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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ベルリン・天使の詩 哲学的だとか、詩的だとかは感じなかった。台詞に詩を使ってはいるものの、ストレートで素直なものばかりであるとおもう。メタを軸にした映画だとみて考えることもできる。がしかし、ラストの男と女の対話のシーンから僕が率直に受け取った、「得たいの知れない力強さ」に、何かあるような気がするし、あると思う。言葉には出来ないが、女のアップでの台詞に心動かされるものがあった。「決断」、「必然」、あと「物語」であったり、この言葉と僕が感じた感覚とは、何かリンクする気がするし、僕を思考させる。この映画は決して難解ではないと思います。むしろシンプル。ゆえに退屈と感じるのかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2005-04-10 10:36:56) 2. AKIRA(1988) この作品が周りに与えた影響のすごさが、「ああ、ここがすごいって言われてるのね」程度でしか分からない。ものすごく取り残されたような、大好きな番組を見逃してしまったような、そんな気持ちになる。リアルタイムで観たかった。当時4歳だけれども。芸術とはいつの時代にも受け入れられて、普遍的な要素を含んでいるものである。なんか否定的なコメントになってしまった。うーん。うーん。いや、面白いのだよ。うん。6点(2004-08-19 07:57:12) 3. パリ、テキサス 何といってもトラヴィスとジェーンがマジックミラーを隔てての対話の場面がいい。作品はあの場面に内容のほとんどが語られて、見ている側の情感も昇華、消化、される。回想シーンなど使わずに、対話によって、感情のぶつかり合いによって、画くことで、トラヴィスという滑稽で寡黙で不器用な男の虜になっている私たちの胸には、リアルに届く。結末については何もいうことはない。男と女は結ばれぬ関係であった。それだけだ。しかし、悲しい、辛い、寂しい。トラヴィスの去っていく背中は悲しすぎる。9点(2004-08-18 22:43:09) 4. ナチュラル ストーリー的に強引で無理があるところも多々あった。しかしラスト二十分の演出は、ノスタルジックで「夢見心地」を想起させる、うつくしいものだった。暗闇の中、ライトから流れ落ちる火花を受け、ダイヤモンドを駆ける主人公。そして金色の草原でキャッチボールをする親子。「人生と夢」を感じることが出来るのではないでしょうか。7点(2004-07-21 19:10:48)
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