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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  脱出(1944) 《ネタバレ》 ローレン・バコールの登場シーンの格好良さ。 「Anybody got a match?」というオフの声、既に咥え煙草で扉に寄りかかるバコール。 ハンフリー・ボガートが投げたマッチ箱を乱暴に受け取り、ボガートに一瞥くれて煙草に火をつける。 火の消えたマッチを後ろにぽいと投げ捨て「Thanks」と捨て台詞。 煙を吐き出し、マッチ箱をボガートにぽいと投げ返し消えていく。 これが映画の粋だ。かっこいい。痺れる。 この後も幾度となくボガートはバコールの煙草の火を付けてやるのだが、一度立場が逆転する。 客が払うべき金を踏み倒そうとしたことに気付いたボガートは、その客に詰め寄る。 その時に隣にいたバコールは、ボガートが煙草を口に咥えるか咥えないかの瞬間に、 それはその行動を読んでいたかの如く、マッチに火を付け、ボガートの顔前に出すのだ。 この行動の俊敏さ。かっこいい。 この映画の登場人物たちは皆活き活きとしている。もうそれだけでいい。 最後のバコールの腰振りダンス、ボガートに腕を掴まれた時の笑顔。泣ける。 そしてその後ろを鞄を持ったウォルター・ブレナンが、こちらもちょいとリズムを刻んでふたりに付いていく。 最高。[映画館(字幕)] 10点(2015-01-07 03:53:10)(良:1票) 《改行有》

2.  忘れじの面影(1948) 《ネタバレ》 リザは寝室を抜け出し、母がいるリビング前をぴょんぴょんとすり抜け、玄関を出る。 そしてステファンの部屋の扉のちょっと上の小窓をこっそりと開けて彼のピアノの音色を聴くのだ。 小窓から音と共に流れ出すささやかな風が彼女の髪の毛を揺らす時、 ああ、映画の美しさとはこういうことかと感じるだろう。 同構図による時間経過後の反復は、同意義である一方でそこには決定的な差異があって、 その差異こそがそのショットの狙いなわけだけど、そもそも反復される前の元のショット自体に なんだか強い力みたいのがあって、そこで先ず一発喰らわされて、 そして後に更にまた一発喰らわされるという、恐ろしい仕掛けだと熟思う。 この作品での同構図反復は、先ず、階段上からのリザひっかけの階段下を見た俯瞰ショット。 そこにステファンと別の女が帰って来て、ふたりが階段を上ってくるのにつけて、 徐々に軽くトラックバックしていき、リザはフレーム右端の壁にそっと隠れる。 二度目はそのワークそのままなのだが、リザがステファンと階段を上ってくるのだ。 最初にリザが隠れていた壁もしっかりとフレーム内に収めてはいるけれど、 そこはいい具合に暗闇になっていてこれが好い。 隠れて見ていることしか出来なくて泣いて帰ったリザが、 今はあの時自分が見た光景の様に、その憧れの男と一緒に階段を上っているという美しさだ。 あのときはこの暗い壁のところに隠れていたのだ。これが同構図反復の強さだと思う。 この映画はそのような流麗なカメラワークは勿論、あのアパート(特に階段)であったり、 冬の夜の遊園地であったりする完璧なまでの美術セットも素晴らしいだろう。 そして最後の扉前の合成の見事さったらないよね、って思った。 正に、忘れじの面影、素晴らしい邦題。[映画館(字幕)] 8点(2014-07-18 03:47:04)《改行有》

3.  過去を逃れて 《ネタバレ》 やっぱりジャック・ターナーは凄い。とにかく女優を綺麗に魅せる。 ファムファタール、ジェーン・グリアが綺麗過ぎて、息が詰まる。 ジェフがアンに打ち明ける回想明けで、 ジェフが車を降りてアンとのクロースアップのカットバックになるのだが、 このカットバックの秀逸さたるや唸る。 もうこの撮らえ方が、ああこのふたりは絶対に結ばれることなどないのだと思わせる。 ジェフとキャシーが初めて結ばれる夜、 ジェフが投げ出したタオルがランプシェードにぶつかり、 ランプシェードは倒れ、部屋は暗くなり、嵐で扉が開き、その扉に向ってトラックイン。 愛が交わるという素晴らしい演出だけでなく、ここがすべての破滅の始まりとも見える。 そしてラスト、アンは聾唖の少年に「ジェフは本当に彼女と逃げたの?」と尋ねる。 少年は戸惑い何も答えないが、アンの「そうなの?」という更なる問いかけに最後には軽く頷く。 そして彼女は去り、少年はジェフの名前が書かれた看板に、これで良かったろ?と挨拶するのだ。 つまり、アンに真実を告げれば彼女はジェフのことを想い、新たな幸せな人生を迎えられない。 そんなことは彼も望まない。例え彼が悪者になろうとも、彼女のことを想うから、 彼女が幸せになれるならば、それはそれで良いのだということだ。 それがあの少年の選んだ決断だ。これで良かったろ?と。泣ける。[映画館(字幕)] 9点(2012-11-08 10:26:49)《改行有》

4.  緋色の街/スカーレット・ストリート 《ネタバレ》 ノワールと言えばやはり「欲望」というとこで、 主立った三人の登場人物は皆、自分の欲望を満たすためだけに行動をする。 中年の銀行マンは騙されてはいるのだが、嘘を付いてでも手に入れたい愛という、 そんなどうでもいいようなものの前では、同情などは打ち消されてしまう。 誰に同情出来るでもない世界観。 この世界観はラングによる繊細な人物描写で成り立っている。 しかもそれは見せ方だ。 例えば、男が女を殴っているのを主人公が目撃してしまうショットの上手さよ。 この引き画の、引き具合の抜群さだ。 傍目から見れば明らかに襲われているという見せ方。 これはこの前段階で主人公が若い女とどうのこうのという件が活きているからこそだが、 主人公同様に、我々観客にも「そう見える」という演出の上手さだ。 ラングの上手さとは見せ方の上手さ、つまり物語ることの上手さだ。 そしてやはりこの映画はクライマックス語らずにはいられない。 ネオンの明滅、決して消えない幻聴。 観客は視覚と聴覚を刺激され、まるで自分が主人公であるかの如き錯覚に陥るだろう。 そして現れるあの絵画の眼差し。 やられた。完全にやられた。 ここでこれを出してくるとは全く想像していなかった。 この瞬間に誰もが身震いするはずだ。もう蛇に睨まれた蛙だ。 ラストたった10分程だろうか、途轍もない緊張感と興奮に誘われる。 素晴らしい。[映画館(字幕)] 9点(2012-09-29 00:25:38)《改行有》

5.  南部の人 《ネタバレ》 唐突な話だが、ルノワールの『南部の人』は、死ぬ間際に観たい映画だと思った。 果たして死ぬまでに何本の映画を観るだろうか。勿論、本数の問題ではない。 ならば観るべき映画は観たのだろうか、観ずに死んで後悔する映画はもうないかと。 しかし、そんなことがどうでもよくなる映画、それが、ルノワールの『南部の人』だ。 もうこれを観たのだから、悔いはないだろう。 こんなにも幸福感に包まれた映画などこの世にはないのではないだろうか。 夫婦揃ってベッドで眠るショットにオヴァーラップする綿花畑の美しさや 滅茶苦茶すぎる街の酒場での乱闘シークエンスや なによりも登場人物の表情ひとつひとつの美しさ そして生命の力に満ち溢れているではないか。 あばら家に引っ越してきた時に初めて灯るストーブの火。 ここから物語が、この家族の新しい生活が始まる。この美しさに心を揺さぶられるではないか。 その時点ではこのシークエンスのみでの美しさなのだが ここにただならぬ何かを感じずにはいられない。勿論そこではそれが何かなどわからない。 映画は進み、嵐が畑を無に返す。男はもう無理だ、街へ出ようと決意する。 しかし家に戻ると妻は、「家は大丈夫、そしてストーブも直った」と言う。 そして再び灯るストーブの火。泣ける。泣けて泣けて仕方ないだろう。 冒頭のストーブの火に感じる魅力は生命の力だ。 ルノワールが描きたいこととはそういうことだ。 死の間際、幸福に包まれた生命の力を感じる映画を観る。 こんなにも安らかな最期などないはずだ。 そんなことを思わせる傑作である。[映画館(字幕)] 10点(2012-09-09 00:37:42)(良:2票) 《改行有》

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