みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 真昼の決闘 《ネタバレ》 一般的な西部劇の型を外した意欲作、といったところでしょうか。 当時の観客がどう思ったのかは知りませんが、1952年の時点で このような内容の作品を作るというのは実にセンセーショナルではないかしら。 本作のゲイリー・クーパーはだいぶおじいちゃんに見え、若いの4人も相手に 大丈夫かと心配になりましたが、そのおじいちゃんに簡単にやられるさらに弱っちい奴らでしたね。[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-13 17:14:18)《改行有》 2. 男なら夢をみろ 《ネタバレ》 離れ離れになった兄弟。片方は刑事に育てられ学生に、片方はヤクザ。 3年後再び会った時には検察庁幹部になってるわけで、ヤクザと兄と妹の由紀の三人で会食するシーンはおおらかな時代を感じさせますね。 最初から住む世界が違う、叶わぬ恋、交わるべきでないとわかっているからこそ自ら引く行為というのは情があって良いです。 ドンパチシーンになると、途端に影の世界に入ってアメリカのマフィア映画らしい画作りになるのがみていて楽しかった。[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-02 15:30:13)《改行有》 3. 吸血怪獣ヒルゴンの猛襲 《ネタバレ》 沼に住んでる吸血怪獣ヒルゴンが人々を襲うというお話ですが、吸盤がやたらとでかいんで、 ヒルというよりはタコっぽいなぁなんて思いながら見てました。 モノクロで画質も悪いのでまだなんとか見れてますが、それでもヒルゴンの素材は ビニールっぽいもので中に人が入ってんだなというのがわかります。 古い映画なので大目にみたい気持ちもあるのですが、お話もさほど面白くなかったので3点にしときます。[インターネット(字幕)] 3点(2025-01-14 09:14:05)《改行有》 4. 遊星よりの物体X 《ネタバレ》 リメイクがオリジナルを上回ることはほとんどないように思いますが、本作の場合は例外で、カーペンター版の方が面白かったですね。 宇宙人も、地球外生命というよりはいわばフランケンシュタインで、岩つい人間が暴れてるみたいなヴィジュアル。 ただ1951年ですからね。SFホラーというジャンルの先駆けのような作品だとも思えるし、 フランケンが一気に燃え上がったり、電気攻撃を受けたりするシーンは当時の人にはなかなか刺激的に映ったんじゃないかな。 サイエンス的説明がやたら凝ってるのも、真摯な態度で好感が持てます。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-07 11:20:24)《改行有》 5. 東京のバスガール 《ネタバレ》 ストーリー自体はお世辞にも面白いとは言い難いんですが、バスガールの美しい歌声、「発射オーライ、明るく〜明るく〜」って、 いつの間にか自分も歌いたくなるようなメロディと歌詞。そして50年代の東京の街並みですね。 映画というよりは資料映像みたいな感覚で見ちゃいました。 自転車二人組のシーンはチャップリン喜劇みたいな雰囲気出てましたね。[インターネット(邦画)] 5点(2024-07-18 13:09:36)《改行有》 6. 地獄へつゞく部屋 《ネタバレ》 お屋敷の風貌が、なんだか旧帝国ホテル風と言いますか、フランク・ロイド・ライトっぽくていいなぁなんて思いながら観てたんですが、 それに対して生首であったりラストの髑髏であったりの作り物の作り物感のすごいことすごいこと(笑)。 女性陣は絶叫してますが、いや作り物って分かるやんなんて思っちゃいました。 このお屋敷で一晩過ごせたら百万ドルといういわばワンシチュエーションスリラーで、 50年代にすでにそういうのが作られてたんだなとその先進性は買いたいです。[インターネット(字幕)] 4点(2024-07-17 13:43:51)《改行有》 7. 金星ロケット発進す 《ネタバレ》 1959年製作、東ドイツ&ポーランドによるSF映画。いやぁ実に興味深いですねぇ。 今でこそ金星は灼熱の死の星であることがわかっていますが、分厚い大気に覆われていて地表が見えないので 想像力が掻き立てられ、1960年代ぐらいまでは金星には金星人の都市があるんだとか太古の地球に似ていて恐竜みたいなのがいるんだとか 真面目に考えられていたんですね。ソ連の探査機が70年に史上初めて軟着陸に成功して イマジネーションを自由に行える場としては終わりを迎えますが、本作のように50年代にはこういうSF作品が作られておりました。 本作では舞台が1985年とのことで、印象深いのは人種多様性が担保されてると言う点。 ヒロインは日本人が務めていて、なかなか先進的だなと感じました。これは本作の結末、つまり金星文明が地球を攻撃しようしているうちに 自国の武器で全滅した様を教訓に自分たちは平和に行こうぜというメッセージと繋がっております。 クルーを複数名失い、謙虚なラストを迎えるのもまた興味深く、50年代にこんな作品が作られてたんだなぁと感心いたしました。 金星の荒涼とした風景が印象的でした。[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-14 11:40:31)(良:2票) 《改行有》 8. ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 う〜ん、ゴジラであったりミニチュアであったりが、なんとも言えないローパジェット感なんですよね。 ここが前作との違い。特にゴジラとアンギラスの戦いのシーンは、なぜ早送りみたいな演出しちゃうんだろう。[インターネット(邦画)] 5点(2024-06-09 15:26:57)《改行有》 9. 白夫人の妖恋 《ネタバレ》 1956年に、中国を舞台にした特撮邦画があったのだなぁと興味深く拝見しました。 ストーリーそのものはそこまで面白かったわけではないのですが、白蛇さんの一途過ぎる想いが印象的でした。 日本初のブルーバック合成が行われたらしく、当時の観客たちはどんなふうに見ていたのだろうっと思いを馳せました。 今はなきロストテクノロジーとも言える模型を使った豪雨シーンなども見どころ。[インターネット(邦画)] 5点(2022-08-13 16:07:58)《改行有》 10. 女吸血鬼 《ネタバレ》 う〜ん、まさに珍作でしたねぇ。 本当に訳のわからない展開で、とりあえず吸血鬼や狼男や天草四郎など いろんな要素を一つの鍋に入れてぐつぐつ煮込んだらなんかこんなん出来ました、みたいな。 一つの映画としてのまとまりや整合性は感じられません。 女吸血鬼というタイトルも謎で、別に女性は吸血鬼になったりしません。 よかった点を絞り出してみるとすれば、吸血鬼のおっちゃんの妖しい魅力、 そしてモノクロとはいえある種のヌードを見せている点も当時はそれなりに刺激的だったのではないでしょうか。 よくいえば自由奔放、客観的にいえばヘンテコで支離滅裂な映画です。[インターネット(邦画)] 4点(2021-06-25 17:06:40)《改行有》 11. 七年目の浮気 《ネタバレ》 本作を見て、マリリン・モンローって本当にチャーミングな女性だったんだなぁと再認識致しました。 この全身真っ白のドレスが実に印象的。マリリンといえばやはり有名なのは地下鉄からの風でスカートがふわ〜てなるシーンですよね。 今見ればそんな刺激的でもなんでもありませんが当時の殿方はドキドキしたんだろうなぁと思いました。 リチャードが、不安からくる妄想を繰り広げるんですが、それがいちいち面白い。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-25 19:18:29)《改行有》 12. 第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 これはなかなか面白かったです。舞台劇らしく閉じた環境での人間模様をコミカルに描く。 さすがはビリー・ワイルダー。収容所では娯楽が何もないですから、音楽は最高の楽しみの一つなんだろうなぁと。 みんなで賑やかに歌い上げたり行進したりするシーンはとても印象的でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-26 14:11:21)《改行有》 13. 東京暮色 《ネタバレ》 小津さんの映画では珍しく、ちょっと暗い作品です。 いや、話としては暗いんだけど、それを努めて暗くなりすぎないように仕上げております。 その辺がやはり小津さんらしいです。列車の中で待つ母の心情が切ないです。そして母に言いよる原節子の表情が巧い。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-17 17:25:42)《改行有》 14. 王様と私(1956) 《ネタバレ》 なんだかんだで面白かったです。 シャム王という難しい役柄を見事に演じ切ったユル・ブリンナーと、愛情深い先生役がどハマりしてた デボラ・カー。 ミュージカルリメイクということで、演者達も正面むいて演じてるような、いわば舞台を撮影してるような感じで それはそれで当時としては真新しいものだったのかもしれませんね。 今こうして観ると、いわゆるその当時の西洋人が考えるアジア人の世界、みたいななんとも言えない独特なものがありまして、 特に後半見せてくれるミュージカル劇ですね、あれはまさにそういうもので、それが実に興味深かったなぁと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-03 18:21:38)(良:1票) 《改行有》 15. 二十四時間の情事 《ネタバレ》 序盤のなかなかのショッキング映像にしろ、50年代でよくもまぁ作れたもんだなと感心しましたけど、 後半からは、フランス映画らしい観念的な難しさがあって、なかなか理解が追いつかなかったです。 フランスの田舎町と、その当時のレトロな広島の風景を交互に見せるシーンはなんとも言えない不思議な感覚に陥りました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-03 18:09:38)《改行有》 16. 去り行く男 《ネタバレ》 西部劇の皮を被ったメロドラマというのは言い得て妙ですね(笑)。 配役がとても良いです。優男らしい顔のグレン・フォード。気のいい顔のアーネスト・ボーグナイン。 怒り顔のロッド・スタイガー。キャラに合ってる。 そんなわけで面白かったことは面白かったです。モテ男はつらいよ、てな感じですね。 そんなラストでいいのかとも思いますが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-24 19:04:36)《改行有》 17. ジャイアンツ 《ネタバレ》 良くも悪くも大味な映画だなと思いました。 一つの家族を通して、アメリカそのものをぎゅっと詰め込んだ感じ。 時代を考えると、偏見というものに真正面から取り組んだ内容は良かったと思います。 デェームズ・ディーンの遺作ということでして、彼の役柄や最期を考えるとなんだか切ないです。 老けメイクもありますが、とても24歳とは思えない。おじちゃん役を演じていて、素晴らしい役者さんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-18 15:45:35)《改行有》 18. 決断の3時10分 《ネタバレ》 西部劇らしい派手さはあまりありませんが、密室劇、心理戦ですね。 そしてダンの心の葛藤。そう言うものがストーリーの主軸となってる。 見た目がね、悪党側のおっちゃんの方が人良さそうな顔してて、 ダンの方が悪人顔だよななんて思って観てたんですが、いや〜まさかああいうラスト展開で来るとは。 ええ奴やん。ちょっと唐突な感じもするが、なぜか許せてしまう。 嫁はんの見送りとフランキー・レイン流されたら許しちゃう。ああずるい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 21:56:18)(良:1票) 《改行有》 19. 大砂塵 《ネタバレ》 なかなか見ごたえのある作品でした。 ジャンルとしては西部劇、かつ1950年代の作品ですが、女同士の戦い、ストロングウーマンというかなり異色の内容。 少年を匿い、一人でピアノを弾いてるシーンから処刑場から逃れるシーンまでが特に印象深かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-25 20:15:02)《改行有》 20. 幕末太陽傳 《ネタバレ》 初めて観ましたが、映像的にはものすごく凝っていて時代的な再現も素晴らしいと思うのだけれど、 感覚的にはすごくポップで新鮮な時代劇だなと感じました。出演者の面々を見てもそうなんだろうなと。 テンポが早くみんな早口で、ぜんぜん飽きさせない。そして全体的に画がカッコイイです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-10-31 19:46:28)(良:1票) 《改行有》
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