みんなのシネマレビュー |
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1. チェ 39歳 別れの手紙 前編『~28歳の革命』がチェ・ゲバラの革命家としての「成功」を描いたものならば、本作は「失敗」そして「死」を描いたもの。大いなる闘志を持ってボリビアへと旅立ったはずのゲバラが、度重なる裏切りと過ちによって敗北し、やがて死に至る姿が、前編と同じくひたすら淡々としたタッチで描かれてゆく。全体的に青がかった色調で描かれた映像が、絶望的なストーリーをより引き立てていたように思います。この2部作を通してソダーバーグ監督が伝えたかったメッセージ、それは「人間たちよ、戦え!」というものではなかったのでしょうか。今や世界中が混乱の渦中にある。戦争、貧困、経済危機、汚職政治家、何より現代人のモラルの低下!しかし、最も世界をそういった状態に陥れているのは、何よりも「それらを『仕方ない』の一言で片付け、諦めてしまう現代人の保守的な考え」なのだと思います。生涯を通して、ひたすら「人間への愛」の為に何もかも捨てて戦い続けたゲバラが映画として生き返ったことは、誰もが闘志を失った現代社会において必然だったのではないかと思います。『ゲバラ「過去」になれない』というタイトルのコラムが新聞に載っていました。タイトルの通り、ゲバラが死んだ後も世界は少しも良くなっていないという内容。いくら綺麗事を並べたところで、ゲバラの遺志を継ぐ人物が現れない限り、これからも世界は平和になる事はないのかもしれません。[映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 22:42:28) 2. チェ 28歳の革命 ハリウッドの商業映画に毒されてしまっている我々にとって、派手な演出も無くひたすら淡々と描かれる本作が賛否両論分かれるのは仕方ないのかも。とは言え、俺は面白かったです。従来のハリウッド流ではない描き方に最初は戸惑いましたが、見終わるとそれが「ゲバラがどんな人間だったのか?」「ゲバラはどんな行動を起こしたのか?」を描くのに効果的だったんだなと気付きました。ベニチオ・デル・トロの名演は言うに及ばず。彼は紛れも無く、映画の中で「ゲバラを演じる」のではなく「ゲバラとして生きていた」のだと思います。まだまだ書きたい事がありますが、それは『~39歳 別れの手紙』の方で。[映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 22:22:14) 3. ワールド・オブ・ライズ 個人的に2008年のNo.1作品だった『アメリカン・ギャングスター』の興奮冷めやらぬまま、さらにラッセル・クロウ×リドリー・スコットの最新作が登場。しかもラッセルと共演するのは最近めきめきと演技の腕を上げているレオナルド・ディカプリオ!これで期待するなと言う方が無理です(笑)見終わった後の印象としては、可も無く不可も無くといった感じでしたね。正直、内容は『24』+『ブラッド・ダイヤモンド』+『ディパーテッド』÷2といった感じで、ワイルドな役柄のディカプリオと共にいまさら新鮮味が無いのが事実。しかしながら、一瞬も気の抜けない脚本とスピーディな展開で、それなりに楽しめました。やはり、このような展開の多い、なおかつ一歩間違えたら複雑になってしまいそうな脚本を、分かりやすいエンターテインメントとして観客に見せることが出来るのが、リドリー・スコットという監督の凄さなのかもしれません。[映画館(字幕)] 6点(2009-01-07 14:12:13)(良:1票) 4. 銀幕版スシ王子!~ニューヨークへ行く~ 新規登録したくせに、肝心のレビュー遅らせてしまって申し訳ないです。さて、個人的にドラマが結構楽しめたので、料理対決→司が勝利→悪役が暴走→「お前なんか、握ってやる!」→アクション ここまでの下りはドラマのノリで大変楽しめました。でもね、その後のあのトンデモ展開。あれで一気に冷めましたね。いきなり、300年の恨みがうんぬんかんぬん、なんて言われたってさぁ。凄い敵なのは分かるんだけど、その凄さが全く伝わってこないというか。そのシーンだけはファイトシーンも手抜き感満載だし。まぁそれは差し引いたとしても、やっぱり堂本光一はかなり好演してます。米寿司はキャリアの中で一番のハマり役と言ってもいいんじゃないでしょうか?ジャニーズ映画だし、どうせ酷評が並ぶんでしょうけど、一発目のレビューだし、こういうミーハーも希少価値ってことで。[DVD(邦画)] 6点(2009-01-07 14:01:43) 5. 容疑者Xの献身 《ネタバレ》 ここ2,3年の間に公開された邦画の中で、5本の指に入る傑作だと断言させて頂きたい。ドラマで創りあげてきたキャラクターや世界観を上手く生かし、「月9ドラマの映画化」としての作品を求める観客と「一つの映画」としての作品を求める観客、両方のニーズに応えて作られた脚本が素晴らしい。堤真一と松雪泰子の助演2人も物語の中核となるキャラクターだけに迫真の演技を見せる。しかし、これだけなら「ドラマの映画作品の中で面白い部類」という枠を出ないと思う。何なのだろう?観終わった後に感じる、この暖かい幸福感と確かな満足感は?ああ、そうだ、自己犠牲だ。俺は自己犠牲が絡んだ映画の中で嫌いな映画というものがない。恥ずかしながら、俺は人間というものをあまり信じていない。俗に言う性悪説派。現に今の社会は誰を信じていいのか分からない社会なんて言われているし、もう人類は終わったなと感じる事柄や事件も数多い。でも、いや「だからこそ」だろうか?映画で登場人物が、自らの身を投げ打って大切な誰か、もしくは何かを守っている姿を見ると、まだ人間を信じてもいいんだという気分にさせられる。本能的に自分のためにしか生きられないと言われている人間が、他の誰かの為に自分を犠牲にしようとするのを見ると、人間の「可能性」を信じたくなる。だから例え映画の中の出来事だとしても、俺は「自己犠牲」がたまらなく好きなのだ。ラスト、石神の「数式」がたった一言の靖子の言葉で崩されてしまうという悲しい結末ではあったが、でも劇中で花岡親子の為に自らの人生までも「献身」した石神の姿に、人間に秘められた可能性を見たような気がする。確かに現実では綺麗事かもしれないし、幻想かもしれない。そんな現実を突きつけてくる重苦しい映画も良いが、「綺麗事」や「幻想」を抱いて幸せな気分に浸ることが出来るのが、まさに映画を見ることの本来の喜びである。そういう意味で、俺はこの映画を傑作だと思う。[映画館(邦画)] 9点(2009-01-07 13:53:59) 6. X-ファイル:真実を求めて TVシリーズは第2シーズンの途中まで(※本作の予習として)鑑賞済。いや~まいったなぁ。コレ、Xファイルじゃなかったら確実にシカトされてた作品ですわ。Xファイルって「モルダーとスカリーが二人で事件を捜査する」のがデフォだったんじゃないんでしょうか。この映画ではモルダーはともかく、スカリー何もしてないじゃん。ただ事件の現場にたまに顔を出しては、モルダーやサイキック神父に文句たれて帰るだけ。あとは白衣を着て医者をやっている。ハッキリ言ってスカリーいらないですよね?あとね、いくら何でも、脚本に波が無さすぎる。見せ場はどこだ?ここかな?いや違う、ここかな?とか思ってる間に終わっちゃった感じ。かなり前に見た劇場版第1作は、TVシリーズを見てなくてもそれなりに楽しめたのになぁ。期待が大きかっただけに残念でした。【追伸】どうやら劇場版第3作が検討されている(!)みたいです。次回はエイリアン入植モノになるんだとか。[映画館(字幕)] 4点(2009-01-07 13:09:09) 7. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 こ、怖いっ!!俺、ホラー映画には耐性あるつもりだし、ほとんどのホラー映画は楽しんで見ちゃいます。『フレディVSジェイソン』なんか大笑いしたしね。だけど、これだけはマジで怖かった。こんなもの映画館の真っ暗な中で見てたら、恐怖のあまり泡吹いて失神してましたわ。なぜかと言うと実際にありえそうだから。俺がホラー映画で怖がらないのは、心のどっかで「こんな事実際にはありえない」って思ってるからだと思うんですね。イヤ勿論本作も実際にありえる訳はないですが、でもリアリティを持って撮られてるから実際ありえそうに思える。だから怖い!!(笑)という訳で皆さんご存知の通り、登場人物の視点から撮ることで同じような絶望感や恐怖感を味わう映画なんですが、ホラー大好きなこの俺をここまで怖がらせたんだから、明らかに成功なんだと思います(笑)もう少し、極限状態に陥ったときに人間の嫌な部分が露呈するような場面が挿入されても良かったと思いますが。ただ、本作の素晴らしいところは、映画を見終わった後も観客に楽しませること。この映画、ただ見ただけでは解明し切れない仕掛けや謎がいくつもあって(例:ラストシーン。よくよく海を見てみると・・・?)それが観客をああでもない、こうでもないと論議する事に駆り立てる。ただのパニック映画に見えて、実はとても奥が深いのです。見終わって、ああ面白かった、で終わる映画がほとんどな今の世の中、いろいろな意味で斬新な作品ですよね。[DVD(吹替)] 8点(2008-09-16 19:34:31)(良:3票) 8. デトロイト・メタル・シティ 原作のファンです。GO!TO!DMC!!(笑)まずは何より、ここまで見事に映画化してくれた事に感謝!コミックの映像化なんて言うと、映画にしろドラマにしろほとんどがとんでもない出来なので、本作も映画化のニュースを聞いたときは正直、不安でしたが、そんな不安を吹き飛ばす出来で原作ファンの目から見ても大満足でした!一話完結式の原作を映像化したらグダグダになるのでは?と思ってましたが、重要なエピソードを描きつつも、きちんと一本の映画として描くために随所にオリジナルな展開を散りばめていたので心配は無用でした。原作ファンでない人をターゲットに絞って製作したのが成功の要因だったのではないかと。キャストも完璧。根岸くん/クラウザーさんを演じた松山ケンイチももちろん見事でしたが、やっぱり俺としては鬼社長を演じた松雪泰子!原作で一番好きなキャラなので、誰が演じるか不安でしたが、演じるのが松雪さんでしかもここまでやってくれれば文句なしです!興行収入も上々、海外での公開やハリウッドでのリメイクも決定したようなので、続編製作はほぼ間違いないと思います(次はもちろん「サタニック・エンペラー」なんですよね?)今後のシリーズ化が楽しみ!【追伸その1】これは原作ファンが一人で細々と見に行くというより、数人でワイワイと見に行く映画だと思います。俺は原作を知らない友達を連れて行ったのですが、ホント大正解。友達も大満足だったようで、見終わった後早速メロイックサインとヘドバンを覚えていました(笑)【追伸その2】エンドロールを見ると、『千と千尋』で知られる柊瑠美の名前が。どこに出ていたんですか?(笑)どなたか教えてくださると嬉しいですm(_ _)m[映画館(邦画)] 9点(2008-09-16 19:14:31) 9. ダークナイト(2008) 今年1月に亡くなったヒース・レジャーの最後の雄姿を見ておこうと、上映終了ギリギリな所で何とか映画館へ。いや、もうね、完璧!まだ1回見たばかりで(是非2回目を見に行きたかったのですが上映終了が近かったので)作品のテーマだとか深遠な部分まで語れないのが残念ですが、そういう事を除いても本当に娯楽として完璧だと思います!クリストファー・ノーランが撮ったバットマンだけあって、やはり今回も重厚な大人のエンターテインメント。アクション、内容ともに盛り沢山で冒頭から引き込まれ、ラストまで一秒たりとも退屈させない出来!2時間30分の長尺を全く感じませんでした。これはやはり絶対に映画館で見るべき!キャストも皆さんハマリ役で良いですね。クリスチャン・ベールを始めとした前作から続投した方々や新参のアーロン・エッカートも良かったですが、本作はやはりヒース・レジャー演じるジョーカーの存在感に尽きるのでは無いかと。彼がこの作品を支えていたと言っても過言では無いと思います。それにしても、どうしてケイティ・ホームズは降板したのかな?(笑)ただ、あまりに内容を詰め込みすぎて少し展開がゴチャゴチャしてたのが惜しかったかなと。前にも書いたように1度見ただけでは理解し切れない部分も少なからずあるので、DVDを買って見直すまでは完全な評価を下す事は出来ないかもしれませんが、現時点ではそこが唯一の難点ですね。よって-1点。とは言え、見終わった後の満足感は本当にもの凄いものがありました。このノーラン版『バットマン』シリーズ、まさにアメコミ映画史に残るべき傑作!・・・・・・最後に、ヒース・レジャー。本作と『ブロークバック・マウンテン』でのあなたの演技は最高でした。あなたは映画史に残る名優であり、本作では映画史に残る名悪役です。スクリーンであなたの姿が見れないと思うと、本当に残念です・・・・。R.I.P.[映画館(字幕)] 9点(2008-09-16 18:50:58) 10. バットマン ビギンズ 『ダークナイト』の予習として鑑賞。バットマンシリーズは、バートン版の1作目とシュワちゃんが出てたヤツを冒頭だけ見ています。なので取り立ててよく知っている訳では無いのですが、いやぁ面白かった!!前作(シュワのヤツ)の子供騙し以外の何物でもないようなチンケな世界観からガラリと変わり、とてつもなく重厚になりました!ただの「バットマンが出来るまで」で終わらない、まさに大人のエンターテインメント!クリストファー・ノーランが撮ると事前に聞いたときは個人的に「大丈夫か?」と思いましたが、どうやら大正解だったようです。テンポが良く、アクションシーンもとにかくスケールがデカイので、140分の長尺でも妥当だったと思わせるほど。アメコミの域を超え、思う存分堪能させて頂きました!!キャストも良いですね。クリスチャン・ベールは今までバットマン/ブルース・ウェインを演じた俳優の中で最もハマり役だったと思います。最もイケメンだしね(笑)ゲイリー・オールドマンのゴードン警部補も好印象ですし(この人の悪役じゃない演技は好き)ヒロインのケイティ・ホームズも皆さんが言うほど俺は嫌いじゃないです(ダークナイトのマギー・ギレンホールよりよっぽどマシです)公開時にも気にはなっていたのですが、本作はやっぱり映画館で見たかったですねぇ。前作のイメージや、アメコミ映画に抱く固定概念でこのノーラン版『バットマン』シリーズも敬遠してる方、明らかに損してます。久々に大満足なエンターテインメントを見せて頂いたので9点を。[地上波(吹替)] 9点(2008-09-16 18:05:27) 11. 時をかける少女(2006) まさに偶然チャンネルを合わせたらやっていたから見た、そんなノリでテレビで鑑賞。いや、素直に面白かったんで驚きました!本当、今までアニメ映画ナメてましたね。とにかく、話が良く出来てると思います。主人公がタイムリープするきっかけが幼稚、なんて意見もあるけれど、現役の女子高生がこういう能力を持ったら人類を救う!とかよりもやっぱり一番にこういう事に使うだろうなと思いますし(多分、俺も。笑)ただ、クライマックスまでの物語が非常に良く出来ていただけに、オチが弱く感じてしまいましたね。どうせなら、千昭は実は真琴の未来の子供だった!てなベッタベタなオチの方が、映画としては締まりが良かったと思います。そこで-1点。それにしても、いくらタイムリープする女の子の話だからって『時をかける少女』って、タイトル安易すぎませんか?・・・・・とここへ来てみてビックリ。原作同じだったんだ!全然違う話のような気がするんですけど・・・・。【追伸】俺だったらタイムリープの能力よりも、ドラえもんのどこでもドアの方がいいなあ。[地上波(字幕)] 7点(2008-09-16 16:21:35) 12. ナンバー23 例えば、ジムの出世作『マスク』が公開されたのは1994年。1+9+9+4=23。本作はジョエル・シューマカー監督の23作目。さらに僕の家の団地番号も全部足すと23に!これらを聞いて「ふ~ん、で?」と思ってしまった方は絶対つまんない映画だと思います(笑)前評判が良くないので不安でしたが、退屈せずに見れたので個人的には及第点を。上映時間は93分(DVDは101分)と短めですが、良い意味でもっと長く感じました。それと、長髪に無精髭、ロングコートを羽織ったジムは意外にもクールヒーロー(笑)として貫禄があったのも驚きでした;;[DVD(字幕)] 8点(2008-09-16 16:03:18) 13. ランボー/最後の戦場 スタローンはロッキーと同じく、あと2作はこのシリーズを作りなさい。今の歪み、荒れてしまったこの世界には、まだまだランボーが必要だ![映画館(字幕)] 8点(2008-05-29 18:03:18) 14. ノーカントリー まずは余計なメッセージ性とかを抜きにして、映画と言う「娯楽」としてよく出来ていた事を評価します。劇中に音楽をほとんど(全く?)使わないという手法は『ミリオンダラー・ベイビー』では静寂感と悲壮感を引き立てるのに使われていましたが、本作では緊迫感と恐怖感を引き立てるのに絶大な効果を示していました。ラストは多くの方が言っている通り唐突に終わり、個人的にはあまり余韻は感じませんでしたが、それでも見終わった後どこか無常感が残るのが印象的。我が国ニッポンだって、今や中学生のガキが髪を染めていたり、高校生が親を殺したりする時代。"No Country For Old Men"なのは、もはや世界共通なのか?そんな事を考えさせられた映画でした。でもアカデミー賞の映画と言われるとピンと来ないのは確かだと思う。ただの血みどろ殺戮映画じゃん。『ディパーテッド』といいこれといい、最近のハリウッドはこういうのが好きなのか?[映画館(字幕)] 8点(2008-04-29 14:33:27) 15. パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 最近のファンタジー映画にはない、ダークかつグロテスクな世界観が印象的でした。全体的な物語として、残酷な現実で空想に生きるヒロインがラストでその空想に満たされながら最期を迎える、という点で、やはり俺もダンサー・イン・ザ・ダークを思い出しましたね。見る人によってハッピーエンドともバッドエンドとも取れるラストもまたしかり(ちなみに俺は前者のように感じました)ラストで王国が映し出されるシーンは美しかったですね。全編どことなくダークな映像で描かれる現実世界との対比が面白かったです。ただ、それ以外でのファンタジー・シーンが予想よりも地味だったのが残念。あの王国のような美しさが全体的に欲しかったです。[DVD(字幕)] 7点(2008-04-29 14:14:03) 16. トゥームレイダー2 まず前作の出来がアレだったんで、正直なところ内容に関しては期待などつゆほどもせずに何気なくテレビで鑑賞。それが幸いしてか、前作よりは面白かったかなと思います。全体にどこかB級臭が漂っていた前作とは違い、今回は全体的なアクションシーンの量が増え&スケールもデカくなり、テンポもだいぶ良くなったのが成功の要因だったのではないかと。ただ後半になるとやっぱりあの変なCGのモンスターが出てきて「やっぱりB級に戻りやがった(--;)」て感じでゲンナリ。アレが原作の味なんでしょうか??ま~、死ぬほど暇なときに暇つぶしで見る映画、それ以上でも以下でもないです。[地上波(吹替)] 5点(2008-04-29 13:52:23) 17. エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 映画全体としての印象を一言で表すならば「バラバラのまま組み込まれたパズルのピース」。少し駆け足な感じはあったにせよ、個々のエピソードに関してはしっかり描かれていたと思います。だけどあまりにも時系列をいじくりすぎてそれらのエピソードが一つの物語として成り立っておらず、映画としての全体的なまとまりは悪かった印象です。それでも、見終わった後に確かな満足感が残るのは、音楽の素晴らしさと、マリオン・コティヤールのまるでピアフが乗り移ったような・・・・・という表現さえも陳腐に思わせる素晴らしい熱演のおかげに他なりません。若かりし少女時代から、死が目前に迫った晩年まで、エディット・ピアフという人物をまさに怪演とも言える全身全霊の演技で演じきる姿には、まさに「『女優魂』を見せて貰った!」という感じです。最後にマリオン・コティヤール。アカデミー賞主演女優賞、おめでとうございます。m(_ _)m[DVD(字幕)] 8点(2008-04-29 13:45:08) 18. ライラの冒険/黄金の羅針盤 内容に関して全く期待していなかったのが幸いだったか、予想以上に良かったと思います。ファンタジー映画っていえば最近は『ハリポタ』とかで見られる、魔法の杖とやらを使って「なんちゃらかんちゃら~!」とか呪文を唱えてバーン!なガキ臭い(笑)戦闘シーンに飽きてしまっていたので、さすが本国ではPG-13を喰らっただけの事はある本作での剣や弓矢を使った本格的なバトルシーンがまず好印象でしたね(人もそれなりに死にます。血は出ませんが)キャラクターも濃いし世界観も独特で、上映時間も程よく最後まで飽きませんでした。続編は待ちきれない!という程ではありませんが、まぁ公開されたら見に行くかな?て感じです。それと忘れちゃダメ・・・・・・・・・・・・・・。ダコタ・ブルー・リチャーズが可愛かったです(笑)[映画館(字幕)] 8点(2008-04-29 13:27:11) 19. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 三池崇史監督作品は初体験です。キャストは全員日本人でしかも役名ももろ日本人なのに英語だわ、タラ●ティーノが聞いてもないのにアニメオ●クをカミングアウトし出すわ、太陽が照り付けてたかと思えば雪が降り出すわ。もう、ここまでメチャクチャやりまくった日本映画が今までありましたか??(笑)和製アクション映画といえば、明らかにハリウッドとか中国とかの影響受けてるくせにそれを中途半端に隠しながら必死でカッコよく見せようとしてるもんだから、それがダサイ印象を受けるのですが、本作のようにあからさまな暴走を見せられると、爽快(笑)映像も美しいし、このやりたい放題のヘンな世界、俺は好きですね。キャストの方々の英語力も終わってるかと思いきや意外と自然にしゃべってたし(ただ、伊藤英明がラストシーンでもろ日本語訛りだったのは頂けなかったゾ)アクションシーンに突出したものはないし、純粋なエンターテインメントを期待すると肩透かしかな?とは思いますが、おバカ映画が好きな人は一見の価値があるのではないかと。個人的には、日本映画では久々の「当たり」でした。[DVD(字幕)] 8点(2008-03-19 18:39:58) 20. バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 結構期待していた作品ではありましたが、まあ普通に楽しめた、といったところでしょうか。一つの現象を全く違う視点からそれぞれ描き、少しずつ真相を明らかにしていく・・・・。という手法はとても斬新。かつそれらがとても分かりやすく描かれているので途中で人物設定とかが分からなくって混乱したりする事も決してなく、肩肘張らずに見られます。クライマックスのカーチェイスはまさかとは思ってましたが、まさか本当にボーンシリーズに影響受けてたとはねえ。(笑)しかし、見終わった後にもう少し余韻を残して欲しかったかな。それにしても今回、犯人をほのめかす為にあえてヤツを○○させたソニー・ピクチャーズ閣下、やりますねえ。(^^)[映画館(字幕)] 7点(2008-03-19 18:28:28)
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