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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. クロノス(1992) 基本的にはただのB級ホラーなものの、怪物が故の孤独だとか、純真無垢な女の子だとか、後のデルトロ作品に繋がる部分もあってその点では楽しめました。[映画館(字幕)] 5点(2008-05-03 17:26:03) 2. あなたに言えなかったこと 《ネタバレ》 不器用な人達の不器用な恋愛模様。「死ぬまでにしたい10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」後々のイサベル・コイシェの重い作品と比べると、全然普通な感じではありますが、割と個性はある。ラストカットに集約するような作品ではあるので、少々タルい部分もありますけど。 個人的にはカプチーノ味アイスが食べたいおばさんがツボ。他人から見ればどうって事の無い事のように思えるけど、彼女は彼女なりに思う所があったのでしょう。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-12-10 22:31:02) 3. アモーレス・ペロス 《ネタバレ》 「バベル」前にかけこみ観賞。人と人とがわかりあうことができないこのろくでもない世界を、犬が寄り添い歩いていくってラストが秀逸。犬と飼い主は一心同体=各々の心の映し鏡的な演出でもあるんだろうけど、言葉も通じない犬と人間が共に歩む姿にも、また意味があるように思えてならない。人はわかりあう事ができるのか?[DVD(字幕)] 8点(2007-04-26 22:33:40) 4. スポーン 下品極まりない。こういう作品がアメコミのイメージダウンに一役買ってるんじゃないかと思うと悲しくなる1点(2005-03-02 22:22:53) 5. プライベート・ライアン 冒頭30分はやはり凄い。が、それだけ。その後はスピルバーグらしく薄っぺらいドラマに終始。この人に期待するのは間違ってるの知ってるが、その後ライアンはプロパガンダに利用された的な毒のあるシーンでもあれば印象も変わるのだが。あんな国旗ひらひら~じゃなくってさぁ・・・。大した内容でもないので2時間で十分語れるはず。4点(2005-01-02 23:51:59) 6. ミッション:インポッシブル 列車でのアクションは今見るとやや厳しいが、他の部分はかなり高いレベルでまとまってる。捻り過ぎず、緩過ぎずな物語とサスペンスの絶妙なバランスは、娯楽作のマスターピースと言っても過言ではない。9点(2004-11-13 01:41:44) 7. トータル・リコール(1990) バーホーベンとディックという通好みで濃い目の味を、シュワちゃんでまろやかにブレンドしてある。その組み合わせはなかなかに絶妙な味だなと。ある意味、映画館とリコール社は同義語であるのだなと妄想してみるのもまた楽しい8点(2004-09-22 23:24:39) 8. ブレイド(1998) いちいち決めポーズとったりとか、かっこよくもありつつ、ちょっと可笑しい。ただ、それだけで2時間持たせるってのは流石にキツイ。これが純粋にミュージックビデオ程度なら許せるんだけど4点(2004-09-22 23:08:15) 9. レオン(1994) ごめんなさい、あまりにも通俗的すぎて拒否反応が(汗)映画初心者とかには受けるだろうなとは想像できますが・・・。そういう感覚すら凌駕する物を含んでいる作品なら好きにもなれますが、これはちょっと・・・。「俗な作品」の一言です。2点(2003-11-13 01:57:30)(良:1票) 10. ゴールデンボーイ(1998) 前半の「老人と少年の心理戦」の方が山場になっちゃってて、後半の「老人から少年の心に受け継がれた人間の闇」の方が淡白に映っちゃうのはやや映画としては不恰好になっちゃったか。でも大衆向けの俗なサスペンスよりも、こういう想像力を働かせる事で深みの出てくる作品って自分の好みなので、かなり好きな作品です9点(2003-11-13 01:02:09) 11. ユージュアル・サスペクツ 普通としか。別にオチがどうのって驚く作品じゃないし、サスペンスとしてもドラマをもっと魅せてほしいかな。つーかあんな一介の刑事さんに正体バレる「百戦錬磨の謎の人物」って・・・何の説得力も無いぞ(^^;5点(2003-10-20 01:28:19) 12. ショーガール やっぱバーホーベン凄ぇなぁと唸ってしまう。登場人物は皆バカばっかり。世の中こんなもんだよね~♪っていうシニカルさがたまらん。(イギリス的に高尚なシニカルさとは違ってこの人の場合メチャメチャ下衆な感じがするのが大好きです)。ラジー賞を喜んで受け取るセンスとユーモアを理解出来ない奴を俺は信じたく無いな~と思う。劇中の登場人物はクソばっかで感情移入の余地も無いが、それを作った人間に感情移入してしまう。これぞまさにバーホーベンに他ならない8点(2003-09-23 23:59:47) 13. CUBE 《ネタバレ》 ロメロのゾンビトリロジー等「極限状態でこそ見える人間の本質」というのは別に珍しくは無いし、短編「エレベイテッド」と共通する部分である。が、そこの一歩上をついたのが本作の評価したい所。作中でもセリフがあるように舞台となっているキューブ=システム=社会or世界というメタファーなわけだ。世の中を体力にまかせて強引に乗り切るような人もいれば(警官ね)きちんと物事を理解して困難を克服する人も居る(数学少女)。なにより、社会というシステムに最も反している存在だからこそ一番最初に殺されるのが脱獄犯という犯罪者なのがその象徴だろう。その辺りの隠喩が非常に面白い。最後に生き延びた痴呆の彼は、純粋だから生き残れた、等という事ではなく、そもそも彼にとっては元々不条理な世界に生きているので閉じ込められようが外に出ようが同じ事なのだろう。いやあるいはシステム=世の中の一番外側に居る、という事なのだとも読める。やはりキューブとは、世の中の縮図なのだろう。架空の物語に現実のメタファーを籠めて真理を描くというのはSF等の手段として定番なのだし。アイディア先行であるのは確かだが、それをきちんとテーマとして盛り込んである手腕は凄いと思う。その辺を読めるかどうかによって評価に差が出るかな?絵的には退屈ですし(笑)10点(2003-08-24 01:34:02)
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