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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 黒水仙(1947) 《ネタバレ》 1947年制作。ということを鑑みるに中々挑戦的な作品ではと感じます。 信仰と煩悩。このテーマをここまで直球に扱うものってそうそう見ないように思います。 テクニカラーが段々と使われるようになっていく時代、ただ単にカラーで撮ってみましたというだけでなく、 ドレスの色、口紅の色、肌の色、その色合いにちゃんと意味を持たせて効果的に使っているなというのがみて取れるわけです。 なのでもし本作がモノクロなら、こんなに鮮烈な印象としては残らなかったでしょう。 いずれにせよデボラ・カーとキャスリーン・バイロンのお二人が実に美しい。 美男美女が入り乱れちゃ揉め事が始まるのも無理はない。[インターネット(吹替)] 6点(2025-01-07 12:13:13)《改行有》 2. アラビアン・ナイト(1942) 《ネタバレ》 いま観るとセットの丸出し感とか背景のペインティングであるとかが目に付くんですけど、 1942年ですもんね。こんな異国滋養著溢れる作品をカラーで楽しめるのですから当時の観客はさぞ喜んだことでしょう。 髭を剃って女装して相手を次々気絶させるという典型的な喜劇やシェーラザードの妖艶かつ大胆な踊り、 終盤の一騎打ちなどが印象的でした。[インターネット(字幕)] 5点(2024-09-09 15:04:59)《改行有》 3. 銀座カンカン娘 《ネタバレ》 1949年の時点でこのようなミュージカルコメディが作られていたなんて。 ほのぼのとしていて、いま観ても十分に楽しいですよ。カンカン娘のメロディがいつのまでも耳に残ります。[インターネット(邦画)] 6点(2024-08-17 13:11:17)《改行有》 4. タバコ・ロード 《ネタバレ》 登場人物がえらくテンションの高い喜劇。はちゃめちゃな連中で、そりゃ困窮しちゃうよねと。 笑っていいのか、、いやそもそも笑えるのか、と一人考えながら観ておりました。 紳士のおかげで半年の猶予を与えられたけど、たぶん半年後は救貧農場に行ってるんだろうな、、。[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-05-11 15:40:21)《改行有》 5. ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー 《ネタバレ》 1942年製作ということで、時期的なこともありアメリカ賛美のミュージカル映画でありました。 いま観るとなんだか逆に新鮮といいますか、こういう時代もあったんだなと興味深かったです。 愛国ミュージカルですが、どれもなんだか明るく楽しくなりそうな曲調でそういったところがアメリカらしいなと思いました。 ジェームズ・M・コーハンという実在のミュージカル巨匠を描いたとのことで、全く知らなかったので調べてみましたが この方は同じ1942年に亡くなってるのですね。そのコーハンを演じたジェームズ・キャグニーも本作で初めて知り、 これまた調べてみると実に多彩な方だったんだなと。いろいろ勉強になります。 作品としてはテンポが良く、国威発揚を目的としながらも娯楽要素がしっかり詰まっていて楽しめます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-13 23:22:40)《改行有》 6. 黄金(1948) 《ネタバレ》 面白かったです。 主人公と、若いにいちゃんと、金鉱脈に詳しいおじちゃんの3人で金探しに出かけるわけですが、 まさに三者三様といった感じなんですよね。 主人公のおっさんは欲が深く、そして猜疑心が強い。 若いにいちゃんは良心や正義感が強い。 おじちゃんはとても博識でひょうひょうとしたキャラ。 二枚目のハンフリー・ボガートがそんな主人公を演じてるわけですが、このロクでもないキャラを見事に演じていて 本当に名優さんだなと感心。おじちゃん役のウォルター・ヒューストンも完璧。そりゃ賞とりますわ。 おじちゃんが最初に「金は魔物だ」と言ってましたが、採掘してそれを持ち始めるとだんだん疑心暗鬼になっていく様が 見てて辛い。心が貧しい人が財産持つとああなっちゃう。人の真理を描いてますねぇ。 ラストで大笑いするおじちゃん。10ヶ月の苦労が水の泡だから、自分ならあれはできないだろうなぁ。 でも、ああやって笑い飛ばせる人が、結局は幸せになれるのだろうな。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-31 15:24:30)《改行有》 7. 青い山脈(1949) 《ネタバレ》 60年代に作られた方を私も先に見ておりました。あちらの方が見やすかったなとは思うけど、 主題歌も含め、そのまま焼き直しだったのですね。ただ本作は49年制作ということで、 その当時の時代背景といいますか、そういうものに思いを馳せながら見ることができました。 新しい時代の幕開けであるとともに、それまでの封建的な風土も強くあり、 その狭間で生きている感じというのがよく伝わってきます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-12-19 17:38:58)(良:1票) 《改行有》 8. ミニヴァー夫人 《ネタバレ》 1942年制作ということで、何かと興味深い内容でありました。 夫人たちはなかなかいい暮らしをしているので、ひもじさみたいなものは微塵も感じません。 それどころか、夫人のショットはどれも女優を撮った時のキラキラした美しいショットにするものだから尚のことです。 地下室に逃げ込んでも、夫人は編み物、旦那はティータイムをしているのがかなり印象的。 さすかにその後爆撃がきつくなると一家で不安げにしてはいましたが。 戦時中ですが薔薇の品評会なんてのもしているし、こういうご時世でも風流な暮らしはやめないぞみたいな、 そういう意気地みたいなものなんでしょうか。 ドイツのパイロットのシーンはどきっとしましたが、彼は突然気絶するという謎の展開。 流石に終盤は戦争の悲劇らしい悲劇を謳いあげてましたが、牧師さんの演説はやはり1942年というだけありますね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-28 17:02:23)《改行有》 9. イースター・パレード 《ネタバレ》 穏やかで平和なミュージカル映画。そしてエンターテインメントに忠実。 歌そのものは正直あまり印象にないんですけど、いいなと思ったシーンは2つあって、 一つはタップダンスのシーン。それからもう一つはアステアさんのスローモーションのシーンですね。 色合いも鮮やかでより鮮烈でした。1948年であのテクはすごいですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-01 19:06:20)《改行有》 10. 壮烈第七騎兵隊 《ネタバレ》 1941年にこんなエンターテインメント大作を作ってるなんて、アメリカはすごいですね。 西部劇的アクションからロミオとジュリエット的ロマンスまで詰め込まれた娯楽作品に仕上がってる。 前半は学校、後半は将軍としての戦いで、前後半でだいぶ趣が違います。 最初の軽いタッチ、コメディっぽいノリから、まさかああいうラストになるとは予想していなかったです。 カスターさんも、薄ヒゲを生やしてからは途端に貫禄が出てより色っぽくなってましたね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-14 00:18:43)《改行有》 11. わが青春に悔なし 《ネタバレ》 言論弾圧からの解放、自由への希求、そういったテーマですけど、なんだかこの作品そのものがのびのびしてないんですよね。 やっぱり1946年だから、占領下にあった映画づくりというのはこういうテーマで作るようにとの要求下にあったのでしょう。 時折はっとさせるショットはあるものの、残念ながら堅苦しいだけで黒澤さんの良さは出ておりません。 ブルじゃあ時代のお嬢さん時の顔と、農民になった時の顔の変化などは素晴らしかったです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-05-02 20:27:13)《改行有》 12. 誰が為に鐘は鳴る 《ネタバレ》 1943年に、こんなアクション娯楽作品を作るだなんて、ハリウッドはすごいですねぇ。 クライマックスのドンパチや橋爆破シーンなど、なかなか頑張ってます。 ただ、銃で撃たれた時の演者達の演技がいまいちで、なんというか撃たれた感がないんですよね。急に眠っちゃったみたいな(笑)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-21 21:15:16)《改行有》 13. 赤い靴(1948) 《ネタバレ》 最初のキャスト&スタッフが絵画で出てきたもんだから、「お、これはちょっと新鮮な映画だな」なんて思って観ておりました。 序盤から中盤まではパッとしませんが、バレエ劇のシーンは圧巻。恐れ入りました。 劇中の色の鮮やかさ、そして何と言っても多彩な映像表現。当時としては、相当新鋭な試みだったのではないでしょうか。 バレエを取るか、彼を取るか、、、。悩ましい女の選択ってやつでしょうか。 レルモントフ団長のブルジョアダンディな感じがすごく好きです。 私、バレエの知識は全然ありませんが、バレエというのは重力の縛りから解き放とうとする踊りなのかなって思いました。 みんなに等しく1Gの重力がかかってるのに、ダンサーだけは0.2Gぐらいになってるみたいな。 もう一度言います。レルモントフ団長の渋くて冷徹なおじさま感が好きです。[地上波(字幕)] 8点(2016-12-30 20:25:17)《改行有》 14. ヒット・パレード 《ネタバレ》 「聴いてるだけでも楽しい」作品。音楽ってやっぱりいいものですね。 いろんな民族、それぞれの人種によって、奏でる音楽のスタイルが変わってくる。 今のようにごった煮になる前の、それぞれの音楽にそれぞれの色があった時代。 新たなスタイルとの出会いの素晴らしさを見事に描いております。 コメディ映画としても面白く、やたらと女性下手の教授のキャラもやはり古き良き時代の人という感じがします。[地上波(字幕)] 7点(2016-11-15 22:16:25)《改行有》 15. 晩春 《ネタバレ》 嫁に行きたくないファザコン娘と嫁に行かせようとする父のお話。 本当にただそれだけなんですけど、そういうシンプルな内容がまたいいのかもしれませんね。 ラストの、りんごを剥きながら寂しそうにしてる父の姿。 親としての複雑な気持ちが表れていました。[地上波(邦画)] 6点(2016-09-20 21:54:39)《改行有》 16. ガス燈(1944) 《ネタバレ》 1944年。戦時中にこんなサスペンス映画を作ってるだなんてアメリカはすごいですねぇ。 モノクロ映画の良さが存分に出た画作りでした。そしてイングリッド・バーグマンの美しさに見とれておりました。 純粋で性格の良い、当時の女性でしたら、こんな強引な言いくるめで洗脳していくのもアリだったのかなと。 今だともっと過激に見せていくんだろうけど、時代もあって全体的に上品。それがまた良いです。[地上波(字幕)] 6点(2016-09-05 21:29:56)《改行有》 17. 赤い河 《ネタバレ》 西部開拓時代がとういうものだったのかというのが、本作を見て手に取るようにわかりました。 その当時のアメリカの人たちがどんな風に生き抜いていたのか、等身大で理解できる。 開拓時代だから、今みたいに整備された社会でなく、どのように道徳を養い生か死かを選択し、 思慕を育み仕事を全うするのか、生きざまの中でそういうことが培われれ集団が形成されているのだなぁと。 そしてこういう世界だと、師弟関係や恋愛など、すべてがプリミティブな感じがするんですよね。 あの女性とのやりとりとか、こういう環境だからこその愛が芽生える。当時の人は深い恋愛していたのだなと思索致します。 まぁなんにせよ、厳しい時代だけどもやはり古き良き時代です。[地上波(字幕)] 7点(2016-07-24 21:20:26)《改行有》 18. 若草物語(1949) 《ネタバレ》 1949年の作品なんですねぇ。家とか、自然の中とかが完全にセットそのもので、遠景は絵丸出しなんですけど、そういう映画的世界観が逆に今見ると新鮮で魅力的だったりします。4人の姉妹の生き生きとした演技、そしてキュートさ、それ自体も魅力溢れているとは思うが、ストーリーそれ自体にはさほど面白味を感じず、、、。なんか一つ一つのエピソードがパッパッと出てくるだけで深みがないように思う。特に恋愛に関してほとんど描写がないままに思いを寄せてるという感じ。でも、ささいな出来事の数々や彼女達の初々しさはいかにも自伝的という感じでそれ自体は悪くはない。[地上波(吹替)] 5点(2013-04-21 23:44:56) 19. キャット・ピープルの呪い 《ネタバレ》 キャット・ピープルの「呪い」っていうような感じの作品ではないですよね。そんなおどろおどろしいものではなく、もっと幻想的な雰囲気の作品です。巨匠ロバート・ワイズ監督の初期作品ということで、巨匠は最初からすでに光り輝くものを持っているんだな~と感じさせられます。白黒映画なんですけど、印象的なのは庭や森のファンタジックな映像美です。それは言うならば、少女の目から通してみた森の世界。美しい幽霊が出てくるのに相応しいヴィジュアル。ストーリー的にはそうたいした事はないのですが、古典映画の良さが光る作品です。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-09 20:52:28)(良:1票) 20. 肉体の悪魔(1947) 《ネタバレ》 原作は読んだ事ないですけど、なんとなくロミオとジェリエットを思い出しました。主人公のフランソワ君の遠くを見つめるようなぼぅっとした表情がいいですね。下の方が言う様に、もう少し少年ぽい感じが出て二人の立場の違いみたいものが色濃く出ているとさらによかったかもしれません。冒頭、鏡を見つめながら回想へと入っていくシーン、教会の鐘の音と相まってなんとも幻想的な雰囲気を出してます。そこからほぼ全編と続くこの回想の幻想的な雰囲気は、決して嫌いじゃありません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-15 22:05:36)
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