みんなのシネマレビュー
onomichiさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 413
性別 男性
ホームページ http://onomichi.exblog.jp/
年齢 55歳
自己紹介 作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  一心太助 天下の一大事 《ネタバレ》 シリーズ2作目『一心太助 天下の一大事』。カラーになって太助の男っぷり、お仲の可愛らしさが光る。 太助の縦横無尽の活躍、お仲との関係性、彦左との確執も太助の一人前となった証左でもあり、なんとも眩しく感じる。今回は進藤栄太郎演じる悪徳旗本の川勝丹波守が木場の相模屋と結託して悪行を尽くし、屋敷に奉公した許嫁のいる腰元を誘拐する等の天下の一大事が本筋となっていて、勧善懲悪ものとして大いに楽しめる。太助と彦左の仲違いもあり、今回は松平伊豆守が躍進する。 最後のクライマックスのシーンは圧巻。大勢の民衆、魚河岸衆と木場衆が神輿を担いて威勢よく闊歩するお祭りの喧騒にまぎれて、魚河岸衆が木場の相模屋を襲撃し、川勝から誘拐された腰元を救助、大立ち回りの太助や魚河岸衆が大活躍。太助の刃のないチャンバラシーンも宮本武蔵の般若坂ばりのダイナミックさがあってとても痛快だった。そして天下のご意見番の到着。男同士の名呼びと抱擁。やはり錦之助と月形龍之介コンビの一心太助シリーズのクライマックスがこの回、このシーンでしょう。 家光、彦左、太助が一同に会するラストシーンもよかった。家光と太助は二人とも錦之助なんだけど、うまく演じ分けているというか、全く違和感がない。彦左の「馬鹿につける薬はございません」からの印籠取り出し、家光の「いつまでの馬鹿でおれよ」というセリフにも熱いものを感じる。やっぱり最後は日本一の徳川将軍、締めは箱根から見る富士の絶景なのです。[インターネット(邦画)] 10点(2024-07-14 00:41:48)《改行有》

2.  東京物語 「私ずるいんです」 笠智衆に対して頑なに言い募る原節子は、最後に救われたのだと僕は思う。「東京物語」とは、大都会でひとり生きてきた原節子演じる紀子が自らの頑なさを笠智衆という在るがままの御仁にぶつけることによって救われる物語なのである。もちろんこの大傑作映画は、登場人物たちのさざめく日常を丹念に描き、様々な人々の様々な奮えを静謐に表現することによって、実に多面的で奥が深い作品となっている。その多くの場面に僕は感銘を受けた。 それでもやはり、原節子という優しさの象徴のような女性がその内情の弱さを吐露する場面は、この物語のクライマックスであり、それは笠智衆という「精神」の静かな態度によってしっかりと受け止められるのである。最終的に、笠智衆は妻に先立たれ、子供達には厄介者扱いされるような不遇の立場にあるわけだが、彼はその立場を捩れなく自然に抱えこむことによって、決して自らの弱さに屈しない、かつ自らの強さを誇張することのない凛然とした「勁さ(つよさ)」を見出すのである。原節子が最後に救われ、癒されたのはそんな彼の自然さであり、「勁さ(つよさ)」である。彼女が自分の「ずるさ」と自然に向き合えたことこそが彼女自身の癒しだったのだ。 笠智衆が一人佇む最後のシーン。彼が自分の人生を十分に反芻しており、そのことから滲み出る自然体であることの「勁さ」というものを僕は切に感じることができた。そして、僕も救われたのである。10点(2004-08-25 01:20:02)(良:2票) 《改行有》

3.  OK牧場の決斗 そのスタイリッシュさ、躍動感、ドラマ性において、西部劇の頂点に立つ作品だと思います。時代を経ても色褪せない。それこそスタージェス作品の素晴らしさ。もちろん映画化された『OK牧場の決闘』の中で一番好きです。決闘シーンも最高でした。10点(2003-05-03 01:40:04)

4.  江戸の名物男 一心太助 《ネタバレ》 私にとって、中村錦之助と言えば『一心太助』シリーズ。錦之助が演じるのは、下町に生きる魚屋の一心太助と三代将軍家光の二役。太助はとにかくコミカルで、ズッコケが過ぎていて、それでいて精悍で、威勢のよい啖呵がもの凄く格好いい。高貴さ溢れる家光との対比も素晴らしい。その後の宮本武蔵や股旅物で目が暗くなってからの錦之助の凄味もわかるけど、やっぱり東映時代劇の看板スター「錦ちゃん」の魅力のピークは太助だなと。 シリーズ1作目『江戸の名物男 一心太助』では、太助と大久保彦左衛門の運命の邂逅と師弟の契り、お仲との出会い、そして太助が男を上げる皿割り事件、そこでの太助の命がけの啖呵などが描かれる。太平の世、江戸市中の生活者でもある太助と彦左の生きざま、その心情、啖呵、セリフのひとつひとつに痺れる。 大久保彦左衛門曰く「とかく若い者は掟の役目など形ばかりに捉われるが、形ばかりに捉われすぎるとつい職務怠慢になりますぞ」。今のサラリーマン社会にも通じる金言であろう。 池の前に佇む彦左と太助。太助が世の中の為に命を懸ける、世の為人の為に生きたいと宣言した時、彦左曰く「人間というものは心一つ。一心ほど清らかなものはない。鏡のようなもの。一心鏡の如しじゃ」。じっと水面を見つめる一心太助。 魚河岸での大喧嘩、チャンバラならぬ魚を振り回す大立ち回りのシーン。この辺りはまだ1作目ゆえに少し派手さ抑えめで、次回以降に舞台はもっと大掛かりになっていく。[インターネット(邦画)] 9点(2024-07-14 00:41:34)《改行有》

5.  生きる 《ネタバレ》 『生きる』の原案はトルストイの『イワン・イリッチの死』。死病に伏した主人公の独白、孤独と絶望がテーマ。彼は死を前にして自分に「生きがい」がなかったことに煩悶する。『生きる』の主人公、志村喬演じる渡辺課長は癌発覚後、これまでの生を反芻しつつ最後の「生きがい」を見つけることで救われる。このオリジナルとの違いが黒澤ヒューマニズムの境地と言われる所以だろう。黒澤が『生きる』と題した物語のテーマはやはり「生きるとは何か?」なのだ。 とはいえ、実は『生きる』は渡辺課長が亡くなった後半からが面白い。通夜の席での「ナマコ」「ドブ板」「ハエ取り紙」といった曲者たちの喧喧諤諤には何度も感嘆した。さらに翌日の彼らの変わり身の早さを示すラストにも唸る。たとえ副次的であっても、あの通夜のシーンで、組織から個へ、組織に囚われる個の本質を見事に描いてしまったが故に、この映画のテーマが「個と何か」だというのも理解できる。それは「凡夫」であり「悪人」である人間の本質と言ってもいいだろう。[インターネット(邦画)] 9点(2024-04-30 22:28:01)《改行有》

6.  道(1954) とても残酷な映画であることは確か。でも単なる家庭内暴力だからダメだと言われたら、ちょっと。。。作品とは社会構造の「結果」というよりも、何かを論じたいという気持ちの「原因」であることが重要です。様悪(さも)しい現代的イメージでこの名作を結論づけてしまうのはどうかと思う。ザンパノは心の捻じ曲がった男として終始描かれながら、なぜ最後に彼女の死を嘆いて大泣きするのか。なぜそのシーンに僕らは胸を掴まされるのか。この映画が伝え、そこから僕らが感じとった「何か人間にとって大切であろう」と思われる心の有り様は、決して様悪しいイメージで語られるものではない。 9点(2003-11-22 01:33:35)

7.  一心太助 男の中の男一匹 《ネタバレ》 シリーズ3作目『一心太助 男の中の男一匹』。太助とお仲の結婚式での喧嘩大騒動から始まり、今回は進藤栄太郎演じる悪徳旗本の神尾備前守が相模屋と結託して魚河岸乗っ取りを図るという天下の一大事が本筋となっている。 中盤で彦左が倒れ、そのまま亡くなってしまう為、騒動終結のお上側の立役者は彦左から松平伊豆守に代わる。山形勲のセリフ回しもなかなか重厚で、悪役よりもこういった正義の伊豆の方がぴったり合うように思える。 今回も喧嘩シーン、お仲との夫婦愛を感じるシーン、お約束の大立ち回りがあり、見せ場満載である。ここぞという時に、正義の老中伊豆が駆け付け、間一髪、魚河岸の親方が救われる。スリリングな展開で、そうなるのは分かっているが、最後に一件落着で留飲を下げる。富士裾野での家光と彦左の遠乗りシーン、ラストの家光とのやり取りもよかった。[インターネット(邦画)] 8点(2024-07-14 00:41:55)《改行有》

8.  死刑台のエレベーター(1958) 特別な映画である。当時、マイルスデイビスは、マラソンセッション等で名を馳せたクインテットでハードバップを確立させ、独自のミュート奏法にも神懸り的な磨きかけて、ジャズクリエイターとしても、プレーヤーとしても、最高の時期であったといえる。しかし、そのクインテットも57年には解散し、この映画へ実際に演奏を付けたのは、フランスツアーを共に回ったとはいえ、現地の人間と組んだ新規のクインテットである。まぁオリジナルクインテットにこれ以上の傑作アルバムを求める気持ちは全くないので、フランスという異国の地で、映画のラッシュを観ながら<ジャンヌモローの姿を観ながら>、即演するという新たな方法を見事に具現化してみせ、緊張感の中にも伸びやかなミュートを効かせまくるマイルスの演奏にはかなり満足している。というか、ジャズアルバムとしてもこれはものすごい傑作である。いくつかのメロディの断片を事前に用意していたとは言え、映画を観ながら、クインテットのメンバーと即興で音楽を作り上げていく、、、それがマイルスであるということも合わせて考えれば、ある意味でこの作品は驚愕すべきものだといえよう。 さて、映画もそんなマイルスの演奏と共に観ていけば、あまり細部に気が回らなくなる。いくつかの印象的なカットに合わせた隙のない演奏、ジャンヌモローの可憐かつ端正な立ち姿と共に、マイルスから彼女に対する愛の囁きの如きミュートが画面から立ちのぼる、そんな映画である。8点(2004-07-17 23:58:30)《改行有》

9.  情婦 アガサ・クリスティは、愛憎を絡めたミステリーに優れている。デビュー作「スタイルズ荘」や本作などはそういう意味で傑作の一つだろう。この作品の展開自体は、そんなアガサのミステリーをうまく再現しているように思える。しかし、この映画の本当の驚きはマレーネ・ディートリヒ、その人に尽きるのではないかな。彼女の演技には感銘以外の言葉が見つからない。8点(2004-06-27 02:01:17)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS