みんなのシネマレビュー |
|
1961. 茄子 アンダルシアの夏 見どころがたくさんあった。自転車の疾走シーンのスピード感、南スペインの美術表現、ゴール間際のアニメ的演出、兄に好きな女性を取られた大人の失恋、そしてレースに優勝した日が兄たちの結婚式というめぐり合わせ…。生まれ育った土地を離れて暮らしている者にとって、故郷はいろんな意味を持つ存在になる。人生の一部がひとつの塊としてそこにある。つかの間、高台から故郷の街の灯を眺めると、未来ではなく自分が歩んだ過去に想いが巡る。そして、明日もレースは続く。主人公本人より、観ているこちらがより感傷的になってしまう見事な短編でした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-10-20 01:31:35) 1962. デス・プルーフ in グラインドハウス なだらかな坂をゆっくり上って行くゴンドラ。その長いイントロの先には長さに比例した壮絶な急降下。これはとんでもない絶叫型アトラクション。なんでお前たちはブレーキを踏んで停まらないんだ? 久しぶりに大声で笑った快作でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-20 01:02:00) 1963. となりのトトロ 《ネタバレ》 それまでの作品とはガラっとテーマを変えて、宮崎監督が違う側面を見せた作品でした。見せつけられたと言う方が正しいか…。昭和の30年代に、地方や田舎で子供をやっていた人には堪えられない鑑賞ポイントを持った映画でしょう。私はサツキちゃんが、靴をはいたまま膝立ちして家の中に入ってくるシーンにやられました。ラストには猫バスを使って、動感を感動へ繋ぐ宮崎アニメらしい演出も用意されていてとても楽しめました。[映画館(邦画)] 9点(2008-10-20 00:50:41) 1964. 天空の城ラピュタ 公開当時、宮崎氏は、単純に心躍る冒険活劇を作りたかったと言ってました。重たいテーマを背負った「ナウシカ」で疲れた反動のようなことも言っていたような。確かにその通りの内容で楽しみましたが、やたらと人が死んで行くシーンが目に付いて私にはそれ以前の宮崎アニメと比べて違和感が先行した。例えばカリオストロ伯爵ひとりを殺すために随分と気を遣っていたものね。世間の評価を見ると、宮崎作品はこういうシンプルなものの方がウケが良いようだけど、「ナウシカ」にリアルタイムで感動した私にはさほどでもない印象でした。口当たりは悪くないが「ナウシカ」や「トトロ」などから強く感じる、宮崎氏特有の屈折したパワーを感じない作品です。ドーラを除外すると、登場人物の造形が表面的に体裁を整えている程度だからだと思う。[映画館(邦画)] 8点(2008-10-20 00:45:10) 1965. 風の谷のナウシカ 宮崎アニメのオリジナル劇場長編の第一作にして最高傑作と位置づけている。扱っているテーマはもの凄く巨大だが、設定・ストーリー・キャラクターといった映画の構成要素を緻密に絡ませ、納得のできるエンディングまで描ききる力技は、宮崎監督の当時の制作に対する熱意と意欲を如実に物語る。おおばばさまの「その者、青き衣を纏いて金色の野に…」というシーンでは大泣きした。興行的には「魔女の宅急便」を境に宮崎アニメはブレークすることになるが、作品的には「カリオストロ」から「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」までが抜けていると思う。[映画館(邦画)] 10点(2008-10-20 00:39:14)(良:3票) 1966. ルパン三世 カリオストロの城 たぶん一番たくさん繰り返し観た映画がこれ。ほとんどの台詞を暗記しているくらい。当時、制作期間は随分と短かったらしいが、さすがにルパンを動かすのはお手のものという手腕が見て取れる。自分の中でのルパンと仲間のキャラクターは最初のテレビシリーズがオリジナルで、それ以降のシリーズは馴れ合い過ぎが鼻について仕方ないのだが、この映画にはそういう不満は一切ない。見事に役割分担されたキャラクターがそれぞれの見せ場を持っている。ナウシカに10点を付けているので、限りなく10点に近い9点。[地上波(邦画)] 9点(2008-10-20 00:33:44) 1967. クローズZERO オツムを使わない腕力系青春映画。授業風景なし(笑)。その程度の低さたるや潔し。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-10-19 08:31:30) 1968. 消えた天使 《ネタバレ》 性犯罪は再犯率が高い。これは厳然とした事実。暴力的な保護監察で再犯が防げるのなら、それもアリなのだろう。しかし、それでも再犯が起こる。性犯罪者をネットで公開するというような、日本の常識ではありえない法律があっても、性犯罪者は逞しい。さらに、誰もが性犯罪を犯す因子を持ち合わせていることをリチャード・ギアの行き過ぎ観察が分かりやすく見せてくれる。この事件は解決したけど、ホントは何も解決していない。 ミュージシャンが映画俳優とは全く違ったオーラを放っていたことに妙に感心しました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-19 08:12:19)《改行有》 1969. デビルマン 手を変え、品を変え。糞映画レビューのバリエーションを学びますね。 この監督は初期の頃に日活ロマンポルノで話題作を撮っていたので(その意味では金子修介氏もそうですよ)、少しは期待しました。彼も年代的には、原作に影響を受けた一人のはずなのです。今作を最後にお亡くなりになられましたが、どのような体調・心理状態で制作されていたのか…。[DVD(邦画)] 1点(2008-10-06 03:26:24)《改行有》 1970. エイリアンVS. プレデター 「エイリアン」「エイリアン2」という2大傑作と「プレデター」では、映画の格が違うだろー。なのにエイリアンはやられ役かい!? と言いたい「エイリアン」ファンです。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-06 02:50:48)(笑:1票) 1971. 白いカラス 《ネタバレ》 差別がテーマだとしたら、それはあまり前面に出てきておらず、ニコール・キッドマンと元夫の関係もそれに絡んでおらず消化不足感あり。この邦題、ひどくないか?[DVD(字幕)] 4点(2008-10-06 02:23:22) 1972. HERO(2002) 《ネタバレ》 初見より評価があがりました。私はワイヤーアクションが嫌いですが、CGに慣らされた目には多くのアクションを役者の身体能力を活かした「撮影」で対応していることに好感を覚えました。単調になりがちな対決(というより演武)シーンに、背景や色調でメリハリを付ける。その演出自体はストーリーに何ら関係が無いけれど、これは「中国歴史おとぎ話絵巻」。絵本を楽しむように観るという意味で楽しめる。弓矢以外では主に自然の表現に使われているCGは、爆発やビルの崩壊などに使われるより効果的だと思いました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-06 02:05:16) 1973. H[エイチ] 韓国発・猟奇連続殺人刑事ものサスペンス。全体に古くさい感じがしました。日本の刑事ものの20年前を観ているような印象。主人公のお姉さんの表情がずーっと険しくて、皺になるんじゃないかと心配しました。[DVD(字幕)] 4点(2008-10-06 01:43:18) 1974. 渋谷怪談 たまたま、出演している女優のうちの二人と仕事関係で話したことがあったので最後まで観たけれど、内容は最低に近い。[CS・衛星(邦画)] 2点(2008-10-06 01:27:56) 1975. 殺人の追憶 評価高いですね。緊張感を持って展開するストーリーは悪くなかったですが、自分は韓国の田舎の風情や文化の違いを味わっていた感がありました。登場人物はニッポン人と似たような顔をしてますが、やっぱり外国ですね。[DVD(字幕)] 6点(2008-10-06 01:15:30) 1976. デビル(1997) 悪くない映画なんだけど、なにかもうひとつ盛り上がらず入り込めなかった。IRAのことがまったく身近じゃないからだろうか…。[DVD(字幕)] 4点(2008-10-06 01:01:47) 1977. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ こーいう映画だったのか。友情のお話ですね。公開当時からすごく評価されていたけれど、その時に見逃した為に最近まで観る機会がなかった。こういう作品は一度見逃すと、上映時間が長いこともあって、なかなか正対する気力が興らなかった。観始めると長さは気にならなかったです。おとなしい演技ではあるが、十分に持たせるデ・ニーロは流石です。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-06 00:55:35) 1978. 最後の恋、初めての恋 お姉さん役のシュー・ジンレイが良かったです。 撮影スタッフに知人がいて、その苦労話に感銘をうけたこともあって+1点。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-06 00:36:41)《改行有》 1979. 閉ざされた森 設定が複雑で、飛び交う人名とその顔が一致せず、ストーリーに付いて行けなくてイライラした。映画が製作者と観客のコミュニケーションなら、最悪の映画でしょう…。[CS・衛星(字幕)] 2点(2008-10-04 03:31:30) 1980. ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 内容は愉快なお話じゃないんだけど、気持ちの良い映画だった。これは監督の手腕ですね。土地や家族とのしがらみを断ち切ってしまえない若者の苦悩が深刻にならずに、優しく表現されていました。ディカプリオの知的障害児演技はすごかった。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-04 03:26:22)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS