマ引きずらずに、がしがしと動いてゆくんで気になりません。それに女王様な悪役のルーシー、007の悪役ボンドガールみたいで、カッコ良かったです。最後まで死なずに笑みを残して消えてしまうとこなんぞ、クール!ってカンジ。伏線堂々と張りすぎでオチ丸見えになっちゃってたのは、ちょっとマイナスでしたけど、ワリとバカ映画で楽しませていただきました。[映画館(字幕)] 7点(2003-12-24 15:17:18) 1867. プロムナイト(1980) この映画、そこそこ面白かったよーな記憶があるのですが。最初に子供が死んでしまうシーンが幻想的に描かれ、イヤな予感がじわじわ~、って感じに滲み出ていて。本題に入ると、まーよくあるギャースカ系ホラーになるんですけど。バケモノがばばーん!って感じじゃなくて、犯人は誰?タイプの映画ですが、少なくとも後年に作られた「ラストサマー」や「スクリーム2」あたりよりは納得のできる脚本でした。5点(2003-12-24 15:01:17) 1868. フロム・ダスク・ティル・ドーン 考えてみれば、銀行強盗が逃亡と殺戮の旅を繰り広げる先に、真っ当な警察との銃撃戦や人質との攻防ばかりがあるとは限りませんね。もしかすると、この映画のような事があるかもしれません、ってナイよ! まあグロでバカな映画で、あんまり好みじゃありませんが、つまらない訳ではなくって。それよりトム・サヴィーニ主演の別映画撮ってくれないかなぁ。見たいなぁ、「俺のガンが火を噴くぜぇ」みたいな映画。6点(2003-12-24 14:51:46) 1869. プロジェクトA子 「え~こちゃん!ガッコいこっ!」ってノリが大好き。全編バカ大爆発、パロディが元ネタを超えて跳躍してゆく快感。リアリズムを前提とした今の時代にはありえないアニメかもしれませんが、このくらいのパワーと破壊力があった方が、アニメらしくていいのにね、と思うのでした。『ガンダム』以降、どれだけのアニメが重力に引っ張られちゃった事やら。自分の中では数多の宮崎アニメより評価上だし・・・。アメリカ産な主題歌・挿入歌とBGMが大変豪華で、だけど部分部分を補う国産BGMが酷くチープなのが欠点ではあります。後のビデオシリーズは、あんまりデキがよろしくなくて、マシなのは『3』だけかな・・・。[映画館(邦画)] 9点(2003-12-24 14:36:34)(良:1票) 1870. プロジェクトA2/史上最大の標的 続編である以上、どうしても前作レベルを求めてしまうのですが、それは無理な注文、という感じですね。スケールが小さくなって、物語が入り組んだためにスキッとした印象に欠けてしまいます。アクションそのもののレベルがダウンしたとは思えませんけれど、アクションの存在が小道具化してしまったのは残念。6点(2003-12-24 14:25:06)(良:1票) 1871. プロジェクトA サイレント時代の映画のように、純粋にアクションの楽しさに溢れている、私にとってジャッキー映画の頂点なのですが、結果としてこの映画を超えるアクションを求められるようになってしまった訳で、ジャッキーにとっては忌まわしき存在かもしれません。ジャッキー映画がアクションのインフレ状態を起こす原因となった映画ですからねぇ(一時期はドラマ重視に転向しようとも試みていたのですが)。何はともあれ、サモ・ハン、ユン・ピョウも揃っての大作感、しっかりした舞台設定と物語に、香港映画のパワーを感じた映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2003-12-24 14:06:46) 1872. ブロークン・アロー 《ネタバレ》 えーと、サマンサ・マシスが華奢で色白過ぎて、とても国立公園の監視員には見えません。どう見てもインドア派なお嬢さん。さて、この頃大量に作られたこのタイプの映画、どうしてもどうせ最後は主役が悪いヤツやっつけてヒロインとめでたしめでたしなんでしょ?と思っちゃうワケなんですけど、実際その通りなので、意外性なし。しかも、仕掛けが大きくなると、どうも「たまたま、運良く」という展開が多くなってしまうのが厳しいです。元祖ジョン・マクレーンは世界一運が悪い男だったのに、その後登場する英雄達はみんな運が良すぎ。[映画館(字幕)] 5点(2003-12-24 13:43:35)(笑:1票) 1873. ブロークダウン・パレス これって、別にタイだからって事じゃなくて、逆にアメリカでも起こり得る事ですよね。つーか、アメリカ人は自国の物騒さ加減を、それでも他国よりゃマシ、と思ってるのかなぁ? ヒロインを襲う悲劇は、異国・異文化ゆえの悲劇ではなく、自身の軽率な行動にあるのに、なーんか民主主義が通用しない世界の人達のせい、みたいな感じなのがひっかかります。異文化の価値観の違いをハナっから否定するところから始まってるよーな映画で、グローバリズムの欠如は如何ともし難いのでした。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-24 12:11:50) 1874. フレンチ・コネクション2 前作も知らない状態で中学時代に見たのですが、中盤のどろどろな展開には、すっかり鬱入りました。ジーン・ハックマンのアクの強さは、当時ちょっと苦手で、それでもクライマックスにはエキサイトした記憶があります。前作をテレビで見たのはかなり後。話がどうも頭の中で上手く組み立てられず、「1」と「2」を併せて見直すべし、というのが今後の課題かな、って思います。6点(2003-12-24 12:04:00) 1875. フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 クリスマス・イブの日の午前中から、こーゆー映画のレビューしてる時点で自分のダメさが身に染みる私・・・。さてさて!気を取り直してっ! 結構期待してたんですけれど(ホラー嫌い、って言ってるクセに)、結局「13金」+「エルム」そのまんま、でした。出だしこそ、うわーい、この感じ!両シリーズのイメージそのまんま!って喜んでたんですけれど、ヌルさユルさまでそのまんまじゃねぇ・・・。しかもフレディとジェイソンの対決が主軸なだけに、主人公達も犠牲者もちっとも目立たなくって、印象残らなさ過ぎ。起きても地獄、寝ても地獄とゆー、悪夢の永久運動状態を期待したのですが、うろうろ~としてるジェイソンにサスペンスを求めるのは酷でした。相反する弱点、火と水というのは、元設定からしてそうなので、なるほど~、と感心しましたけれど。次はチャッキーやブギーマンも参加させてね。[映画館(字幕)] 5点(2003-12-24 11:51:02) 1876. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 光を駆使したダグラス・トランブルのお仕事が非常に気持ちいい、渋い映画でした。この映画が後の映画やマンガ、ゲームに与えた影響は計り知れませんね(と言いつつ、実は初めて見たのが、この最終版)。後にビデオで見た完全版よりも渋味が多くて、好きです。デッカードをレプリカントとした事で、映画そのもののニュアンスが変化した感じがありますが、無機的な世界でのデジタルの悲しみが、より強調されて。そもそも、何演じても同じだ~、って感じのハリソン・フォードの演技自体、レプリカント向きですしねぇ。[映画館(字幕)] 9点(2003-12-24 11:31:03) 1877. ブレーキ・ダウン カート・ラッセルが強くないトコがちょっとイメージ違いな感じがしてしまいます。もう少し「あー、それじゃしょーがないな」って役者の方が合ってたんじゃないかな、って。たとえばマーチン・ショートとか(それじゃコメディか・・・)。こういうイライラ系じらしの多いサスペンスは苦手ですけど、反撃に移る気持ち良さはあるので、まだ救われてます。悪人にも普通に家族がいたりして、田舎の風景と共にちょっとのどかさを感じてしまったり。6点(2003-12-24 11:16:16)(良:1票) 1878. ブレインストーム 映画館が上映サイズを間違えて、最初の8分くらいビスタサイズで見るハメになった思い出深い映画。ただでさえスタンダードと70ミリを行ったり来たりする映画だってゆーのに、更にもう1サイズ追加で見せられて、ナニヲヤッテイルノ状態。それはともかく、映画はVRのハシリみたいな話で楽しめました。記憶を追体験する装置、そんなモノがあったら確かにあのオッチャンみたいにイケナイ事に使いそーな気もしないではないですけど(つーか、エンドレスって、オッチャン、そこまでしたいか?)。死後の世界でいきなり宗教映画風になりましたけれど、ヴィジュアルで勝負!なダグラス・トランブルの心意気は買いたいですね。6点(2003-12-24 00:50:10) 1879. ブルース・ブラザース2000 前作にあったキレは全くなく、意図しない哀愁が滲んでしまっているような映画です。不調続きのジョン・ランディス演出には、自信のなさが見て取れてしまうような状態。本当にそのセットでいいの?本当にその演出でいいの?そんな思いが、映画を観ている間、たびたび出てきてしまいました。ときどき一瞬だけ、前作の空気を再現し、そこには感動してしまうのですが、それは本当に一瞬で消え去っていってしまいます。エルウッドは黙っていればエルウッドに戻れるのに、今回は主役ということで喋りっ放し。私の中ではエルウッドじゃなく、ダン・エイクロイドでしかなくなってしまうんですよね。冒頭で来ないジェイクを延々待つエルウッドはエルウッドだったのに。続編なのだから、せめて前作のキャラクターが活き活きと再登場してくれれば、再会の楽しさに溢れるんですけれど、みんな一様に、時の流れを感じさせる残酷さを味わわせてくれちゃいます。皮肉な事に余計に前作を伝説化してしまった続編でした。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-24 00:36:18)(良:1票) 1880. フル・モンティ 《ネタバレ》 ダメな人間が一生懸命な映画って大好きです。金集めのために男性ストリップっていう発想がおバカなんですけれど、あくまで切実で真剣なところが笑いと涙を誘います。実のところ、このエンディングの後も、彼らに必ずしも具体的な希望があるという訳ではないのですが、あくまで前向き。イギリスの風景に溶け込んで、妙に存在感のある男達が、羞恥心や常識の枠と葛藤しながら1つになってゆく姿は、可笑しさと哀しさ、そして温かさに溢れていて、見終わって満ち足りた気分になれました。[映画館(字幕)] 8点(2003-12-24 00:22:35)
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